四十五話

1

二人一緒にいられる時間が大きく増えた喜びを分かち合い熱烈な抱擁を交わした勢いのままに、
「あの、ね…お仕事しなきゃだけど…あの、あのね…」
朝からずっと我慢してきた事を、愛しい人との交わりを求めておねだりしてしまうのを自分では止められない。
お兄さんは一瞬迷う素振りを見せて抱き抱えていた私を床に下ろした。
やっぱりダメだったかなと肩を落とす横を急ぎ足ですり抜けて仕事道具を奥の部屋に置くとすぐに戻ってきて私の手を優しく握ってくれた。
パッと顔を上げると優しげな、それでも私を求める強い情欲がギラギラと煌くような瞳と目が合って期待にクラクラしてしまう。
お兄さんは分かっているのかいないのか、自制が効かないのが恥ずかしいのか、自分ももうとても我慢出来そうにない、と苦笑しているけどおちんちんは服から飛び出すんじゃないかという程大きく勃起していた。
アレが今から自分の中をかき回して熱い精液をたっぷり注ぎ込んでくれると想像するだけで軽くイってしまった。

2

激しくドキドキと鼓動を刻む心臓の音がうるさいくらいだ。
はやく交わりたい愛し合いたいという想いに背を押されるように閨へと急ぐ。
布団は朝片付けてしまったのでまた敷き直しているとお兄さんが奥の部屋からシーツを持ってきた。
なんでも毎回事後処理が大変だから何かないかと考えていたら帰り道でカッパに絡まれたらしい。
魔理沙の知り合いなのか入れ知恵をされていて使えそうな商品を売りつけに来たのだそうだ。
「ふ〜ん…あっ、でも本当に水に強そう…」
お兄さんも相手が魔理沙の知り合いという事もあり、これなら確かに大丈夫だろうと判断してみたい。
カッパは流石にジョークのつもりで持ってきたのに本当に買われて赤面して驚いていたらしいけれど正直かなりありがたい。
予備も幾らか買ってあると奥の部屋を指差すけど、それってつまり…
「そんなにいっぱい私としたいの…?」
シーツを握り締めながらお兄さんを期待を込めて見上げると、したいと即答してくれた。
「…えへへっ♥私も♥いっぱいしたいから助かっちゃったね♥」

3

早速シーツを布団に被せてみると、水系の汚れに対しての安心感が凄い。
カッパって凄いなあと関心しているとお兄さんに後ろから抱きしめられてしまう。
シーツをかけるためにお尻を向けて四つん這いになっていたので図らずも誘うような形になっていたみたい。
熱い吐息が首筋にかかって少しこそばゆい。
大きな手が身体を舐るように服の上から胸やお腹を撫でていく。
お尻には熱くて硬いモノがぐりぐりと押し付けられてはやく私と1つになりたいと強く訴えてきている。
こんなに情熱的に求められるとは思っていなかったので少しビックリしてしまったけれどすぐに喜びで満たされる。
肩ごしに振り返りもう限界いっぱいのお兄さんへ頷いて見せて、挿入したいとバキバキに固まったおちんちんに手を添える。
「そんなんじゃあ、お仕事に集中できないよね?私で満足するまでい〜っぱい射精して…すっきりしてね♥」
そして下着をゆっくりとズリ下げてクチュリと膣口を拡げて見せるとすぐにさきっぽが押し当てられた。

4

昨夜したばかりなのにもう随分としていないような懐かしい感じ。
「1人で、その…してたの、見てたんでしょ?もう準備出来てるから…私も我慢できないからっ♥挿入れて…♥」
トプリと愛液が溢れたのを合図にずりゅ…っとお兄さんが身体の中に入ってくる。
指はまともに入らなかったのに、容易く侵入して気持ちのいいところをぐいぐい刺激しながら奥へ奥へと侵入する。
ぴったりと全体を押し拡げるような感覚に、やっぱりこのおちんちんじゃないとダメなんだと、改めて思い知らされる。
「♥っあ…♥あっ♥あっ♥あぁ♥すごいっよぉ♥…気持ちいい♥気持ちいぃ…♥」
1cm、1mm奥へと入ってくるだけで快感の大波に全身がさらわれてしまうような…膝が震えて力が抜けそうになるのを必死に堪える。
やがてガチっと何かが噛み合うような、まるで鍵穴に鍵が差し込まれたようなフィット感で一番奥へと突き刺さる。
「〜〜〜っ♥♥♥」
自分の快感の扉を開くのはお兄さんのおちんちんしかないんだと教え込まれる感覚は何度目でも新鮮な喜びに震えさせられる。

5

お兄さんは一番奥までずっぷりと挿入したままもっと馴染むようにと暫くそのまま動かない。
自分がどんどん作り替えられていくみたいで嬉しいけど、はやく気持ちよくなりたい気持ちもある。
チラチラとお兄さんの様子を覗っているとグッと腰を掴まれてピストンの体勢に入ったのを感じる。
はやく動いて欲しいのに気づいていたみたいで、もう動いたほうがいいかな?と囁かれる。
「うん…♥私のおまんこはお兄さんのものなんだから♥好きにしてほしいな…♥」
お兄さんが1回イくまでに自分は何回イかされるだろうと考えるだけで笑みが溢れてしまう。
私の求めを受けてお兄さんは1つ頷くと、愛している、なんて言うものだから…
「♥♥♥…っ…♥きてっ!お願いっ!」
なりふり構わないおねだりに突き動かされるようにじゅぶっ!と一気におちんちんが膣内を擦りあげて、ずちゅん!と再び突き込まれる。
「あっ♥はっ―――っ♥♥♥うぁ♥」

6

ぐちゅ!ずちゅり!と身体の芯を貫くみたいに何度も何度も…大きな快感と共に頭が真っ白になりそうで、身体を支える手がブルブルと震えて今にも崩れ落ちそう。
1人でしていたせいで、しかも半端な絶頂しかせずに熱も残り感度もすっかり上がりきっていた所にこれでは…
「いっ…♥ぅああぁぁ―――っ♥♥♥…や、めないて…♥だいじょ、うぶだからぁ♥♥」
容易く絶頂させられてしまい、自分でも聞いた事のないような甘ったるい声が溢れてしまう。
私の身体を心配して動きを緩めようとするお兄さんに構わず動いてほしいと訴えておちんちんが気持ちよくなれるように、蕩けそうになる意識をなんとか集中させてぎゅっぎゅっと搾るようにおまんこを締め上げる。
お兄さんはコレが好きみたいで耐えるような詰まった声が聞こえてくる。
この声はお兄さんがちゃんと気持ちよくなってくれている証拠だから、もっと聞きたくて不思議と力が湧いてきて頑張っちゃう。

7

「ねっ♥我慢っ♥うぅっ♥あ――っ♥♥…ふっ♥んん…しなくて、いいよ?♥何回でも射精して、いいんだからぁ♥♥♥」
お兄さんもしっかり気持ちよくなっているのは分かるけどさっきから自分ばっかり気持ちよくしてもらっているみたいで申し訳ない気持ちになる。
男の人は1回イってしまうと体力をたくさん使っちゃうから出来るだけ我慢してるらしいというのは聞いたけど…お兄さんの場合は1回じゃ収まらないでしょ?と聞いてみる。
お兄さんは少し腰のペースを落として上壁をゆっくり擦り上げるようにしながら、1回射精したらお仕事しなくちゃいけないからねと少し寂しそうに笑った。
ラルバとちゃんと一緒に暮らしていくには必要なことだからと言われてはお嫁さんとしては納得するしかない。
「んっ…ごめんなさいっ…お仕事も大切、だもんね…♥気にしないで私のために頑張ってくれてるの、分かってるから…♥」
ありがとう、と頭を撫でてくれる優しい手の温もりにぷるぷると触覚を震わせる。
「私に出来ることは、手伝わせてね?♥」

8

そうして早く終わったら二人の時間も増えるよねと笑うと、それじゃあいっぱい頑張ってもらうかなとお兄さんも笑顔を見せてくれた。
我慢出来ずにこうして繋がっているけれど他の何かを気にしながらする交わりはちょっと勿体無い。
お兄さんもそう考えているようで、仕事はすぐに終わらせるから…そうしたら…と口篭る。
「…♥勿論私はいつでも大丈夫だから♥お仕事頑張ってね旦那様♥」
任せろと力強く頷くと高ぶる情欲を沈めるべく再び激しく腰を振りだした。
たっぷり注ぎ込んであげるからねとぎゅっと身体を包むように抱きしめて決して逃れられないように固定される。
大きな手に胸を包むように揉まれ、もう片方の手でお腹を撫でられて声を抑えられない。
「ゃあっ♥こんなのっ♥気持ちよすぎるよぉ…♥おっぱいと赤ちゃんのお部屋一緒に♥はぁ♥ああぅあぁ♥♥」
もっとイっていいよ、可愛い声を聞かせてと囁かれると共にぷしっと潮を吹かされてしまう。
「うぅ〜…!♥!♥!♥だめっ♥もうダメっ…♥せーえき欲しいよぉ♥はやくっ♥ちょうだいっ…♥」

9

激しい攻めと優しい攻めの挟撃にきゅんきゅんと疼くおまんこがぎゅ〜!っと締め上がるとようやくお兄さんも観念して射精の体勢に入ってくれた。
抱きしめる腕に僅かに力が篭るのを感じた瞬間、どぶっ!と精液が弾ける。
ビシャビシャと浴びせかけるような勢いで最奥に精液がどっぷりと溜まって収まりきらない分がどろりと溢れてしまう。
「やぁぁああぁぁっ――――っ♥♥♥♥♥お腹っ♥熱いよぉ…♥♥♥」
凄い濃さの精液の塊が身体の奥に注がれる感覚に何度もイってしまった。
「中出し…♥はぁ…ぁ…♥気持ちいい…♥…あっ…溢れちゃった…」
射精の余韻がなくなる頃、ずるりと引き抜かれたおちんちんの栓が抜けて幾らかの精液が溢れるが、またぴったりと膣口が閉じて大部分は中に留まった。
お兄さんはしばらく私を抱きしめてくれていたけれど、やがて身体を離して仰向けに寝かせてくれる。

10

「気持ちよかった?…あっ♥…んっ…♥」
くったりと寝そべる私の様子を覗き込んできたお兄さんはムラムラしちゃったみたいでそのまま私の口を塞ぐようにしてキスをしてくれた。
「んふっ♥ん〜…♥…ふぁ…落ち着いた?…私?勿論すっごく気持ちよかったよ…♥」
自分も同じだよと微笑むとお兄さんは立ち上がる。
少し休むといいと言い残して仕事を片付けるべく部屋を出ようとして、ぴたりと足を止めて私のすぐ隣に膝をつく。
どうしたの?と聞く前に頬を撫でられて、少しくすぐったいけどなんだか無性に嬉しくてされるがまま撫でられていると、絶対に幸せにするからなと芯の通った確かな声で言ってくれた…かと思ったら恥ずかしげにそっぽを向いてしまう。
「…そこはちゃんと決めるところじゃないの?…♥」
でもそういう所も好き♥と言うと真っ赤になって仕事終わらせてくるからと逃げて行っちゃった。
「今もじゅうぶん幸せだよ…お兄さん…♥」
そう背中に投げかけたけれどこれ以上の幸せがきっと待っている、そんな気がしてならないのだった。

四十六話

1

1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ラルバと結ばれてから1ヶ月と少し経過した。
端的に現状を表すのなら幸せ、と言うよりほかはないだろう。
ラルバは変わらず、いや当初よりもずっと深い愛情を向けてくれるし、こちらも一緒にいればいるだけどんどん彼女の事が愛おしく思えてならず、抱きしめて愛を伝えたい衝動を抑えるのに難儀するくらいだ。
度々抑えきれずに爆発してしまうが、彼女は毎回優しく自分を受け入れてくれるのでもっと好きになってしまう。
逆にラルバが急に甘えてくれる事もあるのだが、そんな時は何をおいても可愛い彼女を優先して愛してあげている。
朝も夜も求め求められ…カッパのアイテム買っておいてよかったねと何度言われたかしれない。
二人の仲はそんな感じだが妖精との結婚ともなれば周囲との障害の1つや2つでは済まないと覚悟はしていたが、想像していたような事は起こらなかった。
おそらく死力を尽くして博麗の巫女さんを拝み倒して関係を公認…とはいかなくとも黙認してもらったのが大きい。

2

特に自分に被害がなく巫女さんが許してるならまあ…という人間は多いし、そういう流れが大多数になれば気に入らなくとも率先して手を出しにくくなるんじゃないかな…という希望的観測が的中してくれたらしい。
勿論妖精である事を大っぴらに明かすのは好ましくなかろうと人里内では変装してもらったりはするのだが、ご近所では奥様がたに随分と可愛がってもらっているようで近場なら妖精らしい装いでも気にする者はいない。
「お兄さんお待たせ。待たせちゃった?」
今もお隣の奥さんに捕まって和気藹々とお話しているのを待っていたくらいなので近所の人付き合いに問題はない。
大丈夫だよと言って手を差し出すと嬉しそうにぎゅっと握り返してくれる。
小さな手のひらから伝わる暖かさを感じながら二人で歩き出す。
今日は隔週で行っている定期検診で永遠亭へ向かっている。
人間ではないので人里の医者にかかるのは難しいが腕は確かだしラルバと子供のためなので竹林の永遠亭にお世話になっている。

3

無事に子供は成長しているようで、まだ目立つという程ではないが言われたら妊娠に気づく程度にはお腹も大きくなってきている。
最近は嬉しそうにお腹を撫でているのを見かけて愛情や庇護欲など色々振り切れそうで、迸るエネルギーを仕事に叩きつけると早く片付いて一緒にいられる時間が増えてお得だ。
竹林の入口に差し掛かると最初に御縁が出来て依頼案内を任せている藤原さんが待っていてくれた。
彼女はあまり会話こそしないが気にかけてくれているのは伝わってくるのでとても感謝している。
道中も問題なく最短ルートで送り届けてもらい外で待つと言う彼女に見送られ、うさみみの少女に案内されて先生の元へと通される。
………
「…はい、特に異常はなし。至って健康ですね」
お腹の子もすくすく育っていると言われてラルバも非常に嬉しそうにしている。
自分も暖かな気持ちで妻子を見つめていたが先生がこちらを見ているのに気づき、何かありましたか?と問いかける。

4

「いえ…特には」
ニコリと笑う先生は本当になんでもないような風だったので特別追求する事もなく、促されてそのまま退出する。
「ありがとうございました」
ラルバと共に頭を下げて受付へ会計へ向かう。
「ねえお兄さん、身体も大丈夫だったし今日はこのままデートしようよ♥」
妖精の穴場とやらへ案内してくれるそうで、そちらへの興味が勝りちょっとした気がかりはすぐに忘れてしまった。
………
二人が退出して暫く、完全に気配が消えた頃。
診察室に一人残った永琳は妖精のツガイの男の様子を思い出していた。
「随分と影響されやすいのか、妖精のほうも何やら特殊みたいだけど…まあ、永く一緒にいられるなら本望でしょう。悪い感じもしないし…」
最初はもしかしたら程度の予想であったが長い付き合いになることが早くも確定しつつある変わり者夫婦のカルテをしまう。
「末永くお幸せに」

5

………
「じゃーん!どう?似合う?」
藤原さんの案内で竹林を抜けた先、ラルバに手を引かれてこんどは森の中へどんどん引きずられてたどり着いた美しい水場に目を奪われている間にいつのまにやら早着替えしていたラルバに水着姿を見せ付けられる。
さては服の中に着ていたなと気づくが今はそんな事はどうでもよい。
普段着をそのまま水着にしたような形のワンピースタイプの水着を身にまといふわりと一回転してみせるラルバに水場の美しさなどすぐに吹き飛んでしまう。
いい…と短いながらも万感の想いの詰まった感想にご満悦なラルバと一緒にずぶ濡れになるのも厭わず、年甲斐もなく遊んでしまった。
性的な意味はなくともいつまでもその姿を見ていたいと思うような白い肌が水を弾く様子、濡れて煌く肢体。
つい少年が初恋の少女へ抱くような純な感情が心に過ぎってしまう。
健康的な美しさを前に急になんだか恥ずかしくなって幾度も愛を確かめ合った少女を見ていられず視線を逸らしていると盛大に水を浴びせられて水の中へ倒れこむ。

6

「よそ見してどうしたの?私を見てほしいな♥」
身を屈めて顔を覗き込んでくるラルバに視線をやると、営みの度に刺激しているからか妊娠しているからか最近少しサイズが大きくなりつつある胸の形がくっきり見えて思わず愚息が漲り始めるのをなんとか水中に隠す。
不思議そうなラルバへ、気持ちが高ぶりすぎて見てられなくてと素直に話す。
恥ずかしがって下手に隠して不安にさせるような事はしたくないのでこういう時はストレートに愛情をぶつけるに限る。
ラルバは嬉しそうに笑みを深くすると、ちょっと待っていてと言って茂みの中へ隠れてしまった。
何をしているんだろうと気にはなるが、戻ってくる前に元気になってしまったペニスを小さくしなくてはと平静さを取り戻そうとするが…
「お待たせ〜♥どうかな?」
ほとんど身体を隠す機能を排している小さなビキニ姿で再登場されては勃起をどうこうするのは諦めざるを得なかった。

7

「流石に恥ずかしくて見せなくていいかなって思ってたんだけど…♥お兄さんがあんまり可愛いこと言ってくれるんだもん♥」
そう言ってまたふわりと幻想的に一回転して見せるラルバ。
全体的にほっそりしているが出るところはしっかり出てきてむっちり感もプラスされてきている少女の身体。
それだけでただでさえ男の本能をくすぐってくるというのに最愛のラルバとなっては…
「…我慢できない?♥…実は私もなの…♥」
すーっとビキニの紐に指を滑らせてチラリとピンク色の乳輪を見せられて思わずがばっと膝立ちになる。
そうするとちょうど目の前に、抱きしめてしまえる距離に彼女が収まる。
今すぐ家に帰って…?いや、我慢できる気がしない。
「しちゃおっか?…しちゃおうよ…♥」
ジリジリと距離を詰めてくるラルバが誘うように囁いてくる。
「…エッチ…しよ?…♥」
すぐ耳元で甘い誘惑を受けて、理性が崩壊する音を聞こえたような気がした。

四十七話

1

ラルバを抱き寄せて艶やかな唇にそっと触れるように口付けをすると彼女のほうからチロリと舌先を差し出してくる。
柔らかな彼女の舌を2度3度と唇でやわやわと挟んでから口の中へと招き入れる。
小さな舌がこちらの舌の上に重なるようにぺったりと乗っけられる。
チュウと吸い付くようにして舌を絡めて上げるとラルバも嬉しそうに舌を震わせて唾液を混ぜ合わせるようにぐちゅぐちゅと舌を絡めてくる。
最初からほぼ抵抗など無かったが今となってはもうすっかり互いの味に慣れてしまい甘露でも味わうかのように相手の体液を飲み込んでいく。
目を瞑り与えられる快感を全て受け止めてより深く甘受しようとしているラルバ。
至近距離すぎてピントが少々合わないのが残念だが、息遣いがダイレクトに伝わってくるのでこっそり目を開けてキスの最中に彼女の顔を見るのが密かな楽しみなのだ。
思う様愛しい人の味を堪能したところで、自然と抱き合うように互いに相手の背へ回していた腕を解いていくとラルバも察して名残惜しそうに身体を離す。

2

「んぁ…♥ぷはぁ…♥ん〜…ふふっ♥やっぱりキスって気持ちいいね♥」
ラルバは絡まる唾液が白く互いを繋いでいるのを見るのが好きなようで、時と場所が許す場合は大体そうなるような濃厚な口付けになる。
こちらとしても深くラルバと繋がりあい彼女の味を感じていたいので求める割合は半々程だ。
概ね彼女に同意しながらも可愛い声が聞けないのと顔がよく見えないのは少し惜しいなと零すと、
「あぅ…♥それは…今からたっぷり見れるし聞けるから…♥」
ラルバは恥ずかしそうに頬の朱を濃くしながらも水着に手をかけてそっとずらしていく。
それを制止して水着の上から育ってきている胸に手を添えてやわやわと柔らかさを楽しむ。
「あんっ♥…ちょっとだけ、大きくなったかな?♥」
胸を揉む手に自分の手を添えてもっと触ってと言うようにふにふにと胸を押し付けられる。
「お兄さんの好きな大きさになるまで育ててくれていいよ?あんまりおっきいと困りそうだけど♥」

3

ころころと笑いながらされるがままに胸を揉みしだかれ水ではないもので秘部を濡らしていく様にペニスが硬度を増していくのが分かる。
「お兄さん…もうすっかりおっきくなってるね♥…でもね、私も…♥」
おもむろに手の位置をずらされ、こちらの手がビキニ紐に引っかかるようにするとゆっくりと手をずり上げていく。
すると手の中でビキニがずれてツンと勃起した乳首が手のひらに触れるのが分かった。
「分かる?私ももう、こんな感じだから…♥もっと、可愛がってほしいな…♥」
右手を少し持ち上げて胸をチラッと覗うと可愛らしい桜色が触れてほしいと言うように誘ってくるようだった。
妊娠すると多少色が変わると聞くが変わらず綺麗なピンク色だ…個人差もあるというが妖精だからだろうか?
「そんなにしっかり見つめられるとちょっと恥ずかしいよ…♥でもお兄さんなら、大丈夫だから…♥もっと見て欲しくなっちゃう…♥」
まじまじと見られて恥ずかしがるラルバに謝りつつ右手をどけてチュッと胸に吸い付く。

4

「あはっ♥まだ母乳は出ないけど慣らしておいたほうがいいよね?」
赤子のようにラルバの胸に吸いついているとそっと頭を撫でられる。
「よしよし♥私の可愛いおっきい赤ちゃん♥おっぱい美味しい?♥」
慈愛の篭った優しく全てを受け入れるような抱擁に蕩けてしまいそうだ。
身体は小さくとも大きな母性を感じさせるラルバの声を聞いているともっと甘えたくなる。
コクリと頷くと、よかった♥と微笑んで包み込むようにぎゅっと身体を密着される。
すぐ近くにお腹が寄せられてきたので、産まれてくるまではお母さんのおっぱいはお父さんに独占させてくれと我が子に念じる。
胸を吸いながらラルバを抱きしめる手を徐々に下げてお尻の位置へ。
「んっ♥エッチな赤ちゃん…♥お尻も大きくなっちゃった、かな?変じゃないよね?」
すっごくエロいよと真面目に伝えると、バカ♥とコツンと額を叩かれてしまった。
しかし自分の子を産むための準備が進んでいると思えば大きなお尻が愛おしく思えるのも仕方のないこと。

5

一度胸から口を離してもう片方の胸へ。
片方だけ吸い続けるとバランスが云々とどうせ胸吸うんでしょ?と言わんばかりに八意先生が教えてくれていた。
分かってらっしゃる。
「ねえっ…♥私そろそろ…我慢、ひゃっ♥」
ラルバの感度はこの1ヶ月でますます上がっているようで胸への刺激だけでビクビクと軽度の絶頂を数度迎えている。
服が擦れて絶頂するというような事はなく、こちらからの性的な接触に関してのみ反応が上がっていると思えばもっと可愛がってあげたくなるというもの。
もうちょっとこのままと胸から口を離さずにチュウと吸い上げる。
「うっ…んん…♥…ぁう♥あんまり、焦らしちゃいやよ?…♥」
幾度目かの絶頂により、また一筋太ももを愛液が伝っていく。
ラルバの可愛いお尻をやわやわと揉んで楽しんでいた右手をそっと秘部に添えるとラルバの腕に緊張から少し力が篭った。
「おちんちん入れる前にあんまりイカせ過ぎないで欲しいんだけどなぁ…♥」

6

困ったように呟くラルバの言葉を受けて秘部へ当てていた手を太ももへとずらす。
そして愛液の筋にそうように内ももを撫でてあげると、
「にゃっ♥…うぁぁ♥…脚で、感じちゃうぅ…♥」
ガクリと膝が折れかけるのを支えてあげながらなおも愛撫を続ける。
ポタッポタリと手に愛液がかかる感触は彼女を気持ちよくできていると実感できるので嬉しくなる。
羽をブルブルと震わせて快感に耐えるラルバ。
これはそろそろ強めの絶頂がくるなと太ももから脚の付け根へ、そしてゆっくりと秘部へと手を滑らせていく。
指先が水着の上からぴたりとスジに合わさると共にラルバに制止される。
「お兄さん待ってっ…♥…指も、いいけど…♥…おちんちん、挿入れてほしいよぉ…♥」
小首をかしげるように可愛らしくおねだりされては仕方がない。
もう少し可愛がってあげたいところではあるがこちらも限界なので手を引く。

7

胸からも口を話すと、ふぅ〜と充足感から息を吐いてくったりと身体を預けてくるラルバ。
その様子に満足しながらこちらも挿入のため服をずらしてペニスを外気に晒す。
「わぁ…♥お兄さんも我慢してたんだね♥」
水ではなく我慢汁が亀頭を濡らしているのを見て嬉しそうにしている。
膝立ちではやりにくいので一度立ち上がり、よさそうな場所はないかと周囲を見渡しているとラルバが手をつくのにちょうど良さそうな岩があるのを見つける。
そちらを指差して見せるとラルバも察してくれたようで、
「後ろからするの?…分かった♥」
ふわりと岩のもとへ飛んでいくラルバを追いかけてザブザブと進んでいく。
転倒防止に念のため水から上がり足場がキチンとしているのを確認する。
こちらの立ち入りが決まったのを見てラルバが自分と岩の間に入って手をつくとお尻を突き出してくる。
「お兄さん♥私もう我慢できないよぉ♥」
精一杯ペニスを誘うようにお尻を振るラルバの腰に手を添えると、濡れそぼる膣口へ亀頭を押し当てた。

四十八話

1

ジワリと愛液が滲むスジをラルバが自らの指で開き小さな小さな膣口を露にする。
未だ未通女にしか見えない綺麗な秘唇にペニスを擦りつけて愛液をたっぷりとまぶす。
「やぁ♥はやくぅ♥」
パタパタと羽をはためかせて挿入を急かすラルバの頭を撫でて、よく濡らしておくに越したことないよと言うも、
「大丈夫だもん♥お兄さんのおちんちんならいつでもどこでも受け入れ準備出来てるもん♥」
と頬を膨らませられてはこれ以上待たせるのは可哀想だろう。
既にしっかりと濡れているが体格差故にか1ヶ月ずっと肌を重ねてきたとは思えぬ締まりで歓迎される。
狭くキツイ入口にグッと亀頭を押し入れる感覚は何度味わっても堪らない。
時折処女の膣に挿入しているのではないかと思わされるが、何度もペニスを受け入れてきてこなれた感じもして不思議だ。
「あっ♥あぁ―っ♥はぁ〜…ぁっ♥」
ラルバも痛がるような事はなく快感だけを得て甘い声を響かせるのでこちらの気分は高まり続ける。

2

1ヶ月ですっかり慣れたなと感慨深く呟くとラルバがはしゃいだ声をあげる。
「でしょ?でしょ♥まだまだお兄さん気持ちよく出来るようになるからね♥」
彼女が言うとおり、慣れて飽きる…なんて気配は微塵もせず、馴染めば馴染む程にもっと求めたくなっている。
自分は気持ちがいいがラルバはどうなのだろうと考えて実際に聞いてみた事もあるが、あんなにイカせておいて何を言っているのかと怪訝な顔をされてこれは大丈夫だな…杞憂であったと安心したものだ。
確かに毎回何度も絶頂してはトロ顔を見せてくれるので疑うのも野暮だろう。
ググッと腰を前に進めて一番奥に到達する。
「あん♥ん…♥あ〜…♥ずっとお兄さんのおちんちん挿入れててもらいたいなぁ…♥」
すでに蕩けた声をあげるラルバへ自分だって出来ることならそうしたいと同意する。
挿入れてじっとしているだけで精液を搾りとられそうな…暖かさと柔らかさに包まれて、このまま膣壁と一体化していきそうな気さえする。

3

いつまでもそうしていたい気持ちを切り替えて、動くよと告げる。
無言でコクコクと首肯するラルバのお尻を軽く撫でてからゆっくりとペニスを引き抜いて、あまり勢いをつけすぎないように気をつけながらずちゅりと突く。
「―っ♥」
ピクピクと羽を震わせて声にならない歓喜の声をあげるラルバ。
もう一度、二度とずちゅ、ずちゅ…と膣内をゆっくりとストロークしてあげる。
お腹に子供もいるので最初の内はゆっくりと慣らすようにしようと二人で決めたのだ。
じっくりと今、自分達はセックスをしているのだと当たり前の事実を身体と頭に染みこませていく。
そうして完全に出来上がったあとの交わりはまた一味違った快感がある。
強く抱きしめたら折れてしまいそうな小さく細いラルバの身体に身を寄せて、身体に異常はないな?と尋ねる。
「うんっ♥とっても♥気持ちいいよぉ…♥んぅ♥」
もう少しペースあげていいよ♥と提案…というていのお願いをされて分かったよと頷く。

4

たんっと腰を打ち付けるとラルバのお尻の肉が振動で軽く波打つように揺れる。
ハリのある白いお尻を揉むように撫で回すだけでラルバにゾクゾクと快感が走る様が見える。
「あぅ…♥あんっ♥…お尻、好き?♥」
どこか嬉しそうに聞いてくるラルバへ、勿論好きだがお尻に限らずラルバの身体ならどこでも好きだよと、お尻に添えていた手を秘部へ…クリトリスへと移動させていくと直に触れるまでもなくラルバがそわそわしだす。
後背位で前面に手を回すだけで、その手が胸かクリトリスかはたまた他の場所へ向かうのかを問わず条件反射のように反応するまでになっている。
高感度なうえイケるように慣らしてきているのでどこに触れようがすぐに絶頂することになるのでその反応も分からなくはない。
羽や触覚がある分リアクションで何を考えているのか分かりやすく、期待を向けてきているのが手に取るように分かるためこちらもやる気が増すというもの。

5

早速クリトリスを可愛がってあげようとしたが、まずは徐々に膨らみつつあるお腹へ手を当てて優しく優しく撫でる。
二人の愛の結晶が宿っているお腹も愛してあげなければと、性的な気持ちは特になかったのだが、
「――っ♥ぅ♥―あんっ♥…♥」
漏れ聴こえてくる甘い吐息は膣への刺激によるものだけではないようで、既にラルバはお腹でも感じられるらしい。
手は止めずに、お腹も気持ちいいのか?と聞いてみる。
「んぅ♥だって、すっごく大切にされてるの伝わってきてっ♥嬉しいんだもんっ…♥」
どうやら喜びが快感に混じり合いより気持ちよくなってしまったようだ。
「あはっ♥お父さんによしよししてもらって嬉しいって♥…喜んでるみたい♥」
岩についていた手を片方お腹へ、自分でもお腹を撫でて我が子と喜びを分かち合っている。
こういう時、どうしてもラルバを幸せにした欲求が高まり愛しさが爆発してしまう。

6

「うやぁ♥お兄さんっ♥そんなっ♥いっぺんにぃ…♥」
ペニスのストロークをより深くラルバが感じるポイントをねっぷり刺激するように、お腹に添えていた手は当初の予定どおりクリトリスへと移動させてぷっくりと充血した突起をクリクリと摘んでやる。
ラルバがあんまり可愛いこと言うから我慢出来ないと少しずつ腰を打ち付けるスピードを早くしていく。
「あ"っ♥やっ♥やぁっ♥きもち、気持ちいいよぉ♥もっと♥もっとぉ♥」
とうにぐっしょりと濡れそぼっていた秘部からヨダレを垂らすように更なる愛液をとろとろと流しながら嬌声をあげる。
ペニスを包み込む膣肉はその熱をあげて精液を搾らんとキツく竿を締め上げ亀頭をヒダで擦りあげてくる。
どういう動きで脈動すればこちらが最も気持ちがいいか分かってきているのか射精感がどんどん高められていく。
息を荒げ、気持ちよすぎる…と零すと最上級の賞賛だと言わんばかりにえへへぇ♥と自分だって余裕はないはずなのに嬉しそうに笑うのが可愛すぎる。

7

奥は強く突き過ぎないように加減しつつ、その分膣壁を攻め立てているとペニスの味を教え込まれたポルチオがきゅんきゅん疼いているようだ。
本当はどちゅん!と思い切り一突きしてほしいようだが、お腹の子のために我慢しておねだり出来ないようなので亀頭を押し付けて中へ押し込まないように角度をつけてぐりぐりと刺激してみる。
「―――――っ♥!♥!♡!う"あ"っ♥♥…ふいうちっ♥で、そん、な…♥♥♥」
効果は覿面、息をつまらせて喘ぎ声も出せない程に感じて崩折れそうになるのが串刺しにしているペニスがそれを許さない。
腕で抱えて体制を直してあげながらごめんごめんと謝り、これならお腹への負担すくないだろう?と言うとラルバもコクリと頷く。
「…うん♥これ好き♥…でも強すぎるからいきなりだと、ひぅ♥」
強烈な刺激にふらつくラルバへ、このくらいか?と先程より刺激が少なくなるように調整しつつ突く。
「うぁ…♡…くっぅ♥…イジワル…♥」

8

ぷしゃっ!と潮を吹き出しガクガク震えるラルバを支える。
ごめん…と素で攻め立ててしまった事を詫びつつもうちょっと慣らしていこうなと頭を撫でる。
「むぅ〜…♥…うふふっ♥分かればよろしい♥」
好き放題イカされ続けたが今後の楽しみが増えたのもありすぐにお許しを頂けた。
しかし連続絶頂でラルバが果てる度にその刺激でこちらもそろそろ限界だ。
絶頂により絡みつくようにペニスを包む膣壁もこちらへ与える刺激を変化させてくる。
キツく締まるのは共通だがその中にも色々と変化があるものだ。
意識的か無意識なのかねっとりと舐め上げるような熱い締めつけに睾丸が焼け付くように熱を持つのを感じる。
ラルバはこちらの息遣いと漏れ出る声、なにより自身を貫くペニスの震えから射精が近いのを察する。
「おにいさんもっ♥うゃっ♥イっちゃう?♥…だしちゃう?♥あんっ♥」
早く熱い精液を注いでと肩ごしに視線で訴える瞳に心を奪われ…

9

ぴったりとペニスを子宮に押し付けて白く熱い思いの丈をぶつける。
「や"っ♡あっ♥でてる♥いっぱい…♥おなかやけ、るぅ…♥」
どぐっ!どぐっ!どぐっ!濃縮された精液が子宮に収まりきらず接合部からぼたぼたと溢れていく。
崩折れそうな快感の中でラルバにのしかからんばかりに身を寄せて腰が溶けそうになる快感の中で喘ぐ。
岩につかれた彼女の手に自分の手を重ねるようにして、ギリギリ身体を支えながら精液を注ぎ続けた。
「―――っ♥♥♥すご、い…♥まだ、でてるぅ…♥」
ラルバはお腹に手を当ててどぷどぷと自身の中に迸る精の奔流に感嘆混じりの嬌声をあげている。
その声を聞いているともっと感じさせてやりたいと身体が勝手に反応するように射精が続いた…
「…♥…んっ♥…落ち着いた?ふにぁ…♥」
射精が終わり、余韻が引くまでにどれだけ経ったのか、精液溜りがジワリと足元に広がっている。

10

んっ…と最低限の返事をしてずりゅ…とペニスを引き抜く。
痺れるような快感が未だ尾を引く中、剛直に貫かれていた膣口がぱっくりと拡がり中の様子が見える。
綺麗なピンク色の膣肉が精液で真っ白に染まりふるふると震えているのを目にしてゴクリと生唾を飲み込む。
見ているうちにみるみる膣口が狭まり再びぴったりと唇を閉じるまでにそう時間はかからなかった。
そこを更にラルバが指で両側から口が開かないように押さえ込む。
白く細い指が僅かに桜色に彩られた柔らかな陰唇を摘む様はペニスを再び固くそそり立たせるには十分すぎる光景だ。
「んっ…♥精液出ちゃダメ…♥」
孕んでいても精液を零したくないのかラルバは最近よくこういういじらしい事をする。
そして決まって…
「溢れちゃった分…また注いでほしいなぁ…なんて…♥」
チラチラと勃起したペニスとこちらの顔を窺う可愛い嫁を再び愛するべく手を伸ばすのだった。

四十九話

1

「ひゃあっ、お兄さん?どうしたの?」
すぐに挿入してもらえると思っていた…実際自分もそうしたいところではあるのだが…ラルバを抱え上げて場所を移す。
水場ということもあり足元が心許ないうえに激しい交わりで足腰がふらつくき危ないので念のためだ。
ラルバは挿入こそしてもらえなくとも抱き抱えられ密着しているのが嬉しいのかぎゅっと抱きしめ返してくれる。
「〜♥おにぃさぁん♥えへへぇ♥」
もうちょっと待っててねと軽く背を撫でて荷物を置いた場所を目指す。
流石に野外プレイ用のアイテムなんかは持ってきていないのだが、それでもカバンの上に腰を下ろす程度の事は出来る。
ラルバを抱えたままなんとか腰を落ち着けて、続きをするべくラルバを求める。
自分を撫でる手の動きの質が変わったのを敏感に察知して子供のような無垢な笑顔から雄と交わる悦びを知る雌の笑みへと変化する。
「んっ…♥私のおまんこで気持ちよくなってぇ…♥いっぱい、い〜っぱい♥中出ししてね…♥」

2

チュッと唇、頬へと甘えるようにキスしてくるラルバを抱えながら彼女の足が地に擦らないような体位を考え、
「わっ♥やぁん…♥脚抱えたら…全部見えちゃう…♥」
ラルバの脚を抱え上げるようにこちらの腕に引っ掛けて持ち上げる。
こうすれば多少激しく動こうとも地面に足やお尻をぶつける心配はないが、ラルバが言うとおり完全にこちらが主導権を握る形となり、足は好きなように広げられるし彼女の意思でペニスの出し入れをする事ができなくなる。
がっしりと捕まえているので飛んで逃げることも出来ずにこちらが好き放題出来てしまう体位だ。
そしてラルバの言うとおり視線を下げれば接合部がばっちり見える。
「ドキドキし過ぎちゃうからあんまり見ないでね…♥」
こうすれば見えないかな?とぎゅっとしがみついてくるのがいじらしい。
間近にやってきた頬にこちらからもキスをして、挿入れるねと囁く。

3

うん…♥と小さく頷くのを確認してからラルバの身体を持ち上げて膣口をペニスの先端へと持っていく。
先ほど中に出した精液がどろりと垂れてくるのを目印にツプリと亀頭を侵入させる。
「っ♥…ん―…♥ぅ…ぁ…♥」
ペニスがずぶずぶと膣肉を掻き分けるとラルバの甘い吐息が耳をくすぐる。
やがて膣がペニスを全て飲み込むと子宮口が亀頭に乗るような形で固定され、挿入しているだけでぎゅ〜っと刺激を与え続ける。
「だめっ♥これ、ずっとじわじわ気持ちよくなっちゃうっ…♥」
強くはないが少しずつ内面から広がり高まり続ける快感。
一旦体勢を変えようと身体をゆするラルバであったがそれは新たな刺激を自分に与えるだけの行為にしかならない。
逃がさぬようラルバを抱えたまま、挿入っているところを見たいから身体を少し離してほしいとお願いする。
「うっ…♥う"ぅ〜…♥…わかった…♥」
密着していた肌が離れ、まず俯き気味の恥ずかしそうなラルバの顔が見える。

4

蒼い髪と上気した肌のコントラストが美しい。
淡い桜色の頬に見とれていると、目があった。
「も〜…♥見たいのは私の顔?それとも…おまんこ?」
照れたようにはにかむラルバに何度も言うようだが両方だ、と力強く答えてから視線を下げる。
「挿入ってるね…♥お腹いっぱい♥…あっ…ちょっと大きくなった?♥」
ラルバの膣がぎゅっと食いついてきてるのもあると思うが、小さな身体でペニスを全部受け入れてもらえるのが嬉しくて血が集まってしまうのは仕方がない。
互いの呼吸のたびに静かに溶け合うような感覚の中、同じタイミングで視線をあげてクスリと笑い合う。
ツイ、と唇を上げるラルバに求められるまま自分の唇を合わせる。
数拍触れた後にすぐ離すと再びラルバが腕を伸ばして縋り付いてくる。
「ねえ、もういいでしょ?♥私もう限界…♥」

5

ペロリと耳を舐められてふぅと息を吹きかけて甘えられて、思わず射精してしまいそうになる。
「はぁ♥はやくおにぃさんのおちんちんでぐぽ♥ぐぽ♥って可愛がってほしいなぁ…♥」
おねがい♥と可愛くささやかれたうえにチュゥ♥と耳たぶにキスをされて、
「えっ、あっ♥やぁ♥ぐぅ…んん―――っ♥♥♥」
我慢出来ずにドプリと精液を吐き出してしまった。
ぐっとラルバを抱きしめて射精の余韻に浸る。
半端に耐えたせいで逆に性欲が増すようで身体が熱くなるのを感じる。
相変わらず堪え性がないなと思わなくもないがこんなの耐えられるものか。
ラルバも精液で子宮を叩かれて一緒に絶頂しているのが唯一の救いだろうか。
「あぅ…♥…はぅ…♥」
予想しないタイミングでの射精にラルバが目を白黒させているが散々挑発されてもう落ち着くのを待っていられない。
まだ1ヶ月半とはいえ妊娠してもまだまだ全然軽いラルバの身体は腕に少し力をこめるだけですぐに持ち上がる。

6

ずりゅぅ…とペニスが膣壁を擦る…というよりはこちらがラルバの身体を使って膣壁でペニスをシゴくようにしているというほうが表現としては近いだろうか。
望み通り可愛がってあげるからねと言うと同時に腕の力を抜くとラルバの自重でずっぷりと膣がペニスを飲み込む。
「あ"ぅ♥あっ♥…うんっ♥うん…♥私のからだ、使って…♥」
快感に茹だった頭でも状況は正しく察しているようで一切抵抗せず身体を預けてくれる。
ラルバの了解を得てもう止まる事は出来なかった。
僅かな力の加減で上下に跳ねてぐちゅ♥ぐちゅ♥と熱くペニスを包む膣肉の感触に夢中になってしまう。
耳元で常に聴こえてくるラルバの声がその熱を更に加速させる。
「あっ♥すきっ♥大好き♥好きなのっ♥だから、もっと♥もっと愛してっ♥おねがいっ…♥」
なすがままイカされ続け絶頂に指を震わせながらもしがみつく力を緩めず更なる愛を求めるラルバ。

7

先に出した精液と次々溢れる愛液を白く濁らせながらじゅぶじゅぶと性交を続ける。
こちらを信頼して身体を預けてくれるラルバへこちらから気力を振り絞りも精一杯愛の言葉を返す。
「うゅ♥うれ、ひぃ♥うんっ♥わたしもだい、しゅきぃ♥♥♥」
じっとりと汗に濡れる首筋に嬉し涙がポタリと落ちるのを感じてこちらも泣きそうだ。
もう射精するから、あと少しだけ頑張ってくれと脚を撫ぜるとコクコクと頷いて頭をより近くへと寄せてくる。
ぴったりと密着して互の肌がそのままくっついてしまいそうな、溶け合うような一体感。
二人の快感の波が少しずつ大きく、そして同じタイミングで最高潮に達した時。
「いっ♡くぅ―――っっっ♡♡♡♡♡」
どびゅっ!!!と大きく爆ぜた白濁がラルバの中を徹底的に穢し尽くし、4度5度と熱い塊を子宮に叩きつけた。
一際大きく身体を震わせて絶頂を迎えたラルバはぐったりと身体を弛緩させて射精の熱に蕩けている。

8

自分も相当気力を使ってしまったがラルバの身体を抱きとめたまま最後の一滴まで搾り出す勢いでどくどくと精液を注ぎ込む。
少々ふらつくがラルバの温もりある限り倒れる事はない。
頑張ったねと労いの言葉をかけてあげると嬉しそうにゆらゆらと羽を揺らした。
「…んっ……おにぃさんも…ね………♥…」
頑張りすぎだよ♥と笑うラルバに、まだまだいけるぞと笑ってみせる。
私はちょっと疲れた〜と言いつつちょっと期待している風な感じがするのは気のせいではないはず。
しかしするにしても少し休憩させてあげなければと今後の算段をしていると、
「………んぅ………あいしてる…♡」
不意にポソリと囁かれた言葉に挿入したままのペニスがビクッと震える。
「あんっ♥…えっち…♥」
気怠げな調子でふにゃりと笑うラルバの様子にこちらのやる気の炎は再び燃え上がってしまった。

五十話

1

ラルバを求めて必要以上に腕に力が入りそうになるのを我慢して軽くラルバを抱え上げてペニスを外気に露出させる。
膣外に出てもなお硬さを保っているが気にせずラルバをそっと自分の足の上に下ろす。
「んー…しないの?♥」
指先で射精したばかりの鈴口をくにくにと優しく刺激しながら上目遣いで見つめてくるラルバの額に軽く口付ける。
口付けを受けてふにゃりと口元を綻ばす様子に堪らず瞼や髪にもキスをしてから、少し休憩すべきだろう?とラルバのお腹に指先を添える。
「うん…そうだね♥ちょっとビックリさせちゃったかな?」
よしよしとお腹を撫でるラルバの手にこちらも手を合わせて一緒に子供を想う。
八意先生にも、妊娠中の性行為?貴方達なら大丈夫でしょ?と惚気るなと言わんばかりに投げやりな太鼓判を押してもらっているので心配はないだろうが、それでも休憩はしっかり挟んでいきたい。
少し横になってもらうべきかと考えているうちにラルバはその場でころんと横になる。

2

何か敷いたほうがいいんじゃないか?と聞くも妖精はこのくらい平気だよと言われては納得するしかない。
下腿を枕にするようにして身体を休めるラルバの頭を優しく撫でながら水の流れる音と草木が揺れる音を静かに聞いていると自分の気力と体力も徐々に回復していくのが分かる。
思えば野外でするのは初めてだったなと今更ながら少々恥ずかしくなる。
ただ、今後もこういう場所でラルバに誘われたなら躊躇いなく抱くのだろうなとも思う。
「お兄さん」
呼ばれてラルバが見上げているのに気づき、どうした?と聞くと、
「外でするの、興奮しちゃった?♥」
イタズラっ子のようににやりと笑う様にやはりラルバも妖精だなあと実感する。
単にえっちな女の子というだけかもしれないが。
うぅむ…と少し考えてからラルバしか見えてなかったからよく分からない、と言うとこういう返しは予想していなかったのかポッと真っ赤になってしまう。
「えぅぅ…♥お兄さん私の事好きすぎじゃない?♥」

3

そわそわと視線を逸らすラルバへ、そりゃあ世界一愛してる女の子だからなぁ本心から告げると赤色は耳の先にまで届いたようだ。
照れて顔を伏せてしまったラルバの頭を撫でる手を止めずに、ラルバは?と逆に問いかける。
「…?…っ♥…すき…♥」
一瞬何を言っているのか分からなかったようだが話の流れからすぐに察してくれた。
ただ、正直好きと言ってもらえるだけで充分ではあるのだが、話の流れ的には…どのくらい?と聞いてみたくなる。
「うぅ〜…っ…♥」
急かす事はせず静かに答えを待っているとしばらくして、むくりとラルバが起き上がり手が頭から離れてしまった。
その手を下ろすより前にラルバがぶわっと羽を広げて飛びかかってくるのを内心ビックリしながらもなんとか抱きとめる。
「一番っ!世界でも宇宙でも何でもっ!一番なのっ!」
真っ赤な顔でそれだけ言うと満足したようにふわりとした柔らかな笑顔を浮かべて…
「んっ…♡ん〜…♡チゥ…♡」
小さな身体から溢れでる巨大な愛を口付けに乗せてこれでもかと注ぎ込まれた。

4

圧倒されかけるが、相手を想う気持ちは同じくらいあると確信している。
こちらからも尽きず湧き出てくる愛を伝えるべくラルバを抱きしめる。
「チュ♡…ふふっ♡好きっ♡チュゥ♡…だ〜い好き♡」
いつまでもこうしていたいと心から思える熱い抱擁をどれほど続けただろう。
性的興奮より愛情の高まりが勝り硬さを失いつつあったペニスにラルバが触れる。
そろそろしたくなってきたのかと思ったが、どうやら少し違うようで身を低くして顔をペニスに近づけるとパクリと咥えてきた。
「ぺろ…♥頑張ってくれてるおちんちんにも優しくしてあげなきゃね♥」
そう言うと嫌な顔一つせず白く穢れたペニスを口に含み丁寧に舌で清めていく。
この1ヶ月の内にフェラにも何度も挑戦していたのでもう精液の味を覚えきってしまっている。
基本的に二人共中出しが好きだが、中に出されなかった精液はたいていラルバの口に収まる。
「んぷっ♥ずちゅ♥ん〜っ♥」

5

亀頭から始まりどんどん根元へ向けて飲み込んでいくが途中で止まる。
「む〜…♥…ぺろっ♥」
強引に根元まで飲み込む事は出来るが、そうでない場合はやはり彼女の小さな口には大きすぎるのだ。
妊娠している事もあり、あんまり無茶をすると心配だと言うこちらの言葉に従い無理はしなくなってきた。
「ぷあっ♥まだだめかぁ…んっ…れろ♥」
口に含めない部分はペニスに頬ずりするようにしながら上から横から舐って綺麗にしてくれる。
まだ元気が残っている内にお掃除フェラをされるとどうしても勃起してしまうのでこの段階になるとペニスは完全に勃起して挿入出来る状態にされてしまっている。
ラルバはそんなペニスへ愛おしそうに舌を這わせながら誘うように見上げてくる。
手のひらで包み込むようにして軽く上下にシゴかれながら小さな舌先がつつっ…と竿を舐めていくのを見せ付けられる。
声を抑えるように口に手を当ててその淫靡な光景から目を離せずじっと見つめ続ける。

6

焦らすように舌が同じ所を…最近見つけられてしまったこちらの弱点を執拗に行き来する。
びぐっとペニスが大きく震え、我慢汁が精液と見紛うようにドプリと溢れた。
堪らず漏れた声に口の端を緩めたラルバがすぐさま我慢汁を舌先に乗せてコクコクと飲み込む。
尿道に残るものもチュゥと吸い出してゴクリと嚥下したところでにこりと微笑む。
「綺麗にできたよ♥でも、また汚しちゃってもいいかな?…♥」
こちらが息を荒げて見ているのを知らん顔して上手く出来たご褒美を欲してくるが、仮にここでそろそろ止めようか等と言われたら拝み倒してでも続きをさせてもらわざるを得ない。
ラルバの腕を取って引き寄せて頬を両側から包み真っ直ぐ琥珀色の瞳を見つめて、どんな体位がいい?と聞く。
こちらがかなり本気になっているのが分かり嬉しそうに何がいいかなと悩んでいたが、
「やっぱり対面座位が好き♥ここだと他のがしにくいのもあるけど…いい?♥」
返事を聞かずにするりと手から抜け出すとそのままこちらへ抱きつき先ほどと同じような体勢になる。

7

ただ今回はこちらの腕はラルバの背中へ回されて脚はフリーにしているのでラルバもある程度自由に動ける。
またセックス出来るとウキウキした調子のラルバへ、何回射精して欲しいかと質問を続ける。
「えっ?う〜ん…♥一回じゃ終わらないの?…じゃあ二回!…えっと、三回なんて…出来ちゃう?♥」
ダメ元で言ってみたという感じだが、こちらが頷くとパッと花が咲くように笑みがこぼれる。
これだけ喜んでくれるなら三回程度なんでもない…逆に三回で落ち着くかが不安だ。
はしゃぐラルバの背をぽんぽんと叩き、自分で挿入するように促す。
「あっ、うん…♥分かった♥…よいしょ、っと…」
こちらの首に腕を巻き付かせるようにして、既に秘唇で挟み込んでいたペニスの竿にそって身体を持ち上げていく。
愛液を塗すように陰唇がペニスを擦っていき亀頭に膣口を乗せる。
「あはっ♥挿入れる瞬間って何度目でもドキドキしちゃう♥」
じゅぷりと腰を下ろしながら、いっぱい気持ちよくなろうね♥と囁くラルバへ頷くのだった。

五十一話

1

「ん―――っ♥…ふぅ…♥もう、ちょっと…♥」
挿入の快感を長く楽しもうとしてか、ゆっくりと挿入を続けるラルバ。
口で綺麗にしたペニスは結合部から溢れる愛液によってぐっしょりと彼女の色に染められている。
「はい、ったぁ…♥…んぅ…♥…はっ、ぅ…♥」
ぎっちりと完全にペニスを飲み込み終えると、自身を貫く雄に媚びるように甘い声をあげる。
きゅっと軽く膣が締まるのはラルバが軽く絶頂した証であろう。
身動ぎもせずじっとしがみつくようにして快感を噛み締めるラルバの背を撫でながら落ち着くのを待つ。
膣壁が断続的に強く、時に弱く収縮を繰り返すものだからこちらにもどんどん快感が蓄積されていく。
またろくに動かないうちから射精させられてしまうんではと思ったところでラルバが顔をあげる。
「おまたせぇ…♥ちょっと、気持ちよすぎて真っ白になってたよ♥」
お兄さんも待たずに好きなように動いてくれてもよかったのに♥なんて言っているがそんな事をしたら早速連続絶頂から降りれなくなるのは明白。

2

それはそれでアリだがもっと二人できちんと楽しみたい。
せっかく挿入を任せたことだし最初はこのままラルバが好きなように動いてみるといいよと主導権を渡す。
「うん♥…ちょ、ちょっと待ってね…♥」
ぐっと力を込めて動き出そうとしたが未だ絶頂が尾を引いているのかカクリと力が抜けてしまう。
それでも何度か腰をあげようとするが挿入だけで腰砕けになってしまったようだ。
焦る事はないから自分のペースで動けばいいとなだめると渋々という感じで腰を落ち着けた。
「あーあ…せっかくお兄さんその気にさせたのに…」
気持ちばかり急いて身体がついていけなかったのが悔しいのか、ぷぅと軽く頬を膨らませている。
こうして向かい合って抱き合っているだけでも幸せだよ?とラルバをぎゅぅっと抱き寄せてこちらの鼓動を伝える。
幸せが音になって響くような、性的な興奮と愛しい人いられる嬉しい気持ちを混ぜ合わせたリズム。

3

「んー…♥うん…♥…なんだか元気もらえたような気がする!」
心臓の音をじっと聞いていたラルバが再び腰を上げる。
さっきまでのようにフラつく事もなく、ずるぅ〜…とペニスが引き抜かれていくのが分かる。
そのまま羽でふわふわと半ば飛ぶようにして亀頭に座るような体勢でにぃっと笑う。
「うんっ…♥動ける♥…じゃ、いくね?」
そう言うやいなやぴたりと羽が動きを止めてぐぢゅぅ!とペニスを一気に飲み込む。
「っっ♥♥んっ♥っしょっ♥♥」
ふわっとまた羽がはためきラルバの身体が持ち上がり、そうしてまたぶぢゅっ!と膣がペニスに食らいつく。
「んっ♥ふっ♥いっ…♥んぅ♥」
ふわりふわりと飛ぶようにして身体を浮かせて自重で一気に挿入させる。
腰の上で楽しそうに、跳ねるように身体を上下させてぐぷぐぷとペニスを少しずつ奥へと誘う。

4

羽でブレーキをかけて一気に奥まで侵入させないように気をつけてはいるが、絶頂でまた腰砕けになる可能性もあるので彼女を支える腕は解かない。
「おにぃ♥さぁん♥チュウっ♥ん〜っ♥」
腰を止めずに抽挿は続けたまま唇を求められて、上下に跳ねる動きに合わせて満足するまでキスをしてあげる。
身体の密着感が増した事で成長しつつある胸が押し当てられてふにふにとこちらの胸をくすぐるのが心地よい。
時折乳首が擦れると互いにビクリと反応してしまい、口は離さないまま瞳で笑い合う。
加えてラルバは根元まで挿入するとクリトリスを押し付ける形になるのでじわじわと絶頂へ向けて昂ぶっていく。
ただ、だからこちらも余裕があるかというと…
「あっ♥…んぅ♥もう…イ、きそぅ…♥おにいさん、は…?♥」
口、胸、陰核、膣の4点からくる刺激に耐えられるはずもなく、しかし快感に突き動かされて腰を止める事も出来ず間近に迫る絶頂。

5

限界は近いがこちらをきちんと気持ちよくできないまま自分だけ達してしまうのは嫌だと涙目で絶頂すまいと耐えるラルバ。
喋れるように口付けを頬に移してくれたので、心配せずとも今すぐにでも射精そうだよと声を搾り出す。
最愛の人が目の前で腰を振ってくれている充足感で睾丸では物凄い勢いで精子が製造されているのが分かる。
妊娠していようがもう一度追加で妊娠させろと無茶な命令を全力で飛ばしてくる本能に抗う事無く本気で種付けする時と同じ気持ちで射精すべく精液が濃縮されていく。
もういつ何かの拍子に暴発してもおかしくはない。
ラルバに全て任せている分この快感は全て彼女が与えてくれているのだと思えて独特の悦びがあるのだ。
限界が近いは自分だけではないと分かり安心したようで、
「じゃあ♥…ちょうだい♥射精して♥私の一番奥に…♥いっぱい、ね♥」
じゅぶ!ぢゅぶ!と次第に腰を跳ねる勢いを増していきながら耳元で何度も、何度も、何度も射精を請われる。

6

「ほら♥おにぃさんの♥射精でイクから…♥射精して♥わたしだけ先にイきたくないよぉ…♥」
言葉どおり、最早限界一歩手前というところで耐えているのが膣壁の猛烈な締めつけから伝わる。
ぐぅ…と歯を食いしばり内から外から突き上げてくる射精感に頭を焼かれながらぐいっ!とラルバを抱きしめる。
「あはっ…♥………射精しちゃえ…♥」
抱擁に合わせるようにしてラルバが腰をずぷんっ♥と落としたのを合図に射精が始まった。
びゅぐっ!と弾けた第一波が膣内に放たれると同時にラルバも果てる。
「ふぁぁあぁぁ――――っっ♥♥♥うぁっ♥ぐっぅ…んっ♥♥♥もっと♥…ちょうだいっ…♥」
ラルバはグリグリと腰を押し付けて射精中のペニスに更なる精液を求めながら自分もがくがくと震えている。
こちらは請われるままに次々精液を吐き出してラルバを自分の愛で染め上げる事だけを考えていた。
もっと射精してほしい、もっと射精したいという気持ちが重なり信じられない程射精してしまった…

7

ラルバの気力が絶頂の熱でフツリと途切れるまで搾られつつけて、ようやくやってきた束の間の休息時間にぜぇぜぇと息を切らす。
やりきった!と幸せいっぱいな表情で身体を預けてくるラルバが嬉しそうに呟く。
「…射精しすぎ…♥…せーえき重い…♥」
お腹を撫でながらぐいぐい頭を擦りつけてきて親愛を表すラルバに君があんなに搾るせいだろうと苦笑する。
尻の下に敷いたカバンがどんな状態か見るのが怖い程に射精してしまったが、まだ、イケる。
最低でもあと二回は射精す約束なのだ。
いつまでもバテている暇はないと、ラルバの様子を窺うが余韻に浸り穏やかに微笑んでいるのを見ると性欲も落ち着くというものだ。
まだ日は高いのだし、少しくらい休んでもいいだろう…どうせ彼女の中で扱かれたらすぐに射精させられてしまうのだし。
そう結論づけるとラルバが回復するまでの間、次はどうしようかと考えを巡らせるのだった。

五十二話

1

行為の余韻のままにじっとしているとラルバから伝わる体温と涼やかな風に心地よさから眠ってしまいそうだ。
頭を振って僅かに顔を出した眠気を振り払っているとラルバが何をしているのかと不思議そうに見上げてきた。
永遠亭へ行くために少し早起きしたのもあり、充足感と安心感でウトウトしていたと笑うと、
「だめっあと二回はしてくれる約束でしょ?」
ペシペシ頬を叩きながら起きろ〜と身体を左右に揺すってくるものだから膣内でペニスが硬さを取り戻してくる。
お腹の中でむくむくとペニスが大きくなっていく感覚に満足げにふふん♪と笑う様子が可愛くて直視できない。
妊娠していようが結婚していようが妖精特有の子供っぽが失われたわけではない…それでも妻として、母としての自覚から随分としっかりしてきているが…むしろそのせいで子供っぽい事をするとギャップが凄い。
それもこういう性行為時に見せられるといけない事をしているんじゃないかと背徳感が首をもたげる。
…いや、実際ダメなんだろうけどちゃんと?お嫁にもらってるのでセーフと自分に言い聞かせる。

2

そんな考えを巡らす間にも手を止めずになおもむにむにと頬を軽くつねり上げてくるので、ラルバにキスしてもらえたら目が覚めそうだなぁとお願いしてみる。
「普通は王子様のキスで目を覚ますものじゃないの?」
若干納得がいかない風なラルバへ、王子様だってお姫様のキスで目覚めたい日もあるんじゃないか?と適当な事を言う。
そうかな…そうかも…と一応の納得はしてもらえたようで、がしっと顔を掴まれる…目覚めのキスってこんな感じだったっけ?と聞く前に顔がずいっと近づいてきて…
ちゅぅ〜〜〜―――…吸い付くような男女の営みによるものというより子供がするような、そんな口付け。
チロリと舌を出して反応を伺うと唇でぎゅ〜っと挟み込まれてしまった。
痛くはないが口が離せなくなってしまったので、
「んっ!?ぱふぁっ♥ちょ…♥おにいさっ…♥」
下から持ち上げるようにしてラルバの胸を揉んでやるとすぐに口が離れてしまった。
続けてくれていいんだぞ?と顔を近づけるも今度をグキッと横に向けられてしまう。

3

そうする間にも胸に当てた手は形を確かめるように外側から内側へむけてむにむにと小振りな乳房を弄んでいる。
「うあぁ…♥急に触るのはだめだよぉ…♥」
力なく手を引き剥がしにかかってくるが、本心からやめてほしがっているわけでもないので抵抗は弱い。
ただあんまりイジワルしたいわけでもないので手を止めて、触っていたいなとお願いする。
了解を得ていれば問題はないので…そしてお願いされてラルバがそれを拒む事はない。
「♥…優しくしてね♥」
困ったように、しかし期待もたっぷりに手を下ろし抵抗をやめたラルバの背へ左手を回す。
右手は胸に添えたまま、左手はラルバを抱き寄せるとともに羽の付け根へと置く。
「あぅ…♥前後同時は…♥」
背の性感帯もこの1ヶ月で少しは開発を進めている。
飛ぶのに困ったりしないかなと冗談混じりに言うものの自分も興味があるのか触れるのを拒否された事はない。

4

今度はこの2点を触りながらしてみようと方針を固める。
「あぁ…何言ってもダメそう…♥」
こちらのやる気が伝わったのか大人しく身を任せてくるので絶対気持ちよくするからなと囁く。
「そんなの分かってるよぉ…♥分かってるからダメなんでしょ?♥」
だってラルバのエッチな顔見るの大好きだし…
「わかったよも〜…♥結構恥ずかしいんだからね?♥」
ふい、とそっぽを向いてせめてもの抵抗を見せるラルバの頬へ一つ口付けを落とし、それを合図にピストンを開始する。
場所の関係でそこまで大きく腰を触れないが、浅い抽挿でも充分な快感を得られる。
それに今回は胸と背への愛撫をメインとしているので集中できるので問題はない。
ペニスの動きに滞りがないのを充分確認した後、まずは胸への愛撫を開始するべく右手に集中する。
「やんっ♥おちんちんだけで、いっぱいいっぱいなのに…♥」

5

口では色々言うがラルバも本当は胸に触れられるのは嫌いではない。
慣れてきてはいるがそれ以上に開発が進んでしまっているだけだ。
下から手のひらでアンダーバストをなぞるようにしながら全体を包むようにして指先で乳腺のラインを刺激する。
胸の性感帯といえば乳首だろ?くらいにしか思っていなかったのだが実際は色々あるようでラルバのためになるかと勉強してきたらこれ以上気持ちよくなるのかな?と半信半疑だった。
自分も自信はなかったが実際に効果はあった…というかあり過ぎた。
特に妊娠しているからか元からそういう体質だったのか乳腺への刺激が効果的だったようで意識的に触れていくと、
「ふっうっ…♥はぁっ♥」
吐息に熱がこもり手にかかるのが彼女を気持ちよく出来ている証のようで嬉しい。
ぱっと手を離すと途端に寂しそうな顔をするのが可愛い。
こちらに顔を向けたところでそっと彼女の唇に指を当て、そのまま頬、顎、首筋を指の腹で刺激しながら乳房へと向かう。

6

その動きに反応してゾクゾクと身体を震わせて快感に身を委ねるラルバに思わず口付けたくなるが我慢して顔を見つめ続ける。
指が谷間に差し掛かったところで時計回りに外周を優しく撫でていく。
「―――♥♥♥ぁあっ…♥うぅ――っ♥♥♥」
最初はむず痒い程度だった刺激が最近ではびりびりと内側が痺れるような快感があるらしい。
これを続けていると挿入していなくても簡単に何度もイってしまうので加減が少々難しい。
おっぱい大きくなったのこれのせいなんじゃないの?なんて言われたこともあったがあながち間違いでもないかも…
指が神経の集まる部分に差し掛かると同時にビクッと上半身が震えて胸が大きく弾む。
「やっ…♥うぅ恥ずかしい…♥」
小振りだが形のよいバストが揺れるのを見てペニスが大袈裟に反応してこちらも相当恥ずかしい。
お互いなんとなく視線を合わせられないまま気恥ずかしさを誤魔化すようにリズムを少し上げていく。

7

そして同時に背に回した左手も動かしていく。
羽の付け根を撫でるようにして右へ左へと指を行き来させると羽がピン!と広がる。
こちらも胸と同じような感覚で外周から付け根へとじわりじわりと攻めていく。
前面と背面の動きををリンクさせるようにしていくと背中の攻め方もなんとなく分かってくる。
ただこの二点を同時に愛撫していくと相乗効果が大きいのか感度が良くなりすぎるので調整が難しい。
しかも挿入中なので更に効果が上がり…
「もっ、ムリっ♥…おっぱいも♥背中もっ♥おまんこもっ♥…全部きちゃうよぉ…♡」
ボロリと大粒の涙が溢れて、かなり大きいのがキているのが分かる。
ラルバは自分で気づいていないようだがピストンに合わせてクリトリスを押し付けて自ら刺激しているので4点攻め、そして…
「んぅぅ♡ゃう♡んん〜♡」
口を合わせて5箇所…もう既に触れ合う場所全て性感帯のようなものなのでそれ以上かもしれないが…そんな多重攻めに全身で悦びの悲鳴を上げている。

8

もうすぐにでも限界がくるなと思った瞬間、
「♡!んっ♡―――――っ♥♡♥!!!んぷっ♥んっ―――♥♥♥!!」
こちらの予想より先にラルバが達してしまった。
潮が腹を温かく濡らすのを感じながら多重絶頂にブルブルと震えているラルバを支える。
ペース配分を間違えて自分は射精までこぎ着けられなかったが、こういう事もあるかと気にせずラルバの様子を見ていると、
「おにぃ…さん…♥ふぅ…イって、ないでしょ…?…♥…はぁ…ぅ…♥」
息も絶え絶えというていなのにそんな事を言い出すので気にする事はないぞと宥めにかかるが…
「………むぅ…」
…露骨に不満気な顔をするので仕方なく、すぐに終わらせるから少し我慢してくれと言うと途端に上機嫌だ。
早く早くと急かすラルバを落ち着けながら、あまり時間をかけるのは良くないかと一気に腰を突き上げる。
「うぁ♥♡やっ♡!ぁあぁ―――っ♥♥ぐっ♥うぅぅ――っ♥♥」

9

堪らず再度強烈な絶頂に飲まれて甘い嬌声を響かせるラルバをしっかり抱きしめて射精へ向けてラストスパートをかける。
ペニスを突き入れるたび…いや、引き抜く際にもペニスが千切れそうな強烈な締めつけがある。
その快感に抗わず絶頂へむけて邁進する最中、手を止めるのも忘れてラルバへの愛撫を続けていた。
「おにいしゃっ♡はやくっ…♥せーえき♡はやくぅ♥いぐっ♥うぅ――♥♥ゃぁっ♥♥♥」
しきりに射精を望むのは愛の証をその身に受けたいから。
快感に振り回されつつもこちらが気持ちよく射精する事を考えてくれるラルバの想いに応えるべく一際強く彼女を抱きしめて…
「あっ…♡はぁ…♥で、たぁ…♥どくん、どくんって…いっぱい…♡」
いつの間にか胸に添えていた手もラルバの背に回して両手で彼女を包み込んでいた。
ラルバは連続絶頂による疲れからか腕を投げ出してくったりと身を預けてくれている。
射精は勢いこそそれ程でもなかったが長く熱く…ラルバの中を全て満たすように続いた…

五十三話

1

「……んしょ、っと…気持ちよかったねぇ…♥」
射精の余韻がゆっくりと小さくなる中でラルバがしがみついていた腕を離して一旦距離を開けて視線を合わせてくる。
まだ熱の残る朱色の濃い頬を緩ませてぽーっと夢見るような眼差しを向けられてついにやけてしまう。
最高に気持ちよかったよと同意しつつ、熱が抜けきらないようにラルバの身体を弄る。
きゃっきゃと楽しそうに身をよじる様も子供っぽいがどこか官能的だ。
「あっ…溢れちゃった…♥」
身体をひねったせいか結合部から溢れ出てしまった白濁の流出を少しでも防ごうと指を当てている。
後で洗い流すにしても一度注がれた愛が出て行ってしまうのは嫌なのだ。
追加が欲しいなら三回目もうしちゃおうか?と提案するが少し待ってと静止される。
「ん〜…やっぱりこれ疲れちゃうなぁ…♥」
右手は変わらず結合部に当てたまま左手で自身の胸をふにゅりと揉んで見せられる。

2

これみよがしに羽もはためかせて未だ根元に添えていた手に自ら擦りるけてくる。
少し激しくしすぎたかもしれないと謝りながら、あんまりされたくないか?と今後のプレイ方針の変更も検討する。
自分としてはせっかく感じられるようになってきたのだし積極的に愛していきたいところだが…
「…イジワル…♥それ私に言わせるのー?♥」
それは彼女も同じようでクリクリと乳首をつまんで自分で弄んでいる。
ただ自分から求めるのは恥ずかしいのだろう…しっかり子作りをした仲であってもこういうのはまた少し違うのだ。
こちらも若干言葉を濁し、いっぱい気持ちよくなろうなと微笑む。
「うん…♥うん♥お兄さんの手大好きだよ♥」
二人でまたにへっと頬を緩ませる。
そうして見つめ合う内に徐々に熱が上がってくるのを感じる。
繋がりっぱなしの上で誘うような意図は無かったにしても結合部と胸を弄る様を見せられたらやる気にならない程冷静ではない。

3

「三回目…しよう♥」
ラルバもこちらが臨戦態勢に入ったのを察して受け入れ準備をしてくれている。
しかし流石に身体も辛いのでは?先の大きな波で体力を結構消費しているように見えたが本当に大丈夫なのか。
ただ、見る限りでは心身ともに問題はなさそうで、もう何度もこんな場面はあったが相変わらずのスタミナもとい回復力?に感心させられる。
「大丈夫♥赤ちゃんもいるし無茶だけはしないから♥」
お兄さんを悲しませるような事はしたくないし、という言葉は確実に信じられるので安心する。
恐らく体力的に本当にダメな場合は初夜の時のように寝落ちするのだと思う。
それでは本日最後…恐らくデート中最後で家に帰ったらまたする気がするが…最後の交わりを開始する。
今回は先ほど触り続けた胸や背への愛撫は程々に、結合部に意識を集中するべく手を彼女の腰の位置まで下げる。
お互い体力も回復してやる気も充分高まっているので動き出しはスムーズだ。

4

精液でどろどろになった膣内を掻き分けて突き上げるとラルバの方からも腰の動きを合わせて根元近くまで飲み込んでくる。
お互いその一突きでイキそうになり一瞬硬直してしまうがどちらからともなく抽挿を再開する。
リズムもかなり合わせられるようになってきたので簡単に絶頂のスイッチが入りかけて危ない。
とにかく今は目の前のラルバに意識を集中して快感を引き上げる事を考える。
スイッチが入ったら入ったでその時、もしもラルバがダウンしてしまったとしても背負って帰ればいい。
汗に濡れるラルバの背に手のひらをしっかりと当てて一層身体のリズムを合わせていく。
ペニスも膣壁の襞一つ一つを感じるように感覚を研ぎ澄ませる。
意識的にラルバと自分の弱い部分をすり合わせるようにしていると、
「うっ♥はぁ♥…すぐ、イっちゃいそう、だね♥」
感覚的にこちらのしたい事が分かるのか、動きを合わせながら自身も快感をしっかり受け止めようとしてくれるラルバ。

5

もう少し楽しみたい気持ちもあるが、その為に快感を引き上げるのを躊躇っては勿体無い。
ペニスを蕩かせて一つに溶け合わんとする柔らかな肉壁から、背に回された小さな手から絶頂の兆しが見え隠れする。
ラルバが望むならペース緩めるが…そう言いかけた途端ふるふると頭を横に振られる。
「ううん♥違うの♥…私だってずっと愛してもらいたいけどー…♥」
言葉を続けながらラルバは腰の動きを少しずつ早めていく。
小さなお尻がぱんっ♥ぱちゅんっ♥と淫らな水音をたてて打ち付けられるのを感じて無意識に背に当てていた手でお尻を鷲掴む。
「やんっ♥…ふふ〜…♥いっぱい興奮してー…♥ぎゅ〜ってしてイっちゃうのも素敵でしょ?♥」
言葉どおり頭を預け胸を押し付けるようにして密着してくるが、それでも下半身は動きを止めることなくペニスを舐る。
ラルバの膣は小ささもあって全体が締め付けてくるような感覚がするが、入口や一番奥のほうなど一層締まりが強い箇所がある。

6

その部分と比較して柔らかさのある部分が交互にカリを擦りジリジリと亀頭が熱くなってくる。
ラルバのローションを満遍なくまぶされて滞りなく抽挿を続けているが気を抜くと一瞬で締め出されてしまいそうなキツさだ。
掴んだお尻に指がくい込むようにしてがっしりと掴みなおすとラルバの動きに合わせて根元へ引き寄せるように抱え込む。
「っ♥♥ぁ…♥♥♥」
子宮口が亀頭に押し上げられてぐにゅぅ♥と形を変えるのが分かる。
押し込みすぎないような角度は先ほど学んだばかりなので早速実践するべくリズムを刻む。
ラルバは既に身体が勝手に動いてしまっているのか自分からも率先して腰を打ち付けて快感に震えた吐息を漏らしている。
「ねっ♥やっぱり♥いきあたりっ♥ばったりでもっ♥楽しいよっ♥」
楽しい、という表現に頷き自然と笑みがこぼれる。
相手のためにアレコレ考えるのも楽しいが、何も考えずに一緒に楽しむのは妖精らしくていいかもしれない。

7

しかしそれは相性の良い相手同士だからこそだろう。
一緒にセックスを楽しめるパートナーという意味では真に得がたい伴侶を得る事が出来たと言える。
ただ、やっぱりいきあたりばったりだとペース配分が、難しい、かも…
ジリジリと高まっていた熱が加速度的に増していくのを止められないし、今更止めるつもりもない。
ただひたすらにラルバを想い腰を振るうが、その度にこちらの快感もぐらぐらと煮立っていくようだ。
限界が近いのを察してもう射精してしまいそうだとギブアップ宣言をすると、
「やっぱりっ?♥私ももうダメだからっ♥そろそろかなって…♥思ってたんだー♥♥♥」
ラルバもあっけらかんと限界間近なのを告げてくれるが、こちらもなんとなく察してはいた。
ここまできたら後は全力で互いに快感を高められるだけ高めて爆ぜるだけだ。
合図もないのにピタリと同じタイミングでピストンを早めてぐちゅぐちゅと激しく水音をたてていく。
心が一つになるような高揚感を共有して、やはりというか二人一緒に絶頂へ至る。

8

「イッ――!♥♥っ?ひゃぁあっ?!♥♡♥」
絶頂の瞬間、猛る想いにのままについラルバを押し倒してしまった。
当然直に地面に押し倒すような真似はせず、自分の腕をクッションとして背に回したままにだ。
突然の事に絶頂しながら素っ頓狂な声をあげさせてしまったのは申し訳ないと思うが自分でも止める暇がなかった。
伸し掛るようにして精液を注ぎ込まんとするこちらに押されて一瞬戸惑いはしたものの、それだけ熱が入っているのが伝わったのか一瞬とはいえ絶頂が押し込まれた反動からか、
「―――っっ♥♥♥っくぅぅぅ―……っっ♥♥♥うっぁあぁあぁぁぁ――――っ♥♥♥……っっっ♥♥♥」
精液がどくんどくんと膣内に波を立てる度に高い嬌声を上げてしまっている。
彼女もこちらが気持ちよくなれるように相当我慢してくれていたのだろう。
その分も思いっきりイケるように、ラルバにとって極上の媚薬に等しい濃縮精液をたっぷり注ぎ込んでいった。

9

「………え〜っと…うん、びっくりしたけど…まあいいや…それだけ気持ちよかったんでしょ?♥」
ラルバは伸し掛られた体勢のまま、大量射精の余韻から動けずにいるこちらを見上げてくる。
疲れから妙に低い声ですなまいと謝るが、気にしない気にしないとぽんぽんと背を叩かれる。
「お兄さんにされるのなら強引なのも嫌いじゃないからっ♥」
そう寛大にニコリと笑ってくれるが若干誘っている発言なのは気づいているのかいないのか…
とりあえずこのままではいけないと無理やりラルバを抱えたまま対面座位の態勢にまで体勢を戻す。
敷物にしていたカバンの上にどかりと尻を下ろしてラルバを抱きしめていた腕を解く。
ラルバは大きく一つ深呼吸をすると羽で浮力を助けにむくりと立ち上がる。
引き抜かれたペニスと膣口に白く泡立った線が幾つかかかりて途切れる。
お腹も含め身体の調子を確認してから一歩引いて場を開けてくれたところでこちらも立ち上がる。

10

「帰ろっか…私たちのお家に♥」
ラルバの言葉に頷き…その前に身支度だなと、誰もいないのを再確認してから川で汚れを落とした。
今なら辛うじて水遊びしてただけだと言い訳が…人間の大人と妖精なのでどちらにしろ面倒な事になりそうなので急ぐ。
「なんだか慌ただしくなっちゃったけど…楽しかったね♥」
ニコニコと上機嫌でぎゅっと手を握ってくるラルバの手を握り返して家路に着く。
不意に吹いた風に夏の終わりを感じながら、秋も冬も春もこうして楽しく過ごしたいなと言ってみる。
「うんっ!あ、あと土用もね」
確かにそこも大事だなと妙に納得させられる。
「まだまだこんなもんじゃないよ!」
楽しいことはいっぱい待ってるよと力強く手を引いてくれるラルバを見ていると自分もそんな気がしてならない。
次は何をして一緒に遊ぼうか…二人で笑い合いながら進んで行くのだった。

五十四話

1

妊娠から2ヶ月と少し、ラルバが体調を崩した。
急いで永遠亭に向かったが理由はなんとなく察しはついていた…
「つわりですね」
問診、触診の結果、先生は簡潔にそう述べた。
妖精…のものは探しても見つける事ができなかったので人間向けと僅かに見つけた妖怪向けの妊娠中の手引き書を事前に読んでいたのでこういう事態は想定できていた。
しかし想定していたからといって実際に目の前で愛する人が辛そうにしているのは身が引き裂かれるような思いだ。
幸いというか、生命力の塊たる妖精だからか比較的軽い症状ですんでいるようでラルバ自身も平気だと言うが、笑顔がどこか弱々しく見えてしまう。
「人によって落ち着くまでに多少時間差はありますが…」
先生が言うにはラルバの場合はそんなに時間はかからないのではないかという見解だった。
その理由の一端が、自分から与えられた生命エネルギーのおかげ…要するにガンガン中出ししたかららしいが先生なりに場を和ませるための冗談だったのか本当だったのかイマイチ判断しにくい。

2

落ち着いたらまた夫婦で仲良くしなさいなという言葉で診断は終了した。
念のため吐き気などを軽減する薬も出されたが使わなくても大丈夫だろうとイナバさんも言っていた。
先生はああいう場で冗談を言う人ではないから、頑張ってくださいね!とぐっと拳を握られてもどう反応したものやら。
曖昧な返事をしつつラルバの手を引いて永遠亭を後にした。
酷い場合は出産間近まで苦しみが続くと言うし、早く終わるに越したことはないし、彼女のためにもっといっぱい愛してあげなさいと先生から後押しをもらえたのは嬉しいが…こうも周囲に盛り上がられると流石に恥ずかしい。
ラルバはすぐよくなると言われて安心しているし、また近いうちにエッチ解禁できると喜んでいる。
無論こちらとしても彼女を愛したい気持ちは日々膨れ上がる一方なのだが子供のためにも無理はさせたくはない。
少しの間…落ち着くまでは我慢しようねと約束した…のだが、その後の一週間はなかなかハードな禁欲生活となった。

3

弱った彼女を前に、抱きたい!という感情は起こらなかったが心の奥底で燻るものはある。
愛欲性欲がパッと消え去った訳ではないのだから当然といえば当然だ。
それでも彼女を支えるべくいつも以上に距離を詰めて色々と助けをしていく中、性欲抜きで接するとまた違った視点で相手を見れるというもので今まで知らなかった魅力など発見してしまうものだから、こんな時に何をと自分でも思うがときめきを抑えられない。
ちょっとした仕草や、子供っぽいイタズラな笑みに、つきっきりで尽くされるのは悪いとこんな時でも自分も何かしたいと言ってくれる健気さ。
どうにも最初の夜が衝撃的に過ぎてどこか性的なフィルターがかかり気味だったような気がする。
それをとっぱらい、肌を重ねる前にもっと見ておくべきだったであろう彼女の姿を見つける事ができたのは大きな収穫であった。
こんな状況ではあるが自分の中で彼女への想いが一段二段確かに強まったのは確かだろう。

