「アヤ大尉、ちょっと良いですか?」

1日の訓練を終えて、夕食を済ませて食堂を出たところで、私は新人くんに呼び止められた。

「あら、どうしたの?」
「あの、そのぅ…」
彼は伏し目がちにボソボソと口ごもる。
その頬はうっすらと赤みがさしていて、恥ずかしがっているのが丸わかり。
「用がないなら、私はもう行くわよ?」
そんな彼を可愛く思いながら、私はわざと突き放すような口調で言った。
「あ、あの!」
途端に彼が、私の腕を掴む。
「あの…今夜も、お願いできますか?」
何をお願いしてるのか、私は既にわかっていたけれど、それでもわざと尋ねる。
「何をお願いしたいの?」
「それは、その…いつものやつを…」
「そんな言い方じゃあわからないわ。ハッキリ言いなさい!男の子でしょう!」
キツい口調で私は言う。
彼の前だと、自然とこういう口調になれるのが不思議…。
きっと彼のオドオドした表情が、そうさせてしまうのね。
「その…セックス…してくれますか…?」
彼は耳まで真っ赤になって、小さな声で自分の要求を口にした。
その様を見るだけで、ゾクゾクとするものを感じる。

「セックス…ですって?」

私は、腕を組んでさりげなく胸を強調しながら、怒った風な声を出す。
「上官に何て事を要求してるの?しかもこんな場所で、よくそんな事が言えたものね!」
自分で言わせておいて、我ながらちょっとヒドいかしら?
だけど、困ったような顔になる彼を見てると、もっともっと困らせてあげたくなっちゃう…。

「何がセックスしてくれ、よ。あなた、私をそんな風に見ていたの?毎日私の胸を見てたんでしょう?」
私は彼に一歩近付き、組んでいた腕をぐいっと上げた。
軍服の上から、胸の膨らみが更に強調されて、彼の視線を惹きつける。

「それとも、私のこの、白い太ももを見ていたの?」
腕を解き、青い手袋をはめた手で、自分の太ももを撫で回す。
彼の喉が、生唾を飲み込んでゴクリと音を立てたのが、かすかに聞こえた。

「それとも…このプリプリしたお尻がお気に入りなのかしら?」
私は背中を向けて、ミニスカートの上から、円を描くようにお尻を撫でさする。

私…廊下の真ん中で何をやってるんだろう…でも新人くんの視線が、チリチリと私の肌を灼くように感じられて、ドキドキしてきちゃう…。

「た、大尉…!」
いきなり、彼が私を抱き締める。
ミニスカート越しに、彼の股間の男性がお尻に当たるのがわかった。
「お願いです、大尉!何でもします!だから今夜も、大尉を抱かせてください!」

抱かせてください、かぁ…。
うふふ、何だか初々しい言い方ね。

「本当に、何でもしてくれる?」
「はい、アヤ大尉が喜んでくれるのなら、どんな事でもします」
彼は熱を帯びた声で答える。
「じゃあ…まずは、場所を変えましょうか」
そういう私の声も、これからの期待で少し震えていた。
     ・
     ・
     ・
誰もいないブリーフィングルームに、私は新人くんを引きずり込んだ。
ドアをロックすると、私は机の上に腰を下ろす。
「座って」
言われて、彼は私のそばまで来ると、椅子に座ろうとする。
「そっちじゃないわよ」
私はそれを止め、ブーツの爪先で床を指し示す。
「床にひざまずきなさい。上官の肉体を要求するような変態には、それがお似合いよ」
言いながら、自分でも口元がにやけているのがわかった。

やっぱり私、ガーネットの言う通り、そっち系なのかしら…?
そんな事を考えながら、私は彼の前に、餌をぶら下げるような心持ちで、片足を差し出した。
「今日は何だか疲れちゃったの。マッサージしてくれる?」
「は、はい…」
彼は返事をしながら、おずおずとブーツとソックスを脱がして、足の甲を揉み始める。
「…何をしてるの?」
私はなるべく不機嫌そうな声を出した。
「え?あの、命令通りマッサージを…」
「誰が手でやれと言ったの。毎日私の裸を想像しながら自分の物をしごいてる、その臭くて汚らしい手で触られたら、臭いが付いちゃうでしょう!」
「す、すいません!」
言われて彼はビクッとする。

…ひょっとして、本当に毎日私をオカズにしてるのかしら?

