親睦会もかねて宴会を開いたクロガネ、ヒリュウの面々。
下戸なゼンガーやテツヤ達にはノンアルコールの酒が手渡され、それぞれ親睦を深めつつ、ゆったり飲んでいた。
しかし、ほどよく酔いが回ってくる頃にそれは起こった。
「へぇ、社長良いのみぷりねぇ」
かなりのペースで杯を重ねるリンにエクセレンは話しかけた。
「こうやって騒いで飲むのは久しぶりだからな。そういうエクセレンこそ、まだまだいけそうだな」
「まぁね。ところで社長も秘蔵の一本をお持ちだとか」
「んっ?欲しいのか、だがタダではやれんな」
「もちろん、どおここはお互いの秘蔵の一本をかけて勝負するっていうのは」
「ふっ、いいだろう」
激しく視線を交わす二人をお互いのパートナーが見ていた。
「中尉・・・」
「なんだ、キョウスケ」
「リン社長はどれくらい飲まれるので?」
「ああ、あいつはザルだ。学生の時、しつこく言い寄る男ども酒で潰していたくらいだからな」
苦い思い出だと、苦笑してイルムは酒を煽った。

ダンッ!!
強い音と共にグラスが置かれる。対決する二人の周りには酒瓶が林立していた。
「社長、これ以上はお体を壊します」
「エクセ姉様、これ以上飲むと危険だ」
「ラーダ、酒は百薬の長と言われているこの程度は毒にも薬にもならんさ」
「そうそう社長の言うとおり、ラミアちゃんも心配性ね」
ラーダとラミアが必死に説得するも、二人はまだまだいけるとお互い、相手のグラスに酒をそそぐ。
ますます激しさを増す飲み比べに突然仲裁が入った。
「うむ、二人ともじつにトロンベな飲みっぷり。だが、このままでは埒が明かないのでこれを飲んで勝敗を決していただこう。」
テーブルの上に不思議な色の液体が置かれる。
「なんだ、これは?」
「よくぞ聞いてくれたこれぞレーツェル特製カクテル、シュツルム・ウント・ドランクだ!!」
「な、なんかすごい名前ね」
二人はおそるおそる不思議な液体の入ったグラスをとる。
(匂いは別に…、というより全く匂いがないぞ?!)
(色も…、これは何色て言えばいいのかしら?)
覚悟を決めてカクテルを飲み干す。
『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(言葉にできない)』
全身から血の気がひき二人はテーブルに突っ伏した。
気絶した二人にイルムとキョウスケが駆け寄る。
「おい、リン!」
「レーツェルさん、あれはいったいなにが入ってたんです!?」
「ああ、あれはクスハドリンクにアルコールと匂い消しにジンジャーを混ぜたのだが、
う〜むここまで効くとは」
そこにいる全員がその威力に戦慄した。
「たくっ……いい気なもんだな」
イルムはスースーと寝息たてるリンを背負いながら艦内をあるいていた。
悪態をつきながらもイルムは背中にかかるリンの重みを心地よく感じていた。
(まぁ、こういうのも悪くないか)
しばらくするとリンが目を覚ました。
「んんっ…、イルムか…私はいったいどうしたんだ?」
「二人揃って仲良くあのカクテルで潰れたんだよ」
「そうか…もう歩ける降ろしてくれ」
イルムの背から降りたがリンの足どりはフラフラと頼りない。
「おいリン、おまえ酔っ払ってるんじゃないか?」
「むっ、私は酔ってなどいない。変な勘違いをするなイルム」
「なに壁に向かって喋ってんだ。それに酔っ払いはみんなそう言うんだよ」
ほれ、そう言って背中を向けるイルム、その背にリンは渋々と乗りかかった。
「よっと、意地の強いおまえのことだから無視してそのまま歩いていくかと思った」
「ふん、酔ってるのは確かなようだからな。仕方なしに背負われてやってるんだ勘違いするなよ」
「やれやれ、相変わらず素直じゃないな」
「なにか言ったか」
「いや、な〜んにも」

