各国を渡り歩き、滞在した国と期間限定で契約を結ぶ放浪の
隠密。
行動範囲の広さと速さから、索敵能力に定評があったが、
アストリア国と契約した際、
ヴァン・フレイ国への使者という大役も任される。その際、
ルナティスから個人的な依頼として、
ラ・ディアス帝国に渡ると、
ルナティスの書状を渡し、
フェローラの戦いに
ラ・ディアス帝国を巻き込むことに間接的に協力した。(ただし、本人は渡された書状の内容までは知らない)
隠密は隠密同士の膨大なネットワークを持ち、情報の共有や売買をしている。信用が売り物である隠密に取って、この行為は明らかな二重契約であり、本来なら以後ネットワークから除外されるほどの背信行為であったが、これを「契約ではなく
ルナティスからの個人的なお願いを実行しただけ」として、隠密ネットワークに知られない様に配慮、パール自身の驚異的移動力もあって、本来の
アストリア国の仕事に支障をきたさなかったことで回避した。
その後、
アストリア国は
クレアティボ国と本格的に戦いへと突入。
その中間地点にあった
レセッソ国が、
クレアティボ国に攻められた時、援軍として派遣された部隊の中にパールもいた。
しかし健闘むなしく
レセッソ国は滅亡、
クレアティボ国は本格的に
アストリア国への侵攻を開始する。
パールは
アストリア国から最後の任務として、
リルム暗殺を依頼される。成功するはずがないと判っていながらも、一応契約を結んでいた相手への義理もあり、この無謀な任務の準備にとりかかっていたが、実行する前に
クレアティボ国の攻撃によって
アストリア国は滅亡、これにより自動的に契約解除となったパールは、結局
リルム暗殺を実行することなく国外へ脱出。流れ着いた
リヴォル帝国で、傭兵となっていた
ガミランと共に
リヴォル帝国と契約を結ぶ。
リヴォル帝国所属として初陣となる
ティファーナの戦いでは、いちはやく本陣を狙う
シーフィールド国軍の奇襲部隊を発見する活躍を見せた。
1741年
アディスの戦いにも参加。偵察、伝令、内応工作と隠密としてのあらゆる役割を果たした。
しかし、自分達の遠征中に
アルビス国が
リヴォル帝国帝都を陥落させてしまい、これにより契約が消滅、再び放浪の身となると、その後の情勢を読み取り、
六界連合軍の兵卒に紛れ込んで
ルーイガルドへと到着する。
ルーイガルドでは、
シャクティアナ帝国の
ルーインと契約し、
アルファの情報(どういう経緯で
ルーイガルドに派兵されたのか)を売ったが、国のことより
ルーインは傭兵
サヌアたちの個人的なことに興味を持ち、これがきっかけで
サヌアとの宿命的な戦いへとなだれ込む。
グラドリア上陸作戦、
カルダザルスの戦い においても、契約
隠密として、
ルーインと共に行動をとった。
また、
シャクティアナ帝国の参謀の一人である
ルーンの依頼も良く受けており、各地を飛び回り、
ブスケルツの戦いから帰還する
ルーンを迎えに出たのもパールであった。
ラスブロス戦死後、次々と脱落者、内応者が出る中、
シャクティアナ帝国との最初に結んだ契約期間が切れるまで職務を全うした。
六界連合軍の引き上げるとしると、再びこれに紛れ込み
アルファへと帰還。
その後も、一箇所の国に留まることなく、各国の間を渡り歩いた。