4

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(………んー……あれ…寝ちゃった、のかな……?)
薄らと瞼を開きそのまま暫くぼうっと天井を見上げる。
ここは…そうだ、お兄さんの仕事部屋で、今もお兄さんは机に向かっているのが微かな音と気配で分かる。
眠っている私に気を使ってできるだけ音をたてないように気をつけてくれているみたい。
差し込む日差しで目が覚めたようで眩しさから逃れるように頭を捻るとお兄さんの背中が見えた。
山と積まれていたと思った仕事はもう終わろうかとしていて、そんなに眠ってしまったかと不安になるが日差しの感じではまだお昼過ぎ…少なくとも夕方には差し掛かっていないだろう。
確か、そう…今日はなんだか離れたくなくて無理を言って仕事部屋までついてきたけど話疲れて眠ってしまった…のかな?
このまま眠っている気にもなれずに起き上がろうと身体に力を入れるがなかなか身体が動いてくれない。
気分は悪くないし体調が優れないわけでもないけれど全身が少しだるい。
「…んっ…むぅ…っしょ、っと…ととっ…」

5

再度起き上がろうとしてふらついていると流石にお兄さんも私が起きたのに気づいたようで手を止めてこちらを振り返る。
仕事を中断して様子を見に来ると、どこか辛かったり何か欲しかったりしないかと聞いてくれたので、
「………お兄さんがほしい…」
ついぽろっと自然に溢れた言葉にちょっと恥ずかしくなってしまった。
お兄さんは何も言わずに力の入らない私を優しく抱き起こしてそのまま胸の内に抱きしてめくれた。
労わるように慈しむように、愛情いっぱいの抱擁にどんどん元気が沸いてくるのが分かる。
さっきまで全然力が入らなかったのに今は駆け回れるくらいにピンピンしている。
でも、今はまだ…もう少しだけ甘えていたくて大人しく抱かれていた。
見上げるとすぐそこにお兄さんの顔があって、
「…んっ」
瞳を閉じて唇を上にむけてキスのおねだり。
するとすぐにチュっと唇が触れ合う音がしてにやけてしまう。
そのままチロリと舌を出して大人のキスをしてもらおうとしたけど、もうちょっと元気になったらねとおあずけされてしまう。

6

別に病気じゃないし大丈夫だと思うのだけど、大切にされているのが十分過ぎるくらい伝わってくるので大人しく我慢する。
「子供を作るのって大変なのね…」
今、私がこんなにも大人しくしている原因。
つわりのせいで元気半減…優しいお兄さんは私を気遣い手をだしてきてくれないので思うように愛し合えずヤキモキしている。
当然赤ちゃん第一!元気になるまではと思っていたけどもうだいぶ良くなってきている。
最初に体調が優れなくなってから今日で一週間くらいだっただろうか。
お兄さんの発案で妊娠中の注意点を勉強していたお陰で慌てなくてすんだのもあり精神的にもかなり安定している。
少しだるいくらいで家事をするのにも支障はないしあんまり気にしすぎなくていいよとは言ったけど、在宅の強みを今発揮しなくてどうするのかと、お兄さんはいつも以上にずっとそばにいて支えてくれた。
正直、それだけでつわりも悪くないな…なんて思ってしまうのだった。

7

ご飯はお兄さんが作って食べさせてくれるし、最初の頃にだるくてお風呂も入れないような時は全身綺麗に拭いてもらえたし掃除も洗濯も買い出しも全部お兄さんがやってくれている。
そんな生活なのに仕事もしっかりしていて凄いなぁ…と見惚れてしまう。
ただやっぱり何もしていないのは申し訳ないので、比較的身体が楽な時は無理を言って一緒に家事をさせてもらってきた。
身体は思うように動かせなくてもお兄さんを想う気持ちはどんどん大きくなっていく。
むしろ制限がかかった事でお嫁さんとして旦那様に尽くしたいと身体がそわそわしてしまう。
それは当然…夜の生活についても言える事で、お兄さんの性欲を満たしてあげられないのが辛い。
お兄さん、毎日毎日10回以上は射精していたのに私が辛そうだからって自分で処理もせずに我慢しているみたい。
私も好きな時にお兄さんとエッチしていたのに急にぴたっと性生活を中断するのは流石に堪える。
お腹の中にたっぷり熱くてどろりとした愛の証を注いでもらってから抱きしめてキスしてもらうのが日課になっていたのに…

8

妊娠中に中出ししても大丈夫、むしろ生命エネルギーで母体も赤ちゃんも元気になるから中出し推奨!みたいな感じだけど…
風邪っぴきにガンガン精のつくものを食べさせればいいわけじゃないのと同じで体調不良の時にエッチをしても大丈夫ということではないのだ。
こればっかりは仕方がないと大人しくしていた…け・れ・ど!
一週間…一週間もエッチな事をするのもされるのもない時間が続いている…
日常生活の中でお兄さんに優しくしてもらっているだけで十分満たされてはいる。
お互いエッチな事をしない程度で冷めるような半端な気持ちじゃないのは分かっている。
でもやっぱり、性行為による心地よさが恋しくなる時もある。
(…エッチしたいって言ったらお兄さん怒るかなぁ…)
愛しの旦那様の腕の中で悩む。
身体は?大丈夫…心は?求めてる…お兄さんは?きっと同じ気持ち…夫婦だから分かるもん。

9

よし…決めた。
今日は絶対にエッチしよう。
心の中でそう気持ちを固めて、じっとお兄さんの顔を見上げているとどうした?と微笑み返してくれる。
その笑みにむけて、
「溜まってるでしょ?」
回りくどい言い方をしてもお互いのためにならないだろうとストレートに問いをぶつける。
お兄さんは驚いたようにきゅっと口を噤んでから少しむぐむぐと唇を迷うように動かし…うん、と小さな声で肯定した。
でも自分で処理するから…なんて慌てて言い出すのでべろっと舌を出してちろちろと蠢かせて見せて、
「挿入しなければ大丈夫だよ…ねえ、今の私じゃお兄さんを慰められないかな…?」
お尻にお兄さんの固くなったおちんちんがぐりぐりと押し当てられているのを知らんぷりしながら瞳を潤ませる。
涙に多少演出が入っているのが分からないような浅い付き合いはしていない。
しかし本心からの言葉である事も確かに通じたようで、困ったように頭をかいてから小声でお願いします…と囁くように漏らすお兄さんを前にやった!とはしゃいでしまうのだった。

五十五話

1

本当に体調は大丈夫なんだね?と念を押されるけど、
「大丈夫♥エッチしたさに無茶して自分とお兄さんと赤ちゃんを苦しめるほど馬鹿じゃないんだから♥」
ぐっと拳を握って大丈夫だとアピールするとそれ以上は何も言わずに素直に信じてくれた。
心配してしまう気持ちもあるけれど、こういう場合私たちは相手の言う事を信じる事にしている。
お兄さんの気持ちも固まったところで、胸板にしな垂れかかるようにしながらズルズルと頭を下半身へとズリ下げていく。
お腹を通過してとすんと股に頭を乗せると熱いものが突き上げてくるのがばっちり分かる。
服越しでも伝わってくるような熱気にうっとりしながら頬ずり。
こんなになるまで我慢してくれていたのが嬉しい…けれど、同時になんだか申し訳ない。
男の人は定期的に射精しないと辛いらしいのに私に合わせて我慢するなんて…
「♥…襲ってくれてもよかったんだよ…?♥」
イタズラっぽくそうおちんちんに囁くと、すぐさま流石にそれはな…と上から声が降ってくる。

2

「分かってる…ごめんね♥ありがとう♥」
お兄さんの性格的にそんなことできるわけないと分かってはいるけれど、本当に襲ってきても私は受け入れたと思う。
そう思えるほど凝縮された欲望を解放してあげるべく服を脱がせにかかる。
しばらくぶりに射精できるとあっていつも以上に固く大きく勃起しているせいで服を突き破りそうな様相で引っかからないように脱がせるのにも一苦労だ。
「きゃ…♥」
ぶるんっ!と勢いよく飛び出てきたおちんちんに思わず声を上げてしまう。
天を突くようにしてそそり立つ肉の棒が目の前に突きつけられて圧倒される。
毎日ちゃんとお風呂に入っているのにむわっと立ち上る雄の臭気にくらくらする。
私はもうこの雄のフェロモンにすっかりメロメロにされてしまったみたいだ。
この香りだけで私はこの雄のものなんだとはっきりと自覚させられるまでになってしまっている。
「ぁ…はぁ…♥んっ…ちゅっ…♥」
私を欲しい、抱きたいという強い意思のようなものを感じて引き寄せられるように竿に口付けする。

3

軽く柔らかに触れただけだったけれど、久しぶりに触れた私の肌の感触に喜ぶようにビクッと反応してくれる。
こんなにも私を求めてくれている…雌としての本能的な悦びに心いっぱいに幸せが溢れてくる。
「んー…♥ちゅ♥ぺろっ♥…チゥ♥」
雄の臭気にあてられて酔っ払ったようにふわふわした感覚の中で少しでもこの幸せな気持ちがお兄さんにも伝わるようにとビキビキに固まったおちんちんに舌を這わせる。
そのまま全体を舐め回してあげようとしたけれど気持ちが昂りすぎて、ドキドキが落ち着くまで少しだけ休憩。
顔にぴったりとおちんちんをくっつけてドクンドクンと脈打つエネルギーの流れを感じていると、くしゃりと頭を撫でられる。
お兄さんのほうも久しぶりなせいでちょっとした触れ合いだったけどもういっぱいいっぱいみたいで休憩を挟まなかったらもう射精していたかも。
優しいお兄さんに頭を撫でられながら雄の本能剥き出しのおちんちんに顔を擦り付けている状況にドキドキは収まるどころか益々大きくなってしまった。

4

(大きいなぁ…熱くて、固くて…こんな立派なのが私の中に入るんだもんなぁ…♥)
興奮で熱くなってしまう吐息がかかると自分の雌からの期待に応えるように硬さが増すようだった。
そんな逞しい雄を迎え入れるべく触れてもいないのにぐっしょりとおまんこが濡れてしまったのだけど…挿入してほしいと言ったら怒られちゃうかな…?
喉まででかかったおねだりの言葉をなんとか飲み込み、当初の予定どおり口での奉仕を再開する。
心臓はバクバク鳴り続けているけれど落ち着けるのは無理だと悟ったので暴れすぎて壊れない事を半分本気で祈りつつ、よだれの溜まった口をくぱぁと開く。
口の中で粘度の上がった唾液がぬらりと光るのが見えたのかお兄さんがそわそわしている。
(心配しなくても我慢させてしまった分たっぷり気持ちよくしてあげる♥)
寝そべっていた身体を起き上がらせて竿の位置にあった頭を亀頭を咥えられるところまで持ち上げる。

5

だくだくと溢れる先走りで既にてらてらと妖しくヌメつく亀頭ににんまりと笑みを深める。
お兄さんが気持ちよくなっている。お兄さんが期待してくれている。それが一目で分かるのだから嬉しいに決まっている。
改めて奉仕を再開する合図として鈴口に一度口付けてから、すぅ…と一息吸い込んで…
「あ"ぁー……じゅぷっ♥」
勢いよく、ただし歯を立てないように気をつけながらパクリとおちんちんを咥えこんだ。
溜まっていた唾液が先走りと混じり合いぬらぬらと竿を汚していく。
潤滑油をぶちまけた勢いのままぐぐ〜…っと出来るだけ奥まで竿を飲み込んで喉奥に迎え入れる。
まだ根元までは到達できていないが久しぶりなのと無茶するとお兄さんに止められかねないのでこの辺まで。
(♥…お兄さんの味だぁ…♥)
口腔に広がる懐かしい味にうっとりと目を細め、よく味わう。
おちんちんも久しぶり口の中が嬉しいのかまたビクンビクンと震えている。

6

口の中を満たしていた臭気はダイレクトに脳を刺激してただでさえ蕩けている頭にビリビリと痺れるような快感が広がっていく。
最初からオンになっていたエッチなスイッチは限界を振り切ってグイグイ押し込まれて壊れてしまいそうだ。
(〜〜〜…っ♥♥♥)
我慢できずにがっつくようにじゅぶじゅぶとおちんちんをしゃぶり始める。
今まで出来なかった分を取り返すように、私の愛をこれでもかと込めて誠心誠意御奉仕する。
お兄さんの中に無理やり眠らされていた雄の感情に、本能に訴えかけるように…
もう大丈夫だから、こんなに元気になったから…一緒に気持ちよくなろうよと精一杯のお誘い。
(このおちんちんでおなかいっぱいにしてほしいよぉ♥♥♥)
それでも、もしもお兄さんの心配性な心が優って拒まれたとしても、このフェラだけですっきり満足できるようにしてあげたい。
もっと気持ちよくなってほしいという想いから口に含めない部分にも手を添えて一緒にしごいていく。

7

血管が浮き出んばかりにドクドクと脈打つ竿を左手でしごきながらたっぷり精液が溜まり大きく膨れた玉玉を右手で優しく握ってあげる。
私に射精すために溜めてくれた精液の重さを手にずっしりと感じる。
やわやわと玉を握りながら今すぐ射精させてあげるからねと一層熱を入れてしゃぶりつく。
でも早く動くだけじゃダメなのは分かっているから積極的にカリや裏筋のところに舌を擦りつけていくけれど、ちょっと刺激が強いのかお兄さんは唸るように声を絞り出す。
苦しそうな感じだけどアレは気持ちがいいのを我慢してる時の声だから大丈夫…でも、もっとゆったり楽しみたいかな?と思ってお兄さんの顔を覗う。
少しペースを落として、べぇ♥と舌の上に亀頭を乗せてからじゅるりと舐め回す。
「ぷはっ♥大丈夫?、ふぅ♥…もっとゆっくりのほうがいい?♥…ちゅぷっ♥」
刺激が途切れないように舌先をチロチロと小刻みに動かすのが思いのほか効いたのかがくがく震えながら、もうもたないから思い切りやってくれとGOサインをもらった。

8

うん♥と頷き、あーんと口を広げて一気にぱくりと咥えなおして口淫を続けること数分、すっかりどろどろになったおちんちんにキスをしながら自然と媚びるような視線をお兄さんに送ると一際大きくビクンと全体が震えた。
「気持ちいい?♥ぁは…♥射精ちゃう?♥もう射精ちゃう?♥」
ごしごしと両手で竿と亀頭を柔らかく、しかし締め付けるように擦り上げながら聞くと余裕のない表情でコクコクと頷いた。
一週間ぶりにしてはかなり我慢したほう…それだけ私のフェラを楽しんでくれたのかな?
嬉しくなってつい手に力がこもりそうになるのを自制しつつ聞く。
「どこに射精したい?♥お口の中?♥顔にかけたい?♥」
膣内に射精したい?と聞きたいところだけどここは一旦我慢。
声も出せないようで震える指で咥えるようにおちんちんを指差されたのでその通りにする。
全部飲んであげるからねとにっこり微笑んでみせると同時に、一週間ぶりの精が弾ける。
粘度の強い、本来ならどろぉ…と粘着くような精液が勢いのままにビュル!ビュルルルッ!と噴出す。

9

「んんっ!ぷぁ♥むぅ…ごく、んくっ…」
喉奥を叩く熱い塊に怯みそうになるけれど、引きそうになる身体を前に押し出しぐぐっとおちんちんを飲み込む。
喉に絡む精液を、次いで出てきた精液が押し流すようにしてどぷっ!どぷっ!どぷり!と大量に身体の中に流れ込んでくる。
勢いに押し負けないようにお兄さんの腰に縋りつき、迸る大きな欲望を必死に受け止めていく。
「んっ♥んん〜っ♥こくっごくりっ♥じゅるっぢゅ〜っ♥」
口の端から溢れそうになった精液もなんとか啜り上げようとするも小さな口では受け止めきれずに零してしまうので両手を添えて溢れた分を手にためていく。
全部飲んであげたかったけど思った以上の量で咥えているだけでも大変で射精が収まるまで口を離さずにいるので精一杯だった。
最後に中に残った分をちゅぅ!と吸い出して喉に絡むのを強引にごくりと飲み干す。
「は…ぅ〜…♥…ん"ん"っ…こほっ……っ…ふぁ…♥」

10

コホコホと咳き込む私を気遣うようにお兄さんが背中を撫でてくれる。
それだけですぅっと気分がよくなってしまう。
お兄さんはそのまま大丈夫か?と心配そうに身体を支えて起き上がらせてくれたのだけど、その拍子に手で受け止めていた精液が溢れて私の上半身にどろりと広がってしまった。
慌てて拭おうとするお兄さんを静止して、
「飲もうと思ってたのに溢れちゃった…♥でも、こういうのも結構気持ちがいいかも?♥」
胸を両側から支えて谷間を作ってそこに精液を溜めてみたり、延ばして身体に塗ってみたりして感触を楽しむ。
いつもだいたいお口かおまんこで全部飲み込んでいるのでこういうのは新鮮だ。
内側は毎回お兄さん色に染め上げてもらっているけど外側をこうして包んでもなんだか幸せな気持ち。
お兄さんはどうしたものかと手ぬぐい片手に固まりながらも興奮はしているみたいで、おちんちんはまだまだ元気に私に標準を合わせている。

11

それを確認してから見せつけるように服を脱いでいく。
「汚れちゃったし…脱がないとね♥」
汗をかいたからと言いながら下着も全部脱ぎ去って裸になってみせる。
禁欲生活中にもお風呂や着替えを手伝ってもらう機会はあったので裸、または裸に近い姿は何度も見せている。
けれど今は状況がまるで違う…今の私は守らなくてはならない女の子じゃないんだよ?
お兄さんの愛が欲しくて全部さらけ出してるんだよと訴える。
ハァ…!ハァ…!お兄さんが荒く息をしているのが分かる。
押さえつけられていた獣欲が暴れだしそうになっているのを、私を傷つけまいと必死に我慢してる。
そんなだからお兄さんからはきっとまだ動く出す事ができない…なら、話は簡単だと飛びつくようにしてお兄さんを押し倒す。
私の動きに反応出来いくらい切羽詰っていたようで目を白黒させているのでそっと頬を包み込むようにして視線を合わせる。
「…お兄さんが手を出してくれないなら、私がしちゃうね…♥」
挿入はしないなんて言ったけど、ごめんなさい…無理でした。

五十六話

1

仰向けに押し倒したお兄さんのお腹に跨り、視線をそらせないようにしっかりと顔を包み込んだまま見つめ合う。
強引に押しのける事はできるはずだけど、そうしないのだから、そういう事なのだろう。
もう一押し、半分押し込まれているだろうお兄さんのエッチなスイッチを完全に入れてあげるためにゆっくりと顔を近づけて…
「えっち…しようよ♥…んっ…ちゅ♥チゥ…♥はぁ♥…ちゅぷっ♥…嫌?ちゅぅ♥」
唇に吸い付いて精一杯誘惑する。
自分のスイッチは完全にオンになっているのもあり、可愛がってほしくてお兄さんの中の雄に媚びていた。
ぎゅっと出来るだけ身体を密着させて汗に濡れた肌を押し付ける。
お兄さんに育ててもらったおっぱいをずりずりと擦りつけるとおちんちんがビクッと震えてくれたのが見なくても分かった。
手応えありと内心喜んでいるとなすがままだったお兄さんに動きがあった。
抱きしめられるか、引き剥がされるか…まだ半々くらいと思っていたけど受け入れてもらえたみたい。

2

期待で愛液の溢れるおまんこにお兄さんの太い指がぐちゅりと侵入して壁をぐりぐりと擦ってくる。
お兄さんからの久しぶりの性的な触れ合いにそれだけでゾクリと大きな快感が走り抜ける。
「やっ♥うぅっ…ふにゃぁ♥…んふふ〜♥ちゅっ♥ちゅ〜♥」
反射的にこぼしてしまった嬌声がなんだか恥ずかしいのと、求めてくれた嬉しさから一層強く唇に吸い付いた。
おまんこの感触をぐちゅぐちゅと確かめるようにじっくりと愛撫されてビリビリした快感に頭が蕩けそう。
もらった快感を少しでもお返ししようとお兄さんの口の中を丁寧に丁寧に舌で愛撫する。
歯の一つ一つまでしっかりと撫でるように上側も下側も歯茎にそって舌をゆっくりと這わせていく。
勿論お兄さんの舌もねっぷりと舐め回しながら溢れる唾液を交換していった。
私の舌が一通りお兄さんの口の中を探検し終えたあたりでお兄さんも私の中を粗方確認し終えたみたい。
ゆっくりと指が引き抜かれると同時に、その刺激でちょっとだけ潮を吹いちゃった。

3

「あっ…♥はぁ…♥はぁ〜…♥あははっ…♥なんだか久しぶり…♥」
腰をビクビクと震わせながらお兄さんにしがみついて絶頂の感覚を身体に思い出させる。
これからいっぱい、い〜っぱいこの悦びを全身で感じる事ができるんだと思うだけで軽く絶頂してしまいそう…♥
絶頂の波が引いていき、ふぅ〜…と一息ついたところでそっと背を叩き一度離れるように促されて最低限の距離を開ける。
お兄さんは近すぎないかと苦笑しながらも切り替えて口を開いた。
ラルバの身体の事はラルバが一番分かっているはずだから、大丈夫だと言うのなら信じるよ。
…それでいいんだろう?という問いかけに肯定する意味でまたキスの雨を降らせた。
今度はお兄さんからもいっぱいキスのお返しをしてもらっちゃった。
ひとしきり口付けを楽しんで2人でくすくす笑いあった後、いざ本番となるわけだけどまだ加減が分からないから念のためラルバが上になって動いてくれと頼まれる。

4

もうお兄さんに挿入れてもらえるなら何でもいい!という気持ちだったので二つ返事で身体を起こして位置を調整していく。
調子が戻ったばかりなのに無理させてごめんなと謝るお兄さんに、それだけ私のこと心配してくれてのことだもん♥気にしないでとニコリと笑う。
それに、ずっと御奉仕したいと思っていたのだしある意味これでちょうどいいのかも?なんて思ったり…ちょっと恥ずかしかったのでそれは言わないでおいたけど。
「よい、しょっと…っととっ…うわぁ♥」
早速挿入するべくお尻をあげたけどバランスを崩して倒れかけてしまった。
すかさずお兄さんが膝をたてて背中を受け止めてくれたので大丈夫だったのだけど、ちょうど私のお股のところにおちんちんが挟み込まれるような体勢になって気づいて…
「わぁ…♥おっきい…♥…すごい…♥」
禁欲効果なのか、お兄さんのおちんちんはいつも以上に大きく見える…見える、というより実際に大きくなっている。

5

「こんなになるんだぁ…♥なんだかかっこいいかも♥」
太く逞しいおちんちんを両手でそっと撫でるようにして大きさを感じる。
どくんどくんと脈打つ熱い血潮と漲る精気にごくりと息を呑む。
これが今から自分の中を貫き、ごりごりとおまんこを激しく愛してくれるのだと思うと愛おしさが溢れてくる。
よろしくねと亀頭をよしよし撫でていると掠れるような声でお兄さんに名前を呼ばれる。
顔を上げると気持ちよさと苦しさの入り混じった複雑な表情で、君のペースは大切にしてほしいがあまり焦らさないでくれると嬉しい…とお兄さんに言われて慌てて体勢を整える。
無意識に素股と手コキで射精感を煽ってしまったみたい。失敗失敗。
「ごめんなさいっ!今、挿入れる、から…♥」
お兄さんのお腹に手をつかせてもらってバランスを保ちつつお尻を上げておちんちんをおまんこの入口にくちゅりと添える。
先っぽがちょっと触れているだけなのに身体が興奮で震えて声も蕩けてしまう。

6

早くおちんちんが欲しいとよだれを垂らすように愛液がぽたぽた溢れてお兄さんを濡らしている。
「んっ…!くっ…うぅぅ…」
あんなにいっぱい愛してもらったのに一週間でまたすっかりキツさを取り戻してしまったらしい。
いけるかと思っても水気のせいでずりゅっ!と滑ってお股やお尻の方にそれてしまう。
思いばかりが先走りなかなか挿入してあげられず苦戦していると、こちらから挿入したほうがいいか?と心配そうに聞かれてしまった。
「だ、大丈夫…ちゃんと、するからね…」
どうしても私がしてあげたくてそんな事を言ってしまったけど内心少し不安だったけど、そんな不安を見透かしたのか身体を支えている手の上へ優しい大きな手を重ねられる。
すぐにでも射精しそうな感じだったのに、こんなに余裕のある風に励ましてくれるものだからずるいなぁと思う。
私もがっつきすぎちゃダメだと大きく深呼吸…慌てず落ち着いて亀頭をゆっくりと入口にぐぐぅーっ…と迎え入れていった…

五十七話

1

「…っ♥入っ、たぁ…♥先っぽだけ、だけど…♥ふぁ♥」
ぎちりと肉が絞まる音が聞こえてきそうなほどキツいおまんこに、なんとかギリギリおちんちんを迎え入れる。
しっかり濡れていたのにここまで挿入しにくいものかと驚くが、それ以上に入口に亀頭が入っただけでかなり辛い…気持ちよすぎて。
久しぶりのおちんちんだからもしかしたら痛かったり辛かったりするかも?なんて頭の隅っこで考えていたけどそんな事はない。
むしろ久しぶりに再開した愛しい人との抱擁で幸せいっぱいと言わんばかりの多幸感があった。
私はお兄さんが大好きだけど、私のおまんこは同じくらいお兄さんのおちんちんが大好きみたいだ。
頭がついて行けない勢いで2人の身体だけが勝手に盛り上がってしまっているような感覚。
(先っぽだけで、こんなになっちゃうなんて…♥奥までいったら…どうなるんだろう…♥)
チラリとお兄さんの様子を覗ってみるけど、お兄さんもかなりキテいるみたいで余裕はないみたい。

2

下手に声を出すと力が抜けて倒れてしまいそうなのでクリクリと指先でお兄さんのお腹を軽く刺激して注意を引く。
まるで挿入される側のようにぎゅっと目を瞑って刺激に耐えていたお兄さんと視線が合う。ちょっと可愛いなと思ってしまう。
くりっと首を傾げて大丈夫?と無言で訊ねると大丈夫だよ…と大丈夫じゃなさそうな震えた声で応えてくれた。
仮に大丈夫じゃなくてもここまできたらお互い止まれる気がしないんだけどね…
無言で頷き合うと再び挿入を再開する。
なんでここまで大袈裟な事になってしまったのか自分でも分からないけれど、これはこれで楽しいかもしれない。
「んんっ…!しょっと…!ふっ♥…んん…っ♥」
ずっ…ずりゅ…肉襞の一つ一つで咥え込むように亀頭を、竿を飲み込んでいき…
「♡!…挿入、った…ぁ…♥♥♥…ふぅ〜…♥」
先っぽがとんっ…と軽く子宮を持ち上げる感触にやっと挿入が一段落したのを実感できた。

3

呼吸を整えながら処女喪失した時の勢いはどこにおいてきてしまったのだろうなどと変な事を考えてしまう。
お兄さんに全身調教されちゃったせいであの時より敏感なんだろうなと適当に当たりをつけて答えの出ない考えをとりあえず横に置く。
ともあれ、無事挿入を果たし再びお兄さんと繋がる事ができた。
その事でお腹の中と心の中がじんわりと温かくなって、緊張から強張っていた顔がふにゃりと勝手に笑顔になってしまう。
お兄さんもちょっと照れてるけど幸せそうな顔をしてるからますます嬉しくなる。
おちんちんを包み込むお腹を両手でさすりながらにっこり笑う。
「気持ちいいね…♥おにぃ〜さん♥」
これからもっとよくなるから、射精したくなったらいつでも射精していいよ♥なんて余裕ぶるけど自分のほうが先に腰砕けにならないように注意しないとね。
下からお兄さんがガツガツ突いてもらうのもとっても魅力的だけど、今は私が動く番だもんね。

4

ひとまず焦らずに身体を慣らすところからはじめようとゆったりとしたペースでお尻を振る。
ぎゅっと抱きしめ合うようにぎっちりと絡まる結合部を解すように愛液を擦り込んでいく。
お肉の襞で丹念にゴシゴシおちんちんを擦りあげてあげると気持いいみたいだけど、これは私も僅かな凹凸を敏感に感じ取ってしまうからやりすぎるとすぐにバテちゃいそう。
でも身体が勝手にお兄さんを気持ちよくしてあげようと動いちゃうんだけど…♥
無意識に動き出しそうになる身体をなんとか制御しようとするけど、ぐちゅ…ぐちゅ…と身体の内側から響くエッチな水音を聞いているとどうしても我慢できなくなってくる。
変に勢いが付く前に一度落ち着こうと奥まで入れて腰を止める。
休憩のためもたれ掛かれるように膝を立ててくれているので有り難く体重を預ける。
お腹を突き出すような体勢になるからちょっと恥ずかしいけどお兄さんに見られるのは好きになってきちゃった。
「…っ…ふぅ…♥どう、かな…?♥…上手く、できてる?♥」

5

大丈夫、良すぎて射精しそうなくらいだと言いながら手を伸ばして脚を撫でてくれるのが嬉しい。
身体を少し起こして伸ばしてくれた手をとって指を絡めて握り合う。
こうすると気持ちよさが共有されるような感じがして好きだ。
「よかった♥もっと頑張るね♥」
お兄さんの答えに安堵して抽挿を再開しようと腰を浮かしかけるとちょっと待ってと静止される。
どうしたの?と訊ねると、どうやら私の奥はツブツブ?ザラザラ?した感じになっていて先っぽが包まれてるとそれだけで気持ちがいいんだって。
弱点の一つのGスポットってところも似たような感じらしいけど自分だと少し分かりにくいかな。アレ以来オナニーもしてないし…
場所によって色々違いがあるみたいだけど、おちんちんにもカリとかあるし、そういうものなんだろうと思っておく。
確かにアレでゴリゴリおまんこの中を削られるととっても気持ちがいいもんね。
(ん〜…でもじっとしてると私もお兄さんのおちんちん意識しすぎて、あ…ダメだ…♥)

6

挿入しているだけで絶頂なんてしてたらこの後もたないのは分かっているけど、とても耐えられるものじゃない。
「うっ♥…くっ♥…―――っ♥」
声はギリギリ我慢したけど、ぎゅぎゅっと締め付けちゃった。
久しぶりだからって堪え性がなさ過ぎかな?でもこのおちんちんで気持ちよくなっちゃダメなんて言われても無理だよ…
お兄さんはといえば突然の急激な締めつけに射精を堪えるのに必死という感じだ。
我慢せずにこのまま射精してもらってもよかったんだけど、せっかくならがっつりピストンしてからのほうが気持いいよね?
「おにぃさん♥私のおまんこがもっと愛してほしいって…♥動いていい?♥」
握り合った手にきゅっと力を入れると力強く握り返してくれたので、それを合図に腰を持ち上げる。
もうだいぶ調子も戻ってきたのでさっきより早いペースで腰を上下に振り付ける。
時にぐりぐりと円を描くように動かしたりするとより反応が大きくなって楽しくなってくる。

7

あんまり激しくしすぎないほうがいいんじゃないのか?なんて聞いてくれるけど大丈夫大丈夫とペースを緩めない。
久しぶりゆえの高揚感からもっともっと高みへ行けそうな気がしてくる。
「おにぃ♥さんはぁ♥わたしのっ♥おまんこでぇ♥きもちよくっ♥なってくれたらっ♥いいのっ♥」
弾むように腰をばちゅん♥ばちゅん♥と打ち付けては跳ね打ち付けては跳ねるを繰り返す。
堪らないという表情で快感に耐えるお兄さんが可愛くて目が離せない。
そんなに蕩けた瞳を向けられたら止まれるわけないじゃない♥
でも、私も元々僅かしかない余裕をかき集めての抽挿に過ぎず、色々試してもいられなくなりいよいよスパートをかけにいく。
ゾクッ♥ゾクゾクッ♥背筋に震えが走り限界が近いのが分かってしまうけど、それがまた気持ちよさを後押ししてくる。
「うぁ♥…わたしっ♥…もうっ…♥」
回らない舌を懸命に動かして絶頂が近いことを伝えると快感から滲んだ涙でぼやけた視界の中でお兄さんに頷いてくれるのが見えたような気がした。

8

ギリギリの中で少しでもこの時間を楽しみたいという思いからぎゅっと目を瞑って快感に耐えようとするけど無駄。
全身を駆け巡る蕩けるように甘い衝撃に突き動かされるようにして腰が勝手に動いてしまう。
「いくっ♥いっちゃうねっ♥おにぃさんもっ♥いっしょ…にっ♥…〜〜〜―――っっっ♥♥♡♥♥」
せめてお兄さんが射精するまでは耐えようと我慢したけど、腰が抜けるようにしてずぢゅんっ!とおちんちんを一気にくわえ込んだ瞬間にプツンと張り詰めた糸が切れた。
「♡…っ♡あ"っ…♡うぅうぅぅぅっっっ♡♡♡」
ガクガクと大きく身体を震わせて弓なり背を反らせて絶頂する。
本能的におまんこがめちゃくちゃに収縮して精液をねだってくれて助かった。
そのおかげでお兄さんも絶頂へ導けて、無事に煮立った精液がおちんちんの中を急激に昇ってくるのが分かり次の瞬間にはどぶっ!どぐっどぐっ!と火傷しそうなくらい熱い、糊のように粘着いたお兄さんの愛を一身に受け入れることができた。

9

「う"ぅ…♥はっ…♥あぁー…♥」
気持いい、が頭の中を駆け巡って何も考えられないけど、今はこの感覚の中に浸らせてもらおう…
荒くなっていた息遣いが少しづつ落ち着きを取り戻す頃、仰け反らせてお兄さんの脚に支えてもらっていた身体を持ち上げて自分でバランスをとる。
まだくらくらする頭を奮ってお兄さんと視線を合わせようとすると手を引かれて胸にダイブさせられる。
ぐっと頭をあげるとすぐそこにお兄さんの微笑みがあってまた胸がじんわりと温かくなる。
とても良かったよと言われて更に嬉しくなる。
繋いでいた手を解いて頭を撫でてくれるお兄さんの身体をぎゅっと抱きしめて、
「私も、すっごくよかった♥」
スリスリと胸元に頭を擦りつけるのだった。
こうして暫くの間、いつものように射精後の抱擁を交わしながら次にどうすべきか考え始める。
結果的にお兄さんを射精させてあげることは出来たものの、絶頂は私のほうが先だった。

10

もうちょっと上手く射精に導いてあげられるように頑張らないとなぁと反省。
チラリとお兄さんの顔を見上げて、正直にそういう事を思っていると気にしすぎだと宥められる。
正直今この瞬間にでもまた射精できるくらい気持いいんだからな、とおまんこの中でビクンとおちんちんを震わせられてクスリと笑ってしまう。
「んー…♥でもやっぱり、好きな人にはもっと気持ちよくなって欲しいと思っちゃうじゃない?♥」
そう言うとお兄さんも、まあそうだけど…と納得してくれたみたい。
これ以上気持ちよくされたら精液の供給が追いつかないなと不安そうでもあった。
お兄さんはどんな事でも真面目に返してくれるから相談しやすくていい。
理解も得られたことだし、早速練習も兼ねて二戦目!…そうは思ったものの身体が動かない。
ぐっ…ぐっ…と手に力を込めて起き上がろうとしたけど思うようにいかない…
暫く見守ってくれていたお兄さんに、今日は一旦ここまでにしとこうなと言われてしまうけど、残念ながらその言葉に従うほかなかった。

五十八話

1

「んっ…ん〜♪………ふぁぁ…お風呂はお風呂で気持い〜…♪」
久しぶりのエッチで体力をほとんど使い切って動けなくなってしまった私はお兄さんに抱えられてお風呂に入れてもらっていた。
一緒に生活を始めたばかりの時は私の服を脱がすのもぎこちなかったお兄さんだけど最近では性的なスイッチをオフにして私の裸を直視出来るようになってきた。
助かるのは確かだけど、少し寂しさを覚えてしまうのは贅沢な悩みだろうか…
…ちょっとでもエッチな雰囲気出して迫ればすぐにスイッチオンしてくれるんだけどね♥
今回は流石にそんな余裕なくて大人しく身体を洗ってもらったけど一緒に湯船の中に浸かっているとなれば話は別。
ぴったりと密着していることもあり、私のほうが興奮してきちゃった。
「…ねぇ…♥お兄さ、ぁうっ」
誘惑しようと振り返った瞬間とん、と額と突っつかれて言葉を飲み込む。
そのまま無言で頭を撫でられて何も言えなくなり大人しく前を向いて背中を預けた。

2

大丈夫と言いつつ…実際一応最後まで出来たとはいえ、その後ダウンしてしまった手前強く出れない。
怒っているわけじゃないみたいだけど手の平からは有無を言わさぬ雰囲気を感じる。
どうしようと悩んでいると不意に、ごめんなと謝られて狼狽えてしまう。
何が?と聞くと、もうちょっと君の身体を労わるべきだった、なんて言われてしまう。
「それは、私が無理にお願いしたせいだから…お兄さんのせいじゃないよ?」
慌てて責任は私にあると言うけど、たぶんこれは謝り合戦になる流れだ。
すぐさま起き上がってお兄さんのほうへ振り向きざまに抱きつく。
「ちょっと体力見誤っただけで今は全然大丈夫だし、何も心配することはないから…ね?」
お兄さんを安心させるように、いつも自分がしてもらっているようによしよしと頭を撫でている内にお兄さんも落ち着いてくる。
様子を覗ってみたけど瞳にいつもの元気が戻ってきていて私も一安心。
チュっとキスをしてからまた背中を預けてお兄さんの胸元へ飛び込むようにバシャンとお湯を跳ねさせる。

3

今日は失敗しちゃったけどこの感じなら明日からはまた元通りエッチな生活へ戻れるだろう。
その為にも今日はしっかり休んで元気な姿を見せてあげよう。
ただ、やっぱり…贅沢を言えば今日ももう一回したいところだけど…
お兄さんを心配させたいわけでもないし、今日は諦めるかぁ…
なんて思ったけど私が動くのがダメでもお兄さんに動いてもらえばいいじゃないと思い至る。
挿入は無理でも、他のことなら…お兄さんにならちょっとくらい身体を玩具にされるのも悪くないし。
そう決めると、私の身体を支えるようにして添えてくれている手を引いて私のお腹へと導く。
胸やお股ならともかくお腹への誘導だったので特に抵抗もなかった。
私が何を言うでもなく、お兄さんから積極的にお腹を撫でて労るってくれるのでつい絆されかけてしまう。
これはこれで幸せだけど、今はお兄さんの性的欲求の緩和が目的なんだから。
優しくお腹を撫でてくれる手にさりげなく自分の手を添えて逃げられないように掴む。

4

お兄さんはすぐに何事か察したみたいなので早速提案をする。
「あのね…私は、ほら…今日は我慢するけど…お兄さんはまだ元気でしょ?」
今は私のお尻の下で大人しくしているけれど、毎日何回も射精していたおちんちんはきっとまだまだ射精したりないはず。
「だから私の身体、好きに使っていいから…ううん、好きに使って気持ちよくなってほしいの」
重ねた手にきゅっと力を込めるけどお兄さんは抵抗しない。
「挿入れるのはダメでも…擦りつけたりなら負担も少ないだろうし…ね?」
恐る恐る振り返ると、想像通り難しい表情をしているお兄さんと目が合う。
お兄さんとしてももう少しエッチを楽しみたい気持ちはあるけど今日はもう完璧に我慢するつもりだったんだろう。
受け入れても良さそうな提案をされて迷いが生まれた感じだろうか?
そして、お兄さんの意志とは関係なくムクムクと大きくなってきたおちんちんが私のお股に擦りつけられたのが決めてになった。
挿入れないし、擦ったりする気はない…けど、君の身体を触っていたい…そう言ってくれた。

5

あくまでも性的な接触は我慢する方針みたいだけど、多少でも譲歩してくれたのが嬉しい。
「うん♥いっぱい触ってね♥どこでも、いいから…♥」
重ねていた手を離してどこからでもどうぞと身を投げ出す。
固くなったおちんちんは欲望のままに私を貫きたいと叫んでいるけど、お尻の肉で柔らかく挟み込まれるだけに留まっている。
このままお尻で擦って…えーと?尻コキ?っていうのやってあげたいとこだけど、お兄さんに全部任せよう。
まずは何処を触ってくれるかなと予想していると最初はそのままお腹を触っていたいみたい。
お兄さんが満足できるならどこでもいいし、赤ちゃんに優しくしてくれるお兄さん大好きだからこれはこれで♥
どのくらい撫でてもらっただろうか…心地よさに眠ってしまいそうになった時、お兄さんの手がお腹から離れた。
眠気を払ってドキドキしながら次の一手を待っていると、ぴたりと顔に触れた。
額から頬へとマッサージされるみたいに触られて擽ったくてちょっと笑ってしまった。

6

感触を楽しむように頬をぷにぷにと軽くついてきたのでぷくっと膨らませてみると楽しそうに撫でてくれた。
鼻先を擽り、唇に紅を引くようにすっと撫でたり、目隠しをするように瞼に触れてみたり…
ふにふにと耳たぶを触り始めたところで何で顔?と聞いてみると、触る機会ないからつい…なんて言われてまた笑っちゃった。
「んふー…エッチなことじゃなくても、触りっこするの楽しいね♥」
結局そのまま挿入も射精される事もなく、もうのぼせそうだから上がろと手を引かれるまで、あんまりエッチに絡まない普段触らないような場所をこれでもかとまさぐられてしまった。
身体を拭かれながら今ので満足できたの?と確認しようと思ったけどお兄さんが楽しそうに笑っていたので聞かなくても分かる。
今度機会があったら私も色々触らせてもらおうと決めた…けど、明日はエッチ優先♥
明日元気にエッチするためだと自分に言い聞かせて、その夜は余計な事をせずに、普通にお兄さんに抱きつくようにして眠りにつくのだった…

五十九話

1

朝、まだ随分と早い時間に目が覚めてしまった。
どれだけ期待しているんだろうとちょっと恥ずかしくなってしまったけど、それだけ好きなんだもん。
起き出すべきか二度寝するべきか迷っていたが最近は夏の陽気も落ち着きを見せ始め秋の色が濃くなってきたものだから朝は少し肌寒く、もう少しだけお兄さんからエネルギーをもらってから考えることにした。
隣で寝ているお兄さんをぎゅっと抱きしめて温もりを感じると自然と顔がふにゃりと柔らかくなってしまう。
未だに寝室に鎮座している例の鏡でチラリと蕩けた顔を見たことがあるけれど、ああ私お兄さん大好きなんだなあと自分で感心してしまった。
朝の寒さに対抗出来るだけのエネルギーをじゅうぶん貰えたと判断して…さて、どうしよう?
正直お兄さんに抱きついたまま瞳を閉じてしまうのが一番な気もするけれど…
(んー…んっ…そういえば…どうなってるかな〜♥)
布団の中でもぞもぞと手を動かしてお兄さんの下半身…具体的にはおちんちんへと手を伸ばしていく。

2

触れる前に熱が伝わって来るような感覚があったが実際に手が当たると…
(〜♥…おっきくなってる♥)
朝立ちで大きくなったおちんちんが服の中で苦しそうにしている。
今日こそはいっぱい気持ちよくしてあげるからねと優しく一撫でだけして手を引く。
お兄さんも起きている時に射精したいだろう…寝てる内に全部終わってましたじゃあんまりだ。
早くしたい気持ちもあるけど今はお兄さんがやる気満々なのが分かっただけでもよしとしよう。
(起きてご飯の準備でもしようかな…)
薄暗くて時計もよく見えないような時間だけど、このままここにいては自制出来なくなるかもしれない。
それに久しぶりに自分だけで朝ご飯を作ってあげるのもいいだろう。
美味しそうにご飯を食べるお兄さんを想像して、よし!と気合を入れて布団から出ようとしたものの…
(あっ…あー…う〜ん…どうしよう…♥)
眠ったままのお兄さんにぐいっと肩を抱かれて引き寄せられてしまった。

3

心配性なお兄さんがまだ早いと引き止めてきているような気がして困ってしまう。
ちょっと身体を捻れば苦もなく脱出出来るけれど…
(まあ…いいよね…お昼は私が頑張るから…ね…♥)
もう少しだけこのまま愛しい人の隣で眠っていようと静かに目を閉じるのだった。
………
(…んんっ…寒いっ…)
目を閉じてどれだけ経ったのか、ひやりとした風が布団に入り込んだ事で目が覚めてしまった。
寝ぼけ眼を擦って隣を見るとお兄さんがおらず、すぐ近くで伸びをしているのが見えた。
そのまま静かに部屋を出ようとしていて、たぶん一人で朝ごはんや洗濯の準備をしにいくつもりなのだ。
思わず上半身を起こして服の端を掴んで注意を引くと、私が起きていると思わなかったのか少し驚いたように振り向いた。
なおも服を引っ張っると膝をついて近くに来てくれたので冷めてしまった分を温めてもらうべく抱きついた。
おはようと頭を撫でてくれるお兄さんに私からも朝の挨拶を返す。

4

「おはよう…ね、私も一緒に朝ごはん作っていい?」
もう全然元気だよと言うと、お兄さんはちょっとだけ間をおいてから、そうだね一緒にしようかと笑ってくれた。
まだ大人しくしているように言われたらどうしようかと思ったけど、この感じなら大丈夫だろう。
私の身体のほうも昨日のように焦って体力を見誤る事のないように慎重に感覚を確かめている。
赤ちゃんは私より元気みたいだし、しっかり朝ご飯を食べれば完全に復活出来そうだ。
私がきちんと身体の事を考えているのが伝わったのか、安心した調子でじゃあ行こうかとお兄さんが手を差し出してくれたけど、その手を取った時に気づいてしまう。
お兄さんの下半身が未だに元気いっぱいにテントを張っているのが視界に入り一瞬固まる。
何事かと私の視線を追っていきお兄さんも気づいたようだ。
気持ちよくしてあげたいという気持ちが心の中で急激に大きくなってきて再びお兄さんに縋り付く。

5

「お兄さん………抱っこして連れて行って♥」
このまま昨日のように押し倒して御奉仕する事もできるけれど…我慢して朝食を優先する事に決めた。
てっきりまたエッチな流れになると思っていたのか私の言葉に面食らっていたものの、すぐに気を取り直したお兄さんは私を優しく抱き抱えて立ち上がる。
心なしか顔を赤くしているので顔を寄せてちょっとイジワルに囁く。
「…御奉仕♥してほしかった?♥」
身体を抱く手からダイレクトに感情が読み取れてクスクス笑っているとお兄さんも恥ずかしげに微笑む。
正直ちょっと期待した、と瞳を見つめられて私もドキっとしてしまう。
押し倒しちゃえばよかったかなと内心思いながらも、体調は万全にしておくのが正解だと自分に言い聞かせる。
「朝ご飯終わったら…してあげるからね♥」
なんて言ってるけど本当は私のほうがしてあげたいのだ。
お兄さんは私の気持ちなんて見透かしているだろうけど、そのことには触れずに期待してるとだけ言った。

6

そこから先は大忙しだった。
二人共さりげなく…さりげなくはなかったかな…かなり露骨に手際がよかった。
いつもならお料理も洗濯ももっとゆったり和やかにしてるんだけど、そういう楽しみかたがあんまりなかった。
ただ一体感はいつもと同じくらいあった…早くエッチしたいという気持ちだったけど♥
かつてない早さで食事の支度を終えて二人揃って手を合わせた後、今日も自分が食べさせようか?と聞いてくれたので迷ったけど甘えちゃった。
その後急いでいた割にはゆったりと食事を楽しんでしまったけれど、これでいつもの感じに戻れた気がするので結果オーライ、かな?
綺麗にお皿の上の料理を食べ終えるときちんと食後の挨拶、そして私だけ先に閨に戻される。
寝ていなさい、ということではなく勿論…♥
朝の感じからして今日は本当に大丈夫だと私もお兄さんも確信したのだ。
お兄さんが洗い物を終わらせてくるまでに準備を終わらせるべくまた急いで閨へと飛んで行くのだった。

六十話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
洗い物を終えたあと歯を磨いて閨へ向かうが足が妙に浮き立つ。
昨日は久しぶりにラルバと肌を重ね、二回の射精の内一回は中出ししたとはいえ心配事も多い交わりであったが、今日は違う。
先生の言っていた母体のために中出し推奨という言葉を思い出す程に今日のラルバは元気いっぱいだった。
一応様子を見ながらの行為になるだろうが、それでも不安のほぼ無い形で愛し合えるのだから浮かれても仕方あるまいと誰にともなく言い訳をする。
この一週間、どれだけ妻を支えられる良い夫でいられるか心配だったが幸い自分は欲望優先で暴走する程愚かではなかったらしい。
…いや、昨日は怪しかったな…
しかしあの時のエネルギーでラルバが元気になったというのなら重畳だ。
反省点もあるが、彼女のために出来る事、成すべき事を考える機会にもなった。
失敗をバネにしてよりよき夫としての高みに立てるように精進しようと固く誓った。

2

…誓ったけれど…早速欲望に呑まれそうだ。
閨の扉を期待と緊張が混ざり合い高鳴る鼓動に急かされるように開いた瞬間、まず当然ラルバが視界に入る。
その格好は先ほどまでの寝巻きでも普段着でもない薄手だがふりふりとしたランジェリーで…
「あっ…お兄さん♥待ってたよ♥」
艶やかに微笑むその顔にもいつも以上に色香を感じるようだ。
気を紛らわすために、似合っているねと話題を衣装の方へと向ける。
いつも着ている物は女の子らしい可愛いタイプのものだが今回着ているのは可愛らしくもあるがどちらかといえば大人っぽい、男性を誘う用途が強いように見える。
ラルバは褒められたのが嬉しいのか裾を握ってふわりと広げて見せてくる。
それは何気ない仕草であったが非常に刺激が強く朝から我慢し続けている愚息がはち切れんばかりだ。
彼女も当然そのことには気づいており、反応してくれるのが嬉しいと笑みを深くしている。
「お兄さんこういうの喜ぶかと思って…♥」

3

そのとおりなのでぐうの音も出ない。凄く嬉しいです。
ラルバがこっそりとこんな衣装を用意してくれているのが意外で少し驚く。
結婚して財産も共有扱いとしているがラルバはほとんど自分のためにお金を使わない。
家に篭もりきりという事でもなく時間が空いた時には妖精の友達の元へ遊びに行ったりご近所の奥様方と買い物にも行ったりもするのだが…デートに行ったときなどに二人で一緒に選んで買ってもらった物のほうが嬉しいらしい。
しかしこの手の衣装は手に入りにくいだろうにと言うと、魔理沙さんが一枚噛んでいるそうだ。
なかなか世話焼きなのかもしれない。また今度お礼にいこう。
そんな会話をしている間に精神の方は落ち着きを取り戻すが彼女を直視するとどうしても愚息が過剰に反応してしまう。
入口で突っ立っていたが意を決してラルバの方へ一歩踏み出すとほんのりと和やかになっていた空気が一変する。
これから、するのだと。

4

ラルバの前にまでやってくると彼女はおもむろに頭を下げる。
「今日は、一週間我慢させちゃったお兄さんに精一杯御奉仕させていただきます…♥」
ゆるりと顔を上げて、昨日ちょっとお試ししちゃったけど♥とペロリと舌を出す表情は発情しきった雌のようで、恋をする乙女のようで…妖しく揺らめく琥珀色に輝く瞳に吸い込まれそうになる。
こちらの反応が上々なのを見て取るとトンッと床を蹴りふわりと顔を近づけて、ハァ…♥と熱い吐息を浴びせてくる。
それは熟れた果実のような甘い香りがするようで、魔性の色気を放つ彼女を無意識に抱きよせて唇を奪う。
ただ唇を合わせるだけでも痺れるような快感があるが、それではまだ足りぬと貪るように彼女の愛を欲した。
求めれば求めただけ応えてくれる彼女にどんどん惹きつけられ、このままどこまでも堕ちていってしまいたくなる。
その暴走しそうな獣欲を押しとどめたのは単に彼女への愛情によるものだ。
狂おしい程に愛している故にどこか冷静さを保つことが出来ている。

5

口付けだけで達してしまいそう…いや、射精を伴わないだけで精神的にはそれに近い状態にあったと思う。
足が震えて腰が抜けそうなことにも気づけない様であったが彼女の僅かな機微には気づく事ができた。
ぬちゃぁ…と唾液が交じり合う唇が離れると朱がさしてより色っぽくなったラルバが微笑む。
「♥…えへぇ…♥私がしてあげようと思ったのに…♥いっぱい愛してもらっちゃったぁ…♥」
でも、と言葉を区切り手をペニスへと伸ばしてくる。
「そろそろ射精さないと爆発しちゃうでしょ?♥…お口で…御奉仕したいな…♥」
先走りだけで既に酷い有様の服の上からさわさわとペニスを撫でられて思わず呻く。
確かに既に限界などとっくに超えている…ただラルバに射精しないのが惜しいと耐えているに過ぎない。
「お兄さんが命令してくれるならぁ…全部飲んでみせるよ?♥」
ポソリと囁かれた甘い言葉に、無理はしなくていいからね…と返事をするので精一杯だ。

6

腕の中からするりと抜け出して目の前でストンと膝をついたラルバが顔を上げてペニスに標準を合わせる。
ゆっくりと小さな可愛らしい手が伸びてきて宝物を扱うように慎重に外気へと晒していく。
「♡…あはぁ…♥素敵…♥」
そそり立つ男根を見上げて恍惚とした表情で感嘆のため息まで漏らすラルバ。
小さく細く可愛らしい彼女の手指と対照的に大きく太く…人によっては醜いとしか言えないソレを両手で包み込みそっと口付ける。
尿道からトプリと溢れた先走りを極上の甘露とでも言わんばかりに丁寧に舐めとると一度口を離す。
ぽぅっと酔っているかのように熱い眼差しを亀頭に浴びせてから改めて口を近づける。
傍目には小さなラルバの口ではとても収まるようには見えないのだが彼女は躊躇いなく、まず先端をぱくりと咥えこむ。
熱い唾液がいっぱいに溜まった狭い口の中は、いつまででも咥えていて欲しいほどに居心地が良い。

7

いつ射精してもおかしくない程だが、せっかくラルバがやる気になってくれているのだからとぐっと耐える。
ただ、彼女の事だからもしも咥えた瞬間に射精したとしても喜んではくれるだろうが…
チュク…鈴口に触れる熱い舌先に意識を強引にラルバへと向けさせられる。
彼女の小さな舌は縦横無尽に動き口内に収まる亀頭をカリを丹念に擦り上げる。
積極的だった事もあり出会った当初から気持ちよかったが最近はまた上手くなってきている気がする。
先端を綺麗に舐り終えるとぢゅずっ…と竿全体を吸い込むようにしてぐいぐいと飲み込んでいく。
そしてある程度までいくと止まるのだが徐々に無理なく咥えられる部分が多くなってきている。
中程で止まっていたのにより根元近くまで咥え込みつつもえづくような気配もない。
ラルバもそのことが嬉しいのかより大胆にペニスへの愛撫を続けていく。

8

技術的なことも大切だが何より彼女の行為には愛が溢れていて気持ちよさに拍車がかかる。
無理をしてペニス全体を咥えようとするのも単により気持ちよくなってほしいからだ。
その気持ちがありがたく、頭に手を添えて一撫で、快感に耐えながらのためぎこちない動きになってしうがそれでも嬉しそうにじゅぷじゅぷとストロークの勢いが増す。
気持ちよく射精してほしいという想いに呼応するように精巣がフル稼働して精子を作り出す。
自分も彼女の口の中に射精したい!精液をたっぷり飲ませてやりたい!白く染め上げてやりたい!
そんな願望がふつふつと煮立って濃縮されていくのが分かる。
ぶるっと睾丸が震えたような感覚がして、互いに射精がすぐそこに迫っているのを感じ取る。
一瞬の逡巡の後、彼女に言われたとおりこの湧き上がる欲望を愛しいラルバに全部飲ませる事に決めた。
頭に添えた手に僅かに力を込めるだけで意図を理解したのかストロークがより根元付近に集中する。

9

亀頭が喉奥にぐちゅぅと押し付けられるような感触があるがラルバは気にする様子もない。
行為を重ねる内にもうすっかり喉奥まで調教されてしまったのだなと分かりビキリとペニスが固くなってしまう。
もっと彼女を自分色に染め上げたいという欲求に突き動かされ、自分からもラルバのストロークに合わせて腰を動かしていく。
ゾクゥ!と背に衝撃が走る。もう射精秒読みだ。
その一瞬の内にラルバと視線を交錯させると、飲みたい飲ませてと懇願しているのが分かり、飲んで欲しいという想いを込めて見つめ返した。
熱い視線を受けて嬉しそうに目尻を下げた彼女の顔を見た瞬間、限界は訪れた。
欲望のままに乱暴に突き込んでしまいそうで思わず引きこけた腰を強引に引き寄せたラルバ。
その瞬間、彼女の口内へどびゅるっ!どぷぅ!と白い欲望を解放させられる。
口へ、胃の中へとドロドロと精液を注ぎ込みつつ、それを嚥下するごくりごくりという音に快感を覚える。

10

ラルバが精液を飲み込むたびに、より彼女との距離が近くなるような気がしてしまう。
射精が終わるまで…終わっても暫くそのままの姿勢でお互いなかなか動き出せなかった。
このまま繋がっていたいという気持ちは、次なる挿入への期待でなんとか押し切る。
まずラルバが精液をしっかり飲み込めたと判断してゆっくりと惜しむようにペニスから口を離す。
あーんと大きく口を開けて中を見せられるが確かに全て飲み込んだようだ。
いつもより多く射精したような気がするがよく飲めたものだと感心する。
「えへ♥昨日ちょっと飲んで元気になったからかな?♥」
若干栄養剤みたいな扱いになっているが、彼女が元気になるならこの際なんでもいい。
すりすりとペニスに頬ずりするラルバの頭をよく頑張ったねと撫でるとパタパタと羽を揺らめかせて喜んだ。
しかし…そんな彼女を見ている内にろくに硬さを失わなかった愚息がすぐに熱を取り戻していく。
それを見てニィと笑みを深めるラルバをどうやって愛してやろうかと考えを巡らせるのだった。

六十一話

1

こちらが考えを纏める前にラルバが立ち上がりなにやら準備を始めた。
彼女に意識を集中していたせいで気づけなかったが部屋の隅に布団をいくつか畳んで重ねてある。
それを近くにまで引きずってくるといつもお世話になっているカッパの防水シーツを被せてちょこんと座る。
「んしょっと…えっとね、お兄さんいつも私に負担が掛からないように抱き抱えながらしてるでしょ?下に布団重ねておけばその必要もないかなぁって」
見れば確かに腰の位置もすんなり挿入できそうな位置にきちんと調整されている。
何度も抱かれているうちに身体が勝手にしやすい体勢を覚えてしまったのだろう。
現状特にこちらは案もないのでありがたくラルバの提案を受け入れる。
こちらがその気になったのを見てラルバは何やらもじもじと恥ずかしそうにしていたが心を決めたのかこちらを真っ直ぐに見つめて、愛液に濡れた下着をするりと脱ぎ去ると静かに足を開いた。
ぱかりと広げられた股でしっとりと濡れた陰唇が恥ずかしげにピタリと口を閉じていたが、それを両手でくぱぁと広げて見せられる。

2

「…えっと、こういうのが興奮するって本に…♥」
その内に期待の篭った羞恥に震える声で、媚びるように囁く。
以前も同じように陰唇を広げて見せてくれた事はあるが今回は妙に恥ずかしげというか、色気がある。
とろとろと湧き出す愛液の泉にちゅぷりと指を添えて誘惑するようにくにゅりと弄って見せられる。
「う〜…これってかなり恥ずかしい事だったんでしょ?…知らなきゃよかったかな…」
どうやら勉強する内に自然にしていた行為が結構高レベルの事だと気づいて恥ずかしいようだ。
かといって既にしてしまった手前もうしたくないとは言えず、喜んでくれるだろうから自らまたして見せたした、と…
羞恥に彩られながらもあくまで合意で、しかも自主的にしてくれているのが嬉しい。
しかし、恥ずかしいならあまり無理してやらなくてもいいんだよと言っておく。
気持ちは凄く嬉しいという事は強く強く強調しておいたが。
「ん〜…そんなに喜んでもらえるならやったかいあるけど…♥」

3

喜ばれて満更でもないのかやっと自然な笑顔が戻ってくる。
今日はラルバが御奉仕するつもりのようだが随分と気合が入っているようなのでこちらもより気合を入れていこう。
膝をついて挿入を待っている秘裂ににじり寄り竿をぐちゅりと押し当てる。
「あっ…♥さっきより熱いよぉ…♥」
嵩増しされた布団のおかげで腰の位置が合わさっているのに加えて顔の距離も近くてなかなかよい感じだ。
布団に手をついてラルバを見下ろして、君がこんなにエッチに誘ってくれるとは思わなかったよと擽るように頬を撫でる。
「だって…一週間我慢させちゃったお詫びもあるし…喜んでもらえた…?」
勿論だよとキスをしてあげると彼女はそれだけで軽くイってしまったみたいだ。
それだけ感じ入ってくれている事がまた嬉しいのだが、ここから先は言葉より身体で伝えよう。
昨日はフェラも含めほとんどラルバに動いてもらったので能動的に動くのは久しぶりだ。

4

しかしこの状況は本能的にかなりそそられるものがある。
少し激しくしてしまうかもしれないなと零すとラルバむしろ嬉しそうに瞳を輝かせる。
「大丈夫だから思いっきり可愛がってほしいな♥私も頑張っておちんちんぎゅぎゅ〜っとお迎えするからね♥」
だから早くと自分から腰をくねらせて押し当てられた竿に愛液を擦り込んでくる。
愛撫はしてやれていないが、この分なら問題はないだろう。
むしろ今から指や舌で触れてもイタズラに彼女を焦らすだけだ。
勿論自分の我慢もそうは続くとは思えないのでまだ僅かにでも余裕のあるうちに挿入する事にした。
彼女の肩と腰に手を添えて腰を引くと挿入しやすいように自分の体重で布団が沈み込んだ分腰を少し浮かせてくれた。
拡げられてなおキツく窄まりぎっちりと亀頭を刺激してくれる入口にずぷんっ!と先端が挿入される。
「うっ…♥いっ♥…ぅ…♥そのまま…奥まで…♥」

5

ラルバに乞われるまま途中何度もある強烈な刺激点を乗り越えなんとか射精を堪えて奥まで到達する。
先に言われたとおり膣肉全体が蕩けて完全に密着しているかの如くキツく熱いお迎えに動かずとも射精感が高まり続ける。
変わらず…いや、前以上に気持ちの良くなっている極上の雌穴にいやがおうにも興奮してしまう。
比べられるような経験はないが、これ以上が存在するとは思えぬ快感にすぐにでも射精してしまいそうだ。
気を紛らわそうにも動こうが止まろうが快感を与え続けられ、その他の部分に目をやっても彼女の可愛さに当てられるだけだ。
自分が主導権を持っているのか分からなくなりそうな感覚の中、
「んっ♥…あっ…♥おにぃさんっ…♥きもちいいね…♥」
下から囁きかけられる甘い言葉に情けない話だが、数段飛ばしで射精までの段階を飛び越えさせられた。
彼女の身体に添えた手に思わず力が入ってしまうが、ラルバはむしろ嬉しそうにそれを受け入れている。

6

「…射精しちゃいそう?♥…大丈夫だよ♥私も…もう…♥」
ぺたりと胸に触れた彼女の手はぷるぷると震えており、絶頂の余韻の中でなんとか動いている事を伝えてきた。
肩に添えていた手で彼女の手を取り、腰に添えた手で尻を掴むようにしながら早々にスパートの体勢に入る。
この後まだ愛しい彼女の内で何度も何度も射精出来るのだ。
最初の一発をいつまでも大切に抱えて思うように気持ちよくなれないのは勿体無い。
彼女に覆いかぶさるようにして、いくよと囁くとラルバは何も言わず頷いた
ずぢゅっ!ぐにゅぅ…!最奥にまで挿入しきったペニスを更にポルチオに押し付ける。
「かっは…ぁ♥」
肺から空気を絞り出すように乾いた、それでも快感を色濃く滲ませた息を吐くラルバへと腰を打ち付ける。
角度の関係で突き上げるように、捻じ込むようにしてゴリゴリとペニスを擦りつける。
ただでさえ膣肉全体を穿つソレを知り尽くした弱点にむけて何度も叩きつける。

7

「あ"っ♥はげしっ♥…はげしいよぉ…!♥」
ラルバは堪らず涙を浮かべて首を嫌々と振るが、嫌か?と聞くと、
「いいっ♥いいのっ♥おにいさんに愛されてるのつたわってくるっ♥♥♥」
止めちゃダメともっと強く首を振るった。涙も当然嬉し涙なのは分かっている。
耐えに耐えてやっとの事で繋がったのだから二人共激しくなるのは織り込み済みだ。
ジュクジュクに熟れ切った果肉のような膣肉をを貪るようにしてペニスを抉り込む。
香り立つ甘い雌の芳香を肺いっぱいに吸い込むたびにもっと彼女を求めたくなる。
この雌の膣内で射精しろと叫ぶ自身の雄の命令を忠実に遂行するために動き続ける。
今もどんどん昇ってきいる精液の奔流を開放せんと一番奥に標準を定めてここに射精してやると子宮に教え込む。
「きてっ♥きてっ♥射精♥いっぱい♥中っ♥絶対中ぁ♥おねがいっ♥おねがいおにいさんっ♥」
高まり続ける性感に叫ぶように中出しをねだるラルバの願いを叶えるべく、突く。

8

「いっっく…っ…ぅああぁあぁぁぁぁあぁぁぁあああああっっっっっ♡!♡!♡!♡!♡!」
瞬間、迸った精液は熱く彼女の膣内を燃えるような刺激でもって舐め回し、堪らず嬌声があがる。
精液のダマがポルチオを叩き、Gスポットを押し上げるようにしてどぷどぷと止めど無くラルバの膣内を満たす。
そんな強すぎる快感からも逃げずに真っ向から受け止めようとしてくれるラルバへ向けて、自分でも最早止めようもないラルバへの愛を精液に乗せて注ぎ続けた…
「ぁ…♡…ぁぁ♡…ぁぅ♡…おに、ぃさ…♡♡♡」
数分続いたのではないかと思える射精、その余韻も長く深く…繋がったままどれだけ経っただろう。
痺れるような快感の尾を引きながらラルバはなんとか抱きつこうと手を伸ばしてくるが上手く身体を寄せることも出来ないような状態なのでこちらから抱きしめて何度もキスしてあげる。
よく頑張ったね、ありがとうと言葉を投げかけるたびポロポロ涙を零して喜んでくれた。

9

「…♡…えへ♡…えへへぇ…♡♡」
自分は上手くできたのだと安心したのかいつものふにゃりとした笑顔を見せてくれる。
そのままラルバが落ち着くまで頭を撫でながらこの幸せを噛み締める。
しかし…のしかかるように体重を預けていたので身を引こうとしたら悲しそうな声を上げるので密着しっぱなしだ。
事後の熱でぽかぽかと温かなラルバの体温を直に感じていると…
「♥…もう、一回…する?♥」
最高の一発だったと即答出来るだけの射精…全部出し切ったようなつもりでいたが、自分のラルバへの想いはまだまだこんなもんじゃないだろうと下半身が訴えてくる。
しっとりと汗ばみ、事中から変わらず香るラルバの芳しい香りに身体はすっかり臨戦態勢だ。
そして喜ばしい事に彼女は完全復活したようで…
「お兄さんが満足するまで…いいよ♥」
小さな身体から迸るエネルギーを受けて、再度愛し合う意思を確認するように口付けをするのだった。

六十二話

1

行為の余韻は引きつつあるが新たな熱に押されて行為を再開…する前に、
「どうしたの…?ふふっ♥くすぐったいよ…♥」
ラルバの元気な身体に再び触れて復調の喜びを噛み締める。
続きが出来るのも勿論嬉しいが、ラルバが元気になったという事が何より嬉しい。
もしも彼女の健康のために性行為厳禁と言われたら迷わず従えるだろう。
幸い逆に推奨されているのだけれど…ともあれ、本当に喜ばしい。
つい嬉しさのあまり頬ずりしてしまったがラルバもこちらが喜び浮かれているのが嬉しいのかニコニコとご機嫌だ。
「えへぇ♥んちゅ♥大好きだよ♥お兄さん♥んふふー♥」
きゃっきゃと笑うラルバに自分も大好きだよと笑っていると、彼女が体調を崩した時からどこかガタついていた心のパーツがぴったりと嵌ったようだ。
何か快復祝いに買いに行こうかと提案すると、
「んー…♥それも嬉しいけど…♥分かるでしょ?♥」
クチュリと繋がりっぱなしの結合部を揺すって期待の眼差しを向けられて、勿論だと頷く。

2

お祝いはまた考えるとして、今は彼女を再び愛する事を考えるとしよう。
お互い一回目の中出しでくたくたになってしまっていたが既にすっかり快復している。
やる気になってきたことだし早速二回戦といきたいところだが体勢はどうするか。
このままもう一度抽挿を再開するのもいいが…ラルバにうつ伏せになってもらえるように頼んだ。
お腹が大きくなってきたら辛い体勢だろうから今のうちに楽しんでおきたいと言うと、
「うん♥いいよ♥お腹大きくなってからもう一回して違いあるか確かめてみるのも面白いかなぁ」
楽しそうにそんな事を言いながらくるんと身体を反転しつつ位置を調整する。
布団の束に身を投げ出してから後ろ手に腕を伸ばし、またくぱぁと秘唇を広げて見せられた。
精液がこぷ…とぷり、と溢れラルバの身体を白く淫らに彩っていく。
「どうぞ…♥溢れちゃった分おかわりたっぷり注いでね♥」
誘われるままに彼女の可愛らしいお尻と掴みペニスをぐちゅぅ…と捩じ込んでいく。

3

また少し大きくなったような気がするお尻はいつまでも揉んでいたくなるようだ。
「んっ…♥お尻も大きくされちゃったなぁ♥…あんっ♥…お兄さんの好みに近づけてるなら嬉しいんだけど…♥」
やわやわと彼女の桃尻の感触を楽しみながら精液で滑りのよくなった膣内を掻き分けていく。
やがてぐちゅんと最奥に亀頭が到着する。
挿入から一番奥までペニスを貫き通すこの感触は何度やっても良いものだ。
「挿入ったぁ…♥好きに動いていいんだからね?♥」
きゅっきゅと不規則にペニスを締め付けながら抽挿に期待するラルバのために動き出す。
先程はかなり激しくしてしまったので今回はゆったり目にしようと思うが果たして自制できるかどうか…
ペースはゆっくりな分、膣内の僅かな機微も見逃さないように注意しながら彼女の弱い部分を的確に貫く。
二ヶ月半の成果か格段に感度が良くなっているので弱い刺激でも十分感じてくれる…というかこのくらいが丁度いいのだろうか…

4

「ふぅっ…♥やっ♥やぁぁ♥お兄さんっ♥私の弱いとこばっかりぃ…♥」
軽めの刺激にとどめてはいるが弱点を攻められたらひとたまりもない。
結合部を起点にゆさゆさと布団の上で揺さぶりつつじわじわとラルバの快感を高めていく。
甘い声でなくラルバへ、君の可愛い声をたくさん聞きたいんだと囁いてあげると声の糖度がぐんと上がる。
「やぁ♥えへへぇ…♥はず、恥ずかしいよぉ♥あぁんっ♥」
流石に嬌声をじっくり聞かれるのは恥ずかしいらしいが、それでも嫌がりも静止もしないのでもう少し楽しませてもらう。
ペースこそ早めないが突き込みかたは工夫しつつ、弱点をわざと外したり亀頭を押し付けて圧迫してみたり…出来うる限りラルバに気持ちよくなってもらえるように心がけた。
そのかいあってか緩やかな絶頂の波に身体を投げ出すように快感を受け止められるように仕立て上げる事ができた。
いつもと感じは違うがこれも永続連続絶頂のようなものか。

5

「うぅ…♥私が、おにいさんをっ♥気持ちよくしてあげたかったのにっ…♥お兄さんにっ♥気持ちよくされて…♥抵抗できないよぉ…♥」
ぐったりと身を投げ出しつつ僅かに頬を膨らませて拗ねるような事を言うラルバに苦笑する。
自分だって久しぶりにラルバに気持ちよくなってもらいたかったんだ。
こちらだけ一方的に与えられる立場でいるわけにはいかない。
現にラルバが気持ちよく感じてくれていることが嬉しくて堪らないのだ。
だから今は気にせずに気持ちよさだけを感じてほしいと伝えると、
「そんなことっ…♥言われたらっ♥あっ♥…っ♥よけいに♥感じちゃ…♥」
ビクンと身体を震わせて大きめの絶頂にさらされるたラルバの頭を撫でてやりながら、感じてくれていいんだよと囁く。
「おにぃさんは…?♥きもちよくっ♥うっ…んゃ…♥なって…る?♥」
自分が感じる分に関しては納得してくれたようだが、こちらの事もまだ気になるようだ。

6

ラルバが気持ちよくなるように努めてはいたが、こちらが気持ちよくなれていないわけがない。
挿入しているだけで射精まで導けるような名器の中を何度も何度も往復しているのだから当然だ。
こちらももうそろそろだと教えてあげるとよかった♥と安心した声音になるのがいじらしくて堪らない。
こんな子だからこそ気持ちよくなってもらいたいし肌を重ねたいというものだ。
「好きなタイミングでっ…♥射精して、いいからっ…ね…♥」
肩ごしに僅かに見えた潤んだ瞳と唇の艶やかさに思わずペニスがはねる。
ラルバの背に体重をかけぬよう肌を合わせて体温を感じ合いながら緩やかに最後のスパートに入る。
いつもよりだいぶ遅い抽挿だがじっくりと感度を高め続けたせいでこれ以上のスピードは出せない。
「んっ…♥はぁ…♥んっく…♥あっ…♥おっきいのきそう、かも…?♥」
来る絶頂への兆しを感じ取り小刻みに羽を震わせて楽しそうにクスリと笑うラルバ。

7

「お兄さん…あの、ね♥…手、握っててほしいな…♥」
言われるまま、ぎゅっとシーツを掴んでいる彼女の手を解きほぐして包み込む。
ラルバに体重をかけないように手の甲を下側にしてシーツと彼女の手の間に滑り込ませた。
割とキツい体勢だが激しく動いているわけでもなく下が布団という事もあり何とかなる。
「♥…ありがとう♥私っ…んゃ♥いっぱい、気持ちよくなれたからっ♥…お兄さんも、気持ちよく…ふぁ♥…射精してね…♥」
聞いているだけで射精しかねない甘い声をあげながら彼女は羽を器用に動かしてこちらの身体を包み込むように展開してくれる。
構造上、上手く抱擁するような形にはならないが彼女の気持ちに包まれているようで安心する。
その抱擁で一瞬気が緩んだ事で一気に限界が昇って来た。
羽が擦れる脇腹あたりからゾワゾワと快感が広がり腰に深く響く。
そして引き寄せられるように腰が前に突き出て、ずぷぅっ…と奥深くまで貫き通してしまった。

8

「んっくぅ…♡♡っっぅ…♡いっ、く…っ−−−…っ♡♡♡」
声は小さく、囁くような声量だったが込められた大きな気持ちが凝縮されたような甘さで完全に脳を蕩かされた。
何かがプツンと途切れたように、どっ!どぷっ!どぽぉ…!緩やかな抽挿には似合わぬような重い精液がどっぷりとラルバの膣内を満たしていく。
「ぁっ…♡ぁっぃ…♡…おなか、やけちゃう…♡♡あぁっ…♡」
精液の熱さに恍惚の声をあげるラルバにダメ押し。
限界まで耳に口を近づけて、こちらも囁くような声量で抑えきれぬ愛を言葉に乗せて伝える。
少しでも彼女へ気持ちを届けなければ自分の中で大爆発を起こしそうで自然と口にしたものであったが、こういう時はそういう脚色のないモノのほうが特にキくようで…
「ぁ…♡あ、ぁ…♡こころが、いっぱいになってっ…♡…おにぃさんのことしか、かんがえられなくなっひゃうよぉ…♡」
嬉しそうに頭をふるラルバの心をもっと、もっともっと自分色に染めてやりたいと、愛の言葉を紡ぎ続けた。

六十三話

1

ラルバはたっぷりと中出しをされつつ無防備な心に欲しい言葉を溢れる程に与えられて耳まで真っ赤になっている。
そんな可愛いラルバの顔をもっと近くで見たい…射精が収まったのを機にラルバの手を包んだまま後ろから抱きしめてゆっくりと布団の山から離れて腰を下ろす。
「…ぁ♡!」
抱え直した際に、ぐぷんっと亀頭がまた子宮口を刺激してしまい図らずもまたラルバをイかせてしまったが、おかげで意識がはっきりしてきたようだ。
快感で骨抜きにされてろくに力の入らない身体を預けていた布団から抱き抱えられてくったりと頭を垂れていたラルバは今度はこちらの身体へと体重を預けてくれる。
「あぁ〜…♥…しあわせぇ…♥」
先ほどの後背位は体勢の都合上肌を合わせられる部分が限られていたが、背面座位ならば触れる面積が増えてより彼女の熱を感じる事ができてよい。
ラルバはしばらくのぼせたようにフウフウと熱い吐息を漏らしていたが貫かれたままのお腹を撫でてチラリと振り返る。

2

「やっぱり、いいね…♥お兄さんとエッチするの楽しくて、幸せで…♥」
自身を抱く腕に手を重ねて充足感から深くため息を吐き出す。
「だからね…もっと、したいな♥」
お願い…♥そう囁く声に頷き、お腹を抱いていた手をラルバの胸へと移動させる。
まだ二回戦が終了したばかりだが双方やる気に満ち溢れてるので休憩は必要なさそうだ。
川遊びで味をしめて以来着々とラルバの胸を開発してきたおかげでかなり感度も上がってきている。
「やんっ♥男の人はおっぱい好きって本当だね…♥」
皆が皆そうとは限らないだろうが自分はそうだな、などと話しながらも指先で性感帯を探す。
触り過ぎはあまりよくないとも聞いたので念のため頼れる我らの八意先生に相談したところOKを頂けたので気兼ねなく開発出来るというものだ。
そのうち授乳のためにマッサージもしていく予定なので予習も兼ねている。
まあ敏感過ぎて軽く触れるか触れないかというあたりでくすぐってあげるとすぐにギブアップしてくるのだが。

3

「も〜…お兄さんは触り方がエッチすぎるんだよ…♥おっぱいあげる時に感じちゃったらどうしよ…♥」
授乳中に絶頂を耐えるラルバというのも見てみたいが我が子に嫉妬してしまいかねないので少し気をつけようか…
あまり性感帯をいじめないように、体温を感じ合うように、気持ちを通じ合わせるように優しく触れていく。
快感は少なくなるが二人共こういう触れ合いも大好きなので問題はない。
性的な雰囲気が少し薄らぎ、行為の最中にあっても日常の中に戻ったような感覚がしてどこか不思議だ。
「…んー…結構落ち着いてきたかも…もういっぱい触ってもいいよ♥」
お許しが出たので緩やかになった空気をまた淫らに染め上げるように手を動かしていく。
内側に僅かに感じる乳腺をなぞったり、乳首を指の腹で擦ってやる内に徐々にラルバの中の熱が高まるのが分かる。
初産の場合は基本初めて母乳が出るのは早くとも出産間近になってからとのことなのでまだ数ヶ月かかるが、早くこの可愛らしい乳首から母乳を吸ってみたいものだ。

4

背面座位のせいで乳首に吸い付けないのが口寂しいのでラルバの耳に軽く舌を這わせてみる。
「わひゃっ♥お兄さん、くすぐったい…♥」
びっくりしつつも強く抵抗せずに身を任せてくれるので両胸を絶頂へと導く傍ら耳を舐らせて貰うことにした。
彼女の場合どこでもそう感じるのだが、少女の甘やかな香りがより強く感じられるようでこれはなかなか良い。
「あうあう…臭くない?大丈夫?」
触覚のこともあり匂いに関しては気になるところがあるようだが、自分は全然問題ないと言うととりあえず安心してくれたようだ。
「お兄さんの息が耳にかかって…♥くすぐったいけど、あぅ♥気持いい…♥」
ラルバも気に入ってくれたようでより舐めやすくなるように頭を傾け耳を差し出してくれる。
いつもはそんな風に感じないのだが、こういう場面で見ると耳でもとても扇情的に見えてドキドキしてくる。
自分から始めたことだがなんだか気恥ずかしくなってきてしまった。

5

しかし引く気も無いので有り難く差し出された耳に再び舌を這わせる。
香りに意識を集中していたが、汗ばんだ肌の感触と味も病みつきになりそうだ。
気づけば、楽になるため背面座位に移行したはずだがどんどん無理な体勢になりつつある…
「ひぅ♥…あぁ♥…うひぁ♥」
無論彼女の甘い声を聞いてしまえば多少の無理は押し通す選択肢しか出てこないのだが。
ほとんど触れない部位出会ったこともあり耳元にだけ意識を集中していたが他を疎かにするわけにはいかないと、挿入したままじっくり慣らせていたペニスを揺すってみると、
「ふ、ぐぅ…♥…あ…っ…♥動く、の…?♥」
ラルバも意識を外していたようであられもない声をあげるものだから完全に火がついてしまった。
胸と耳そして膣の三点という今までにない同時攻めになるが試してみよう。
すでに絶頂の淵をなぞっていた胸に関してはそのまま現状維持として、耳元への責めに比重を置く。

6

体勢の都合上片手でラルバの身体を支えて揺する事になるが体重が軽いのでなんとかなる。
ゆさゆさと身体全体が揺れるのに合わせて手の内で胸が跳ねるのを弄ぶ。
感度の良さのおかげで絶頂しないように刺激するのが困難だが、ただ手のひらで包み込むだけでも感じてしまっているようだ。
ぷっくりと膨らんだ乳首に指を当てるだけでビクン!と大きく身体を震わせて嬌声をあげる。
そんな快感の中で耳を攻められる内にラルバの中で変化があったようで…
「うぁ♥耳っ♥おかしくなるっ…♥おっぱいと、おまんこと同じくらいっ…♥きもちよくなっちゃうぅ♥」
舌への刺激を性的快感として覚えつつあるようなので、耳はもうやめておくか?と提案するが、
「♥…ぅ…っ、続けて…♥…お兄さんにもらえるものなら、嬉しいから…♥」
いじらしくそんな事を言ってくれるので、より気持ちよく感じられるように丁寧に優しく舌で刺激していく。

