「ねぇねぇ、ウェン」
「?」
 哨戒出撃の割り当て分を終えて、休憩の時間となり、二人で自室に戻った時、
もじもじと、少し恥らう様子で、リムがウェントスに言う。
「その……さ、最近してないよね」
「何を?」
 ぽぉ、と頬を桜色に染め、リムは益々恥じ入るような様子を見せる。
「だからさ……その……ね……わかるでしょ?」
 ちっとも分からない。
 暫し、顎に手を当て、真剣な表情でウェントスは何事かと思考する。どことなく、リムの心からは欲情の雰囲気を感じる。
 ――ああ、そうだよね、僕はメリオルエッセだけど、彼女は人間だからね。
 その考えに行き着き、ウェントスは納得したように頷いた。
「……わかった?」
「ああ、わかったよ」
「そう……それじゃあ……」
 両手を広げ、瞼を閉じ、唇をほんの少しだけ突き出す。初々しい仕草のリムの両手を、ウェントスは優しく指を絡める。
 そして、求めるようにリムが顔を突き出した瞬間、絡んで指に力が込められ、ぐいと押し倒される。
「え?」
 そのまま後方のベッドに、二人の体が倒れこむ。
「ちょ、ちょっと、ウェン!?」
「本で読んだだけで、まだよくわからないけど、努力してみるよ……」
「ち、違うの! そうじゃないの!」
 リムのスカートを降ろし、ウェントスは自分の指で、リムの淡い薄紅色の性器を撫でる。優しく、デリケートなタッチだったが、
しなやかなウェントスの指は、滑らかに指を這わせる。
「ひゃあ! だ、だから、そうじゃなくて……!」
「そうじゃない?」
「キ……キスして欲しかっただけ!」
「んー……ああ、なるほど」
 と、ラビアを撫でていた指が、そっと離れる。
「わ、わかったくれた……?」
「ああ。わかってるよ」
 すると、潤み始めた性器に、ウェントスは唇を寄せる。
「ひゃう! ち、違うのぉ! 違うんだってばぁ!」
 陰核を啄ばまれ、歯と歯の間で吸引され、リムは叫び声を上げる。
「何が違うの? 君の心はこうして欲情の感情をもっているじゃないか?」
「そ、そのセリフ、なんだか鬼畜だよぉ!」
 そう言い終えるより早く、リムはほぼ生まれたままの姿に剥かれていた。
「イヤー! 嫌じゃないけどイーヤー!」
 首筋のやらかいところに舌を這わせながら、ウェントスが耳元で囁く。
「君の心は僕が一番わかっているんだ……心配しなくていいよ」
「だからなんだか鬼畜ななんだってばぁ、それ!」

「(……アタシ、ちょっと変なこと教えすぎたかな?)」
 心の片隅でリアナが呟く。 

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