広島県の東城(現庄原市東城町)に本店があった
銀行。
払込資本金1万5千円で設立。明治32年3月営業開始。
頭取 | 保沢調作 | 東城町 |
取締役 | 高坂新太郎 | 東大田村 |
同 | 保沢惣ニ郎 | 東城町 |
同 | 名越清次郎 | 東城町 |
同 | 山本亀吉 | 東城町 |
監査役 | 北村伝三郎 | 東城町 |
同 | 生熊久太郎 | 東城町 |
保沢頭取は東城町で一二を争う素封家で、町内の顔役であり、後に町会議長、町長になった。監査役の北村と生熊は酒造業を営んでおり、これらの信用で同行は順調に業績を上げていたが、
大正9年と昭和2年の金融恐慌に耐え切れず休業。保沢頭取の財産を整理して預金者の支払いに応じる事態となり、昭和4年解散。
出典
げいびグラフ第99号