7

先程まで愛を囁いていた耳に舌を這わせている状況に妙な背徳感を覚える。
首筋まで垂れた唾液が汗に混じり合い胸にまで流れていくのが見えた。
その更に先に目をやると結合部からは白く濁った愛液と精液のブレンド液が溢れてシーツを汚していた。
じっとりと汗で肌に張り付く髪から行為を続ける内に更に濃くなっていくラルバの香りがして胸が高鳴る。
抽挿を楽しみつつも射精するための動きへと徐々にシフトしていくと慣れたものでラルバも射精が近いのを察して腰の動きを合わせてくれる。
「また射精してくれるんだね♥…お兄さんの熱い想い、ちょうだい?♥」
ラルバは射精という男が気持ちよくなった事がはっきりと証明させられる瞬間が好きらしい。
射精を伴わなくとも気持ちよくなっているのは分かるそうだが形としてしっかり目で見えるとまた違うという。
気持ちは分からなくもないのでラルバが気持ちよくしてくれた結果をたっぷりと感じさせてあげるために腰の振りを早くしていき…

8

限界を感じた瞬間反り返らんばかりに勃起したペニスでポルチオを叩いた。
「ひゃ♥…っ♥うっ…―――――っ♥♥♥♥♥」
ゾクゾクゾクッと全身を大きく震わせてろくに声も出せずにラルバが果てる。
それに一拍遅れてペニスから精液が噴出して子宮を焼き絶頂を更に上書きする。
「♥♥んゃっ♥やぁああぁぁっっ♥♥♥」
射精に合わせるようにして胸全体をぎゅっと包み込み、耳に舌をねじ込んだせいか快感が至るところから連続して襲いかかる事となり頭と身体が絶頂に追いつかなかったようだ。
絶頂し弓なりに身体を反らしてぐいぐい頭を押し付けてくるラルバを受け止めつつ、こちらも射精に集中する。
胎にドクドクと精液が溜まっていくのを感じるが、やがて収まりきらずに結合部から溢れた精液がシーツに広がっていく。
またお腹いっぱいに満たしてあげられたことに満足しているとラルバも同じくそれを感じ取ったのか笑っているようだった。

9

「あは♥…また、いっぱい…♥射精してもらっちゃったぁ…♥」
嬉しそうに呟き、徐々に弓なりに反らしていた身体を元に戻していくラルバを抱えなおす。
今回は慣れない事もあったので不安であったが無事に二人共絶頂までいくことができて安心していると、
「う〜…耳、やっぱり変になっちゃったかも…♥」
くりくりと耳をいじりながらラルバが期待するように見つめてくる。
「当然反対側も気持ちよくなれるようにしてくれるんだよね?♥お兄さん♥」
反対側を差し出すようにして見せつけられて、ドキリとしながらもふっと息を吹きかけると可愛い声をあげる。
この体勢疲れるから連続は勘弁してくれと頼むと仕方ないなぁとあっさり引いてくれて助かる。
ただ、また可愛がってあげるのは楽しそうなので次の機会は楽しみではある。
その時は互いにもっと楽な姿勢でしたいものだが…また勢い任せに変な体勢になりそうな気がして少し不安だ。

10

先の予定に楽しみが一つ増えたのは良しとして、無茶な体勢での交わりで少しばかり身が入りきらなかったような気がしてしまう。
慣れればまた別かもしれないが、ひとまずもう一度深くラルバを繋がりたいという気持ちが膨らんでくる。
となると二回連続でまともにラルバの顔が見れない体勢だったこともあり、無性に彼女に瞳が恋しくなる。
そういう事で向かい合ってもう一度したいと甘えるとラルバは快く受け入れてくれた。
「お兄さんから甘えてくれるのってなんだか嬉しいな♥」
上機嫌でいそいそと身体を反転して挿入したままで対面座位の姿勢にまでもっていく。
こういう動きもだいぶ慣れてきたがお腹が膨らんでくるとまた無理がでそうなので今後は慎重にすべきか…
ひとまず向かい合って腰を落ち着けると何も言わずとも自然に互いに背に手を回して静かに抱きしめあった。
「私も…やっぱりお兄さんの顔見えたほうがいいな♥…お兄さんも私の顔よく見てイってね♥」
そう言って軽くキスをしてふわりと微笑むラルバに頷き、こちらからもキスをしてから静かに腰を動かしていった。

六十四話

1

肩に顎を乗せるようにして頭を優しく擦りつけられて、すぐそばで揺れる髪の香りが鼻腔をくすぐってくる。
時折ピクリと羽が揺らめくが、ラルバ曰く幸せすぎて勝手に身体が動くのだとか。
また微かに震える羽を見つめながら彼女の背を撫でる。
自分にも羽があったら同じように動くのだろうか…
そんなことをぼんやり考えていると首筋に甘い刺激がじんわりと広がった。
「んっ…チュ…ふふっ…♥」
ペロリと舌が舐めた部分にはきっとキスマークが付けられているのだろう。
基本在宅で仕事をしているし隠せない事もないので誰かに見られるような心配もないが…
可愛げのあるイタズラにコツンと額をぶつけて返事をする。
「えへへ…♥ごめんなさい…痛かった、かな?♥」
そこに関しては大丈夫…むしろ多少痛くとも構わないのだが、今日は外に出られないかもしれない。
自分も後でキスマーク付けていい?と聞くと恥ずかしげにコクコク頷いてくれた。

2

そうなるとやはり今日デートに出かけてみたくなってくる。
快復祝いやっぱり今日買いにいかないかと聞いてみると先ほどと違いラルバも乗り気だ。
「♥キスマークつけたままデートなんて…♥ちょっとはしたないかも…♥」
きゃっ♥と顔を埋めてくるが嫌がってはいない。
見せつけるのは流石に恥ずかしいので隠して行く形で双方納得した。
あんまり公序良俗を乱すと巫女さんに怒られそうなのでこっそり楽しむ事にしよう。
誰に見られずとも二人だけが知っていれば楽しいものだ。
…お腹が膨らんでくればそういう行為をしたのは明白になるが、それは流石に許していただきたい。
チュ♥とラルバのキスでデートの約束をしかと結ぶ。
「じゃあ…♥お腹の中にたっぷり栄養注いで元気よく出かけようね♥」
首に腕を絡めて見つめながら射精を誘うように囁くラルバに応えるようにピストンを少し早める。
「キスマーク隠しても精液の匂いはバレちゃうかもね♥」

3

バレるくらい注いでほしいと言うようにクスリと笑うラルバ。
もうたっぷり射精してるから同じような気もするが、望むのならばもっと注いであげよう。
緩やかに腰を揺らしながら触れ合いをメインに交わりを続ける。
後背位を続けてから対面系の体位になるとどうしてもお互い甘えたくなってしまう。
肩や腕、顎や胸にかけて唇の届くところに何度もキスしながら幸せそうに微笑むラルバを見ていると愛おしさが溢れてくるので、そのエネルギーを原動力に熱を上げて彼女を求める。
「やんっ♥おっぱい、また触るの…?♥」
ふっくらと確かな存在を主張し始めてきたラルバの胸。
求められるのが嬉しいのか見せつけるように胸を誇示して自らも手を重ねてその柔らかさを思う様堪能させてくれる。
そろそろまたパイズリに挑戦してもらってもいいかもしれない…
「…♥おっぱいでしたい?♥」
考えている事はお見通しのようで、また今度ねと約束してくれた。

4

楽しみがどんどん増えてワクワクが止まらないが、ラルバは何かして欲しくないかと問う。
自分に出来ることなら何でもしてあげたいところだが…
問われたラルバ目をぱちくりとさせてからひとしきり考え込んでから顔を上げる。
「んー…分かんない♥こうしてい〜っぱい愛してもらって…♥私からもい〜っぱい愛させてもらって…♥これ以上何を求めればいいのか…色々あるはずなんだけど、言葉にならないや♥」
照れ照れと頬を赤くしながらふにゃりと笑う愛しい人。
この子に自分はどれだけ愛を返すことが出来ているのだろうか…幸せすぎて死にそうだ。
バクバクとうるさい動悸を押さえながら、また考えておいてくれたらいいからと思わず抱きしめる。
こちらの心音が伝わったのか微かに羽を揺らしてうん♥と頷いた。
激しく交わっているわけでもないのに気持ちの昂ぶりがムクムク大きくなっていく。
心を通じ合わせるのがこれほどの幸せとは思わなかった。

5

抱きしめたまま抽挿を続けているとラルバの声の調子に変化があった。
どうしたのかと様子を覗うと…
「んっ♥…えと♥くっつくと、その…擦れて、ね?♥」
恥ずかしそうに視線を反らせるが、なるほど結合部付近でクリトリスが微かに擦れるようだ。
刺激が強いようなら少し離れてもいいがラルバのほうが背に回してきている腕の力を緩めない。
あえて口にさせるのも意地が悪いかと、何も言わずにこちらも腕に僅かに力を込める。
その際、羽の付け根に手を置き刺激しすぎないように軽く性感帯の外周をなぞる。
「…♥こそばゆい…♥」
トントンと背中を軽く叩き、このまま絶頂へ向かう事を伝える。
ラルバもそれに応えるように再び首筋に吸い付き新たにキスマークを付けてきた。
射精までにいくつラルバの証が出来るか楽しみだ。
こちらもラルバと契った証を胎の中に注いでやるべく、ぐにゅりと子宮を小突き上げる。

6

「あんっ♥射精っ♥くる…?♥」
ずちゅ…ずちゅり…と緩やかであった抽挿も今はグチュグチュと絶え間なく淫靡な水音を響かせている。
子供がその内にいるにも関わらず新たな精液を求めて亀頭に吸い付いてくる子宮口に熱烈な口付けを受けて思わず呻く。
凶悪な快感を与えてくるラルバの膣壁にゾリゾリとペニスを削られんばかりの勢いで扱かれていく。
ラルバからしたら凶悪なペニスに刺し貫かれている感覚なのだろうがこちらからしたら全く逆だ。
多少経験値を稼いできたが気を抜くと一瞬で果てそうになる。
逆にラルバの体力が限界に近い時には早く射精できて助かるのだが…あの力が緩みまったりと包み込むような刺激は耐え難い快感だ。
自分の意志とは無関係に精子が急生産されて睾丸からペニスの根元が焼け付くようだ。
ギチリと竿の肉が膨張するような感覚の直後、溜めに溜めた熱をラルバの内へと開放する。
「き、たぁ…♥♥…うっうぅ…♥ぁはぁぁあぁぁ…♥♥♥♥♥」

7

どぷっ!どぷんっ!ペニスの内を昇って吸い付く子宮口へと熱い精液が流れ込んでいく。
快感に震え嬌声をあげながらぎゅっとしがみついてくる可愛い人を抱きしめながら射精の快楽に酔う。
この感触、この声…何度目かも分からない程に交わってきたが飽きることがないどころか中毒になりそうだ。
絶頂しながら潤んだ瞳で見上げられては理性など擦り切れるというものだ。
「んんっ♥んっ♥ちゅぅ♥んぅ…♥」
欲望のままに可愛い唇を貪り甘い唾液を啜る。
ラルバも与えられる快楽に身を任せ、コクリ…コクリ…とこちらの唾液を飲み込んでいく。
二人の唇が離れたのは当然ラルバの膣が精液を全て受け止めきってからであった。
「…ふぁ♥…はぁ…♥はぁー…♥んっ…♥」
求めに従い離れた唇を数度軽く擦り合わせるようにしてからやっと身を離した。
「ん〜〜〜…っ♥最っ高♥だったねぇ…♥」
心からの笑顔でそう言ってもらえて男冥利につきるというものだ。

8

ぐぐ〜っと伸びをして、さぁもう一回!気合を入れ直したラルバのお腹がくぅと鳴った。
「ふぇ?もうそんなに経った?」
自分も驚いて時計を見上げるとお昼には少しはやいが、それでもそこそこの時間が経過していた。
それを自覚すると自分のお腹もぐるると空腹を訴えてきた。
その音で一気に場の空気が和んでしまい、二人顔を見合わせて笑ってしまった。
「続けてもいいけどお昼は私が作るって言ったし…一旦休憩しよっか♥」
ラルバの提案に頷き、せっかくならその後に本当にデートに行こうかとお誘いする。
「いいね♥じゃあ、はい…私にもお兄さんの印、つけておいて♥」
一度ペニスを引き抜き、差し出された首元に強く吸い付いてこの子は自分の大切な人だという証を刻んだ。
「♥やっぱり隠さないで行こうかな〜♥」
嬉しそうに首元をさすりながら台所へ向かうラルバの背を見送り、閨の片付けをしながらデートの道筋を考える。
今日も楽しい一日になりそうだ…そんな思いから自然と笑みが溢れるのだった。

六十五話

1

ラルバと出会ってから3ヶ月目と4ヶ月目の境目。
つわりが治って以降彼女の調子は崩れる気配すらなく健康に過ごしてくれている。
もう安定したとは思うものの弱った姿はもう見たくないので暫くの間こちらのほうが体調管理に過敏になっていたが、
「お兄さんにいっぱい愛してもらえてるから大丈夫♥」
朗らかな笑顔で安心させてくれるのもあり徐々にいつもどおりの生活に戻っていった。
勿論妊娠中ということもあり気を抜くことはないが気を張りすぎることもなくなった。
このまま元気でいてくたらそれ以上は何も望むまい…そう思うのだが彼女からどんどん色々与えてもらっている。
自然の子である妖精が家に閉じこもっていては健康に悪かろうと定期的に一緒に外に行くのだが里の中では見られない素敵なものをたくさん見せてもらった。
家の中でも毎日飛び回って家事をしてくれているし暇な時も本を読んでなにやら勉強しているようだ。
全く不安が無いと言えば嘘になる共同生活だったが、そんな考えが申し訳なくなるほどの良妻ぶりだ。

2

ただ完璧かと聞かれると…まだ知らないことも多く空回りしたり失敗もそこそこ目立つ。
妖精らしくちょっとしたいたずらで驚かされることもあるがまあ可愛げのあるものだ。
妊娠中でもあるしもうちょっとゆったりしてもいいんだよと言うのだが…
「お兄さんにもらった分を少しでもお返ししてるだけだよ♥」
好き好きオーラ全開でそんなことを言ってくるのでどうにも甘えてしまう。
無理をしている感じはない…というか本人的にはゲーム感覚で楽しんでいるようなのでそっとしておくことにした。
こちらも仕事が片付いた時などは自分のできる範囲で家事など分担しているがもうちょっと何かしたいものだが…
「じゃあね〜…ん〜そろそろ時間だし、またこれお願い♥」
手渡されたローションを受け取り頷く。
一般的にだいたい4ヶ月目くらいからお腹のケアとして薬用のローションなりクリームを塗ったりするそうだが、ラルバの場合は体格が小柄でお腹の大きさも目立ってきているのに加えて空気が乾燥し始める時期なのでタイミングとしては少し早めだ。

3

これも八意先生謹製であり、そもそもケアのことも先生から教わった。
たまたま話題にあがっただけで、妖精は人間と体質も全然違うので本当なら必要ないくらいとは言われたがスキンシップにはいいよねとラルバが言うので購入している。
先生もそういうことならと少し手を加えた物を販売してくれた。
基本的にこのてのものは保湿効果により水分や油分を保つものだそうだがエネルギー溢れる妖精用にと主にリラックス効果が強くなっているのだとか。
毎日朝晩二回…スキンシップが主目的なので当然ながら塗るのは夫の役目だ。
健康にいいのは確かなのだし、触れ合ってイチャイチャ出来る理由が存在しているのにスルーするような真似はしないのだ。
確かに時間もいい頃合だったので夕食を済ませて二人でお風呂へ向かう。
夜は基本的には風呂上りのリラックスタイムにするのが一般的というので自分達もそれに倣っている。
うきうき弾んだ調子で手を引くラルバの歩幅に併せながら渡されたローションに視線を落とす。

4

ラルバはこのマッサージがたいそう気に入ったようで時間に余裕のある時はお昼時に頼んで来ることもある。
拒む理由などありえず自分も喜んで妻を労らせてもらい二人の時間を楽しんでいる。
…のだが、それはそれ、これはこれ…マッサージでイチャつくのもいいが二人でお風呂というは何度目でも勃つものだ。
「あっ…もうお兄さんったら♥…おっきいままじゃ辛いよね…しちゃおっか♥」
身体も洗い終えてあとは温まって出るだけなのだが可愛いラルバを膝に乗せて一緒に湯船に浸かれば元気にもなる。
ラルバは嬉しそうに存在を主張しはじめたペニスに後ろ手に指を絡ませてくすぐるように扱いてくる。
求められることが嬉しいのかこちらがその気になった時に拒まれた試しがない。
こちらもラルバに甘えられた時には何もかも置いて受け入れる体勢になるのでお互い様なのかもしれないが。
お風呂は普通に身体を洗うだけで済ませることもあるが…するかしないかは半々…いや、するほうが多いくらいだろうか。
しない日はもう既にたくさんしているか閨でする約束をしている時などで結局しない日はないのだけれども。

5

「マッサージでい〜っぱい癒してもらうことだし…♥先にお返しさせてもらおうかな♥」
まだ何も言っていないがラルバにも火が付いてしまったのかもうする流れだ。
せっかくなので好意に甘えて奉仕してもらうことに決めた。
はしゃぐラルバへお願いしようかなと言うと、チラリと振り向き任せてと頷かれる。
ラルバは浴槽のふちに手を置いて浮力を利用して身体を浮かせると完全に勃起が完了したペニスをゆっくりと咥え込んでいく。
お湯の中で分かりにくいが膣内に入ってしまえばラルバもやる気満々で既に愛液で濡れそぼっているのが分かる。
なんだかんだ言いつつもラルバも興奮してくれているのだ。
ペニスの侵入を歓迎するように膣肉が絡み、浮力に任せてゆるりと奥へ奥へと進んでいく。
彼女も膣が押し広げられるのを…身体を一つに交わらせるのを楽しんでいるようだ。
「ん〜…♥おっきい…♥お腹が幸せ〜…♥」
やがて小さいながらも柔軟にペニスを飲み込み終えると満足そうにお腹を撫でる。

6

全部入ったよと嬉しそうに頭をこすりつけてくるラルバを撫でてあげる。
こうしたちょっとした仕草が可愛らしくてときめいてしまう。
性の時間にふと見えた外見相応の行動は背徳感が凄いのだが、ぐっと愛が深くなるのも感じる。
ふちについていた手を浴槽の底に置くと、浮力を使ってぐっと身体を持ち上げて…また下ろす。
抽挿はゆっくりにはなるが、その分内部の脈動と凹凸をじっくり楽しめるというものだ。
締めつけは強いが柔らかな膣肉の感触をペニス全体を抱擁されるような感覚がたまらない。
ラルバにばかり動いてもらうのは少々申し訳ないが…
「今は私が御奉仕する時間なの♥」
この状況の時は彼女の求めがあるまでは大人しくしていることになっていたりする。
だいたいの場合こちらがほとんど動いているので楽に動ける時くらい自分に任せてほしいらしい。
そんなことは気にしなくていいのだが…正直、自分は何もせずラルバから奉仕されるという状況には本能的にくるものがあるので堪能させてもらう。

7

可愛い女の子に一生懸命御奉仕されて喜ばない男はいないだろう。
お湯の中でラルバへかかる負担も小さいし…と自分に言い訳しつつこの至福の時を甘受する。
パシャ、パシャと一定のリズムでお湯が跳ねて時折顔を濡らすなか、ラルバの声が甘さを増していく。
「あっ♥やぁっ♥んっ♥気持いいっ♥気持いいよぉ♥御奉仕してるのにっ♥私のほうが気持ちよくなっちゃう…♥」
醸し出される甘い雰囲気に引かれるようにこちらも限界へ向けて精子が昇っていくのを感じる。
ラルバももっと気持ちよくなってくれていいんだよとは言っておくが、
「だめっ…だってこれ以上は御奉仕できなくなっちゃうもん…♥」
射精するまでお世話がしたいのとプルプル首を振る。
こちらからも動いて気持ちよくしてあげたくなる気持ちを押さえラルバの意思を尊重する。
もう少しだから頑張ってとだけ言ってあとは様子を見守ることにした。
「うん♥頑張る…♥あんっ…♥」

8

健気に頷く様に愛しさがこみ上げるのと同時にグツグツ精液が煮立っていく。
もう少しこの時間を楽しみたいが快感に抗わずラルバの中へ注いであげよう。
ラルバはずっぷりとペニス全体を咥え込むと腰を動かさず器用に膣肉の脈動だけで刺激を与えてきた。
「っ♥これ、自分にも結構刺激大きい…♥…けど…うっくぁあぁぁっ…♥♥♥」
それはまさに搾り取るような、根元から亀頭へと射精を促すような締めつけの波に思わず精子を根こそぎ持っていかれるかと思った。
自身への刺激で絶頂してしまうが、それによる膣の収縮が最後の一押しとなった。
仮に射精を我慢していても強引に絞り出されるのでは…そんな強烈な搾精に応えるように精を放った。
どくっどくっどくっ…射精しても射精しても続く膣の搾精運動に情けなく喘いでしまう。
「あはぁ…♥ちゃんと射精までお世話できた…♥」
比較的楽とはいえ流石に少し疲れたのだろう、ふらつき前のめりにお湯にダイブしそうなのを引き寄せて抱きしめる。

9

とてもよかったよと労いの言葉をかけると嬉しそうに触覚が震える。
「気持ちよかった?上手く出来てた?」
不安…というより褒めてほしいという感じで聞いてくる。
ラルバ自身手応えがあったのか若干得意げな顔をしているので、勿論最高だったよと彼女の欲する言葉をこれでもかと投げかけてあげる。
本心からそう思っているのでそう言うしかないのだ。
こちらの賛辞にえへー♥と嬉しそうに花が咲くような笑顔で御奉仕予告をしてくれる。
「また今度してあげるからね♥もっともっと気持ちよくなれるように頑張るから♥」
それは楽しみだと期待を込めて額に口づけて…名残惜しいがそろそろ上がろうと切り出す。
本当ならもう少し膣内を楽しみたいところだが妊婦は通常より体温が高めでのぼせやすいということもあり、最近ではお風呂プレイは一回したら終わりなのだ。
ラルバも少し残念そうではあるが健康には変えられないと大人しく言葉に従ってくれる。

10

お湯で固まった精液を流すのが面倒なのが少々難だが、二人なら結構楽しいものだ。
身を清めて一通り身体を拭き終えるとラルバはお腹周りが開けるタイプのベビードールを着た。
マッサージを始めてからはだいたいこのタイプ…というわけでもなく、脱がせる、脱がせられるのも楽しいのでその時々で色々だ。
ただもう随分秋めいているのでこれからは厚着になっていくのだろうが。
二人の生活にはまだまだ用意すべきものはたくさんあるのだなと改めて思わされる。
意気揚々と前を歩き閨へと手を引くラルバに早めに冬物揃えに行こうかと提案。
ちょうど明日は定期検診で外に出るので帰りに寄ればちょうど良いだろう。
「お買い物デート?わー楽しみー♥」
デート、と言えばデートだろうか…未だにこういうのは慣れない。
自分も楽しみではあるので行き先をじっくり考えたいところだが、
「でも…その前にお楽しみ、ね?♥」
閨への戸に手をかけて振り向くラルバへ頷き目の前の快楽を楽しむほうに思考を切り替えるのだった。

六十六話

1

マッサージを始める前にまずは二人向かい合ってぎゅぅっと抱きしめ合う。
どちらからともなく始まったマッサージ前のお約束。
お互い立ったままだと高さが合わないのでこちらが膝立ちになったりラルバが飛んだりする。
日々お腹が膨らんでいくのを二人で確認しあうことと、体温などでおおまかな体調をみている…というそれらしい理由もあるのだが、やっぱりメインは触れ合いたいからにほかならない。
ラルバはこれを愛情チャージなどと言って笑っている。
チャージがマックスに…要するにラルバが満足したら背をぽんぽん叩いてくるので、それを合図にマッサージを開始する。
まずは手のひらにローションを必要量垂らして馴染ませてからそっとお腹に触れる。
冷たい感じはせず手のひらが触れたところからじんわりと温まっていくのだ。
元々水分も油分もばっちりなので少し弾いてしまうのだがじっくりと馴染ませる。
二人の子供が宿る大切なお腹ということもありここは一切のおふざけ下心なしで愛情を込めてマッサージする。

2

下から上にと何度か撫でていき、ローションが足りなくなったら適宜足していき、馴染んできたら円を描くように全体を撫でる。
ラルバもこの時点では大人しく手からもたらされる心地よさに身をあずけてくれる。
お腹を撫でられて気持ちよさそうに目を細めるラルバの様子にこちらも癒される。
まだ子供がお腹の中で動くような時期ではないのだが何かエネルギーを感じるような気がする。
ゆっくりとお腹越しに子供を撫でるように丁寧にお腹を愛でていく。
一通りお腹へのマッサージをして終わり…ということは無く、次は背中やお尻にも手を伸ばす。
これは下心からではなく本当にそういうものらしい。
要するに妊娠によって肥大化する箇所の処置なのだから当然か。
しかし、毎朝と夜毎お風呂上がりに身体をマッサージをするというのは結構大変ではあるが…自分にとっては役得でしかない。
お風呂上がり、ただでさえ瑞々しい柔らかな身体が火照って艶めかしさが増しているのだ。
それを見ているだけで辛抱たまらないというのに直に隅々まで触れろと言われては…

3

当然というか、お腹へのマッサージを終えるとあとは二人とも下心が顔を出してくる。
ラルバのほうもずっと大人しくしてくれるわけもなく薄着をはだけてわざと乳首を晒してきたり大げさに甘い声を漏らしたり…
マッサージ後はほぼセックスになだれ込んでいるが雄として我慢できるとは思えない。
マッサージ十回目に入る前からはもう性交前提で彼女が気持ちよくなれるようにこちらからもマッサージの傍ら性感帯も重点的に攻めるようになってきているが逆によく最初からそういう前提にならなかったものだ。
「あんっ♥お兄さん…ただのマッサージなのに手つきがエッチだよう♥」
太ももを焦らすように撫でてやるとくぐもった嬌声が聞こえる。
お互い何でもないような風を装いマッサージを続けてどちらが先に折れるかという特に取り決めもなく自然発生した遊びだ。
最初は一方的にこちらから攻めることができる有利なゲームだと思っていたが、やってみると我慢し続けるのが非常に辛い。
どんどんエッチな表情を見せてくれるラルバを前にペニスを固くしつつ誘惑に抗う。

4

マッサージのために薄着でいるが身体は冷えるどころか熱を上げていき、興が乗ってきたラルバのいたずらな輝きを放つ瞳は次なる一手を誘っているようにしか見えない。
ここまでくるとお腹への刺激も性的に感じてしまうようだ。
触れたらルール違反ということも無いのだがあえて直接的に性感帯には触れずにお腹や脚のみを攻めると焦らされるのか逆に勝率が上がる。
ちなみに挿入が我慢できなくなったらこちらの負けなのだがそろそろ厳しい状況…というところで動きがあった。
ラルバが何も言わずにこちらへ…自身の股間の方へと手を伸ばしてくる。
ギブアップか?と思った瞬間、もう下着としての役割を果たしているか疑問なほど愛液でピッタリと内側の形を浮き彫りにしていた最後の壁を自らピラリと取り除いてきた。
今日は純白の子供っぽいパンツであり…その中に隠れていた熟れ切った雌穴をすじを指で開きくぱぁと魅せられる。
「負けちゃったー…♥お兄さんももうちょっとみたいだけど我慢できなくなっちゃった♥」

5

挿入をねだると彼女の負け…ここからは好きなように犯してほしいという意思表示でもある。
マッサージもだいたい完了済みなのでここからはお楽しみタイムなのだが…
「ひゃぁ♥…も〜♥今日はいじわるお兄さんだ…♥」
求められるままに挿入…はせずにきゅっとクリトリスをつまみあげる。
ラルバにはそのまま両手で自分の穴を広げておくように言いつけて中指をツプリと侵入させていく。
既に何百回と開拓したはずの穴は、それを感じさせない締まりで指をキツく締めつけしゃぶりついてくる。
射精を促すために配された細かいヒダやつぶつぶが、その役割を果たすべく脈打っている。
「うぅ♥あぅ♥私の中、探られちゃってる♥お兄さんにじっくり調べられちゃってるよぉ♥」
指を少し動かすだけで軽く絶頂するが手は離さず指を迎え入れるべく陰唇を広げてくれている。
でももう全部知り尽くしたはずでしょ?とラルバは不思議そうな顔をするがそんなことはない。

6

弱点こそ探り当てたが知った端からまた新たな面を見せてくれるこの魅惑的な穴は到底知り尽くせるようなものではないだろうと思い知らされた。
いつも極上の快楽を与えてくれる秘裂に感謝するように擦り上げながら、もう少しこのまま触っていていいかなと問う。
「えぅ…いい、けど…♥そんなに顔見ながらぁっ♥やっ♥あ"うぅ♥」
軽く襞を撫でただけのつもりだったが思いのほか刺激が大きかったのか嬌声が上がる。
こう可愛い反応をされるとなんだか本当にいじわるしてしまいたくなってくる。
指を中に入れたままラルバの隣に寝転び、すぐ横から彼女の可愛い顔をよく見せてもらう。
ラルバは真っ赤になるが、顔を逸らしてもどうせ見せるようにお願いされるのは分かっているのか恥ずかしそうにしながらもこちらを見つめ返してくれた。
「もうおちんちん挿入れられるのに…♥…ぅ♥…あんまり強くしちゃやだよ?♥それと…」
私も触っちゃうから…♥そう言うと秘裂を広げていた手を離して勃起したペニスを優しく握ってくる。
片手はそのまま指を陰唇を広げてくれているのがまたいじらしい。

7

「お兄さんのっ♥ぁん♥おちんちんだってずっとおんなじじゃない、やぁ♥…んだよ?知ってた?んっ♥」
その主張に自分の物を見てみるが何がどう変わったのか…なんとなく大きくなっているような気はするが…
自分ではよく分からないので、それによって何か困ることなどないか訊ねてみる。
制御出来るようなものでもないがラルバに負荷がかかっているようなら何か考えねばと思ったのだが。
「…いじわる…じゃないかなぁ…これは♥…恥ずかしいこと言わせようとしてる自覚ないでしょ?ひぅ♥」
自分から言い出したことだし、そう前置きして…
「お兄さんの好きって気持ちを私にどんどん伝えてくれるように成長してるってこと♥」
これ以上は教えてあげない!照れながらそう言われては流石に察する。
もっともっとこの心の底かわ湧き出す気持ちをラルバに伝えられるようになって欲しいものだ。
もちろん全てをペニス任せにはできないので今は指で伝えてあげよう。
愛液で濡れ切った膣に奥までじゅぷりと中指を挿入して中の肉をぐにぐにと押してやる。
「んぐっ!やっ♥気持いっ♥んっくぅ…♥」

8

敏感な柔肉は軽く引っ掻くように指を曲げるだけで大きな快感を得られるのか先程から声が止まらない。
ペニスに添えられた手はまともに手淫もできていないがぷにぷにと柔らかい手が絶頂するたびにビクリと震える刺激だけで射精しかねない。
「あっ♥くぅぅぅ…♥ゆびっ♥すごっいっ…♥」
気づけば夢中になって彼女の中の感触を楽しみ絶頂の時にぎゅっと締まる感覚が少し柔らかくなるまで指だけで絶頂させ続けて挿入前にとろとろに出来上がらせてしまった。
「あ…ふぁ…♥♥♡…おにぃさん…がっつき…すぎ…♥」
指を引き抜き、くったりと枕に頭を沈みこませるラルバにやり過ぎたと謝るが、
「いいの…♥それだけ好きってことだもんね…♥でもぉ…おちんちんがまだだよね?♥」
まだ握りっぱなしだったペニスの先を手のひらで包むように握りこまれる。
「…ほしいな♥」
小さな囁くような声量であったもラルバのおねだりは不思議と頭に大きく響く。

9

ラルバはペニスから手を離してまた両手でとろけ切った穴を広げてみせる。
「今挿入れたら絶対気持ちいいよ…♥」
だから早く…そんな縋るような瞳で見つめられてはもたもたしていられない。
身体を起こして覆いかぶさるようにして挿入姿勢になるとラルバが嬉しそうに破顔する。
その表情を見るだけでペニスが大きく震えてしまうが挿入前から射精する訳にはいかない。
このままでは誤射しかねないと一旦心を落ち着けようとするが…
「…挿入れて♥」
再度のおねだりに心を決めて腰を前に突き出す。
挿入を待ちわびた熱い膣口が亀頭に吸い付くようで、一度触れたらもう腰を引くことなど出来はしない。
ぐちゅりと亀頭を挿入した瞬間、火傷するのではと錯覚する程に熱い膣肉の歓迎、次いで食らいつくような蠢きにすぐに奥へ奥へと招き入れられる。
あっという間に最奥の子宮口にまでペニスを埋め、圧倒的快楽の中で果たして満足にこの中で動けるだろうかと若干の不安が心によぎるのだった。

六十七話

1

「あぁ…♥指も気持いいけどやっぱりおちんちんが一番…♥」
ずっぷりと奥まで挿入されてうっとりと目を細め艶っぽく囁くラルバ。
吐き出される熱い吐息が肌にかかると興奮がこちらにも伝わってくるようだ。
ラルバは陰唇を広げていた手を胸元へ持ってくると、心臓が飛び出すのを抑えるように胸に当てた。
「えへ♥ドキドキしてる…♥もっと…ドキドキさせてくれる…?♥」
きゅんと膣の奥が締まるような感覚に亀頭を押し付けて応える。
我が子が宿る胎を一撫でしてから絡みつく柔肉を押し広げるように抽挿を開始する。
ペニスにちっぴりと食い込む襞をカリでこそぎ落とさんばかりに擦りあげる。
「うぁあっ♥それ、強いよぉ♥もっとぉ…♥」
強い刺激に身体を大きく震わせるて、痕が付きそうなほど強く自身の身体を抱きながらも更なる気持ちいいを求めるラルバ。
亀頭への刺激も強いが望み通り少し強めにカリで膣壁をゴシゴシと擦ってやる。

2

ぎちゅぅ…締めつけは強くなるが無理やり抽挿を続けてあげるとその分ラルバの嬌声があがる。
「あぁ♥イってる♥イってるよぉ…♥ずっとイってる♥今もっ♥お兄さん♥おにぃさぁんっ♥」
何度も激しく収縮を繰り返し狂ったように痙攣し震え続ける膣内。
指での愛撫から待ちに待ったペニスでの性交に興奮が高まりつつけているのだろう。
膣内のより締めつけの強い何箇所かの部位が本当にペニスに食らいつくようにして竿を締め上げてくる。
明日は定期検診ということもあり適度に切り上げるつもりでいたが…ラルバもおそらく同じように思っていたのだろうが、少々可愛がりすぎたせいでネジが飛んでしまっている。
二人で気持ちよくなることにスイッチが固定されていて切り替わってくれそうにない。
だがこうも求められ、喜ばれては雄として期待に応えるしかない。
挿入してまだそれ程経過していないが、景気づけにと一射目のスパートに入る。
抽挿の感じでラルバにもそれが伝わったのか締めつけがより強くなる。

3

「あっ♥おに、さん♥射精?♥射精しちゃうの?♥終わらないから安心しろ…?…えへぇ〜…♥」
もう終わってしまうのかと不安そうな表情をするラルバを安心させてやると表情がふにゃりと柔らかくなる。
朝しっかりお風呂に入れば匂いは落とせるか…?そんな妥協案で自分を誤魔化しつつ可愛いラルバを愛することを優先する。
まだ愛してもらえるという安心感から一瞬気が緩んだラルバへ我慢に我慢を続けて濃度の上がった精液を叩きつける。
「あ"っ…♡うぅぁああぁっっっ♥♥♥熱いっ♥せーえきぃ♥いっぱいっ♥♥ああぁあぁぁあっっ♥♥♥」
びしゃりと子宮口に浴びせかけられた熱に堪らず絶頂させられるラルバ。
射精しながらもぐりぐりと奥の壁を擦り精液を塗りたくってやると強すぎる快感にいやいやと頭を振るう。
「あぐぅ♥おにぃさっ♥おにいさんっ♥おにいさぁんっ♥♥♥♥」
何も言えずにただただこちらへ呼びかけるだけのラルバの頭をなんとか撫でてやるが射精の勢いは弱まることはない。

4

彼女も嫌がっているわけではなく受け入れ限界を超えた快感に身体がついていけていないのだ。
こちらとしても愛撫している間は焦らされていたようなものなので射精の勢いが凄い。
腰を密着するように押し付けるなければ勢いあまって抜け出てしまうのではと心配する程だ。
射精が収まる頃には二人共息も絶え絶えという有様になっていたが、
「ん〜………っ♥ふぁ♥気持ちよかったねぇ…♥」
汗に濡れた笑顔を向けるラルバへ同意するように頷く。
覆い被さらないように腕で身体は支えていたがほぼ密着しているに等しいので息がかかる距離だ。
ひとまず起き上がろうと腕に力を入れた瞬間チュッと頬に口づけされる。
「ふふっ♥頑張ってくれたお礼♥」
ふわりと笑うラルバへまだ終わりじゃないぞと言いつつ鼻先にキスのお返しをする。
「うん…♥私も頑張る♥」
嬉しそうに鼻先を抑えながら器用にきゅっと膣を締めて未だ挿入しっぱなしのペニスを刺激してくる。

5

今度こそ身体を起こして改めてラルバを見下ろす。
火照った肌は風呂上りから冷めることなく温まり触れているだけで気持ちがいい。
育ってきている胸を揉んでみると抜群の感度で良い反応を返してくれる。
「んやぁ♥おっぱいまで触られると…ちょっとイき過ぎちゃうかも…♥」
あまり体力を使いすぎても明日に差し障りそうなのでと手を引くとちょっと残念そうな顔をする。
また帰ってきたら可愛がってあげよう…
結合部からは先程注ぎ込んだ精液が流れ出ており少しずつシーツに広がっている。
赤ちゃんが育ってきていることで精液も溢れやすくなっているのだろうか。
ツ…と結合部に指を這わせると敏感になっているからかそれだけでピクンと震える。
そのままクリトリスへと指を這わせていくとラルバの手が伸びてきて止められる。
「感じすぎちゃうから…♥ばてちゃったら一緒に楽しめないから…ね?♥」
今日は結構前戯で絶頂させたので体力がそれ程無いのだろう。

6

まだ続けたい気持ちも大きいが一旦これで切り上げねば…
そんな計算をしていると伸びてきた手にそのままこちらの手を絡め取られてラルバの顔のほうまで引き寄せられる。
何事かと見ていると結合部に触れた人差し指をペロリと舐められる。
「…エッチな味がする♥」
主に君の味だねと言いたかったがラルバ視点では逆なのかもしれない。
なおも美味そうに指を咥えて挑発するような視線を向けるラルバに大人しくしていた怒張がめきめきと滾り始める。
思惑に乗せられてしまったのかお腹の中で大きくなるペニスの感覚にラルバの瞳に♥が浮かぶ様が見えるようだ。
ちゅぷんと口から指を引き抜くと口寂しそうにするが、これからまた抽挿が始まるのは分かっているので大人しくしている。
手をラルバの腰に添えて抱えると一度視線を交わす。
ラルバは何も言わなかったがもう眼差しだけで何を考えているかは分かるつもりだ。
再び精を注ぎ込むため休憩を切り上げペニスで膣を穿ち始めた。

7

お互いそんなにもたないのは分かっているので最初からかなり激しめのペースで貫く。
肉のぶつかる音がする程に腰を打ち付けるが奥を刺激しすぎないようにだけ気をつける。
一番の弱点が最奥のようなのでそこも攻めてあげないといけないのが辛いところだが、お腹に負担をかけないような動きにもだいぶ慣れてきた。
「奥っ♥いいよっ♥…ふふっ♥赤ちゃんびっくりしちゃってるかな?♥」
雌の顔で快楽に酔いしれながらも大切そうにお腹を抑えるラルバ。
性欲の強い子が生まれそうだなと苦笑するが自分も止まれないので人のことは言えない。
どぢゅんと子宮を小突いて雌の顔を更に蕩けさせてやりながら自分もお腹に手を添える。
「あ"あうぅ♥♥お母さんっ♥お父さんにイカされちゃってるよぉ…♥」
子供相手にそんな実況をするラルバが無性に性的に感じてペニスが更に硬度を増す。
興奮のままに続けて何度も膣壁を削ってやると呂律が回らなくなってきてお腹のほうへも向いていた瞳もこちらに固定される。

8

「うあぁ♥うぁ♥おにぃさん♥またおっきいのきちゃうぅ♥」
されるがままにイかされ続け快感を受けてペニスを気持ちよくすることだけに特化していく。
柔らかな肉に包まれているとは思えぬ程の抱擁、ギチギチと絶頂に収縮しつつも柔軟にペニス全体を扱きあげられる。
射精感は既に限界近くまで高められてしまっているのに加えて…
「おにいさんっ♥射精してっ♥ほしいっ♥おにいさんのせーえきほしいよぉ♥」
ラルバも限界ギリギリなのか若干焦点の定まらない瞳で最後のとどめとして射精をねだってくる。
軽く躁になっているような感じもするが、それだけ気持ちよくなっているということだろう。
こちらも幾筋も汗を流し彼女の身体を濡らしながら一心不乱に突いた。
ただラルバに最大の満足感を与えたいという気持ちから耐えていたが、
「いっしょ♥いっしょがいいっ♥いっしょにイきたいよぉ♥」
涙混じりのその声で精液を閉じ込めていた一線を断ち切られた。

9

「あっうぅぅあぁぁああぁ〜〜〜―――っっっ♥♥♥♥♥」
どぶゅるるっ!先程より粘度の濃い精液が尿道をこじ開けてラルバの中へ溢れていく。
強烈な絶頂に背を逸らしてビクビクと震えるラルバは自然とお腹が突き出される形になる。
その膨らんだお腹でごくごくと精液を飲み込み更に大きく膨らませているようにすら見える。
貪欲に精を受け入れ、その熱で更なる快感を得ているラルバ。
その快感を更に高めようとするかのように精製された精液がドバドバと溢れて注ぎ込まれる。
「あっ…あぁ…♥いっ…ふぁ…♥」
息を切らせて言葉にならない吐息を纏めようと口を震わせるラルバ。
とりあえず一度落ち着かせるべく逸らされた背を戻して寝かせつながらペニスをゆっくりと引き抜く。
余韻を楽しみたかったのかちょっと残念そうな顔をされたが今回は我慢してもらおう。
先ほどのようにまた隣に横になり、今度は腕枕をしてあげると機嫌が良くなる。

10

しばしそのまま互いに呼吸を整えていると、まだ少し息が荒いラルバがピトリとくっついてくる。
「すご、かった…♥ちょっと…疲れた…♥…ふふっ♥」
胸に頭を擦りつけてニコリと微笑む彼女をいつもどおり撫でてあげる。
ちょっとペース配分が難しかったかなと反省するがラルバはあまり気にしていないようだ。
そもそも本当は一回きりのところを強引に伸ばした形なので仕方ないという寛大なお言葉。
「それより、満足できるように…頑張ってくれたのが、嬉しいな♥」
心底嬉しそうな様子に少し照れて当然のことだよと頭を掻く。
それでも嬉しいとなおも食い下がり抱きついて来てくれるので幸福感が凄まじいことになる。
もう一戦交えたい気持ちを泣く泣く抑えると身体が冷えないように汗をしっかりと拭う。
ラルバは元気が回復しつつあったが安静にさせてこちらで拭かせてもらった。
明日…また頑張ろう、疲労からふわっとした目標しか浮かばなかったが、ひとまずその日は二人抱き合うようにして眠りにつくのだった。

六十八話

1

「…かな?…ん〜…どうしよう…?」
朝…ラルバの声で目を覚ます。
こちらに声をかけているような感じではないがすぐ近くから聞こえる…しかし隣にいる気配はない。
最近は日の出も遅くなり、それ程早起きというわけではなさそうだが未だ薄暗い中をラルバを探して視線を彷徨わせる。
「あっ…起きちゃったかな?」
こちらが動く気配で目覚めを感じたのか明確にこちらへ声がかかり今度ははっきりと聞こえた。
同時にもぞもぞと下半身のほうで動くものがあるのに気づき布団を持ち上げると探し人と目が合う。
「おはよう♥お兄さん♥」
朝勃ちペニスに頬ずりしながらにっこりと笑う愛しい人に挨拶を返す。
こういう事は以前から度々あったが診察のある日では珍しい…珍しいだけで無いということは無い。
こいこいと手招きすると身体を密着させるようにしながらもぞもぞと布団の中を進んできた。
間近にまできたラルバを抱きしめて捕まえるときゃっ♥と嬉しそうにはしゃぐ。

2

そのままラルバを撫でつつ、昨日のじゃ満足できなかった?と問うてみる。
すると慌ててプルプル首を振ってそんなことは無いと否定された。
「昨日もとっっっても素敵で私は大満足だったよ?お腹いっぱいになるまで愛をもらえたし…それは本当♥でも…その、お兄さんのが元気になってるの見ると…やっぱり御奉仕したくなっちゃうの♥だめ?」
私も気持ちよくなれるからっていうのもあるけど…ごにょごにょと恥ずかしそうに付け加えながら目を逸らす。
言われてみると昨日はラルバを気持ちよくするのに集中して自分のほうにはあまり気が回らなかった。
自分も十分気持ちよかったが…多少余力はあったかもしれない。
なのでその分を今からお世話したいということか。
とはいえ、別に出かけて帰宅してからでも問題はないとは思うが…
思うが、果たして愛する人に尽くしたい愛したいと瞳で訴えられて拒める男がいるだろうか?
幸い時間的な…風呂に入る余裕は十分にあるようなのでお任せしよう。

3

どうもこういう場面ではラルバの積極性に助けられている気がする。
よし、やろうかと笑いかけるとうん!と元気よく返事をされる。
こういう場面で見せる笑顔にはどうにも勝てる気がしない。
さて、するのはいいが何かプランはあるのだろうか…何やら勝手に始めようとしていたようだが。
「んっと…騎乗位しちゃおうかな〜って…でも布団剥がしたら寒いだろうしどうしようか悩んでたとこ」
てっきりフェラかパイズリかと思ったらしっかり本番しようとは…こちらとしても望むところではあるけど。
ラルバにやる気があるというのなら拒むこともない。
先にラルバのほうの準備もしなくてはと手を伸ばす。
胸を包んでやるともう先っぽが固くなっており完全に発情しているのが分かる。
この感じだと…思ったとおり秘部の方もしっかり濡れていて既に挿入できる状態だ。
二点を攻めながらラルバの顔を覗き込むと恥ずかしそうに視線をそらされる。

4

可愛い…思わずそう呟くと愛液がジワリと染み出てくるのを指先で感じた。
それがまた恥ずかしいのか頬にさす朱色が濃くなるのを見てペニスが朝勃ちではない勃起に切り替わる。
クリトリスを摘んでいた手でラルバの手を取るとペニスへと導く。
もうすっかり受け入れることにも慣れてきたソレの本気度合いは分かるようになっているだろう。
生理現象とは別の明確に雌を欲する感情が伝わったのかそわそわと触覚を揺らしながら顔とペニスで視線を行き来させている。
もう準備は出来てるね?その確認の言葉を待っていたと言わんばかりに首肯するラルバ。
頷き返し、では早速お願いしようと布団を剥がしてペニスを露出させる。
秋の空気が少し肌寒いがこれから温まることを思えばどうということはない。
騎乗位ということだったが、まだお腹も大きくないし楽しむならば今のうちだろうと変更は無し。
ラルバは一度大きく息を吐いてからゆっくりと起き上がり少しずつ身体の位置を調整し…

5

「それじゃあ…御奉仕、するね♥…今日はちょっとペース早めかな♥」
ちゅぷ…入口が触れたと思ったらずずぅ…っと奥まで一気に咥え込まれる。
「んっ♥はっ♥はぁ〜…♥ごめんなさい…ちょっとだけ、休憩、ね♥」
急ぎとはいえ挿入から一気にラストスパートというわけにもいかず小休止。
しっかり奥まで入るとはいえ彼女にとってはサイズが大きいことには変わりはないし、挿入だけで軽度の絶頂が複数起こるくらいなので自分で動くにはちょっと馴染ませる必要があるのだ。
無論こちらから強引に突き上げることはできるが、そこまでする事もないと手の届く範囲にあった彼女の脚を撫でつつ待つ。
やがて脚を撫でる手にラルバの手が重なり、ありがとうと言いつつ指を絡ませられる。
両手を握り合う形になると、最初はゆっくりと抽挿が開始された。
お腹は膨らんできているが結合部を隠すようなこともなく脚を大きく広げているため繋がっているところがよく見える。

6

膨らみかけのお腹が抽挿のリズミに併せてゆっくりと揺れているのと小さな膣でペニスを飲み込んでいるのが同時に見えるのは圧巻だ。
今まで何度も見てきたものではあるが、それでも幸福感、背徳感が心の中で渦巻いていく。
ラルバもそんな心中を察して挑発するような言葉を投げかけてきたりする…
「ほら♥お兄さんが種付けしたお腹♥これからもっともっと大きくなるんだよ♥」
見せつけるようにお腹を前につき出してこられて思わず凝視する。
「この中に私達の赤ちゃんがいるんだよね…♥なんだか不思議♥」
自分で言っていて興奮してきたのかラルバの腰の動きが徐々に激しくなる。
お腹もそれに併せて大きく動き、弾んでみせた。
結合部からは白く濁る愛液が吹き出しすっかり半身を濡らしており、時折見せる痙攣から大きな絶頂が近いのを感じさせた。
「うっ♥んんん〜〜っっ♥♥♥もっとっ♥はやいほうがっ♥いいかなっ♥はぁ♥くっあっ♥♥」

7

じゅぷっ!じゅぷっ!大きくなる水音が身体の内を反響するようだ。
ラルバの熱心な奉仕は何の問題もなくこちらに大きな快感を与えてくれている。
自身も気持ちよさで腰砕けになりかけながらも、必死に奉仕するその様子にこそ反応してしまう。
今のペースで大丈夫だよと、手を握るが…
「うんっ♥でも、もうちょっと頑張るっ♥先にイっちゃったらごめんなさいっ♥♥♥」
奉仕できる喜びと身体に満ちる快感にハイになっているラルバは止まらない。
叩きつけるような強烈な快感にどんどん射精感が高められるが、ラルバが絶頂するタイミングを見計らう。
お腹と共に胸や髪を揺らしながらリズミカルに、どこか楽しそうに腰の上で踊るように弾むラルバ。
そのリズムが僅かに変化するのを見てとり、握り合う手に力を込める。
ラルバからも痕がつかんばかりにぎゅっと握られた瞬間…
「…んんっあっ…♥♥♥くぅぅうぅうぅ〜〜〜―――っっっ♥♥♥」

8

ビクッ!ビクリ!と大きくラルバの身体が縦に揺さぶられる。
噴き出した精液の熱さに身体が自然に反応してしまったのだろう。
絶え間なくどくどくと続く射精にじんわりと内側から温められて身体が弛緩していく様子が見える。
指の力も抜けてこちらに体重を預けてきているような状態だが膣内だけは別の生き物のようにぎゅぎゅうっと収縮を繰り返して噴き出す精液を飲み込んでいく。
二人の絶頂が重なる至福の時に恍惚とした表情を浮かべていたラルバだったがハッとしたように首を振る。
「今日は…あんまりゆっくりしてられないんだった…んしょ…」
余韻の引ききらないうちからペニスを抜こうとするラルバの手を引いて抱え込む。
ビックリしているラルバへ、するからには最後までしっかり楽しもうと微笑む。
「…うん♥そうだね…♥ちょっと焦っちゃった♥」
ニッと二人で笑い合い脈動が収まるのを感じてから余韻を壊さないように静かに身を離した。

9

座り込みお腹を撫でながら一息つくラルバを後ろから抱きしめる。
暫くそのまま互いの体温を感じていたが時間が押しているのもありラルバを抱えてお風呂へ。
このまま再び交じり合いたい気持ちはやまやまだが今日はそうも言っていられない。
お風呂も最低限に止めてマッサージに時間を割り振る。
こちらも早めに切り上げなければならないのは非常に辛いが帰ってきたらまたしてもいいかもしれない。
ラルバは休ませて朝食の支度をしながら時計を見上げるが検診の時間には普通に間に合いそうだ。
普段から任せきりにしていないおかげで家事の腕は鈍っていないので危なげなく食事を完成させて食卓へ。
その時、少し違和感…ラルバはまた何か妊娠中の注意本を読んでいるようだったが、いつもならすぐに本を横へ置くのになかなかこちらに気づかない。
名前を呼ぶと慌てて本を閉じて食事となったが…
何か気になることでもあったのか?と聞いてみたが言葉を濁されてしまった。
出かける段階になっても少しそわそわしており、これは帰ったら話をしないといけなさそうだ…

六十九話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…はい、今回も特に異常なし。経過は順調ですね」
静かに結果を待つ二人にニコリと微笑むと僅かに緊張した面持ちだった旦那さんが安堵の表情を見せる。
奥さんのほうは自分で調子は分かっているのか緊張こそしていないようだったが順調という言葉に嬉しそうに顔を綻ばせた。
二人仲睦まじく喜びを分かち合う様子を見ているだけでこちらも幸せな気持ちになるようだ。
この人間と妖精の夫婦が永遠亭に通うようになって四ヶ月目に差し掛かった。
それはそのまま妊娠期間でもあり、三ヶ月目も無事に乗り越えてお腹も随分と大きくなってきた。
旦那さんは一ヶ月目から変化が分かっていたというが妖精と通じ合えるだけあって生命エネルギーに敏感なのだろうか。
一ヶ月目は流石に気のせいだったかも、などと言うがたとえ気のせいだとしてもそれだけ舞い上がれるだけ愛しているということだろう。
妖精の奥さんを人里の医者に任せにくいとはいえわざわざ毎回こんな竹林の奥までエスコートしてくるだけのことはある。

2

ひとしきり二人で見せつけてくれてから旦那さんがこちらの視線に気づき恥ずかしげに咳払い。
お互いだいぶ打ち解けてきたので旦那さんもつい油断してしまったのだろう。
何度も見てきた行為なのでこちらとしては今更な気もしているのだけれど…
次の患者がいるなら退出を促すところだが永遠亭まで担ぎ込まれるような者はそうそういやしない。
最近では自分の中でこのやり取りが楽しくなってきている節すらある。
それでは…と奥さんの手を取り頭を下げて退出しようとする旦那さんであったがぴたりと足が止まる。
何事かと見てみると奥さんが何事か言いたげにもじもじしている。
毎回旦那さんに促されるとすぐに一緒に退出していくのでこのパターンは初めてだ。
旦那さんの顔を窺うもどうやら特に思い当たる節はないようだ。
「あの…先生にちょっと相談したいことがあるから…」
奥さんのその言葉に旦那さんは少し迷っていたようだが優曇華が別室へ促したのを切欠に心配そうにしながらも部屋を出て行った。

3

旦那さんと優曇華の足音が遠ざかり聞こえなくなったのを確認してから奥さんのほうへ向き直る。
優曇華のアシストにより診察室に二人きりとなるが奥さんは恥ずかしげにもごもごとなかなか喋り出さない。
妊娠中で何か不安でもあるのだろうと静かに待っていると意を決して口を開いた。
「お…男の人をより気持ちよくしてあげるにはどうしたらいいですかっ!」
真っ赤になりながら縋るように見上げられて硬直してしまう。
確かにこれは気持ちよくなってもらう人が一緒では聞きにくいだろうが…
「ご近所さんには聞きにくいし…友達…あっ、妖精の友達なんだけど…経験ある子があんまりいないから…」
頼れるのは何でも知ってる天才薬師の私だけだと…ちなみに誰がそんなことを言っていたのか聞いたら優曇華とのこと。
あの弟子は知らぬ間に妙な事を吹聴してくれる…ただ、いい意味合いでのことだから叱りにくい。
まあ、そのへんのことは夫婦が帰ってから考えるとして、今は目の前の事態を対処しなければ。

4

とはいえ、私に言えることなどたかがしれているのだけど…
奥さんは出会った当初は惚気気味に何でも喋ってしまいそうになっていたけれど、人間との生活の中で相応の恥じらいを覚えたのか触覚をふるふる震わせて俯いている。
悩みを抱えていてはストレスにも繋がり母体によかろうはずもない。
なんとか解決してあげたいところではあるが、さてどうしたものか。
何を言うべきか迷っていたが、そもそも何故そんなことを聞いてきたのかを訊ねてみる。
妊娠初期から性交推奨な二人はこれまで何度も肌を重ねてきたであろうことはわざわざ聞かずとも分かる。
快感もそれなり以上に得られているはずだが今以上を求める特別な理由でもあるのだろうか?
「………妊娠中は…その、旦那さんが浮気しやすいって…」
ただでさえ小柄な身体を縮こめて小さな妖精は泣きそうな声でそんなことを言い出す。
おそらく妊娠中の注意点等を纏めた本を読むうちにいらぬ知識を得てしまったというところか。

5

実際そういうこともあるのだろうが大抵はレスだとかコミュニケーション不足からくるものだ。
要するにこの夫婦には無縁の理由なのだが不安なものは不安だろう。
念のため普段の生活についても聞いてみたが奥さんのために無理を言って在宅で仕事をできるように手配しているとか、料理や掃除も一緒にするだとかお風呂や寝所に関してもほとんど共にしているそうだが…これは浮気するタイミングはあるのだろうか?
プライベートな時間もあるようだが安定して浮気を継続できるような感じには聞こえない。
長時間離れる場合があるという点で一番可能性が高いのは、終えた仕事を届けて新たに仕事も持ち帰るために職場へ行く時だろうが…
以前優曇華から聞いた話では、人間と妖精の夫婦…それも博麗神社で強引に式を挙げた二人の片割れともなれば多少顔も知られているそうで、そんな男が人里で何かやらかせばそういう話もすぐ耳に入るだろう。
そういうような事を丁寧に言って聞かせていく内にだいぶ落ち着いてきたようだ。

6

「一番大事なのは、愛する旦那さんを信じてあげること。不安ならきちんと相談すること、かしらね」
話の締めくくりに、つい子供の患者相手にするようによしよしと頭を撫でてしまう。
手を引いても逆に不自然かと優しく安心させるように触れ合う内に完全に立ち直ったようだ。
「ありがとうございました。やっぱり先生に相談してよかった♪」
彼女は頭を撫でていた手を取って感激したようにぎゅっと握ってくる。
悪い気はしないけれどこんなに喜ばれると少々こちらも照れくさい。
「今以上に仲良くなって、あなたの魅力で骨抜きにしちゃいなさいな」
あなたならそれが出来るはずよと言うと彼女は力強く頷いて瞳にやる気の炎を燃やし始める。
ここまでくればもう安心だろうと胸を撫で下ろしていると、
「先生は何でも知ってるんですね」
キラキラした瞳で尊敬の念を送られてばつが悪くてつい視線を逸らしてしまう。
純粋な気持ちをぶつけてくれるのはありがたいのだけど…

7

私の反応に気を悪くさせたかと不安そうな表情になるのを見て慌てて何でもないのよと誤魔化す。
こういう話はちょっと恥ずかしくなっちゃってと言うと納得してくれたようだ。
「さあ!そろそろ行かないと旦那さんが心配しちゃうかもしれませんよ」
愛しの旦那さんを引き合いに出すと面白いように食いついてくれるので話の切り替えが楽で助かる…
慌てて立ち上がろうとするのを制して、転んだら大変だと手を取ってゆっくり立ち上がらせる。
次の患者もいないのでそのまま待合室まで手を引いて行くと優曇華が旦那さんの対応を続けていたようだ。
旦那さんも相談事でもしていたのか何やらお礼を言っているのが聞こえる。
一応後で内容を確認しておいたほうがいいかなと思う横をすり抜けて奥さんが旦那さんの胸に飛び込む。
甘えるように擦りついているけれどひょっとして仲良さげに優曇華と話していたから嫉妬でもしているのだろうか。
人目があり戸惑いつつも嬉しそうに抱擁を交わす旦那さんを見ていると第三者からは杞憂にしか見えないが…

8

その後、せっかくだからと見送りに外までついていくことにした。
外へ出たところで奥さんが旦那さんの腕からすたっと綺麗に地に足をつけてこちらへ向き直る。
「先生今日も色々ありがとうございました!」
旦那さんも一緒に頭を下げたタイミングで道中案内人の妹紅が顔を出した。
彼女に先導されて帰路に付く二人の背が遠ざかり見えなくなったところで私も永遠亭の中へと戻った。
共に見送りをしていた優曇華が好奇心から耳をピクピクさせながら、どんなお話をしたんですか?と聞いてくる。
こちらからも話を聞くつもりなので、当たり障りのないように少し修正してから話してあげるついでに、あんまりある事ない事吹聴しないように、とだけ言っておいた。
何故だか男性経験豊富で含蓄があるような感じにされているが…
「すみません…師匠そちらの経験はあまりnあぅ…」
言いよどむ鈴仙の頭を軽く撫でてからため息一つ…そういう事を言うなと言っているのに。
…まあ最近は気になる人もいるのだけれど…

七十話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(失敗しちゃったなぁ…)
永遠亭から人里に戻りお兄さんと二人きりになるけど少し気まずい空気が流れている。
原因はもちろん私が変に不安になってそわそわしちゃったせいだ。
抜けたところもあるけど私のことは敏感に察知してくれるお兄さんのことだから心配しちゃってるはず。
現になんだか余所余所しい。
先生とお話して自分の考えすぎだと勝手に自分だけ先に問題解決しているけどお兄さんはそんなこと知らないのだから心配は継続中なのだ。
妊娠中はちょっとしたことで情緒不安定になるなんていうけどこういうことなのかな?
それでお兄さんに迷惑をかけちゃうなんて…
悶々と考え込んでいると、すぐ真横から名前を呼ばれてちょっとビックリ。
膝をついて目線を合わせて、心配事?と聞いてくれるお兄さんに思わず抱きつく。
「ごめんなさい…あの、あのね…」
怒られるかもしれないけれど素直に自分の心の中に起きたことを全部話した。

2

このまま何でもないよと誤魔化してお兄さんはきっといつまでも気にしちゃう人だから…
思えば漠然とした不安でもやもやしたけれどお兄さんを疑うような気持ちは不思議と浮かばなかった。
最初から疑うことなんかなかったのに変に空回ってごめんなさいと謝った。
お兄さんは黙って私の話を聞いてくれていた。
何を言われても仕方ないと思いながらもビクビク震えていると、不意にお兄さんの頬が緩む。
きょとんとしていると、それだけ想われて嬉しく思うことはあっても嫌いになんかならないよと心底嬉しそうに抱きしめられる。
絶対ラルバ一筋浮気なんてしないからと力強く言われてポロポロ泣いてしまう。
前の私ならもっとストレートに物事を考えられた気がするけど今はなんだか色々考えすぎてしまう。
そのせいで変に不安にもなったけど、嬉しい気持ちもどーんと大きく心を満たしてくれる。
「私も…ぐすっ…お兄さん一筋だからねっ♥ぁうぅ…」
グズグズしゃくりあげてしまったけど、お兄さんは私が落ち着くまでずっと優しく背中を撫でてくれていた。

3

それから先は頬が緩みっぱなしのまま昨日言っていたとおりにお買い物デートに繰り出した。
やっぱりまごまごせずにすぐに謝ってよかったと心の底から思う。
晴れやかな気持ちで見る景色はいつもより輝いて見えた。
道を行く間はぎゅ〜っとすがりつくように腕を組んで寄り添って歩いちゃった。
ちょっと歩きにくそうだけどお兄さんも嬉しそうに腕を絡めてくれる。
里の中では羽も隠して人間っぽく振舞ってるけど仲のいい兄妹とか親子に見えるのかな?
お腹を見たら夫婦って分かると思うけど♥
自分が誰のものか誰から見ても分かるのってなんだか素敵♥
気前のいい店主さんなどは私たちの熱愛っぷりに当てられてサービスしてくれたりするものだからお兄さんも上機嫌で冬物を探しては色々買い込んでいく。
私の服もたくさん買ってもらった…んだけど、そのおかげで最後は大荷物で腕も組めなくなっちゃった…
ちょっと買いすぎたかな?と思ったけどお兄さんがほとんど一人で抱えて家まで持ってくれた。

4

扉から入るのが難しいので先に家に入って軒先から荷物を受け取り選別していく。
どこに何をしまうべきかはもうちゃんと分かっているのでお兄さんも安心して任せてくれる。
買い物メインで遊んだりは出来なかったけど、診察で赤ちゃんも無事元気に成長しているのもはっきりしたし、変なもやもやもお兄さんに全部吹き飛ばしてもらえたし、冬の買い込みもだいぶ進めることも出来たしで今日はとってもいい日。
鼻交じりに荷物を運んでいるとお兄さんに呼ばれて一旦整理の手を止めてお兄さんの元へ。
まだ片付いてない荷物はたくさんあるけど何かあったのかな?
手を引かれて歩いていくとなんと閨にたどり着く。
ふぇ?っと間抜けな声を出してしまったけど真面目なお兄さんがいきなり前置きなくここへ連れてくるとは思っていなかった。
(するのかな…♥でも…そうだ、きっとこの部屋に何か荷物を置くための相談だ。…でもひょっとして本当に?)
脳内で期待と現実的な考えが目まぐるしく入れ替わる。
布団に座るように言われてつい上ずった声で返事をしてしまった。

5

自然と正座になってお兄さんと向き合っていると紙袋を取り出される。
何かと思えば永遠亭でもらえる袋だけど…今日は何をもらってきたんだっけ?
最初に取り出されたのはいつもお世話になっているローションでこれはまあ分かる。
そこからは私の知らない物だったので説明してもらった。
「精力剤と…び、媚薬?って…えっ?お兄さん…♥」
まさかこんな直接的にエッチなものを買ってくるとは想像していなかったので慌ててしまう。
とりあえず話を聞くように言われるけど羽は興奮でパタパタ自然に動いてしまうが自分でも止められない。
聞けば私が先生と話しているうちにお兄さんも相談に乗ってもらっていたらしい。
当然内容は私の挙動不審についてで、不安になって何か縋るもの欲しさについ…ということだった。
ごめんと謝るお兄さんはしょんぼりと沈んでいて見ていて居た堪れない。
情けないところを見せちゃったかな…と言われても元はといえばどう考えてもこちらが悪い。

6

「お兄さんは全然悪くないよ!私がもっとちゃんとしてればよかったんだから!」
いてもたってもいられず飛び起きて縮こまるお兄さんの頭を胸に抱いてよしよしと撫でてあげる。
いつもはだいたい私が何かしてしまってお兄さんに安心をもらっているので立場が逆だ。
どうにか気を晴らしてあげたいけど…その時、足元に散らばる薬がころんと私の足に転がってきた。
たぶん、買いはしたけど本当に使うつもりはなかったであろう薬…
きっとお兄さんのことだから撫でるのをやめて身体を離せば、もう大丈夫なんて言って微笑んでくれるだろう。
そしてそのまま何事もなかったように元通りに戻ってくれる…けどそれじゃ私の気がすまない。
悪いことがあったら良いこともあって然るべき!
特に私が発端なのだから私に対して好きなこと、させてあげよう。
早速行動に移ろうとお兄さんの頭を離して一歩下がると予想したとおりもう大丈夫なんて言うもんだから余計にやる気が燃え上がる。

7

私が何かしでかそうというのはお兄さんもすぐに察知したみたいだけど責められる立場だと思い込んでいるのか何も言ってこない。
もっと強気に出ればいいのにと思うけど…すぐにそうなるかとほくそ笑む。
まず精力剤と媚薬の入った包みを拾い上げてお兄さんへ差し出す。
差し出され、受け取ったものの真面目な話でも始まると思ったのか懐にしまおうとするのでそうじゃないと止める。
こほんと一つ咳払いして、一歩前に進みお兄さんの本当にすぐ目の前…10cmもないような距離に立つ。
身を引こうとするお兄さんへまた動かないようにと制止してゆっくりとスカートを持ち上げる。
突然のことに驚きながらも性欲旺盛なお兄さんは本能的にスカートの中に注目してくれた。
中は…これからされることに期待して既に大きく愛液のシミの出来たパンツが見えることだろう。
思い切って、持ち上げたスカートをお兄さんの頭に被せて引き寄せてみるけど抵抗はされなかった。

8

「旦那様を不安にさせちゃう悪い子にお仕置き…してほしいな♥」
スカート越しにお兄さんの頭を優しく撫でながらおねだり。
自分で言っていて少し恥ずかしいけど状況的にはそういう事なので仕方がない。
でもここは女の意地の見せ所…せっかくお兄さんが持ってきたものも使ってもらおう。
「…お薬…使っても大丈夫だよ…♥ううん…使ってほしいな♥」
ちょっと緊張するけど、先生のところの薬だし大丈夫と自分に言い聞かせる。
お兄さんはやっぱり使う気がなかったのか少し躊躇うような素振りを見せたけど…
スカートの向こうでガサガサと小包を開封して、薬を嚥下する音が聞こえた。
その後、布団の脇へ放られたのは精力剤の入っていた包みで…それに視線を向けていたせいで不意に舌でクリトリスを刺激されて膝が震えてしまう。
「やっ♥…あっ♥大丈夫…ちょっとビックリしただけ…♥」
腰を支えてくれるお兄さんにお礼を言いながら、その気になってくれたことを喜ぶ。

9

いつも元気なお兄さんが精力剤を使ったらどうなるか、この時私はそこに考えが回らなかった。
加えてもう一つ…お兄さんは私をゆっくりと布団に寝かせながらパンツをスルリと脱がせて媚薬を取り出す。
分かってはいたけどドキリとしちゃう…けど、拒否するつもりは微塵もない。
私は自分で大きく脚を開いて受け入れる意思を示し…
「私が誰のものか…もう一回しっかり教え込んでね♥」
トロリとおまんこに垂らされる媚薬ローションに期待と興奮で身を震わせる。
効果がどの程度のものか分からないけど永遠亭で普通に出してもらえる物なら変なことにはならないと思う…でも普段使わないようなお薬をお兄さんに使われてると思うと勝手に気分が舞い上がっちゃう。
感覚が敏感になってきてるけどお兄さんは一旦そこには触れずに私の服を脱がせにかかった。
以前は脱がせ方も分からなかったのに手馴れたものですぐに全裸に剥かれちゃった。
でもそんな僅かな間にもどんどん勝手に気持ちよさが高まって愛液をとろとろ零してしまう。

10

それを見たお兄さんは焦らすように人差し指で軽くすじをなぞってくる。
「〜〜〜っっ♥」
たったそれだけでバチバチと快感が頭の中で弾ける。
ほんのちょっとだけど、ぴゅっと潮を吹いてしまったみたいでお兄さんもちょっと驚いてる。
そんなに強い薬だったかな…と注意文を読みなおそうとするお兄さんに堪らず声をかける。
「お兄さん焦らしちゃやだよぉ…はやくおちんちんでお仕置きしてぇ♥」
ぐいっと両足を手で抱え込んでぐっしょり濡れたおまんこをお兄さんに見せつけておねだり。
ゴクリと生唾を飲み込み急いで服を脱ぎ捨てると襲いかかるような勢いで覆いかぶさられる。
お兄さんのおちんちんは薬のためか興奮のせいかいつもより大きく、雌を屈服させる形をしているのが分かる。
(あんなの入れられたら絶対すぐにイっちゃう…♥)
思わずその凶悪な物に見とれているとクイッと顔を上げさせられてキスと同時に何か飲ませられる。
すぐにそれが錠剤形の媚薬だと察するとお兄さんの本気を感じて私の身も心も喜びに包まれるのだった。

七十一話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ラルバに促されるままに永遠亭で購入してきた薬を使ってしまった。
売ってくれたイナバさんも使用する相手は当然分かっているので妊婦用に調合してくれた物だし一度説明には目を通してある。
それでも予想以上にとろんと発情しきった瞳を向けられると分量は大丈夫だったかなと心配になってしまう。
場の空気に飲まれているのもあるのだろうが完全にとろけ切ったラルバを見ていると自分のものもいつにも増して元気になってきている。
元々ラルバの空回りから始まった事だが、こんな事態になるのは予想外だ。
心配で気弱になってしまっていた自分に声をかけてくれたイナバさんが冗談のつもりですすめてくれた物だがこうも早く活躍するとは…
お仕置きしてとラルバは言うがすぐに相談してくれたのもあり自分は特に気にしていない。
彼女に言ったとおりむしろ変に弱気になって申し訳ないくらいなのだが、こうも大胆に誘われては乗るしかない。

2

両手を彼女の頭の両側について押し倒すようにラルバを上から見下ろしている。
抑えようもなく熱く息を吐き、潤んだ瞳で見つめてくる彼女にもう一度口付ける。
先程飲ませた媚薬がこちらにも効果を発揮したりするのだろうか?
仮にそうだとしても行為の間中口づけを我慢し続けるのは到底無理だ。
軽く舌を出すと優しくちゅぷちゅぷと吸い付いてきてくれるのがまた可愛いのだ…
そうして最低限の部分が触れ合うだけで体温がどんどん上昇していき激しく動いたわけでもないのに汗ばんでくる。
これもきっと薬の効果なのだろうが、こうも早く変化が現れるのは先生の腕がいいのかプラシーボ効果というやつか…
どのみちこれから効き始めるのだろうから考えても仕方のないことか…
身体の調子を確認し終えると身体を起こす…考える間もラルバはずっと熱心に舌先に奉仕し続けていた。
舌先は離れるのを残念そうに見てくるラルバの頭を一撫ですると、手のひらに頭を預けて目を細めた。

3

優しくされて弛緩するラルバへ、お仕置き…始めようかと囁くと途端に瞳に♥が浮かぶ。
「思いっきり気持ちよくなってね♥でも、優しくして欲しいけな…♥」
既に受け入れ準備万端で自ら広げていた脚を、より挿入しやすいように角度を調整していく。
しっとりと汗ばむ、最近少しむっちりしてきた太ももに小さな指が食い込む様が扇情的だ。
その中央でひくひくと期待に動く陰唇があるが相変わらず綺麗なスジを保っている。
人差し指で軽く柔らかな陰唇をぷにゅりと突くと、
「ひぅ♥…ぁ…これ凄いよぉ…♥」
軽く触れただけで大袈裟に反応するが、そのまま指を横にスライドさせて隠れた小陰唇を晒す。
濡れた花弁から蜜が湧き出るようにトプリと愛液が溢れて肌を伝っていくのを見て指を離す。
指や舌で愛してあげたくもあるがいきり勃つペニスに猛烈に急かされて腰を前に突き出す。
いつもより反り返ったペニスはそのまま挿入されることはなく、陰唇に挟まれるようにして宛てがわれて竿がクリトリスを擦る。

4

「〜〜〜っ♥」
声にならない声を上げて喘ぐラルバの様にカッと火がつき、角度を調整すると常よりも大きく膨張しているペニスで一気に小さな膣穴を貫き通した。
「ぁ…〜〜〜〜―――――っ♥♡♥」
ずどんっ!と音がしそうな勢いで奥まで一息に突き込まれたペニスはその勢いを止めずに膣壁をゴシゴシと擦り始める。
最初からラストスパートと同等のリズムで目の前の可愛い雌に精液をぶちまけることだけを考えて腰を振るう。
ばぢゅん!ずぢゅんっ!肉のぶつかる音が絶え間なく響き、それを掻き消すような声量でラルバが喘いだ。
「あ"っ♡くぅぅぅ〜〜っ♡♥♡いぐっ♥またイっくっっっ♥ずっとイってるよぉ♡♡だめっ♥すっごいのきちゃっ…♥♥♥♥♥」
声は途切れず絶頂と愛を叫び続け心を燃え立たせていく。
ラルバの細い両足首を掴み、快感に善がり無意識に閉じようとするのを強引に開かせてずぷんずぷんとペニスを深く深くへと挿入を続けていくと膣穴全体の締めつけをより強く感じられる。

5

僅かに残る頭の中の冷静な部分が合意とはいえ大変なことになったなと落ち着かない感じがわだかまっていたが、射精が近づくとそんなもやもやもすぐに消え去っていく。
持ち上げた脚をそのまま前に突き出すようにして膣を上向きにさせて屈曲位に近づけていく。
精液を全部注ぎ込むには都合の良い体位なのだが理性を総動員して完全には移行しない。
大丈夫とは言われても母体に良くないのは知っているので我慢しようと決めているのだ。
これは二人目を仕込む時の楽しみだと強く自分に言い聞かせて正常位に戻すがラルバのほうが頑張って角度をつけてくれているようだ。
「くっ♥…っ♥…ぇへ…♥」
快感に叫びそうになる唇を噛むように微笑んで見せるラルバの顔を見て一気に精液の箍が弾け飛ぶ。
グッと腰を落としてラルバの脚も抱き込むようにして小さな彼女の全身を抱きしめるような体勢になると共に射精した。
一瞬痛みを覚えるような大きな精液の塊が無理やり尿道を押し広げて鈴口から飛び出していく。

6

どっぶるりゅるるぅうぅぅぅぅっっっ!!!あまりの射精の勢いに射精している自分まで呻いてしまう。
白い欲望は一瞬で小さなラルバの膣内を埋め尽くして結合部から吹き出してシーツの上にみるみる広がっていく。
「うっ…ぁあぁぁっ♥♥♥すごっいっ♥おまんこ灼けちゃうっ♥♥♥これっ♥ダメになっちゃうっ♥♥あたまバカになるぅ♥♥♥♥♥」
全身を抱え込まれ動けないラルバはただただ快感を与えられるだけ受け止め続け、嬌声をあげることしかできずに際限なく快感を高められていく。
膣から溢れるほどに射精してなお止まることなく射精し続けるペニス…それを再びピストンさせる。
「やぁぁあぁぁっっっ♥♥♥だめっ♥うごくのはほんとにぃ♥♥あっ♥あっ♥あぁあぁぁあぁ♥♥♥」
制止を聞かずにどくどくと精液を噴き出すペニスをぐちょぉ…と引き抜き、ぢゅぶぅ…と差し込む。

7

射精しながら動くのはこっちにも当然負担が大きいが薬のおかげか意外なほど動くことができる。
そのピストンはゆっくりと、しかし少しずつそのペースを早めていく。
濃すぎる精液が膣内にべっとりと張り付くようでカリで掻き出される量も心なしか少なく感じる。
出てしまった分はまだ続く射精で補填されるので膣内は常に精液で満たされているような状態だ。
「うあぁ♥頭のなかぁ♥おにぃさんで満たされてくぅ♥♥♥あついっ♥うあぁあぁぁあぁぁっっ♥♥♥」
痙攣し続ける膣壁がペニスをめちゃくちゃに舐るのを均すようにごりごりと襞を撫でる。
締まりの強い部分はいつもより強く締め付けてくるのにそうでないところは不思議と弛緩したように蕩けた感覚もある。
その全てに精を塗りたくりながら更なる熱を送り込まんと腰に力を入れる。
一方的にされるがままのラルバは次の大波が来るのを察して、ぎゅっとお腹を抱く。
「お父さんの愛情♥一緒にもらおうねぇ…♥はうぅっ♥」

8

常のラルトスパートに近い勢いにまで勢いを増してきていたピストンではあるが、連続の行為に少しガタが出ている。
それがむしろ緩急となり快感を生むので、がむしゃらな勢いは止まることなくラルバを犯す。
荒々しい呼気の中で熱に浮かされたようにラルバの名を呼び続ける。
ただ彼女を求める気持ちばかりが増幅されていくようで自分も何も考えられない。
互いに互いを想いあい思考が単純化していく…余計な装飾はなく好きだけが大きくなる。
それを声に出してラルバに伝えるとラルバも自分に同じように好きだと返してくれる。
その声に、応えるようにして再度の射精。
連続での射精は経験はあるが何度目であろうが脳が蕩けそうだ。
一発目と同じような濃い精液をどぶっ!どぶぷぅっ!!と膣奥に叩きつける。
「いっぅぅううぅうぅぅ♥♡♥あぁぁ♡うあ"ぁっ♥」
自分だけが聞くことの出来る、可愛いラルバの喘ぎ声。

9

もっと、もっと聞きたい…その想いで腰を動かそうとしたが猛烈な締めつけに腰砕けにされてしまう。
ラルバへ向けて倒れそうになる身体を支えながら、ぎっちりと食らいついてくる膣肉に扱かれて今度はこちらが動けないまま扱かれるままに精液を注いでいく。
凄まじい搾精に精液が枯れそうな勢いだが、そんな気配もなくどぷっどぶりと多量に彼女の膣を満たす。
このホールドで動きが止まったことで二人共熱狂の渦からなんとか復帰する。
未だに精液は出ているがそれでもいくらか冷静になった頭で、大丈夫?とだけ聞く。
「…んっ♥…大丈夫♥…だから…まだ続きできるよ♥」
ポンポンとお腹を叩いてこっちも平気だよとニコリと笑う。
汗びっしょりで息も整わない内から続きをねだられて、これは本当に大丈夫だなと安心。
薬の効果…かは不明だが、こちらもまだまだペニスが萎える気がしない。
まだまだ彼女への想いが止めどなく溢れるのを胸の内に感じる傍ら、少しずつ膣内の締まりが柔らかくなっていく。
軽く腰をゆすり動かせるのを確認して目配せするとパチリとウインクを返されるのだった。

七十二話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
腰が再び激しく動き出し、強烈な快感が身体中を貫く…かと思いきやお兄さんは密着していた身体を起こしてしまう。
おちんちんは挿入されたままだけど、温もりが離れてしまうようでちょっと心細い。
でもそんな時間は長くは続かずにすぐに私のほうが引き起こされて座位の体勢になってくっつく。
身体を労わるように優しく抱え込むようにして身体を起こされて抱きしめられる。
さっきまであんなに激しく愛し方とは違う、いつものお兄さんの感じに近い。
二回の射精で…一回目からずっと射精し続けての連続だからか少しお疲れみたい。
それでも抱きしめる腕から、密着した胸元から元気がどんどん回復していくのを感じる。
なんだか妖精みたいにエネルギーに溢れているみたいだ。
お兄さんはほんの少しの休憩で完全に回復しきった…というか、むしろさっきより元気が有り余ってるみたいな…?
疲れからふぅ〜…と吐き出されていた息はふぅふぅと興奮した獣のそれに近くなる。

