あたしはアイビス・ダグラス、元DCのメンバーで今はαナンバーズの一員である。
元々戦闘の訓練は然程していなかったのだが、そこは頼りがいのあるナビゲーターや高性能な機体のおかげで事無きを得ている。
そのナビゲーター…つまりあたしのパートナーは強くて優しくて、そして何時でもあたしを支えてくれた恩人でもあり親友でもある。
まぁ彼女だけでなくこのαナンバーズ皆がいたからこそ、今のあたしはいるのだと思う。

しかし誰にでも欠点があるように、あたしの親友にもとある欠点というか何と言うか…とにかく何とかして欲しいコトがあるのだ。
まぁあたしも嫌っていうわけでもないし、そもそもあたしの問題を彼女が“処理”したがっているだけでもあるのだが。

「あぁ〜い〜びぃ〜すぅ〜」

そこに聞こえたあたしを呼ぶ声。
あの声は誰と聞かずとも知れている、ツグミ・タカクラの呼び声だ。
彼女こそが先程からあたしがハァハァできない説明文として長々と紹介してきたあたしの親友、その人である。

さてさて、あの呼び方はアレを期待した時のみ発せられる。
あたしは溜息一つ、そして少しばかりドキドキしながらトイレを出た。
………。
いや、あたしだってトイレぐらい行くって。
っていうか覗かないでよっ!

このマザー・バンガードは貴族趣味、もとい貴族主義の連中が建造したなごりか非常に居住性が高い。
何時かヘルペリオンに追加されるだろう居住施設もこうしてやろうかと考えていることは内緒だ。
そんな高級ホテル並の数人部屋に出てきたあたしの目に映ったものと言えば、ベットにちょこんと腰掛けて妖しい表情のツグミの姿であった。

…また?」
「うん。今日あたりイイでしょ?」
むふふとばかりに何かを期待している親友の笑顔を見て早速あたしは状況調査へと移った。
「イルイは?」
「OVAの勉強会に言ってるわ」
「スレイは?」
「ゼクスさん追いかけて出てった」
「鍵は?」
「問題ないわよ。マスターキーかコード使われたらヤヴァイけどね」
どうやら問題ないみたい。
以前最中に寝ぼけたイルイに目撃されて二人して泡を喰った覚えがある。
最もあの時はツグミが既に達していたので誤魔化していたのはあたしだったんだけど。
そんなわけで『人がいない』は当たり前、『人が来ない』状況を作らざるをえないのだ。
戦艦に乗っている以上絶対ではないのは仕方が無い。

「大丈夫よ、そうそう人は来ないって……何でじろっとしてるの?」
「…そう言って前回スレイにバレかけたんじゃないの!」
「ほらほら、ヒステリーは駄目だって」
ツグミは何時もこんな調子だ、特に今は。
話していると毒気までヌかれてしまう。
「そんな事言っている間にできるでしょ?早くっ☆」
「分かった…」
にこにこしている彼女を横目にあたしはゆっくりショートパンツを脱いだ。
どうせあたしも期待してしまっていることには変わりない。

我ながら元気というか何というか、下着を押し上げるソレは明らかに期待に燃えて勃起していた。

「もう、元気なんだから……ここに座って」
あたしが思ったことをそのままに言いながら、自分の右隣をぽんぽんと叩く。
言われるままに彼女と並んで座るものの、顔に血が上ってきているのが良く分かる。
ツグミは上半身をあたしの膝の上に乗り出すと、
「じゃ、まずは軽めに…」

白いショーツの上から柔らかいツグミの指が勃起を撫で回す。
とても間接的な刺激に息が漏れる。
「…ふっ……ん…っ」
今に始まったことではないが、時々彼女にはサドの気があるのではないかと考えている。
別にそんな本格的なプレイまでやってしまうわけでもないのだが、少なからず本質はあたしの予想通りの筈だ。

「暫くヌかなかったから、結構溜まっているかもね。これはどう?」
「…うく…!」
人差し指を立てて形の良い爪で亀頭とかいう部分を責められる。
しかも撫で回すのではなく、先端の尿道口(この場合鈴口と言うらしい)をくにくにと弄ってくる。
「うぅっ…はっ…ちゃんと…」
潜んでいた疼きが活発化し、耐えられなくなってきたあたしつい口走ってしまった。
こうなるとツグミはこう言う。
「ちゃんと…何?どうして欲しいのかはっきり言って。遠慮は必要ないわよ」
普段と変わらぬ声で言うもんだから、こっちだけが恥ずかしくなる。
いや、そんなことより早いとこ言わないとさらに焦らさせる。

