「さぁ、アヤ。お散歩の時間よ」
ヴィレッタに命じられて、アヤは床の上からヨタヨタと、生まれたばかりの子馬のような覚束ない足取りで、立ち上がった。
「あの…隊長…本当にこの格好で…」
ハァハァと息を荒げながら、おずおずと尋ねるアヤ。
それも当然で、今の彼女はキャットガールとでも言うべき姿になっていたのだ。
クセのある緑の黒髪を飾る、猫耳バンド。
きめ細やかな白い肌を包む、フワフワしたファー素材で出来た、黒のビキニ。パンツには、ご丁寧に尻尾も付いている。
そして手足には、猫の足を模したグローブとブーツ。
今夜のヴィレッタの命令は、この格好で基地の中を散歩するというものだった。
普段から露出度の高い服装をしているアヤだが、あれはそういうデザインの軍服だから着ているだけであり、こういうふざけた格好は好むところではなかった。
「ええ、そうよ。恥ずかしがる事ないわ?よく似合ってるじゃない」
ヴィレッタは目の前で恥じらう黒猫を、満足げに眺め、答えた。
「一度はみんなの前で披露したんだし、今更恥ずかしがるものでもないでしょう?サッサと来なさい」
冷たい口調で命令しながら、ヴィレッタは手の中のスイッチをカチッとONにする。
「はうっ!」
瞬間、アヤは股間を押さえながら、その場に座り込んだ。
「バイブ入れっぱなしで引きずり回されたい?それとも素っ裸にして、廊下に放り出されたい?」
激しく息を乱し、声をこらえているアヤを見下ろしながら、ヴィレッタはスイッチのON/OFFをランダムに繰り返す。
「んっ…くぅっ…あぅっ…ひゃうっ…!」
その度にアヤは、ビクビクと身を震わせ、切なげな声を漏らす。
「さぁどうするの?早く答えないと、裸にして格納庫に放り出すわよ?きっと朝になったら、整備兵たちのザーメン便器に早変わりね…チンポ狂いのザーメン女には、そっちの方がお似合いかしら?」
ヴィレッタはクスクスと笑って、スイッチを切った。
アヤに返答の猶予を与えるかのように。
「………」
アヤは、ご主人様の顔を見上げると、目尻に涙の粒を浮かべながら、答えた。
「ご主人様…このはしたない雌猫を…お散歩に…連れて行って下さい…」
「良い子ね、アヤ」
ヴィレッタは床に膝をつき、アヤの髪を撫でた後、ゆっくりと唇を重ねた。
軍事基地とはいえ、深夜の宿舎はやはり静かだ。
その静寂に満ちた薄暗い廊下を、アヤはヴィレッタの後を追うように歩く。
うつむいた顔は羞恥に染まって、ヴィレッタが次にいつ、股間のリモコンバイブのスイッチを入れるのかと、怯えていた。
「静かねぇ…人の一人くらいはいてくれなくちゃ、つまらないわ」
ヴィレッタはそんなアヤを振り向く事なく、つぶやく。
「せっかく可愛い雌猫を連れて歩いてるんだもの。みんなに自慢したいわ…ねえ?」
アヤに問い掛けつつ、手の中のスイッチを入れるヴィレッタ。
「ひあっ!」
体内の最も敏感な部分に突然走った桃色の振動に、アヤは膝が抜けて、その場に崩れ落ちる。
「んっ…はぁぁっ…!」
「アラアラ、アヤはすっかりリモコンバイブがお気に入りみたいねぇ」
床に座り込んで身を丸め、振動に耐える部下の痴態に、ヴィレッタはサディスティックな笑みを浮かべた。
しゃがみ込み、指先でアヤの顎を上向かせる。
「アヤ。このままお散歩を続ける?それとも、もうお部屋に戻りたい?」
コスチュームの上から、豊かな乳房を揉みしだきながら、尋ねるヴィレッタ。
アヤはわずかな逡巡の後、素直な気持ちを口にした。
「も…もう許して下さい…お部屋に戻りたい…恥ずかしくて死んじゃいそう…」
涙をポロポロとこぼし、子供のように懇願するアヤ。
ヴィレッタはバイブのスイッチを切ると、アヤの腕を掴んで立ち上がらせる。
「私の言う通りに出来たら、お散歩は終わりにしてあげるわ。ちゃんとやれる?」
「…はい」
アヤは不安げな顔になりながらも、コクリとうなずく。
「ついてらっしゃい」
ヴィレッタはアヤの腕を掴んで、歩き出した。
そして、ある部屋の前まで来て、足を止めた。
「今から、ここでオナニーしなさい」
部屋のドアの前にアヤを立たせ、自分は壁にもたれかかり、腕を組む。
「で、でも…」
アヤは部屋のネームプレートを見て、ためらう。
「ブリーフィングルームでオナり狂うマンずり女が、今更恥ずかしがるんじゃないわよ」
「で、でもここでは…ここでだけは…ダメです…!」
アヤはいつになく頑なに拒む。
彼女がジッと見つめているネームプレートには、こう書かれてあった。