2

蛇に睨まれたカエルのように身体を動かせないけれど、私の場合は早く食べて欲しくてうずうずしちゃう。
また押し倒されて、おちんちんでいっぱい奥のほうをつつかれて頭バカにされちゃう♥
それか私に動くように言ってくるのかも?もしそうなら気持ちよく出来るように頑張らなくちゃ♥
そんな風に考えていたら身体を軽々反転させられて、またすっぽりと胸に収められてしまう。
後ろからかと思ったけど動き出すこともなくお腹を撫でられてこれはこれでとまったり…
背面座位も好きではあるけど薬でハッスルしてる時にするのはちょっと違うような気もする。
私の考えを見透かしたようにお兄さんに、もっと激しいのかと思った?と聞かれて狼狽える。
誤魔化しても仕方がないのでコクリと頷くと、お仕置きするよりちゃんと二人で楽しみたいから…そんな事を言いながら後ろから何かを取り出して見せられる。
それはお腹をケアするためのローションで…ちょっと仕切り直すのはありかな?と不安そうに聞いてくるお兄さん。

3

このタイミングで出てくるとは思っていなかったので少し驚いたが媚薬と一緒に買い足したのだった。
確かにこれなら一緒に仲良くできるだろうけど…
「お兄さんもそれ大好きだよねぇ…いいよ♥でも我慢できるかな?」
私自身本当はお兄さんに優しく愛してもらうほうが好きなので断る理由はない。
おちんちんを挿入れっぱなしというのがちょっとそわそわしちゃうけど、背面座位ならこのままマッサージ出来ないこともない。
お薬でかなり興奮状態みたいなのに快楽より愛情優先してくるのは流石に驚いたけどそういうところが好き。
マッサージしやすいように身体を反らしてお兄さんの身体にぴったりくっつく。
体勢が整ったのを見てお兄さんもローションを手に垂らしてお腹を包むように優しく撫でてくれる。
ちょっとくすぐったいけど温かい手がお腹を撫でていく感触に自然と頬も緩む。
激しいプレイの後だと尚更こういう甘い愛撫が心地よく感じるのかもしれない…

4

そう思ったんだけど…さっき最大限感覚を引き上げられ敏感になっているのもあって普通のマッサージなのに性感帯を愛撫されているように感じてしまう。
手つきもいつも以上に優しいけれど…そこから受ける愛情もプラスされて頭にがんがん気持ちよさが押し寄せてくる。
繋がっているからというのが最大の理由だとは思うけど今更抜いてほしいなんて言い出せずに口を噤む。
けどお兄さんには当然私が感じているのは筒抜けで、声を抑えなくてもいいよと囁かれる。
「んぅ…♥でも、なんだか…いつもより恥ずかしい…♥」
さっきまでは気にすることもなく嬌声を上げていたけど…もごもご口篭っているとお兄さんの手がマッサージではない動きで私の身体をまさぐり始める。
赤ちゃんのためのマッサージで気持ちよくなるのはちょっと気が引けるというのもあったが、それが終わったとなれば話は別。
上がり調子だった体温がローションでじんわりと温かさを保って気分もまた盛り上がってくる。

5

快感にふわふわしてきた意識が、コリっとクリトリスを引っかかれて急激に呼び覚まされる。
「あ…はぁ…♥ビリビリって…今、すごい…♥」
ぷしゅ、しゅぅ…人差し指のほんのわずかな触れ合いで簡単に潮を吹いてしまいビクビクと身体を震わせる。
お兄さんはそんな私を後ろから抱きしめて動けないようにすると更に二回、三回とクリを引っ掻いた。
「やっ♥うあぁっ♥そこばっかり、だめぇ…♥」
絶頂で更に感度が増していたところを続けざまに愛されて呆気なくイかされ続ける…
おまんこも勝手にきゅっと縮むんだけど、中にあるおちんちんの形をまた強く感じてしまってこっちでも…
どこかで絶頂すると別の部分にも快感がくるような体勢になっていて逃れられない。
いつの間にか胸に添えられていた手が優しくおっぱいを搾るように刺激してくる。
「くっ♥ふぅうぅぅうぅ♥♥♥まだおっぱいでないよぉっ♥♥♥やあっ♥乳首っ♥膨らんじゃう…♥♥」

6

激しく攻められるわけでもなく、かといって次々に与えられる快感から逃れることもできず、ある意味さっきの激しいお仕置きエッチよりも精神的にゾクゾクしちゃう。
連続絶頂で目の前がチカチカしてきたころ、ようやくお兄さんの手が性感帯から離れて腕や脚を支えるように置かれる
その普通の接触でもぞわりと全身が快感に包まれて力が抜けてしまうのだけど…
「あぁ…♥はぁ…♥おにぃひゃん…♥もう、ゆるしへぇ…♥」
崩れ落ちそうになる身体をお兄さんへ預けて耐えるけど、おちんちんがずっぷり深いところに突き刺さってまたイってしまう。
「ひぅぅ…♥ちょっと…ちょっとだけ、きゅぅけ〜しよ…?♥…ね?♥」
頑張れないこともないけど、今の状態ではまた全部お兄さん任せになってしまう。
それもいいのだけど普通にするなら私からだってお兄さんを気持ちよくしたい…のだけど、口から出てくる声の甘ったるい調子に、これじゃあ余計お兄さんを興奮させちゃうだけじゃ…そんな心配は勿論的中する。

7

休憩前にあと一回だけ射精させてくれないかと控えめだけど力強い声で囁かれてしまう。
我慢が出来ないのかゆさゆさと軽く私の身体を揺するようにして快感を引き出してくるので堪らない。
だめと言えば中断してくれるとは思うけど…それは私が嫌なのであった。
私が中断を求めてなお、お兄さんからこんな風に強く求めて来られるのはあんまりない。
お薬のせいもあるのかもしれないけど、それだけ強い想いを向けられるのは雌として喜びでしかない。
返事を待たずに少しづつ動きが大きくなっていくのを感じて、頷く。
「いい、よ♥…だいじょうぶ、だから…♥でも…」
自分を抱えるお兄さんの手を引き寄せて胸元に抱く。
「おまんこいがいはぁ♥いじめないでほしいな♥」
これ以上何箇所も同時に愛されると気を失ってしまいそうなので、このお願いは聞いてもらいたい。
状況は分かっているのでお兄さんもすぐに条件を飲んでくれた。

8

「ふふ〜♥もっと楽しみたいもんね♥ありがと♥」
ペロリと自分の愛液にまみれたお兄さんの指を舐めて綺麗にしてあげるとおまんこの中のおちんちんが跳ねた。
抱く腕に僅かに力が入るけど私が指をしゃぶっているのもありきつくはない。
浮きそうになる足でなんとか身体を支えてお兄さんが動きやすいようにしてあげるとピストンが少し早くなる。
じゅぶっじゅぶりと愛液の滴るおまんこを突き上げるようにおちんちんが激しく上下に擦れる。
体勢のせいかあまり派手に奥にまでは突きこまれないけれど、かわりに角度が弱点にぴたりと据えられてどっちみち私はすぐに参ってしまう…
「イっ…♥にゃ♥うぁぁ♥そこっゾリゾリしちゃっ♥♥」
お兄さんの指を吸うことでギリギリ耐えていたけど執拗にGスポットを擦る亀頭に堪らず口を離してしまう。
自由になったお兄さんの腕は私を抱えなおすとより強くソコを擦りつけてきて…
「い"っっ♥♡♥だめっ♥とまらないっ♥イくのとまらないからぁ♥♥♥」

9

絶頂の波にとらわれて、ぶしゅっぷしぃ…とまたも連続で潮を吹かされてしまう。
これでおっぱいやクリトリスまで一緒に弄られていたら本当にどうなっていたか…そう思うと同時にべろりと耳を舐められて…
「うひゃぁ♥あっ♥えぅ♥そこもだめっ♥おにぃさんにしつけられちゃったからだめえぇぇ♥♥♥」
不意打ち気味に耳に奔った刺激…滅茶苦茶な快感の本流に押し流されそうになっていると不意におちんちんがブルリと大きく震える。
射精が始まるのだと経験ですぐに分かったけど、今熱い精液を中に射精されたら…
(…だめかも…♡)
一瞬だけ冷静になった頭で全てを諦めた直後、おまんこの中に想像以上の熱が叩きつけられる。
「―――――ぁ♡…くぅぅ〜〜――ぁ♡………っはぁ♥…かふっ♥うぁ………気絶する。かと…思ったぁ…♥」
びゅるるっ!と噴き出した第一射を歯を食いしばって耐えてギリギリ意識を繋ぎ留める。
続けざまにどくどくと注がれる粘っこい愛を感じながら、カプリとお兄さんの指に甘く噛み付いて頭を焼く快感に耐えるのだった。

七十三話

1

「おまんこしかいじめちゃダメって言ったでしょ〜…」
かぷかぷ指を甘噛みしながらもお兄さんの射精をおまんこに受け入れ続けている。
急な耳への愛撫に本当にビックリしたんだからと怒るとさっきまでの逞しさはどこへやら。
しゅんとなって反省するお兄さんはおっきな犬みたいでちょっと可愛い。
許してあげてもいいかなと思ったけど今後のために言うだけ言っておく。
「妖精だって女の子は優しくしなきゃダメだよ?ただでさえ私はお兄さんに調教されてお兄さんにエッチなことされるとすぐにイっちゃう身体なんだから…」
ほらっとおっぱいに手を導いてあげるとおっかなびっくり優しく愛撫してくれる。
それだけで、あぅん♥と自分の意思とは関係なく媚びるような甘い声を出してしまう。
「んぅ…♥…ほら、ね?分かったでしょ?お兄さんが考えてる以上に私はお兄さんのものになってるんだからね…激しいのも好きだけど…優しくしてほしいよ♥」
それだけ言うと噛んでいた指をペロリと舐めて噛んでごめんねと謝る。

2

お兄さんも、ごめん耳なら大丈夫かと思って…と謝ってくれたので許してあげよう。
分かってくれたらいいの♥なんて言うけど元々これって私へのお仕置きエッチだから別によかったのかなと思わなくもない。
話している内に射精が終わっていて余韻もあんまり感じられなかったのは残念だけど、たまにはこういうこともある。
気を取り直してまだ硬いおちんちんを軸にしてくるりと身体を反転させてまた向かい合う形になる。
何も言わずに支えてサポートしてくれたお兄さんの手にちゅっとキス。
その後身体を起こして唇にもキスしてあげるとちょっとおろおろしていたお兄さんの顔にもいつもの優しい笑顔が戻ってきた。
「えへへ♥やっぱり仲良しエッチのほうがいいね♥」
ニコリと微笑むとお兄さんもコクリと頷いておでこにキスされる。
そのままおちんちんも抜かずにキスを互いに繰り返していると…当然、また固くなってくるわけで…
チラリとお兄さんの顔を覗うと気まずそうに、一旦休憩だったなと身を引こうとする。

3

「あっ…う〜ん…」
休憩したいのは本当だけど身体が火照って仕方がない。
今離れちゃうとせっかく温まったのが逃げてしまいそうでなんだかもったいなくて…
「…ちょっと、ごめんねっと、ととっ…」
お兄さんに縋り付くように抱きついて押し倒そうとすると、何をしようとしているのか気づいて私の身体を支えるようにしながら静かに二人で寝転んだ。
膨らんだお腹がお兄さんのお腹に押し付けられてしまうのでコロリと身体を横にして向き合う形になる。
その間もおちんちんはずっとお腹に入りっぱなしで気持ちよくなっちゃうから身体を動かすのが大変だった。
なんとか思ったとおりの体勢になれて安心しているとお兄さんが、抜かない方がいいのか?と聞いてくる。
確かに一旦離れたほうがお互い楽な姿勢になれるけど、やっぱりこの熱は逃したくない。
おちんちんは抜いてもいいのかもしれないけど…そこは気持ちの問題だ。
「お兄さんをより近くに感じていたいから…だめかな?」

4

片足をお兄さんの脚に引っ掛けるようにして引き寄せるとお兄さんも抱きしめ返してくれる。
距離が近くなるとそれだけで嬉しさがこみ上げてきて、つい頭を擦りつけてしまう。
擦りつかれるのはお兄さんも好きみたいだけど、今はちょっと歯止めが効きにくいから心配だな、なんて言う割には伝わる温もりはいつもどおりの優しさに溢れている。
お兄さんなら大丈夫だよ♥と手を出してこないことを信じてか、手を出してきても許してあげるという意味でか分からないような返しをしながらクスリと笑う…私としてはどっちに転んでも得のある二択だ。
「んっ…ちょっと休めばすぐ元気になるから…」
私からもお兄さんの背中に手を回してぎゅっとしがみつくと、それだけで本当に元気になっていくようだ。
(やっぱり女の子は大好きな人におちんちん入れてもらうのが一番幸せなのかなぁ…)
落ち着きつつもいまだに熱を放ち、お腹の中で今にも暴れだしそうなおちんちんに意識を向ける。
もう少しだけ待ってねと念を送ると、それが通じたように大人しくしていてくれた。

5

何も言わなくても心が通じ合うような穏やかな温もりに包まれるような幸せな時間。
激しくエッチするのも大好きだけど、こんなふうに落ち着いて抱き合う時間も大好きだ。
気を抜きすぎるとこのまま眠ってしまいそうで困るんだけど…
今はお兄さんがすっごく昂ぶってるから眠ってもそのまま犯されちゃうかもしれないけど♥
寝ている相手にも手を出すのはお互いOKにしてるけど、起きてる間に満足しちゃうから滅多にない。
たまにはいいかな…なんて思うけど、やっぱり起きて愛し合うほうが好きなのでぎゅっぎゅと瞼を強く瞑って開いてを繰り返して眠気を飛ばす。
その後パチパチと瞬きしてからお兄さんの顔を見上げて様子を見ると、ずっと私を見つめてくれていたのかぴったりと目が合う。
なんでもないことだけど、無性に嬉しくなってお兄さんの背中に指で、だいすきなんて書いてみる。
ちょっと分かりにくかったのか不思議そうな顔をしているので何度か繰り返してあげるとにんまりと笑ってくれた。

6

お返しに私の背中にも何か書かれちゃったけど…だいすきじゃない?なんか多いけど漢字使ってない?
なんだっけ?と思っていると、愛してると囁かれてそれだと合点がいく。
「画数が多いとわかんないよ〜…♥」
ぷくっと頬を膨らませると面白そうにつつかれてぷひゅっと空気が漏れちゃう。
二人でクスクス笑い合ってまたぎゅっと抱きしめ合う。
もうすっかり元気になって活力が漲ってきて不思議とムラムラしてきてしまう…
「♥…もう動いて大丈夫だよ…♥なんだか…凄く興奮しちゃってる…♥」
ぬるりと愛液がおちんちんに絡んでいくのが分かる…同時に身体の中の熱がまた上がっていくのも感じる。
絡ませた足を支えにして腰をくねらせるとお兄さんが小さく快感の呻きを上げて落ち着きそうだった息をまた荒くしていく。
「待たせてごめんなさい♥また、私で気持ちよくなってね♥」
ドクンドクンとおまんこの中で強く脈打ち更に太く固くなっていくおちんちんで無理やり穴が広げられちゃう…♥

7

赤ちゃん産むの楽になるかなぁ…なんて考えながらおちんちんを奥までぐちゅりと飲み込んでみせる。
そうしてからゆさゆさと腰を揺すってあげるとお兄さんの腕に力が入ってくる。
「…うふっ♥もう射精ちゃう?…ずっと中に入ってたもんね♥」
私は動いているつもりはなくてもおまんこが勝手におちんちんに精液をねだってきゅうきゅう締めちゃうのだ。
おちんちんで拡張されているとはいえ本当なら挿入もできないような小さなおまんこの中で射精しないように我慢するのは大変みたい。
「辛かったなら射精しちゃってもよかったのに…♥お兄さんが気持ちよくなってくれるなら私は嬉しいんだよ?」
ろくに動かずに射精するのが恥ずかしい気持ちがあるみたいだけど私にはよく分かんない。
だって、こっちも入れてるだけでイっちゃうくらいなんだからお互い様でしょ?
そのままゆっくりと、快感から動けずにいるお兄さんのかわりに私が動いて気持ちよくしてあげる。
体勢のせいであまり激しく動けないけど、今はこのペースが二人に合っている。

8

「射精したくなったらいつでも射精していいんだからね…♥我慢しないで…お薬効いてて辛いでしょ…?」
あんまりよくはないんだけどお兄さんがあんまり辛そうだからちょっと奥のほうまで咥え込んであげる。
奥まで入れると意識的におまんこを締めつけながらお兄さんの弱いとこを集中して攻める。
だんだん荒くなる息と私を抱く腕の力が増すのを感じてうまく気持ちよくできているのだとほくそ笑む。
「ちゃんと気持ちよくなれてる、ね♥…いいよ♥ほら♥私の中にいっぱいだ・し・て♥」
言葉の終わり際に思いっきりおまんこ全体でおちんちんをぎちゅぅ…と包んであげる。
その瞬間一際強く抱きしめられると共におちんちんの中を精液が昇ってくるのが感覚的に分かった。
「♥…!♥…うっふふっ…♥んっ♥…いっぱい…どろどろ…♥私も、イっちゃった…♡」
お腹の中に注ぎ込まれる熱い精液の感触だけで身体中とろんと力が抜けちゃう。
今度は射精の感覚をしっかりと楽しみながら、まだ小さくなる気配のないおちんちんをどう満足させてあげようか考えるのだった。

七十四話

1

どろどろとした精液がおまんこの中を満たして少しずつ愛液と混じっていく。
そうすると私達二人も同じように一つに混ざっていくような感覚がしてしまう。
激しさはなかったけどじっくりお互いの熱を感じ取れたエッチだったのでいつもよりぽぅっとしちゃう。
表情にも出ていたみたいで、疲れちゃったかな?と身体を案じてくれるお兄さんの声にふにゃりと頬が緩む。
「ん〜ん…しあわせだなぁ〜…って♥楽な姿勢だったし元気はさっきよりあるくらいだよ♥」
一番好きなのは対面座位なんだけど最近は側位のほうが体勢的には一番楽だった。
他の体位が辛いというわけでもないので私から求めて色々試してもらってるけど。
大丈夫だよとグッとガッツポーズをとるとお兄さんも安心したようで安らかな顔で余韻に身を任せた。
とくん、とくんとまだちょっとだけ射精が続く中、大きな安心感に包まれて精神が蕩けていく。
そういえば私が大丈夫なのはいいとしてお兄さんはあとどのくらい出来るんだろう?

2

見た感じではまだまだ大丈夫に見えるけどお薬も使ってるし念のため確認しておかなきゃ。
「お兄さんも大丈夫?もし変に疲れちゃったなら無理しないほうがいいよ」
私のほうは元気だけどやっぱり二人一緒に楽しまなくちゃね。
おちんちんがおっきくても疲れてるなら私がお口でしてあげてもいいんだし。
少しでも疲れが飛んでいくようによしよしと背中を撫でてあげているとお兄さんのほうからも羽の付け根を愛撫されちゃう。
「っうゅ…♥えへへ…♥やる気満々?」
聞いている間にも指を止めずに背を撫でながら性感帯をしっかり擦ってくるお兄さん。
漏れ聞こえる吐息の感じからもう二、三回出さなきゃ落ち着かなさそうな雰囲気だ。
「ん〜♥お兄さんにあんまり激しくされちゃうとすぐバテちゃうからなぁ♥どうやってしよっか?」
すぐ回復するとはいえ休憩を挟んでいくのはお兄さんとしては辛いかもしれない。
(ここは覚悟を決めてお人形さんになってあげたほうがいいのかな?)

3

一番いいのは二人で一緒に上り詰めることだけどお兄さんがいつまでも辛そうなのは嫌、絶対に嫌。
「…よし決めた!お兄さん、身体をね…こうして…そう」
コロリと正常位の体勢になってお兄さんを受け入れるべく気合を入れる。
「お兄さんのた・め・に♥激しいの解禁しちゃう♥この体勢なら私がダメになっても動きやすいでしょ?」
私の言葉に躊躇いを見せながらもお兄さんは欲望に塗れた目で静かに私の腰を支えて少し腰を落とす。
いつもなら何だかんだ言って妥協案を出してくるけど今日はすぐに、いいのか?と聞いてくる。
お薬は私よりお兄さんの方に効いちゃってるみたい…私にも効いてはいるけどやっぱり妊婦用でちょっと弱めなのかも?
「お薬使うように言ったのは私だもん♥責任とらせて…なんなら、お仕置きもし直してくれても…♥」
昂ぶってるお兄さんのお仕置きエッチを想像すると怖くもあるけどなんだか興奮しちゃう。
今はオナホになるつもりだからお兄さん優先のエッチでも問題ないのだ。
言うことがころころ変わっちゃって申し訳ないけど今の気持ちを優先しよう。

4

お兄さんに気持ちよくなってもらうためなら頑張れる!
私の言いたいことは伝わったようで、そういう事ならとお兄さんもやる気だ。
それでもフィニッシュ以外はできるだけ浅いところを攻めるつもりではあるみたいなのは流石だ。
…奥を突くようにおねだりされたら我慢できなくなるから、とだけ釘を刺されたけどこれはどう受け取るべきなんだろう?
「それってぇ〜♥どっちの意味?」
イタズラっぽく聞いてみるけどはぐらかされちゃった♥
話す間にも繋がっているところから早く動きたい!射精したい!…そんな想いが伝わってくるようだ。
これ以上焦らしちゃ可哀想だと、枕にシーツを巻いて受けせた腰の下に突っ込む。
これで多少お兄さんも私の身体を抱える事に意識を割かなくてよくなるだろう。
あとはまだ燻ってる部分を完全に燃え上がらせてあげればいい。
今回の件であんまり本を鵜呑みにするのは止めようと決めたけど、たぶんこれは正しいだろうと思う部分は試してみる。
征服欲というのを擽ってあげるのがいいのだとか。

5

動き出そうとするお兄さんを制止してちょっとだけ深呼吸…私がやっぱり怖がってるんじゃないかと心配そうなお兄さんに向けて精一杯のお誘いをする。
「赤ちゃん授けてもらったお兄さん専用おまんこでぇ♥おちんちんが気の済むまで気持ちよくなって精子どぴゅどぴゅ注いでくださ、にゃぁあぁっ♥♥♥♥♥」
ごちゅっ!思い切りお腹を抉ったおちんちんが子宮口にねじ込まれる直前でギリギリ止まる。
あまりの衝撃とおちんちんに貫かれたことで身体が持ち上がり反り返ってしまった。
子宮口の方が勝手に精子を欲しがってちゅうちゅう先っぽを吸ってしまってるけどお兄さん、耐えてる。
私がなんとか頭を起こすのと同じくらいのタイミングで腰を引いて入口付近までおちんちんが戻っていく。
別れを惜しむようにウズウズしてる子宮に頭まで支配されてしまったみたいで私のほうが本当におちんちん奥まで欲しくなっちゃってる…♥
頭の痺れるような刺激にぽやっとしてると、お兄さんの指が私の口元に添えられたのに気づく。

6

差し出されるままに口の中に誘い込み舌で愛撫していると、お兄さんがじっと瞳を覗き込んでくる。
ラルバがエッチに誘ったせいで我慢できなくなっちゃったからね…それだけ言うと唾液の伝わるのも構わず指を抜いて自分でペロッと舐めて見せられちゃう。
その手が私の腰に触れるまでの僅かな時間が、なんだかピストンまでのカウントダウンみたいで無性にドキドキしちゃう…
そしてそれは本当にそのとおりで、ゆっくりと私の腰に手が添えられたと思ったらゆるりとお兄さんの腰が揺らめくように前後に振られ始めた。
最初はゆっくり、でも入口そばのGスポットを正確にえぐるように擦ってくるので堪らず声が出てしまう。
「あはぁ♥おにいさん…♥ぅふっ♥怒っちゃった…♥んやぁっ♥めちゃくちゃにされちゃぅ♥」
嗜虐心を煽るような声音?がポイントらしいけどこれ合ってるのかな?
答え合わせはお兄さんのおちんちんがすぐにしてくれた。
執拗に何度も何度も浅いところを擦られて私は声も上げられなかった。

7

ぐちゅ!ずちゅ!ぬちゅ!おちんちんが入口あたりを出たり入ったりするたびに嫌に水音が大きく頭の中に響く。
時折勝手に吹き出してしまう潮がお兄さんのお腹や脚を濡らすけれど、そんな事は気にせずにお兄さんは私をいじめてくれる。
「ぁ♥…ふぁ♥…ゃぁ♥…ぃっ♥…うぁ♥♥♥」
お腹に刺激を与えないようにしてくれてはいるけれど、私に与えられる刺激は普段と変わらない。
むしろ本気でイかせにかかってきている気迫が私の精神にビリビリ響いてきて入口だけでも凄い快感がずっと身体中を駆け巡って頭がパンクしそうだ。
腕を投げ出して本当にお兄さんに使われているみたいな形になっているけど、お兄さんの本気の愛を感じられて幸せ♥
いつもなんだかんだセーブしちゃうことが多いからたまにはこうしてお薬を使ってあげるのもいいかも?
なんて言えるような余裕もないんだけど…
「うぁ♥…あっ♥くる…?きちゃう?」
ピストンが早くなるのを感じて勝手におまんこが精液欲しさに締まってくる。

8

「好きなタイミングでだしてぇ♥わたひはもうイってるからぁ♥」
チカチカ瞬く視界をなんとかお兄さんのほうへ向けるけどぼやけていてよく見えない。
感じすぎちゃうのも考えものだと思ったらぐっとお兄さんの方から顔を近づけてくれてだいぶよく見えるように。
どうしたのかな?と思う間もなく突然好きだ、愛しているとラブコールを投げかけられて心が震える。
やっぱりお兄さんは愛情を優先させる人だから、ちょっと暴走気味でも愛の言葉を紡がずにはいられないみたい。
真っ赤な顔して好き好き言ってくれるものだから完全にいつものペースになってしまう。
この限界を超えそうなあたりで繰り出されるラブコールは本当にダメ。
私が私でなくなるような、自分でも知らない自分が表に出てきちゃうような感覚になってしまう。
勿論いい意味で、だけど…言葉もきけないくらいにべろんべろんに酔っ払ったみたいになるのはちょっと恥ずかしい。
見てるのはお兄さんだけ…ならいいんだけど、例の鏡でチラチラ自分の顔が見えてしまって自分がもう染まりきっているのを客観的に観察できてしまった。

9

布でも被せとけばよかったのか、それともこれでよかったのか。
心のどこかでこうなることを期待してたのかもしれない…なんだかんだであの鏡は最大限仕事を全うしてくれた。
そんな大きすぎる幸せに押しつぶされまいと現実逃避じみた考えが脳裏によぎる間にも降り注ぐ言葉に身体のほうは蕩けきっていた。
腰に添えられた手は当然として、ポツリと落ちてくるお兄さんの汗が当たった部分すら快感が走ってしまう。
肌に擦れるシーツの感触ですら絶頂の後押しになっていて入らない力を無理やり入れて胸の前で組むようにして縮こめる。
「わらしもっ♥大すきっ♥だいすきだからぁ♡せーえき♥だしてぇ…♥」
これ以上の刺激を受けたらそれこそ本当に気を失いそうで、今お兄さんとの繋がりが途切れるのだけは絶対に嫌で射精を懇願する。
涙ながらのおねだりにお兄さんも力強く頷いて亀頭をGスポットに猛然と、しかし絶妙な緩急とたまに混じる的確な外しを交えた攻めに私の心が堕ちるのを感じる。

10

頭を灼くような真っ白な熱が、膨れ上がり爆発しそうなタイミング。
その瞬間に迸った精液が性感帯を直撃するに留まらず、止まらないピストンによって何度も何度も染み込ませるように擦りつけられる。
「きっ…たぁっっ♥♥♥あぁ♥あぁっ♥せーえきっ♥だいすきなおにぃさんのせーえきぃ♥♥♥うぁあぁっっ♥♥♥」」
ドカンッ!と爆発したような衝撃の後、それがいつまでも身体の中を反響するようにして大きくなっていくような感覚。
そんな状態でも頭ははっきりとお兄さんを認識して、そのおちんちんがまだ満足していないのを察する。
葉が噛み合わないような震え奔る快感の中で、叫ぶ。
「やめないでっ♥まんぞくするまでぇ♥だしてぇ♥♥♥」
自分は大丈夫だから!そんな叫びに、再びピストンが早まる。
流石にお兄さんも絶頂してからすぐのピストン、それも射精を乞われての状況ではそう長くは持たなかった。

11

続く射精はすぐにやってきた。
ひょっとしたらそれは三分も経っていなかったかもしれないけれど、それまでに私のほうは何度絶頂させられたか数えることもできないほどイキ狂ってしまった。
そんなところに再び熱い熱い蕩けるような愛を注がれて…
「ひぃあぁぁあぁっ♥♥♥あついっ♥しゅごいぃ♥どぷどぷっ、きてるぅ♥♥♥」
腰を上げている体勢だからというのもあるけど入口を重点的に攻めていてなかなか掻き出されないので、どんどんお腹の中にお兄さんの精液が溜まっていく。
実際にはそんなことはありえないのだけど、それがずっしりとした重みを感じるようだった。
そして、まだまだ…お兄さんの猛りは収まらない。
ますます元気に反り返ったおちんちんが快感を求めてより正確にGスポットを擦り上げる。
「っ♥♥♥いいよっ♥だいじょ、ぶっ♥だからぁ♥ひぅぅっ♥♥」
何度目かの潮が吹き出てお兄さんにかかるけど、もう全身汗や愛液でびしょ濡れだ。

12

イきすぎて締まりが緩くなるような感覚がする中、お兄さんのおちんちんの存在がやけに大きく感じられる。
振り切れて感度が逆に鈍ってしまったかのようだけど亀頭に擦られた部分だけは変わらず敏感に頭に快感を叩きつけてくるようだった。
きっとイキ過ぎて壊れちゃわないようになってるんだとフワつく頭で考えながらも精一杯お兄さんを気持ちよくできるように意識的におまんこをぎゅっと締め付ける。
「きゅぅ♥イっちゃう…けどっ♥もうなにもかわんないもんっ♥♥♥」
この時私はもうとっくに連続絶頂状態に突入中で頭がハイになっていた。
でもそれはお兄さんも同じようなだったのかもしれない。
お互い自分はもう限界いっぱいまで感じているから、相手にも同じように感じてほしいと思っていた。
そんあ気持ちの表れかお兄さんのほうからは絶え間なく愛の言葉を受け取っていたけど、私はもう頷いたり僅かな行動ででしか返事ができない有様だった。
でもそんなちょっとした動作だけでも嬉しそうにしているのが分かった。

13

腰の添えられていた手が離れて私の頭をくしゃりと撫でる。
もうちょっとだから頑張って…言葉はなかったけどそう言われた気がした。
汗まみれでちょっとゴワつく髪をくしゃくしゃと撫でられていると、エッチなのとは別な気持ちよさがこそばゆかった。
「だいすきっ♥…だいすきだよ♥おにぃさん…♥」
身体を抱くようにキツく胸の前で組んでいた手を解いてお兄さんの手を取る。
そのまま手から気持ちを通じ合わせるように祈るようにぎゅっと握るのと同時に精液が三度迸った。
「…♡…っ♡…ぁ♡…おにいさ…♡」
強烈な刺激というより、大きな充足感…私は絶頂の叫びをあげることもなく、ただただお兄さんの名前を呟いていた。
お兄さんも同じようにラルバ、エタニティラルバと私の名前を何度も呼びかけるように呟いていた。
その囁くような声が同調し、自然にお互いを求める気持ちが最高潮にまで達して二人で抱きしめ合う。

14

体勢の都合でまたころりと側位の形になってぎゅ〜っとしがみついた。
「すきっ♡すきっ♡だいすきっ♡だいすきだよっ♡」
何度も名前も交えながら好きだと訴えるとお兄さんからも同じように愛の言葉を囁かれる。
幸せの絶頂の天井を更にぶち抜いた先をどこまでも飛んでいくような、そんな感じ…
激しく汗にぬれた肌をすり合わせてお互いを求める。
まだ抜かれていない硬いままのおちんちんももっと感じたいとこっちから奥にずにゅぅと無理やり迎え入れてあげると、びゅぐっ!びゅるりっ!と連続四回目の射精がお腹の中に満ちていく。
敏感なおちんちんを刺激されて快感に呻くお兄さんは、それでも出て行く精液を奥に注ごうと腰を引くことはなかった。
とぷとぷとお腹の中を熱く流れていく愛をおまんこ全体で感じる。
「いっぱい…でた、ねぇ…♥…まだ、がんばれる、けど…♥ふっ…ぅ♥…どうする…?♥」
強がり、ではないけどかなりフラつきながら問いかけるとまた頭を撫でられる。

15

四連は流石にちょっと堪えるよと笑って休憩しようと言われて私も力を抜く。
たぶん本当はまだまだいけるんだろうけど、疲れたままだと快感も鈍るしこれでいいのだと思う。
私はまだ大丈夫だよ?と一応言ってみたけど、余裕があるって程ではないだろ?と休憩の意思は変わらなかった。
無理して続行させたいわけでもないし、お兄さんも満足はしてるみたいなのでそれ以上は言わなかった。
それにしても、なんだかんだで優しくされちゃった感じになったけど…
「結局…お仕置きにはならなかったね?」
ニヤリと笑うとツンと額を突っつかれちゃう。
だからもうそれはいいよと恥ずかしそうにそっぽを向くお兄さんの首筋にチュッとキス。
そのままキスマークをつけてペロリと舐める。
「んっ♥もうお互い相手のことしか見えないもんね〜♥」
ニシシと笑っていると今度は突かれずにキスが降ってくる。
次いで、大好きだよとまた囁かれ、私からも同じように囁き返すのだった。

七十五話

1

ふわんとした緩やかな空気の中、二人身体を思いっきり弛緩させて寛いでいる…
肌を撫でる手、優しくかかる相手の吐息、囁かれる愛の言葉…
気を張るほうが難しい空間で愛だけが大きく膨らんでいく。
「ふぅ〜…えへへぇ♥おにぃさぁん♥…大好き〜♥」
じゃれつくように胸に擦りつきながら優しく撫でてもらうともう天国にいる心地。
もうすっかり元気になった私はお兄さんの状態を確かめるべくおまんこに意識を向ける。
中のおちんちんはまだ大きいけど少し柔らかくなってる、かな?
たぶんまだできるはずだけど、絶対まだ射精する!という感じでもない。
まあ、結構出したし無理もないけど…そういえばお薬はまだ効いているのかな?
「ねえお兄さん?身体の調子は…えっと、薬の感じはまだある?」
先生の薬だし変なことにはならないと信じてるけど心配はしちゃうのだ。
私の質問を受けて腕や脚も少し動かして様子をみてから、特に変な感じはしないかなと答えてくれた。
見た目にも明らかに変という場所もないし、抜けたかは分からないけど異常は全くなかった。

2

ラルバは?と当然の質問を返されて私も全然平気、いつもどおりだよと返す。
それならいいんだと安心したように頭を撫でられてついふにゃっとしちゃったけど、これからどうしよう?
私としては身体も心も十分以上に満足している。100点満点だ。
い〜っぱい射精してもらったし、大好きって言ってもらったし…♥
それに…正直残してきた荷物の山が少し気になってきている。
このまま夜通ししようと言われたら喜んで相手をするけどね♥
お兄さんを感じたいと思う気持ちは心の中で今も燃え盛っていることにかわりはないのだ。
「お兄さん…まだ、したい?♥私が御奉仕しようか?♥」
お腹を指でくりくり刺激しながら誘うように囁く。
もうこれは仕方がないの…お兄さんとしたい気持ちは抑えられないから勝手に身体がそういう風にうごいちゃうの。
勿論こういう仕草を直す気は全くないんだけど。
だってお兄さんに喜んでもらえるんだもん♥

3

くすぐったそうにしながら荷物片付けてからすればよかったなと困ったように呟かれる。
やっぱりお兄さんもそこは気になっているみたい…というか片付けていたら続けたのかな?
「する気はあるんだ?♥」
求められ嬉しくなってどのくらいする気なの?と聞いてみると明日の朝まで続けられる気がするなんて言うけど、まだ夕方にもなってないよ…♥
お薬抜けてないんじゃないかなと思わなくもないけど、やる気満々の時のお兄さんは普段もこんな感じだった。
ラルバの身体が良すぎるのも原因の一つなんだぞ?と言われても困っちゃう。
私からしたらお兄さんの身体のほうがよっぽど中毒性強いもん。
そんな言い合いを交えながら話し合った結果…結局、食べ物も買っているので痛ませてはいけないと一旦中断という事になった。
せっかくの秋の味覚を食べずにダメにしちゃうのはいけない。
栄養いっぱいの手料理で元気になってもらって…その後は勿論♥
やる事を済ませて補給も入れれば後は何にも縛られずに自由に愛し合えるというものよね。

4

とはいえ、温もりが恋しくて離れるのが辛い…
整理に時間がかかったにしても最悪でも夜にはまた再開できるだろうけど、それはそれ。
お兄さんもしがみつく私を引き剥がすのは躊躇われるのか背中を撫でて待ってくれている。
こうしていても仕方がないと決心したけど…
「ムラムラしちゃったら、私がいつ、どこで、何をしていても…おちんちん挿入れてくれていいからね♥」
きっとだよ?と念を押してから長らく私の中に入ったままだったおちんちんをずりゅんと抜き出した。
ちょっと小さくなってはいるけど、まだまだやれるという雰囲気のそれを物欲しそうに見つめてしまう。
「気持ちよくしてくれてありがとうね…♥」
宝物に触るように丁寧にさきっぽを撫でてあげるとビクンと震えて反応してくれた。
またね♥と再開を約束してから横たえていた身体をゆっくりと起こす。
一度四つん這いの体勢でふぅ、と一息入れるとおまんこからどろりと精液が溢れてしまい慌てて指で押さえる。

5

あとで洗い流すとはいえ精液が流れていっちゃうのは寂しいものだ。
「あん…出ちゃった…」
勿体無いけどこうして押さえていては荷物整理もろくにできやしない。
仕方なく一度お風呂で洗い流そうかと立ち上がろうとした時、お兄さんが後ろから覆い被さってきた。
驚く私の耳元に口を近づけて、ムラムラしたとだけ告げる。
「え?あっ…なん、でぇっ♥♥♥」
私の声に応える前にすっかりまた固くなったおちんちんがずぷっと入ってくる。
崩折れそうになる私は腕を取られて身体が倒れないように後ろに引かれる。
「やぁ♥一回やめようって言ったのにぃ♥」
喘ぎ声で訴える私に、ムラムラさせたのは君だろうとおちんちんが突き込まれる。
言われたとおり挿入しただけだと言われては私は何も言えない。
「何が、そんなに♥あんっ♥よかったの♥ひゃぁ♥」
深くまで挿入されたおちんちんを緩やかに前後させるようなじっくりした攻めに成す術無く喘ぐ。

6

自分の子種をあんなに愛おしそうに扱われては滾ってもしかたないだろうと言われてやっと分かった。
「でもそれはっ♥お兄さんのなら当然っ♥ふぁあぁん♥♥」
子宮を刺激しないような繊細な、それでいて私の弱点はしっかり攻めてくるいやらしい腰使い。
今度はGスポットではなく一番感じやすいポルチオとあって私は即絶頂へ導かれてそのまま小さく絶頂し続ける。
いくら普段名器だと褒めてくれるけど、こんなゆったりした抽挿ではお兄さんへの刺激はすぐに射精できるようなものではないだろう。
お兄さんが絶頂するまでにどれだけイかされることか…そう思い至ってゾクリと震えたのは悦びから。
大切に大切に、私がおちんちんにしたように宝物を扱うような攻めに精神が震える。
じゅくじゅく溢れる愛液で余計に注がれた精液が流れてしまうけれど、出た分以上に注いでやるという気迫を感じる。
優しく丁寧に先っぽが一番奥を撫でて好きだ好きだと訴えてくる。
肉体より精神にくる愛撫のような攻めにゾクゾクが止まらない。

7

「おにぃひゃ、もう、もうっ♥たえられにゃぁあぁっっ♥♥♥」
声に応えるようにほんのちょっとだけ、強めにグリッと先っぽが突き込まれて即イかされてしまう。
散々出させられて出やすくなっているのか潮がぷしっと吹き出るけれどもう気にしていられない。
「しゃせぇ♥はや、くぅ♥ほしくておなかうずいちゃってるよぉ…♥♥」
精神的に大きな効果を果たしてはいるものの肉体的には結果的に焦らすような形になる攻めに私が耐え切れずに震える腰を自分から押し付けて子宮口でちゅっちゅと先っぽにラブコール。
そのせいでこっちはまたイってしまうのだけど、お兄さんも射精してくれる気になったみたい。
身体を気遣うように優しく腕を引かれて抱きしめられる。
今はこれで切り上げるけど、今日はあと何度君を求めるか自分でも分からないから…本気の声音でそんな事を言われて…
「いい、よぉ…♥だんなさまの、せーよくしょりはぁ…♥つまのつとめ、だもん…♥」
だから私だけを見ていてね♥とお願いすると応えるように、どぐっ!びゅるっびゅるるるっ!と精液が溢れた。

8

本当に出て行ってしまった分以上に注いでいるんじゃないかという多量の精液がびゅぐっ!どぷぅ!と奥に塗りたくられる。
「ひぅ♥うぁ♡…あぁあっ♥♥…すごい、よぉ…♡…だいすきぃ…♥」
どぷっ!と精液が奥を叩くたびに倒れないように後ろから支えられながらビクッと身体を震わせてしまう。
凄い回復力だと感嘆しながら、注がれる精液の熱に蕩ける。
熱が引くまでに何度絶頂したかは自分でも数えられないくらいだった。
そうしてまた切り替え時…
「うあぁ…♥…はぁ♥ふぃ♥…うぅ〜…おちんちん抜きたくない…」
けど仕方ないよね…チラリとお兄さんへ振り向いて見ると、お兄さんも残念そうにしていたけどゆっくりとおちんちんを引き抜いた…
抜かれた後、精液が漏れないようにパンツを履いてみたけどやっぱりダメみたい。
でも溢れた精液がどんどんパンツの隙間から溢れていく様はお兄さんをギンギンに反応させてくれた♥

9

お兄さんも立ち上がって、これでは他の事をしていられないから、なんて言いながら私の手を引いてお風呂へ向かっているけどきっとまた…♥
―――…この日は予想通り、お互い今までの最多絶頂数を塗り替える程に求め合ってしまった。
お風呂でも、料理中でも、食事中でも、片付けの途中でも…当然、夜布団の中でも…♥
せっかくのお料理も私の口の中には精液の味が混ざってしまったけどとっても美味しかった。
お兄さんも料理のおかげかますます元気に私を求めてくれたんだけど…
後日、買い物途中で薬売りに来ていた兎さんを見つけて薬について聞いてみたら、
「使ったんだ…どうだった?…そう、凄かったのね…でもアレねぇ…」
お兄さんが予想済みだったのは後で知ったけど効果は本当に弱めでほとんどプラシーボ?効果だったみたい。
「まあお互いへの愛が一番の媚薬ってことで」
キッカケ程度にはなったんじゃない?それだけ言うと颯爽と仕事に戻って行った。
お家に帰ってからその事を話すと、お兄さんは何も言わずに抱きしめくれた。

10

薬は最初に使っただけでまだ残っているけど、あの日以降なんとなく二人とも使おうとは言い出さなかった。
それは薬に頼るようなのはあんまりよくないよね、という事からだったけど…
「二人共素直に愛し合えるようになるだけなら、たまにはいいかもね♥」
お兄さんも薬箱を見ながら、たまになら、ね…と頷く。
…しばしの無言の後、でも今日は普通な気分だなと言うお兄さんに慌てて頷く。
「うん♥そうだよね、やっぱり普通が一番だよね♥」
使おうと言われたら喜んで受け入れるけど…あ〜…でもハロウィンのイタズラにはよかったのかも?
またそういう機会にこっそり使ってみるのもいいかな、なんて思いながらほくそ笑む。
色々あったけど、二人の気持ちがまた強く結びつくことになったからきっと良かったのだと思う。
冬の気配も強まるこの時期、燃え上がるような愛の火が胸にあればきっと温かく過ごせるだろう。
それとは別に、今日も温かい手料理でお兄さんを喜ばせてあげようと鼻唄交じりに家事に戻るのだった。

七十六話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
秋も深まり落ち葉掃きが大変そうな博麗神社。
その日は参拝客としてではなく、最近噂の異種夫婦について霊夢に話を聞きにやってきていた。
掃除で忙しそうな他には特に用事もなさそうな霊夢は気分転換も兼ねてか快く私を迎えてくれた。
「また一人で来たの?個人的な話ならともかくそうじゃないなら付き添いの一人もつければいいのに」
客間へ通されながらそんな事を言われる。
心配してくれるのはありがたいけれど今回の件では家の者もあまりあてにできないのだ。
愛想笑いでその場を濁す私の様子に肩をすくめて、この場ではそれ以上は言わずに黙って部屋へ案内された。
通された部屋でしばし待たされ、身体が冷えたでしょうと温かいお茶を出される。
外で掃き掃除をしていた霊夢もお茶で一息つき、お互い落ち着いたところで改めて本題に入る。
「それで?具体的に何を聞きたいの?阿求」

2

今回の本題である夫婦について、実は私は数ヶ月前から存在だけは知っていた。
稗田にはそういう情報も入ってくるのだ。
人外の者と距離の近い幻想郷…物好きな人間と物好きな妖怪が一緒になることは希にあった。
その結果として誕生した森の道具屋のような者も存在している。
出来ることならばもっと早く調査して記録したいところではあったのだが、最近はまた異変続きで重要度の高い編纂が多すぎた。
里に限らず幻想郷全体に影響のあるような話の前では一組の夫婦の話は後回しにせざるを得なかった。
だがそれも何とか落ち着き始め…まだごたごたしているようではあるが、今この隙を見て動かなくてはまた何事か起きて後へ後へと先送りすることになりかねない。
そんな訳で数ヶ月越しにではあるが、今もたまに耳に入る…つまりまだ夫婦継続中の二人について調べようと思ったわけだ。
直接本人へ話を聞きに行くのが一番ではあるが、どうにも気まずい事情がある。
そのためまずは件の夫婦に関わったことがあると思しき人物へ話を聞きたいということだ。

3

特に霊夢は二人の仲を取り持ったなどという話もあるくらいなのだ。
是が非でも話を伺いたいというものだが…本題を切り出すと途端に渋い顔になられて困惑する。
そんなに問題のある夫婦なのだろうかと若干の不安がこみ上げてきたがどうやら違うらしい。
「あの二人は…百歩…万歩譲って監視対象で収まるけど他に問題があるのよ…」
とりあえず二人に関しては現状大きな問題点はないらしい。
里に行く用事のある際には遠目から様子を伺ったりするらしいが人間の夫婦以上に仲睦まじく見ていて恥ずかしいくらいだとか。
「家のそばまで行ったこともあるけど…一つ忠告するけど尋ねる時はちゃんと事前に約束しておきなさい」
真っ赤な顔で真剣にアドバイスされてしまったが…デバガメでもしてしまったのだろうか?
霊夢の珍しい顔を見れたので今日はこれだけで収穫としては申し分ないかも知れない。
深く聞くのは躊躇われたので他の問題とやらのほうに話題を移してあげた。

4

なんでも他にもこっそり関係を結んでいた異種カップル達に神社が聖地として神聖視されてしまって困るという。
まともなカップルはひっそりと参拝するくらいなのでまだいいそうだが…
「勘違いした馬鹿共を何組か叩き返したらだいぶ落ち着いたんだけどねえ…」
ふぅー…大きなため息をつく霊夢に労いの言葉をかける。
深くは聞かなかったが…まぁ、盛った獣の相手はさぞ大変なことだろう…
その後は霊夢の愚痴の聞き役に回されて取材どころではなかったが特別聞けることもなさそうなのでよしとしよう。
ひとしきり文句を言い終えた頃には日が傾きかけていたのは少々困ったが…
散々吐き出してようやく落ち着きを取り戻した霊夢。
「は〜…だいぶすっきりした…ってもうこんな時間?一人じゃ危ないし送っていくわ」
結局その日はそのまま帰ることになってしまったが、最低限の話は聞けただろうか。
「こんな時間になるのは予想外だったけど、やっぱり誰か連れてきておいたほうがよかったんじゃないの?…あっ何かつけれない事情あるのね?」

5

私は話したんだからアンタも話しなさいと無言の圧力をかけてくるので帰り支度を整える手を止めて霊夢に向き直る。
霊夢には特別隠さなくてはならない事情でもないので話しても…むしろ話しておいたほうが後々面倒がないかもしれない。
今日私が一人で博麗神社まで来た…お付をつけられなかった理由。
「え〜っとですね…家の従業員みたいなんですよ…その、例の夫婦の旦那さんのほうがね…」
妖精はストレス発散に使え!と過激な発言を飛ばしてきたがまさか身内がその妖精とねんごろになるとは…
そして家で働く者は当然私の主張は知っているので妖精と一緒になろうというのなら隠そうとするはずだ。
今回結婚した者は働き者で皆からの信頼も厚かったので庇われていたのだろう。
まあ毎回大量の仕事を持って行ってくれるので万が一首になられたら困ると思って庇っている者もいるようだが。
その仕事ぶりは私も信頼していたので在宅で仕事をしたいという願いも聞き入れたという訳だ。
正直な話…ショックではあったが、相手が妖精ということに目を瞑ればとても良い夫婦とのこと。
妊娠もしているというし仲を引っ掻き回すのは流石に心苦しい。

6

妻の妖精も人間の生活に馴染むように大人しくしているというし…
様子見してもいいかと思ったのだが、とりあえずその為の判断材料を増やそうと話を聞きにきたという訳だ。
それで色々変に庇い立てしそうな家の者は連れて来にくかったのだ。
正しい判断ができなくなっては困る。
「ふ〜ん…結構甘い裁定するのね」
式を執り行った人が言えることじゃないでしょうと言い返すとまたバツの悪そうな顔になる。
霊夢としては反応に困るだろうがこれも博麗のお墨付き?がなければまた違ったのかもしれない。
とりあえず霊夢判定でギリギリ辛うじてでも白判定なら…安心と言えるだろう。
他にも魔理沙や近所の人間に聞き込みをするのもいいだろうがひとまず事は荒立てなくてよさそうだ。
「とりあえず放置はできないので何かいい方便でもあればいいんだけど…」
あいつがいいなら自分もと霊夢を困らせるような輩が増えるのを抑制しなければならない。
人間の里のために、それは絶対に必要なことだ。

7

無論一番早いのは里のルールを破った悪として罰して見せしめにすればいい。
しかし…当代はまだそういう経験はないが、記憶には恋をしたことも人を愛したことも刻まれている。
二人が本当に愛し合って大人しくしているというのであれば…様子見してやりたい気持ちもないでもない。
そもそも件の夫婦は博麗の許しを得たものとして多くの人間に見られすぎなのだ。
今更どうこうしたら余計に拗れかねないという理由もある。
仕事の出来る者を手放したくないとか細々した事情も重なって悩んでいる。
最初に結婚話をされた時に突っ込んだ話をしていたら即断できたかもしれない…だからこそ彼は話を暈したのだろう。
だいたいその時は既に妊娠していたらしいし、どうにも後味が悪い話になりそうで…
「はぁー…どうしたものでしょうね本当に…」
最終的に判断を下すのは直接二人と話をしてからになるのだろうけど…
近いうちに開催予定の三者面談を思い肩を落としながら霊夢に先導されて帰路につくのだった…

七十七話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ラルバとの生活も5ヶ月目、空気は冷え込んできたが暖かな日々を送っている。
お腹が重くなる前にと早めに急ぎ冬支度を整えたおかげで今はだいぶまったりしている。
火鉢や炬燵の炭も、妊婦さんが身体を冷やしちゃあいけないよと藤原さんに譲ってもらえるよう話を付けられたので切らす心配もない。
どうせ定期的に顔を合わせるしと、定期検診時に纏めてお金を渡して受け取りに行ったり届けてもらったり。
思えば永遠亭にも博麗神社にも…霧s…魔理沙さんやカッパの子に関してもそうだが、ラルバの繋いでくれた縁のおかげで随分と助かっている。
在宅じゃなくても屋内で仕事をしてきた自分にとっては縁遠い人達と接するようになったものだ。
しかし…その繋がりもいつまでもつのだろうかと心配になる。
現状上手く落ち着いた生活ができているが自分の雇い主は妖精嫌いで完全に人間側の稗田阿求なのだから。
一番いいのはラルバを守ってあげられる今の生活を続けることだがそうもいかないかも…いや、いかないだろう。

2

妻が妖精であるとは伏せているがいつバレるか…もうバレてなにか動いている可能性もある。
稗田の立場上お目こぼししてもらえる気はしないし、信頼できる同僚達に誤魔化すのは頼んでいるが…
せめて出産までは粘りたいがラルバと里の外へ出る準備は進めている。
ラルバは元々里の外で生活していただけあり別に今すぐにでも家を出られると平気な顔をしていた。
「私はお兄さんと一緒にいられるなら家はどこだっていいよ」
そう言って心配そうな顔しないでと励ましてもらったものだ…
仕事の手を止めてそんな事を考えているとラルバがお茶を持ってきてくれた。
「お疲れ様♥どう?お仕事順調?」
本や資料も多いのでそっと湯呑を机に置いてそのまま隣にちょこんと座って見つめてくる。
構って欲しい遊んで欲しいという気持ちがビシビシ伝わってくるのが微笑ましい。
家のことも考えないわけにはいかないがここは彼女との時間を優先しよう…

3

熱いお茶を冷ましながら一口飲んで一息。
湯呑を置いてラルバに向き直り、もう少し…四半刻はかからないだろうと伝えると嬉しそうに羽をはためかせた。
まだ日も高いし一緒に出かけてもいいかな、なんて思ったが仕事が終わる前から考えるのは早いだろう。
もうちょっとだけ待って欲しいと言うと、
「ここで待ってていい?お邪魔かな?」
静かにしてるからとしおらしくお願いされて、何も問題はないと快諾する。
上目遣いにお願いされるとどうにも弱い…ただ嬉しそうに微笑む彼女の顔が全てを押し流してくれるのだが。
座布団を持ち出して背中合わせに自分は仕事、彼女は読書。
仕事が長引くかラルバの家事が早めに終わるとだいたいこの形になる。
邪魔をしたら二人の時間を作る妨げにしかならないと十分承知しているのでラルバも大人しくしている。
そして背中に彼女の体温を感じると自分のやる気はどんどん高まり予定より早く終わるのが常だった。
今日も今までどおり、四半刻の半分もかからずに最後の仕上げを終えて筆を置くことになった。

4

ここで何かミスを残すと後が大変なので念入りにチェックするが…特に問題はない。
この最終チェック段階になると後ろからそわそわした空気が感じられてこそばゆい。
今日の分の仕事が完璧に終了したのを確認して道具を整理し終えた時、横合いからラルバがぎゅっと抱きついてきた。
今からは二人の時間だと嬉しそうにスリスリと身体を擦りつけてくるラルバの身体を撫でる。
自分も彼女との時間が取れるのは嬉しいが、ここまで全身で喜ばれてはその気持ちも俄然高まるというものだ。
ラルバはしばしそのまま抱きついてきていたが徐々に頭を下げて股座にポスンと頭を乗っける。
恥ずかしながら、彼女の体温によって反応していた愚息が彼女の重みも加わりムクムクと大きくなってくる。
抑えの効かない自分が恥ずかしくもあるが、その欲望を嬉しそうに受け止めてくれると分かっているので止められない。
一つ言い訳をするとしたら、仕事終わりに致すのは元々ラルバが発端ということであろうか。
「お仕事お疲れ様♥…あの、ね?今日も…♥」

5

彼女曰く、働いてるお兄さんがカッコよくてドキドキしちゃう…らしい。
そんな事は今まで言われたことは無かったので最初は恥ずかしかったものだ。
しかしラルバもドキドキで止まれずエッチな気分になってしまうとは思っていなかったのか戸惑っていた。
発情したラルバを見てはこちらの愚息も興奮するというもので…ラルバからは仕事を頑張った労い、自分からは仕事で待たせてしまったお詫びという言い訳を二人で作って身体を重ねるようになった。
結局はヤリたい二人の意見が一致しただけなのだけど…仕事を終わらせてからなのでよいだろう。
まだ少し熱い飲みかけのお茶をグイっと飲み干して万一振動で倒しても大丈夫なようにする。
閨に行けばいいのだが、どうも仕事部屋の熱は仕事部屋で発散するのが一番気持ちがいいようなので仕方がない。
ラルバはこちらがお茶を飲んでいる内に勃起したペニスを取り出してやわやわと握っていた。
「お仕事の疲れがこんなに溜まってる…気持ちよく出しちゃわないとね…♥」

6

この場では精液は仕事による疲れとして表現したりする。
確かにラルバとエッチをしたら仕事の疲れなんて全部吹っ飛んで元気になれるので表現については特に言及しない。
「全部…私が出してあげるね♥」
興奮して熱い吐息の漏れるラルバ…彼女は二度、三度とペニスに熱い口付けをしてからチュプリと亀頭を口に咥える。
横からではやりにくだろうとラルバのほうへと身体を向けるがその間にも熱心にペニスに舌が絡んでくる。
仕事は基本座ってしているのでフェラをするとなると胡座をかいた股座に深く頭を埋めるような体勢になる。
脚を適度に開いてラルバの身体が入る隙間を作ってやるとより深くペニスが飲み込まれる。
この数ヶ月で口淫にもだいぶ慣れたラルバの口は見かけからは想像も出来ないが、その小さな可愛らしい健康的な唇で何度も精液を啜ってきているのだ。
口内は精飲奉仕のために熟れてきておりペニスを咥えられるだけで期待に胸が躍ってしまう。
何より、最初は無理していた根元までの挿入もこちらの手を借りずに行えるようになっている。

7

流石に一番奥まで飲み込むと呼吸が出来ずに多少嘔吐く事もあるが…
息継ぎのタイミングも着実にものにしつつあり、こちらが何かをする必要もなくスキルが磨かれてきている。
無理をする事もなくしっかりと自分の身体も気遣っているのでこちらから制止することはない。
今回は床に座っている体勢ということもあり奥まで飲み込むのが難しいというのもあるけれど。
ラルバは膨らんできたお腹を床に押し付けないように膝を立ててペニスに奉仕しているため、突き上げられた肉感の増したお尻がスカート越しにでもストロークの度にふるりと震えるのが分かる。
その魅惑的なお尻を揉みしだきたい気持ちに駆られるがそこまで手を伸ばすとラルバへ負担がかかりそうなので自重する。
後でいくらでも好きに出来るのだから焦ることはない。
今はラルバの奉仕に身を任せようと熱心に口淫を続ける彼女の頭を撫でる。
フェラをしている時はこちらの顔が見えない場合もあるのでこうして何らかの触れ合いがあると嬉しいらしい。
こちらとしても頑張ってくれているラルバへ少しでも感謝が伝われば嬉しいというものだ。

8

じゅぷり…じゅるっ…ゆったりとした大きなストロークはやがて小刻みに根元へ食らいつくように勢いを増す。
喉の奥は自然とぎゅうっと締まり射精を促してくるので本物の膣かと思わされることもある。
じっくりと搾精器官へと変質しつつある彼女の喉は、その淫靡な成長がきちんと実を結んでいる。
上達する奉仕に何かお返しができればいいのだが…そんな事を考えていると揺らめく触覚が目に留まる。
触覚の付け根…あまり触らないように言われている性感帯をほんの軽くくすぐるように撫でる。
「んぶっ♥ひゃぅぅ♥」
大袈裟に反応を示すラルバへ、とても上手く出来ている、もう少しで射精するから頑張ってと囁きを落とす。
ラルバは少しの間もぐもぐと軽く付け根を甘噛みしていたがすぐに口淫を再開した。
性感帯への刺激により口の中の熱は更に高まり、発情もより強くなったのか溢れる唾液が口の端からポタポタと溢れていく。
「ん"んっ♥じゅっ♥ぢゅるっ♥」
漏れ出る嬌声もより高く艶やかに、その声をもっと聞かせてもらうべく魅惑的に揺れる胸へと手を伸ばす。

9

お尻には届かないがこちらなら負担もかからない…左手は触覚の添えたまま右手で下から掬うようにして優しく揉み拉く。
産まれてくる子供のために順調に大きくなってきているラルバのおっぱい…性的興奮もあるが、フェラをするために体勢を低くしていたせいで床に擦っていたのか服越しにでも乳首が固くなっているのが感じられる。
ブラもつけているので生の感触とまではいかないが、ラルバの柔らかな胸の感触も存分に楽しませてもらう。
こちらとしては極上なのだがラルバとしては困ったもので、ペニスを咥えているだけで完全発情状態になってしまうのに敏感な触覚を擽られているのに胸まで愛撫されては…
「うゃあぁ♥おひぃひゃ♥んんっ♥やあぁ♥」
期待通りの甘ったるい声を上げて耳を楽しませてくれるラルバに、君の可愛い声をもっと聞きたい、柔らかな胸をもっと揉んでいたいとわがままを言わせてもらう。
「わらひのほうがぁ♥イっひゃうよぉ♥んあぁあっ♥」
絶え間なく与えられる快感に堪らずついにペニスから口を離して悶える。

10

しかし目前にある自らの唾液と先走りに塗れたペニスを見てゴクリと喉を鳴らす。
震える唇を開き、引き寄せられるように再びペニスを咥えようとするがカクリと頭を垂らす。
「んぅ〜〜〜…♥…ちょっとだけ、優しくして…♥お願い…♥」
ペロペロと竿を舐めながら潤んだ瞳で見つめられてすぐにこちらが折れる。
触覚からは指を離して普通に頭を撫で始めるとだんだん表情が柔らかくなってくる。
胸は触っていても大丈夫なようだが射精感も限界まで高まってきているのもあり射精に集中すべく右手もまた頭に添えた。
そのまま両手で撫でてあげていると快楽に呑まれくったりしていたのがいつものようにむくりと起き上がる。
「ふふぅ♥お兄さんに滅茶苦茶にされるのも好きだけど今は私の番なの♥もうちょっと加減してくれないと困っちゃうよ♥」
ぷにぷにの頬でペニスを擦りながら上目遣いに窘められる。
復活が早いのでつい調子に乗ってしまうが最近その復活も早くなっている気がする。

11

「お兄さんに攻められるとすぐ陥落しちゃうからね♥弱いところ見つけるだけじゃなくてその辺りのバランスも見極めてほしいな♥」
でも好き放題お兄さんの玩具にされるのも好き〜♥と大胆発言も飛び出す。
自分はいったいどうするのが正解なのか…子供が生まれるまでにはそのバランスは見つかるだろうか?
こちらが悩んでいるのをクスクスと笑いながら見上げていたラルバだったが…
「まぁまぁ♥そのへんは一旦置いといて…濃厚精液そろそろ飲ませてもらおうかな♥」
あ〜ん♥と口を大きく広げるとずにゅぅう♥と一息に根元まで咥え込み激しくラストスパートをかけてくる。
口から一回出てはいたが指や舌での愛撫をしたたかに続けていたラルバのおかげで熱は保たれている。
むしろ焦らされたような形になり強烈な刺激がズドンと腰にきた。
今度はこちらから攻めるのを許さないとでもいうような苛烈な、しかし絶妙に弱いところをくすぐってくる繊細な攻め。
こっちだって攻められたら弱いのは同じことだと言いたい気持ちを抑え、口に…喉に出す事を伝える。

12

ラルバの頭に添えた手に軽く力を咥えてラルバのストロークに合わせてペニスを喉まで突き込み精液を解き放つ。
「んっ♥ごくっ♥ごくっ♥」
飲ませるというよりは直接胃に流し込むような形で腰を震わせてどくどくと白濁を喉へと叩きつけていく。
ラルバは今度は嘔吐くこともなく、与えられる精液を美味そうに飲み込んでいく。
喉の締めつけでぎゅっぎゅと精液を搾られて長く射精が続くが彼女は根元までペニスを飲み込んだまま口を離すことはない。
心ゆくまで喉でペニスの感触を楽しんでから、最後の一口として鈴口に残る精液を啜りとってやっと満足する。
そうしてゆっくりと身体を起こすとこちらの身体にしなだれかかりくぱっと口を開けて見せる。
綺麗に全部飲み込んだ事を嬉しそうに報告する彼女の頭を撫でながら身体を引き寄せて胸に抱く。
「えへへ♥ごちそうさま♥こ〜んなに濃厚なんだからきっと赤ちゃんの栄養になるよね♥」
ポンポンと膨らんだお腹を軽く叩きながらそんな事を言われるが…父としては何と言ったものやら…
ただ、まだ興奮しっぱなしのペニスを満足させてもらう事だけは決まっているのだった。

七十八話

1

胡座の上にラルバを横抱きにして彼女のお腹を撫でる。
背中を預かるのもよいのだが顔が見たいというラルバの意見を取り入れて横抱きをよくするようになった。
対面でもいいのだろうがお腹が膨らんできたのと…すぐにでも挿入したくなってしまうので落ち着くにはこちらのほうが都合がよい…誤差程度の時間しかもたないのだけど。
そう思っていたのだがラルバが虹の架け橋なる体位の事を知ってからは期待の眼差しを向けられてしまっている。
簡単に言えば座って横抱きしたまま挿入…お暇様抱っこのような形なので憧れるのも分からなくはない。
結局向きなど関係なく挿入できるならするという単純な話だ。
そして今はフェラの興奮により自分のほうがやる気満々でありラルバもそれには気づいている。
ラルバはにんまりと笑うと甘い囁きを投げかけてくる。
「お布団まで我慢できないでしょ?お仕事する部屋で気持ちよくなっちゃお♥お仕事道具に精液かからないように全部中に出さなきゃね♥」
この体勢だと精液はすぐ溢れてしまって掃除が大変なのだが…我慢などできるはずがなかった。

2

「あはっ♥入ってきたぁ♥…あぁ♥抱っこされながらするのって凄く感じちゃう…♥」
欲望と誘惑のツープラトンの前に理性が崩れ落ちた瞬間、ラルバのパンツを僅かにずらしてペニスをずぷりと挿入していた。
ろくに服も脱がずに獣欲のままに致してしまっているが中出ししなくては収まりがつかない。
肌寒い季節だというのに汗で衣服が湿ってきているので後で風呂に入らねばならないだろう。
服を脱いでいようが精液愛液まみれになるのでどのみち風呂には行くことになるのだけど。
フェラで多少お疲れかもしれないが幸い虹の架け橋は挿入も浅く、胡座のため激しく動くことも難しいのでラルバへの負担は少ない。
動きは制限されるものの彼女の身体の隅々にまで手を伸ばせる体勢なので満足感を満たすことは十分可能。
手始めに…頬に手を添えて唇を堪能させてもらう。
若干精液の味がするような気がするがもう慣れた。
そんな瑣末なことより彼女の甘い唇を舐る事のほうが重要なのだ。

3

ラルバの身体はこちらの脚に乗っかるような形になっているのでキスがしやすくていい。
それだけでもこの体位には意味があると思う。
キスがしやすくて嬉しいのは彼女も同じなようで頬に手が添えられてキスをされるのだと分かった瞬間の可愛い事。
ふわんと蕩けた頬と瞳、口付けの予感に自然と笑みを作る唇にそっと自分の唇を合わせる。
「ちゅ♥…んふっ♥ん〜♥…チュウ…好きだよねお兄さん♥」
ファーストキスをラルバに奪われて以来もうやみつきなのだ。
最初はいきなり彼女の方からされたので驚いたものだが心底嬉しかったのも事実。
当時は肌を重ねるような間柄になるべきではないという自制の気持ちがあったので、こうして気兼ねなくキス出来るのはなんだか無性に嬉しくなる。
「最初って私がいきなり貰っちゃったんだよね…ごめんね?」
今更ながら自分のした事が恥ずかしいのか小さくなってしまうラルバの顔を上げさせてなおもキスを続ける。

4

あのキスがなければきっと自分は我慢してラルバを突き放していたかもしれない。
だから感謝こそすれ怒るようなことも悲しむようなこともないのだ。
ラルバも自分とキスするのは好きだろう?ならば問題はないのだと笑って見せる。
その笑顔につられるように恥ずかしげにはにかみながら、
「うん♥私もお兄さんとキスするの大好きだよ♥」
自らもまた唇を合わせてきてくれるのを嬉しく思う。
そして勿論キス以上のことも…唇はそのまま舌先を交えながら大きくなってきた乳房を撫でる。
服の上からでも確かな大きさと柔らかさを伝えてくるその膨らみ。
「ぷぁ♥おっぱい…大きくなったでしょ?もっと大きくなるんだって♥」
嬉しそうに自分の胸を揉みながら見せつけてくるラルバ。
「まあ…赤ちゃん産んだ後も服のサイズ合わなくなっちゃうのはちょっと困るんだけどね…」
出産したらお腹は元に戻るだろうが胸まで完全に小さく元通りとはいかないだろう。
以前着ていた服はもう着れなくなってしまったので同じデザインの物を拵えている。

5

デザインはそのままにマタニティウェアに仕立てているので本当に子供が子供を妊娠しているような感じになって背徳感が…
仮にもっと大人びた感じの服であっても生来の子供っぽさで雰囲気はそこまで変わらないのだが。
そんな彼女に今も欲望のままにペニスを挿入している男がとやかく言えるものではないのであまり考えまい…
ともあれ子供を産むために女性的な魅力の増すラルバは美しい。
元々幼虫から成虫までの成長を表す性質だったこともあり命を育む様が非常に絵になる。
自分の種を育ててもらっているから尚更そう思うのかもしれない。
ラルバのお腹を撫でながら感慨に浸っているとクスリと笑われてしまう。
何か変だったかと首を傾げると、
「興奮してる?気づいてないのかな…?中でおっきくなってるよ♥?」
頭と身体は別々に動いているようで…下半身は自分が孕ませた身体への興奮が止まらないらしい。
まったりと会話しながら交わるのもいいが一度射精すべきか。

6

どうにも射精したくて堪らないようだとペニスの訴えをそのまま伝えるとまたクスクス笑われてしまった。
「あははっ♥じゃあ頑張って気持ちよくしてあげなきゃね♥」
言葉通り、巧みに膣肉をじゅくりと締めて刺激を与えられて亀頭が熱くなる。
ペニスは体勢のおかげで全部挿入するのは難しいが、それでも入っている部分は極上の快感に包まれている。
入っていない部分は切なくて仕方ないがそれもスパイスになるくらいだ。
先っぽだけ重点的に攻めるような感じもまたそれはそれで素晴らしい。
お互いまだこの体位には慣れていないので手探り感はあるものの楽しく快感を模索している。
「んっと…こうかな?ん〜…あっ♥こうでしょ?」
ギチリ、ジュプリと蠢かされる膣襞がこちらがより強く快感を感じられる動きを探ってくる。
こちらの反応を見つつ、いつもの体勢で気持いい締め方など試していくうちに先にポイントを見つけられてしまった。
快感に耐えるため歯を食いしばったのを嬉しそうに微笑まれる。

7

「やった♥虹の架け橋はこのまま私が主導権握っちゃうもんね♥」
イっちゃえ♥イっちゃえ♥楽しそうに精液を搾りだそうと耳を、脳を擽る可愛いラルバの声。
首に腕を絡めて胸を押し付けながら露出してきていた首筋にチュっと吸いつかれ…
「ちゅ〜…♥あはっ♥征服マークつけちゃった♥」
勝利の証としてキスマークをつけられてチロリと舌先がそれをなぞる。
小さな舌が肌を舐る度にペニスへガツンと大きな刺激が叩き込まれるようだ。
連動するかのように精液を啜り出さんとじゅくじゅく脈動する膣肉。
全身に与えられるラルバからの甘い刺激にビリビリと痺れるような快感が駆け巡る。
胸に抱かれる形ながら言葉のとおり完全に主導権を握ったラルバに快感の制御権を奪われてしまったかのようだ。
自分の意志とは関係なく射精に向けて腕が、腰が勝手に動かさているみたいだ。
ついには全力疾走したかのように息を荒げ、迫り来る射精を前に思わずぎゅっと目をつむってしまう。

8

体勢的には自分が絶対に圧倒的有利なはずなのにラルバの声に抗えない。
気持ちのいいポイントを抑えられるとここまで弱くなるものかと驚くが、彼女も自分に好き放題され続けていたのでなんとなく理解はできる。
そして基本的にイかされる立場のラルバは現状を非常に楽しんでいるようだ。
蠱惑的な瞳から目を離せずに彼女の声に従い自分が気持ちよくなれるように動かされる。
「いいよっ♥そのまま…うぁ♥…イっ…♥むぅ〜…♥」
ラルバも限界が近いようだがこちらからどうこうアクション出来るような余裕がないのが歯がゆい。
ただ彼女へ精液を注がんと精が凝縮されていくのを感じる中で首に回された腕の感じで彼女もいよいよかと思った時、
「大好き…♥」
直接的に射精を求めるような言葉ではなかったが好きだという言葉以上に何が必要だというのだろう。
ラルバと見つめ合いながら快感の爆発に身を任せた。
びゅぐるるっ!どびゅぅ!膣に半ばほどまで挿入されたペニスから迸った精液は勢いのままに最奥の子宮口を叩くのだった…

七十九話

1

「ふっ…くぅ…♥すき♥…すき♥すきぃ…♥おにいさん♥…すき♥」
射精を受け止めながらぴったりと身体をくっつけて囁くように何度も何度も小さな声で愛の言葉を紡ぐ。
半ば無意識に溢れ出すその言葉はこちらの心を温かく包み込んでいくようだった。
ぎゅっと目を瞑って頭を摺り寄せてくるラルバの身体を決して離すまいとしっかり抱きしめる。
自身を抱く手に力が篭るのを感じて声に喜びの色が混じる。
「えへぇ♥すきっ♥だいすき♥すきすきぃ♥あいしてる…♥」
彼女は性交時、または性交後は少々言葉が舌っ足らずな感じになり幼さが増す。
普段はなんだかんだしっかりと妻の役割を全うして大人びた面も見せてくれるのでギャップもあり、見た目としてはエロ可愛らしく似合うのもあり蕩けた声を聞くのも性交の際の楽しみの一つである。
その声を聞いていると精液も追加でどんどん湧き出すようで何度限界を超えさせられただろう。
本当に貯蔵量生産量が増えているような気がする。

2

しがみつくラルバを抱えてゆったりと揺すって最後まで精液を出し切る。
射精したばかりで敏感な亀頭を肉襞が締め付けるように擽ってくるのでゾクリと全身が震えてしまう。
こちらが感じているのがダイレクトにラルバに伝わり嬉しそうな顔を見せてくれる。
性的な女性らしい魅力と少女の可愛らしさが混じり合い、香る雌臭も加わり性欲を煽ってくるので射精が終わってもペニスが硬さを失うことはない。
未だ硬いペニスを膣内から抜かずに彼女を抱きしめたまま事後の空気に浸る。
そして、彼女にもらった言葉を返すように今度はこちらから愛の言葉を囁いてあげる。
事後の余韻の中でまったりしているラルバは心が完全にオープンになっているので気持ちを伝えるには都合がよい。
毎日のように好きだ愛していると伝えても飽きることもなく、もっともっとと嬉しそうにしてくれるのでどんどん言葉が溢れてしまう。
世界一可愛いなどと大げさな事を言ってしまう事もあるが自分の中では真実なので問題はあるまい。

3

ひとしきり事後の空気を堪能し、余韻もしっかりと感じたところで…当然終わるつもりはない。
二人共まだやる気の火は消えることなく行為の熱で余計に大きく燃え盛る。
両者のエネルギーが同時に一定以下になるか何かやめなければならない事情でもなければ性交は続く。
5ヶ月目で普通の人間でも安定期に入る時期ということもありどうにも盛ってしまう。
心のどこかでは本当に性交していても大丈夫なのかと心配していたのかもしれない。
結果的に何も問題はなく子供もすくすく大きくなっているので第二子以降妊娠時は安心してセックスできるだろう。
ラルバもそれ見たことかと胸を張って自分にもっと中出ししなさいと迫ってきたものだ。
それでも身体に変調がある可能性はあるので様子を見て続けるか判断している。
ぎゅっとこちらに抱きつきながら幸せそうにしているラルバ、見ているだけでこちらの頬もゆるゆるになってくる。
緩む頬を一時的に正し、まだ続けて大丈夫かな?と問う。

4

顔を覗き込むようにしているとラルバの方からもぐっと見上げられて吐息の交わる距離になる。
そのままチュッと軽くキスをされて、僅かに引き締めた頬がすぐに緩んでしまう。
「ん…だいじょうぶ…♥…もっとしようよ…♥」
可愛らしく甘やかな声に乞われては拒否する理由などない。
上気したピンク色の頬、潤んだ琥珀色の瞳、汗の香りのする蒼い髪…全てが自分を誘惑してきているように感じる。
コクりと頷くのとは別にペニスも硬度を増して再開を了解する旨を彼女にダイレクトに伝えた。
「うふふ♥このままここでしちゃう?…でも、お仕事の道具汚しちゃいそうで心配かな…?」
本音を言えば今すぐまたペニスを突き込みたいところだが、仕事に差し障りがあっては困る。
現在のラルバとの生活を支える大切な仕事だ…やはり移動しようと一旦身体を離すことになった。
フラつくラルバを支えて立たせてあげると彼女がどいたことで結合部から流れ出した精液や愛液で座布団がぐっしょり濡れているの見えるようになった。

5

虹の架け橋は精液が溢れやすいのが難とは理解していたが、実際に汚してしまうと少し後悔。
だがこの程度なら洗濯すれば済むことだ。
彼女と気持ちよくなれるならその程度のことで止まることはない。
ラルバも同じように気にはかけているようだったが、
「後で洗っておくから…今は、私を見て♥」
二人が気持ちよくなる事を優先するということで意見は一致した。
片付けは後ですることにして閨へ移動するために立ち上がる。
最低限場を整えると、ひしっとくっついてくるラルバを伴い仕事部屋を後にした。
仕切り直して場所移動をする際にはいつも以上に距離が近くなり出来るだけ身体をくっつけようとするようにまとわりついてくるので少々危なっかしい。
歩の進みは多少遅れてしまうがこれはこれで楽しいのでべったりくっつきながら廊下を進んでいく。
しかし寝屋への戸を開けて、どうせどっちかがその気になるからと敷き直されて準備万端整っている布団を前にするとやる気が漲ってくる。

6

早速ラルバを布団へと寝かそうと思ったがラルバはやんわりとこちらの手を遮った。
「ちょっと待ってね…一つ試したいことがあるの♥」
布団へと連れて行かれるとこちらが先に座らされてラルバが目の前に立った。
何が起きるのかとドキドキしながら見守っていると、彼女は静かに見せつけるように衣服を脱いでいく。
その所作も意識してか無意識にか男を誘うように艶かしいと感じるのは雰囲気に飲まれているからか…
最初に出会った時の少女らしさは全く抜けないままこれほど女を感じさせるようになるとは思っていなかった。
ラルバはこちらが注目しているのを楽しげに笑いながらゆったりとしたマタニティウェアをパサリと脱ぎ落とす。
途中で大きく膨れたお腹に服が少し引っかかっていたのが非常にペニスにくる。
そしてお腹を冷やしてはいけないと防寒用に着ているインナーを脱ぐと下着姿になる。
先ほどの行為のためショーツは既にぐっしょりと濡れており、愛液が幾筋かむっちりとした太ももを伝っている。

7

妊娠により胸が大きくなってきたので以前のベビードールは着れずにふりふりの付いた可愛いブラジャーをしている。
体型が安定したらそれに合わせてまた可愛らしいベビードールを拵えるそうな…
その二点の他にもう一つ、目を引くのはやはり妊婦帯であろう。
可愛いのがいいと本を読みながら自分で頑張って制作した淡いピンク色のベルトタイプのものだ。
平時ならばもっと心温まるような気持ちになるのだが、こういう場で見ると興奮を加速させてくる。
つい手を伸ばしてそっとお腹を撫でてしまったがラルバも嬉しそうに手を合わせてきた。
「お兄さんの赤ちゃんがここにいるんだよ♥ちゃんと育ってるのを今から教えてあげるね♥」
教える…という意味がいまいち分からなかったが邪魔になってはいけないと一旦手を引く。
手が離されるとラルバは妊婦帯を外してお腹を露出させるとゆっくりと見せつけるように一歩距離を詰めてくる。
小柄なラルバに不釣り合いな大きなお腹…これがまだ大きくなるのかと妙に感動する。

8

お腹を見つめていたらちょうど視線とお腹が同じくらいの位置になる様にこちらの頭の位置を調整される。
目前に迫るお腹を前に少々緊張してしまうが、そんなことはお構いなしにそっと頭を抱き寄せられてお腹に密着させられた。
「赤ちゃんが動いてるの分かるかな?最近結構動くんだよ♥」
お腹からは何か生命エネルギーのようなものを感覚的に感じていたが、確かに彼女の言うとおり物理的にも動きがあるようだ。
意識と感覚を研ぎ澄ませてお腹の中の子供を感じようと目を瞑る。
真剣にお腹に耳を押し付けてくるのがこそばゆいのか上でラルバがクスクス笑っている。
ラルバの血とエネルギーの流れる感覚の奥…小さいながらもトクンと何かが動いた…ような気がしないでもない。
ただ、なんとなく子供の存在は感じられるので近い内にしっかりと胎動も感じられるだろう。
ゆっくりと身体を離して顔をあげるとラルバもあまり大きく動いていないのは分かるのか申し訳なさそうな顔をしていた。
「ちょっと分かりにくかったかな?ごめんね動く時は結構動くんだけど…」

9

仕事に集中している時や夜こちらが眠っている時などタイミングがいまいち合わないらしい。
こればっかりは誰の責任でもないので気にすることはないと微笑みかける。
少なくとも彼女がしっかりと子供の成長を感じられているというのなら現状問題はない。
「今度大きく動いた時はすぐに知らせるからね♥」
お腹を撫でながら微笑むラルバに期待していると頷く。
二人でニコリと笑い合うのも束の間…ラルバがもじもじと太ももをすり合わせる。
「あはは…♥えっと、我慢できなくなっちゃった♥」
太ももに伝っていた愛液がチュクリと音を立てるのを聞いて、大人しくしていたこちらのペニスも再び固く勃起してしまう。
それを見てラルバの瞳もより輝きが増すようだった。
胎動を聴かせるために近づいた一歩を引いて距離を取ると背を向けて膝をついて振り返る。
「後ろからされたくなっちゃった…♥きて♥」
両手でお尻を掴むようにして膣穴を広げて見せるラルバを前に辛抱堪らず覆いかぶさるのだった。