「直接…触って……」
「りょーかい」
嬉々としてあたしのショーツをずり下げ、亀頭の約3分の2が皮を被った……その…アレが………そう男の人の、ペニスが顔を出した。

かつてイージス計画直前に、DC日本支部総帥が反乱を起こした事件があった。
一日も続かなかったというその反乱はプリベンター、αナンバーズの前身によって鎮圧されたらしい。
既にDCをとある理由から去っていたあたしにとってはどうでも良い話だったが、その日本支部総帥というのが問題であった。
かつてプロジェクトTDという計画に参加していたあたしとツグミは、一度だけだがその男と出会っていたのだ。
小さな鳥を連れふらりと現れた奴は『貴女は中々見込みがありますね、私も応援させて貰いますよ』などと言ったのである。
まぁ当時のあたしにとっては有難いお言葉であり、柄にもなく喜んだものだったが……その夜あたしの部屋に置いてあった手紙にそう書いてあった。

『グラ◎ゾンの力を持ってすれば、ふたなりを作る事など造作もありませんフフフ byクールな二枚目S・S』

そしてあたしは両性具有となったのだ。
夢というのは恐ろしいものであたしは自分のことなのに気にも止めなかったのだが、数日後事故を起こした。
そしてDCを止め、モグリ運び屋をやるというところにまで至る。

事故までも彼の仕業かと思ったがそれも責任転嫁できるだけだと思い直し、あたしは常にナーバスな状態に陥っていた。
そのままなら自殺でもしかねなかったあたしを救ってくれたのがツグミである。
夢を失ったあたしにとって自分の身体は滑稽なものと見ていたのだが、ツグミは違った。
こんなあたしでも彼女は受け入れてくれたのだ。
そして…性の経験に疎かったあたしに射精の悦びも教えたのだった。

「最初はもっと小さかったけど、今じゃ普通程度ね。良かったわね」
「…う、嬉しくないよ…くぅっ」
肉棒を握って上下に擦られ刺激があたしを襲う。
今まで何回も受けた刺激だが、元来女として生まれてきたものだから慣れようにも慣れない。
「でも未だホーケイはちょっと関心しないかも…剥いたげるね」
「えっ!?待って、あっ…!」

ペニスのカリの部分に添えられた指に力が込められる。
「あ…駄目ぇ…」
そこは刺激が強すぎて、お風呂でも洗うのが一苦労する部分である。
ちなみにお風呂は出来るだけ共用のシャワー室を使わないよう努力している…余り部屋のを使うなと言われるけど仕方ないよ。
話を戻すと、そう、そこは敏感だからシャワーでも当てたら大変…

ずるっ

「ひぃっ、うあぁぁ!」
見開かれていた目に涙が滲む。
限界まで皮を引っ張られた刺激があたしのペニスを襲った。
「うぁ…ぐぅ…ぅ…」
「ごめん、ちょっと痛かった?赤くなってるわね…痛いの痛いの飛んでけー」
くすくすと笑いながら露になった亀頭を親指でこりこりとする。
「だ、だめっ!ひゃっ、はう、強すぎるからぁあ!!」
指紋の皺の一つ一つまで分かるほど敏感な部分を直接擦りあげられ、あたしは普段出さないような喘ぎ声を上げる。
でもどんなに泣き叫んでもツグミが止める筈がない。
今止められても困るのも事実なんだけど。

「そろそろ出るかな?」
ペニスにもう片方の指が纏わりつき、再び上下に扱かれる。
「はっ、いやぁ…やだよぉ…ツグミぃ…あうぅ…」
「どう?出るの?」
「で、出る……出ちゃうよぉっ!」

理性も吹っ飛び、只与えられる快感を得たいが為だけにあたしは喘ぐ。
「まず一発目、イってみましょうね」
「はう、出る…出る…やあぁああ…!」
「了解、何時でもOKよ」
簡単に臨海を突破、熱いものが奥から込み上げ先端から…
「あ、ストップ」
「ひっ!」
突然指で入り口に栓をされて、白濁が放出されない。
生殺しの感覚にあたしの頭が弾ける。
「いやぁっ、出して、出させてよっ、お願いぃ…うぐうぅあああぁあ!」
「ちょっとティッシュ用意してなかったの…はいどうぞ☆」
暴れるあたしとは対照的にツグミは淡々とティッシュペーパーを被せる。
…絶対確信犯だ。
何はともあれあたしのモノはとりあえず解放された。
そして―――

びゅっ、びゅっ、びゅぅっ!

「うあっ、あっ、あっ、あっ、うっ」
思わず仰け反りながら放出に合わせて甘い声が響く。
「全部出しちゃおうね、アイビス」
根元から扱き上げられ、自分でしちゃう時よりも遥かに多く長くあたしは射精した。
「うあぁ、出てる、はぅっ、あぁあっ!」

「…ふむ、随分出たわね」
はっ、はっと息を整えながら、白く染まった世界の何処かでツグミの声が何処かで聞こえる。
出した直後に出撃がかかるなどという冗談は…勘弁願いたいものである。
「でもまだ手だけだしね、第二ラウンドってことで」

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