《マイ・コバヤシ》

彼女の最愛の妹の部屋の前での自慰など、出来る筈がなかった。
「そう…なら良いのよ?朝まであなたを、基地中引きずり回してあげるわ。リモコンバイブでおマンコをグチョグチョに濡らした艶姿を、みんなに見てもらいましょう?」
「そ、それは…」
「嫌ならここでオナりなさい。サッサと始めれば、マイが起きる前に全て終わるのよ?」
「………」
「サッサと決めなさい、この雌猫!何なら今すぐマイを叩き起こして、あなたが本当に救いようのないチンポ狂いの淫乱マゾ女だって教えてあげましょうか!?」
「い、いやっ、それだけは許してっ」
「だったら、早くマンずりを始めなさい。このオナニー狂いのマゾ猫がっ!」
「は、はいっ…!」
アヤは観念すると、グローブを外し、白いたおやかな手をパンツの中に忍ばせた。
「ん…はぁ…あっ…」
パンツの下で指がもぞもぞとうごめき、すぐに埋め込まれていたリモコンバイブを取り出す。
ワイヤレス式の、グリーンの卵形をしたそのバイブを、ヴィレッタはひったくるように受け取る。
「毎日わたしの太いディルドーをくわえ込んでるスケベマンコが、こんなちっちゃなオモチャでもグチョグチョに濡れるなんて…あなたって本当に見境のないエロマンコなのねぇ…」
「ん…はぁ…あぁう…」
ヴィレッタの罵声に悶えながら、アヤは指を己の女性に挿入し、ゆっくりとかき回し始めていた。
バイブ責めとコスプレによる羞恥責め、更に妹の部屋の前での強制オナニー…ベッドの上でペニスバンドに貫かれるのとはまた別の刺激で、アヤの女性部分は驚くほど潤っていた。
(私…どうしてこんなに…)
その濡れ具合が、更にアヤの羞恥を煽る。
「んっ…くぅ…うぅん…」
クチュクチュと指の動きを速めていくアヤ。
しかし、マイが目を覚ます前に終わらせたいという焦りがつのり、集中出来ない。
また、いつも以上の羞恥からか、その動きにはまだためらいがあり、当然、そんな指使いで己を高める事など出来る筈もなかった。
「もう良いわ」
見かねたようにヴィレッタは制止の声を掛ける。
その声に、アヤは許されたのだと、安堵の息を漏らした。
しかし、ヴィレッタの次の言葉が、すぐにアヤの安心を打ち砕いた。
「特別に、私がイカせてあげる」
言うが早いか、ヴィレッタはアヤのパンツに手を侵入させる。
蛇を思わせる素早い動きに、アヤはなす術もなく、女性部分への侵入を許してしまった。
「まったく…ちっちゃなバイブでもグチョグチョに濡れるくせに…」
ヴィレッタはアヤの両手首を、片手で掴んでドアに押さえつけ、抵抗を封じる。
「自分の指では満足できないなんて…本当に欲張りで我が儘な変態マンコなのねぇ…」
その変態マンコに指を一本、二本、三本とうずめていくヴィレッタ。
「うあ…はぅ…んおおおおっ…」
耳元に淫語を吹き込まれ、女性部分を容赦ない侵入者に支配され、アヤはここが妹の部屋の前である事を忘れて、声を漏らす。
目の焦点は早くもぼやけ、だらしなく開いた口から、犬のように舌を垂らす。
ヴィレッタは三本の指でアヤの女性をかき回しながら、その舌を吸い、唇を貪った。
クチュクチュと口腔内を犯し、唾液を流し込み、飲ませる。
三本の指はグネグネとうごめき、内壁をえぐり、激しい抽挿を繰り返した。
「んっ…ふむっ…ふぅんっ…んうぅ〜〜〜っ!」
ご主人様の指がもたらす快楽に、膝がガクガクと震える。
あと少し…あと少しで毎晩与えられている絶頂に達する。
その寸前になって、ヴィレッタは指を三本とも引き抜いた。
「あ…ああん…」
よだれを垂らした口から、不満の声が漏れる。
ヴィレッタはドアに押さえつけていたアヤの手を離した。
「イカせてほしかったら、どうすれば良いかわかるわよねぇ?」
サディスティックな笑みを浮かべながら、アヤの髪を撫でるヴィレッタ。
「………」
アヤはコクリとうなずくと、ヴィレッタに背を向けた。
尻尾の付いたパンツを膝まで下ろし、ドアに手をついて、白桃のようなお尻を差し出す。
そして、左手をドアにつけたまま、右手でクパァッ…と、己の女性を広げた。
「あ…アヤのぐちょ濡れマンコは、自分の指では満足できない、変態マンコです…隊長の、いえ、ご主人様の指や、固くて太いガチガチの勃起チンポでなければ満足できない、スケベマンコです…」
己の口から紡ぎ出される淫語と、女性部分に突き刺さるご主人様の冷たい視線が、アヤの残り少ない理性を壊していく。
「この、24時間濡れっぱなしのドスケベマンコを、どうか滅茶苦茶にかき回してください…奥までガンガン突きまくって、中をグチャグチャに壊してください…ご主人様の指で、アヤのスケベマンコを、ご主人様専用のオモチャマンコに作り替えてぇぇぇっ!」