八十話

1

完全に発情している膣穴はペニスを突き込んだ瞬間喜びに打ち震えるようにして即座に絶頂した。
「はぁぁあぁんっ♥♥♥あっ♥ふぁ〜…♥お兄さんのおちんちんきてるよぉ…♥」
じゅくじゅくに熟れた雌穴は男根の侵入を心から歓迎するように最初から全力で精液を搾りにきていた。
まだ挿入したばかりだが二度射精していなければとても射精を耐えられなかっただろう。
別に無理に堪える必要もないのだが彼女が誘ってきた時はより精液を欲する場面でこそ射精してあげたい。
布団に震える手をついて崩折れるのを堪える彼女を支えてあげるべく…更に攻め立てるべく胸へ手を添えてやる。
強く刺激はせず、挿入の絶頂を後押しするようにやわやわと弄ぶ。
「ふやぁあぁっ♥ううっ♥ちょっと、まってぇ♥優しいのっ♥ぞくぞくきひゃう♥」
最初からかなり大きく感じまくっているが、フェラと刺激少なめの虹の架け橋でかなり高まっていたようだ。
そこでふと気づくがラルバは下着を、こちらも上着を脱ぎ忘れていた。

2

完全に場の勢いで交わっているが…性交に支障はない。
挿入が可能で二人が気持ちよくなれるのなら構わないだろうと、そのまま行為を続行する。
どのみち服脱いでなかったから一旦中断しようなどとはとてもじゃないが言えるものか。
それに着衣には着衣で性感帯が服に引っかかって気持ちが良くなるなど利点がある。
試しにショーツの端をきゅっと引っ張ってあげると…
「にぁ♥クリ…♥引っかかって…ああぁ♥ダメっ♥くいくい引っ張るのだめぇ♥」
小刻みに振動を与えてあげるとクリトリスで簡単に絶頂してしまう。
本当は自分の手でイかせてあげるのが一番だが、道具を使うのも悪くはない。
しかし次は生のこちらをぶつけてあげようとペニスを一番奥まで、絶頂に悶える膣内をじっくりと舐るようにして侵入させる。
ラルバは挿入から数分と経たずに膣胸クリで立て続けに絶頂させられて一気に体力を消費したようだがペニスが一番奥に到達すると、それだけでエネルギーが注がれたかの如く身を起こした。

3

「ふぅ〜…♥やっぱり奥まで入ってるほうが好きだな♥さっきの体位も抱っこされてるみたいで大好きだけど♥」
ぐっと背をそらすと共にバッと羽を広げて満ちるやる気を感じさせる。
正直な話…性交をするという一点において言えば羽は扱いに困るのだが彼女の美しい羽が大好きだ。
性交時はいつも小さく畳んで纏めて邪魔にならないようにしてくれるが時折こうして大きく広げてくれる。
それは彼女の機嫌がとてもいい時なのでこちらとしても嬉しい限りだ。
しかし行為の続行に難がある場合は…
「ひゃあ♥あぅ♥ごめっ♥ごめんって♥畳むからぁ♥付け根はやめてぇ♥」
羽の付け根を擽ってあげればすぐにふんにゃりと蕩けてくれる。
本当ならもっと見ていたいものだがこればかりは仕方がない。
窮屈な思いをさせてごめんなと謝るが邪魔になるのは自分でも分かっているのでラルバも残念そうに頷くのみだ。
「痛いとか辛いってことはないし大丈夫♥それに…空を飛ぶような心地にさせてくれるでしょ?♥」

4

期待の滲む楽しげな声に応えるようにペニスを動かし始める。
羽を広げられない分はこちらの愛で極楽へ誘ってあげればよいのだ。
左手はラルバの腰へ添え、右手は軽く胸に当てるが何かあった際のために激しく攻めにはいかない。
刺激が強くなりすぎないように気をつけながらブラをはずして手を滑り込ませて生でその柔らかさを楽しませてもらう。
「えへへ♥お兄さんに触ってもらうの好きだな…♥んっ♥ふふっ♥優しい触り方されると…蕩けちゃう♥」
強めに攻めるとすぐに何度も絶頂させてしまうので挿入がメインの場合は優しく軽く撫でるように愛撫してあげるにとどめる。
自分で大きくした胸だと思うと感慨も一入なのでいつまでも揉んでいたいくらいだ。
僅かに膨らみがある程度だったのに手のひらで掴んで揉み込めるまでになってきた。
乳首も少し大きくなった気がするが色は然程変化がなく相変わらず桜色だ…個人差か妖精特有なのか?
白く柔らかな乳房を持ち上げるようにして感じながら先端を軽く指で挟んで転がしてやる。
「ひうぅ♥乳首っ♥いいよぉ…♥簡単に、イっちゃうから…♥ほどほどに、ね?♥」

5

力加減に気をつけながら胸への攻めから腰へと意識を移していく。
奥までペニスを挿入しきるのはよくはないのだが最初だけみっちりと挿入させてもらう。
子供が大きくなってきた分、膣の大きさも変化してきているので元より簡単に最奥まで到達できたのが更に楽に全てを満たせるようになってきている。
それでもペニスを全て受け止めてくれているのはラルバの身体の柔軟性と、何よりも大切なのはペニスを欲望を全て受け入れようとしてくれる意思によるものだ。
妊娠していても二人で愛し合うこと気持ちよくなることに貪欲なのだ。
彼女の想いに報いるように、こちらも注意しながら出来るだけ奥のほうまで愛してあげる。
もうだいぶ慣れてきているがその日の調子を探りながら感じられるポイントをじっくりと探っていく。
「あっ♥んんっ♥奥のほう…やっぱり好きだな…♥後ろからだと、簡単にいいとこ当たっちゃうし…♥」
ぐちゅ…ぬぷ…激しさは控えめに強烈に快感を高めるのは避ける。

6

最初に大きく絶頂させて蕩けているので弱めの刺激でも十分すぎる程だ。
小さな膣穴を広げるようにゆったりと腰を回すようにしながら全体を緩やかに撫でるように刺激する。
きゅうきゅうと食いついてくる穴も奥の方は少し広がりを見せている。
彼女の穴がこちらのペニスに比べて小さすぎるため最初は気付けなかったのだがバルーン現象というらしい。
膣奥が膨らんだようになってペニスで擦れなくなるそうだが…擦れてしまうので問題ない。
それに毎回なるのではなくラルバに関して言えば…精液が、子供がほしいと思った時になりやすいみたいだ。
すでに身重の状態にも関わらず更に子供を欲しがってしまうラルバが可愛くて愛撫にも熱が入るというものだ。
「はあぁぅ♥すごいっ♥奥すごいっ♥イくっ♥イっちゃうっ♥」
妊娠中でも精液欲しさに子宮が降りてきているので通常時でも刺激しやすいポルチオが更に狙いやすく曝け出される。
それを絶頂しない程度に軽く何度か亀頭で擦ってあげると…

7

「ひうぅぅぅっ♥♥♡はっ♥あはぁ♥しゅごっ♥しゅごいぃっ♥バカになるぅ♥」
可愛らしい声をあげて絶頂するラルバへ続けざまにペニスを優しく突き込んであげる。
入口付近の締めつけは凄まじく時に痛いくらいだがなんとか腰を動かしていく。
腰を引くと陰唇が竿にしゃぶりつくように引っ張られるのが見えて興奮を掻き立てる。
先に出した精液と止めどなく溢れる愛液で中は熱くヌメるので小さな穴でもなんとか行為を続行出来る。
「やあぁ♥はうっ…♥♥♥とぶっ♥ほんとにトんじゃうぅ♥おねがいっ♥だきしめてぇ♥ぎゅっとしてぇ♥」
身体を支えるように胸に添えていた腕に縋りつきぎゅうっと握ってくるのが可愛くて堪らない。
大きすぎる快感に小さな身体と幼さの残る精神ではどうしても受け止めきれない時がある。
成熟はしていくが種族的な限界もあるので完全に慣れることはないかもしれない。
逆に言えばいつまでも彼女を最大の快楽で満たしてあげられるということなのでありがたくもある。

8

こちらとしてはこのまま数分は続けられるがラルバの体調を考えて一旦愛撫から射精へと意識を切り替える。
もう完全に頭の中は自分のことでいっぱいになっていることだろう…自分もラルバの事しか考えていないが。
ブルブルと羽を、身体を震わせて快感に喘ぐラルバに射精することを告げると膣の締めつけが強まる。
「しゃせぇ♥せーえき♥おにぃさんの♥あついどろどろぉ♥きて♥だしてぇ♥」
お尻を振りながら猫なで声で射精を懇願されて徐々に腰の振りを小刻みに射精体勢へ。
ラルバの震えも更に大きくなるがしっかりと抱えてあげているので倒れてしまうことはない。
一方的に快感を叩きつけられているような形になってはいるが膣肉の奉仕は健在であり精液を搾ろうと更に締め付けてくる。
こちらの腰が落ちてしまいそうな膣肉の蠢きについ乳房を強く鷲掴んでしまい、ラルバの縋る手にも力が入る。
「ひゃあぁ♥♥♥♥♥おっぱいっ♥おまんこもっ♥りょうほうっ♡イっ〜〜〜―――っっっ♥♡♥♡♥」

9

仰け反るように絶頂するラルバの中へ熱い精液を迸らせる。
絶頂に合わせるようにして膣内をびゅるびゅると駆け巡る奔流に喘ぐ。
「でてるぅっ♥おにぃさんのぉ♥あいじょうたっぷりのーこぅせーえきぃ…♥はあぁあぁぁぁ…♥」
無意識に彼女の腰を掴み受胎済みのお腹にめいっぱいの精液を注いでいく。
どぐっどぽっと重い粘着く精液で瞬く間に膣を満たしてやる。
彼女が何人でも子供がほしいと本気で思っているを感じてこちらも本気で孕ませるつもりだ。
「きょうだいいっぱいつくってあげるからねぇ♥だからもっとぉ♥もっとあいしへぇ…♥」
お腹の子にも語りかける声は雌の中にもきちんと母を感じさせるが余計にこちらの性欲を煽る。
そうして互いに望むまま望まれるまま精を交えて大きな快感を得るが…
「あっ…♥ふぁ…♥もっと…ちょうだい…♥」
射精が収まるも絶頂からまだ戻りきっていないにも関わらず次をねだりお尻をくねらせるラルバ。
そんなお誘いそされては当然受けるしかなく更に愛を捧ぐべく腰に気合を入れるのだった。

八十一話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
博麗神社を訪ねてから数日…やはり直接尋ねる前に改めて情報収集をしていた。
里の外に出る必要もないので異変の情報を集めるのに比べれば楽なものだ。
稗田の名を出せば簡単に話を聞けて楽でよいのだが…特に新たな情報は得られなかった。
本当に問題行動を起こしておらず普通の夫婦として暮らしている。
妖精らしいイタズラをするでもなく買い物もきちんとお金を払うし…近所付き合いも出来ているようだ。
これは妖精側も相当のめり込んでいると見ていいだろう。
生来の気質もあるとは思うが旦那さんに強く影響を受けて良き妻として活動できているのか?
接する人物によって性質が変化するのは人間でもありえるが少々興味が湧いてきた。
他の妖精ももう少し落ち着いてくれれば気が楽なのだが…
集められる情報もそろそろ頭打ちになる頃合だし実際に家を訪ねてみるべきか。
そう考えて即日問題の夫婦の住む家へと向かうことにした。

2

霊夢さんは約束を取り付けてからにしろと言っていたが…そういう事をするにはまだ明るい時間だ。
もちろん稗田の家に仕事のやり取りで来る時に約束を取り付けることは可能だ。
渋るだろうが拒否など出来はしないだろうし奥さんにも確実に会う事ができよう。
しかし下手に時間を与えては色々と誤魔化しが入るかもしれない。
生の二人を見てこそ正しい判断ができるというものだ。
「日は高いし…大丈夫よね?」
話を聞くに相当…仲がよろしいらしいけれど…今なら流石に仕事をしているはず。
これだけ仕事を持って帰って夫婦の時間は取れているのかと同僚が心配する程の仕事量だ。
当代ではまだ…そういう経験もなく知識しかないので変な時に行きあったらと不安にもなる。
しかし別に命の危険があるでもないと腹を決めて遂に家の前までたどり着いた。
「とりあえず…誰かはいるみたい?」
集中して様子を窺う限り家の中から微かに声が聞こえてくるので留守ではないようだと安心する。
そして緊張しながらも扉を叩き来訪を知らせるのだった。

3

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
射精を終えたが大きさま硬さも衰えを見せぬペニスを引き抜かぬままラルバの中を再び味わう。
精液と愛液のブレンド液でぬめりを増す膣内は出せば出すほどに気持ちよくなるようだ。
「ひっ…♥ひぅ…♥おっきぃのがっ♥もっとおっきくなってるぅ…♥」
ラルバは猛り上げるペニスの続けざまのピストンについに布団の上に伏せっている。
突き出された小さくも肉感的なお尻を掴み腰を優しく、しかしねっとりと舐るように打ち付けていく。
お腹を守るように腕で身体を支えている彼女のために枕を指で引っ掛けて引きずってきて下に敷いてあげる。
身体を支えるものができてだいぶ安定してこちらとしても動きやすい。
ゆったりとしたペースで弱いところをぐにゅぅと亀頭で押し潰すようにして快感を引き出しいく。
強すぎる刺激ではないが一方的に弱点を穿たれてシーツをぎゅっと掴んで快感に耐えている。

4

「いいとこばっかりぃ♥ううん…♥ぜんぶいいとこにされてるぅ…♥じゅぽ♥じゅぽ♥ずんっ♥ずんっ♥ってぇ…♥おちんひんでゆっくりゆっくり…♥わらひのよわいとこっ♥つつかれてぇ…♥きもちいいがおっきくなってくぅ…♥」
枕に埋めた頭をゆるゆると左右に振りながら蕩けた言葉で快感を伝えてくれる。
完全に絶頂モードに突入している彼女の中はペニスに対して余りにも無防備だ。
されるがまま快感を受け取って絶頂へと登っていくばかりで一切の抵抗がない。
そんな状態でも腰が溶け崩れるような快感は健在である。
喘ぎ声を抑えられぬのは彼女ばかりではなく…こちらも声が堪えようもなく漏れてしまう。
その声を聞き、こちらが十分以上に感じているのが伝わっていくので堪える気はない。
「おにいひゃんもっ♥もっときもちよくなってぇ♥わたしのなかをエンジョイしてぇ♥」
蕩けつつも弾むような甘い声の従いラルバの中で快楽を貪る。

5

欲望を全肯定されて受け止められるような…まるで底なし沼に沈んでいくように果の無い絶頂感。
腰を打ち付けられてはぱちゅんと弾けるような瑞々しい音を響かせ、ブラに包まれつつも大きくふるりと震える胸に目を奪われ、立ち上る雌の香気に酔ってしまいそうだ。
こんなにもいやらしく成長したラルバ…これからも自分を誘惑するため成長していくラルバ。
彼女のために自分のできる精一杯を捧ぐべく腰の動きを変化させる。
「くるぅ♥くるくるっ♥せーえきくるぅ♥おにぃさんのしゃせぇ…♥なかだしくるぅ♥」
動きの違いで射精を予感して楽しげに喘ぐラルバに言葉で射精が近いことを伝える。
「うんっ♥きてっ♥だしてぇ♥おにぃさんのせぇえきぃ…♥たっぷりだしてぇ♥」
ラルバは枕を強く抱きしめながら絶頂へと突き上げられていき…こちらも来る強烈な絶頂へと邁進する中、違和感。
腰の動きはそのまま…むしろ勢いを増して止めることなど最早不可能な状況。
ここへ来て何かが頭の片隅に引っかかる。

6

今現在考えるべきは目の前のラルバのことだけ、家の中で何か放置してまずいものなどないはず。
何を気にする必要があるのかと思いつつもどうしても気になり意識を研ぎ澄ませると…
「………………」
微かに、自分のものでもラルバのものでもない声が聞こえた…ような…
そこまで思い至り誰かが訪ねてきているのに気づく。
玄関のほうから控えめに戸を叩く音がするのをはっきりと耳に捉えた。
よりによってこのタイミングで…対応…無理を言わないで欲しい。
しかし身体を止められないとはいえこのままでは客人にラルバの可愛い声が聞こえてしまうかもしれない。
それだけは絶対に阻止しなければ!そんな想いから彼女へ覆いかぶさり今にも高い嬌声を上げそうだった口を塞がせてもらう。
「ぁあっ♥ふっ!?♥んっ♥んんんっ?♥♥んっ…♥くぅぅ………っっ♥♥♥♥♥」
急な体勢の変更によりペニスも深く捩じ込まれ、意図せずして最後のトドメとなってしまった。

7

ラルバは客人に気づいていなかったようで…もとよりそんな余裕があるようには見えなかったが…いきなり口を塞がれて困惑しつつも手の中でくぐもった小さな嬌声をあげた。
可愛らしいラルバの声を手で感じて…今までにない感覚にこちらも射精してしまった。
後背位で無理やり犯しているような状況にも興奮してしまっている。
合意ではあるのだが…困惑の混じる声音にどうしてもいけない場面を想像してしまう…
口を塞いだことについてうわ言のようにごめん…ごめん…と小さく謝りつつ、どぷりっびゅくり…妙に粘着く精液を彼女の内になみなみと注ぎ込んでいく。
ラルバはわけが分からないはずだがそれでも健気に何も言わず大人しく射精を受け止め続けた。
早く終わらせなければならないのに妙に後を引く射精は膣口から精液がボタボタと溢れ出すまで続き…シーツに精液溜りが広がる頃ようやく収まってくれた。
射精が落ち着くやいなや体力をかなり使いぐったりと倒れてしまいたいのを強引に引き起こしてラルバの上から退く。

8

いつもは余韻を楽しむ主義の自分が急ぎ身を離したことでラルバも何か起きているとしっかり認識する。
誰か来てるみたい…小声でそう伝えて二人で耳を澄ますとまだ客人は外にいるようだ。
声か物音でも聞こえて家に人がいるのが分かっているのだろう。
中に入ってくることはないとは思うが…相手が分からぬ以上居留守を使うのもリスクが高いかもしれない。
近所の人は中にいるのが分かってなお出てこない場合察して帰ってくれているみたいなので居座るのは家に来たことのない人のはずだ。
こちらから一度声をかけて待ってくれるように言うほうがむしろ安全かもしれないが…
お互いの身体を見比べるもどちらも人前に出られる姿ではない。
どうしようかと考えているとラルバが手早く身体を拭いて脱いで放っていた服を身につけ始める。
「とりあえず私が扉越しに声かけて誰か確かめるからお兄さんも早く服着て!」
こういう時の決断はラルバのほうが早い。
今は他に良案もない…とにかく自分もフォローに回れるように急ぎ支度をしなくてはと替えの服を取りに向かうのだった。

八十二話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
もしかしてタイミングが悪かったのでは…そんな考えを頭を過るころになってようやく家の中で動きがあった。
軽いトトトッという足音が玄関に向かっているのが聞こえた。
おそらく問題の妖精だろうと顔を確認してやろうと構えていたのだが…
「ごめんなさい今ちょっと立て込んでてて…もうちょっとだけ待ってくださいっ!えっとお客さんお名前は…?」
慌てたような感じだけど切羽詰るという感じでもなく…事中であったことを悟り頭を抱える。
なんでこんな時間から…!そう言いたい気持ちを押さえ込む。
自分の勝手な思い込みでプライベートな時間に訪ねたのだから文句を言う筋合いはない。
こんなことなら霊夢さんの言っていたとおり約束してから来ればよかった…
「旦那さんには…稗田阿求が来たと言えば通じます」
一瞬名を伏せようかと考えたが不要だと判断して名前だけ告げる。
寒空の下でしばらく待っていたのだ…とにかく早いところ家に入れてもらいたいので名前を出したほうが効果的だろう。

2

妖精がまたトトトッと奥へと早足に駆けていく足音がして何やら会話するような声…その後ドタバタと先ほどとは別の足音が近づいて来て鍵のあく音がしたと思ったら物凄い勢いでガラリと戸が開かれた。
そこには見知った部下が見たことのない顔で立っていた。
「急に訪ねて申し訳ないのだけど…」
口を動かしながら旦那さんの背後に視線をやるが妖精の姿は見えない…今更隠すとは思わないので構わないが。
旦那さんは慌てているのか私の視線には気づかずに何はともあれ冷えたでしょうと中へと通してくれた。
一応追い返されることも想定していたので第一関門突破というところか。
居間に通されて上着を与ろうとするので預けようかと思ったが…彼の手が妙に…きっと汗であろう…汗ばんでおり、それに気づいて彼も申し訳なさそうに手を引いた。
上着は横に置き、炬燵に入れてもらいようやく一息つく。
そこへ今一番会いたかった妖精がお茶を持ってやってきた。

3

慣れた所作で私と旦那さんの分のお茶を出すと自分はそのまま旦那さんの影に隠れてしまった。
人見知りというか…事後の身体を急ぎ誤魔化しただけなので恥ずかしいのだろう。
旦那さんは私と妻の妖精の双方へ視線を行き来させてから、妻は一旦席を外してもよいでしょうかと問うてきた。
どういった話をするかは流石に分かっているが今の状態では…ということだろう。
「勿論構いません。一人づつお話するほうが都合がいいかもしれませんし」
私の了解を得たことで妖精はチラチラと旦那さんを気にしながらも部屋を出て行った。
恐らく湯浴みに向かったのであろう。
さて…二人きりになったことで本題に入らせてもらったが、そこから先は想像していたより遥かにスムーズに聞き取り調査をすることができた。
この状況で下手に誤魔化したり口篭っては逆効果と分かっているのだろう。
流石に私の部下をしているだけはある…今回は少々度を過ぎた事をしてくれたわけだが…
一通りの話を聞いて思ったのは…相手が人間だったら普通に祝福できる内容だったのにな…だ。

4

「ふぅん…集めた情報と大きく乖離するようなことは無し…と」
主観客観見方は変われど二人大人しく慎ましく愛し合っているだけなのは変わらない。
昼間っからお盛んなことには目を瞑るとして…他はとりあえず大きな問題も起こしていないし…
「随分と仲がよいみたいですね?」
自分の首筋をトントンと叩いて見せるとキスマークを慌てて隠しはしたが首肯で返していきた。
なにより出会いから結婚、それからのことについても軽く触れたが甘ったるくてクラクラする。
「出会ったのは…あの風の強い日ね。勿論覚えているわよ?そういう力があるのは知ってるでしょう。えっ?始めて出会った日の内に奥さんから、ですか…えぇ〜…それで結果的に初日の内におめでたと…何をそんなに生き急いでるんです?愛故に…さようですか…で、風の止んだのをみて霊夢さんを拝み倒したと。あぁ魔理沙さんも一枚噛んでるの…それは知らなかったけど…」
なんでも聞けと言わんばかりにむしろ自分からペラペラと包み隠さず、むしろ惚気混じりに私に聞かせてくる。

5

ちょっとヤケになってるなと思うが都合がいいので喋らせる。
あまりの熱量に押されそうになるが何とか耐え切り情報を頭の中で纏めていると奥さんが戻ってきた。
しっとり綺麗になった奥さんを対面へ座るようにお願いして旦那さんは風呂へ行くように指示。
気にしないようにしていたが事後の生々しい男性と二人きりというのは心臓に悪すぎた。
とにかく早くお風呂に入るように言いつけて今度は奥さんに聞き取り調査となるのだが…これがまた凄い惚気っぷりで旦那さん以上だ。
恥ずかしそうにしながらも行為の内容まで話そうとするので押しとどめるのが大変だった。
隠し事をすると良くない事が起きるんじゃないかと不安でしかたないのだろう。
勿論それは自分ではなく旦那さんを心配してのことだという事が分からないほど抜けてはいない。
「本当に好きなのねぇ…」
何気なく零した独り言にも元気にうん♥と頷かれて毒気が抜けていく。
もう放っておいていいんじゃないの…この子は旦那さんのために絶対大人しくしてるでしょ…そんな想いがグルグル頭の中を巡っている内に旦那さんも帰還。

6

ようやくしっかりとした三者面談がスタートとなるわけだが…二人から聞くことはもう特にない。
これ以上情報を抜き出そうとすると絶対に性的な話になるがそういうデリケートなところまで抑える気はない。
咳払いを一つ、口を開こうとして旦那さんに制止される。
どうせ妻と子だけは許してほしいなどと言い出すのは目に見えているので無視して言葉を続ける。
「あなた達は…とりあえず!ですが現状維持で結構です」
予想外の発言だったのか硬直する旦那さんを無視して妖精のほうを向いて話す。
「幾らか条件はありますが文句は受け付けませんので…」
彼らが里に住んでいても良い建前は簡単に言えばきちんと纏まっている異種婚カップルを管理観察して人間に役立てるため…といったところか。
今回でいえば妖精を手懐ける手立てなど分かれば儲け物だし人間側に付いた奥さんから度が過ぎるイタズラ妖精に注意を飛ばすように命令したりできるかもしれない…という形にしておけばとりあえず最低限の体裁は保てる。
となれば里の外に出ていかれては困るのだ。

7

よくよく考えれば出て行かれる前に話をしにこれてよかった。
しかし会うのが早すぎても私の決断が違っていた可能性もあるので微妙な綱渡りではあった。
二人が里で住むにあたっては当然色々と制限は付くかもしれないけれど今までと特に変わりのない生活を送れるだろう。
これで博麗と稗田に行動を監視されて人里に貢献するように行動を縛られているものという扱いにしてようやく辛うじて許されている…と認識されれば他のカップルも大人しくしてくれる、か?
そこのところは正直まだ不安だがこれで霊夢さんのストレスも多少和らげばいいのだが…
建前とはいえガシガシこき使っていくつもりなのは本当なので覚悟はしてもらおう。
「私個人としては出て行ってくれても別に構わないんですけどね」
そこのところは勘違いしないでよね!と言っているにも関わらず二人から感謝の言葉にかき消されて恐らく耳には届かなかった。
喜色満面抱きついてくるラルバを受け止めつつ大きなお腹の感触に、これでよかったのだろうと思う。

8

面接をして少しでも私を騙すような素振りや人間に害なしそうな雰囲気が欠片でもあれば嫌がっていても里から追い出そうと固く固く心に決めてきていたのだが…とりあえず部下を失わずにすんだようだ。
「ただ…夫婦仲が良いのは構いませんが仕事は放置してはいけませんよ?」
それだけは言っておきたかったのだが既に持ち帰った仕事の大半は終わっているらしく驚く。
感心して仕事部屋を覗かせてもらったのだが…生々しい行為の痕跡を目の当たりにしてしまった。
私も少々気が抜けてしまっていたので二人の制止に気づけず…今日は厄日だろうか…
顔が真っ赤になっているのを自覚しつつ二人を正座させて稗田家の資料があるようなところで致すのは止めるように小一時間お説教をしておいたので今後は大丈夫だと信じたい。
反省の色も見えたし仕事は確かに終わっているようだったので今回だけ特別ということで許しておいたが…
ちょっと早まったかなと思わなくもないが自然と微笑みを浮かべつつ悪くはない気分で夫婦の家を後にするのだった。

八十三話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
阿求様のお背中が見えなくなるまで二人で見送り、改めて深く一礼してから家の中へと戻る。
心を落ち着けるように静かに戸を閉めてしっかりと鍵をかけた瞬間気が抜けて膝から崩れ落ちる。
「わっわっわっ!ちょっとお兄さんしっかり〜!」
ラルバをびっくりさせてしまったが今回ばかりはどうにも…信じられぬことだが阿求様が…あの阿求様が妖精との婚姻をお目こぼしくださるとは…
少々大げさかもしれないが側近く仕えてきた身としてはかなりの衝撃だ。
まだ少し混乱の中にある頭を振り、心配そうに周りをとことこ歩くラルバの手をとり彼女の存在を確かめるようにしっかりと抱きしめてこれが夢でないことを実感し、大きな不安が解消されたのを心から喜ぶ。
外に出る覚悟は決めていたが不安は不安…この家で家族を守れる喜びは大きい。
「よかったねお兄さん♥」
こちらの喜びが伝播したのか、単にこちらが喜んでいるのが嬉しいのかラルバも楽しげに笑ってくれる。

2

これからは恩に報いるためにも一層仕事に励まなくてはならないだろう…勿論第一は家族のためだけれど。
一番の障害と言っては失礼かもしれないが、その認識であった上司の許しを得て大きな問題はなくなったと言えるだろう。
正直面接中は本当に…本当に胃がギリギリ痛んで死ぬかと思ったが反動で今は完全に脱力してしまっている。
しかしそんな今だからこそしっかりしなくてはとラルバの手を借りて立ち上がる。
二度三度と深呼吸をしてから真っ直ぐに琥珀色の瞳と視線を合わせて背中を支えてくれていた手をとる。
何か気の利いたことでも言えればよかったのだが上手く言葉が出てきてくれなかったので、これからもずっと一緒に暮らそう…簡潔にそれだけ言うと、
「もちろん♥当然でしょ?夫婦なんだから♥」
ラルバは真夏の太陽もかくやと、眩しい笑顔を見せると飛び上がり鼻先にキスをしておどけて見せた。
そのままふわふわ飛びながら閨の方を指さすのでカッと顔が熱くなる。
このタイミングで誘われるとは…いや、ある意味一番喜びを分かち合えるかもしれないが。

3

性行為を予感してドキドキしてるのを悟られて人差し指でピシッとおでこを軽く弾かれる。
「エッチ♥どこでもいいけどー…お兄さんがそんなエロエロだからお布団でするの♥」
さあ行こうと手を引かれて閨まで行くがセックスをするのではないようだ。
どうにも閨=セックスと結びついてしまう自分が恥ずかしい…そんな性活をしてきたのだから仕方がないのだけど。
お風呂に行くついでに片付けたのか布団には新しいシーツが付けられていた。
流石にあんな行為の痕跡がまざまざと残っていてはその気がなくとも火がついてしまうので助かる。
布団に先に座るように言われてよく分からないままについ正座してしまう。
ラルバは背面にまわり座ったようで、
「そのままゆっくり身体を倒して〜…うん、そうそう」
言われるままに横になると彼女の膝にピッタリ頭が乗り膝枕の状態になる。
頭の左側に大きくなったお腹がむっちりと触れて膝とお腹の間に挟まれるようだ。
「よろしい♪お疲れのお兄さんにい〜っぱいよしよししてあげるからね♥」

4

なるほどそういうことかと得心する間にもラルバの手が伸びてきて頭に触れる。
強すぎず優しさの中にしっかりとした母性のような物を感じる…そんな温かな手が頭を撫でてくれる。
こんな風にされるのはいつ以来だろうかなどと考えながら安心感に浸ってしまう。
「お兄さんと一緒ならどこに住んでもいいって言ったけど…やっぱりこの家は特別な感じがするから私も嬉しいなぁ」
頭を撫でつつこれまでの生活を振り返るラルバの話に聞き入る…当たり前のことだが彼女も今までの生活を大切にしてくれているのを改めて感じて嬉しくなる。
こちらの働きのお陰で今の生活を守れたと思っているようで、今回の阿求様来訪についても自分が妖精のせいだと責任を感じて申し訳なさそうにしている。
確かに妖精であるから三者面談という形になったのは確かだが、自分一人がいくら頑張ったところで歴史ある稗田のお嬢様にお許しを頂けるようなものではない。
だから君の在り方のお陰でもあるんだよと、腕を伸ばして彼女の頭を撫でて精一杯感謝を伝えた。

5

「えへへ♥そうかな…?だったらいいな♪」
照れくさそうに笑いながらしばらくお互いに頭を撫で合っていたが…
「ん〜…でもやっぱり私はお兄さんの頑張りが一番だと思うし…よし!やっぱりエッチしよう♥」
なんでそうなる?と言いたいが身体で感謝を伝えようと言うのだろう。
ほんわかしていた温かな空気がいきなりガンガン温度を上げていくような感覚に笑ってしまう。
ああやっぱり自分達はしっとりするよりはこういう直線的な質なのだろう。
とりあえずまずは服を脱ぐべきかと身体を起こしかけると頭を抱えられて胸元に引き寄せられる。
「だめだめ♪もうちょっとよしよししちゃうからね♥」
言うやいなやワンピース状の服を一気に捲くりあげて胸を晒しブラも外して直に胸を押し付けてくる。
柔らかなおっぱいに包まれるような感覚に愚息もすぐに勃ちあがってくる。
「うん思ったとおり♥お兄さんなら絶対勃起してくれるよね♥」
この状況で勃起しない男がいるのかと疑問に思うが口にはしないでおく。

6

なんだかんだ彼女もかなりハイになっているようでテンションが高く振り回され気味だ。
別に悪いことでもないので乗せられておくが。
楽しげに胸に頭を抱かれてなすがまま魅惑的な柔らかさに包まれる。
すっかり大きくなった彼女の胸は妖精の友達等からも羨まれているようで気に入っているらしい。
「はい♥まだおっぱい出ないけど予行練習もかねて甘えちゃってよ♥」
ぐいぐいと顔を胸に押し付けられて甘やかな香りに包まれてこのまま絶頂しかねない心地だ。
誘われるまま興奮で少し固くなりつつある乳首に口を付けて軽くチュウっと吸ってみる。
白い肌に美しく映えるコリコリとした乳首を舌先で転がしながら、時に軽く甘噛みしながらまだ出ない母乳を求めるように刺激していく。
「んっ♥ふふ〜♥遠慮しないでいいよ♥お兄さんの好きにしていいんだからね♥」
心なしか甘い乳首に夢中で吸い付く間にも優しく頭を撫でられる。
小さな身体から溢れ出す大きな愛情と慈しみを感じてついつい甘えてしまう。

7

絶えずよしよし良い子良い子と甘やかされて、これは何か扉が開きそうでまずいのではと思うがラルバの母性に包まれて抜け出せない。
それだけならまだよかったのだが…ラルバはちらりといきり勃つ愚息に視線をやりにこりと笑う。
「こっちも…撫でてほしそうだね?」
頭を撫でたまま片腕で身体を支えると器用に左手だけでするすると服をずらされてペニスを露出させられてしまう。
思わず乳首に吸い付くのをやめて口を離そうとするも優しく抱え込まれて何も言えなくされる。
期待と若干の心配の混じる目を向けると、
「ぜ〜んぶお母さんに任せなさい♥大きな赤ちゃん♥」
心配を溶かすような朗らかな笑顔を向けられて大人しく身を任せることに決めた。
ただ、せっかくだから一つだけお願いしてみる。
ラルバはこちらのお願いを聞いてきょとんとしていたがそんなことならと快諾してくれた。
なんとなくエロいような気がして愚息のことをちんぽと言ってほしいと頼んでみたのだが…
「じゃあ〜…おちんぽ♥よしよししてあげるね♥」
これはこれでなかなかよろしい…

8

ラルバの小さな手がガチガチに勃起したペニスにぺとりと触れて細い指に包まれる。
気づかに内に溢れていた先走りでぬるぬるになっていたので潤滑油は必要なさそうだ。
「すっごいべとべと〜…もうちょっと早く気づいてあげられたらよかったね♥」
ごめんねと謝りながら丁寧に亀頭をくにゅくにゅと手のひらで包んで先走りをたっぷり手にまぶすと、じゅくじゅくと湿った音を立てながら滑らかに竿を擦り上げていく。
手コキに関してもこの数ヶ月で何度も練習してきて十分気持ちがいいのだが膣や口に挿入した時に比べれば刺激は弱めで絶頂に至るためというよりはお楽しみ目的の行為であったのだが擬似的に授乳されながら…たっぷりと甘やかされながらとなると快感は何倍にもなるようだ。
竿を擦りながら親指で亀頭を優しく刺激が強すぎないように焦らしを交えながら愛撫される。
快感が高まってきていると見るや指で輪を作るようにしてカリを全体的に攻めるような動きも混じってくる。
彼女なりに試行錯誤し、指の形や力の強さを調整して模索する姿勢が嬉しいというものだ。

9

刺激する場所を刺激する方法を徐々に変化させながら緩急を付けてきて新鮮な刺激を与えてくれる。
「どうかな?お母さんおちんぽ気持ちよく出来てる?」
ちょっとだけ自信なさげな顔を見せるラルバに大丈夫だと伝えるように乳首に強めに吸い付く。
ペニスへの刺激に意識を持って行かれそうになるが目の前のおっぱいも蔑ろにはできない。
気持ちよくしてもらっている分ラルバにも感じてもらおうと甘えるような動きから感じさせる動きへと移行していく。
「やんっ♥赤ちゃんはこんなっ♥エッチなぁ…っ♥はうぅ…♥吸い方、しないよぉぉ…♥♥」
嬉しそうに困ったふうな声を出すラルバへの攻めを緩めずじわじわと彼女の好きなポイントをいじめてあげる。
余裕のあるお母さん然とした様子から一転エッチなお嫁さんの顔になってしまう。
「ふやぁ♥あっ♥んうっ♥いけない子っ♥…ふふっ♥おちんぽ…どうしたいのかなぁ〜♥」
子供役のペニスを扱くお母さんのほうが余程問題があるというのは置いておいて、まずはこのまま一回イかせてもらうとしよう…

10

乳首に吸い付いたまま離さないのを見てこのまま続行…射精までいきたい気持ちを察して手の動きが早まる。
「このままっ♥射精したらぁ…きっと二人共精液で真っ白になっちゃうっ♥…ね♥」
そうなりたいと言わんばかりにゴシゴシと刺激を与える手が搾精に向けて突き進む。
「射精してっ♥あっつい精液私にかけて♥…それで、そのあとは…♥」
そのあと…という言葉に興奮が高まり精液が登ってくるのが分かった。
ペニスを握るラルバも当然それに気づき力強く竿を扱きあげ…
「ひゃぁ♥あっ…♥あぁ♥あついの…♥いっぱい…♥気持いい…♥」
びゅっ!びゅるるるるっっ!!!口内や膣内のように遮るもののない状態での射精。
空に飛び出した精液はほとんどがラルバの方へ向けて迸った。
もちろんそうなるように彼女自身がペニスの向きを調整したのであるが、目を瞑り身に降りかかる精液を恵みの雨のように幸せそうに受け止めている。
ラルバは射精中も手を止めず、最後の一滴まで搾り取るようにして大量の精液をその身に浴びた。

11

その様子を見ながら興奮して夢中で甘い乳首にしゃぶりついていた。
彼女が胸から受ける刺激に絶頂しながらも頭を撫でる手も止めることはなかった。
「はっ♥はぁ♥あん…♥すごいっ♥すごいすごいっ…♥精液…いっぱぁい…♥」
精液を浴びて白くデコレーションされたラルバは艶やかな美しさを放っている…瞳からハートを飛ばすようなとびきりの雌顔を晒しながらとろんとした視線を向けてくる。
その瞳が僅かに自分からそれてこちらにかかってしまった精液を認めると、
「ん…ちょっと、ごめんね…♥」
ぎゅっと愛情いっぱいの抱擁を受けてから、静かに頭を離されて寝かされる。
途端に口寂しさが湧き出すが、丁寧にこちらの身体にかかった精液を可愛い舌先で舐め取られていく内に解消された。
ラルバは最後に一番精液のついているペニスを愛おしそうにしゃぶり綺麗にすると…
「ねえ…♥満足してくれた?」
まだ満足してないよね?そう言いたげな様子に応えるべくまだイけると、再びいきり立ったペニスを見せつけてやるのだった。

八十四話

1

「はぁ〜…♥素敵すぎるよぉ…♥何回でも出してくれちゃうんだもん♥」
手の中ですぐさま大きくなったペニスに瞳を奪われながら歓喜の声を漏らすラルバ。
早く挿入してほしいという気持ちが透けて見えるようだ。
おねだりされるのもいいがいい加減こちらもラルバの中に入りたくて仕方がないので乞われる前に行動に移す。
惜しい気持ちもあるが一旦柔らかな胸から口を離して起き上がろうとすると頭を撫でてくれていた手で背を支えてくれた。
姿勢が安定すると後ろから手を回されてゆっくりを上着を…そして中に着ている服も一つ一つ脱がされていく。
抵抗することはなく脱がせるのが楽になるようにしながらまず上半身は裸になる。
座った状態では脱がすのが難しいだろうと下は自分で脱いでこちらは準備完了。
今日はなんだかんだで着衣のままですることが多かったが、やはりするには全裸のほうが気が楽でいい。
着衣でするのも趣があっていいのだが…そんなことを考えながらラルバの方へ振り向く。

2

ラルバは座ったまま万歳をするように腕を広げてこちらを見ている…何も言わずとも脱がせてほしいのは分かったので、先ほど彼女がしてくれたように優しく服を脱がせにかかる。
「ふふっ♥お兄さんも女の子を裸に剥くの上手になったね♥」
脱がせている間にそんなことを言われるが、この数ヶ月で何度脱がせてきたことか…流石にもう慣れるというものだ。
妊婦帯も外して…これも本当なら必須ではないそうだが赤ちゃんのためにと自発的につけている。
彼女の優しさが残る体温の温もり手に現れているようでなんだか無性に嬉しい。
ニヤついているとからかわれてしまうので彼女に負担をかけないように、服が傷まないように気をつけながら手早く、しかし楽しむ心は忘れずに一つ残らず彼女の服を脱がせきりお互いに裸で向き合う。
「さあて…準備はできたけど〜…♥お兄さんはどうやって私と繋がりたい?」
先ほどの後背位はラルバから誘った形になるので今度はこちらにお任せしてくれるそうだが…

3

ラルバのお腹の様子を確認してから、やはりアレでいこうと胡座をかくような体制で手招きする。
「さっきは後ろからだったから前からかな?♥今ならまだお腹の大きさも大丈夫だしね♥」
彼女は手招きに応じてぺたんと座っていたお尻を上げて四つん這いになるとにじり寄ってくる。
手を足をこちらへむけて差し出して進む度に、重力に従いその形をまざまざと見せるける胸がふるふると揺れる。
胸のみならず全身見せつけるように、こちらの喜ぶ動き方を探っているのだろう。
好かれようと頑張る姿勢だけでも嬉しいというもので、手の届く距離にまで近づいたところで頭を、頬を撫でてあげる。
こちらも彼女の喜ぶ撫で方は覚えてきている…嬉しそうに手に頬ずりする顔を見ればもっと喜ばせたいと思うのだ。
頬に当てられた手に自分の手を重ねてふにゃりと微笑む顔は何度見てもよいものだ…
そのまま嬉しそうに頬ずりしていたが、それ以上の悦びを求めて前進を再開する。
手をこちらの肩にかけてぐぅっと顔を近づけて下から覗き込み、続けざまに数回の口付け。

4

先につけていたキスマークを中心に首筋に甘えるように舌を這わされていたが、
「だめ…♥挿入れてもらう前にイっちゃいそう♥…頑張らないと…♥」
そんな可愛い独り言が聞こえてくるものだからペニスははち切れんばかりに大きくなってきている。
どちらかというと攻めているのはラルバだと思うのだが、それでも絶頂せんばかりの快感を得ている。
性交時の空気にずいぶんと酔いやすくなったものだが、自分も即勃起するので人のことは言えない。
しっとりとした丁寧な愛撫に辛抱堪らず、ラルバの手をペニスへと導き限界まで昂ぶっているのを訴える。
いきり勃ち先走りをダラダラと零すペニスに触れ、自分の奉仕が上手くいっているのを感じ、同時に随分と待たせてしまったのを察して申し訳なさそうにはにかむ。
愛撫はここまでと言うように強めにキスマークにチュッと吸い付いてから、軽くふわりと空に浮かんで静かに対面になるようにこちらの足の上に腰を下ろす。
空を飛べるのでこういう時にスムーズに体勢を整えられて良い。

5

身体を軽く擦り合わせながら体勢を調整していくのも好きなので飛ぶのはちょっと急ぎの時だけだが。
今回はこちらの限界が近いのを察して気をきかせてくれたのだろう…ただ、挿入まではせずにタイミングはこちらに任せてくれた。
大きなお腹に勃起ペニスを擦りつけながら誘うように見上げてくるラルバ。
「ちょっとお待たせしちゃったかな?さあ♥あとはお兄さんの好きなように私を愛して♥」
完全に信頼しきり身を任せてくれるラルバが愛しくて今にも挿入せんとしていたにも関わらず、ついまた頭を撫でてしまう。
こうも可愛い姿を見せられたら自分の欲望の充足よりも彼女を愛でたい気持ちが先に出てくるというもの。
もちろん繋がりたい気持ちはラルバもあるのであまり焦らすようなことはできないが…
ひとしきり優しく頭を、背を、お腹を愛でながら万感の想いを込めて愛しているよと伝えさせてもらう。
「うん♥…うん♥大丈夫…♥ちゃんと伝わってるよ♥」
こちらの言葉に一つ一つ頷きながら、分かってはいるけど実際に言われるのはやはり嬉しいと少しはしゃいでいる。

6

彼女の喜ぶ様をしかとみとめ、きちんと気持ちを通じ合わせたところで身体も繋ぐべくお尻に手を添える。
妊娠していても軽いラルバの身体をしっかりと支えながら腰を浮かせて膣へペニスをあてがう。
挿入に際し、こちらの肩に添えられたラルバの手に少しだけ力が入る。
「ゆっくりね…こんなにおちんぽおっきくなってると流石にお腹びっくりしちゃうから…♥」
分かっているよとしっかり頷いてみせると、静かに亀頭を侵入させていく。
盛り上がってくると身体も精神も高揚してくるので慣らしていけば激しい攻めも受け止められるが丁寧に優しくするに越したことはない。
それこそ虹の架け橋のように挿入が浅くなる体位ならそこまで気にしなくてもよいのだが…
阿求様の来訪で一旦リセットがかかったのが残念ではあるが、気にしていても仕方がない。
それに自分もゆったりと楽しむのは好きなので、気持ちを切り替えて柔らかな肉がキツくペニスを飲み込んでいく感触を楽しませてもらう。

7

むっちりしてきたお尻の感触を手のひらでやわやわと感じながら、膣の肉襞をゆっくりと掻き分けて一番奥へとペニスをしっかりと突き立てる。
「んんっ…♥奥までいっぱい…♥ん〜…♥やっぱり最高♥…いつもよりおっきい?」
快感のため息を吐きながら膣いっぱいに存在を主張するペニスを愛おしげにお腹越しに撫でるラルバ。
ペニスが大きいとしたら…やはり一番の懸念案件であった阿求様関係のことが要因だろうか?
どこか背徳感を感じて萎縮していた部分がお許しを得て解放されたのかもしれない。
まあ正確なところは分からないが今後気兼ねせず…節度は守るが…存分に正式にイチャつけるのが嬉しいのは確かだ。
「ふ〜ん…♥つまり〜…これまで以上に愛されちゃうのかな♥」
楽しげに期待の瞳を向けるラルバへ肯定の口づけを一つ、そして彼女の腰を掴み優しく上下に揺すり始める。
最初はこちらからは突き上げずにラルバの身体のほうを動かさせてもらう。
まずは奥は攻めずに入口付近を重点的に優しく優しく…

8

元々対面座位は女性が自主的に動くのに適しているが男性はバランスの維持が大変で動きにくいのだがラルバは体重も軽く浮けるため、その点の問題は簡単にクリア出来るので助かる。
それに今回は身を任せてくれているのでこちらから腰の振りをコントロールさせてもらおう。
「私の身体好きに動かして感じてね♥お兄さんにされるのは楽しいから♥」
ラルバはバランスを崩さないように注意してくれるのでやりやすい。
ぐちゅ…ちゅぷ…小さな淫靡な水音を静かに聞きながら、目前のラルバへ舌を出して見せる。
ラルバは何も言わずに自らも舌を出し、柔らかく舌先同士を触れ合わせる。
「ふふ♥ちゅぅ♥れろ…♥ん…♥」
舌を絡め合い唾液を混ぜ合わせ、口でも水音を立てていく。
その音が大きくなるにつれ、腰の振りも同じように早まっていき結合部からの音も大きくなる。
下半身はなすがままこちらの動きに任せながらも、勝手にきゅうきゅうと収縮してしまう膣肉だけはコントロール出来ずに熱烈にペニスを攻め立ててくる。

9

ラルバは快感に呑まれながら震える指先をきゅっとこちらの肌に喰い込ませて射精を受け止めようと耐えている。
しかし快感のコントロールを任せきりで受身の状態ではそこまでもたないだろう。
ペニスから与えられる快感から気を紛らわせるように舌の絡みがより情熱的になっていく。
抽挿を任せている分、自分が出来るのはキスで楽しませることだという考えもあるようだが…
「ふっ♥んんっ♥…ちゅっ♥んぅ♥」
ラルバの夏の日差しを思い起こさせる熱はペニスに更なる滾りをもたらし、結果的にラルバを攻めていく。
剛直は優しくも徹底的にラルバの膣内を楽しまんと襞の一つも余さず擦り上げていく過程はじゅくじゅくと熟れた甘い果肉を舐るような感覚を覚える…
そうする内にぬめる愛液の質と水音が若干変化したのを感じて腰をより深くまで落とし込みペニスを捩じ込む。
「ひっ♥あっ♥うっ…♥おにぃひゃぅぅ…♥」
深みへの侵入にビクンと仰け反るが痛みなどは無いようなのでそのまま続けさせてもらう。

10

正直自分ももう限界が近い…激しく突き込みはしないが快感の大きな一番奥を感じさせてもらいたい。
既に動かずともそのまま絶頂してしまいそうな状態だが、より大きな快感を得ようとこちらからも動き出す。
「あっあっぁあぅっぁ♥おにいさっ♥イっちゃぅ、からぁ…♥もうらめだよぉ…♥♥♥」
こちらからの突き込みも合わさり限界はとうに超えているだろうにラルバはぶるぶると震えながらもこちらの射精と合わせてイきたいと必死に耐えてはいるが堪えきれぬ快感に小さく何度も絶頂している。
「おねがい…♥いっしょ♥いっしょに、いこっ♥いっしょにっ♥イっ♥あぁっ♥♥♥♥♥」
こんな可愛いおねだりをされて我慢できるものかとラルバの射精を乞う囁きに合わせて腰を打ち合す。
肌のぶつかる音が大きく響くのに次いで、どぷっ!びゅぶるっ!濃さを失わない精液を一番奥で迸らせる。
「♡♡っあっ♡ん〜〜〜〜〜っっっ♡♡♡♡♡」

11

あまりの快感に身体を支える手からも力が抜けてフラつくラルバを強く抱きながら精液を注ぐ。
吐き出された精液は後から後から続きてくる精液に押されて彼女の中を猛烈な勢いで巡って結合部から溢れていく。
妊娠中でなければ確実に孕ませているであろうどろりとした濃い精液は肉襞にこびり付くようにべったりと膣内を白く染め上げる。
「すごい♡はぁ♥すご、いよぉ…♥こんなの…♡たえられないぃ…♡♥♡」
精液が自分の中をどくどくと流れる感覚に更なる絶頂へと導かれるラルバ。
今は何をしてもラルバは絶頂してしまいそうなので快感の波が収まるまで震える彼女を静かに抱きしめていた。
頬を擦り付けてくるのに合わせてこちらからも擦り寄るが、それだけでイってしまうくらいなのだから相当だ。
「しあわせぇ…♡おにいさんに抱きしめてもらってるとぜーんぶポカポカしてくる…♡」
身も心も許容量を越えて満たされてくれているが…この分では次はもう少し優しめにするのがいいかもしれない。
ふんにゃりと脱力するラルバを抱えながら次なる体位を考えるのだった。

八十五話

1

「うぅ〜ん…んっ!よしっ!もう大丈夫!」
胸の中でくったりしていたラルバがしばらくして元気に顔を上げる。
もうだいぶこのやり取りにも慣れたが、やはり快感が大きかった時は体力気力の回復にも多少時間がかかるようだ。
もう少し休んでも大丈夫だよと言うもののラルバはもう十分だと胸を張ってみせる。
「無茶はしない約束だもんね♥大丈夫と言ったら大丈夫♥だから…しよ♥」
上目遣いで攻めればすぐに陥落すると学習したのか可愛らしく小首を傾げておねだりしてくる。
そう簡単にころっといくと思われては困るのだが確かに問題もなさそうに見えるので頷く。
決して可愛さに絆されたわけではない…
とにかく、するにしても体位はこちらで決めさせてもらおう。
連続であんまり感じすぎてしまうようなのは避けたい…となれば挿入が浅めになるものだが…
考えるこちらの様子が面白いのか触覚を軽く振りながら楽しげに見つめてくるラルバと視線を合わす。

2

「決まった?私はなんでもOKだよ♥」
早くしようよとやんわり急かしてくるラルバに押されて答えを出す。
まず一旦身体を倒して騎乗位の形にするとやる気満々のラルバにそのまま始められそうになる。
「騎乗位?いいよ♥ばっちり気持ちよくしてあげるから…ん?違うの?」
騎乗位でも構わないのだが、どうしても挿入が深くなりがちなので今回はやめておこう。
そのまま身体の向きを横にするように言うと得心したようににんまりと笑った。
しかし何も言わずにペニスが抜けないように気をつけながらゆっくりと横向きになる。
その身体のひねりだけで精液を搾られそうになるが今回はなんとか我慢できた。
ラルバの身体のバランスが安定したのを確認してから身体を起こして彼女を横抱きにする。
「やっぱり虹の架け橋だ♥ひょっとしてリベンジしたいのかな?私は構わないけど…♥」
また搾っちゃうぞ♥と首筋にキスをされるが、挿入が浅くなる体位を考えたらこうなっただけだよと言っておく。

3

確かにこちらもこの体位でのラルバの弱いところを知りたい気持ちもあるが…一方的に彼女のほうから攻められるのも悪くはない。
見つけられたらいいな程度の気持ちで、とにかくラルバを気持ちよくしてあげることを優先する。
こちらから擦り寄るようにラルバに軽くキスをすると彼女もまったりと楽しむつもりであると分かってくれたのかお返しにキスをしてくれた。
「んっ♥そうだね…時間もあるし今日は他にお客さんも来ないだろうし…ゆっくりしよっか♥」
本当ならこういう交わりをメインにすべきなのだろうが、どうにもお互い気分が盛り上がりがちというか…
全身から力を抜き、流れに身を任せるようにリラックスした調子で身体を預けてくるラルバ。
彼女を優しく抱き止めて大きな刺激は求めずにゆったりと抽挿を開始する。
ゆりかごを揺らすように彼女の身体を揺らめかせて小さな刺激を重ねてゆく…
これは抽挿は浅くなりがちだが入口はきゅっと狭まるのでこちらへの刺激は実は大きかったりする。

4

先ほどいいようにイかされてしまった要因の一つなのだが…今回はラルバもかなりリラックスしているので心持ち刺激が柔らかな気がする。
身体的な快感ももちろん最高だが、それだけ安心してくれているということが何よりも嬉しい。
気が早り変に激しく動かないように気をつけながらこの心地よさをじっくりと感じていく。
幸せに浸りラルバへの愛撫が疎かになってやしないかと様子を見るが、何やらこちらの顔を見上げてご満悦のご様子。
そんなに変な顔をしていたかなとちょっとおろおろしてしまったが、
「ん?んふふ♥大丈夫だよ?何にも変じゃないから…♥ただお兄さんがすっごく幸せそうな顔してるから…♥私も幸せだな〜…って♥お兄さんが気持ちよくなれるように動いてくれていいんだよ♥」
そうするのが自分にとっても嬉しいことだからと背を撫でてくれた。
「私もすっごく気持ちいいから気にしなくて大丈夫だからね…♥」
その言葉のとおり結合部の潤いは乾くことなくしっとりとペニスを受け入れ続けている。

5

ゆらゆらと水面に揺蕩うような交わりに肌が溶け合うような感覚…
しかしそんな緩やかな動きであっても少しづつ蓄積された快感は絶頂へと確かに迫ってゆく。
心の充足と共に身体の感度も気づかぬままに上がっていく…僅かにラルバの吐息が熱っぽくなるのを感じて激しくしすぎてやしないかと確認するがペースに大きな変化はない。
じわりじわりと彼女が絶頂に近づいているのを感じて、より一層優しく大切に抱きしめながら抽挿を続ける。
「あはっ…♥やっぱり…お兄さんはすごいなぁ…♥もう心がいっぱいだよぉ…♥」
与えられる愛情を敏感に察知して抱きしめる腕に力が込められる。
その僅かな力の中に溢れんばかりの好意を、思慕を感じることができる。
僅かに目元に涙の輝きを見るに感極まっているようだ…ここまでくれば後は優しく絶頂へと導いてあげるのみ。
ちゅ…ちゅぷ…にゅぷ…結合部から感じ取れる小さな、二人の繋がる音。
互いの心音と吐息も混ぜ合わせ、雑音は全て無視して二人の音だけに集中する。

6

しっとりと汗に濡れた脚に僅かに指を沈めて滑らかな感触を楽しみながら、小さな腰に回した手からは抽挿の刺激に無意識に震えるラルバの身体の様子が文字通り手に取るように感じ取る。
そろそろ絶頂に到れるとは思うが、しがみつく腕は疲れてやしないかと問うてみる。
疲れが出ているのならもう少しペースを緩めてもいいかもしれないが…
「♥大丈夫…♥このままっ…♥一緒にイこうね…♥」
ラルバはすりすりと頭を肩に軽く擦るようにして続行をねだってくる。
髪がさらりと揺れて彼女の香気が鼻を擽りペニスにもビキリと力が入ってしまう。
「やん♥優しくしてね♥」
膣内で脈動するペニスにちょっとだけびっくりさせてしまったのを謝りながら穏やかに抽挿を再開。
なんとなくもう少しで絶頂させられそうな感じはするのだが焦ってはいけない。
こちらも亀頭を中心に感度は高まりっぱなしなのであまり派手に動けば暴発してしまう。
このままでは先に射精させてもらうことになるかもと考えていると…

7

「…入口の近くの…お腹側のGスポットのあたりのちょっとだけ…♥…ん〜ヒント出しすぎちゃった♥」
ラルバが耳元でそんなことを突然囁いてくるので少し驚いたが、これは…
言われた付近にペニスがよく当たるように角度をつけようと身体の捻りを模索していると、ラルバの方からも身体の角度を合わせてきてくれるではないか。
「どうせ見つけられちゃうもん…♥」
クスクス笑う彼女の額へキスをしてから教えてもらった弱い部分へ…極力優しめに刺激を与えていく。
合わせて彼女の方からもこちらの弱い部分…この角度だとカリの付近に食らいついてくるが、やはり刺激は極弱めだ。
最後のほんのひと押しになればいいということだろう。
双方がっつくようなことはせず、少しずつ高めてきた快感を僅かに上へと押し上げる。
考えは間違っていなかったようで、問題なく二人は絶頂へと到達することになる。
高まり続けた感覚を互いに確かめ合うように抱きしめ合い、それが結果的に止めとなった。

8

どぐっ!熱い塊が一気に尿道を駆け抜けてラルバの中へとなだれ込む。
しかし勢いのあったのは最初だけで、続く精液はゆっくりと膣内へと注がれていった。
ラルバも最初だけ大きくビクリと震えてしまったものの、そこを過ぎれば穏やかに絶頂を感じることができた。
「ん…♥っ♥…♥…はぁ…ぁん…♥イっちゃった…♥…ん〜…まだイってる…かな♥」
じんわりと腰の辺りを中心に広がる絶頂の熱が全身を包んでいく…
身体の芯にいつまでも残るような深く響くような感覚に絶頂が終わらずに続いていくような不思議な心地よさだ。
こちらはまだ落ち着いて構えていられるがラルバはとぷとぷと膣内を満たしていく精液の感触に絶えず快感の色を瞳に滲ませている。
少しこのまま休もうと提案すると大人しくこくりと頷き瞳を閉じて静かに快感の中へと沈んでいく…
ラルバがまた元気にはしゃぎだしたら望むように動いてあげられるようにと、同じく瞳を閉じて穏やかな快感の中で身体を休めるのだった。

八十六話

1

しばしの間柔らかな空気の中、二人で身を休めていたが鼻先をラルバの髪がふわりと撫でる感触に目を開くと同時に口付けられる。
頭を軽く引き寄せられて軽く触れるようなキス、そして少しだけ強く唇を押し付けてから顔を離された。
「♥…なんだかこのまま寝ちゃいそうだったね♥…時間もいい感じだし一回切り上げてもいいけど…」
たわやかに微笑みながら伸びをするようにぎゅ〜っと抱きしめられる。
心地よい抱擁を受けながら目元をぐっとおさえて僅かに顔を出した眠気を払う。
確かに少しばかり穏やかに過ぎたかもしれないが、あのまま眠ってしまうのもそれはそれで幸せな夢が見られそうだ。
ぎゅっぎゅっとラルバも眠気を払うように何度か強めに抱擁をしてから再び身体を預けてくる。
チラリと時計を見上げる彼女の視線を追うと確かにそろそろ夕飯の支度をしなければならない時間だ。
ラルバにはきちんと食事を摂ってもらわなければ…続きをするにしても食欲を満たしてからのほうが楽しめるだろう。

2

そうと決まれば一旦終了…といきたいのだがラルバは視線で続きをしようと訴えてくる。
自分だってやりたいのは山々だが…確かにがっつり交わるために穏やかな体位でのプレイをしていたのだ。
そこでおしまいと言われても消化不良は否めないだろう。
ちょっと迷ったが、人差し指を立ててあと一回だけだよとサインを送る。
ラルバはほんの少し考える素振りを見せたがまた後ですればいいやと結論づけたのだろう。
人差し指を引き寄せると了承のキスをしてからイタズラっぽくペロリと舐めてくる。
舐められた指でツンと頬をつついて苦笑する。
さて、食前の運動にもう一戦するのは大歓迎だがもちろん流れからして激しめの体位がお望みだろう。
何がいいかなと幾つか頭に思い浮かべるが胸をとんとん叩かれてラルバへ視線をやる。
「何かしたいのがあるわけじゃないなら後背座位がいいな♥くるっと回って感触確かめるのも面白そうでしょ?」
こちらの言葉を待たずにぽすんと背を預けられる。

3

座位系は少々動きにくいので激しめにするのはちょっとまだ慣れないのだが…二人の動きを合わせればどうとでもなる。
それに膣以外への攻めも容易なので気持ちよくしてあげるのには支障はない。
早速胸へと手を伸ばすと彼女も想定内なのか大人しく手のひらへ胸を差し出してくる。
「私のおっぱい好きなようにしてね♥お兄さんへの想いでずきゅん♥ずきゅん♥って高鳴ってるの感じてほしいな♥」
私の大好きをちゃんと捕まえてね♥なんて言われてはしっかり揉みしだいて確かめてあげるしかない。
お腹を刺激しすぎないように腰のあたり支えて身体がブレないようにすると腰を動かし始める。
白濁に染まった蜜肉を少し強引に掻き分けて先程よりも深くへと亀頭を押し込む。
同じく胸への攻めも加減こそしつつも的確に性感帯を狙って柔らかなおっぱいに指を沈めていく。
手のひらからは彼女の言うとおりドキドキと大きく高鳴る鼓動が伝わってきて、その興奮をもっともっと高めてあげたい気持ちにさせられる。

4

「ひゃぅ♥あはっ♥お兄さんったらっ♥期待した以上に動いてくれるんだからっ♥ぅんっ♥」
ラルバは心も身体もしっかり準備は出来ていたので強めの攻めでも柔軟に受け止めて快感のみを感じ取っている。
余裕のあるふうな声音ではあるが、端々が蕩けているのは確かなようで…
「やぁ♥あっ♥あっ…♥くっぁ♥そんなにゴシゴシしちゃっ、やあぁ…♥」
すっかり尖りきった乳首を指で転がしながら摘んで優しく扱いてあげると声の変化が顕著だ。
もちろん腰に添えてある手も身体を支えるに留まらない。
くびれをそっと撫でてあげるのがよく効くようで、
「♥…はぁ…っ〜〜〜……っ♥♥♥」
挿入中敏感になった身体は全身性感帯のようなものなので軽い触れ合いにも大きな効果が出る。
膣や胸などパッと思いつく性感帯とはまた違った快感を得られるようでまだまだ発展の余地があると見ている。
元々ラルバには羽の付け根や触覚のような箇所もあるのだからもっと柔軟に見てあげるべきだろう。

5

彼女を気持ちよくすることを強く意識しているが、こちらも快感を得ることを軽視はしない。
こちらも楽しませてもらうべく一番快感を得られる角度を意識してペニスを突き上げる。
その途端ぷにっと弾力のある感触がぎゅりっと亀頭全体を包み込むようにびりっと刺激を走らせてくる。
「あぅ♥やっぱり…この辺が好きなんでしょぉ…♥うふっ♥」
待ってましたという感じの声音に合わせて腰にガンガン響くような快感が叩きつけられてくる。
受身でありながら器用に膣内をきゅうきゅう操作してくるラルバの性技にまんまと捕らわれる。
「んっ…♥この体勢だとこれくらいしかっ♥…はっ♥できないし…♥頑張っちゃうよ?♥」
精液を啜り出さんとチュウっと吸い付いてくる膣肉の抱擁に抗わず、自ら飛び込んでいく。
こちらが引くと思っていたのかラルバは少し驚いているようだったが、すぐにそうこなくっちゃと楽しそうに笑う。
お互い弱いところを曝け出して全力で愛撫しあうような抽挿。

6

腰に添えられた手に自分の手を重ねて指を絡めてぐっぐっと余計に入った力を解してくれる。
「さぁ♥私のおまんこずぷずぷ愛して…♥余計な事考えられないくらいに夢中にしちゃうんだから♥」
クスクスと煽るような声音で挑発してくれたのでこちらからもがっつきやすい。
望みどおり射精まで一気に駆け抜けてやると、一度抜いた力を新たに込めなおして腰を突き上げる。
ずぶんっ!と深く入りすぎてしまったかと一瞬不安になるが、
「♥♡っっ〜〜♥っんぉっ♥♥♥ふかぁぃ…♥♥♥ふかいのいいよぉ…♥♥♥」
快感に悶え蕩けた声でもっともっとねだってくるので久しぶりに奥をしっかりといじめてあげよう。
今回は孕み目的ではなく快楽を得るほうにスイッチが入っているのか奥はぎゅんぎゅん締まって少々痛いくらいだ。
肉棒にしゃぶりつきザラザラとツブツブの混じった極悪な名器で容赦なく精液を搾り取りにきている。
普段は奥を攻めるにもかなり加減はしていたので反応が凄い。
そんなに奥がいいのかと問うてみると…

7

「だってっ♥だってぇ♥愛されてる感じがすごっ…♥…ぃんだもんっ♡」
がっちりとペニスを膣がパズルのピースのようにハマる感覚が癖になるらしい。
こちらも奥までしっかり挿入した時の満足感は好きだがラルバは随分とご執心のようだ。
「うぅ〜…♥お母さんだって女の子だもんっ♥お兄さんともっとエッチなことしたいもんっ♥」
恥ずかしそうに言葉を震わせながらも心から自分を求めて本心を打ち明けてくれるラルバ。
体位のせいで顔が見えないのが凄く惜しいが今絶対に可愛い顔をしている…
性欲旺盛なれど母親としてセーブしていたが、もっと色々したい気持ちも大きかったのだろう。
じゃあもっと激しく…とはいかないが、それでも安定している時はもっと深く愛してあげることにしよう。
腰の振りを少し弱めてラルバの身体を引き寄せて、一緒にもっと気持ちよくなれるように頑張ろうなと囁く。
すると怒られるとでも思っていたのか、こちらの前向きな言葉に驚いたようで元気よく頷く。

8

「!…うんっ♥あっ…♥早速、奥っ♥きてるぅ♥んやぁ♥」
こうなればとことんラルバを喜ばせてやりたくなる。
子供に極力負担のかからない攻め方は見つけてはいたものの日々大きくなるお腹への調整もあり、あまり多用してこなかった。
しかしこちらも大分動き方にも慣れてきたのだし今まで我慢していたラルバにほんの少しご褒美をあげよう。
ただ、なんだかんだ言いながら大切にお腹を抱えているあたり、ラルバも本当は子供が一番なのだろう。
「ごめんねっ♥エッチなお母さんでごめんねっ♥ぜ〜ったい元気に産むからね♥」
語りかける声音はトロトロに蕩けているが母性と愛情がたっぷりと含まれていた。
自分も久しく強く感じる奥の締まりに蕩けそうだが意識をしっかりと保ってお腹への気遣いは忘れない。
あまり時間をかけては負担も大きくなるだろうとペースを上げてラルバを強い絶頂へと押し上げていく。
快感は最大限にまで高められているので絶頂へはすぐに到れるだろう。
すでに呂律の回らなくなってきた声を更に震わせるようにどちゅ!どちゅり!と強めに子宮口を叩いてやる。

9

あとは二人の息を合わせて同時に最高の時を迎えるのみ。
「い"くっ♥いくねっ♥もうっ…♥♥」
触覚や羽の細かな震え方でラルバの絶頂が目前なのを察してストロークを細かくする。
膣の締めつけを振り切ってぐいぐいとペニスを押し込むようにして快感を得て、また彼女にも与える。
ポルチオも思い切り抉ってあげると羽が一際大きく震え…
「いっ♥♥♥…ぅ♥♥くぅ…〜〜〜―――っっ…♡♡♡」
お腹を大切に抱えるようにしながらラルバは果てた。
小刻みにぶるぶる震える羽がこちらの身体を擦りこそばゆいが、そんな感覚以上に絶頂感が大きい。
蕩ける蜜肉を掻き分けた一番奥にずっぷりとペニスを突き込んだ状態でこちらも同じく果てていた。
欲望がどろどろと溶け出し溢れ出したかのような精液がラルバの中を満たしていく…
どくんっどくん…大きく脈を打つような感覚で尿道を登ってきては白濁が膣壁を穢していく。
ラルバはその感触を存分に楽しむように、お腹を優しく撫でながら長く長く絶頂の中に浸っていた…

10

深く繋がった身体を重ね合わせるようにしっかりとラルバを抱きしめて精液を注ぐ。
最初の勢いこそ失ってきたがとぷとぷと湧き出してくる精液が未だに膣へと注がれていた。
「〜♥…久しぶりに思いっきりやっちゃったね〜…♥」
二人共ラルバのお腹に手を当てて様子を確かめるように撫でながら言葉を交わしている。
羽目を外してしまったが子供は何事もなかったように平然としているようだ。
一応今度また先生に診察してもらう時にでも相談してみるかと思っていると…
「あっ♥お兄さん今のは分かったよね?♥」
手のひらに胎動を確かに感じ取り心が躍る。
二人繋がったままはしゃいだ声を上げてスリスリと身体を擦り合わせて子供の成長を喜ぶ。
「やっぱりこのくらいじゃなんともないんだよ♥そりゃあ様子は見なきゃだけど…」
神妙な顔でお腹を撫でつつチラチラと期待の眼差しを向けてくるが、こちらの言葉は変わらない。
お腹を大切にしつつラルバ楽しませる…両方しっかりこなすのが自分の頑張りどころだが…
覚悟はとうに出来ている…が、とりあえず今は約束どおり食事にしようと片付けに入るのだった。

八十七話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
師走…この時期の人間は年越しの準備のために大忙しだ。
私達妖精はそんな人間達を遠目に見て活気に溢れる様に心躍らせたり何かイタズラでも仕掛けてやろうかと狙ったりしたものだけれど…
「疲れた〜…お兄さ〜ん…」
大きなお腹を抱えているのもあってフラつきそうな身体を休めるために愛しい人の身体に身を預ける。
一緒に大掃除をしていたお兄さんは自分もお疲れなのに優しく頭を撫でて労ってくれるから甘えてしまう。
人間の輪に入った私は例年のように外から見るだけではなく当事者として忙しく働いていた。
色んな行事やイベント事に混じっていけるので楽しい事もいっぱいあるけど、やっぱり大変なことも多いのだ。
今日は年末の大掃除ということで家中普段あまり手を出さないような場所も綺麗に掃除している。
日頃から一応きちんと掃除しているから簡単に済ませられる部屋が思いのほか多くて、ちゃんと奥さんできてるんだなぁ…って思えてなんだか嬉しくなってしまう。

2

大きな家具に関してはお兄さんが動かしてくれるんだけど…最近はやっぱり時期的にお仕事も大変みたいで今日も家を出て職場のほうへ行っていた。
夕方になる前には帰ってきて残った場所を一緒に掃除していたわけだけどお疲れみたいだから心配しちゃう。
自分で全部できたらよかったんだけど、このお腹では無理は出来ないしお兄さんも家族なんだから一緒にやろうと言って頑張ってくれるからお願いしちゃっている。
ラルバがほとんどやってくれてるから楽なものだよと褒めてくれて私も少しだけ安心する。
最近は年末で仕事がかさんで職場のほうの人手が足りないからと家を開ける事もそこそこあるから家にいる時はついくっつきにいってしまいがちだ…お兄さんも私との時間が思うように取れなくて申し訳なさそうな顔を見せる。
本当の事を言えばお兄さんを大好きな分、寂しい気持ちもあるけれど早く私の顔を見たいからなんて言って仕事をどんどん片付けてきているみたいだから年末年始は家でゆっくりできるらしい。

3

いつも私に負担が伸し掛らないようにお兄さんも年末のお仕事で忙しい中、最大限力を尽くしてくれるのでイベントの用意とかで疲れはするものの愛情を感じて何だか幸せな気持ちにもなれる。
私からもできるだけのことはしてあげているつもりだけどもっと尽くしてあげたくなっちゃう。
それに…今日みたいにお疲れ状態で帰ってくることも多いけど、そんな状態でもお兄さんも何だかんだ復活が早いというか夕飯を食べる頃には元気になってくれている。
勿論夜のお相手もしてくれて…たっぷり愛してくれるというか私とエッチすることで元気になれるらしい。
お兄さんが元気になってくれるなら幾らでも身体を捧げるつもりだからエッチなことでもエッチじゃないことでも何時でも求めてほしい。
特にお疲れの時なんかは膝枕してよしよししたげると効果がある。
私もお兄さんをちゃんと癒せているのを強く実感できるから大好き。
大人の男の人だって疲れるもんね♥奥さんがちゃんと労ってあげないと♥

4

前にしてあげたおっぱいをあげながら手でしてあげる流れになることもあるけど結構楽しいので私は気にしてないけどお兄さんは恥ずかしいみたい。
もっともっと甘えてくれてもいいんだけど…男心は難しい。
私のほうが逆に甘やかしてもらってる部分も多いくらいで妊娠期間も折り返しをすぎてまた大きくなったお腹を何度も優しく撫でてもらっては頬が緩んじゃう。
今も続けているお腹へのマッサージにもますます熱が入っているというか、心を直に撫でてもらっているような感じさえする。
マッサージの後のエッチも勿論…♥…夜何回も求めたり求められたりしても朝もしっかり愛してもらってる。
早くから家を出なきゃいけない時はマッサージだけでエッチは出来ないけど帰ってきてからが凄い。
お互いに触れ合いたい気持ちが大きくなってるからいつもより濃密な時間になっている気がする。
先月のことで激しめのエッチもしてくれるようになったし、おまんこの奥までおっきなおちんぽでずっぷり愛されて本当に幸せで蕩けてしまいそう…♥

5

そうやってもらった幸せを私からもお兄さんにお返しするために普段の生活でも頑張っているわけだ。
今日もなんとか上手くこなすことができそうだ…後は大掃除の〆に煤湯に入って身体も綺麗にして、煤餅や煤雑炊を食べて温まりたいところかな。
料理の準備はもう最後にちょっと手を加えるだけでいいところまでは出来ているからすぐにでも食べられる。
だからやっぱろり今は多少ホコリを被ってしまった身体のほうをどうにかしよう。
「ねぇ♥汚れちゃったし一緒にお風呂に入ろうよ♥大掃除も片付いたしいいでしょ?」
隣に座るお兄さんの腕に縋り付いてわざとおっぱいを押し付けるようにして誘惑しちゃう。
ちょっとだけ照れた感じのお兄さんはチラチラとおっぱいに目を向けながら、それもいいかななんて言ってくれる。
エッチの時に散々見て触れてきているのに、こういう普通の状況の時には照れちゃうお兄さんが可愛いと思う。
男の人に可愛いって言うのはあんまり良くなさそうだから口にはしないけど、なんとなくバレちゃってるかも。

6

「じゃあ早速いこ♥お風呂から出たらすぐにお夕飯の準備するからね♥」
へばっていたのが嘘のように元気に立ち上がってお兄さんの腕を引っ張ってお風呂場へ向かう。
お湯が溜まる間に着替えを用意してささっと入浴…の前に身体を洗う。
のぼせちゃうから余り長くお風呂にいれないのが残念だけど、それでも多少はお楽しみもあっていいと思う。
今日は調子もいいので少しサービスするよと背中を流すためにお兄さんに座ってもらう。
背中は毎回流してくれているじゃないかと言うお兄さんの言うとおり、いつも身体の洗いっこは欠かさない。
それもやっぱり身体の調子をみるなんて都合のいいことを言いながらイチャイチャしたいだけなんだけど…
「普通にはね…それっ♥」
泡まみれになった身体でお兄さんの背中にぎゅうっと密着する。
お腹が大きくなってきてからは身体で洗うのは控えていたけどお兄さんが特別頑張ってくれたのでやってあげたくなっちゃった♥
お兄さんが大きくしてくれたおっぱいのおかげで泡立てやすくて助かっちゃう。

7

ちょっとだけびっくりしたみたいだけど黙って背中を預けてくれるのでそのまま続行。
「ふふ♥こういうのはちょっと久しぶりだね♥」
圧迫しすぎないように気をつけながら胸とお腹で背中を優しく洗ってあげる。
手は前のほうに回して胸やお腹をゴシゴシと擦ってあげると感覚的におちんぽが大きくなってくるのが分かった。
すぐにでも手を伸ばしたいけど他の部分を洗ってあげる元気が残るか心配なので後回し。
「痒いところとかない?もっと洗って欲しいところとかある?」
そんなことを聞きながら背中と胸からお腹にかけてを丁寧に洗い終える。
あんまり強くゴシゴシ出来ないから時間はかかってしまったけどその分くっつけるからいいよね。
胴体を洗い終えて、ここからは腕を洗ってあげるんだけど…ちょっと思いついた方法を試したくなる。
普通に胸で洗ってあげようと思ったけど私も疼いて我慢できそうにない。
だからまず腕を横に上げてもらい、それに跨るようにしておまんこを押し付けた。

8

思ったとおりお兄さんの逞しい腕におまんこが触れるだけで気持ちがいい。
勝手に腰が動いてしまいそうになるけど洗うんだからそれでいいのかな?
お兄さんとしてはこんな風にされるのは予想外だったみたいだけど素股で洗われるのにも興味があるのか腕に擦れるおまんこに目を奪われてくれている。
きっとこのまま動いても大丈夫だと思うけど始めてのことだから念のため了解を取らなくちゃ。
肘あたりに置いていたおまんこを滑らせて手首のほうへと引いて抱きつくように身体をお兄さんの方へと倒す。
ちょうど頭が胸元くらいの位置に調整して顔をおっぱいで挟んであげながら…
「何しようとしてるかは分かると思うんだけど、おまんこで洗われるの嫌なら…」
そこまで言ったところで、大丈夫だから続けてってお願いされちゃった。
やっぱりお兄さんもエッチなの大好きなんだから♥
お兄さんのお許しが出たことで張り切って身体を洗うのを再開する。
こういうのは毛がちゃんと生えて泡立ちやすい子がやるものなのかなと思ったけどお兄さんは気にせず続けてと言ってくれるので考えないようにしよう。

9

ずちゅ…ぬちゅ…おまんこを押し付けるように、太ももで挟み込むように。
どうすれば一番汚れを落とせるか考えながら動いているけど一番はやっぱり…
「んっ♥お兄さんの腕っ♥気持ちいい?私は気持ちいいんだけど…♥」
洗うためとは言ってるけど、これはなんというか…お兄さんの腕でオナニーしてるみたいでドキドキする。
お湯じゃない液体が泡に混じってお兄さんの腕にまぶされていくのが分かる。
お兄さんも愛液で汚されているのは分かっているはずなのに、もっと好きなように動いていいよと言ってくれる。
それはつまり、このままイって見せてと言われているのと同じことで…
はっきりとそういう事は言わないけど、お兄さんの瞳は確かにそう言っているのが分かる。
最初は好奇心から試してみたかっただけなんだけど、思っていた以上に大好きな人の身体で自分の好きなように気持ちよくなるというのは興奮するものだった。
それと同時に、やっぱり相手にも動いてほしいと思ってしまうのは我儘なのかな…

10

このまますぐにでも絶頂してしまえそうだけど、お兄さんに愛してほしい気持ちが大きくなってくる。
気持ちよくなればなるほどその想いは大きくなってきて私は思わず、
「お兄さん…あのっ…お兄さんの指で、イかせてください…♥」
そんないやらしいおねだりをしてしまった。
身体を洗うはずなのに愛液塗れにしちゃったうえにこんなお願いしたら怒られちゃうかな?と思ったけど…
「ふあぁ♥指、お兄さんのおっきい指好きぃ…♥」
お兄さんの手首のあたりでもじもじしていたおまんこにすぐに中指がずっぷりと入ってきてくれる。
それだけじゃなくてすっかり大きくなっていたクリトリスも親指でクリクリと遊ばれちゃう。
「う"ぁ♥やっ…♥んん〜〜♥♥」
与えられる刺激にすぐに腰砕けになってまたお兄さんに縋り付くように抱きつく。
お兄さんはお腹が腕に当たるのと顔がおっぱいに挟まれるのが興奮するみたいで指の動きも絶好調だ。
私の望むとおりに簡単に絶頂させられちゃった♥