彼の頭の中では、どんな妄想が繰り広げられてるんだろう…。
泣き叫ぶ私を押さえつけて、体中をまさぐったりしてるの?
それとも、恥ずかしい服を着せて、散々眺め回した後で、ケダモノのように犯してるの?
それとも、私はサディスティックに彼の上で腰を振ってたりするの?
それとも、私の知らない、もっと過激でいやらしいプレイを……。

ああ、だめ……想像しただけでゾクゾクする。

その興奮を何とか抑え、私は命令した。
「その可愛いお口でしてちょうだい。丹念にね」
足の指で、彼の唇をツンツンとつつく。
途端に彼は、その指にむしゃぶりつく。
爪先を口に含み、指の一本一本を丁寧にしゃぶる。
足の甲に舌を這わし、唾液でヌラヌラとテカるまで舐めまわした。
スネをレロレロと舐め、ふくらはぎに吸い付く。
カチカチになった股間を、ズボン越しにスネにこすりつけながら、太ももに何度もキスをして、舌を這わせた。
まるで毛穴から何かを吸い出そうとするかのような、激しい愛撫…。
足下で行われる奉仕に、私は満たされていくものを感じた。

ああ…どうして彼は、こんなに愛らしいの?
命令されて、ひざまずいて女の足を舐め回すなんて、情けないM奴隷以外の何者でもない筈なのに…。
なのに…抱き締めたいくらいに愛らしくて、愛おしい…!

私は、未だに足(というか太もも)にむしゃぶりつく彼の髪を、優しく撫でてあげた。
「ありがとう、疲れがすっかり取れちゃったわ」
途端に、彼の表情が明るくなる。
「本当ですか?良かった…俺、アヤ大尉の役に立てるなら、何でもします!」
彼の言葉が、更に私をゾクゾクさせた。
彼は、まるで子犬のような目で、私を見上げている。

「ありがとう…とっても嬉しいわ」
私は机から下りると、彼の前に膝をついて座り、額にキスをしてあげた。
そして、ゆっくりと彼を床の上に押し倒した。
「あ、アヤ大尉…?」
「じっとしてなさい。ご褒美に、あなたを犯してあげる」
不安な顔をする彼に答えながら、私はズボンのベルトを外し、下着ごとずり下げた。

欲望を漲らせた男性が、ブルンッと跳ねて、天井を向く。
幹に血管を浮かび上がらせて、ヒクヒクと震えてる。
手袋をしたまま、キュッと握ると、彼の欲望を現すかのように、手のひらに熱が伝わってくる。
二、三度しごいてあげただけで、彼の腰が浮き、口から切なそうな声が漏れた。
「敏感なのね…可愛いわ…」
「す、すいません…」
「謝る事ないわ…私、そんな感じやすいおチンポがとっても大好きなんだもの」
私は、もう自分でも驚くほどぐっしょりと濡れた下着を下ろして、彼の腰を跨いだ。
手で彼の男性を入り口にあてがうと、ゆっくりと腰を下ろす。
たくましい男性が、ズププッ…と私の中に入ってくる…。

彼の全てを受け入れると、私はその大きさと硬さを味わうように、ゆっくりと腰を上下させる。

私の中で、彼の物が出入りする度に内側をこすりつけていく…。
ああ…だめ…たまらない…。
どんどん腰の動きが速くなる。もっとじっくりと味わっていたいのに、快楽を求めて腰が勝手に動いてしまう。