アヤの口から、理性を捨てたケダモノの叫びがほとばしった。
もはや、ここがどこかなど忘却の彼方。
淫欲に狂った雌猫と成り果てたアヤのお尻を掴んだヴィレッタは、蜜を垂らす女性部分に再び指を三本挿入し、グチュグチュと音がするほど激しく、かき回す。
手首まで入ってしまいそうな勢いで、ピストンする。
こぼれ落ちた淫水が、床にポタポタと染みを作った。
「んほおおおっ!ひゅごいっ!おマンコ壊れひゃうぅぅぅ!」
舌を垂らしたまま、アヤは狂気じみた指責めによがり狂う。
自分を慕っている妹の事など、既に頭にはない。
与えられる快楽をただ貪るだけのその姿は、獣欲に溺れきった雌そのものだった。
やがて絶頂が近付いてきたのか、アヤの女性がヒクヒクと収縮を始める。
「いくの?いっちゃうの?良いわよ、いきなさい!愛する妹の部屋の前で!マン汁垂れ流して!無様なアへ顔晒して!おマンコ奴隷に相応しい豚アクメを迎えなさい!」
パン!パン!と激しく尻を叩きながら、ヴィレッタはアヤを高めていく。
いや、むしろ引き返す事の出来ない淫獄へと、叩き落とそうとしていた。
「あ、あひっ!あひぃぃぃぃっ!い、いくぅぅぅぅぅぅっ!」

――プシャアア〜〜〜〜〜ッ!

アヤが達すると同時に、その女性部分から勢い良く、飛沫がほとばしった。
同時にアヤは、その場に膝をつく。
それでも放出は五秒近く続き、床に小さな水たまりを作り上げた。
「アラアラ…妹の部屋の前で、指で犯されてイキまくった挙げ句、お漏らし?まったく情けないわねぇ…恥ずかしくないのかしら?」
「あ…ああ…?」
トロンとした眼で、ヴィレッタの方を向くアヤ。
「はしたない雌猫には、まだまだ躾が必要なようね…部屋に戻ったらたっぷりお仕置きしてあげるわ。アヤの大好きなおチンポ様で、ね」
「あ…はい…アヤを、ご主人様の勃起チンポでお仕置きしてください…この汚らしい雌猫を、固くて太いおチンポ様で調教してぇ…」
お菓子をねだる子供のような甘い声を出すアヤ。
ヴィレッタは彼女の手を取り、部屋へと戻っていった。

ドアの隙間からこちらの様子を伺う、子猫のような瞳に、肩越しに笑みを送りながら――。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

編集にはIDが必要です