11

Gスポットとクリを一度にコシュコシュ洗うようにされてぷしゅっ!と潮を噴いていた。
ポタポタとお兄さんの手を伝って愛液が滴る中へとへたり込む。
「あっ…♥あうぅ…♥やっぱり…お兄さんにしてもらうのが一番いいな…♥」
ふにゃりと微笑むとお兄さんも優しく笑って頭を撫でてくれる。
ちゃんと汚れてないほうの手で撫でてくれるのが嬉しいけど、私を気持ちよくしてくれたほうの手でも構わないんだけどな。
でもこういう時、幸せだなぁって感じる…のだけど、
「え?もう片方の腕も?…♥そっか…うん♥…そうだよね♥」
絶頂してなんとなく終わったような感じになっていたけど言われてみればまだ身体を洗い終えていないんだった。
普通に洗うのでも大丈夫だよとは言ってくれたけど…当然素股洗いにした。
一回イかせてもらったから今度は大丈夫なんてことはなくて最後はまたお兄さんの指でイかせてもらうことになっちゃったけど。
私は軽く息をあげながら肝心のおちんぽに手を出すまでに二回もイかされちゃって大丈夫かなと少し心配になるのだった。

八十八話

1

大掃除の後に身体も綺麗にするべく一緒にお風呂に入ったところまではよかったけど元気になってくれたおちんぽを気持ちよくしてあげるまでに既に二回もイかされちゃっている。
ろくに触れてもあげれていないおちんぽは元気に大きくなったままで、早くなんとかしてあげたい。
幸い上半身は一応洗い終えたのでこれからすぐにでも洗ってあげられる。
まだのぼせそうな感じもしないし続きはできそうだとお兄さんに擦り寄っていく。
「ねえ?そろそろ下のほうも洗ってあげ…うわっとととっ?」
おちんぽに手を伸ばしたところで引き寄せられてすっぽりとお兄さんに後ろから抱きしめられるようにして捕まってしまう。
先にラルバを洗ってあげるよと泡まみれの腕に包まれるようにして優しく身体を擦られる。
突然の攻守交代だったけど先にだいたい洗っておいたほうが後も楽だし、何よりお兄さんに抱っこされながら身体を洗われるのが気持ちいいのでそのまま身体を預けた。
細やかな手の動きに身体を労わってくれているのが感じられる。

2

特にお腹周りへの優しい手つきは自然と顔がふにゃりと緩んでしまうほどで性的な意味じゃなく凄く気持ちがいい。
最高のマッサージを受けているような感覚で大人しくされるがままになっていたけれど流石にそのまま終わるようなお兄さんではない。
おっぱいに触れた手がやわやわと洗うためとは思えないエッチな動きで揉んできたのを皮切りに手つきがどんどんいやらしい感じになっていくのは分かったけど…私はそのまま身体を預けた。
私の身体はもうお兄さんのものでもあるんだから♥
痛いことや辛いことは絶対にしてこないのは分かっているので安心して気持ちよさだけ貰うことができる。
それに日々エッチの中で開発され続けている身体は無条件でお兄さんの手に服従しちゃう。
特に今のような体勢だと後ろからだとおっぱいの大きさを感じやすいのか頻繁に揉まれちゃう。
クニクニと乳首を摘んだりつついてふるふると震わせたり…私のおっぱいが好きって気持ちが伝わってくるみたいだ。
「乳首…♥そんなにコリコリしちゃやぁ♥イっちゃうでしょ?…イかせたいなら…お好きにどうぞ♥」

3

私の言葉に合わせるようにきゅっと両方の乳首を摘まれて軽く絶頂させられちゃう。
敏感になっているおっぱいをそのまま興奮して息も荒いお兄さんに揉み拉かれておかしくなりそう。
「ぁ〜…♥…ほんとに、イかせちゃうんだぁ…♥もうっ♥そんな情熱的に揉まれたらまたおっきくなっちゃう♥」
お腹を撫でてくれた時と同じ手とは思えないようなエッチな動きに翻弄されてしまう。
でもそのままずっとおっぱいをいじめるような事もなく肩や腕へと場所を移していく。
敏感にされたおっぱいは直に触れられなくてもピリピリとした小さな快感が生まれているみたいに感じてしまう。
焦らされているようで、おっぱいに触って欲しいと言ってしまいそうになるけど腕や背中に触れてもらうのも気持ちがいいから困ってしまう…
どこを触られていても頭の中がふわふわして身体が蕩けてしまいそう。
結局私は快感の中で喘ぐことしかできずにお兄さんに身体中洗われてしまった。

4

脚やお尻まで隅々にまで手を回されてほとんど全身触れられたかもしれない。
ただ体力をあんまり消費させたくないのかおまんこやクリには最低限にしか触ってもらえなかったのがちょっとだけ不満。
この後のお楽しみのためと思えば全然我慢出来るけどね。
だいたい終わったんじゃないかとそわそわしていたけど、そういえば髪を洗うのを忘れていたなとお兄さんが呟く。
頭に関しても最近はお兄さんにお任せできるようになってきたのでお願いしようとしたら泡の滑りを利用してくるりと向き合うように身体を回される。
後ろ向きに倒れないように一度ぎゅっと抱きしめてもらって体勢を整える。
どうしたんだろうと思ったら向き合って互いの髪を洗ってみないかと言われて面白そうだとすぐに頷いた。
順番に洗うことはあっても同時にすることはなかったのでちょっとドキドキ。
お互い見つめ合うような形で髪に触れ合い柔らかくくしゃくしゃと泡立てて汚れを落としていく。
伸ばした泡に塗れた腕が軽く擦れ合ってちょっとくすぐったい。

5

「こういうの始めてだけど…楽しいかも♥」
特別難しいことをしているわけじゃないから問題なく髪を洗っていく。
触覚のあたりを触れる時に注意してくれている分お兄さんのほうが手つきが繊細かもしれない。
私も頭を使うお仕事のお兄さんが安らげるように優しく頭を撫でるように洗ってあげる。
早くエッチしたいと思っていたのに、こういう時は愛情のほうが表に出てくるみたい。
泡で滑り落ちないようの身体をホールドするように脚を絡めているのでお腹同士がくっついて温かい。
そのお腹の間には大きくなったおちんぽが挟み込まれて泡で滑ってお腹の上を右に左に滑っていくのがおかしくて笑っちゃうのと同時に早くおまんこに入れたい!入れて欲しい!という気持ちが膨らんでいく。
愛情と欲情が競い合うようにグングン大きくなっていくのはお兄さんも同じようで視線にスケベ心が透けてくる。
そんな風に見られて喜んじゃっている自分もだいぶいっぱいいっぱいみたいだ。
お兄さんがそろそろ綺麗になったんじゃないかなと言って泡を流すために手桶に手を伸ばす。

6

綺麗に洗えているのでお兄さんにしがみつくようにして大人しく頭からお湯をかけられて泡を流していく。
何度か熱めのお湯を頭から被ってしっかりと泡を流し切ってすっきりする。
顔に張り付く髪を左右に分けて視界を確保すると、これ以上は我慢出来ないという意思表示を込めてお兄さんにキス。
首に腕を回して逃がさないようにして10秒くらいそのまま唇を押し付けていた。
互いの息が混じり合う中で、お兄さんの方から舌を絡めにきてくれて喜んで口の中へと受け入れる。
お兄さんももう辛抱堪らないという感じで、じゅぷりと深く舌を突き入れてきて情熱的に口内を愛してくれる。
こっちからも負けじと舌を伸ばすけど私の方はお兄さんのより小さいみたいで、お兄さんに愛してもらってる時は口の中全体にまでは舌を伸ばせずに押し負けて一方的に口の中を犯されちゃった…♥
流し込まれる唾液をコクリコクリと飲み込みながら、腕に力を込めてもっと強く抱きつく。
お腹に押し付けられたおちんぽもさっきより大きく熱くなっているみたいだ。

7

お腹を左右に振ってちんぽを刺激してあげるとビクリとお兄さんの身体が震える。
もう射精寸前にまで高まっているんだと分かり、腕の力を抜いて身を離そうとするとお兄さんもすぐに気づいて口から舌を抜いて身体を離してくれた。
はぁはぁと熱い息を吐くお兄さんにじっと見つめられて…
「私は大丈夫だから…一回だけ、しちゃお?」
本当はお布団へ行ったほうがいいんだけど、身体は本当に元気いっぱいで一回射精してもらわないと収まらないくらいに熱くなってしまっている。
「して…ほしいな♥」
心もすっかりエッチしたいスイッチが入ってしまっているので瞳を覗き込んでおねだりしちゃう。
数秒考えるような間があったけどお兄さんの手は私のお尻をがっちりと抱えるようにして持ち上げてきた。
おまんこのすぐ下に硬くそそり勃つおちんぽがあるのを感じて微笑む。
私の笑顔が最後の一押しになったみたいで、先っぽがお湯と愛液に濡れたおまんこにくちゅりと触れる。
「うん♥…きて♥」

8

熱いちんぽがずぷっと入口を掻き分けて一気におまんこの中をいっぱいに満たす。
子宮口をぐにゅっと押し上げられて快楽に呻いてしまう。
「あ"あぁっ♥んっうぅ〜…♥♥♥」
どこまで入れていいかしっかり把握したうえで、その限界値ギリギリを攻めてくる。
私が欲しいと思ったところにぴったりと狙い定めてど真ん中を貫いてきてくれた。
「はっ♥はぅ♥す、っごい…♥あっ…♥」
無意識に吹いた潮がお兄さんを濡らしていたけれど、お風呂場なので気にしなくても大丈夫かな?
今はそれよりも早く続きがしてほしくて甘えるようにぐりぐりと頭を押し付ける。
「おねがい…♥おにぃさんのせーえきほしいの…♥おまんこ好きにしていいから、いっぱいちょうだい…♥」
愛情たっぷりのグツグツの精液を早くおまんこに注がれたい一心で囁きかけた。
私の願いはしっかりとお兄さんの心に届いたみたいで、逞しい腕が抱えたお尻を上下に振り始めた。

9

お尻がお兄さんの脚にぶつかってばちん!ばちゅん!とリズミカルに音を立てる。
少し勢いがあるけど強く触れ合うのはむしろ快感を強める効果しかなくて刺激的なエッチに心が沸き立っていく。
結合部でも水音は大きくなる一方で、ぐっぷぬっぷとおまんこを突き上げてくる。
「あぅ♥あはっ♥気持ちいい♥気持ちいいよぉ♥もっと♥もっとお兄さんも感じて♥おまんこ愛してぇ♥」
身体を貫く快感に溺れながら愛しい人に向けて好き♥好き♥と耳元でずっと囁き続けてる。
そのくらいしか出来ないほどにメロメロになっているのが自分でも分かる。
この人になら何をされてもいいと心から思える…♥
そんな人が自分のおまんこで気持ちよくなってくれて、時折絞り出すように好きだと、愛していると囁き返してくれる。
愛の言葉が耳を震わせる度に心臓が跳ね上がるような衝撃と喜びが心をいっぱいに満たしてくれる。
「んっ♡だめっ♥だめだよぉ♥わたし、うれしすぎてこわれちゃうよぉ♥」

10

頭が真っ白になりそうなほどヒートしてきて、もう限界だと訴える。
勿論このまま愛情をぶつけ続けて意識を飛ばしてくれてもいいんだけど、お兄さんは一緒に絶頂するのを選んでくれる。
もう射精するからねと、ぎゅっと背を抱いてくれる手の優しさを熱さにクラクラしちゃう。
「うん♡うんっ♥一緒にっ♥一緒にイこうね♥」
さっきからイきっぱなしなんだけど、私の場合この先におっきいのがあるからソレのことを言っている。
だってエッチな気持ちで触れ合うだけでイっちゃうんだから仕方ないんだもん♥
おまんこの中でおちんぽが大きくなってぶるぶる震えて射精の合図をしてくれる。
私はぐっとお兄さんに抱きついて快感の大波を受け止めようとしたんだけど、くいっと上を向かされて唇を奪われちゃった♥
そのキスと同じくして精液がどびゅるるるっ♥♥♥っと私のおまんこになだれ込んできた。
口の中でくぐもった嬌声をあげながら舌でもイかされて…完全に性感帯にされてしまったかも♥

11

どくん♥どくん♥っておまんこの中を満たしていく精液の熱に、熱い口付けに頭が湯だったみたい。
お兄さんは私の身体を抱きて逃がさないようにして精液と唾液を流し込んでくる。
そんなにしっかり捕まえなくても逃げないよと言ってあげたいけど口は塞がれているんだった。
私のほうからもお口と子宮口でチュウチュウ吸い付いて全部飲み干そうと頑張っちゃう♥
お腹いっぱいになるまで精液を注がれて充足感の中に揺蕩う。
お兄さんも射精が収まるのと同時に熱烈な口付けを一度切り上げて今は絶頂してふわふわしてる私を覗き込んできているみたい。
「大丈夫…♥大丈夫だからね…♥ちょっと、お兄さんの愛情でのぼせそうだけど…♥」
くすくす笑うとお兄さんも安心したみたいで、また優しく頭を撫でてくれる。
お兄さんに貰えるものはなんだって嬉しいけど、やっぱりこのなでなでも格別だ…♥
ちんぽを一旦抜いて、私がクールダウンするまでの間に洗い逃していた脚を洗ってから一緒に湯船に浸かって一息ついた。
でも、まだ熱が抜けきっていない私はすぐにでもお兄さんを誘惑するために方法を考え出すのだった。

八十九話

1

ご機嫌でお兄さんの脚を撫でていたんだけど、お兄さんの手が止まるのと同時に私の手も止まる。
ゆったりとお腹全体を撫でてくれていた手は胸の方へ…手馴れた動きでブラを外しておっぱいを露出させる。
両手で包み込むようにおっぱいを揉みながら、するよ…と耳元で囁かれてちょっとどころじゃない量の愛液がショーツを濡らすのがはっきりと分かった。
「はい…♥愛してください♥」
身体を預けようと思うより先に、愛撫によって勝手に力が抜けてお兄さんの胸へと背中を預ける。
お兄さんはおっぱいから手を離すと左手で私の頭を撫でるようにしながら自分の方へとぐっと抱き寄せて距離を縮めてきた。
より近くに感じるお兄さんの熱に香りに目を細めるのも束の間、右手がおまんこの入口をぐにゅぐにゅと弄ぶように愛撫してきてビクッと身体が跳ねてしまう。
さっきまで繋がっていたのもあって準備は十分だと思うんだけど、愛撫も大切なエッチの一部。
少しでも痛かったりしないようにと気遣ってくれているのが分かる。

2

でもそれは優しいだけじゃなくて、自分の手で私がちゃんと感じるのが嬉しいのもあるんだと思う。
だから私は声をあんまり抑えずに聞かせてあげるんだ♥…ちょっと恥ずかしい時もあるけどね。
入口の所をやわやわと揉んでいた指はじゅくじゅくに濡れた中に入ってきてまた大きな快感を与えてくれている。
「指…〜っ♥入って…ぐちゅぐちゅ中、掻き回してるっ♥…ゆびすごいっ♥〜〜〜っっっ♥♥んうぅっ♥」
私が縮こまって絶頂しかけたところで顔を優しく上げさせられてキスをされる。
お風呂場でしたのと同じような上下同時の攻め…今回はお兄さんのほうはおちんぽフリーな分余裕があるのか私の方だけ快感が大きめで指と舌だけで面白いように何度も何度もイかされちゃう。
「キスっ♥しゅきっ♥ゆびもっ…♥どっちも♥どっちもイくっ♥んぅ♥ちゅ…ぷ♥んはぁ♥」
絶頂してビクビクと腰が震える中で潮を吹くけどお兄さんの攻めは止まらない。

3

「イぐっ♥なんどもっ♥おまんこじゅぷじゅぷされてイくぅ♥じんじん熱くなるっ♥おちんぽっ♥おちんぽほしいよぉ♥」
じゅこじゅことおまんこの中のヒダヒダやつぶつぶと指で擦りあげられて目の前がチカチカする。
指もすっごく気持ちがいいけど、それ以上に私はおちんぽが欲しくて必死におねだりした。
声を聞くためにか額は頬へとキスをしてくれていたお兄さんだったけどお願いを叶えるために顔を離して体勢を整え始める。
唇が離れていっちゃうのはそれはそれで寂しいけど、今はおちんぽのことしか考えられない。
背面座位でずっぷり挿入してくれるのかと思ったけど、お兄さんは私の身体を優しく横たえると側位の体勢になる。
待ちに待ったおちんぽが入ってくるとドキドキしていると片足を抱え上げられて違う意味でドキドキしちゃう。
側位は何度もやってきたけどこんな風にされるのは珍しい。
大股開きでおまんこを完全に露出させられてちょっと狼狽えたけどちんぽがあてがわれるとすぐに気持ちが切り替わる。

4

お風呂に浸かって100秒。
最初に一緒に入って以来、特別何かない限りは続けている習慣。
それをしっかりと数え終えてからゆったりとお風呂場を後にする。
汚れも落ちたしエッチもしてすっきりしたし…お夕飯の支度といくべきなんだけど…
チラっとお兄さんの顔を覗うと目が合う。
お兄さんもちょっとそわそわした感じでこっちを見つめてきていたのだ。
何か言おうとして思わず口ごもってしまったけれど今更隠し事をするような仲でもない。
「お兄さん♥もう一回…したいって言ったら困る?」
きゅっと手を握って問いかけると、すぐにぎゅっと手を握り返される。
お兄さんは質問に答えることはなく、とりあえずお風呂上がりだし一回ケアローションを塗らないと、と言って寝屋の方へと導かれてくれる。
ローションは勿論塗るんだけど…その後、それだけでは終わらせないというお兄さんの意思が手のひらから伝わってくるようだった。
やる気を感じて私の頬は勝手にニコニコと笑顔になってしまうけど仕方がないよね。

5

お布団の支度を済ませると後ろから抱きしめられるようにして一緒に腰を下ろす。
さっき着たばかりの服を早々に脱がされてお腹を露出させると、お兄さんは見せつけるように手のひらにローションを垂らしていく。
とろとろとローションがお兄さんの手のひらに溜まっていくのを見ているだけでちょっと濡れちゃう♥
お尻にはまた硬くなってるお兄さんのおちんぽがぐりぐり押し付けられてるし、マッサージが終わったら基本的に最低一回は射精までいっちゃうから身体が勝手に反応しちゃう。
それでもマッサージ自体はちゃんとやってくれるから私も大人しくお腹を差し出す。
手持ち無沙汰な両手でお兄さんの脚を撫でながらお腹にじんわりと暖かさが広がっていくのを感じる。
お腹のほうは変な線なんかも出ずに綺麗なまま順調に大きくなっている。
何も特別な事はしなくても元からこうなのかもしれないけど、私はお兄さんのマッサージのお陰な部分もあると思ってる。
毎日朝晩こんなに幸せな気持ちでいられるんだから、きっと何か良い影響があるはずだよね。

6

おちんぽは焦らすようなこともなくすぐにずぷんっ♥って中に入ってきてくれた。
「あぁ♥おちんぽっ♥ふとい、よぉ…♥いいとこ全部当たっちゃう♥」
中に入ったちんぽは中の感触を楽しむように少しの間だけゆっくりと何度か往復する。
これからこのおちんぽで滅茶苦茶に愛されちゃうんだと思うとどうしようもなく心臓が跳ねる。
そして私が思いっきり動いてと口に出す前にお兄さんのほうのスイッチが先に入る。
ぬぷぬぷとゆったり動いていた腰の振りが大きくなってぐっぷぐっぷとおまんこの中の広い範囲を擦っていく。
血管が浮き出るくらい硬く大きく勃起したおちんぽが中を出入りするのに合わせてお腹とおっぱいが揺れる。
お兄さんは背中からそれを見て、私の身体の下から腕を回して抱え込むみたいにしてまたおっぱいを揉み始めた。
ピストンに揺れるおっぱいは軽く包まれるようにされているだけでも乳首が手のひらに擦れて感じてしまう。
「おっぱいっ…ほんとに好きなんだから…♥やんっ♥」

7

指の動きに合わせてぐにぐにと柔らかく形を変えるおっぱいを飽きることなく揉んでくる。
完全に性感帯として開発された私のおっぱいはお兄さんの指のほんの些細な動きにも敏感に反応して今、私はお兄さんに愛されて気持ちよくなっているんだと全身に快感を伝えてくる。
おっぱいだけじゃなく、お兄さんは脚を抱える手を前に持ってきてお腹へも愛撫を開始する。
お腹は触られるとちょっとくすぐったいような感じがして、触られるのは好きだけど特別気持ちよくなるような場所じゃなかったのに、度重なる毎日のマッサージで変えられちゃったみたい。
中に赤ちゃんがいるのにこんなエッチな身体にされてていいのかしら?
でもお兄さんに求められて触れられることを拒むことなんて出来ないし…逆にもっと触ってほしいくらいだもん。
おっぱいとお腹を包まれるように愛撫される中、足は腕のところで押さえて相変わらず大股開きにされてしまっているけど、お兄さんに見られるためならどんな恥ずかしい格好でも受け入れられそうな気がしてくる。
この人にならもっともっと恥ずかしいところを見て欲しい…そんな気持ちになる。

8

おまんこもいつもよりびっしょり濡れて愛液がどんどん溢れてきているみたい。
おちんぽもスピードをまた増したみたい先っぽで何度も一番奥にちゅっちゅとキスしてくれている。
お兄さんはこうして私の弱いポイントを何箇所も一緒に攻めてくる。
おまんこなんて弱点が固まって密集してるような場所なのに他の所も交えてくるからイくなと言うほうが無茶だ。
さっきから既に何度気をやったか分からないけど次々与えられる快感のせいで感覚は増していくばかりだ。
「おにぃひゃんっ♥おちんぽっ♥じゅぽじゅぽしゅごぃ♥いぃよぉっ♥」
気持ちよさに押されるように自然と悦びの声が溢れて口から飛び出す。
声が変になっちゃってるのは自分でも分かっているけどまともに喋べるのは無理。
それに私の声を聞いてお兄さんのやる気がぐんぐん上向きになってくれるから喋らないのはもっと無理。
恥ずかしくて口を閉じようとしたこともあるけど結局溢れちゃうから意味がなかったのよね…♥

9

おちんぽの情熱的なキスが限界までディープになってくるのを感じる。
入れられる限界値まで突き込まれたおちんぽが射精をするために小刻みに奥をゴシゴシと凄い勢いで叩き、擦ってくるので当然私は絶頂してしまうのだ。
「んんんんんっっ〜〜〜♥♥♥うぅっ〜♥♥♥あっ♥うぁあぁっっ♥♥♥」
おちんぽがポルチオに抉り込むような強烈な快感の連続におまんこが何度もぎゅうぎゅうと締まる。
無意識に動くのに合わせて意識的にもお兄さんを気持ちよくするために頑張っておちんぽを絞ってあげる。
そうするとお兄さんもすぐに気持ちよくなって…
「―ふぁ…♡」
熱い熱い精液がおまんこの奥を満たしくれるのだ…♥
お兄さんの精液がどぷどぷとお腹の中をいっぱいに満たしていく感じは何度味わっても堪らない最高の快感…♥
こんなの知ったらそりゃあ何度だっておねだりしちゃうよ♥

10

射精は結構長く続くから、その間じっくりと気持ちよさを身体の芯まで堪能できる。
エッチの間中荒く高まっていた息の調子が少し落ち着いてくる頃に、お兄さんがお腹を優しく一撫でしてくれる。
「んっ…ぅ♥気持ちよかったぁ♥…けど、また汚れちゃったかな?」
くすくす笑いながらお兄さんの手を取ってぎゅっと握る。
その温かさを感じながら静かに目を閉じてしまいそうになるけどパチリと開く。
「あっお夕飯」
エッチの満足感で忘れていたけどお夕飯がまだなのだった。
もう準備も出来ているし早く食べちゃわないと傷んでしまう。
「お兄さんおちんぽもうすっきりした?してないなら…後で続きしようね♥」
せっかく二人で始めて迎えた大掃除なんだからしっかり最後までイベントをこなそうと布団から這い出ていく。
お兄さんも最後の〆はきちんとすべきだと一緒に手伝ってくれたからすぐに美味しくお夕飯を頂けた。
美味しいよと嬉しそうに食べてくれるお兄さんとイチャイチャしてたらやっぱりエッチな雰囲気になっちゃって…♥
結局煤湯にはまともに入れないのだった。

九十話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
寒空の下、ラルバの待つ家へとお土産を落とさないように気をつけながら早足で歩く。
今月はかなり家を空けて寂しい想いをさせてしまったが今日でなんとか自分の仕事にはケリをつけてきた。
かなり厳しい仕事日程であったが、おかげでかなり長いお休みをもらうことができた。
「新婚ですし多少日程を調整してあげてもよかったのですが…まあサボられるよりはいいですけど」
いつも以上に仕事に熱を入れて阿求様も呆れていたがこれで堂々と休めるというもの。
新婚ということで少しおまけまで貰えたが、あんまり休み過ぎると後が大変そうだ…
とにかくこれで誰にも邪魔されずに仕事も気にせずラルバと過ごせる。
道を曲がり、我が家が視界に入るといてもたってもいられず半ば駆け足になってしまう。
扉の前で立ち止まり一度落ち着いてから、はやる気持ちを押さえてゆっくりと戸を開く。

2

すると玄関のところまでラルバが来ていて待っていてくれているではないか。
近所の人に挨拶もしていたし慌ただしく足音を立てていたので気づいたみたいだ。
ラルバは喜色満面にっこりと笑って、
「おかえりなさい♥旦那様♥」
仕事帰りの疲れも吹き飛ぶような心癒される出迎えをしてくれる。
妊娠六ヶ月目…彼女との生活もこれで半年目だ。
それでも、何度目の帰宅時の挨拶であってもドキドキしてしまう。
笑顔に見とれそうになりながら、なんとか格好をつけながらただいまと挨拶を返す。
ラルバはこちらの持つ荷物…お土産に気がつき、そちらに興味を示したようだ。
特別重いものでもラルバに渡しすが中を見るのは一度落ち着いてからにしようと戸締りをして居間へと移動。
風邪でも引いてラルバに移してはいけないと、うがい手洗いを先に済ませて少し遅れて居間まで行くと中身を見ずに待っていてくれたようだ。
「ん〜?柑橘系の香りがする?」

3

興味津々で包を見つめるラルバへ開いていいよと言うと待ってましたとガサガサ開封していく。
「柚子じゃない♥どうしたの?」
ラルバはアゲハ蝶に関係する妖精だけあって柑橘類は好きなのだ。
予想通り喜んでくれているようでなによりだ。
肝心な柚子を買ってきた理由だが簡単な話で今日が冬至だからだ。
「冬至?あっ!あ〜なるほど…今日南瓜料理リクエストしたのもそのためね?」
チラッと台所へ視線をやるラルバに釣られて見てみると美味しそうな南瓜の煮物が出来上がっている。
冬至といえば柚子湯と南瓜だ。
本当ならラルバも気が回ったのだろうがクリスマスが近いのでそちらに集中していて抜け落ちていたのだろう。
楽しそうにクリスマスの準備を進めていたのでこちらで用意できる範囲で冬至の支度をしていたというわけだ。
まあ南瓜料理自体は彼女に用意してもらうことになってしまったのだが。
「ありがとうお兄さん♥む〜…柚子を使うイベントを忘れるなんて浮かれすぎかな〜…」

4

ちょっとだけ落ち込んでいるラルバの頭を撫でてあげながらあまり気に病むことはないと慰める。
今日はもう夕飯にして柚子湯に入ってリフレッシュしようと言うとその気になってくれたようだ。
「ん♥そうだね…私が足りないところはお兄さんが補ってくれるもんね♥頼りにしてるからね♥」
にっこり笑って調子を上げていくと頬にチュッとキスをして料理を運ぶため台所へとトコトコ歩いて行った。
その背を追って最後の準備を手伝い、南瓜尽くしのお夕飯を頂いた。
身内としての贔屓目を抜いてもまた腕を上げたようで食事が楽しみで仕方がない。
ラルバも自分で上手くなっているのは分かっているだろうが気に入ってもらえるか心配なようで始めての料理の時などはそわそわしている…今日の場合は冬至なので作ってもらった小豆粥だ。
「上手くできたと思うんだけど…美味しい?えへへ…よかった♥」
好みもだいぶ分かってくれてきているので始めて作る料理でもかなり好きな味に仕上がっている。
素直に褒めちぎってあげると初々しく照れて頬を赤くするのが可愛い。

5

時に互いに食べさせあったりしながらゆったりとお腹いっぱいになるまでラルバの料理を堪能した。
食後…ラルバも家事で疲れただろうと片付けを申し出たが、
「そんなこと言ったらお兄さんのほうがお仕事で疲れてるでしょ?任せて任せて♥」
そんな風に言われてしまったので柚子湯の準備をしにお風呂場へ向かう。
準備といってもお湯に柚子を入れるだけなので寝間着や寝る準備も進めている内にラルバが洗い物を終えてやってくる。
「準備は…できてるね♥じゃあ一緒にお風呂入ろ♥」
そうして二人で柚子湯を楽しもうと脱衣所で服を脱いでいくわけだがラルバの綺麗な白いお腹に視線を奪われる。
大きくなってきているのもあるが、やはり自分が種付けしたお腹ともなると何度見ても気になるものだ。
まじまじと見つめていると流石に視線に気づかれて、こちらの手を取ってお腹を触らせてくれる。
「注目されるのは嬉しいけど…見るだけじゃ満足できないでしょ?」

6

でも風邪ひいちゃうからお風呂の中でね♥と、そのまま手を引かれてお風呂場へと連れられていく。
今回は柚子湯を楽しむのがメインなのでお互いの身体を使うようなこともなくタオルで普通に身体を洗っていくが背中は流し流されスキンシップは忘れない。
ラルバも柚子湯に興味津々なようで気持ち急いでいるような気がする。
今まで柚子湯に入ったことないのか?と問うてみるが、
「ん〜…確かなかったと思うのよね。間欠泉が吹き出てきたおかげで温泉は結構アチコチ見かけるから入ろうと思えば入れたかもしれないけど」
よい機会に恵まれなかったようで今回が始めてのようだ。
そこまで意識していたわけではないが新たな機会を彼女に与えることができてよかったなどと思っていると…
「でもほら♥これからはお兄さんとずっと一緒に入れるしいいじゃない♥」
入ろ♥入ろ♥と急かしながらワクワクした調子でくっついてこられてこっちも楽しくなってくる。
しっかりとお湯で泡を流すと、まずこちらが先に湯船へと入る。

7

幾らかお湯が溢れて一緒に柚子も出て行ってしまいそうになって二人で押しとどめる。
お湯が落ち着いたところで今度は柚子が流れないように抱えてラルバを脚の上へと迎え入れていく。
少し緊張した面持ちでちゅぷ、と脚を湯に付けてゆっくりと身体をお湯につけて肩まで浸かる。
「ふぅ〜…♥ちょっといつもと感じが違う…かな?私これ好きかも♥」
柚子の香りに包まれてリラックスしたラルバの身体を受け止めながら自分も改めて柚子湯を楽しむ。
ラルバのために拵えたが自分も柚子湯は随分と久しぶりな気がする。
やはり彼女がいるおかげで視界が広がる。
ちゃぷちゃぷと湯に浮かぶ柚子を右へ左へぷかぷか揺蕩わせて遊ぶラルバを見守りながら身体の力を抜く。
今日は少し長湯になってしまいそうだなと考えながら自分も柚子を掴んで弄ぶ。
暫く瞳を閉じて心地よい温かさに包まれていたが、不意にラルバに動きがある。
もじもじした感じで何かあったかなと薄く目を開くと身体を軽く捻ってこちらを向いていた彼女と目が合う。

8

どうかしたかな?と首を傾げて見せると少し躊躇いがちにラルバが口を開く。
「えっと…ん〜…柚子湯の中でエッチしたらさ…♥どうなるかな〜って…♥」
そんなことを言いながら柚子湯のお陰か心なしかいつもよりスベスベ艶やかな肌のラルバが身体をくっつけてくる。
こんな状況下でペニスが反応するのは当然と言えるだろう…自分は悪くない。
彼女はといえば即座に挿入準備を整えたペニスをお尻の触れる感じで察して嬉しそうな顔を見せてくれる。
今日はゆったりとお風呂を楽しんで普通に出るつもりだったのだが…
当然自分も彼女と同じような考えが浮かばないでもなかったがラルバに普通に柚子湯を楽しんでもらいたいと考え自分から誘うつもりはなかった。
しかし彼女から誘われたとなれば話は別だ。
「んと…する、よね?」
お互いに身体はその気でも一応確認してくれるラルバに勿論だよと微笑んで見せて、浮力で簡単に浮かぶ彼女の身体を引き寄せて挿入の準備に入るのだった。

九十一話

1

いきなり挿入はせずに最初は後ろからラルバを抱きしめてぎゅっと身体を触れ合わせる。
これからセックスをするのだと身体と心の準備をしているようなものだ。
している最中が気持ちいいのは当然だが、こういった事前の雰囲気も心地よくて好きだ。
ラルバも触覚を軽く揺らしながらこれからの行為に心震わせているようだ。
こういう時はだいたいラルバの身体も準備完了しているが念のため指を割れ目にあてがって状態を確認する。
「んっ♥指…気持ちいい♥けど…おちんぽ入れちゃっても大丈夫だよ?」
ラルバもそう言うが一応確認させてほしいと言い、ぷにぷにと柔らかい彼女の大切なところの感触を少しだけ楽しませてもらってから秘裂へと指を滑り込ませる。
すると確かにお湯ではない暖かな液体にぐっしょりと濡れた膣穴が指を迎えてくれた。
軽く指を動かすだけで愛液がじゅわりと溢れてくるようで挿入を待ちわびているのがよく分かる。
恐らく柚子湯に入ると言った段階から期待していたのだろう。

2

ちょっと待たせちゃったかな?と聞くとのぼせたように赤くなりながらもコクリと頷いてみせた。
ラルバにとってはお風呂と柚子と…自分との性交と、好きなものが幾つも重なっていて期待するなというほうが無理な状況なのだ。
これ以上焦らすような事はできないなと指をゆるりと抜いてラルバの身体を抱え上げる。
そしてすぐに秘部にペニスをあてがい挿入していく…焦らすつもりはないが急いで傷つけたくないのでここは少しゆっくりと慎重にさせてもらうがラルバも文句を言うことなく、侵入してくるペニスの感触を楽しみながら小さく声を上げていた。
「ぁん♥…んぅ〜…♥んへへ…♥」
彼女の可愛らしい声を聞くと気が急いてしまいそうになって困る。
本人はそんなつもりはなくても誘惑効果が大きすぎるのだ…
そんな中なんとか落ち着いて全部挿入させることに成功し、落ち着いて行動できた自分を内心ちょっと褒める。
こちらも快感の声を小さく漏らしながらラルバを抱きしめて悦びに浸る。
柚子湯の効果は…正直今はまだ分かりかねるが行為の中で何か分かるだろうか?

3

「ふぃ〜…♥んっん〜…♥極楽だ〜…♥」
柚子を一つぎゅっと掴んで胸に抱きながらふにゃっとした声で快感を伝えてくるラルバ。
湯船の中での性交は身体が非常に温まり長居はできないがやはり格別だ。
元々体温高めのラルバがよりぽかぽか温かく今が冬であることを忘れそうだ。
アゲハ蝶は夏の適正があるのだとか聞いたことがあるがよく分かる気がする。
こちらも温めて貰うばかりでなくラルバを温めてあげるべくより密着して体温を感じてもらう。
「お兄さんの身体…あったかい…♥身も心も蕩けちゃう♥」
喜んでくれてなによりだが贅沢を言えばラルバからも抱きしめ返してもらいたいところだが…
浴槽の中での体位変更は少々難しい…わざわざ立って方向転換してもらうのも悪いのでまた今度の機会にしておこう。
そう思っていたのだがラルバのほうが我慢できなくなってくれた。
「う〜…やっぱり顔見たいっ!ちょっとだけ離してね?」
腕からするりと抜け出すと難しいと思われた体位変更を簡単にやってのけられた。

4

顔を見合わせて嬉しそうにニコリと笑うラルバにちょっとだけ驚いたが、お腹は大きくなってきてはいるが身体の柔らかさは抜群なのだ。
少々間抜けな顔をしてしまっていたのか、どうかしたの?と聞かれて自分も抱きしめてもらいたいなと思ったところだったんだと言うと、
「♥もう♥甘えんぼさんなんだから♥そういう時は早く言ってよね♥」
ポッと頬の朱を濃くして望みとおり抱きしめられて愚息も喜んでビキビキと硬さを増していく。
この時、膨らんだお腹が密着してくる感触が堪らないのだがお湯の中でもそれは変わらない。
望めば望むだけ叶えてくれそうな感じがしてどこまでも甘えてしまいそうだ…
しかし…今まで湯船の中では基本背面座位だったので対面系はちょっと新鮮だ。
ラルバもお気に入りの対面座位で少しテンション高めで柚子をクリクリとこねくり回している。
「あったかいし気持ちいいし…幸せ〜♥…でものぼせちゃうから一回だけにしようね…♥」
始めの合図というようにチュッと首元にキスをされてこちらも改めて動き出す。

5

ラルバのお尻を掴んでお腹をすり合わせるように上下させる。
お湯の中でなおより熱さを感じさせる膣にペニスがぎゅうぎゅう締め上げられる。
何回愛し合ったか数えるのも難しいほどの回数交わってきたが未だ緩くなることはない。
ゆったりとした抽挿でも…ゆったりとしているからこそ中の感触がはっきりと分かり、自分が彼女の膣のどういうところに気持ちよくさせられているのかがよく分かる気がする。
亀頭を膣壁に意識して押し付けると肉が絡みつくようにしてねっぷりと愛撫してくるようだ。
「んふ♥…私の中、気持ちいいでしょ♥どこにどうやっておちんぽ擦りつけても気持ちよくしちゃうんだから♥そういうことが出来るくらいたっぷり愛してもらったもん♥」
絶対の自信をもって射精まで導いてあげると柔らかく微笑まれる。
こちらとしても、もう疑いようもなく彼女の中の気持ちよさは身に染みている。
このまま中を堪能して、またたっぷりと中出しさせてもらうとしよう。

6

そんな悠長なことを考えていたが…ラルバが身体を更に密着させてくる。
お腹が大きくなってきてはいるものの持ち前の柔軟さでかなりぴったりと身を寄せる。
この体位では自分が彼女の身体を揺すって抽挿する形になるのでラルバは割と自由に動けるうえにお湯の中で浮力の助けもあって動きやすい。
しかも抽挿のしやすいように体勢を配慮してくれているので動きも損なわれない。
動きは止めぬまま膣内をペニスでぐちゅぐちゅと掻き回しながらラルバの様子を窺っていると…
「えへへ♥甘えたくなっちゃった♥いいよね?♥」
それだけ言うとペロリと首筋を舐められる。
続けて何度も何度も緩急をつけるように舐め方を変えながら唾液をまぶされていく。
キスも交えて無防備な首筋へ愛撫されて堪らず射精しそうになる。
ラルバもだいぶ快感は高まってきているが大きな絶頂はしていないようなのでまだ射精して終わらせたくないところだが…
このままでは先にイかされてしまいそうなのでペニスの突き込みをほんの少し強めにさせてもらう。

7

競っているわけではないが自分だけ絶頂して相手を絶頂させてあげられないのは申し訳ないのだ。
彼女の場合小さめの絶頂は既に何度も達しているようだが…
ラルバはこちらの攻めが膣のより深くまで響き全身を快感に震わせている。
それに合わせるように甘え方もより情熱的になってくる。
小さな舌でまるでフェラをするように首筋を愛されてどうにかなりそうだ。
彼女の性感帯は何度も開発したし新たに開拓もしてきたがこちらがされるのは珍しい。
その気はなくてなんとなくという気もするが結果的にはそうなっている。
しかし新たな快感を前に止めてほしいなどとは言えず着々と開発されていくしかない。
「…♥首も気持ちよくなれそう?♥ふふっ♥もっと甘えちゃお♥」
思ったとおり無意識的な行動であったようだが流石に何度も肌を重ねた相手だけありすぐにバレる。
「好き♥だ〜い好き♥愛してる♥ねぇ…好き?♥」
甘える声もわざとらしく猫撫で声にしてきているが効くものは効く。

8

自分をイかせるために可愛らしく媚びてきているのだから興奮しないわけがない。
彼女からの愛の問いかけに愛しているとも、と逐一返しながらお尻を掴む手の力を入れ直す。
この魅惑的なお尻が、可愛らしい声が、彼女の全てが愛おしい。
そしてその全てが自分を射精させようと全力を挙げてきている。
お湯の温かさと彼女の愛の温かさが重なるように感じてじんわりと溶けてしまいそうだ。
あまり理性の箍を吹き飛ばしに来られては困ってしまうのだが…
勢い任せにがむしゃらに身体が動き出す前に理性を総動員してラルバの弱いところを攻めに行く。
今のテンションで奥を攻めるのは少々危ない気がして比較的浅いところを重点的にGスポット周りを擦りあげる。
反り上がるペニスでお腹側の壁を連続でトントンと叩くと…
「にゃっ♥はあぁぁ〜♥ぅぁっ♥しゅごいぃ♥イくっ♥これダメぇ♥」
小さく溢れていた嬌声のボリュームが一気に跳ね上がり甘やかな声が脳天に突き刺さる。

9

そんなタイミングでラルバが快感に悶えるように顔を上げる。
艶めく小さな唇を視線に入れた瞬間勝手に身体が動きむしゃぶりつく。
「んむぅ♥れるっ♥んちゅぅ♥んっ♥んんんんん〜〜〜〜っっっ♥♥♥♥♥」
可愛い舌を啜り出すとラルバもすぐに自ら舌を差し出してされるがままに愛撫を受ける。
カラカラに喉が乾いた時に水を求めているような勢いでラルバの体液を啜る。
その甘露を喉に流し込みながらググゥ…っとペニスを膣壁に押し付けるようにして快感を爆発させる。
どぷんっ!睾丸で濃縮された精液が塊になって一気に飛び出す。
「んっ♥んあっ♥ひゅぁっ♥うぅぅあぅぅ♥♥♥」
煮立った精液に膣肉を灼かれながら嬌声をあげようとするラルバ。
だが口を塞がれているために口の端から空気が漏れるような、もしくは口の中で呻くような声が漏れる。
鼻の触れ合うような距離で肺いっぱいに彼女の香りを楽しみながら息を混ぜ合わせながらこちらも同じように呻きながら精液を注いでゆく…

10

発情しきったラルバの香りにあてられて性欲が増しているのがはっきりと分かる。
彼女の心臓がバクバクと大きく跳ねているのが手に取るように感じられる。
細くしなやかな身体を強く抱き抱えてどろどろの欲望で彼女を身体の内から自分の愛を塗りたっていくと膣壁が無意識に収縮し精液の一雫も逃したくないというようにじわじわと吸い上げるようにして奥へ奥へと誘っていく。
ラルバの身体は貪欲に快楽を求めて動いているが…
「あっ…♥はぁ…♥…ぁ♥………ふにゅぁ〜…♥」
頭の方は限界がきていたのかふにゃふにゃと力が抜けてかくんと仰向けに伸びてしまう。
身体は支えているが頭がお湯に沈まないように支えて様子を窺う。
「う…おに、ひゃん…♥イきすぎひゃったぁ…♥」
啜られていたせいか舌をペロリと出したまま快楽に蕩けた顔を見せる。
潤んだ瞳はハートを散らし白い頬が赤く色づき行為にどれだけ高ぶっていたのだろうか。
ともかくこのままではのぼせてしまうとお湯から上がろうと浴槽の縁に手をつく。

11

それに気づいたラルバが力の入っていない手をふらふらと伸ばしてきて首に巻きつけてくる。
「やだぁ…♥もうひょっとぉ…♥このままがいぃ…♥」
珍しく大丈夫だからと言って聞かないので仕方なく少しだけ様子を見ることにした。
確かに頭は快感でくらくらしているようだが身体の方はより強くペニスを締め上げてきている。
おかげで全然萎えずにこのまま続けてしたくなってきて困るが我慢我慢。
ラルバが落ち着くまで静かに頭を撫で続ける。
暫くそのまま抱擁を続けているとラルバが触覚を震わせてゆっくりと顔を上げる。
「ん…♥なんか…身体がすっごいポワポワして、頭がふわふわして…幸せ〜…♥」
緩んだ頬でニコニコと笑顔を見せられてこちらも幸せな気持ちが膨らんでくる。
このまま見つめ合っていたいところだが絶対に風邪引きコースなのでダメです。
コツンと額をくっつけて、そろそろ上がろうかと誘うと今度は頷いてくれた。

12

ラルバが先に浴槽を出るために立ち上がるが、ずりゅ…とペニスが抜けた瞬間に精液が固まって幾らか身体にこびりつく。
二人で最後に汚れを落としながら、しかし今日は随分粘ったけどどうかしたのか?と聞いておく。
今回は普通に元気に動けているが次回も大丈夫とは限らない。
何か原因があるなら取り除かなくてはと思ったのだが…まあ原因は一つしかないか。
「あれかな〜…柚子の香りで気分が盛り上がったせい?よく分かんないけど」
良かれと思って買ってきたがあんまり良くないかもしれない。
しかしあれだけ喜ばれると今後禁止とは言いにくいなと考えていると、
「…慣れるまで柚子湯続ける♥?」
わくわくと期待に染まった瞳で見上げてくるラルバに苦笑する。
エッチは無しだぞと妥協点を提示すると、それは困ると眉を八の字にしてしまう。
これも今後の課題だとして…ラルバに粘られたせいでまだまだ勃起の収まらないペニスを彼女の柔肌に軽く押し付ける。
無言のお願いに困り顔から一瞬で笑顔になると、元気に寝屋へと手を引かれて行く。
こうして冷え込む冬至の夜は熱い交わりの中で更けていくのであった。

九十二話

1

冬至が終わるとすぐにクリスマスやってくる。
大掃除から始まり師走は行事が非常に多くて準備が大変だがラルバは非常に楽しそうだ。
当然この後には大晦日にお正月が控えておりまだまだゆっくりする事はできそうにない。
ただ、やる気満々のラルバのお陰で諸々の準備は順調に進んでいるので心配はない。
妖精は異変など賑やかになってくると自然と身体がうずうずしてじっとしていられないそうだ。
去年までは一人暮らしということもありこういうイベントは気にしないか、何かするにしても最低限で済ませていたがラルバが楽しめるように自分も精力的に動き回っていた。
流石にツリーまでは用意できなかったが最近は仙人様がサンタに扮して家々を回ったのも記憶に新しく、騒げる…というか飲めるタネがあるならばとクリスマスに関心を向ける者もそれなりにいるので飾りつけに使えるものなども店先に並んだりして入手しやすい。
あまり派手に飾り立てることはなかったが家の中は少々いつもと趣の違った雰囲気になっている。
家に洋風なイベントは似合わないのではないかな?などと思っていたが実際にしてみると楽しいものだ。

2

前日には粗方の準備を整えて最後に少し仕上げの行程を残すのみ。
となれば時間にも余裕もあるので短時間だけだがデートへと洒落込んだ。
忙しい日が続いて二人で出かける時間もあまり作れなかったので思い切って誘ってみた。
ラルバも少しなら大丈夫だろうと頷いてくれたので今はクリスマスムードに華やぐ里の道を並んで歩いている。
すっかり馴染んだ…とまではいかないがちょっとしたお祭りの様相を呈している。
軽く雰囲気でも楽しめればいいかと思ったが予想外に心惹かれるものがある。
「ん〜♪キラキラしてるね」
ちょっと浮かれた調子のラルバと微笑み合い、手を繋いで主要な通りを巡った。
主にラルバに先導されるように歩いていたが思ったより早足に進んで行く。
彼女としては二人で楽しむクリスマスの前にちょっと賑やかな空気を感じられればそれで十分なようだ。
買い物も特にせず帰路についたがプレゼントは事前に買ってあるので大丈夫だろう。
早々の帰宅になったが、こういう軽い散歩も良いものだ。

3

さて、準備に関してだがラルバは飾りつけを手伝いつつも主に料理で腕を振るってくれた。
色々買い出しに出かけてはアレもこれもと数日前から準備をしていたが、その甲斐あってかなり豪勢な料理が目の前に並ぶこととなった。
自分も手伝ったのでメニューは分かっていたが実際に食卓に本格的なチキンまで乗ることになるとは…
この辺りで入手出来ない食材などもあり完璧ではないそうだが、それでも十分過ぎるご馳走だ。
グラタンにスープに…ローストビーフなんてよく作れたなと感心したが温度管理さえ出来れば余裕なのよと得意げな顔をする。
他にも色々並んでいるが、これは作りすぎではなかろうか…全部食べきるけど。
「こんなにしっかりクリスマスするの始めてだなぁ♪」
ラルバは自分で作り上げた光景にワクワクしているようだ。
自分も同じ気持ちだが、色とりどり鮮やかな食欲をそそるご馳走を前にお腹が鳴ってしまう。
今日も飾りつけなど準備で動き回ってお腹が減っているので料理がより魅力的に見える。

4

「ふふっ♥冷めちゃうしもう食べちゃおうね♥」
召し上がれと促されて手を合わせているとラルバが横についてグラスにお酒を注いでくれる。
いつもはあまり飲まないのだが今日は少しくらいいいだろうとを買ってきたのだ。
二人共普段はそんなにたくさん飲むほうではないしラルバが妊娠していて飲酒があまりよろしくないだろうと控えているので自分も合わせて飲んでいないのだ。
自分からもラルバのグラスにお酒を注ぎ返して乾杯する。
久しぶりに飲む酒は予想以上に美味い…彼女のお酌の補正もかなりありそうだが。
これなら結構な量飲めそうだと思ったがラルバは少しだけ飲んでグラスを置いてしまう。
なかなか良い酒だと思ったが口に合わなかったかなと聞いてみると…
「酔っ払って記憶朧げになったら勿体無いなぁ…なんて♥えへへ♥でも美味しいね♥」
お酒よりお兄さんに酔っ払いたいなぁ♥と言いつつ身を寄せられて食前だと言うのに身体が反応してしまう。
必死に煩悩を払っているとラルバもまずは食事を優先するためすぐに離れてくれたので改めて食事を始めることとなった。

5

料理はどれも見たとおり美味しくいただけた。
始めて食べる料理もあったがラルバが詳しく説明してくれるので楽しく食べることができた。
酒もちびちびと飲みつつ箸を進めていると、
「おに〜いさん♥これ自信作だから食べてみて♥あ〜ん♥」
南瓜の入ったキッシュを口元に運ばれて食べさせてもらう。
これも食べ慣れない料理だったが自分の好みに調整してくれているのか食べやすい。
美味しいよとにっこり笑って見せるとラルバもホッとしたみたいだ。
「口にあってよかった♥じゃあ次はね…ん?私も?じゃあ、あ〜ん♥」
食べさせてもらってばかりでは悪いのでこちらからもチキンを差し出すとパクリと齧り付く。
脂が垂れて口元を伝ってしまったのをそっと拭ってあげる。
ちょっと艶かしく見えてドキっとしてしまったのは秘密だ。
こうして二人でゆっくりと楽しみながら食卓に並んだたくさんの料理を平らげていった。
最初はちょっと多すぎるかなと思ったが雰囲気のお陰かそれ程気にならずに殆どお腹に収めることができた。

6

空の皿が目立ちはじめ、そろそろ終わりかなと思っていると満を持してケーキの登場となった。
「あんまり大きいのは作れなかったけど…お腹もいっぱいだしちょうどいいかな?」
本当は大きなケーキを出したかったのか少し申し訳なさそうな顔をするが、このくらいでちょうどいいのではないか?とフォローしつつ小ぶりなケーキを切り分ける。
小さめとはいえ夕飯の〆としてはそこそこのボリュームがある。
ほんのり柑橘系の香りがするみかんのケーキなのが彼女らしい。
これもまた二人食べさせあうことになったのだが、
「ん?お兄さんクリームちょっとついちゃってる…あっ大丈夫だよ。私がとってあげるから♥」
こういう展開を待っていたと言わんばかりにペロリと舌でクリームを舐めとって綺麗にしてくれた。
その後わざとらしく口の端にクリームをつけてチラチラ見つめてくるのでお望みどおりこちらも舐めとって綺麗にしてあげた。
あからさまに機嫌よく触覚を揺らすのが可愛い…
少しいちゃいちゃしてしまったが最後の一欠片まで綺麗にケーキを食べきり、本当にこれでちょうどよかったなとお腹を摩る。

7

ご馳走様と手を合わせ、とっても美味しかったよとラルバにお礼を言う。
ちょっと照れながらも嬉しそうに羽を震わせる彼女を一旦休ませてあげて自分が後片付けをかって出る。
今日のために頑張ってくれたのだからそのくらいはしたいと今回は押し切って任せてもらった。
しかしせっかくのクリスマス、あまり距離を開けるのは勿体無いと急いで居間へと戻るとまた何やらゴソゴソと準備をしているではないか。
見たところ大きな靴下を持っているようだが…そういえばサンタといえば靴下なのだったか。
懐の余裕がどれくらいあったか思い出しながら何か欲しいものでもあるのかいと訊ねつつラルバの隣に腰を下ろす。
「欲しいもの…というか赤ちゃんが無事に産まれますようにってお願いしてたの。安産は流石にプレゼントしてくれないかなぁ?」
お腹を摩りながら、どうなのかな?と赤ちゃんに向けて話しかけている。
確かに今一番欲しいものだがサンタさんにまでお願いするとは…思いもよらぬリクエストにほんわかと心が和む。

8

かなりの無茶ブリだろうが自分からも母子共に無事に出産が終わるようにと願いを送った。
靴下に入るものでもないし本当にサンタさんが何かしてくれるとは思えないが…縁起を担いでおくにこしたことはない。
しっかりと念を送っていると今度はラルバのほうがこちらの持つ物に気づく。
洗い物が終わってから隠しておいたものを持ってきたのだ。
分かりやすいプレゼント用包装…勿論中身は彼女へのプレゼントだ。
瞳をキラキラ輝かせるラルバに自分からもプレゼントだよと手渡すとぎゅっと胸に抱えてお礼を言ってくれる。
あまり大袈裟に喜ばれると恐縮なのだが…早速包みを開き中身を見てもらう。
「これって…簪?」
普通にアクセサリーかな?とはしゃいで蝶の装飾の簪を持って色んな角度から眺めていたが不意に動きが止まる。
どうやら男が女に簪を送る意味は知っていたらしい。
指輪はあるが魔理沙さんに用意してもらったものだし自分からきちんと物として明確に彼女との繋がりを現すプレゼントをしたことがないので簪にしてみたのだが…

9

なんだか無性に照れくさくなって、クリスマスっぽくなかったかなとか、でも正月には使えるだろうしなどと早口であれこれ言っていたがラルバが身を寄せて強く、優しく抱きしめてきて思わず口を閉じる。
「ありがとう…お兄さん…」
ほんの少し震えた小さな声で感謝の言葉を口にしたラルバの背を撫でながら二人で心の繋がりを強く感じ合う。
外してやしないかと少々不安だったが記念の贈り物としては正解だったようだ。。
はっきりと自分の意思で簪を渡したからには期待を裏切らぬように努めなくてはと決意を新たにする。
ラルバの背を撫でる腕に少しだけ力を込めた瞬間、その力を利用するようにぐいっと伸し掛られる。
ゴロンと仰向けに押し倒されてしまうが、この後の展開については最初から予想できているので慌てない。
「お兄さん…お兄さん♥…ふふっ♥おにぃさんっ♥…もう、我慢出来ない…♥プレゼントのお礼…もらってくれるよね?」
身体を密着させながらするすると器用に服を脱いでいくラルバに身を任せて喜んでお礼を受け取る意思を示す。
この瞬間から聖夜は性夜へと変化していくのだった。

九十三話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
クリスマスは恋人や家族の特別な日…何かあったらいいなぁなんて軽く考えていた。
でもお兄さんと一緒に準備をしている時間だけでもお釣りが来るくらい楽しくて、そんな考えも忘れて精一杯目の前のことに全力を出したつもり。
結果的に本番当日は時間にも余裕も出来て軽く一緒にデートしたり腕によりをかけて作った料理を美味しく食べてもらえて大満足だ。
もう十分すぎると思っていたのにクリスマスプレゼントにかこつけて簪を渡してくるなんて…
最初は普通のプレゼントかな?なんて思って浮かれちゃったけど思い出した。
これって確か今でいう指輪と同じ意味…だよね?
私には縁のないことだと…ううん…縁はもう出来てたんだけど改めて形にされることはないと思っていた。
指輪は指輪でもちろん嬉しかったけどお兄さんが考えて考えて私との繋がりを大切にする意味を込めて簪を送ってくれたのだと分かって…感極まってちょっと泣いちゃった。

2

そんな嬉しいことをされたら…そりゃあ抑えも効かなくなる。
私の気持ちと喜びを伝えるためにお兄さんを押し倒して服をはだけていく。
二人でまったりするために部屋はちゃんと暖めてあるから風邪もひかないだろうし、お兄さんも抵抗することなく全身で私を受け入れてくれるつもりみたいだ。
お兄さんの服にも手をかけて脱がせていくけど…どうしよう…アレもコレも全部してあげたくて困る。
気持ちが盛り上がりすぎて何からしてあげようかと悩んで手が止まりそうになるけど、とにかくお兄さんを気持ちよくしてあげたい一心でビシッと方針を定める。
最後はもちろんおまんこするのは決定なので、まずは他の部分でのご奉仕から始めよう。
でもその前に…お互いにはだけた身体を密着させるように滑らせてまっすぐ視線が絡み合う位置へと進む。
いつもどおり優しく私を見つめてくれるお兄さんの瞳を見るだけできゅんきゅん胸が締め付けられて苦しいくらいだ。
「ご奉仕…させてね♥チュッ♥」
まずは行為を始める合図のように軽く優しい口付け。

3

その後は早速おちんぽを気持ちよくするために身体を下半身のほうへと下げていこうと思っていたけど我慢出来ずに何度もキスしちゃった♥
「もうっ♥あんな♥チュッ♥プレゼントぉ♥ちゅ、ちゅう♥反則でしょぉ♥♥チュ〜…♥ぷぁ…♥うふふ〜♥」
予想外のプレゼントに心が浮ついていきなり頬にキスマーク付けちゃったけど、お兄さんも嬉しそうにしてくれたからいいよね。
気持ちは目一杯込めたけどまだまだこんなものじゃ足りないと、今度こそおちんぽにご奉仕するために体勢を変える。
お兄さんの熱を感じていたくて出来るだけ肌をくっつけ合わせたまま服を脱がそうと手をかける。
そのままするりと脱がせられるかと思ったけどちんぽがパンパンに膨らんで引っかかってしまっている。
身体をくっつけていただけで湿ってきていたおまんこだけど、この立派なモノがまた私の中に入ってきてくれるんだと思うとじわりと水気が増していく。
ポッと頬が熱くなるのを感じながら大きくなったおちんぽを服越しに優しく摩る。

4

寝たままでもいいけど行為のしやすさを考えてちゃぶ台に腰掛けてもらうことにした。
お行儀は悪いけどデザートとして精液飲んじゃうからいいのかな?
今から外に出してあげるからねと軽く頬ずりしてから引っかからないように気をつけて脱がしていく。
まず先っぽが、それから私の中でおまんこをゴリゴリゾリゾリ引っ掻き回してくれるカリ部分が露出する。
むわっと立ち上るオスの香りに蜜に誘われるようにふらりと頭を寄せると、バッキバキに勃起していたおちんぽが服を押しのけてブルンっ!と一気に全体が外に出てきて顔にベチンとぶつかってしまった。
「んぅっ!…ん…♥すごい…薫り…♥」
かなりの勢いだったのでびっくりしたけど、すぐにおちんぽの発するオスのフェロモンにあてられてしまった。
お兄さんもちょっと心配そうな顔をしていたけどおちんぽにすりすりと頬ずりしているのを見て安心したみたい。
「おちんぽ♥お兄さんのおちんぽ…♥何度見てもステキ…♥チュ♥」
大切なおちんぽにも今からご奉仕をするよとキスをして、まずは手で竿を掴んで上下に擦っていく。

5

お口も後でちゃんと使うけど色々楽しんで欲しいのでとりあえず手コキからだ。
おちんぽは先走りで幾らか濡れていたけど摩擦で痛めたら困るのでべぇ…と唾液を軽くまぶす。
先っぽから垂れるようにして手で先走りと混ぜて竿全体に潤滑油として広げていく。
裏スジもカリもしっかりと濡らしながら指の腹で軽く扱くようにして快感を高める。
太くなってる所は両手で優しく包むようにしてじゅくじゅくと音を立てるようにして馴染ませる。
先っぽから根元まで十分な滑りを確保できたかなと一通り全体を撫で回すように触れてから、いざ手コキを本格的に始めようとしたところで一つアクシデント。
お兄さんのおちんぽがビクビク震えて、もうイってしまいそうな感じだ。
今日は朝からエッチなことは何もできていなかったからお兄さんも焦らされていたのかもしれない。
チラッと顔を見るとお兄さんも申し訳なさそうな顔で、もう出ちゃいそうだと謝られる。
「ううん♥大丈夫気にしないで♥お兄さんが気持ちよくなってくれるのが一番だからね♥」
予想外ではあったけど感じてくれるのなら私は嬉しい。

6

「それだけ敏感になるくらい私を想ってくれたんでしょ?…嬉しいな♥」
私の技術が多少上がっている部分もあるだろうし手応えを感じられたところもよかったかな。
遠慮せずに出しちゃって♥と微笑んであげてから手コキを再開する。
「いつでも好きなように出してね♥リクエストがあれば受け付けちゃうよ?」
何かしてほしいことはないかと聞いてみるけど、まずはそのままイかせてほしいと頼まれる。
コクリと頷いてみせてから、ちんぽに全神経を集中して気持ちよくなるところを徹底的に攻める。
いつも気持ちよくしているお兄さんの大切なおちんぽなのでどうすればいいかは分かるつもり。
一番使うのはおまんこだけど最近は授乳手コキプレイもするし…あっ、それでお兄さんも手で感じやすいのかも?
自分の中で一人納得しながらぶっくりと膨らんだ精液の通る道を指先で撫でさする。
出ておいでと心の中で念じながら根元からカリの辺りを重点的に愛撫。
もう片方の手はおちんぽを支えながら敏感な鈴口とカリの部分を刺激していくと…

7

ビクッ!ビクンッ!ちんぽが手の中で大きく震えてすぐにでも射精しそうな感じだ。
先走りの量も増えてきて私の手もほとんど濡れてしまっている。
このまま絶頂してもらうのはいいんだけど…どうやって受け止めてあげようか?
パクッと咥えて熱いドロドロの精液を飲むのも魅力的だ。
けれど今日はクリスマスなので全身に浴びて真っ白に染め上げてもらおう。
「もう出ちゃう、かな?お兄さんの精液かけてほしいな♥」
仕上げにぎゅっとおちんぽを握ると滑りを利用してゴシゴシと扱きあげる。
今にも精液が迸りそうなギリギリの興奮に熱をあげて奉仕していると突然ぶくっとちんぽが膨らんだような気がして…
「きゃっ♥出たぁ♥…ああ…あったかい…♥♥」
射精された精液はまず私の額にびしゃっ!と叩きつけられた。
一瞬怯んでしまったけどお兄さんが角度を調整して頭から顔にかけてしっかり白く染めてくれる。
頬をどろりと精液が伝っていくのが心地よく感じる。

8

敏感な触覚に向けてたっぷりと精液を塗り込められて頭の中まで犯されたような感覚になる。
「あっ♥あは♥…おちんぽ…もっと♥もっと気持ちよくしてあげる♥」
外も内も白く染め上げられながら精液を吐き出すちんぽにしゃぶりつく。
もう射精も収まりそうな感じだったけど絶頂したばかりで敏感な所にフェラをされてまたいきり立ってくる。
続けざまの攻めに軽く呻くような声が聞こえたけど私はもう止まれずに夢中でおちんぽをしゃぶる。
じゅぷっ♥ぢゅるるぅ♥手コキをしている時から本当はおちんぽをしゃぶりたくてたまらなかった。
「ごめんっ♥ごめんへおにいひゃん♥おひんぽくるひい?」
口淫をしたまま上目遣いにお兄さんと視線を合わせる。
お兄さんはちょっとビックリしただけみたいで、そのまま続けてと頭を撫でてくれた。
でもあんまりもちそうにないから…と言うとおり、おちんぽはまたも射精体勢に入っている。
もっとしゃぶっていたいけど流石に休みも挟まず連続ではお兄さんも我慢できないみたい。

9

先っぽを舌で受け止めて、そのまま舐りながら頭を振って竿を飲み込む。
口の中の空気を抜くようにきゅ〜っと吸い付いて歯が当たらないように気をつけながらお口の中の肉で扱く。
グイグイと飲み込む勢いでストロークしているとドプンッ♥二発目が口の中へと発射される。
「んっ♥ちゅぅ♥ごくっ♥んぅ…濃いの、いっぱぁい♥」
最初の迸りを喉奥へと一気にごくりと飲み込んで、続く精液はちょっともったいないけど身体に浴びる。
二発目でも勢いは衰えずにビシャビシャと身体に降りかかる。
みるみる内に白く染まっていく身体を見てお兄さんも興奮を隠せずに鼻息が荒くなってきてる。
「んふふ〜♥ホワイトクリスマス♥なんちゃって♥」
今日はあいにく本当の雪は降っていないみたいだけどね。
身体へ精液を伸ばすようにしながらプリッとした塊をつまみ上げて口へと運ぶ。
「…えへへぇ♥お兄さんの味だぁ♥」

10

舌に乗せて見せつけた後にゴクリと飲み込んで口を開ける。
こうしてちゃんと飲んだのを教えてあげると優しく撫でてくれるしちんぽも元気になるから好きなんだ。
おちんぽもばっちり元気だし、そろそろ本番かなと思ったけどお兄さんの視線がおっぱいに突き刺さる。
精液で白く染まったおっぱいの先っぽでピンクの乳首がピンと勃っている。
そういえばおっぱい大きくなってきてからは胸でしてあげたことあんまりないかも…
「…パイズリ…する?」
やっぱり興味あるのかなと聞いてみると、お願いしますと頼まれちゃった♥
お兄さんにお願いされると何でもやってあげたくなって困っちゃう…♥ただ、あんまりやってないから上手く出来るかは心配だ。
「じゃあ…えい♥」
胸を持ち上げるようにして左右からおちんぽを包み込むけど…全体を包みきるのは無理みたい。
でも最初よりは断然パイズリの形になっていてすごく嬉しい。
それにやわらかいおっぱいの間に硬いおちんぽが挟まれているのはなんだかドキドキしちゃう。

11

何度かイかせてあげたこともあるし胸も大きくなってるし大丈夫だと信じて愛撫をしていくと…
「お〜…すごいっ♥やっぱりおっぱい大きいとパイズリっぽくなってる♥」
以前は挟んでる?という感じだったが今ははっきり挟んでいると言える程度にはなっている。
なんだか無性に嬉しくて、見て見てとお兄さんに見せつけるとお兄さんも自分で大きくした胸でちゃんとパイズリされるのは感慨深いのか嬉しそうな顔をしている。
お兄さんが喜んでくれると私の喜びももっと大きくなって不安なんか忘れて本格的にパイズリを始める。
ぱふぱふと左右から挟み込み上下に動かしていると自分のほうがなんだか楽しくなってきちゃう。
それと同時に…ずっと開発され続けたおっぱいでの愛撫は自分にも跳ね返ってくるみたい…♥
最初から簡単に感じちゃうくらいだったんだから当然なんだけど。
パイズリしているほうが先にイってしまうわけにはいかない…お兄さんが気持ちよくなれるように胸をぎゅっと抱え込んで出来るだけ広い範囲を挟むようにして刺激を大きくしていく。

12

自分にも返ってくる刺激は大きいけどそんなことは言っていられない。
お兄さんだって連続の三発目だしそこまではもたないはずだし…あっでも三発目は逆に伸びるかも?
「お兄さんっ…んっ♥気持ち、いい?♥」
念のため今の具合を確認するために顔を上げると私の胸を凝視していたお兄さんを目が合う。
その目には余裕はもうなさそうで少しでも長く楽しみたいと我慢しているのがすぐに分かった。
大丈夫、すごく、気持ちいいよと言葉を詰まらせながら若干震えた手で頭を撫でられる。
お兄さんがもうイってしまいそうならもう少し楽しませてあげたい…頭に感じる優しい体温にほっこりしながらそう考えるけど…
「あの、ね…私はもう…♥イっちゃいそう…♥」
躊躇いがちにそう言うと、じゃあ一緒にイこうかと微笑んでくれる。
もっと楽しみたいはずなのに合わせてくれるお兄さんにキュンとしちゃう。
今度絶対またパイズリするからねと約束してからラストスパートをかける。
胸の中でおちんぽがどんどん熱く、太くなっていくのが分かる。

13

どくんどくんと脈打つおちんぽを抱きしめて、この胸で全部の欲望を受け止めてあげたいと思う。
お兄さんも私に身を任せるばかりじゃなく自分でも腰を振って快楽を求めている。
二人の息が、リズムが合わさっていく感覚に絶頂がリンクするのを感じる。
「きて♥せーえき♥もう一回、私にっ♥あっ♥んやぁっ♥♥♥」
胸の中でびゅぐっ♥っと弾けた第三射は変わらない勢いで大きく跳ね広がった。
その飛沫は顔にも届き、私はぐっと目を瞑って熱い白濁を身体に浴びていく。
「ああ…♥パイズリっていいねぇ…♥やっぱり心臓のすぐ近くにおちんぽがあるのがドキドキしちゃうのかなぁ♥」
胸の谷間に精液をためながら射精が収まるまでおっぱいでおちんぽを包み込む。
むわっと色濃く香るお兄さんの精液に、また身体の内側から犯されているような錯覚に陥る。
もっと色々してあげたい…けど、もう限界…
お腹へ伝わっていった精液がショーツに滲んでじわりとおまんこへと近づいてくる。

14

全身真っ白に染め上げてもらって、それはそれで凄く嬉しくて満足だ。
でもその分、中にもほしいという気持ちが大きくなってもきている。
ひょっとしたら三発も出したらもうお疲れかもしれない…最近はイベント詰めで忙しかったし十分ありえる。
その時は諦めるしかないけど…おねだりして大丈夫かなと迷っているとお兄さんが私の顎に手を添えてくいっと自分のほうへと視線を向けさせる。
もう我慢できない…お兄さんはそれだけ言うと私を抱え上げて自分はちゃぶ台から降りて代わりに私を座らされる。。
場所を交代して、私の身体が直にちゃぶ台に乗らないように自分の服を広げて敷いてくれた。
そこへころりと寝かされて…ショーツに手をかけられる。
「お兄さん大丈夫…だよね♥うん♥そうだった…♥お兄さんも私のこと大好きだもんね♥」
時間は有り余って二人きり…こんな状況で一度も挿入せずにちんぽが萎えるような人じゃあない。
疲れたら休憩してもいいからね?それだけ言うと私は自分でショーツを脱ぎ、脚を広げておちんぽを迎え入れる体勢になるのだった。

九十四話

1

お兄さんはもう三回出したとは思えない大きく反り返ったおちんぽをこっちに向けてにじり寄ってくる。
すっかり興奮して鼻息が荒くなっているけどそれは私も同じこと。
ご奉仕している間もずっとおちんぽが欲しくて仕方が無かった。
頑張って気持ちよく出来たし…ちょっとくらいご褒美をねだってもいいよね?
大きく脚を広げてぐっちょり濡れたおまんこを曝け出している…そこで更に指でくぱっと陰唇というんだったっけ?下の唇を広げてお兄さんを誘惑しちゃう。
とろりと愛液が溢れてお尻のほうへと伝っていき下に敷いてもらったお兄さんの服を濡らしていく。
「お兄さん♥私も早くおちんぽ中に入れて欲しいよぉ…♥」
軽く左右に腰を振って待ちきれないとお兄さんを誘う。
お兄さんはすぐに先っぽから先走りと中に残った精液をだくだくと零しながら覆いかぶさってきた。
私がしたように何度もキスの雨を降らせて好きだ好きだと囁いてくれる。
何度も…それこそ毎日のように言ってくれる言葉だけど私の心は大きく震えてしまう。

2

「私もっ♥私も大好きだよっ♥」
お兄さんの頭を捕まえて私からもキスのお返しをして愛情を真正面から捧げ合う。
先に付けてしまったキスマークにまたキスをしていると負けじとお兄さんも私の頬にキスマークを付けてくれた。
強くほっぺたを吸われてちょっとくすぐったいけど、お兄さんの愛情がぎゅっと凝縮されているみたいで嬉しい。
付けてもらったキスマークをそっと摩りながら幸せを感じる。
お兄さんも私の付けたキスマークを…そういえば同じ位置だ…摩りながら微笑んでいる。
ニコッと二人笑い合い心を通じ合わせる。
最後にもう一度、額にキスをするとお兄さんは身体を起こして私の脚腰をがっしりと掴む。
私は逃げる気なんてないけど、もし逃げようとしても絶対に逃げられないような感じがする。
「そんなにしっかり捕まえなくても逃げないよ♥」
だって身も心もお兄さんにとっくに捕まっちゃってるんだもの♥
その言葉に、痛かったかな?と心配そうな顔をするので大丈夫だよと微笑む。

3

ちゃんと挿入するために身体を固定してるだけなのは分かるんだけど…お兄さんの逞しい腕に捕まると、これからおちんぽが入ってきてくれるんだと思ってドキドキしちゃうのだ。
「もう我慢できないでしょ?さぁ…私を愛して♥旦那様♥」
私に促されてお兄さんが腰を前にとぐっと突き出すと、すぐにずぷりと先っぽがおまんこの口をこじ開ける。
「ふぁ…♥くるっ♥きてるよぉ♥」
ちょっとおちんぽが入っただけで大袈裟に喜んじゃうけどそれだけ待ちわびていたんだもの♥仕方ないの♥
きゃあきゃあ喜ぶ私の様子にお兄さんもガチッとスイッチが入ったのか、おまんこの中をぐいぐい掻き分けておちんぽがどんどんと奥へ奥へと入ってくる。
硬いちんぽが中を押し広げていくこの感覚…女の子に生まれてよかったと心の底から思える。
もちろん大切に愛してくれる旦那様がいることが大前提だけど私は幸いこうして最愛の人を見つけることができた♥
「おっ♥おまんこっ♥気持ちいぃ…♥おちんぽ入ってきただけでイっ…♥♥♥」

4

どのタイミングで絶頂してもおかしくない中でゾリッ♥とおまんこの奥、私の性感帯の中でもかなり敏感な所をカリが引っ掻いた。
「あ"っっ♡♥〜〜〜〜……っ♥」
欲しくて欲しくてたまらなかったのもあって激しく疼いていた私は挿入だけで絶頂まで導かれた。
高ぶっている時は結構あることだけど自分だけ先にイっちゃうのはなんだかお兄さんに申し訳ない。
お兄さんは私のイキ顔が可愛いから問題ないなんて言うけど♥
「はっ♥ハァ♥フッ…♥ぅあ……ごめんな、さい♥また先に、イっちゃったぁ…♡」
大きく高鳴る胸を抑えながら覆いかぶさるお兄さんの顔を見上げて謝る。
するとやっぱり大丈夫、気にしなくていいんだよと優しく頭を撫でてくれるのだ♥
でもせっかくのクリスマス…お兄さんにはいつも以上におまんこでたくさん感じてほしいから、なんとか挽回していきたい。
「頑張っておまんこでぎゅうっておちんぽ抱きしめちゃうからね♥お兄さんもいっぱい気持ちよくなってね♥」
気持ちを言葉にして、やる気をメラメラと燃やしてぐっと拳を握ってみせる。

5

…んだけど、その後イったばかりの私を気遣うように少しだけ動かずに優しく撫で続けられちゃった。
「♥♥♥〜…はっ!お兄さん優しくしてくれるのもとっても嬉しいけど…♥その、気持ちよくなってほしいな♥」
意気込みも新たにしたばかりだというのに優しさに包まれてとろんとしてしまった。
お兄さんの手はリラックス効果が高すぎる…とにかくこのままでは私ばっかり気持ちよくさせられてしまいそうだから、お兄さんにその気になってもらうためにきゅっとおまんこを締めてちんぽを刺激する。
さっきはっきりエッチなスイッチ入ってたと思ったのに私に何かあるとすぐオフにしちゃうんだもん♥
「私がイっても気にせずにガンガン突いて♥お願い♥」
このまま愛しい人をまともに中出しさせられなかったとあっては女の、妻の沽券に関わる。
私の気持ちが伝わったのか、ちょっとだけ強めになるかもしれないと言ってお兄さんは再び抽挿体勢になる。
ぐっぐっとちんぽを奥に数回押し付けて中の感じを確かめて大丈夫そうだと判断したのか、ゆっくりと腰が前後に動き出す。

6

早速とろとろ蕩けさせられてしまったおまんこだけど、お兄さんも名器だって褒めてくれてるし気持ちよく射精させてあげられるはず…
どんな感じで動けば一番かなと考えていると、あまり心配しなくてもラルバの中は気持ちよすぎてすぐにイってしまうよ、なんて言ってくれる♥
二人一緒に楽しむのが一番、クリスマスだからと気負わなくていいんだよと諭される。
君と一緒なら毎日特別な日だよ…なんて言ってから流石にキザ過ぎたと思ったのか恥ずかしそうにしている。
そんなお兄さんを見て私も和んで身体から余計な力が抜けていく。
いつもどおりでいいんだと思うと心に余裕が生まれてはっきりとお兄さんを感じることができた。
改めてお兄さんに惚れ直し、お互い相手にもう魅了されきっているんだなあと思えて心がぽわっと暖かくなる。
「ありがと…♥んっ♥私っ…またイっちゃうかも…♥」
緩やかにおまんこを押し広げていたおちんぽだけど私専用と言えるくらいガッチリ弱いところを攻めてくるものだから快感はとても大きいのだ。

7

お兄さんに優しくされるたびに私の身体は感じやすくなってきているような気がする。
シーツ代わりのお兄さんの服をぎゅっと掴んで全身に走る快感に耐えていると、不意にお兄さんが身を寄せてくる。
自分ももうイきそうだ…聞きたかった言葉を囁かれて身体が勝手に搾精体勢に入る。
身体中たっぷり浴びせてもらったけどおまんこの中には射精してもらっていないものだから余計に精液が欲しくて仕方がない。
「射精して♥私の中にっ♥好きなだけ射精してぇ♥」
精液欲しさに自然と媚びたような甘ったるい声が出てお兄さんを誘惑しちゃう。
言われるまでもなくお兄さんも当然がっつり中出しする気で、敏感な粘膜同士を曝け出し、触れ合い激しく愛し合う。
ちんぽの動きも少しずつ早くよりねちっこい感じになって私の中を楽しんでいるのが分かる。
私もお兄さんのちんぽから貰える快感の一つ一つをしっかり感じるために集中するけど…
「ふっ♥ぐぅ♥おぉ♥ぅうぅ〜〜〜っ♡♡♡」
快感は大きなうねりとなって私の頭を濁流のように埋め尽くしてくる。

8

ヂリヂリと焼け付くような快感に思考が白く染まってしまいそうな中、ついに白濁が弾ける。
ぎゅちゅぅ…♥ポルチオにおちんぽが押し付けられて私が絶頂するのと同じくお兄さんも絶頂したのだ。
「あ"っっ♡♡♡ぐぅうぅぅ〜〜〜―――ッッッ♡♡♡うぁっ♡あぁああぁぁぁ〜〜〜っ♡♡♡」
ちんぽに貫かれた絶頂と熱い射精を絶頂したところにどびゅっ♥と浴びせかけられたことで連続絶頂。
快感の波に何度も晒されていた私にはとても耐え切れない快感の大波に溺れる。
なみなみと注がれる大量の精液…お兄さんは相変わらず衰えを知らない、むしろさっきよりも多いんじゃないかという量をおまんこにドクドクと流し込む。
しかも射精しているのにまだ腰は動いたままでおまんこに精液を何度も塗りこむように染みこませていく。
「いうぅぁあぁ♥♥すごいぃ♥また、イっっ♥♥♥」
さっきのお兄さんと立場逆転、イったばかりの敏感なところを執拗に攻められて私はあっけなく連続で果てる。

9

お兄さんだって苦しいところはあるはずなのに私のおまんこに夢中で腰の動きは止まる気配がない。
私はシーツ替わりの服を握り込み、足をピンと伸ばして悦びの声を上げることしか出来なかった。
必死でお兄さんのためにおまんこは締め付けていたつもりだけど、逞しいおちんぽに簡単にゴリゴリこじ開けられていたからどれくらい効果があったかは分からない。
ただ、後から聞いたところによると意識が飛びそうになるくらい気持ちよかったそうなので今後も頑張って続けていこうと思う。
「おにいさんっ♥お兄さんおにいさんおにいひゃんっ♥♥♥」
がむしゃらに愛しい人を求めて快感に強張る手を伸ばすと力強く握ってくれる。
その手も強い快感にガクガク震えていたけれど手を繋ぐ安心する…♥
気持ちがより通じ合うようで嬉しくなるのだ。
「またっ…♥射精しそう?♥にゃうっ♥大丈夫だからねっ♥遠慮せずっ♥んはぁっ♥…だ、射精してね♥」

10

腰の振りはまたも速度を上げてきて射精に向かっているのが分かる。
すごく大きな快感が駆け上がってくるのを感じてお兄さんの手をぎゅっと握りこむ。
同時に脚でお兄さんの腰をがしっと捕まえて腰を前に突き出させる。
この期におよんでまだ気を使ってくれているので私のほうからエスコートしちゃうんだから♥
おまんこの奥の一番気持ちいいところで先っぽをくわえ込んでぢゅこぢゅこと擦りまくる。
腰をくねらせて竿も一緒に削り取るような締めつけで一気に攻め立てると反撃は予想していなかったのかお兄さんが大きな声で呻く。
掠れた声でラルバ♥ラルバ♥って私のことを呼んでくれる…♥私を求めてくれている…♥
その悦びの前では多少イきまくって頭馬鹿になりそうでもお兄さんのためになら動けてしまう。
「いいんだよ♥いっちばん奥で気持ちよくなって…射精しちゃえ♥」
私の囁きが一押しになったのか猛然を腰を振り始め奥をどちゅ♥どぢゅん♥と攻め立ててくる。
子宮がちんぽに押されて震えるけどこのくらいじゃビクともしないんだから。