「た、大尉…」
彼の両手が、私の胸を軍服越しに掴んだ。
「だ、ダメよ。誰が胸を触れと言ったの!」
彼の手をギュッとつねって、引き離す。

本当は直に荒々しく揉んでほしいんだけど、それはまだ早いわ…。

「命令されてもいないのに、勝手な事をしないで!」
「す、すいません、大尉!」
「今度勝手な事をしたら、そうねぇ…あなたの前で、他の男の人たちとセックスしちゃおうかしら?」
「そ、それは…!」
彼は慌てて、起き上がろうとした。
私はそれを押さえて、クスクス笑う。
「いやなの?そんな事ないでしょう?あなたは毎日、私をオカズにそういうのを想像してたんでしょう?」
彼の前髪を撫でながら、私は更に言葉を紡ぐ。
「いつも私をいやらしい目で見ていたものね…。
顔も名前も知らない男たちが私の体に群がって、体中の穴という穴をズボズボ犯して、ザーメンまみれにしてるところを、何度も想像したんでしょう?」
「ち、違います…俺は本当に…アヤ大尉の事が好きなんです…」
「そう。なら、どうしてこんなにギンギンに勃起してるの?」
私はからかうように言いながら、腰を動かす。
「私を本当に愛してるのなら、こんな所で簡単にセックスなんて出来ない筈よ?私の体が目当てなんでしょう?毎日24時間、たくさんの男の人に視線で犯されている、私の体が…」
自分の言葉に、知らず自分で興奮し始めてきちゃった…腰の動きが、どんどん激しく、浅ましくなってくる。

「そんな私の体を、今あなたは独り占めしてるのよ?遠慮しないで、もっと突き上げて…私を、メチャメチャにしなさい…命令よ」
「は、はい、大尉!」
彼の両手が私のお尻を掴み、そして、腰が力強く私の奥を突き上げる。
「んああっ!そう!そうよ!もっと突いて!もっと犯して!私のおマンコ、メチャメチャに壊して!」
私は彼に合わせて自分でも腰を振り、見せつけるように、自分で胸を揉む。

「大尉…大尉…!」
彼はうわごとのように何度も私を呼ぶ。
私のお尻を掴む手に、ギュッと力が入り、腰の動きは更にケダモノじみた激しさを増していく…。

「い、いきそう?いきそうなの?」
「はい、俺、もう…」
「良いわ…今日は安全日だし、私の中に、ザーメンいっぱい出して!あなたの臭くて濃ゆくて熱いザーメンで、おマンコいっぱいにして!」
「あ、くうぅっ!」
私が言い終わると同時に、彼は短く呻いた。
直後、一際深い一突きの後、私の奥に熱い欲望の奔流が浴びせられる。
「んああっ…!あ、熱い…!」
ドクッ…ドクッ…と注がれるザーメンの感触を、最も敏感な場所で受け止めながら、私も彼の腰の上で達してしまった。
     ・
     ・
     ・
グッタリしている彼に膝枕をしながら、私は額を撫でてあげていた。
口の中には、後始末の時に出されたザーメンの粘り気と味が、まだ残ってる。

あれから四回も中出ししたくせに、新人くんは、まだお口いっぱいのザーメンを射精してくれた。
飲み込んだ時、喉を通るそのドロッとした感触で達してしまったのは内緒だけど。
「アヤ大尉…ありがとうございました…俺…」
「気持ち良かった?」
「はい…」
「そう?嬉しい…あなたも、凄く素敵だったわ…」

セックスの後の、いつものやり取り。
今日はブリーフィングルームだけど、いつもはベッドの上で行う会話。

私は、その時が一番満たされてるような気がする…。
セックスで体を満たして、その後のやり取りで心を満たすような感じ。

私たちは、もう少し休んだ後、服装を整えてブリーフィングルームを出た。
新人くんが部屋まで私を送ってくれる。
部屋の前に付くと、私は彼を抱き締めてあげた。
「おやすみなさい。ゆっくり休んでね?」
「はい、おやすみなさい、大尉」
言葉とは裏腹に、彼の声色は寂しそう。
「明日も、たくさんセックスしましょう?」
私はそう言うと、元気付けるように、彼の頬にキスをしてあげたのだった。

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