そんなやりとりをしてるうちにリンの部屋に到着する。
「リン、部屋についたぞ……リン?」
呼びかけても反応のないリンの顔を覗き込むと頬は紅潮し、荒く息をついていた。
「おい、どうしたんだリン!?」
「な…んだか、体が熱いんだ・・・」
ハァハァと、息を吐くリンをすぐさまベッドに寝かしつけ、自分と相手の額に手をあて熱を測る。
「熱は…少しあるな…・・・風邪でもひいたか」
「近頃、忙しかったからな」
「まっ、あんまり根を詰めるなよラーダやリョウト達が心配するぜ」
「ああ……わかった。ところでイルム、貴様なにをしてるんだ!」
「なにって、服脱がせてるんだけど」
リンが会話に気をとられている隙にイルムは上着を脱がしにかかっていた。
とうのリンは抵抗しようにも頭がボッ〜として思うように抵抗できなかった。
「イルム、なにをするつもりだ!?」
「風邪に一番効くのは汗をかくことだからな。二人で激しい運動しようぜ」
そう言って更にリンの服を剥いていき、あっという間にリンの体を覆うものは下着一枚だけとなった。
「へぇ…、久しぶりに見るけど、相変わらず綺麗なからだしてるな」
白磁のように白く輝くリンの肢体をイルムはまじまじ眺める。
「いやらしいことを真顔で言うな、バカ…」
照れているリンの唇を奪い舌を口内に舌を入れ込み相手の舌に絡ませる。
クチュ……、チュパ……、しばらくお互いの舌を絡ませる音が部屋に響く。
「んっん……、イルム鼻息が荒いぞ…」
「すまん、なんか久しぶりのせいかすごく興奮してんだ…」
イルムの言葉にリンは微笑した。
「実を言うとな、私もさっきから体が疼いてしかたないんだ。だからこの疼きを止めてくれイルム」
イルムにしなだれかかり、リン潤んだ瞳をイルムにむける。
「そんな目でみるなよ、ますます抑えが効かなくなる」
いつもと違い素直なリンにイルムはますます興奮し、リンを押し倒した。
「んっ…あぅああぁ…」
イルムはリンの首筋に舌を這わせる。
「はぁん・・・あぁあん…」
「相変わらず、首弱いんだな」
イルムは両手をつかい、形の良いリンの胸を揉み潰し、更に乳首に吸い付く。
「…んっん!…胸…ばかり、そんなに…責めるな…」
リンの弱々しい抗議を無視して、イルムは更に強く乳首を吸い上げる。
「あぁあん…んぁああああぁぁぁ!!」
イルムの的確な責めに翻弄されリンは軽く絶頂をむかえた。
絶頂をむかえ、荒く息をつくリンの桃色の髪を弄びつつイルムはリンに体の調子をたずねた。
「リン、大丈夫か?」
「ああ…、今日はなんだか…感じすぎてしまうんだ。…だから少し手加減してくれ」
「わかった、善処するよ」
赤く染まるリンの頬にキスをし、イルムは秘所へ顔を近づけていった。
「すごい、濡れてるなここ」
「バカ…、な、なにを言っている」
リンの抗議の声を聞きつつ溢れ出る淫液をなめ取っていく。
「はんっん…はあぁあぁん…ああ」
イルムは指で秘所を拡げ更に奥に舌を侵入させていく。
「ふぅん…イルム・・・はぁぁあ…そろそろ」
リンから催促され淫液で濡れそぼった秘所から顔を離し、イルムは硬く張り詰めたイチモツをリンの秘所にあてがい挿入していく。
「さ〜て、一発かますとするか!!」
「くぅうん…はぁああぁあああぁん!!」
激しく腰をうちつけイルムはリンの膣の感触をしばらく貪っていたが、久しぶりのリンの膣はイルムのモノを強くしめつけた。
「リン、もう…限界が…」
「あぁ…ん、私も…だ、イルム…一緒に」
更に猛々しくイルムはリンを貪る。
「リン!、膣に、膣に出すぞ!!」
「来てくれ、私をイルムで満たしてくれ!!」
白濁の液がリンの膣に吐き出され、二人は糸が切れるように果てた。
勢いとはいえ膣に出してしまったイルムはバツが悪そうにしていた。
「なぁ、リン…その……責任はとるからな」
真顔でそういうイルムをリンは笑い飛ばした。
「はははっは、安心しろイルム。今日は安全日だ多分な」
「そ、そうか」
よかったような、残念だったようなという複雑な表情しているイルムの頬をリンは軽く摘まんだ。
「そんな、殊勝こと言うくらいだったらその浮気癖をどうにかしろ」
「わかった、二度としない」
真顔でイルムは言い放つが、リンはそんなイルムを見てフッと笑った。
「信じられるか尻軽男、何度目だその言葉」
思いっきりイルムの頬をつねりあげた。
「ひてててててて、ひゃあどうしろってりゅうんだ」
イルムの頬から手を離しリンは言った。
「まぁ、証拠をみせてくれたら信じてやらんこともない」
赤くなった頬をさすりながらイルムは考えた。
「証拠…証拠ねぇ……」
リンの方に顔をむけると、まだもの足りなさそうな顔をしていた。
そんな、リンの顔を見てイルムはニンマリと笑いリンに覆い被さった。
「なんだイルム、まだしたいのか、仕方がないな」
恥ずかしいのか顔を背けてリンは喋っていた。
「さっきは素直だったのにな」
「なにか、言ったか?」
「いや、な〜んにも」
そうして二人の夜は更けていった。

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