11

「ちょうだい♥そのままっ♥せーえきっっ♥♥はっ♥〜〜〜んはあぁんっ♥♥」
腰の動きに合わせて脚をぐぅ…っと締め付けるとがっちりと二人の性器が噛み合うあの感覚♥
ただでさえギチギチとおまんこを限界まで拡げているちんぽの中を精液が登ってきてぶくっと膨らんで思わず叫ぶ。
「う"あ"あぁっ♥♥♥だっ…めぇっ♥――ぁっ…♥」
ちんぽの膨張だけでイき狂いそうになる私に、直後当然のことだけど精液が襲い掛かりぱったりと倒れこむ。
お兄さんは限界を超えてくったりとする私を掻き抱きながらまたも多量の精液を容赦なくどくどく射精していく。
精液がおまんこの中を駆け巡りちんぽとの僅かな隙間を通って結合部からどぷっと溢れていくのを感じる。
私は射精される精液を射精されるがまま受け止めて…その熱が身体の内を巡る感覚に歓喜に打ち震えた。
「だいすきぃ♥すき…♥」
まともに動けないような状態だけど口だけは勝手に動いてお兄さんへの愛を伝えていく。

12

お兄さんも連続射精でちょっとフラつきそうな感じだけど同じように大好きだよって言ってくれる♥
言葉で伝え合うのも大切だと改めて実感しながら二人共落ち着くまでひたすら相手への愛を囁いていた。
やがて射精も落ち着いたところでお兄さんが身体を離そうとするけど私の脚はまだ絡まったままだ。
困ったように見つめてくるお兄さんにヘバリながらも、
「満足…してないよね♥」
おまんこの中でまだ硬いままのちんぽをお腹の上から撫でながら挑発する。
その言葉か動作か両方か…おちんぽがビクンと反応する。
それだけで私はまた軽くイってしまうんだけど引く気はない。
流石に休憩を挟んだほうがよくないか?と心配するお兄さんに胸を張ってみせる。
「あと一回くらいなら大丈夫♥」
ブイっとダブルピースサインを見せるとチラリとお兄さんの瞳に火が点いたようだ。
元々一晩中お相手するつもりだったんだから、このくらい問題ないのだ。
気持ちよくてちょっとバテちゃったけど…お話している間にもだんだん回復してるんだから。

13

この程度いつもの事でしょう?そう言うとお兄さんも納得してくれておっぱいを鷲掴みにされる。
「あんっ♥えっと…おっぱいも攻めちゃう感じかな?」
おまんこのことだけしか考えてなかったんだけど…お兄さんの手は離す気はなさそうだ。
クリっと勃起乳首を摘まれて私が喘ぐのを合図に再び抽挿が始まった。
二人の体液のブレンド液でスムーズに動くちんぽに縦横無尽に犯されながら、まるで母乳を搾るような感じでぎゅっぎゅと痛くない程度に胸を揉まれて回復してきていた気力体力がゴリゴリ削られていく。
「はうぅ♥おっぱいまだ出ないよぉ♥あっあっあぁあぁ♥おちんぽ深いぃ♥♥」
私が挑発したこともあってお兄さんは少し強めに攻めてくる。
私の身体を楽しみ尽くす気だ…♥
深い所へちんぽをグリグリ押し付けて、絶頂し仰け反る身体の上で震えるおっぱいを掴んで離さない。
それどころかもっと感じて見せてほしいとお願いされて私の身体は悦んで感度を上げていく。

14

一応まだイキ顔を見られるのは恥ずかしいけど、それ以上に見てもらいたいとも思う。
蕩けた顔を曝け出し、与えられる快楽に浸ってお兄さんのおちんぽへご奉仕する。
お兄さんが私の顔を見たいのと同じように私だってお兄さんのイキ顔が見たいのだ。
両手で包み込むようにしてお兄さんの顔をこちらへと固定する。
大好きな旦那様に正面から見つめられるだけで胸がきゅんきゅんときめき、おまんことおっぱいから雪崩込んでくる快感と混じって爆発しそうなほど跳ねている。
「わかるっ♥よね…?♥私の鼓動っ♥お兄さんへの想いでっ♥弾けてしまいそうっ♥」
おっぱいを揉んでいる手からはっきりと伝わっているのだろう…お兄さんはコクリと頷くと片手を胸から離して私の手を取ると自分の胸へとあてがった。
自分もそろそろ限界いっぱいいっぱいです…おどけたように言う声のとおり、お兄さんの心臓もすっごい勢いでドキドキしている。
次で満足かはともかく一度休憩しないと完全にバテてしまいそうだ。

15

「ごめっなさい♥無理、させちゃった?♥」
胸から手を離してよしよしと頭を撫でながら謝るけどお兄さんは首を横へ振る。
ラルバの可愛い顔が見たくて我慢出来なかっただけだよと笑う顔はいつも以上にかっこよく見える。
お仕事中の真面目なお兄さんもエッチでいやらしいお兄さんもかっこいいなんて反則だよ♥
「ねっ♥じゃあ♥もっと私をイかせて♥きっと見たい顔っ見れるからっ♥」
抽挿しやすくしようとでも言うようにじゅぐじゅぐ熟れたおまんこから愛液が迸る。
私の身体が絶頂する体勢になったのが分かり、お兄さんも本気で腰を振り抜く。
白く泡立つ結合部を更に泡立てるようにおちんぽがじゅぽ♥じゅぽ♥って激しくピストンする。
もちろんおっぱいへの攻めも緩めず、両方の乳首を一度にこねくり回されてビシャッと潮を吹く。
絶頂して痙攣するおまんこに構わずにおちんぽは更に強く快感を叩きつける。
襞をカリでゾリっと引っかかれてまたも潮を吹かされてしまった。

16

「きてるっ♥すごいのクるっ♥」
おまんこが蕩けてしまいそうなほど熱烈な愛の猛攻に絶頂ゲージはとっくに振り切って無限に高まっていく。
気絶しちゃいそうになるけど最後までちゃんとお兄さんを気持ちよくしてあげたい一心で頑張っているとおっぱいを掴む手に力が入る。
本当に母乳が出そうなほど熱くなる乳首の痺れにガクガク震えながら、射精すぞと絞り出すような声を聞いた。
どっびゅぐるるるるぅっっっ♥♥♥どぷんっ♥どぷどぷぅ♥おまんこを強引に押し広げるようにどっぷりと溢れ出した精液は収まりきらずに出す毎に一気に結合部から溢れていった。
「♡うあぁ……っ♥♥♥あ"っ♥ああ"っ♥おおぉ…♥♥♥」
獣のような声で呻くしかない私の上にのしかかるようにしてお兄さんも息絶え絶えといった有様だ。
精液を最後の一滴まで出し切るような勢いでだくだく注ぎ込みながら私の身体をぎゅっと抱きしめる。
中も外も精液で真っ白に染め上げられてお兄さんの温もりの中で眠りに落ちそうになるけどプルプル頭を振って意識をしっかりさせる。

17

二人で暫く抱きしめ合ってあと今度はお兄さんが離れようとするのを引き止めずに身を離す。
ずるり…引き抜かれたおちんぽは白く濁った精液と愛液の混合液でべったりと汚れていた。
私はゆっくりと身体を起こしてちゃぶ台から降りてお兄さんの足元に跪き口で汚れを綺麗に舐めとっていく。
何度も射精してくれたおちんぽにこれ以上刺激を与えないように優しく舌を這わせていくと、またお兄さんに頭を撫でてもらっちゃった。
少し時間をかけて丁寧に汚れを落としてからちゅぽんと口を離す。
きちんと綺麗になっているのを確認してからお兄さんの顔を見上げる。
お兄さんは穏やかな顔をしてはいるけど、その瞳には火が点いたままで、これで終わる気はないと物語っているしおちんぽもギンギンで私のほうに突き出されている。
私もおまんこの疼きがまだ収まってくれないみたいで…たぶん同じような目をしているんだと思う。
ほんの少しだけ沈黙が流れ…
「お布団行こう♥」
その言葉にお兄さんも頷き、私を抱え上げてお姫様だっこをして運んでくれた。
今日は眠れないかも…そんな期待を胸にクリスマスの夜も更けていくのだった。

九十五話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本に住む者にとって…いや、そうでない者にとっても恐らく一年で一、二を争う重要な日。
「大晦日かぁ…なんだかあっという間だったような気がするなぁ…」
しみじみと呟きつつミカンを頬張るラルバの隣でお茶を飲みながら頷く。
一緒に炬燵に入ってまったりしながら一年最後の日を穏やかに過ごしている。
穏やかに過ごすために前日までが大変だったのだが…本当にイベントが重なりすぎなのだ師走は…
クリスマスの夜は結局あのまま二人で朝焼けに目を細めることになってしまった。
しかしラルバは休ませたものの自分はこの日に向けての準備を進めたものだ。
外での作業もあって寒かったが彼女からのクリスマスプレゼントとして手編みの手袋を貰えたので元気ハツラツであった。
「もっとちゃんとした物を作ってあげたかったんだけど…」
男性用の物など作る経験はなかっただろうし、それ以上に立て続けのイベントの用意に忙殺される中で隠れてこっそり少しづつ作ってくれた手袋は自分にとっては宝物だ。

2

「どうかした?なんだか嬉しそうな顔してるけど」
顔がにやけていたのかラルバがきょとんとした顔で見上げてきていたがラルバと一緒にいられるのが幸せだからね、なんて言うと彼女もパッと花咲くような笑顔を見せてくれるので自分の笑みもより大きくなっていることだろう。
ただでさえ近い距離をお互いに身を寄せ合ってゼロにして身体を擦りあわせていちゃいちゃしてしまう。
それだけで何時間も過ごせてしまいせっかくの大晦日だし少しもったいないかな?と思わないこともないが、このために今日まで忙しく動き回ってきたと言っても過言ではないのでいいのだ。
料理もちゃんとおせち料理が用意されているので年越し蕎麦など作るものはあるが割と余裕はある。
夜までこうしてくっついてミカンを摘みながらゆったりと話などして過ごそう…
そう思ったのだが…さっきからゼロ距離で身体をスリスリしてくるラルバのフェロモンに当てられてくる。
しかしこれ以上何か刺激がなければ落ち着いて過ごせると思った矢先、可愛い手が下半身を自然な感じで撫でてくるではないか。

3

偶然手が当たったということではないのは彼女の瞳を見ればすぐに分かる。
今はまだ昼食後で日も高いが夜はイベントで既に盛り上がりつつある命蓮寺へ行ってみようという話になっている。
そのままぶらぶらデートでも…と思っているので帰りの時間は正確には分からないし、するのならば今が一番いいのかもしれないが…
予定を頭の中で組んでいる間にラルバの手は服に潜り込んできて直に肌に触れてくる。
細い指でツツ…っと敏感な部分をなぞられて考えが纏められない。
とにかく今からなら時間にも余裕があるだろうと思考を一旦置いて自分も彼女の大切な場所へと手を伸ばす。
服の上から触れた秘部は既にしっとりと湿っており、彼女の疼きが感じられる。
互いに片腕で相手に抱きつくようにしながらもう片方の腕で相手の性器を愛撫しあう…
明確な始めの合図はなかったが、もはや止め用もなく気持ちは盛り上がり続けており、息を合わせて相手を気持ちよくするべく腕を絡めるようにしながら指を這わせた。

4

ペニスはもう露出させられてラルバの小さな手でゴシゴシと激しく手コキされている。
先走りが溢れて炬燵布団にかからないように事前に用意していたのかハンカチを敷いてくれている。
この周到さを見るに初めから炬燵でするつもりだったのだろう。
「ふぁっ♥んっ♥やっ♥指…入って…ぁ♥あぁ…♥」
こちらも負けていられないと小さな入口を傷つけないように丁寧に愛撫してから愛液の滑りのままに中指を滑り込ませる。
にゅるっと飲み込まれた指をぎゅうぎゅうと締め付ける具合のよい穴の心地…
早くこの穴に挿入したいが、このままイかせ合うのも面白そうで悩むところだ。
膣壁の確認するように指を緩急をつけながら抽挿する。
そうする事で気持ちよさそうに震える彼女の身体を更にぎゅっと抱き寄せて指をより深くへと侵入させていくのだ。
ペニスもかなり高ぶってきてはいるが、このペースならラルバのほうが先にイくだろう。
そんな予想をしていたがラルバが手を止めて見上げてくるのでこちらも一旦手を止める。

5

ラルバはもうイきかけの蕩け顔で完全に出来上がっている。
恐らく何か言いたくて手を止めたのだろうが…こんな顔を見せられて我慢出来るわけがない。
「んむぅ♥ぢゅるっ♥んぅぅぅ〜♥♥♥」
覆いかぶさるように唇を奪い秘裂を攻めていた手も身体に回して強く抱きしめる。
その勢いのままに押し倒してキスをしたまま今にも射精しそうなペニスをラルバの柔らかな太ももにズリズリと擦りつけていく。
このまま脚を広げさせて一気に挿入してしまおうとしたのだが両手で押しとどめてくるので一度唇を離して話を聞いてあげることにした。
「ぷはぁ♥あ〜びっくりした♥でも、お兄さんがすっごく興奮してくれたのは嬉しいよ♥」
もともと私が誘ったんだし…とにやけながら、してみたい体位があるのと提案される。
それは炬燵隠れというものらしく、今も入っている炬燵に視線を向ける。
聞いたことはあるがした事はなかったなと思っていると、やってみようよと促され一度試してみようかと了承した。

6

いそいそと対面側に移動するラルバへ、こういうのは盛り上がった時に自然になる体位なのでは?と聞いてみる。
「そうかもしれないけど〜♥私たちほとんど対面で座ることないんだもん♥」
言われて思い返してみるが確かに二人隣並んで入るのがほとんどだった気がする。
ラルバは小さくスペースも取らないしくっついて体温を感じあえて暖かくてよいのだ。
もちろん先ほどのようにいちゃいちゃからエッチになだれ込むのにも都合がいい。
腰を下ろして炬燵に潜り込んでいくラルバだが挿入するにはかなり中まで入らないと難しいのでほとんど肩のあたりまですっぽり入り込んだあたりでこちらに彼女の太ももが届く位置になる。
熱を少し弱めつつお腹気をつけてねと声をかける。
「大丈夫…だとは思うけどちょっと端の方でやろっか♥」
気をつけなければならないこともあり少し段取りが多いがワクワクしてくるのも事実。
熱源から距離をとって身体もしっかりと挿入出来るように調整完了。

7

ラルバの顔が角度的に見えないのが残念だがそれは仕方がないと割り切り、お預けされて焦れていたペニスを早速挿入させていく。
角度を合わせて少し突き込むだけでにゅるんと入ってしまうあたりラルバも相当我慢していたようだ。
「ひゃあっ♥お兄さんっそんないきなりっ♥あっ腰っ♥止まらなっ♥」
挿入されるとすぐにきゅうきゅう膣を締めてペニスが抜けないように食らいついてくる。
しっかりと挿入されているのを確認すると後手で身体を支えてラルバの腰を乗せるようにしながら抽挿のリズムを確かめる。
始めての体位だが変形対面座位なのでそうかからずに突き方を見つけられるだろう。
「んっ♥しょっと♥う〜ん…こうかな?…あっ♥あんっ♥いい感じ♥」
一方的に突かれるばかりでなく彼女も身体を支えて腰の振り方を探っている。
何も言わずともタイミングを合わせるために徐々に二人の動きがシンクロしていく。
伊達に今まで何百回も繋がってきたわけではないのだ。

8

「あっ♥んんんっ♥♥これっ♥結構はげしっ♥やあぁん♥」
揺れる触覚と髪の毛が見えるばかりで顔が、揺れる胸が見えないのが惜しい。
だが見えない分、膣に集中出来るとポジティブに考えて動きを合わせることに集中していくと…
「かはっ…♥あっ♥んやあぁっ♥♥♥」
にゅぐぅっ…柔らかな、それでいて男を射精させるために形作られたとしか思えない刺激に満ちた最奥部に亀頭をねじ込んでしまう。
互いの身体の動きが見えないので手探り状態にあり、不意打ち気味に襲いかかってきた耐え難い快感。
頭の奥が痺れるような感覚と共に、どぶり!と机に突っ伏すように顔を押し付ける。
後手に身体を支えていた手を炬燵の中に入れてラルバの太ももを抱え込むとがっちり固定してどぷどぷと精液を注いでいく。
「あっ…♥熱いのいっぱい…いっぱぁい♥♥♥」
ラルバもメロメロになっているのが声だけで分かるがやはり顔が…顔が見たい。

9

射精を続ける間にも彼女は甘い声で快感の叫びを上げながら好きだと名を呼ばれ…プツリを何かが切れた。
「お兄さんっ♥おにぃ…わぷっ!ふぇ?」
ラルバの身体を抱えながら炬燵から片手で這い出して彼女をこちら側から引きずり出したのだ。
突然炬燵の中に引き込まれて少し混乱していたが、こちらの顔が見えると意図を察したのニコリと微笑んだ。
何か言う余裕もなく微笑む彼女の唇に貪り付き、胸を揉みしだきながらのしかかるように激しくピストンする。
どちゅ!どちゅ!と勢いよく出入りするペニスはとめどなく溢れ出す愛液と一発中に放った精液の滑りで滞りなく彼女の弱い部分を穿ち続ける。
お腹と胸が抽挿に合わせて波打つように大きく揺れて更に興奮を掻き立ててくる。
硬さを増すペニスで膣を深く貫かれながら、それでもラルバは笑顔を絶やさず首に縋り付いてきて頭を撫でてくれた。
顔見れなくて寂しかったね♥ごめんね♥と優しく謝ってくれているようで甘えるようにもっと深くまでペニスをねじ込んでしまう。

10

「んぅ♥れろ…♥ちゅっ♥…かわいい♥」
快楽に染まりながらも慈愛に満ちた眼差しに魅了されていると彼女の脚が腰に絡み付いてくる。
中にいっぱい射精してね♥と言っているのだと分かり今度は自分の意思で一番奥まで亀頭をハメ込む。
そしてラルバに抱きしめられながら、圧倒的多幸感の中で一度目よりも大量の精液を迸らせた。
ペニスの中を大きく膨らませて塊のような精液がどぷんっどぷんっとラルバの中へと流れ込んでいく。
ラルバの唇を、舌を吸いながら、一滴でも多く精液が中へ注がれるように腰をくねらせる。
彼女はずっと求められるままに舌を絡めながら脚も腰から外すことなく全ての欲望を包み込んでくれた。
いつもよりずっと長く続いたような気がする射精を膣奥に全て放った後もペニスを抜かずに暫く甘えるように口付けを続けた。
心ゆくまで彼女の愛を堪能してからゆっくり身体を起こすとラルバはまたニコリと微笑んでくれた。
「甘えん坊さん♥大好きだよ♥」

11

ほんの少しの嫌味もなく愛溢れる言葉に胸を打たれ、また覆いかぶさりそうになるのを堪えて一度ラルバの身体を抱き起こしてあげる。
背を支えながら、いきなり激しく求めてしまったことを謝るが…
「私はお兄さんに熱烈に愛されて嬉しい♥お兄さんは私をいっぱい愛せて幸せ♥それでいいじゃない♥ね?」
チュッと頬にキスしてよしよしと頭を撫でてくれるラルバには敵いそうにない。
「それにしても炬燵隠れ我慢できないか〜♥そっかそっか〜♥」
体位が一つダメになったにもかかわらす嬉しそうなのは、それだけ愛を感じてくれたのだろう。
自分でもここまで堪え性がないとは思わなかったが…そういえばラルバのほうはどうなのだろうか。
君は顔見えなくても気にならない?と聞いてみると、
「私?私は…お兄さんが引っ張ってくれなかったら自分で潜ってこっちにきてたかな♥」
一緒だよ♥と照れくさそうにするラルバ…今日この後にデートの約束がなければ即押し倒していたところだ。
その後は一度湯浴みしてからデートの時間までずっとくっついて過ごすのであった。

九十六話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ぴったりとお兄さんにくっついて炬燵の中で暖まる。
激しく私を求めてくれた熱が今もお腹の奥に残っていつ燃え上がるか分からない状態だけどデートまで心穏やかに過ごすことができた。
「そろそろ行こっか?」
デートに行くのも忘れていちゃいちゃしかけてしまったけど時計を見上げるとちょうどよい頃合だった。
風邪をひかないようにしっかりと防寒して戸締りを確認したら腕を組んで大通りへと向かう。
今回のデートは賑わう里をぐるっと回って催し物のある命蓮寺で遊んでみようというプラン。
夕飯は用意してあるから適度なところで帰るつもりだけど除夜の鐘を一回撞いてみたい気もする。
其の辺は状況を見ながら考えようと気楽に歩いていく。
内容も大切だけど今日はお兄さんのくれた簪に似合うように振袖を着ているので、それだけでワクワクしてくる。
着付けを覚えるのが大変だったけどお兄さんの見蕩れ顔が見れたので満足だ。

2

振袖は若い子が着るものだから私が着ていいのかちょっと悩んだけど絶対似合うから買おうと言うお兄さんに押し切られて買ってしまったわけだ。
言い過ぎじゃないかな?と思うほどベタ褒めしてくるお兄さんだけど本心なのが伝わってきてとっても嬉しい♥
結果的にはよかったと思うけど、もっと色々おしゃれしたら喜んでくれるのかな?なんて思ったり♥
そういう意味でも何か良さそうなものないかなと大通りを歩きながらキョロキョロとお兄さんが好きそうな物を探していたのだけど、それも最初だけで結局デートを普通に楽しんでしまった。
大晦日でいつもとは違う雰囲気で空気に飲まれてしまったのもあるかもしれない。
ちょっとならいいよねと買い食いしたりしながらゆっくりと道を進んで命蓮寺へ。
ここは人間と妖怪が仲良くしている場所なので私も気兼ねしなくていいから助かる。
ひょっとして私達みたいに子作りしちゃうくらい仲の良い人達もいるのかなと思ったけど見た限りでは明確にお腹の大きな人などは見当たらなかった。
他の人妖カップルはどんな感じの生活になってるか聞いてみたかったので少し残念。

3

逆に目を引いてしまっているような気もするけど…お兄さんと仲良しなところを見てもらえるのはなんだか嬉しい。
組んだ腕にぎゅっと力を込めて見せつけるようにしながらカッパの出店などを覗いていく。
面白そうな物も結構あり熱心な客引きに負けてなんだかんだ楽しんで回ることができた。
お兄さんも楽しめているみたいだし、このまま年越しまでここにいても良さそうな感じはする。
でもやっぱり二人きりのほうがいいかなと考えてしまう。
一番気にかかるのは、デートで盛り上がった気持ちをいつまで抑えていられるかだ。
お昼にエッチしなければまだ気にしなくてよかったのかもしれないけれど今更それを言っても仕方がない。
自分から誘ったことだったし…なんて考えていたらおまんこの奥にまだ残っているお兄さんの精液がじゅくりと疼く。
それを感じて余計にムラムラしてきてどうしようか迷っていると、ぼうっとして立ち止まってしまったのかお兄さんにどうかしたかな?と顔を覗き込まれちゃう。

4

お兄さんの顔がすぐ間近に迫り、その唇にドキリとして…その様子でお兄さんも察してくれたみたい。
身体が冷えちゃったかな?なんて言いながら帰ろうかと手を引いてくれる。
自然な感じにエスコートされて家へと向かう道すがら、
「楽しんでたのにごめんね…その、私…」
せっかくお兄さんも出店で楽しそうにしていたのに水を差してしまった気がして申し訳なかった。
しょんぼりと俯いていると、またお兄さんがしゃがんで顔を覗き込むように顔を近づけてきてキスしてくれた。
人目につきそうなところでお兄さんからキスされたのは始めてかもしれない。
すぐに唇を離して咳払いをしているお兄さんにぽうっと見蕩れていると、自分もそう変わりはしないと服を持ち上げるように勃起しているちんぽを指さされる。
俯き気味で歩き回るわけにもいかないしちょうどよかったよと笑いながら、夕飯を食べた後にまたしようと約束してくれた。
「うん♥今度はずっと顔見ながらしようね♥」
お兄さんは楽しみにしていると言うと私を抱えてお姫様だっこして家まで連れ帰ってくれるのだった。

5

家に帰って手洗いうがいを済ませるとすぐに用意していたお鍋と幾らかの副菜を食卓に運ぶんだけど雰囲気が出るかと思って振袖のままだから汚さないように注意しないと…
さっき少しだけ買い食いしちゃったのに、やっぱり食卓に並ぶ料理を見るとお腹が空いてくる。
急いで食べちゃいたいけど…せっかくの年越し料理なのだからと二人の意見が一致したので隣あってゆったりと箸を進めた。
美味しいけど年越し蕎麦は?と当然の質問が飛んでくるので、〆に蕎麦を入れようという算段なのよと説明すると納得してくれた。
蕎麦だとおちんぽが元気になる物を仕込みにくかったというのもあるのだけど♥
鍋で食べるお蕎麦もあると聞いたことがあるし問題はないと思う…実際美味しいからいいの。
最後にお蕎麦を啜り家族の健康を祈ってから手を合わせる。
二人でご馳走様の挨拶をして…すぐにでも求めようか片付けをしようか一瞬二人の間で考えが交錯する。
数拍おいてお兄さんが立ち上がってお鍋を手に取ったところで私も小鉢や茶碗を持って一緒に洗い物をしに台所へと歩いていく。
何にも煩わされずにしたいということなんだと思う。

6

雑にならないように気をつけながら洗い物を終えてから簡単に周りを見渡す。
大掃除からこっち大きく汚すようなこともなく清潔に保たれていて清々しい。
戸締りも火の元なども確認して…これで、気にかかることはないはずだ。
帰るまではもう盛った動物のような勢いだったのに、いざしても大丈夫になると緊張しちゃう。
時計を見る限り年明けにはもうちょっとあるけど…今から始めたらお兄さんと繋がったまま年越しになるかも。
その場合姫始めってどうなるのかな?なんて考えていたら腰にお兄さんの手が回される。
ついビクッと反応してしまったけど優しくお腹を撫でながら、大丈夫かな?なんて聞かれたら、
「大丈夫だよ…♥姫始めってどうなるのかな〜?なんて考えてただけだから♥」
これからする事を考えていたと言っているようなものだけど実際にそうだし踏ん切りがつくので言っちゃった。
「と、とりあえず…寝室行こ?」
照れを誤魔化すようにお腹を撫でる手を取って寝屋へと向かっていく…途中で除夜の鐘が遠く鳴り始めるのを聞いたような気がした。

7

当然準備ばっちり綺麗に敷かれているお布団に先に腰を下ろして、わざと振袖を着崩して肩をはだけて見せる。
「どうせこうなると思って簡単に洗えるやつ選んだんだ♥」
なんならプレイ用にしてもいいくらいの気持ちで買ったので気にせず愛してほしい。
お兄さんもその辺は気にしていたみたいで私の言葉に安心したように腰を下ろして身を寄せてくる。
脱いでからでも大丈夫だよと言ってくれるけど、本心は?と聞くと、そのままがいいですとすぐに白状した。
思いっきり汚すつもりで大丈夫だからと誘うと決心がついたようで愛の営みが始まる。
まずは普通にキスをしてから、とても綺麗だよと改めて格好を褒めてくれる。
こうして褒めてもらうとやっぱり嬉しいもので次もおしゃれしちゃおうという気持ちになる。
続けて崩した襟元から手を入れておっぱいを揉もうとしたお兄さんの手がピタリと手が止まる。
下着はどうしたの?なんて言うけどこういう服は普通は付けないんじゃないの?と逆に聞き返してしまった。

8

付けてもいいんだよと言われて始めてすごいことしちゃったんじゃないかと顔が熱くなる。
下も付けてないの?という質問には何も言えずに首肯で肯定した。
自分も恥ずかしかったけど飛ばなきゃ見えないよねと気楽に考えてしまった。
引かれちゃったかな…?少し心配したけどお兄さんのちんぽが元気に膨らんでるのでたぶん大丈夫っぽい。
今後はちゃんと付けてねというお願いにもちろんと頷く。
そんなつもりは一切なかったんだけど下着を着けていない妻を里中引き回す変態プレイをお兄さんにさせてしまった。
幸い誰かに気づかれるようなことがなかったからよかった…今回は大丈夫だったけどラルバの胸を他の誰かに見られやしないかと心配だと、このおっぱいは自分のだというように激しく愛される。
前戯に愛撫するだけのつもりだったみたいだけど背後に回ってしっかり振袖の中に手を入れてきて、これは本気絶頂させるつもりのやつだと思うのと同時に激しく揉みしだかれて胸だけで何度もイかされておまんこに触らないまましっかり挿入準備を完了させられてしまった。
「やぁん♥ごめんなさい♥エッチな事してごめんなさぁい♥」

9

甘えた声しか出せない私の謝罪でも優しいお兄さんは次から気をつけてねと許してくれる。
…次も何かお仕置きされるようなことしてみようかなぁ…♥なんて思ってない、思ってないんだから。
「お兄さん♥そろそろ…こっちも愛してほしいな♥」
裾を少しずつ広げてチラリと太ももを見せて誘惑すると、ゴクリと生唾を飲み込んで反応してくれる。
最後にやわやわと優しくおっぱいを揉んでから襟元から手を引き抜いて正面へと戻ってくる。
角度的にお兄さんからはギリギリおまんこが見えないくらいなのだろう…そのまま全部見せてと言われて、ゆっくりと裾を左右に除けて脚を広げて大切なところをしっかりとお兄さんへと見せつける。
完全におちんぽ挿入待ちの愛液をだらだら零して太ももをべったりと濡らしているのを晒すのは流石に恥ずかしい。
けどお兄さんに見たいと言われたら見せてあげたくなっちゃうのだ。
「ね…♥お兄さんがしっかり準備してくれたから…ちょうだい♥お願い、します♥」

10

待ちきれず、脚のみならず陰唇も広げておねだりするとお兄さんも服を脱ぎ捨てておちんぽを晒してくれる。
じりじりと距離を詰めながら、お腹は大丈夫そうだねと確認してくれるのでコクリと頷く。
「うん♥赤ちゃんも元気いっぱいだから…安心してね♥」
健やかに育つ我が子を思い、一瞬気が逸れた瞬間お兄さんに抱え上げられて脚の上に乗せられる。
対面座位の体勢…節目はやっぱりこれになるよね♥
肩にかかっていた襟を中に着ている半衿ごとズリ下げて愛撫され乳首が完全に勃起しちゃってるおっぱいを晒される。
胸にエッチな視線が突き刺さるけど愛しい人のものなら快感でしかない。
挿入前に一度、軽く結った髪に挿した簪の上から優しく頭を撫でながら愛してると微笑まれる。
この手と笑顔の前に私は成す術なく陥落して全てを受け入れる体勢ができちゃうのだ。
腰に手を添えてくるお兄さんに頷き、早く私を愛してくださいとおねだりをするのだった。

九十七話

1

「あっ…♥あぁ♥ああぁあぁぁ〜〜〜…♥♥♥」
くちゅくちゅと二、三度おまんこに竿を擦りあわせて愛液をまぶしたおちんぽがずぷぷぷぅ♥っと中に一気に入ってきてすぐに私を満たしてくれる。
入れてもらう前から幸せいっぱいで天にも昇りそうな心地だったのに更に突き上げられたようだ。
「んっ♥んうぅぅ〜…♥♥♥はぁ…♥ふふっ♥イっちゃった…♥」
今日はなんだかいつもより感じすぎちゃうみたいで早速絶頂してしまった。
おまんこもきゅぅっと締まってきてるからお兄さんも私が強く感じているのが分かると思う。
お兄さんにすがり付くようにぎゅっと身体を丸めるようにして快感が馴染んでいくのを待つ。
好きなように動いてもらってもいいんだけど今年最後のエッチになるだろうし私からも精一杯ご奉仕したいから初めからバテてしまうわけにはいかない。
一息ついてから丸めていた背を伸ばしてお兄さんの顔を見上げ…
「お兄さんも我慢せずにイってくれていいんだよ?何度でも受け止めてあげるから♥おまんこにい〜っぱい精液どぴゅどぴゅしてね♥」

2

精液のおねだりをすると、空っぽになるまで注ぐつもりだと力強くお尻を鷲掴みにされる。
さわさわとお尻を撫でられるだけで声が出てしまうくらいに感度が高まっているのにイったばかりの私の身体を上下に揺さぶるようにしながら、ラルバももっとイって見せてくれと囁かれてゾクゾクしちゃう♥
今夜も数え切れないくらい絶頂させられてしまいそうだ。
「見たいんだ♥イかせたいんだ…♥何度も見てるのに飽きないなぁ♥」
夢中になってくれるのはとっても嬉しいし見てもらうのもいいけど、私としてはやっぱりお兄さんにもしっかり射精してほしい。
だからお兄さんの動きに合わせて跳ねるようにお尻を打ち付けて根元までおまんこの襞で舐ってあげるのだ。
「ん〜♥ちゃんとお兄さんの形に拡張されてるから奥までずっぷり♥」
どんな体位でも根元まで愛してあげられるように変わってきた自分の身体の変化に、自分だって相当お兄さんのおちんぽに夢中なんだなぁとしみじみ思わされる。
もっともっと染められていきたいな♥

3

私からしたらいとも簡単に奥まで挿入されているように感じるけど緩くなってるわけじゃないらしい。
自分ではよく分からないけど上手い入れ方を覚えただけでかなり小さく締まることには変わりないんだとか。
柔軟性も兼ね備えているから奥まで入るから最高なんだと褒められる。
女の子の魅力の一つであることは間違いないのだろうし、どこであろうとお兄さんが喜んで褒めてくれるなら私としては嬉しいけど…場所が場所だけにやっぱり少し恥ずかしい。
お兄さんもあんまり触れるべき話ではないと分かっているのでそれ以上は言わないでくれた。
ちょっと恥ずかしい空気になってしまったけど気持ちを切り替えて、お兄さんに褒めちぎってもらった名器らしいおまんこでおちんぽから精液を搾りとろうと腰を跳ねさせる。
かと思えばグリグリと腰をくねらすようにして中のヒダでねっぷりとちんぽ全体を扱きあげてあげる。
「気持ちよさそうだね♥私の格好も興奮の後押しになってくれてるのかな?」

4

振袖の袖を揺らめかせながらお兄さんの顔を掴んでこちらに固定する。
「お兄さんのために頑張っておめかししたのよ♥かわいい?それとも綺麗かな?」
腰をくねらせるのはそのままに吐息のかかる距離で問いかける。
お兄さんは言葉を選んでいるようだけど変に何かを誤魔化そうとしている感じじゃないからペロペロほっぺや顎を舐めながら返事を待つ。
ほんとはキスしたかったけどそれじゃあ喋れなくなっちゃうからね♪
おまんこの締めつけに快感がどんどん高まってきているみたいで顔もだんだん火照って赤くなってきてるみたいで、なんだか可愛くて熱心に舌を動かしてしまう。
お兄さんは一分かからなくくらいのシンキングタイムの後やっと口を開くと、両方だな!と力強く答えてくれた。
「可愛くて綺麗ってこと?んふふ♥嬉しいけど褒めすぎじゃない?」
なんて言うけどお兄さんが両方だと言うなら本当にそう見えてるんだと思う。
頑張っておめかしした甲斐があるというものよね♥

5

子供っぽさと大人らしさがいい感じに混じって見えるそうだけど…まあ最初に説明したとおりそういう妖精だからね♥
こんなにお得な特典があるとは思ってなかったけど…
ああもうダメ…褒められただけでまたイきそう…♥
でもここにお兄さんの熱い精液が注がれたらもっと気持ちよくなれるよね♥
「ねえ…♥その可愛くて綺麗なお嫁さんのおまんこが愛しい旦那様の精液がほしいよ〜って泣いてるの♥とっても優しい素敵な旦那様は慰めてくれるよね?」
言葉の終わり際におまんこをぎゅっと締め上げて一気に精液を搾り上げる。
グイグイと奥へ奥へとおちんぽを飲み込んで離さないような締めつけにお兄さんも限界みたい。
たっぷり注いであげるからねと自分からもグリっとおちんぽを捩じ込んで一番奥へどぢゅん♥と突き上げてくれたんだけど私もそれでまたイっちゃった♥
「やあぁっ♥♥あんっ♥そんなにがっついちゃぁ…♥だめ、だよぉ♥あっ♡」
私がおちんぽに陥落した様を楽しんで満足したと言うように、絶頂の上塗りをするように待望の精液が迸った。

6

「ああぁぁあぁ♡♡♡きもちぃ♥あったかいぃ…♥おにいさん♥ぎゅって、ぎゅ〜ってしてぇ♥♥♥」
お兄さんは私におねだりされるまでもなく密着するように私の身体を抱きしめてくれた。
片手はお尻に添えてぎゅぅっとちんぽを押し込むようにして精液をどびゅるるるっ♥っていっぱい射精してくれながら、もう片方の腕が背中を強く抱いてくれている。
私は快感に悶えながらお兄さんがもっとたくさん精液を出してくれるようにと腰をぐりぐりとくねらせていた。
どの程度の効果があるかは分からないけど嬉しそうなうめき声が漏れてきてるからたぶん効果はある…
「ひゃぁあぁっ♥♥また、だしながらっ♥そんなにうごいちゃ…♥またイくっ♥いくぅっ♥♥♥」
効果はあった…けどあり過ぎてお兄さんは射精しながら腰を激しく揺すってどっぷん♥どっぷん♥追加の精液を後から後から注ぎ込んでくるので私も耐え切れるようなものじゃあない。
あられもない声をあげてまた絶頂させられちゃった♥

7

「うそっ♥すご、いっ♥まだっ♥うごいてぇ♥だしてるぅ♥♥あ"あ"あぁあぁぁぁっ♥♥♥」
んだけど…二回で終わってくれなくて抜かずの三連発…♥
最初の射精からもうカウントしきれないほど絶頂させられて頭がお馬鹿になっちゃっいそう…
確かに精液ほしいって言ったけどこんなにたっぷり飲みきれないよぅ♥
お兄さんはまだまだ止まる気はないみたいでおちんぽは柔らかくなるどころかどんどん固くなっているような気さえする。
本当に空っぽになるまで出し切るつもりなのかもしれない。
元からどんな風に愛されるのであってもとことん付き合うつもりだったので私も止めるようなことはしない。
「いいよっ♥いいよぉ♥とってもすてき…♥もっと、私を感じて♥」
どろどろのおまんこでねっぷりとおちんぽを包み込んでご奉仕ピストン♥
ふるふる震えるお尻のお肉をお兄さんにがっちり掴まれて揉みしだかれながらだから、おまんこが不意の刺激にビクッと震えちゃう♥

8

「おねがいっ♥私を見てっ♥好きって♥かわいいって言ってっ♥」
今もお兄さんの愛は私の身体中に満ちているけれど、もっともっと、もっともっともっと欲しい。
そしてその渇望はすぐさま満たされる。
怒涛の勢いで耳のみならず全身から響くように身体に染み入ってくるラブコールの嵐。
この愛の嵐は何度目であっても即メロメロ状態になっちゃうんだ♥
あはっ♥また…中出し♥お腹の中からも愛を叫ばれてるみたいで余計にクラクラする♥
言葉と一緒に染み渡っていくよう…
私は世界一可愛いんだって…♥他の誰よりも愛してるって…♥
「わたしもっ♥世界一…宇宙一愛してるっ♥愛してる愛してる愛してる〜〜〜っっっ♥♥♥♥♥」
今ならどんな恥ずかしい告白だってできてしまう♥
だって本心からそう思ってるし伝えたいとも思ってるんだもん♥
私の愛…♥お兄さんにもっと届けたい♥

9

でも最後はやっぱり【好き】という言葉に気持ちの全てを乗せてあげるのが一番なのを再確認。
難しい言葉で飾ってもよく分かんなくなっちゃう。
お兄さんも私に好意を伝える時はストレートに好きっていってくれるから心にズドンと刺さるのだ。
一言毎に更新されていく幸せの天辺をどんどんうず高く積み重ねながら肉体的な愛情も求めていく。
汗ばむ背を抱き合いながらお互いに夢中で愛の言葉を捧げあう中、おちんぽはおまんこの中で動きを止めずに精液を擦り込んでくれる。
お兄さんの愛が、熱が私の中にどんどん入り込んでくるみたいで幸せがこみ上げてくる…♥
今が一番幸せ…♥なんて思った次の瞬間にはもっと大きな幸せが押し寄せてくる。
「おにいひゃん♥ああっ♥だめなのがクるっ…♥すごいのがクるよぉ…♥」
全身全霊あらゆる器官ですぐにでも私を襲うであろう大きすぎる快感を察知する。
お兄さんもまた射精してくれそうな感じだから、出来ればタイミングを合わせたいけど我慢するのはたぶん無理なやつだ。

10

ちょっと余裕がないのか動きは単調になっているけど今の私にはお兄さんのおちんぽが私の中で動いているというだけで絶頂するには十分すぎる決め手になる。
…いつもそうかな?いやいつもはちょっとくらい我慢できにゅぁあぁ♥
おちんぽがぶちゅ♥っとポルチオにディープキスしてきて、なんとかイくのを誤魔化すためにズラしていた思考すら思うように纏まらない。
うん♥やっぱりこれ無理♥
「おにぃさんっ♥わたひ、これからイきっぱなひになるかりゃぁ♥とびっきりこゆいのどぴゅ♥ってぇ、んちゅうぅ♥やんっ♥んうぅっ♥んぅぁあぁっ♥♥♥」
先にイってしまうことを謝りたかったんだけど誘惑にしかならなかったみたいで言葉の途中で上のお口にもぶちゅ♥っとキスされてトドメをさされてしまう。
そして言っておいたとおりに私はキスされた瞬間からイきまくった。
感度も爆発的に高まってお兄さんの身体のどの部分でも、私に少しでも触れただけで大きな快感として認識してしまうような感覚がある。

11

このがむしゃらに快感の果へと突き進むような連続絶頂。
何も考えられなくなっちゃうのにはっきりとお兄さんの顔、優しい手、力強いおちんぽ…全部はっきりと感じられる。
「おにいさんもイってっ♥わたしで、きもちよくなってぇ♥♥あっはぁぁっ♥♥♥」
身体はもう制御出来ないくらいに自動で精液を搾り取る動きのみをとっている。
ただお兄さんの精液と、その内に込められた愛が欲しい一心で全身を使って誘惑する。
私がお兄さんの全てで感じてしまうのと同じようにお兄さんも私の全てで感じてくれる。
だから私はただ力の限り抱きついて嬌声を聞かせてあげるだけで…ほら♥
くる♥精液が玉からぎゅんぎゅん登ってくるのが分かる。
さあ来て♥私の中に愛をちょうだい…♥頭のどこか冷静なところがそんな考えを巡らせているところに、射精と同時に好きだ!と一瞬で私を骨抜きにする魔法の言葉まで浴びせかけられて今度こそ完全に頭がお兄さん一色にされてしまうの♥

12

「ああぁっっ♡――――〜〜〜ッ♡♡んぅうぅ〜〜っ♡♡♡」
はち切れんばかりに膨張していたおちんぽの先っぽからどびゅるるるっ♥と噴出した精液が一番奥のところを一気に満たして溢れてしまいそう。
お兄さんは調子のいい時は抜かずに何回も続けてしたりするけど、こんなに情熱的でとびきり濃いのを何回も射精するのは始めてだったかもしれない。
注がれた精液は流石に収まらずに射精の脈動毎に外に出ていってしまうんだけど、本当ならちょっと残念に感じてしまうところなんだけど、抱きしめられたままずっと好き好きとラブコールを投げかけられ続けていて気にする余裕がなかった。
私は自分で思っていたよりもずっと体力を消費してヘロヘロになっていたから蕩けた声で、
「わたひもぉ〜…♥しゅきぃ♥」
…なんて返してあげることが出来なかったのが惜しいなぁ…
もっとちゃんとした言葉を贈りたいんだけど…まあお兄さんの腕の中で蕩けるなというのが無理なんだ♥

13

ふわふわする頭で遠く命蓮寺から鐘の音と共に人々の弾むような声が微かに聞こえたような気がした。
朦朧とする意識とフラつく視線をぼんやりと時計に向けると薄暗い中でおぼろげに零時を指しているのが見えた。
ちょうど五回目の射精の最中に新年を迎えたというわけだ。
お兄さんも気づいたみたいで何か言おうとしてくれるけどピトリと人差し指を添えて止める。
私から先に挨拶をさせてもらいたかったからなんだけど、荒い息を整えるのに暫くかかってしまった。
けれどお兄さんは私の言いたいこと、やりたい事を分かってくれて大人しく待っていてくれた。
ポンポンと優しく背中を撫でるようにあやしてくれたりもするんだけど、その間もどっくんどっくん射精が続いているせいで熱はなかなか落ち着いてくれなくて嬉しいやら困っちゃうやら…
大きく二回三回と深呼吸をしてようやく普通に喋れそうな感じになってくれた。
準備せずに喋ったらきっと掠れてるか変に甘ったるい声になっていたんじゃなかろうか。
喉を摩ってもう大丈夫そうだとお兄さんに頷いてみせて…

14

「新年明けましておめでとうございます♡今年もよろしくお願いします♡…大好きです♡」
最後、我慢出来ずに付け足した言葉は予想以上に効いたみたいでお兄さんちょっと照れちゃってる♥
お兄さんも一つ咳払いをしてから同じように新年の挨拶…と最後に、愛しているよって言ってくれた♥
新年早々顔がにやけて真面目な顔ができそうにないけど、見ているのはお兄さんだけだしいいよね♥
身体の芯の一番深いところから大好きって気持ちが溢れてきて、身体が疼いてしまう。
抑えられない衝動に身を任せてお兄さんへキスをしようとして、お兄さんからも同じように唇を寄せられていてコツンと歯がぶつかってしまった。
「んっ!…うぅ…っ♥えへへっ…♥」
ちょっと痛かったけど二人共同じように感じて、同じように動いてしまったのが可笑しくて嬉しくて笑いがこみ上げてくる。
お陰で妙に浮ついていた雰囲気が一気に溶けていつもどおりリラックスできたのでよしとしよう。
ひしっとお兄さんに抱きついてまた背中と頭を撫でてもらう体勢になるとすぐに暖かく包んでもらえる。

15

今年…じゃなかった去年は色々なことがあったけどお兄さんと結婚してもう半年。
毎日のようにエッチな事も、そうじゃない事もたくさんしてきた。
幸せいっぱいで大変な事、辛い事なんてない…とはいかないけれど、でも何かあった時には必ずお兄さんは隣で支えてくれて一緒に乗り越えてきたし、私の知らない所で一人で頑張ってくれているだろうことも分かっている。
だから今年も私は私の出来る精一杯でお兄さんを助けて、満たしていけたらいいなと思う。
しうしてこれからもお兄さんとなら楽しく暮らしていけるだろう。
「今年も仲良くしようね♥…えっちなこともたくさんしたいな♥」
もちろん晴着えっち延長戦してもいいんだよ?と誘惑すると、ビキビキとおちんぽがまた固くなっていくのが分かる。
指で胸板をクリクリ弄りながら上目遣いでお兄さんの言葉を待っていると少し悩んだ後…初詣に行って家内安全と安産祈願のお守りは買っておきたいかなとお腹を撫でてきた。
「それは重要だね…じゃあ、ちょっとだけしよっか♥」
このまま止めるのは無理なんだもん♥お兄さんもすぐにまた私を求めてくれるのだった。

九十八話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
新年の新しい朝がきた。
新年であろうが変わりなく目を覚ますとすぐに隣で眠るラルバへを目を向ける。
結局あのまま何発中出ししたことだろうか…せっかくの晴着もどろどろにしてしまったし疲れてそのまま寝たので皺になっていることだろうが具合は非常によかったので致したことに関して後悔はしていない。
こちらが動き出した事でラルバも目を覚ましたようでピクリと瞼が震えて薄らと開かれる。
おはようと小声で挨拶をしながら優しく頭を撫でる…この一連の工程に幸せを感じる…
「ん…ぅんん…おはよぉ…♥お兄さん…♥ふあぁ…」
ラルバは挨拶を返すと大きく伸びをしてぷるぷる震えてから…悪戯っぽくニッと笑うと軽く布団を捲って暗がりの中で身体を晒して見せる。
先ほど考えていたとおりの、事後そのままの生々しい姿が目に飛び込んでくる。
冷たい空気が布団の中に入ってしまうのもいとわずにわざわざサービスでそんな姿を見せてくれたことはありがたいがお陰で朝立ちペニスに余計に血液が集まってギンギンになってしまった。

2

ラルバは視線を逸らすことなく、ゆっくり脚を拡げて陰唇に指を引っ掛ける…角度的に布団でよく見えないのが非常に悩ましい。。
より近く彼女を感じるために身体を彼女のほうへ向けて広げられた膣口に指を差し込んで中を擦って様子を確認する。
問答無用で挿入してやりたいところだがきちんと状態は確認しておかなくては危ない。
彼女は有無を言わさず犯してもらえると思っていたのかぷぅっと頬を膨らませたが指が中をじゅくじゅくと擦る内にすぐ声を我慢するようにきゅっと口を噤んだ。
恐らく今年一番最初の性行為による第一声は指ではなくペニスによって引き出されたいというところか。
「んっ♥うぅ〜〜っ…♥」
もじもじしつつも脚を、膣口を閉じることなく身を捧げてくれるラルバが可愛くてこちらも我慢の限界だ。
中の様子も問題はなさそうなのでガバッと布団を羽織るように彼女に覆いかぶさると一気ににゅぐぅっと挿入する。
「あっ♥あぁああぁ♥♥新年最初のお誘い成功しちゃったぁ♥」
中にたっぷり詰め込まれた精液と新たに滲み出ていた愛液により引っかかることなくスムーズに奥まで到達。

3

ペニスに突き解され熟れた膣は柔らかく包んでくるようでありながらも強く要所を締め付けて早速精液を搾りにきている。
今日は元々初詣に行く予定なのであまり時間をかけていられないからある意味助かるのだが即射は流石に避けたいところ。
ラルバの朝の膣内は大抵昨晩愛し合った余韻が残っているので残り火にすぐに大きく燃え上がるようだ。
朝からテンションが高くて少しついていくのが大変だがこちらも負けてはいない。
朝立ちも利用してギンギンに反り上がるペニスでゴリゴリ中を削るように貫いていく。
「うあっ♥やっぱり朝立ちんぽすごいっ♥やっ♥けど、そんなにもたないでしょ?♥」
きゅっきゅっと的確に膣を締め付けてくるラルバにこちらは腰を打ち付けていくのでやっとだ。
彼女はそういうがむしゃらな抽挿も好いてくれているのでいつもならこれでも十分なのだが、今日はなにやら様子が違うようだ。
ともすればそのキツさで締め出されそうな狭い膣穴の締まりをこじ開けて大切な子宮口をくすぐってあげてもいつもより反応が鈍い。「んんぅぅ〜っ♥お兄さんっ♥射精したかったら、もう出していいのよ?♥」

4

何度も出来る余裕のある時ならばまだしも一度きりの楽しみになりやすい朝の情事で射精を促すのも珍しい。
そこでふと思い当たったが…どっちが先にイくかみたいなゲームしてる?と聞いてみる。
「………♥バレちゃった?一番最初は、同時だったでしょ♥半年くらい経った今は、どうかなぁって♥」
最初というと童貞と処女を捧げあった出会った日のことだろうか。
あれは見事に同時イきで凄まじい快感だったのを覚えている…ので、今回も同時でいいじゃないかと耳元で囁いてあげる。
ラルバと一緒にイきたいな、と続けて言うと…
「ん〜…♥実は途中からっ♥そのほうがよかったかなって、思ってたんだけど♥ん♥一緒にイこっか♥」
一緒のが楽しいもんね♥とすぐに調子を合わせてくれて声もどんどん出してくれる。
声を我慢してるラルバも可愛いが、甲乙付けがたいがやっぱり甘い声を聞かせてくれるほうが嬉しい。
やる気も増して腰の勢いも早めていく中、あんまり気は進まないがイかせる回数などを競いたいなら言ってくれれば構わないよとだけ言っておく。

5

純粋に感じてほしいのでこういった遊びはあまり交えたくないのだがラルバがしたいと言うのならたまにはいいだろう…と思ったのだが、
「え〜♥だってお兄さんが本気になったら絶対私すっごい回数イっちゃうもん♥」
勝てっこないからいいよ♥とすぐに逃げてしまう。
確かに毎回すごく感じてくれているのでそういう勝負なら自分が九割勝つだろう。
じゃあ今回もすっごい回数イってみようか?グリグリとポルチオをいじめながら胸に手を伸ばすと今は初詣行けなくなっちゃうからダメ♥と躱される。
「また今度…調子がいい時に思いっきりイかせてね♥今はこの一回を楽しもうよ♥」
その気にさせちゃってごめんね♥額をすりすり擦り付けながら謝る彼女にこちらからも身を寄せて抱きしめるように包んであげる。
動きにくいが暫くそのまま身体をくっつけているとラルバの擦り付きが甘えた感じになってくる。
その内ペロリと肌を小さな舌が這う感触…チュっと唇が触れて柔らかく愛を与えてくれる。
暫し身を預けるようにして可愛らしい愛撫を感じさせてもらった。

6

ラルバも何も言わずに口での愛撫を続けてくれたが膣口がぎゅっと締まり、激しい抽挿が欲しいことを無言で訴えてくる。
少しだけ腰の振りを強くするとそれはより確かになり、彼女がもうイきそうなのを伝えてくれる。
このままだと焦らしてしまいそうなので身体を起こして、ついでにラルバの脚も抱え上げてマングリ返しに近い形へともっていく。
本来なら妊娠中はあまり良くない体位なので加減が難しくて少し難航しているとラルバが楽しげに口を開く。
「♥新年最初から本気種付けしちゃうの?♥」
もう種付け完了してるけど♥と笑うラルバに頷き、ダメかな?と問いかける。
「もちろんいいよ♥深いところまでお兄さんの愛、ちょうだい♥」
ラルバの協力もありベストな角度に整えると視線を交えて頷き合い、ピストンの速度をどんどん早めていく。
結合部から響く水音が大きくなり、布団の中で篭ってより淫靡に響き雰囲気を盛り上げてくれる。
じゅぷぅ…っとラルバが求める奥までしっかりと大きくストロークして刺激を高める。

7

ラルバの中は完全に子作り体勢になってきていて精液を子宮で飲む気満々だ。
以前もこんな感じになることがあったがどれだけ自分の子を授かりたいと思っていくれているのか…愛おしさが増すと同時に高まりきった射精感にペニスが大きく震えてくる。
「♥くるっ♥出そうでしょ♥出してっ♥私もイくからぁ♥イって♥中に出してぇ♥」
絶え間ない中出しを望む声に引き出されるように睾丸がぐぐっと縮むような感覚。
その後一気に尿道を無理やり押し広げるように精液が駆け上がる。
自分でも驚く程濃縮された精液が鈴口から射精される瞬間、亀頭を捩じ込まれたラルバも同時に絶頂することができた。
「くっっ♡♥♡はうぅぁあぁっ♥♥♥あついぃ♥せぇえきっ♥ザーメン♥おにぃさんのぉ♥♥♥どろどろせええきおなかいっぱいにされてっ♥♥♥いぅあぁぅあぁぁぁっ♥♥♥」
ラルバは脚の指先までピンと伸ばすようにビクビクと震えて絶頂する。

8

彼女のイき様に興奮して余計に精液が溢れて膣内にどぷどぷと溜まっていく…
布団の中は見えないが震えるお尻を伝って粘着く精液がシーツにどろりと広がっていることだろう。
想像したらその可愛いお尻を見たくなってくるが、性器の蕩け合うような膣から今ペニスを抜くのは絶対に不可能なので諦めるしかない。
「あはっ♥あはぁ…♥いっしょ♥やっぱりぃ♥あいしょぉいいのかにゃぁ♥♥んふぁ♥」
相変わらずのすごいイきっぷりを見るに重ねて何重にも絶頂しているように見えるが彼女は通常の絶頂と合わせて精液によっても絶頂しているようなので自分より倍の快感を感じているのかもしれない。
それ以前に女性のほうが性的快感が大きいというが…まぁ、幸せそうなので大丈夫だろう。
あっさり目に終わらせるべきだったが結局ガッツリとハメ倒してしまったが彼女の誘惑を振り切るのは無理だ。
時間を決めていたわけでも無いし初詣はゆっくり行こう…止まらぬ精液を吐き出しながら彼女を見つめつつそう思うのだった。

九十九話

1

熱い情事の後ということもありお風呂では求め合うこともなく普通に入浴となった。
マッサージ中懲りずに少々ムラムラしてしまったが、これ以上時間を使っては初詣に支障がでるからとラルバもこちらの意を汲んで積極的に誘うようなことはせずにいてくれた。
実は初日の出を見に行こうかという話も挙がったのだが、
「たぶんクタクタになるまでえっちしてから寝るよね?寝ずに起きてるか、えっちしないで初日の出見に行く?」
すぐに今年はとりあえず諦めようという形で落ち着いた…いつか家族で見たいものだ。
マッサージを終えるとラルバは朝食の準備へ向かい自分は寝屋の後始末へ。
かなり盛り上がったので精液愛液が凄い…お風呂より先に終わらせておくべきだったかなと後悔するが言っていても仕方がないので朝食前の運動と思って片付けにかかった。
とはいえこういう後始末も慣れたもので、派手にやった割には手早く終わらせてラルバ元へ向かうことができた。
朝食の手伝いをするだけの時間が確保出来なかったことだけは悔やまれるが。

2

食卓にはラルバお手製の御節のお重が並べられていた。
幻想郷では入手が難しいようなものは別の縁起物に置き換えられており自分や彼女の好きなモノも追加されてなかなか豪華だ。
直近にはクリスマスもあって時間が無い中でよくぞここまで作り上げたものだと素直に賞賛する。
「お兄さんとちゃんとしたお正月したかったから頑張っちゃった♥」
えへへ♥とはにかむ彼女を無意識に抱きしめてしまったが、そのまま感謝の言葉を送らせてもらう。
自分ももっと愛しい彼女のために頑張らねばと気力がどんどん高まっていく。
ラルバも暫く自分の腕の中で嬉しそうにパタパタと羽を揺らしていた。
「ご飯冷めちゃうよ♥さぁ一緒に食べよ♥」
お互いに十分愛情を感じあったところで朝食をいただくために一旦身体を離す。
しかしお互い離れがたく、いつもどおり隣り合って寄り添うようにして手を合わせるのだった。
「いただきます…んっとね〜今回一番自信あるのは…」

3

クリスマスの時と同様にラルバの解説を聞きながら箸を進めていくが量が非常に多い。
御節はもともと三が日主婦がお休みするためにたくさん作るので一度に食べる事もないがそれでも多い。
腹八分目程まで食べてもまだまだ大量に残っているしラルバもその点は承知しているのか、
「張り切りすぎちゃった♥」
ペロッと舌を出してごめんねと謝ってくるが少し驚いただけだよと微笑む。
日持ちもするしラルバの御節を長く楽しめるなら望むところだ。
最後にお雑煮を飲み干して手を合わせて食後の挨拶。
お昼にまた頂くのを楽しみに残りの御節を大切に保管して、
「よし、じゃあ初詣行こっか♥」
後片付けも終えてそのまま出かける支度を始める。
本当ならラルバにまた晴着を着てもらいたいところではあるが…昨夜の行為でダメにしてしまったので残念ながら今日は無理だ。
幸いラルバはその辺はあまり気にしていないようで普段着にお腹を中心に防寒対策をしっかり重ねて準備を完了させた。
「私にとってはお兄さんが喜んでくれるのが一番だしね♥」

4

欲望のままに晴着姿を穢されたことのほうが嬉しいらしい…素晴らしくエッチなお嫁さんだ。
またムラムラしてきてしまったが抑えて二人一緒に初詣に向かうのだった。
―――博麗神社。
どこに行こうか?という話になった時に二人ともここを選んだ。
守矢神社も行けないこともないが少なくとも今年は去年結婚式を挙げてもらった博麗一択だろう。
何かイベントがある度に顔を出すようにはしていたので何度かはデートがてら参拝には来ていた。
霊夢さんは難しい顔を見せることもあるが特に何か言ってくることもなく黙認してくれている。
あまりご迷惑をかけないようにしたいろころだが…などと思っている内に石段を登り終える。
他に人はおらず自分達だけのようだが少々早い時間なのでこんなものなのだろう。
とりあえずまずは参拝をすませてしまおうと御手洗へ向かう。
穢をおとしたら鈴を鳴らして二礼二拍一礼…で、あっていたと思うが大丈夫だろうか。
しっかりと願い事もしてから、誰か来て邪魔になってはいけないと脇の方へと退避

5

お守りを販売しているところを探しながら、ラルバは何かお願いした?と聞いてみる。
自分はもちろん家族皆健康で仲良く過ごせるようにと願ったが…
「ん〜…たぶんお兄さんと同じこと♪」
お腹を撫でながらぎゅっと手を握って見上げてくるラルバ。
聞くまでもないことだったなと笑い合っていると視界の端に霊夢さんを発見。
ラルバが転んだりしないようにフォローしながら足早に近づきまずは新年の挨拶。
「はい、明けましておめでとうごさいます。…参拝は済ませたみたいだしもう帰るところ?それとも何か受け取っていく?」
御籤やお守りが置いてある一角を指差す霊夢さんに頷き案内してもらう。
そういえばお守りなどは買うというのは不適切で受け取るとか頂くというのだったか。
「御籤!お兄さん御籤引きたい!」
無事に家内安全安産祈願のお守りを頂いてから他に何かと探している時にラルバに袖を引かれる。
自分も興味はあったので二人分引かせてもらうと…

6

「大吉!お兄さんは…大吉だね♪幸先いいね♪」
二人揃って良い引きで一安心…さて、何か気になることはあるかなと目を通していく。
ラルバの方は基本的に良いことのみが書かれており、特に出産は安心できそうだ。
自分のほうもほぼ似たような感じだが…何やら決断が待っているらしい。
よく考えずとも色々決断を迫られそうな予感はするがラルバにとって良い選択をしていきたいものだ。
しっかりと御籤を読み終えてから指定された場所に結ってから他の縁起物も幾つか頂いてから帰路についた。
長く居座ってもお邪魔だろうしラルバの身体をあまり外気で冷やしたくない。
しっかりと二人一緒に霊夢さんに挨拶をしてから石段を降りていくのだったのだが…
「…あの人…はぁ〜…面倒なことになってるわね…対応出来るのかしらアレ…」
自分達が石段を降りきる頃、霊夢さんがそんな事を呟いていたのだが当然自分達は知る由もなく呑気にお昼の御節に思いを馳せていた。
帰り道はまた少し寄り道して里をぶらぶらとデートしつつ買い物をして行くことに。
「あっ!ミカン!ミカンそろそろなくなるよね!」

7

買おう買おうと指を指すラルバに店主と一緒に苦笑しながら二袋分購入した。
威勢の良い毎度有り!の声を背に受けてその場を後にし、その他細々した物を揃えて家に帰り着くころには思ったよりも大荷物になってしまっていた。
ラルバに懐の鍵で戸を開けてもらうと彼女は一足先にパタパタと家に入っていく。
お茶の用意でもしてくれるのかなと彼女の背を追うが予想に反してラルバは玄関で立ち止まりクルリと振り返る。
「おかえりなさい♥お兄さん♥えへへ♥最近する機会なかったから久々にやりたくなちゃった♥」
言われて最近はほぼずっと一緒だったのでこういうのはなかったなと近い記憶を思い起こす。
二人一緒が一番だけど、こういった挨拶もまた絆を感じていいものだ。
ただいまラルバ、手を広げ荷物を受け取ってくれるラルバに少しだけ預け、戸締りをして居間へと向かう。
荷物を下ろしていると片付けは後にして少し温まろうとお茶を淹れてくれたのでありがたく受け取る。
しばしゆったりとお茶を飲みながら、今年も良い年になりそうだ…そんな温かな予感に心和ませるのだった。

百話

1

一月も半ば、朝も早くに薄暗がりの中…
「…ん…ぉにぃ…さぁ………♥……んぅ…」
ラルバの可愛らしい寝言で目を覚ました。
腕にしがみつくようにして身体をぴったりと寄せているラルバはずいぶんと良い夢を見ているようだが呼ばれたということは自分も登場しているのだろう。
夢の内容も気になるが夢の中の自分に任せてこちらはこちらでラルバの寝顔を見せてもらうことにした。
意識の覚醒とともに布団から出ている部分に肌寒さを感じるが、身を寄せ合っているラルバから伝わる温もりのほうが大きく、身も心も温まるので多少の寒気など気にならない。
彼女は少し俯き気味だったので起こしてしまうか不安だったがもっとしっかりと寝顔を見せてもらおうと、そっと顔を上げさせてもらう。
「むにゅ…んぅ…」
僅かに身じろぎしたものの目を覚ますことはなく、首尾よく起こさずに顔が見える角度にすることに成功。
出来ることなら幸せそうに緩む唇にキスをしたいところだがあまり大きく動くと起こしてしまいそうなので我慢。
起きるにも寝直すにも半端な時間のようなので暫くこのまま彼女を見守ることにする。

2

ラルバの顔を見つめながら最近あったことをぼんやりと思い起こす。
博麗神社へ初詣に行ってから年始回りや年賀状の整理など色々としなければならないこともあったが基本的に二人でまったり過ごすことができた。
彼女に誘われて一日中絡み合うような濃厚な姫始めを切欠に怠惰に淫靡に爛れた性生活にどっぷり沈みそうになってしまったが…よくよく考えなくとも普段から時間を見つけては求めあっていたので問題はなかった。
休暇中で仕事に時間を割く必要がなく、食事も大量に用意した御節があるので悩む必要もなくと普段より時間が多くとれたのでそう感じただけだろう。
ずっとそうして快楽に呑まれるような生活でも悪くはなかったのだが、せっかくなので正月らしい遊びにも手を出してみたり。
双六などそれなりの人数で遊ぶものは二人だけでするのは味気ないかなと思っていたがラルバの友達の妖精等が簡単に遊びに誘えたので存分に楽しむことができた。

3

彼女等も堂々と人間の遊びに混じれて好都合だったようだ。
求聞史紀で見た覚えのある光の妖精等で悪戯好きらしく不安もあったが流石に人間の目の前で何かやらかすようなこともなく普通に一緒に遊ぶという大人としては珍しい経験をした。
ラルバと結婚したとあって妖精にある程度寛容だろうと思われたのか変に壁を作られることもなくてよかった。
どの遊びよりも興味を引いたのはラルバの大きなお腹だったようだが…
楽しく遊べたのはもちろんだが何より助かったのは大人びた黒髪の妖精が気をまわして程々の時間でお暇してくれたので夫婦の時間もきちんと確保できたことだろう。
男女の機微に敏いようだったがあの子もどこかに好い人がいるのだろうか…もしそうなら応援したいところだが。
「…♥…ん〜…すきぃ…♥…おにぃ…♥」
不意に発せられた寝言にドキリとして考えを中断してラルバの顔に意識を向ける。
そういえば昨夜は遊び疲れもあり珍しく夜は性行為をしなかった。

4

そのこともあり朝勃ちも手伝いムラムラしてきてしまうが…幸せそうに身を任せてくれる彼女を見れいると大切にしたいという気持ちが大きくなってくる。
求めるのは彼女が目を覚ましてからでも遅くはない。
僅かに身をよじり身体をラルバのほうへ向けて背を抱くよう抱擁して先ほどより近い距離で寝顔を見せてもらう。
ラルバから漂う仄かに甘いような少女の香りが鼻を擽る。
お腹の中に子を宿していても少女は少女なのだなと妙に納得する。
しばしラルバの寝息と時計の針が進む音が微かに響く中で静かにまどろむ。
二度寝をするつもりはないのだがいかんせん温もりに包まれていると瞼が重くなるというもの。
目を瞑りながら、いっそ顔でも洗ってこようかなと考えていると…
「ふぁ…うぅ〜…?あれ…?おにぃさん…起きてる?」
どうやらラルバも目を覚ましたようでやけに距離が近いのに驚いたようだ。
起きてるよと返事をしつつ目を開きおはようと挨拶する。
目覚めの瞬間を見逃したのは残念だが眠そうな顔も可愛いのでよし。

5

「おはよぉ…♥んぅ…くっつくとあったかいねぇ…♥」
縮めていた距離を更に詰めるべくラルバがにじり寄ってくるので受け止める。
脚を絡め背を抱くようにして可能な限り肌を寄せ合うのだが朝勃ちペニスにラルバの太ももが擦れてしまう。
「んっ♥おちんぽも元気だね♥お兄さんさえよければだけどぉ…気持ちよくなっちゃう?」
ほとんど零距離での甘い誘惑にペニスは勝手にその気になってびくびく震え始める。
お願いしようかなと口を開きかけたところでラルバが言葉を続ける。
「それとも…ふぁ…今日はこのまま二度寝しちゃおうかぁ…?お仕事も友達との約束もないしぃ…」
たまには自堕落なのもいいよね、なんてまったりと囁く。
いつも元気いっぱいな彼女だが冬の寒さが厳しいのか布団の中で少しぽやっとすることもあるのだ。
どちらも魅力的な提案だったが、せっかくなので両方いただくことにしよう。
程々に疲れるまで気持ちよくなってから二度寝しようかと言うと、クスクス笑いながら了解してくれた。
「スケベな旦那様もつと毎日気持ちよくて楽しいなぁ…♥」

6

こちらとしてもエッチなお嫁さんと毎日仲良く出来て嬉しい限りだよと笑いかけて、まずは口付け。
舌は入れずに唇を合わせるように何度も啄むように軽く触れ合わせ、気持ちが盛り上がってきたところで数十秒…もしかしたら数分間だったかもしれない…お互いに熱っぽく唇を重ね合わせてからほっと一息入れる。
「あはっ♥なんだか熱くなってきちゃったかも…♥」
はぁ〜…と熱い吐息を吐きかけてくるラルバにもう一度だけキスをしながら全身をまさぐっていく。
寝間着の襟を大きく拡げて手を突っ込むと母乳を溜め込みたわわに実ってきた乳房をやわやわと揉みこむ。
七か月目ともなるとお腹はもちろん胸の成長も著しい。
大きくならない場合もあるそうだがエネルギッシュなラルバは栄養の巡りもいいのかすくすく大きくなった。
身体全体も若干成長しているようで挿入しながらキスしたりするのも少し楽になって助かっている。
子供のための成長ではあるのだが性交向きな身体になってきてもいるわけだ。
これはむしろ自分よりラルバのほうが喜んでくれている。

7

「お兄さんおちんぽ挿入しながらキスしようとしてかなり無理してるんだもん」
…ということらしいがキスしようとすると体格差的にどうしてもこちらが無理することになるのだから仕方がない。
ラルバが望んでいるのもあるので今後も性的な刺激を与えて存分に成長してもらおう。
「んふっ…♡ちゅっ、ちゅぅ♡ぁんっ♡んんん〜っ♡♡」
未だ少しとろんと半ば夢の中にいるような瞳を揺らしながら二度、三度と軽く絶頂していくラルバ。
胸の性感帯…神経の集中している部分はしっかり勉強したので刺激すべきところは分かっている。
だからこそ最初はあまり刺激しすぎないように気分を盛り上げるべく性感帯は避けたのだがラルバが感じやすい体質なのであまり意味がなかった。
ここは避けたからこそこの程度で済んだと前向きに考えよう。
「おっぱい…お兄さんのお陰でおっきくなって赤ちゃんも喜ぶよね…♥」
絶頂に喘ぐ唇を開放してあげるとうっとりと微笑みながら自らも胸に手を添えてふにふにと指を沈めてみせる。

8

自分と出会ってからラルバの身体は大きく変化してきたが…彼女はそれを心から喜んでくれている。
そのことがどれだけ嬉しいことか…不便も多いだろうがちょっとバランスがとりにくいかなと笑う程度で平気な顔をしている彼女はもうすっかり母親の顔をしているようだ。
湧き出す母性に自分も包んでもらっているようで最近はどうにも甘えてしまいがちな気がする。
お兄さんは十分過ぎるくらい頑張ってるからもっと甘えればいいよ♥と言ってくれるが父親になるのだししっかりしなければ…とは思うが情事だけは我慢できそうにない。
ふよんと柔らかく形を変える魅惑的な胸を掌で包みながら反対の手はむっちりと肉付きのよくなってきたお尻を弄る。
寝間着の上からでも張りのある弾力が分かる少女のお尻を摩るとすぐにラルバはピクンと震えて小さく喘ぐ。
ふんわりと温かかった空気は熱を上げてきて今にも大きく燃え上がりそうだ。
ラルバも受け身なばかりではなく絡めた脚をすりすりと擦り付けて太ももでペニスを刺激してくる。
最初からやる気に満ちていたペニスは彼女の求めに応じて硬さを増していく。

9

先走りで下着を濡らしているとラルバの手が伸びてきてスルリと簡単にペニスを外に出してしまう。
そのまま掌で包むように優しく優しくどこか焦らすように擦られてすぐにでも射精させられてしまいそうだ。
布団の中は熱気と汗の湿気でむわっとした淫靡な空気が籠ってきていて、この中にいたらどんな状態であってもすぐに発情状態になってしまうだろう香気に満ちている。
「なんだか…すっごくエッチな気分…♥ねぇそろそろ…欲しいな♡」
ラルバは片手でペニスをしごきながらも片手を顔のすぐそばまでもってくると、とろんと蕩けるような笑顔でぬちゃり…先走りにぬめる小さな手を見せつけるように握っては開きを繰り返し、ペロリとそれを舐めてみせた。
美味しそうに先走りを舐って見せる彼女の誘惑に耐え切れず、強く身体を抱き寄せて耳元で君が欲しいと囁く。
「♡もうぜ〜んぶお兄さんの物なのに…♥律儀なんだから♥…いいよ♥一緒にもっと気持ちよくなろうよ♥」
すっと力を抜いて身体を預けてくるラルバを仰向けにすると布団からは出ないまま上にのしかかる。

10

お腹を圧迫しないように、しかししっかりと肌が触れ合わせるように体勢を整える。
その最中にスルリとラルバの下着を脱がせて秘裂を露わにする。
肝心な所はまだ触れてもいないがキスと胸とお尻への刺激だけでしっかりと濡れているので挿入は出来るだろう。
もっときちんと指で愛撫したりクンニしたりすべきなのだろうが…
「どうしたの?焦らしちゃいやだよ♥?」
早く早く♥と急かしてくるので今回はやめておこう。
じっと期待の色に輝く瞳で見つめられながら、ちゅく…亀頭を膣口に押し当てて腰を前に突き出していく。
とろりと溢れる愛液をまぶしていくようにゆるりと、まず亀頭を膣内に収める。
「ん〜〜………っ♡♥♡いいよっ♥もっと、おねがいっ…♥」
朱色の頬をふにゃぁっと緩ませながらペニスに焦がれるラルバの奥へと進んでいく。
寝起きで多少緩んでいるのか普段より挿入が楽なような気がする。
ずぷんっ…ペニス全体を膣内に収めると、一度腰を止めて快楽に緩むラルバを抱きしめてこれからの行為への熱をグングンと高めていくのだった。

百一話

1

最愛の人の中で優しく包まれたペニスは完全に臨戦態勢となっている。
が、しかし…寝起きの気怠さはまだ少し残っているのもあり蕩けそうな快感の中でじっと締め付けを感じている。
鼓動に合わせて収縮するような膣内の蠢きは、やはり挿入しているだけで絶頂まで容易く到達できそうだ。
下手をするとこの気持ちよさの中で寝落ちしてしまいかねないがそれはあまりにも勿体ない。
少しだけこのまま君を感じさせてほしいとお願いするとラルバも同様な感じだったようで快諾してくれた。
「はぁ…♥…ん…♥ふふっ…♥」
特別何か言うことは無いがラルバはずっと嬉しそうに小さく声を漏らしている。
自分では意識していないだけで、もしかしたらこちらも同じなのかもしれないが…
柔らかく微笑むラルバへの愛おしさが溢れて抱え込むようにして彼女の頭を撫でる。
つい無意識に可愛いよ、なんて口走ってしまうが気持ちは伝えてなんぼだろう。
最初の一言を切欠に湧き上がる情動を言葉に変換してラルバへと伝えていく。

2

言葉以上にペニスから熱意が伝わってやしないかと少々心配だが…
こちらの言葉に喜び笑みを深くするラルバを見ているとそんな不安も薄れていく。
「私もね…実はお兄さんのこと大好きなんだよ?」
おどけたようにそんな事を言うラルバへ知ってるよと笑い返す。
クツクツと笑いあい互いへの想いを混ぜ合わせて重ねていく。
肉体的な繋がりばかり目立ちやすいが、きっと精神的にも深く彼女と繋がっていると信じている。
こうして軽く冗談交じりに愛を語らう内に身体も目を覚ましていく。
すると口から溢れる言葉にも艶が出てくるというもので…
「あっ…ぅぁ♥ほんとはこの辺でそろそろ動いてほしいなぁ♥って…言うところなんだろうけど…あははっ…♥やっぱり動いてないのにもうイっちゃってるんだぁ…♥」
最初っから自分専用だったラルバの膣だが愛せば愛す程に馴染んでくれるのでもっと可愛がってあげたくなる。
その結果がペニスを突っ込まれただけでイくのを我慢している目の前の可愛い可愛いラルバだ。

3

自分としても射精したい気持ちはもちろんあるが夜にはまた機会はくるだろうし朝の無防備状態からの陥落ラルバの顔を見られただけでも満足感は十分ある。
なので答えは分かっているが一応無理そうならやめておこうか?と聞いてみる。
その問いににんまりと笑いながらガッシと腰に脚を絡めつつ、
「ぜったいにやめちゃダ〜メ♥知ってるくせに♥」
ペロリと舌を出して見せるラルバに頷き、抽挿するからちょっとだけ脚緩めてとお願いするとすぐに腰を開放してくれた。
「お兄さんが射精するまで絶対やめちゃダメだからね?」
胸板を人差し指でトントン突きながら念を押してくるので分かった分かったと頭を撫でる。
自分だけ気持ちよくなるのは我慢ならないという気持ちは分かるし自分もラルバの中に欲望をブチ撒けたいので意思を尊重させてもらう。
たっぷり中出ししてあげるからね…そう囁くと頬の朱を濃くしながらコクコクと頷き期待の眼差しを向けてくる。
馴染ませるには十分すぎる程の時間も経っているので本格的に抽挿を開始する。

4

本格的にといっても緩やかに、特別性感帯を刺激するようなこともない。
快感を得るのも大切だろうが今は寝起きなのもありお互いを感じあえればそれでよいのだ。
そういう意味では挿入もしなくていいのだが、そこは二人ともエロいということで。
「ぁ…ぁっ♥…ぅ…ゃぅ…♥」
ラルバは小さく微かな声を上げるのみだが確かに感じており時折膣内が軽く痙攣する。
弱めの軽い絶頂ではあり声も一段高くなる。
イった後は少しだけ腰の振りを弱めて身体を優しく撫でてあげるが動きを止めることはない。
肘で身体を支えるようにしているため密着状態であるが両手を使えるのがよい…手が届く範囲は狭いが。
ラルバも手が自由なのでこちらの背や足を愛情込めて撫でてくれる。
動きの助けになったりだとか特別何かあるわけではないが、掌から感じる愛がただただ嬉しい。
ペースに強弱を付けつつじわじわと熱を高めるように、そして逆に高めすぎないように。
彼女があまりイきすぎてバテないように調整していたため結構な時間射精せずに膣内を抽挿し続けることになった。

5

いくらゆったりペースとはいえ負担がないわけではないのでしばしば身体は大丈夫かと問うている。
妖精で元気溌剌なラルバなら大丈夫だとは思うがお腹も一段と大きくなっているので気にはなる。
ラルバもこちらが信じていない訳ではなく信じてはいるけど心配性なだけだと分かっているので多少質問が重なっても気を悪くすることはなく笑っている。
「うん…大丈夫…ぁん…♥大丈夫だからね…♥安心して、ね?…♥」
どこか子供をあやすような声音でそう言われて少々恥ずかしい。
何人か子供産んだら心配しなくてもすむようになるのかな、と独り言ちていると、
「お兄さんはもしも何百人目でも絶対心配する人だよ♥それだけ愛してくれてるの分かるもん♥」
瞳に自信を確信を滲ませてラルバに断言されてしまった。
そうかな…そうかも…
もう自分よりもラルバのほうが性質をよく分かってくれているのかもしれない。
穏やかにそんな会話をしながらも抽挿を続けているとラルバが少し強めに絶頂するのが分かった。

6

「んうぅ…っ♥…あは…♥お話してるうちに、結構…キてる、かも♥」
軽度の絶頂ならば少し経てば普通に話せるのだが快感が大きくなってくるとそれも無理というもの。
女性は少なくとも男性よりは何度もイけるらしいと聞いているが本気でイくと違うのだろうことは今までの性交で分かっているつもりだ。
妖精の回復力というのだろうか、そういったものも突き抜けるような強絶頂も何度もあったが今回はまったり二度寝するつもりだしそこまでするつもりはないのだが…
自分はどうとでも指針変更して構わないのでラルバに強めに攻めたほうがいいか確認してみる。
「えと、じゃぁ…やん♥もう♥腰使いねちっこいぞお兄さん♥」
動きは抑えていたのだが逆に念入りに襞を擦ってしまったようでまた軽くイかせてしまった。
正直今は自分でも腰を完全に止めるには甘美な刺激に包まれすぎて感覚が馬鹿になりかけているので多少のことは我慢してもらいたい。
謝りながらも腰は止めずに、どうしたいか再度確認。

7

ラルバは目を瞑って少しだけ考え、
「今は、ちょっといいかな…♥すっごいのは、夜のお楽しみってことにしとこうよ♥」
当初の予定通り二度寝のため程々で抑える方針のようだ。
夜は激しく攻めてあげてもいいかもしれない。
「お兄さんがどうしても私をイきまくらせたいって言うならぁ…♥私はいいんだけどね?♥」
きゅっと膣の締りを強めながら抽挿に合わせて揺れる乳房を腕で抱えるように強調して誘惑してみせられる。
正直グラっときたがその分たっぷり優しく甘やかしてあげたらすぐに大人しくなった。
もともと元気が有り余るような子なので多少強めに攻めてもでも合わせて楽しめる子だけど優しくされるのにも弱い…というか優しくしてあげた時の甘い蕩けた顔が可愛すぎて何度でも見たいというか…
「ぁぅぅ…♥ずるいなぁ…♥」
幸せそうにボヤきながらお兄さんが射精したら一旦休もうかと微笑まれて無性に愛しくなって片手を自由にして頭を撫でてあげた。
ラルバの笑顔のほうが余程ずるいカードだと思う。

8

自分も射精こそしていないが充分楽しめたがやはり射精しないと収まりがつかない。
何よりたっぷり射精してあげると言ったのだから約束は守らなければ。
急ぐこともないのでそのまま怠惰にゆるやかに秘裂を味合わせてもらってもいいが御昼には起き出したいので一応少しペースを速める。
あんまり怠惰な生活をしていたら仕事が始まった時に困りそうだしラルバの生活リズムも狂ってしまう。
などと言い訳しているが実際はもう射精したくてたまらなくて腰が動いてしまうというのが一番の理由だ。
こちらの射精を経験から完璧に予測したラルバがぎゅっと身体を包むように抱きしめてくれる。
腰の動きに合わせて脚も絡めてくるが力加減が絶妙で動きが全く阻害されない。
上手く誘導されるようにしながら最後の突き込みをする瞬間、
「おいで♥」
慈愛の籠ったラルバの声に誘われたかのようにどぷりと射精が始まるのだった。

百二話

1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
逞しい腕が私をぎゅっと包み込んでくれている。
悪い感情が全然感じられないその愛しい腕に抱かれながらゆっくりとぷりとぷりと流れ込んでくる精液の熱をお腹の中で大きく感じていた。
どんな反応をしてくれるか見てみたくて興奮するように誘惑してみたけどお兄さんは最後まで優しくしてくれた。
お兄さんは私の頭のすぐそばのシーツに頭を預けるようにして静かに射精を続けている。
結構長い時間おまんこを楽しんでくれたからか射精もその分長いような気がする。
精液がじんわりとしみ込んでくるような感覚に自然に目を細め、私からもお兄さんを抱きしめる腕に力を込める。
「全部、射精してくれていいからね♥夜までには溜まってるだろうし…♥」
そう言って精液が出やすいかと思って少しおまんこを締めてあげると気持ちよさそうな喘ぎが漏れた。
寝起きでまだどこか頭がふわふわして加減を間違えちゃったかも。

2

背中を撫でていた手をお兄さんの頭に添えて撫でてあげる。
それだけでまた落ち着いてくれたみたいだけど射精はまだ終わっていないみたい。
頭を撫でているとお兄さんと目が合ったので、
「んぅぅ…♥おにぃさん、キスしてほし、ん…♥」
お願いしてみたけど言葉の途中でキスされて最後まで言わせてもらえない。
私たちはそのまま温かいお布団の中で絡み合うようにして精液が私の中を満たすまで口付けを続けていた。
太陽が完全に顔を出して部屋の中に陽の光が差し込んでお兄さんの顔がはっきり見える頃にようやくずるりとおちんぽが私の中から抜かれた。
かなりの時間抜かずに繋がっていたみたいだけど私としては半身を失うような喪失感さえある。
寂しそうな顔をしてしまったのか、またお兄さんが優しく頭を撫でてくれた。
続きをしたい?と聞かれているのを感じたから大丈夫だよと伝えるように二ッと笑って見せた。
お兄さんはずっと近くにいてくれるし夜のお楽しみと思えば我慢できる。

3

おちんぽは抜いたけどお兄さんは私から離れることなく身体をくっつけている。
ずっと頭を撫でてくれて私は身も心も満たされていく…んだけど、あんまり無理な姿勢をさせるのは心配なので横になってくっつこうとお願いする。
お兄さんもちょっと辛かったのか頷くけど少しも離れたくないのか暫く抱きしめられ続けた。
こういう甘えんぼなとこも大好きだから何も言えなくなっちゃうんだ。
私がポンポンと背中を叩くとようやくもぞもぞ動き出して私の左側に移動した。
身体の向きは私のほうに向いたままで、すぐに抱き寄せるように腕を絡めに来る。
私は少しだけ迷ったあとに背中をお兄さんの方へ向けるようにしてくっつかせてもらう。
顔は見たいけど今は温もりが恋しいので一番くっつける体勢になったのだ。
お兄さんは私の髪に顔を埋めるようにくっついてくるので匂いは大丈夫かちょっと心配になる。
でも愛しい温もりを感じているうちにどうでもよくなって、そのまま二度寝してしまった。

4

差し込む光が瞼を透かすように目に入って意識が覚醒してくる。
「ん…ぅぅうぅ〜〜…んぅ…?」
眠りから覚め、目を開けないまま伸びをしてまだ自分が抱きしめられたままなことに気づく。
結構眠ってしまったみたいだけどまだ太陽が沈むような時間ではなさそうだ。
時計も確認しようとしたけどお兄さんに絡みつかれていて少し動きにくかったので急ぐこともないかと起きるのを待つことに。
眠っていて力こそ入っていないけどお腹に添えたままの手は何よりも力強く感じた。
「お父さん私たちのこと大好きだねぇ…♥」
眠りながらも離すまいとしてくれているようで、嬉しくて我が子に語り掛けながら手を重ねて優しめに握りしめる。
「もうちょっとで会えるんだよね?二か月くらいだっけ…はやく会いたいね♥」
こんなに近くにいるのに顔も見えない二人の愛の結晶に話しかけているとお兄さんがピクリと動くのに気づく。
起こしちゃったかなと申し訳なくなるけど、もともと意識は半覚醒していたらしく私が起きるのを待っていてくれたそうだ。

5

起こしてくれてもよかったのにと言うと気持ちよさそうに寝てたからと言いながらまた髪の匂いを嗅ぎにきて照れくさい。
性質的に仕方がないけど少し…臭う、と思うんだけどやっぱりお兄さんは好きな香りだと言ってくれる。
愛情補正なんだろうなとは思うけど気にしていたのでこうして言葉でも行動でも分かりやすく好きだと伝えられるとどうしても嬉しくなっちゃう。
こそばゆくてクスクス笑っている内にまた一つ気づいたけど身体もある程度は拭いてくれているみたい。
「♡…ありがとう♥」
またお腹を撫で始めていた手を握りながらお礼を言ったけど当然のことだと思ってるお兄さんは何に対してのお礼かも分からなかったっぽい。
顔は見えないけどきっと?マークを浮かべているであろう顔を思い浮かべて笑ってしまう。
無言の疑問に全部にだよと適当で適切な答えを返すと一応納得してくれた。
愛されちゃってるなぁ私…♥
私も負けないくらい愛をお返ししないと!お兄さんが満足するまで身体を預けた後、張り切って遅い朝食兼昼食を作ってあげた。

6

大好きな旦那様が自分の作った料理を美味しそうに食べてくれるのを見るだけで満足しちゃいそう。
じーっと食べるところを見ていたら恥ずかしそうにラルバも食べなよと促されて、ようやく自分も箸を握る。
教育上よくないかなと最近は食べさせっこは控えめだけど一緒に食べるだけで幸せ。
たまに恋しくなると顔に出てるのか、お兄さんのほうから何も言わずに口移ししてくれたりする。
今は、してくれるなら嬉しいけどどうしようかなぁなんて考えてたら見透かされたのか、目の前に匙を差し出された。
私はお兄さんほど食べてるの見られるの恥ずかしくない…お兄さんに見られるだけなら何でも問題ないと思うけど、ただ見苦しくならないようにとだけ気を付けて咀嚼して飲み込む。
今のはバレちゃったのか単にお兄さんがしたい気分だったのか、どっちだろう?嬉しいからどちらでもいいんだけど。
食事を続けながらふと、考える。
思えば二人でいて退屈したことなんてなかったような気がする。
喋らずに何もしていない時でもお兄さんが隣にいてくれればそれだけで幸せを感じられた。

7

楽しい食事が終わっても、次は何を一緒にしようかと考えると新しい楽しさで満たされていく。
食器の片付けからお風呂に入ってマッサージまでを流れるようにこなしていく。
途中エッチこそしないもののお互い愛情が爆発しそうな時には抱擁しあったり手を握ったりしちゃう。
触合うだけで、見つめあうだけで、想い合うだけで、幸せ。
「う〜ん…どんどん染まっていってるなぁ…んっ、おいし…」
炬燵に籠りながらお兄さんに淹れてもらったお茶をずず…と啜る。
普通は飽きたりするものだと思うけど…そういった感じがまるでしない。
難しい顔をしていたみたいで、どうかした?と心配そうに顔を覗き込まれて、
「ん?ん〜ん、なんでもない♥」
貴方が好き過ぎてどうにかしちゃいそう、なんて言ったら困っちゃうかな?言ってみたほうがよかったかも♥
「また夕飯までゆっくりして…いつも通りご飯食べてお風呂に入ってぇ…♥」
そこから先はお楽しみ♥いっぱい楽しもうねと笑う私にお兄さんも楽しそうな笑顔を見せてくれるのだった。

百三話

1

昼の間は炬燵に隣り合って籠って蜜柑やお菓子を食べながら今度デートに行こうだとか、定期健診そろそろだねだとか、何か足りないものなかったっけ?なんて普通の会話をしていた。
話が途切れても私はお料理の本を、お兄さんは何だか難しそうな本を読んでたり。
たまに抱き着いたりすると大きな手で背中や頭を撫でて温もりをくれた。
お返しに何かしてほしいことある?と聞いたらお兄さんは最近耳かきをしてない気がすると呟いた。
そこからは性的なことは除いてお互いの身体のケアをして過ごした。
エッチの時に相手を傷つけないように爪を整えたり膝枕で耳かきをしたり…誰かに耳かきしてあげるの初めてだなと言う割には上手に耳の中までお兄さんの物にされてしまったかも…♥。
なんとなく夜までエッチな事はしないでおこうという空気の中で喘いでしまって少し気まずかった。
ただでさえ耳は性感帯にされてるんだから加減してくれないと困る…いや、困らないかな♥

2

気を取り直して毎朝毎晩マッサージされているお礼にと私がお兄さんにマッサージしてあげるからと横になってもらう。
妊娠で体型が変わってきたのもあって何か参考になることでも書いてやしないかと、そういう本も買ってきていたから形だけはそれっぽく出来たと思う。
まだまだ上手くできないけどお仕事の疲れを上手く抜けるかもしれないので今後も練習しようと思う。
元気になってエッチに力入れてもらえるかもしれないという考えもあるけどお兄さんの健康を第一に考えてるからいいの。
ひととおり身体の調子を整えるとまた炬燵に籠ってくっつく。
動き回って体温があがってるけど心地よい温かさに自然と距離は近くなる。
陽が傾き始めるとのそのそと炬燵から出てきて夕飯の支度にとりかかる。
私が台所に立っている間にお兄さんはお布団とお風呂の準備を終わらせてきていた。
それに止まらず隣に立って夕飯の支度も手伝ってくれたので少し早いけど準備が整ってしまった。
どうやらお兄さんもやる気満々らしい。

3

なんだかそわそわする空気が漂う中で食事から入浴までを済ませていく。
お兄さんちょっと顔が赤いけど自分も赤くなっているのが分かってるから指摘しない。
初めて同士じゃあるまいし何をこんなに挙動不審になってしまっているのか分からないけど、そういう空気になるともう流れで進んでいくしかないのかもしれない。
でもすっごく初々しい顔をしてるのが見れたのは嬉しかったかも?いつもちょっと照れ気味だけどね♪
今日はお兄さんの脚の上に座らずに狭いけど向き合う形でお湯に浸かる。
お湯に浮いてきちゃうおっぱいにチラチラ視線が向くのが分かるけどこっちももうガチガチなおちんぽに目が行っちゃうからお互い様かな。
不思議な感じになってるけど居心地が悪いということはなく、なんだか楽しい。
初々しい感じが戻ってきているような…と思ったけど私は最初から押せ押せだったから最初よりも前にあるはずの段階にいるような気がする…お兄さんは距離は近いけど雰囲気はちょっと最初に会った時っぽい気がする。
微睡の中で感覚が狂っちゃったかな?

4

お風呂から上がるとソワソワした空気に熱っぽいものが加わってくる。
一直線に寝屋まで行きたいところだけど気恥ずかしいのか少しだけ居間でお茶を飲んでいく。
視線を左右に逃がしていると外で雪チラついているのが見えて、どうりで寒いはずだとお兄さんが呟く。
「…えっと……ん〜……じゃあ、その…あったまること、しよ?」
おずおずと切り出して空になった湯呑をコトリとちゃぶ台に置く。
一瞬固まったお兄さんは残っていたお茶をグイッと飲み干して私の湯呑も持って流しへと置いてくるとすぐに戻ってきて手を差し出してくれる。
掴まると身体を支えるように立たせてくれて、そのまま手を引かれてお布団がしっかり敷かれた寝屋までまっすぐに進む。
襖を開けてお布団が見えた瞬間手に力が入る。
何故か止まった足が前に進むまでに数拍間が空いて、どちらからともなく笑いが零れる。
「なんか二人ともおかしくない?あ〜もうすっごい緊張した…♥」

5

一度空気が緩むと一気に緊張が抜けていく。
遠慮がちに握っていた手を離して腕に組みついてべったり甘える。
「ん〜♥やっぱりこうじゃないと♥…あっ、でもさっきみたいのも嫌いじゃないよ?」
腕を離して元気よく寝屋に一歩、そこから先は弾むように二歩三歩と進んでお布団の上に到着。
お兄さんも後ろ手に襖を締めて大きく二歩ほどで隣に立ってニコリと笑う。
これはこれでする前の空気としてはどうなんだろうと思うけど、こっちのほうがきっと私達らしい。
なんて思っていたらお兄さんがゆっくりと膝を落として視線の位置を合わせて真剣な顔をするものだからドキっとしちゃう。
そういうのは反則でしょと固まっていると唇がゆっくりと近づいてくる。
もちろん逃げるようなことはせず…ん〜…緊張がぶり返して動けなかったというのが本当かも?
ふにっと唇が柔らかく触合い、お風呂上りで瑞々しい感触に心が震える。
求められるままに受け止めていると優しい手がお腹をそっと撫でていく。

6

お腹に添えているのと反対側の手にはいつの間にかケア用のローションが握られている。
お兄さんも本当はマッサージしてからしたかったんだろうけど我慢できなかったみたい。
私は唇を離さないように気を付けながら静かに腰を下ろして寝間着を広げてお腹を晒す。
するとお兄さんはキスを続けながらマッサージを開始した。
片手間という感じじゃない、どちらも本気でしているのが分かる。
私からも何かしてあげたいと思うけど、今は身を任せるしかなくて少しだけ歯がゆいけど、その歯がゆさも忘れさせられちゃうくらいに心地よい。
いつもより念入りに時間もかけてマッサージをしていたけど、その間一度も唇が離れることはなかった。
キス以外はいつも以上に真面目なマッサージだったのに終わるころには完璧に腰砕けにされてしまった。
「ふあぁぁ…♡…だめ…♡完全に心つかまれちゃってるぅ…♡」
マッサージの終わりと共に離された唇の端から甘い吐息が自然と漏れていく。

7

口寂しくて今もまだお腹を撫でてくれている手を取ってペロリと指を舐める。
大好きという気持ちを伝えるようにまっすぐに目を見ながらまたペロリと一舐め。
視線を下に移すとはちきれんばかりにおちんぽが勃起してテントを張っている…いつもよりおっきいかも?
早く気持ちよくしてあげなくちゃと手を伸ばすけど、手が届く前にコロンと後ろに転がされてしまった。
位置を調整してくれていたみたいでちょうど枕に頭がポスンと収まった。
伸ばした手は空を切ってしまったけどお兄さんの手に掴まって私がしたようにペロリと舌が舐めた。
お互いに指を舐っているだけなのにキスをしているような感じがしてちょっと不思議。
お兄さんは唾液でテラテラと灯りの中で輝く指をおまんこに当てて様子を見ているみたい。
もうばっちり挿入出来るけど、やっぱり事前の愛撫は大切だからと大きな指で入り口を焦らすように擦ってくる。
ちゃんと気遣ってくれているのは分かるんだけど、いつも決まって私のほうが我慢出来ずに挿入をせがむことになる。

8

「あうぅ…♥…もう大丈夫だから、ね?ほしいよぉ…♥」
また手を取って指を舐めてお願いすると手を引いて挿入段階に入ってくれた。
しゃぶっていた指を離して無言の中でお兄さんが望むとおりに脚を拡げて迎え入れる体勢をとる。
すぐにでもおちんぽを挿入できる体勢になると、腰を抱えるようにおまんこに先っぽを押し付ける。
最後にチラリと視線を向けるお兄さんに頷き、
「いっぱいしようね…♥」
今から一緒に悪戯しようよと誘うように小さな声で囁く。
そんな声音にクツクツ笑いながら頷き…慣れた動作でぬぷりと太いおちんぽを挿入してくれる。
「〜〜〜っ♥んっ♥ふぅ…っ♥満足するまで楽しんでね♥」
奥まで入れる前に入り口でぐちゅぐちゅと感触を確かめるようにGスポットを抉り、敏感に感じているのを見透かして弱いところを摩って奥へと進んでくる。
私は襲い来る快感の大波の予兆を肌で感じながらシーツをぎゅっと握って夜の日常に蕩けていくのだった。

百四話

1

太くて熱いおちんぽが入ってくると身体がぽかぽか温かくなってくる。
冷えていたお布団の中もぬくぬくしてきて快適になるから助かっちゃう。
妊婦に冷えは好くないと熱が逃げないようにと買ってきてくれた特別製なのだ。
また河童かどこからか私のためにわざわざ用意してもらったけれど…冬の厳しい寒さの中で一番の安らげるものはお兄さんの体温と優しさかもしれない。
忙しい中時間を割いて東奔西走してくれるお兄さんの気持ちは生活の端々ですぐ目に入る場所のあちこちに見て取れる。
それが目に入るたび、触れるたびに好きな気持ちが成長していくのを感じる。
ニコニコしていると何かいいことあった?と聞かれるけど、全部お兄さんのせいなんだから♥
お兄さんにも温まってもらえるようにしっかり全身使って包んであげなくっちゃ。
「湯冷めする前に温かくなってきたね…このままどんどん熱くなっちゃおうよ♥」
汗が出てきそうな熱気の中、絡み合い溶け合っていく。

2

変に意識してしまっていたせいで中の具合が変じゃないか気になったけど大丈夫みたい。
意識していたのはお兄さんも同じはずだし気にする余裕がないのかもしれないけど。
そのせいか今回は最初からゆるりと腰を動かしたまま調子を合わせるようにおまんこをゆっくりと楽しんでいる
入り口から奥の方まで何度も行き来するおちんぽの感触にぎゅっと目を瞑る。
お兄さんの大切なおちんぽが自分の中を擦っていく感じをしっかりと意識したいのだ。
「あっ♥んっ♥ちょっと、カリがいつもより…あぅ♥太いかも?♥」
興奮してくれてるの?お兄さんの頬に手を添えて問いかけると、目を逸らすことなく頷いてくれる。
「どくんっ♥どくんっ♥って…激しく静かに脈打ってるみたい…♥んぅ…♥また太くなっちゃったかな?♥」
どんどん私のおまんこ拡げられちゃうね♥クスリと笑うけど、全然緩くなってないと思うが…と苦笑されちゃった。
う〜ん…やっぱり赤ちゃん出てくるとき苦労しちゃうかな?どうしよう?

3

「ねぇねぇ♥もうあんまり時間もないしこれからはずっと激しめにおまんこ使ってみる?拡げておいたほうがいいよね?今までの感じだと拡がんないかもしれないけど…」
私はお兄さんが望むようなプレイができれば何でもいいから気軽にぽんぽん意見を出す。
すると大抵それは身体に負担かかりそうだからってお流れになる。
今回もダメなんだろうなとは思いながらも一応聞いてみただけなんだけど…
「えっ?やってみようかって?意外」
優しい紳士なお兄さんは却下してくるものと思っていたけど今ははやくもケダモノ状態かな?
どういう心境の変化かとニヤニヤしながら頬を突いて聞いてみる。
最近はまた色々試してるしお腹も大丈夫そうだからちょっとだけね?と採用になったらしい。
激しめなプレイ自体は再開していたし様子を見ていたんだろう。
今まで全然不調にもなっていないし私がしたいならということか。
お兄さんも好きなように気持ちよくなれるだろうに自分から言い出さないあたりはやっぱり優しい。
「じゃあ私もお兄さんが気持ちよくなれるように頑張るからね♥」

4

お兄さんがやる気になっている内に焚きつけようとぐっと拳を握って見せるけど、いつも頑張ってくれてるじゃないかとポンポンと頭を撫でられる。
「えへへぇ♥そうかな?♥んっ…いつもより頑張っちゃうから♥んふっ♥早速元気になってきた?♥」
ぐぐっとちんぽがお腹の中で硬くなるような感じがする…これ、当たるところがちょっと変わるんだ♥
普通に挿入ってるだけで弱いところ全部カバーしちゃうくらいなのに興奮してくるともっと強く刺激するようになってくるからたまらない。
つい誘惑しちゃいたくなるというものだ。
「はあぁん…♥逞しいおちんぽがおまんこの中で私のこと好き好きーって言ってるの分かっちゃう♥身体の芯まで刻み込まれてるのに何度も何度も響いてくるぅ…♥あっ♥やぁぅっ♥」
私が何か喋るとお兄さんも興奮してくれる。
おちんぽの反りも強くなってGスポットやポルチオをずんずん突いてくる…♥
ビリビリと痺れるような、それでいて安らぎも感じる不思議な心地。

5

トロトロと溢れる愛液が尽きることを知らないみたいにおちんぽに何重にもまぶされていく。
滑りのよくなったおちんぽは更に力強く私の中をかき回して愛液が溢れさせて…
あはっ♥私もう快感から逃げられないじゃない♥逃げる気なんて全然ないけど♥
どんな快感でも受け入れるつもりで身も心も開いて委ねる。
激しくはないけどゆったりでもない、一気に終わらすわけじゃないけどいつまでも楽しむようでもない。
お兄さんは今そんなペースで腰を打ち付けてきている。
強すぎず焦らされるわけでもなく、やっぱり出てきた汗に濡れた肌がぶつかってパチンと軽く音が出るような感じ。
「激しくする準備中かな?んっ♥慣らしてくれてるんだよね?うふふ〜やっぱり♥あっ…ん♥」
徐々に調子を上げてきているけど、いきなりハイペースになるわけじゃないから私もまだお話できる。
実際には話してる間にも軽くイってるんだけどね…♥
襞がきゅっと締まっても構わずに貫いてくるちんぽには圧倒される。

6

適当に中を小突かれただけでも悦びの声を叫びそうになると思う…適当なことされたことないから分かんないけど♥
毎回私が慣れて退屈しちゃわないように動き方を考えて、時に私とも相談しながら愛してくれる。
私の意見まで聞き出して研究されて…こんなの耐えられるわけないじゃない!
絶え間なく脳天に突き刺さるような快感が私の中心をしっかり捉えてきて、本当に声が漏れないように口の端をきゅっと抑えて声を抑える。
静かな夜だから大きな声を出すと外まで漏れちゃいそうで…お兄さんだけなの♥私はお兄さんだけのものなんだから他の人には聞かせてあげないんだから♥
声が聞きたいなっておねだりされると箍が外れちゃうからあんまり意味はないんだけど…乙女心だ。
赤ちゃん産まれたら静かにしなきゃいけないこともあるだろうし練習と思うことにしてる。
口の端を抑えるだけじゃダメになってきて掌で口を覆うとお兄さんが嬉しそうな表情を見せる。
私が気持ちよくなってるってことだからね♥逆の立場なら私も嬉しいし♥

7

我慢できそう?小声でひそひそ話をするように聞いてくるお兄さんに同じく小声で返す。
「がんばる…♥けど、たぶんっ♥むりぃ…♥くっふぅ…♥」
今夜ももう何度目か分からなくなてしまった絶頂の小波も高さを増してきて理性はもう飲み込まれそう。
汗が籠って蒸してきて、寒さも忘れてしまいそう。
防音になるような布団あったら買っておいたほうがいいかなと呟くお兄さんにコクコクと同意しながら、とりあえず今夜はどうしようか考えるけど…
「おにいさんっ♥そろそろむり…♥ダメかも…♥あっ♥ダメだ♥おねがいっ♥」
口を押えるのも限界になってお願いをすると、チュッとお兄さんの唇が私の声を封じてくれる。
無理な体勢はさせたくないんだけど…これが一番いいだろう?と聞かれたとき頷くしかなかったんだもん…♥
唇から溢れる感情は全部お兄さんが飲み込んで受け止めてくれているようで嬉しくて仕方がないのだ。
私もお兄さんの欲望を全部受け止めてあげなくちゃ♥

8

「ふぅ♥ちゅっ♥はあぁ…♥しゅき…♥ちゅ♥ちゅ〜♥ふふぅ♥」
ダメ…♥
完全に頭馬鹿にされちゃってる…のは分かってるのにどうしようもなくて…♥
精一杯おまんこに集中はするんだけど本当にそれだけでいっぱいいっぱい。
お兄さんの優しい温もりと香りに包まれながらおちんぽで一番弱いとこを好き好き〜って愛されたら…女の子が大好きな男の子にそんなことされて冷静にあれこれ出来るわけが、ない…♥
それでも!流されてただ受け止めるわけじゃなく、私の意志でちゃんとお兄さんを受け止める。
それが私の女の矜持ってやつなのよ!
そんな決意を抱いている間にもどちゅん♥と子宮口の辺りを突かれてひゅっと息が漏れて目がチカチカする。
おちんぽには負けない…のは無理だけど引き分けくらいにはしてみせるもん♥

9

「れる…♥んうぅ♥んふ〜♥んっ♥んっ♥」
タイミングを合わせるようにおまんこをなんとか締めると自分で思っているより効果がある。
気持ちよさから息を詰めるお兄さんへしがみつくと畳みかけるようにぎゅぎゅ〜っとおまんこを締めちゃう。
途端に唇を震わせてピストンのリズムも狂ってくるけど、それも私にとっては緩急になって跳ね返ってくる。
少しばかり押されても腰を止めることはせずに気持ちいいところ目掛けておちんぽを突きこんでくるのは変わらない。
「ひぅ♥っ♥んにゃぁ♥もっ、もう…♥イっ…くぅ…♥」
お兄さんと一緒にイきたいという気持ちだけで耐える。
イきそうなときは素直に伝えてあげると興奮してかお兄さんの絶頂ゲージもぐっと高まるから同時にイける可能性が上がるみたい。
だから声を出せないと困るから今だけはキスされると困っちゃう…んだけどお兄さんももう私がイきそうなのは分かってくれているから声を聞かせてほしいというように少し顔を離して見守ってくれている。

10

優しい瞳に吸い込まれそう…♥
ただ見つめ合うだけでもどんどん身体が熱く気分が高揚してくるのが分かる…目を合わせただけでイっちゃうくらい仕込んでもらいたいと本気で思えてしまうけど、本当になったら大変そうだなぁ♥
ふっとそんな想像が頭に過って呑気に笑ってしまったけど、気の緩んだ瞬間にちょうどよくおちんぽががちっとうまいことはまり込む。
「イっ♥うぅ♥んん〜〜〜―――――ッッ♥♥♥」
この感じはいつものイきっぱなしになるやつだ♥
次の衝撃には絶対に耐えられないと経験から分かってしまう。
でも大丈夫…お兄さんのほうも限界なのも分かってるもん♥
どぐんどぐんと熱く脈を打つおちんぽがはちきれそうなくらい大きくなって今にも精液を吐き出しそうなのが分かる。
大量の白く粘着く精液が、お兄さんの大きな大きな愛がくる…♡
イく前から一緒にイける事を悦び、ふにゃりと相好を崩すと待ちに待ったその瞬間がやってくる。

11

どぷっ!びゅっ!びゅぐるるるっっ!!熱いお兄さんの私への想いが身体の芯に打ち付けられるような感覚。
「あぁあっ♥やっ…♡♥っはあぁあぁぁぁぁ―――――っ♥♥!っ♡♡♡!!!」
本当に精液が燃えるように熱いはずはないのにこんなに熱を感じるのはやっぱり愛情が籠っているからかしら♡
無我夢中でお兄さんに抱き着いて頭を、頬を擦り付ける。
お兄さんからもスリスリと肌を寄せてくれて、ただでさえお布団の中に籠って私を魅了するオスのフェロモンにくらくらする。
「う"うぅうぅ…♥どくんっ♥どくんっ♥おなかのなかぁ♥いっぱぁぃ…♥まだまだっ♥でてるぅ♥」
どくどくと注ぎ込まれてはすぐにおまんこをいっぱいにしちゃうお兄さんの愛♡
精液の香りまでお布団の中にブレンドされたら…♡
想像しただけでまたビクンとおまんこが期待で跳ねる。
私は死なないから分かんないと思うけど、きっと天国ってこんな幸せな気持ちになれるところなんだろうなぁ♡

12

二人同じ絶頂の中で気持ちを通じ合わせるようにくっついてお互いを強く感じあう。
でも、大きすぎる快感でしっかりとお兄さんに抱き着いているはずなのに腕の力が抜けて離れてしまいそう。
そこへ私が不安になるよりも先にお兄さんの方から支えて引き寄せてくれる…♡
「んへへぇ♡ん〜♥」
言葉はいらない何もかも通じ合っているような不思議な、幸せな一時…
いつものお約束どおり、お兄さんの射精が落ち着くまでそうしてくっついて幸せに浸る。
どうしようもない抗いようもない多幸感…そんな中で一番嬉しいのは、やっぱりお兄さんが同じように感じてくれているのが伝わってくること…♡
抱えきれない大きな愛を私からもきちんと伝えることができている。
続きをせがむつもりだけど、一発目からこうも濃厚だとちゃんと付き合いきれるか少し心配だな♥
ヒートしていた呼吸が少しづつ落ち着きはじめる頃、この勢いが燃え盛るままに愛してもらおう…そう決めて、早速続きをせがむべく口を開くのだった。

百五話

1

お兄さんは私を休ませてくれようとしていたみたいで一度上から降りて横に移動しようとしていた。
それを許さずにしがみつく腕に力を込めなおすとすぐにでも再開したいという思いは伝わった。
少しだけ考えるような間が空いたけど、じっと見つめているとコクリと頷いてくれた。
あんまり加減できないかもしれないよ?と眉を八の字にして困り顔のお兄さん。
まだ性欲は燃え上がり続けているみたいで休憩は自分のクールダウンのためでもあったみたい。
その炎を絶やさないようにと、もう一度私にぶつけてほしいとお願いする。
今の交わりで心の底から満たされている…それは紛れもない本当のこと。
お兄さんもきっと満足してくれているけど、一回では出し切れなかったんだと思う。
そんな絶倫なとこも好きなんだけどね♥
「私はまだまだ大丈夫だから続きしようよ♥頑張って気持ちよくしてみせるから、ね?♥」
ダメかな?と上目遣いをすると…予想通り私のお願いは聞き入れてもらえた。
お兄さんほんとに上目遣いに弱いなぁ♥嬉しいけど♥

2

また精液を出せると思ってビクンビクンっっておちんぽがお兄さんの意志と無関係に暴れてる。
お兄さんはごめん…って恥ずかしそうに謝るけど私はむしろがっついてくれるとそれだけ欲していてくれたんだと分かってきゅんとしちゃった♥
「いいの♥さぁ続きしようよ♥」
再びのお誘いにはすぐに頷き、ぐちゅりと水音を立てておちんぽが動いていく。
「あう♥最初から一番奥っ♥トントンしちゃだめだよぉ♥んやぁ♥」
充分すぎる潤滑液で動きやすいのかさっきよりも攻めっ気が強いような気がする。
私から誘ったから気兼ねがないのか遠慮せずにどちゅどちゅ突いてくれるからありがたいけど…こんなのすぐにイかされちゃう♥
がっついてる感じがするのに腰の動きは単調にならず、今はぐりぐりとポルチオを先っぽでこねこねされちゃってて変な声が出てしまうけど自分じゃ抑えられない。
「ん"ん"う"うぅぅっっ♥♥はうぁぁぅうぅあぁ♥♥♥だめっ♥それだめなやつっ♥♥♥うぐぅ♥♥♥」

3

頭を左右に振って最初っからガンガン快感を突き上げてくるおちんぽをなんとか受け止める。
早くも肩で息をするような状況だけどお兄さんは止まらない。
ラルバの中がペニスを奥まで飲み込んでくるから応えているだけだよ、なんて言うけど…そうかもしれないけどぉ♥
「イっちゃうっ♥もうっ♥だっ、めっ♥…うぅあぁあぁっ♥♥♥」
軽めの絶頂をすっとばしていきなり強烈な快感が身体の一番深いところから全身に走る。
びくっびくんっと痙攣する腰は快感に跳ね上がっておちんぽが抜けてしまいそうになるけれど、お兄さんの逞しい腕に抱えられて快感から逃れることを許されない。
お兄さんが逃がす気がない事を知ってぞくぞくぞくぅっと昂ってしまう。
その昂りを真正面から貫くように絶頂中のおまんこの一番敏感な所におちんぽが突き刺さる。
「♡♥♡ぁっ♡…にゅぁあぁぁああああっっ♡♡♥♥♥」

4

快感が大きすぎて一瞬何が起きたか分からないくらいだった。
一拍空けて、すぐにドカンと膨れ上がった絶頂感にまた大きく身体を振るわされてしまった…のだけど…
お兄さんがイくまでにあと何回ピストンが必要なんだろう?
その疑問の答えが出るまで、私はイかされ続けることになったんだけど、五回目くらいから先は数える余裕なんか一切なかったから結局は分からなかった。
完全に屈服させられているおまんこは愛しいお兄さんの欲望を受け止めることに最上の幸せを感じている。
久し振りにやってきた一突き毎に快感と幸せの最高点を最高を更新していくフィーバータイムだった。
こういうのはいつスイッチが入るか分からないから入ったら全力で楽しむべき。
ただ、自分はヘロヘロになって記憶も朧気になっちゃうのが困ったところなんだけど。
既に何回イったか分からない多幸感が形を持って溢れそうな頭にお兄さんの声が届く。
どんなにハッピー状態でもお兄さんの声だけは聞き逃すわけにはいかない。

5

お兄さんは激しい攻めなのに声は優しく、大丈夫?加減する?という感じのことを聞いてきた。
快感が渦巻いてぐるぐるしてるからちょっとニュアンスが違うかもしれないけど大筋は合ってるはず。
「だっ♥んっく♥じょ…ひゃぁぁぁっ♥♥♥」
一言大丈夫と言うだけでも一苦労。
続けてくれても問題はなかったんだけど声が聞き取れないから結局ペースを少し落ち着けてくれた。
「だ…だいじょうぶっ♥らからぁ♥おにぃひゃんもきもひよふなっへぇ♥♥♥せーえきっちょうらい♥おねがぁい♥♥♥」
口が思うように回ってくれないけどこれももういつものこと。
まだ言葉のていを成しているほうだと思うし何を言っているかはお兄さんのほうで簡単に解読してくれるはずだ。
その証拠に腰の勢いはさっきと同じくらい、それ以上に快感を求めて激しくなってくる。
「んっはぅあぁぁあぁっ♥♥♥っっ〜〜〜♥んんん〜〜っっ♡♥♥」

6

ぐちゅ♥ぬちゅ♥ぶちゅ♥ずちゅ♥おまんこをおちんぽが何度も何度も突いて突いて突きまくる。
汗か涙のせいでぼやける視界の中で、お兄さんの瞳がしっかりと私の目を見つめてくれているのは分かる。
いいようにお兄さんに犯されているような状況だけど私は溜まらなく嬉しくなっていた。
もっと私の身体を使ってほしい…愛してほしいという想いが強くなる…ううん、お兄さんのことを考えるだけで幸せ…
そんな人に実際に愛されて求められて腕の中に抱かれている。
ああ、もうどうにかなってしまいそう…♥
「おに…さぁ♥んんっ♥だいすき♥りゃいすきっ♥だいすきぃ♥♥」
何百…もしかしたら何千と言っているかもしれない言葉が勝手に口から飛び出していく。
言葉はお兄さんの耳に入ると彼の中で燃料になって力強く彼を突き動かす。
そして彼の激しい情動に触れて、また言葉は勝手に紡がれていく…射精するのが先か私の体力が尽きるのが先か…どっちかな…♥

7

お腹の中が全部おちんぽでいっぱいになっているんじゃないかと錯覚するくらい大きな存在感で私の中が満たされる。
「うぅぁ♥んひぅ♥イ"グッ♥ダメダメダメダメッ♥♥またダメになるのがクるっ♥キちゃうっ♥♡♥」
お腹を抱えるように守るようにぎゅっと抱え込んで極大な快感に備える。
赤ちゃんはこんな中でも眠っているみたいで平気そうに穏やかだ。
大丈夫なら安心だけど、呑気なぽやっとした子が産まれてきそうだなと思ってクスリと笑ってしまう。
手をお腹に当てている分、自分の身体を支えることができなくなってしまったけど、お兄さんが抱え込んでくれたから変に身体がブレることはない。
覆いかぶさるように抱きかかえながら腰を打ち付けられて私はほとんど身動き出来ず、腕の中で快感に喘ぐことしかできない。
「あ"あ"っ♥う"あ"っ♥♥きもちぃ♥おちんぽすごぃよぉ♥」
燃えるように熱く感じるぶっといおちんぽは全身の血が集まっているんじゃないかと思うほどに限界まで大きくなっている。

8

そんなおちんぽがどくんっ!どくん!と脈打つものだから私の小さなおまんこは悲鳴を上げちゃう。
幸い妖精の身体は柔軟におちんぽを咥えこんでくれるから裂けるような心配はない。
しっかり躾けてもらったから痛みも全然ない…んだけど、つまり快感だけが大きく増幅していくということで…
目の前がチカチカ弾けてもう完璧にお兄さんしか見えない。
全部の感覚がお兄さんのみを捉えて他の全てを忘れてしまったかのよう。
ただ、私とお兄さんの間に一つ輝く大切な物だけはしっかりと感じることができた。
「おにぃさんっ♥せいえきぃ♥いっぱい♥いっぱいらしてぇ♥」
お兄さんも限界が近いのを感覚的に察知する…最大限気持ちよく射精できるように、私は気持ちのいい穴に徹しようとする…のは、ちょっと無理みたい。
お兄さんは射精がしたいんじゃなくて、私と愛のあるセックスがしたいのだから。
そう訴えるように鉄砲水のように迸る私への想いが叩きつけられる。

9

お兄さんは自分で意識してるわけじゃないらしいけどこういう盛り上がりが激しい時に限界いっぱいまでくると熱い、熱くて心も身体も蕩けてしまうような愛の言葉を射精するまで延々と紡ぎ続ける。
時に熱く時に優しく…それがまた始まった。
これをされると私は多幸感で意識が飛びそうになる。
飛びそうになった意識はお兄さんの言葉で繋ぎ止められて気絶することも許されずに延々最大絶頂に導かれ続ける。
「♡っ♡あっ♥♡ひぃ♡しん♡じゃぅぅ♡♡♡」
愛に押しつぶされて一回休みになりそうな経験なんてそうそう出来るものじゃない。
…私はこれで何度目か忘れてしまったけど♡
早く、早くトドメを刺してほしい…♡…でもこの感覚をずっと味わっていたい…♡
そんな葛藤する心すらもすぐに蕩けて愛の言葉の中に沈んでいく。
「すきっ♡すきすきっ♡だいすきっ♡すきぃ♡♡♡」
身動きのとれない今できる唯一のこと…お兄さんへの愛を伝えることにのみ没頭していく。

10

全力疾走したかのようにぜぇぜぇと息が荒くなってくるけど愛の言葉は止まらない。
私がこの世で一番愛している人が激しく熱く、私の名前を何度も何度も繰り返して呼び掛けて好きだと言ってくれる。
私をこの世で一番愛してくれている人へ響き合うように愛していると叫ぶように伝える。
ああ♡この声が、心が混じり合っていく時間のなんて素敵なことだろう。
歓喜の涙がボロボロ零れてお兄さんの顔が滲んでしまうのは困るけど…♡
ぎゅぅぅ…!お兄さんが一際強く私の身体を抱きしめる。
くる…♡そう思うのと同時に私からも脚を絡めて精液を一滴も逃さないように固定してしまう。
精液が迸るのと、お兄さんが好きだ!と叫ぶのが完璧に同時だった。
びゅるっ!びゅぐるるるるるっっ!!!どぷっ!どぷぽぉ!!
お腹の一番奥で濃度の高い粘度も凄い精液が一気になだれ込んでおまんこが拡張されているような感覚さえした。

11

「うあぁあぁあぁぁぁぁぁっっっ♥♥あぁっ♡♡うっ♥んんんっっ♥♥♥〜〜〜〜〜っっ♡♡♡」
全身をしっかりと包まれて身もだえることも出来ずに極大の愛を注がれる。
「ふっ♥うぅぅぁうぅ♥♥すきっ♡♡あうぅぅぁ♥♥あいっ♡♡しっ〜〜〜♥♡てるうぅぅっっ♡♥♡」
弾ける快感に呑まれながらもようやく一番大切なことを伝えて、あとは暴力的なまでの愛の奔流に身を任せた。
どれだけ溜まっていたのか精液は注がれるままの勢いでどくどくと繋がっているところから流れて行ってしまう。
それを惜しく思うこともできないくらい次々に塊のような精液が子宮口に打ち込まれる。
「んうぅぁあぅぅ♡すご、いぃぃ…♥んあ"あぁぁっっ♡♡♥♥♥」
ぐりゅぅ…!っと最後の一雫を注ぐために先っぽが捻じ込まれて絶叫する…♥

12

叫ぶ私の口はまたしてもお兄さんの唇が塞いでくれた。
唇を押し付けるだけのキスだったけれど、君は自分だけのものだと言うような強い愛情と欲望を感じて、私はまた一段高い絶頂に誘われてしまった…♥
どのくらい経ったか分からない…二人とも身体が固まってしまったみたいにじっと動けずにいる。
快感で頭が馬鹿になって身体もマヒしてしまったのかもしれない。
少しづつ快感がじわじわと溶けて普通に受け止められるだけの大きさになってきたところでようやくゆっくりと身体を弛緩させていった。
唇が離れそうな気配を感じて、首に腕をまわして捕まえさせてもらっちゃった。
もう少しこのままがいい♥お兄さんはその無言のお願いを受け入れて、しばらくそのままでいてくれた。
代わりに私が抱きしめていたお腹を撫でながら幸せそうに目を細めるお兄さん。
あんなに激しく求めてくれた人とこの優しさしか感じない人が同じ人なんだなと思うと少し不思議。
気怠い身体には早くも気力が満ちてきている…次はどうやって愛してもらおうか早速頭を悩ませるのだった。

百六話

1

私は首に回していた腕をゆっくりと解いて、早速続きをしようよとお願いするために口を開く。
「ねぇ♥もう一回しよぉっ…おぉ?あれ?」
喋ってる間に視界がくるんと回って気づいた時には枕に埋もれるようにうつ伏せになっていた。
お兄さんが状況がいまいち分かっていない私の身体を支えて息ができるようにと体勢を整えてくれている。
抜かれることなくまだおまんこの中で暴れ出しそうなおちんぽの感じですぐに分かる。
私が何を言うまでもなくお兄さんのほうがまだ私を求めてくれているのだと…♥
考えている内にバックの体勢が整い、あとはお兄さんが腰を振り始めるだけで濃密の性交の時間は再開できる。
にも拘らずお兄さんは、本当なら有無を言わさず強引に快楽に堕とすことができるのにそれはしない。
私がお兄さんのアクションを黙って待っていると顔をぐっと近づいてくるのが分かる。
荒々しい息が耳元の髪を揺らして頬を擽ってこそばゆい。
チラリと視線を送るとお兄さんは心から申し訳なさそうに、我慢出来ないからもう一回させてくれないかと凄く下手に出てお願いしてくるのだ♥

2

大切にしたいけど自分の衝動を抑えられないというのがありありと伝わってくる。
お兄さんはたった一言、やらせろと命令すればいいのに逆に私が一言、嫌と言えば我慢してくれるだろう。
なんでこの人はこんなにエッチなのに優しいんだろう?
でも…私はこの人のこういうところも大好きなんだなぁって改めて分かってしまう…♥
目を瞑って少しだけ考えるふりをする。
お兄さんは黙って私の顔を見ているようだけど、そうしていると少しづつ熱気が薄れて優しさが表に出てくる。
薄く目を開くとがっついてしまったことを反省しているのかぐりぐりとシーツに頭を押し付けて唸っている。
それが可笑しくて吹き出してしまった。
クスクス笑っているとちょっと赤くなった顔をまたこちらに向けて、どうなの?と視線で問いかけてきた。
いいよ♥と一言言うのは簡単だけど…
「…お願い聞いてくれる?」
そう聞くと、条件を出してくるのも想定内だったのか慌てることなく何かな?と先を促される。

3

「お兄さんが満足できるように本気で愛してほしいな…って♥うふふ♥それでね…口…口をね…♥塞いでくれないと、たぶん…すっごい大きな声出ちゃう、から…♥手で押さえてほしいな♥」
よっぽど外まで届くようなことはないとは思うけど…そう言うと私もかなり乗り気なのだなと嬉しそうに首肯した。
…本当はこう言っておけば声が漏れないようにすれば本気で犯すように突いてくれないかなっていう目論見もあるのだけど…
今の私はたぶんお兄さんが思ってるよりもずっとやる気満々なのだ。
お腹だけ気を付けて後は全部お兄さんにお任せ♥
なんとかおまんこを締めるだけの気力と余裕が残ればいいなと淡く期待しておく。
「そういえばなんでバックなの?」
別に私はどんな体勢でも構わないんだけどね。
正常位から変更する意味は何かあったのかと問うと、少し躊躇うような間の後に…顔を見ながらだとどうしても力をセーブしすぎちゃうから…と耳元で囁かれた。

4

慌てて、もちろん優しくするつもりだけど…と気まずそうに続けるお兄さん。
これは期待以上にケダモノモードになっているものとみえる。
「んふふ〜…♥お嫁さんの了解を得る前に激しいプレイに移行しちゃうなんていけない人♥」
ぺしぺしと羽でお腹を軽く叩くと面目ないと情けない声を出して、今にもやっぱりやめようかと言い出しそうな雰囲気だ。
ここまでその気になってるのにそんなことを言われては困るので急いで言葉を続ける。
「でも私からお願いするつもりだったからちょうどよかったよ♥」
出来るだけ首をまわして視線を向けながら舌を出してみると、人のことは言えないじゃないかと頭をわしゃわしゃとちょっとだけ強めに撫で繰り回される。
「きゃんっ♥ごめんなさぁい♥でもエッチなお嫁さんで嬉しいでしょ?♥」
どうなの?と聞くようにまた羽で身体を擽ってあげながらお尻をくねらせる。
いきり立つおちんぽをいきなりきゅきゅっと咥えこまれて言葉もなく震えるのを見るに嬉しいのは間違いなさそうだ。

5

動けずにいるお兄さんの脇腹を羽でこしょこしょと擽ってあげる。
おちんぽが入っているから私にもぞわぞわ〜っと快感が昇ってくるけど今は楽しさが勝っている。
バックで伸し掛かられるような体勢なのに主導権を握れているのが何だか可笑しいけど、すぐに立場が逆転してしまうだろう。
わしっと大きな右手がお尻を握った瞬間それだけで羽の動きを止めさせられる。
媚びるように二、三度軽くはためかせてから小さく畳んでお兄さんが動きやすく…私を犯しやすいような体勢になる。
ほら♥早く私を犯して♥声も視線もなくても気持ちは簡単に通じてくれる。
お望み通り強めにするから何か異常があったらすぐに言うようにとしっかりと約束させられる。
「大丈夫♥お腹おっきくなっても気にせずにエッチできる妖精に生まれてよかったって本気で思うよ♥」
遠慮せずに思い切りやってよとお尻を突き上げて一番奥に先っぽが食い込むのも気にせずに根本へお尻をぐりぐりと押し付ける。

6

そのお尻の感触を確かめるように何度か撫でてからまた鷲掴みにされる…♥
痛くはないけど絶対に振りほどくことは出来ないだろう絶妙な力加減だ。
おちんぽは急激に成長するようにギチギチと音が聞こえんばかりに膨張している。
太すぎる肉の杭がずっぷりとお腹の中を心地よく圧迫してくる…♥
挿入されているだけでイき狂いそうで、早く滅茶苦茶にしてほしいよと甘えた声が出てしまう。
「はやくぅ♥はやく動いてよ旦那様ぁ♥何か気になることでもあるの?」
必死におねだりをすると、見えないけどお兄さんは首を横に振っているみたいで、気持ち良すぎてすぐに射精してしまいそうでどう動いたものか考えていたんだと困り半分喜び半分くらいの塩梅の声で教えてくれる。
「いいよ♥射精しちゃえ♥何度でも射精していいからぁ♥これ以上焦らされるとおかしくなっちゃうよぉ♥」
お兄さんは重ねてのお願いに動きながら考えることにしたのか、お尻と腰を掴みなおすと本気の突き込みのために一度ずにゅぅ〜…っとおちんぽをぎりぎりまで引き抜きにかかるのだった。

百七話

1

ぶびゅっ!どぐっ!どくっ!
お兄さんがぎりぎりまで引き絞るように引いていた腰をずぱんっ!と打ち付けると同時に精液が迸った。
いくらもう射精しそうだという段階だったとしても二人とも予想外で一瞬リアクションが遅れた。
射精していいと言ったけど本当にするなんて…♥
「♥♥♥〜〜〜あっ♥んっ♥むぐぅぅ〜〜〜…っっ♡♥♥」
膣内を荒波が地を削るような勢いを連想するようなくらいの精の濁流に叫びそうな私の口は事前に約束していたとおりにお兄さんが手で覆って塞いでくれた。
本当なら身体の外に逃がすことのできる性なる絶叫は体内に籠って無茶苦茶に暴れているみたいだ。
「んむっ♥んんむうぅぅ〜〜〜っ♥♥♥」
だらだらと涎が垂れてお兄さんの手を濡らしてしまうけど手は口にしっかりと添えられて離れることはない。
お兄さんのほうも予想外の射精に身体も心もグラついているのがぶるぶると震える掌から伝わってくる。
二人でガクガク震えながらスパークする頭の片隅で呑気に懐かしさを感じてしまう。

2

一突きで絶頂しちゃうのは初夜で、口を押えられてるのは阿求様が訪ねてきた時だったかな…
そんなことを快楽に白くぼんやりと染まる意識の中で現実逃避気味に考えていたのに、お兄さんが体勢を崩してぐぢゅんっ♥ってポルチオに追加絶頂をプレゼントしてくれるものだから全部吹っ飛んじゃう♥
「う"がぁ♡♥ぁっ♥ひゅっ♥ふぅうぅっ♥♥♥」
おちんぽにぐりぐりと身体の中を押し上げられるみたいに空気が口から漏れていく。
息を全部吐き出し切ってしまうくらいにおちんぽいっぱいにされて本当に気絶一歩手前かも…♥
激しめとは言ったけどここまでされるとは…うん、お兄さんからしても事故なのは分かるんだけど…されちゃうとは思わなかったなぁ…♥
喘ぐように口からペロンと飛び出していた舌と唇の動きで空気を求めているのが伝わったのか慌てて手を外してくれた。
「ひゅあぁ♥ぜっ♥はぁ…はあぁぁ…ぁぁっ♥♥♥…あぁ〜…♥…いきなりハードすぎだよぉ…♥」

3

くったりと枕に頭を預けてぷぅっと頬を膨らませて見せると君もそうしてくれと言ったじゃないかと、とんとん子宮口を揺らして抗議してきた。
「んひゅあぁあぁ♥♥そうでしたぁ♥」
ぐりぐりと布団に頭を擦り付けて快感を堪えつつ可笑しくなってクスクス笑ってしまう。
私の笑いが伝播したお兄さんも軽く笑みを浮かべて、落ち着くまで優しく背中を撫でてくれるのだった。
もう♥激しくしようって言ったのにすぐ優しくするんだから♥困った人だわ♥
う〜んそれにしてもセックスってこんなに笑うものなのかしら?
…でも、まぁ楽しいんだから仕方がないよね♥
背を撫でてくれる手にふわりと羽を重ねて静かにそっと擦り合わせる。
私はほとんどうつ伏せの状態だから見えないけど鱗粉が薄く宙に舞って煌いていると思う。
お兄さん鱗粉の輝きが好きみたいだからサービスサービス♥
呼吸が整うまで、たぶん二分もかかっていないくらいの時間そうしてクールダウン。
そうしてすぐに、これ以上は熱が逃げて行っちゃうから続きしようよとてふてふと羽で腕を叩く。

4

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ラルバに乗せられてどうにも気分が高揚してしまう。
全部彼女のせいとは言わないが積極的に煽ってきているのは確かなのでちょっとだけ本気になってもいいかなと思う…のだけど現実ではいつもどおり優しく身体を撫でてあげている。
スイッチが入る時は勝手に入って限界まで盛り上がるんだからこれでいいのだ…
射精したばかりで若干精神が落ち着いていたため、そんな事を考えていると背を撫でていた腕をラルバが羽で軽く叩いて続きをしようよと促してきた。
かなり精液を出したような気はするが、まだまだ貯蔵されているようでペニスも射精し足りないと言わんばかりに硬さを保ってラルバの膣を貫いている。
意識を向けるとわずかに落ち着きかけていた性欲の火はあっという間に炎になる。
一分もせぬうちにガッチリと自分の内のスイッチが入って自分で呆れてしまう。
それだけラルバが魅力的なのだと思えば納得できるが。

5

ラルバはまた口を塞いでくるようにジェスチャーしてくるが気に入ったのだろうか?
こういう危なげなプレイは苦手なのだが…まあ合意の上でなら嫌いでもないけども。
自分でも気づかぬ内にわくわくしてきてどうしてやろうかと悪い考えを働かせる。
何かないかと周囲を見ると後で身体を拭いてあげるために用意してある数枚の手拭が視界に入る。
少しだけ迷ったが結局それを手繰り寄せて緩く猿轡を噛ませてみた。
道具を使われるとは思っていなかったようで少し驚いていたが軽めにしたのもあって、これはこれでいいかも♥なんて言いそうな感じで楽しそうだ。
「むぐ…むあむあ…もにぃふぁん…おひいあぅ…んふふ♥」
口を塞がれても楽しそうなのは、それだけ信頼してもらっているからだろう。
しかし妊婦相手に特殊なプレイをすると思うとただでさえ幼い外見もあり背徳感が凄いことになる。
「んぐ♥あ〜…♥むぐむぐ…♥」
何を言っているか分からないがペニスが膨張してきているのをからかっているようだ。

6

自分もたいがい変態だなと分かり切ったことを再確認しつつ…手繰り寄せた手拭をもう一つ使って目隠しをしてしまう。
こちらも緩めにしたが薄暗い夜の中で僅かな灯りしかないのでほとんど何も見えないことだろう。
目隠しは流石に予想外だったのか急にしおらしく静かになってしまった。
嫌がっているわけではないようだが何をされるか分からなくて不安なのだ。
ちょっとやってみたくなっただけで嫌なら目隠しもすぐに外すよと伝えると安心してくれた。
目隠しは…とらなくてもいいらしい。
好奇心の塊みたいなものだから試してみたくなってしまったみたいだ。
自分でやっておいてなんだがちょっとやり過ぎた感が強いので拒否してほしかった気持ちすらある。
しかしラルバが続けろと言うのなら責任持って最後までお相手するのみ。
ラルバは既に調子を取り戻し、楽しそうにそわそわと身体を揺らして抽挿を待っている。
この可愛らしいお嫁さんを滅茶苦茶に愛してあげたい…その想いがむくむく膨らんでくる光景だ…

7

逸る気持ちを鉄の意志で抑え込みラルバの耳元へ口を寄せて可能な限り優しい口調で、次も激しめで問題ないんだよね?と言外に首を横に振ってくれという想いを込めて問いかける。
ラルバは雰囲気でこちらがまたかなり本気だと察してくれて少し考えるような間が空いた。
じっと見つめて返事を待っていると…
「ん…♥ひいよ…♥」
籠った声で明らかに肯定するような言葉を返しながら首を縦に振った。
この子は本当に一直線だな…分かり切った返事に、ぐっと目を瞑って本当に大丈夫だね?と質問を重ねる。
しかし返事は変わることなく首は縦に振られることになる。
その動作一つ一つがこちらの欲望を刺激しているのにも気づいていることだろう。
身体を起こして本気の抽挿をするべく腰を掴む…その前に、最後にお腹を撫でて様子をうかがう。
お腹は…赤ん坊はいつも通り何事もなく穏やかな調子を保っている。
逞しい子が産まれてきそうだな…安心しつつそんな事をかんがえてから、気持ちを切り替える。

8

今から犯しぬく可愛いお尻を掴んで、ラルバにも今から思い切り君を犯すと伝えるように強めに撫でてやる。
その想いは確かに伝わっているだろうに挑発するようにお尻を振ってくるものだから熱が上がる一方だ。
自分で作り上げた状況ではあるがどうしてこうなったのだろうと悩んでしまいそうだが、そんなことをしている時間はない。
がっつり種付けするつもりで射精しよう…そう心に決めて突き込みのために腰を引いていく。
先ほど射精したのもあり今度は同じように射精することは無い…はずだ。
実際どうなのかは知らないが自分にとっては最上至上の名器なので射精すること自体は容易いのだ。
なんとか性感を高めに高めて射精まで辿り着かなくては…
いっそ一旦完全にペニスを抜いて小休止することも考えてみたが、それは自分が我慢できそうにないし何より膣口ギリギリの所でいつまでも動かずにいたものだから…
「んぅ…♥やめひゃやらぁ…♥むぅぅ〜…♥」
ラルバがか細い声できゅんきゅん鳴くように切なくおねだりしてくるのだ…中断なんてできるわけもなく、求められるままに欲望を突き込んであげるのだった。

百八話

1

今度は射精をなんとか耐えることができた、が…膣内の熱さと精子を絞りに来る激しすぎる脈動に引けそうになる腰を前に進めるのに必死で射精する余裕がなかったとも言える。
目隠しプレイのせいかは分からないがかなりの興奮状態だ…これで腕まで縛ったらどうなるのかとまだ幾らか枚数に余裕のある手拭の山へと視線を送ってしまう。
そして我慢出来ずに身を乗り出し…同時に膣奥をゴリゴリ抉ってやると可愛い悲鳴が上がった…手拭を取って絶頂にぎゅっとシーツを握る手を解かせて後ろ手に縛らせてもらった。
勿論痕が残るようなキツさではなく、力を入れれば解ける程度の極々軽い緊縛に過ぎない。
嫌がるだろうかと内心かなり不安ですぐにでも解けるように手拭の端に手をかけてリアクションを待つ。
すると不安や嫌悪などは微塵も見せず、興奮したようにふぅふぅと息を荒くしているあたり似た者夫婦か。
いつでも解いてあげるからちょっと腕も縛らせてね、と言うと何度もコクコクと頷かれて簡単に事後承諾を得ることができた。

2

しかしこれは予想以上に欲望を掻き立ててくれる光景だ…
小さな可愛いお嫁さんは自由と光と声を奪われて成すがまま犯されるしかない状況なのにそれを望んで口からも膣からもだらだらと涎を垂らして暴力的な愛に晒されるのを今か今かと待っている。
これはしてはいけないプレイだったなと思いながら身体を止めることが出来ずにいる。
ラルバは縛られて動けないのだから自分が能動的に動くしかないのだし、ここまでさせてもらったからには思い切り楽しむ方向に舵をきるべきだ。
手首で縛った手拭を引っ張ってラルバの上体を少し浮かせて上から気持ち体重を乗せて覆いかぶさる。
そして敏感な触覚を指で軽く擦りながら性感帯と化した耳を舐る。
「〜〜〜♥♥うっ♥むぐっ♥うぅ〜♥♥」
上々の反応を返すのを確認してからペースは緩く、しかし一度一度を強く膣壁をこそぐように腰を打ち付ける。
「ふぐぅぅっ♥むぅ♥むぅ〜♥」
ラルバは何を言っているかは分からないが明確に悦びの声を上げている。

3

くぐもった絶叫が耳を貫くたびに手に力が入り愛撫はより激しさを増していく。
手拭を引く手を重力に引かれてその形を大きく震わせる胸へと移動させて欲望のままに揉みしだく。
「ぐむっ♥んあぁうぅっ♥♥」
ツンと立った固くシコる乳首をコリコリと強めに、乳房全体を乳を搾るように気持ちよい所を余さず刺激してやる。
大きくなってきたとはいえ元々体格差もあり零れそうにはなるが可愛がってあげるのにまだ支障はない。
荒々しく熱い呼気をラルバの横顔に吐き掛けながら彼女の身体を思うままに貪る。
どぢゅんっ!どぢゅんっ!痛みを感じそうなほど力強い突き込みが何度も小さな膣を貫いていく。
それでも聞こえてくるのは悦び一色の発情しきった雌の嬌声であった。
自分が与えるものならば何でも喜んでくれるのではないかと錯覚してしまいそうだ…
それほどにゾクゾクと快感の波がラルバの内を駆け巡り満たしていくのを密着した肌から感じる。
羽を小さく畳むことも忘れそうなのか激しく痙攣しているようだ。

4

羽に止まらず突き出したお尻と太ももがペニスを打ち込まれるたびにガクガクと激しく痙攣する。
「うぐぅっ♥いふっ♥いうぅぅっ♥♥♥」
快感に呑まれて泣きそうな…いや、実際に感涙を流しながら敏感にイきまくっている可愛いラルバの様子を見続けていたせいでグラグラと揺れ動いていた精神がガクンと振り切れたのを自覚する。
強くするから全力で感じてくれ。
それだけ言うとリアクションも待たずに今まで以上に強くガツンとペニスを突き込んだ。
「ふっ…♥うぁぅうぅぅっっっ♡♡♥♥♥」
突然の衝撃に一拍遅れてラルバが強く深く絶頂する。
その声を受けて我武者羅に彼女を犯し始める。
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!杭を打ち込むように強すぎる…激しすぎるピストン。
一突きごとにラルバがイき狂っているのがダイレクトに伝わってくるし、自身の内でも欲望とグツグツと煮立って精液がぎゅんぎゅん濃縮されていくのが分かる。

5

「 ̄ ̄ ̄ ̄Z___ッ!♥!―――z___ッッッ!♥!」
もはや声のていを成していないラルバの崩れ過ぎた嬌声が布団の中で籠って全身から染み入ってくるようだ。
快感が蓄積されすぎてギュゥゥッ…!っと身体が硬直してしまっているくらいだ。
それによりキツクなる膣も容易く貫けるほどに自分も最高に興奮してペニスの硬さも少々おかしなことになっている。
そんな状態にありながらも膣内は驚くほどにキツイが柔らかい不思議な感触だ。
ラルバの膣はお腹に子を宿しながらも今この時だけは男を気持ちよくしての精を受けるためだけの器官として極上の快楽を引き出してくれている。
「―――〜〜〜ッ♥♥♥ァ…―――ッ♥♥♥!!!」
激しすぎる絶頂の渦に呑まれ、ラルバはいつ気を失ってもおかしくないだろう。
声を我慢することが出来ない…いや、我慢するということすら忘れてしまっているのか喉が潰れやしないかと心配になるほど叫び続けているので轡をしたのは正解だったかもしれない。

6

だがそんな轡も無いも同然に大きく漏れ出す声に、合わせて腰の動きは速くなっていく。
触合う肌を惜しみながらも身体を起こして抽挿しやすい体勢へと移行して更にスピードを増す。
可愛いお尻は肌を打ち付け合ったせいで腫れたように赤くなってしまっているが構わず力強く肌を打合せる。
どぢゅっ!どぢゅんっ!どぢゅんっ!最後の一線を守って子宮口には亀頭を抉りこませないように気を付けているがどれだけ意味があるやら。
散々激しく愛され続けた秘部はどろどろになっており、おもらしをしてしまったかのように愛液を潮が太ももを伝いぐっしょりとシーツを濡らしている。
角度の関係でよく見えないが目隠しと轡も涙と涎で濡れていることだろう。
汗で視界が滲む中、一心不乱にラルバを求め、彼女の中に注ぐ精液は遂に射精の段階に移ろうとしている。
射精が近い…二人ともそのことに気づいて熱狂は更に箍が壊れたように熱が上がり続ける。
快感の爆発を前にチリチリと頭の中が痛む。
その痛みを振り切るように一層強く腰を打ち付け、ペニスでギチギチの膣肉を貫き通した、瞬間。

7

極限まで凝縮された精液の塊がラルバの一番弱いところを容赦なく叩いた。
「―――――ッ♥!―――z___/|/ ̄ ̄ ̄Z___ッッ♥!♥!♥!」
弓なりに仰け反りガクガクと震えることしかできないラルバに、どびゅっ!どぐっ!どぽぽぉ!と続けざまに噴き出す精液を注ぎ続ける。
高揚し過ぎた精神は射精を受けただけで爆発的な快感を生みだして小さな身体の内を際限なく反響増幅し続けている。
こちらもガクガクと震えながら腰が抜けそうなのを気合のみで耐えてラルバの腰を決して離さない。
びゅっ!びゅぷっ…♥…どくっ…とくとくっ…♥濃縮し過ぎたのか勢いが強い時間は幸か不幸か短めで、ラルバの身体からも徐々に力が抜けて崩れ落ちるように枕に頭を預けて小さく唸っている。
「ふぐっ…♥うぇ…♥ふうぅぅ…♥」
流石に快感が強すぎたのかちょっと泣いてしまっているみたいだ…
震える身体をなんとかコントロールして、まずはゆっくりと身体を反転させて正面から向き合う形にする。

8

自分の手が触れていた部分…ちょっと赤く腫れた汗に塗れた乳房が生々しい。
射精の快感に焼かれてぼうっとする頭はうまく回ってくれずに、とりあえず呼吸をしやすいようにしようと猿轡から優しくはずしてあげることにした。
予想通り唾液でぐっしょりの手拭を外してあげるとほんの少し覆い隠していただけの艶やかな小さな唇にドキリとさせられる…その口から…
「…おにぃ…さん…♥…えへ、へぇ…♥…だいすきぃ…♥」
なんて言葉が飛び出して来たらペニスが再びいきり立つには十分すぎるというものだ。
あっ…♥とラルバも気づいたようだがもう遅い。
可愛い唇に、むちゅぅ〜〜〜…♥っと音が聞こえんばかりにむしゃぶりついた。
それだけでラルバは絶頂に誘われて膣内は再びビクビクビクンッ♥と激しく痙攣した。
大きく拡げられた脚が、太ももが同じくぶるぶると震えて…これでペニスを突き込むなと言うほうが無理があるだろう。

9

いくら事前に激しくと言っても文句の一つも言っていいくらいに無茶をしたのに第一声が大好き。
止まったかと思われた精液はまたどくどくと溢れ出して膣内に流し込まれていく。
後ろ手に縛ったままで身動きの取れないラルバを押し倒して強く抱きしめながら精を注ぎ続ける。
尽きることはないのではないかと思えるほどの愛が身体を包み込んで幸せで息が詰まって死にそうだ。
呼吸も忘れてキスをし続け、思い出したように息を吸ってまた唇を合わせる。
そんなことを二桁繰り返す頃、なんとか理性が仕事をし始めてくれたようで離れがたい気持ちを強引に抑え込んでゆっくりと…ゆっくりと身体を離してラルバを見下ろす。
幸せそうに蕩けた顔でひゅぅ…♥と喉から空気が漏れるような喘ぎ声を零してから絶頂で震え続けたせいで少しぎこちない動きで確かな笑みを形作って見せた。
「♥…だいすき♥…だいすき♥……だ〜いすき♥」
ラルバは自由になった言葉で、再び歌うように愛情を伝えてくれるのだった…

10

くったくたに疲れた身体に活力が戻るまでしばらく静かに肌を重ねて余韻に浸った後、ようやく目隠しと腕の拘束を解いて完全に自由にしてあげる。
緩慢な動作でゆるりと首に腕を絡めてぐいぐいと引っ張られるが、まだ力が入らないようなのでこちらから距離を詰める。
真正面息のかかるような位置までくると、ありがと♥と一言言ってから…
「んっ♥ん〜…♥やっぱり自分で動けるほうが楽…かな?とっても刺激的だったけど…♥」
お兄さんも同じでしょ?そんな問いかけに頷くしかないのがちょっと申し訳ないような気分。
妊娠後期にするようなプレイではなかったよな…と反省していると、
「でもほら♥妖精だから大丈夫だって♥お兄さんならもしも私が人間なら我慢できたって♥」
私の体質のせいでもあるから気にしないでと言ってくれる。
そんなに甘やかされるとダメになってしまいそうだが、正直ありがたかった。
同時に、もっとちゃんとしないとなと思わされる。

11

「ほらほら難しい顔しないの♥…また今度同じようなことしたいって言ったら怒る?」
後半は蚊の鳴くようなかなり小さな小声の問いかけであったが、大げさに反応してしまう。
またしたいの?とつい聞いてしまうが、ラルバはダメ?と可愛く小首を傾げる。
死ぬほど気持ちよかったのは事実だが、ちゃんとしようと心新たにしているタイミングで言われるとグラつく。
そして、結局は身体の調子が凄くいい時だけだよ、ということになってしまうのだ。
また押し切られてしまった…ラルバにお願いされるとどうにも断りにくくてしかたがない。
まあ今回みたいな時は若干自分主導でやった分負い目があるというのもあるが…
どうしたものかと眉を八の字にしつつ、とりあえず今夜はお互いにもう充分楽しめたということで寝る準備の段階へと至る。
約束どおりたっぷりと精液を注がれてご機嫌なラルバは疲れて眠そうに目を擦りながらも少しでも話していたいと懸命に眠気と戦っている。
そんな彼女の身体を拭いてあげながら自分も眠気に目を擦る。

12

夢中で気にならなかったがかなり激しく動き続けたので疲れが出たか。
一通りラルバの身体を拭き終えると気が抜けて彼女の横に移動すると同時に身体から力が抜ける。
このまま眠ってしまいそうだと思っていると、ラルバが欠伸を噛みながら自分の番だとこちらの身体を手拭で拭き始めた。
自分でやるよと言うものの私がやると言って聞きそうにないのでお任せすることに。
眠りそうになるのを堪えながら心地よい温かさに身を任せていると、
「温かいね…冬でも、すっごく温かい…♥」
手を止めずに視線を合わせて柔らかに微笑まれる。
そういえば今は雪が降っているのだったか…そんな事も忘れるような温かさだ。
ああ、温かい…途切れそうになる意識の中でなんとかそれだけ言う。
「うん…♥ん…♥よし…拭けたぁ…くあぁ………んにゅ…お話…したいけど、おやすみぃ…♥」
おやすみ…聞こえていないかもしれないが返事を返して、自分も目を閉じる。
冬はまだ始まったばかりだが温かく乗り切れそうだ…そんな事を思いながらゆるりと眠りの中へと沈んでいくのだった。

百九話

1

ラルバと楽しく暮らすうちにいつの間にか忘れかけていたことがある。
それはラルバの定期健診の日に突然目の前に突き付けられた。
ラルバが先生に母子共に何の異常もなく健康であると太鼓判を押されている隣の部屋。
自分はイナバさんから自分に渡すようにと預かっていたという手紙を一人で読んでいた。
内容は博麗神社に来るように、という簡潔なものであった。
名前は書いていなかったが誰が送って寄越したのかはすぐに分かる…というか一人しかいまい。
直接家に乗り込んできたりせずに一人で目を通せるようにしてくれたのはラルバに気を使ってくれたからだろうか。
このことを彼女に話すべきかは自分で決めろということか。
少し考えてから…席を外してくれていたイナバさんの元へと向かう。
手紙の内容を察してか少々浮かない顔をする彼女に鞄から包みを取り出して差し出す。
こういう日がくるだろうと今後のラルバの診察費等諸々は一応持ってきてあったのだ。
自分が付き添えなくなる日など来てほしくはなかったが…この分だとそうなる可能性はあるらしい。

2

もしも足りないようならラルバが分かるからと言いかけたが、今は受け取れないし足りなければ貴方がきちんと支払いにくればいいでしょう、と強めに遮られて何も言えなくなってしまう。
少し揺れているように見える赤い瞳を見ていられずに包みは鞄へと戻さざるをえなかった。
空気が重くなりかけたところでラルバがやってきてくれて助かったが足取りは重い。
見送ってくれた八意先生も事情は分かっているようで心なしか少し表情が陰っていたような気もする。
せめてラルバには気取られないようにと明るく振る舞うが、きっとこの時には彼女も何があったのかはだいたい察していたのだろうと思う。
何故自分が博麗神社に呼びつけられるのかだが…自分はどうやらまともな人間の枠から外れてしまったらしい。
体力気力精力が高まり続けているのは分かるが、まず思いつくのは怪我の治りも異常に早いのだ。
以前料理の最中誤って深く指を切ってしまったのだがすぐに傷が分からなくなる程度には早かった。
他に分かりやすいのは妖精の家が見えて、自分も中に入れるようになったことだろうか。

3

木に入り口があるように見えて好奇心に誘われて扉の取っ手に手をかけたらすんなり中に入れてしまったことがある。
幸い中には誰もおらずすぐに退出したので誰にもバレていないだろうし、話してもいないのだが分かる人には分かるのだろう。
妖精と交わったからといってここまで影響されることは稀…色々と資料には目を通してきたつもりだが知る限りでは初めての事例かもしれない。
それだけ本気で愛し合ったということなのかもしれないけれど、そのために調停者から呼び出しを受けることになるとは…
稗田の家で資料を預かる仕事をしていれば色々と事情通にもなるというもので、そういった人間…元人間がどうなるかも知っているつもりではある。
身の振り方は色々あるのだろうが、今代の博麗は退治する方針だと認識している。
元々こうなる可能性は八意先生に示唆されていたが、抑えられるようなものでもない。
なったらなったで考えようと思っていたが、困ったものだ。

4

帰宅するまで、そして帰宅後もラルバはこころなしかいつもより近くへと寄ってきていたが、べたべたと甘えてくるようなことはなかった。
そういうことが出来る雰囲気ではないと思わせてしまったのか…
時計の針が進む音だけが響く中で意を決して、自分がいなくなったらラルバはどうする?…そう、聞いてみた。
ラルバは…何も言わずにぎゅっと腕にしがみついてきた。
俯いて顔は見えないが、見たい表情をしているとは思えなかった。
秒針が何周かした後、ようやくラルバは口を開く。
「…一人ででも育てるよ…でも、一人に…二人にしないでね」
きっと赤ちゃんも寂しがるよ…と言ったきり彼女は何も言わなくなってしまった。
子供…せめて子供が産まれるまで待ってくれたらよかったのに、そう思わなくもないが子供の顔を見てから死ねるかと言われると絶対にお断りなのである意味情け深いとも言えるか。
常とは違う空気の中、それでも身を寄せ合って一日を過ごし…しなければならないことがあると言ってラルバを先に寝かしつけた。

5

手伝いを申し出てくれたが一人で大丈夫だからと言うと、お兄さんもすぐに来てねと大人しく寝屋へと入ってくれた。
霊夢さんからの手紙には神社へ行かねばならない日付などは書いていなかったが、そうは待ってくれないだろう…そう思い、明日向かうことに決めた。
こういうものは早く行動するに限る。
深刻に考えているが案外もっと別件での呼び出しの可能性は十分にありえる。
例えば阿求様、もしくはその仕事に関してというのはどうだろう…ないではないと思いたい。
しかし、しかしだ…きっと大丈夫、何もありはしないと決めつけてラルバのために何も残していけなかったなどということは絶対に避けなければならない。
そう思い、筆をとりラルバへの感謝と謝罪の手紙をしたためる。
寝屋で起きて待っていてくれているかもしれないので短く纏めて早く書ききってしまうつもりだったが、どうにも伝えたいことが溢れて結構な量になってしまった。
あとは念のため自分に何かあった際に財産家財の扱いについてを纏めておく。

6

仕事部屋に置いておけば仮にラルバが見つけられずとも同僚が資料等回収に来た際に発見してくれるだろう。
実はこんなことになるかもしれないと前もって一応頭の中で考えてはいたので死ぬ準備をしているにしては身体も頭も上手く動いてくれて助かる。
現実感が薄くて…もしくはとにかく動いていないと不安になってしまうからかもしれない。
そうして滞りなく動いていたつもりだが粗方準備を終わらせた時にはかなり時間が経っていた。
もうラルバは眠っているだろうし、彼女の隣で眠ってしまうと泣いてしまいそうで寝屋へは向かいづらかった。
どうしようかと悩みながらとりあえず居間へ行くと机に何かが置いてある。
見覚えがあるが以前見たものとは少し違う。
[1up]と書かれた…そうだこれは[B]とか[P]と同じものだと気づいて懐かしさを感じ、同時にこれを置いた彼女の心情を察する。
完全に見透かされていて…なおかつちゃんと帰ってくるようにと言うことか。
…土下座でもなんでもして帰ってこよう。
帰還を強く心に決めてお守りに1upを懐にしまうと、すぐに帰るとだけ書置きを残して暗がりの中、家を出た。

7

神社へたどり着くころにはいい時間になっているだろう。
妖怪などと出くわす可能性もあるが今はこちらも半分ほど人外なのだし何とか逃げ切ろう。
彼女に貰った勇気が揺らいでしまう前に、とにかく行動しなくてはならない。
道中で霊夢さんにどんなことを言われるか、それに何と返すか考えながら神社への道を歩いていった、のだが…
里を出た瞬間、妖しい金色が目の前で揺れたかと思うと神社前の階段前に立っていた。
何故?と思う前に、まだ色々考えたかったのだが…と困ってしまった。
金色…あとは何かの瞳のようなものが見えたような気がする。
あれは稗田の家で何度か見かけたことがある…おそらく八雲紫だろう。
里から神社までの瞬間移動も彼女の力なら納得がいく…いくが、何故彼女が首を突っ込んでくるのか分からない。
霊夢さんとは仲が良いと聞いたこともあるがいちいちこんなエスコートまではしないだろう。
突然のことに石段の前で動けずにいると、
「あなた、奥さんのこと―――好き?」
弾むような、それでいて凛とした、幼さと威厳が混じった年齢不詳な女性の声が背後、耳元のすごく近い位置から聞こえた。

8

愛していますよ、内心かなり吃驚していたが質問の内容が内容なのですぐに答えることができた。
この問いに対しては迷うことなどありはしないのだから。
気配はこちらの即答に声は楽し気に嬉し気にころころからから笑っている。
ひとしきり笑い声が闇の中に響いてピタリと止まる。
「奥さんといつまでも仲良くね」
それだけ言うと気配は空に滲むように掻き消えて、周りには明け方の静寂が広がる。
とても自分では心の内を覗ける相手ではないが、おそらく善意からの行動のように思えた。
少しペースは乱れてしまったが、彼女のいつまでも仲良くという言葉に気持ちを新たに石段に足をかける。
一歩、また一歩と石段を昇っていたが今更ながら瞬間移動のおかげで早く来過ぎたのではと思い至る。
まだ起きていなかったらどうしようかという心配は、境内で佇む霊夢さんを見つけて解消された。
同時に、そんなに重い内容の話じゃないのではという淡い期待も吹き飛んだ。
こちらを見る霊夢さんの目は、人間ではないモノを見るそれであったから。
無意識に懐にしまった1upを服の上から抑えて乱れそうな呼吸を正す。

9

向こうから何か仕掛けてくるような雰囲気はないので初手は譲ってくれているのだろう。
おはようございます、そう普通に挨拶をして様子を探ろうと思ったのだが…反応はない。
搾りだすように、どのような要件で呼んだのかと手紙を懐から出して見せる。
霊夢さんはソレを一瞥だけして、気づいた時にはすぐ目の前に霊夢さんの姿があった。
先ほどの八雲紫と同じような瞬間移動…そんな事を考える余裕もなくなりそうな鋭い眼光。
何を言っても意味は無いし、仮に背を向けて駆け出したとしても無駄だろうと確信する。
だが…何もせずにラルバとの未来を諦めることだけはしたくはない。
何でもいいから生き延びる方法はないかと頭をフル回転させて打開策を考える。
一応幾つか考えていた案もあるが実際に霊夢さんを見るとすべて吹き飛んでしまったのだ。
巫女に針を突き付けられた弱小妖怪の気持ちで身体を硬直させてしまっていたが…違和感。
何故、彼女はぼけっと突っ立っているだけの自分をさっさと処理してしまわないのだろうか?
最期に焦らすような子ではないと思うのだが…

10

「…あんた…妖怪?…じゃないわね…これって…」
無遠慮にぐにぐにと頬をひっぱったり背中をバシバシ叩いてきて心底驚くが殺気は感じないのでされるがままになっておく。
結局どういう話なんだと頭を抱え、立っていられずにへたり込みそうになりながらも膝だけはつかずに今どうするのが最適解か考えるが状況が謎で上手く考えが纏まらない。
暫く頭を抱えて蹲る自分と、そんな自分を色んな角度からジロジロ観察する霊夢さんという謎の状況が続いた。
いつまで続くか分からぬその状況を打開したのは、
「もうそのへんでいいんじゃないかしら」
石段の前で聞いた妖しい声…八雲紫だ。
ぐいっと後ろに引っ張られて真っ直ぐに立たされ、そのまま後ろに引き倒されるように何か…スキマというやつだろうか、それに背を半分ほど飲まれた状態で固定される。
「この子の身の振り方こっちのほうで決まったから。霊夢は何もしなくていいわよ」
突然のことに自分と霊夢の「は?」という疑問の声が重なる。

11

そんな声を無視して妖怪少女が初めてまともにこちらへと顔を向ける。
「あなたは今までと同じように愛しい奥さんと暮らしていればよいのです。もちろん里の、今住んでいるお家でね」
母を思わせるどこまでも優しい表情と声にただこくりと頷き、顔を上げた時には里の入り口に立っていた。
また瞬間移動だろうか…とにかく、無事に帰れた?…帰れた…のだろう。
展開が目まぐるしく現実感も薄く、これはひょっとして夢なのではないかと頬を抓るが、そういえば先ほど霊夢さんに引っ張られた時痛かったから夢ではないのだろう。
しばし茫然とし…なんとなく懐の1upを取り出して掲げた瞬間、山の稜線から差し込み始めた朝の陽ざしに煌いて…喜んでくれているように見えた。
そこまでしてからようやく早く帰らなければと家へと足を延ばしかけ…自分はまだラルバと共に生きることができる…そう思った時、喜びと安堵から止めようもなく溢れ出した涙を押え、ついに膝をついてしまう。
だがラルバのことを想い涙を気合でひっこめる。
大きく深呼吸をして、ただラルバのことだけを考えて一歩前へと足を踏み出した。

12

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「なんのつもり…?」
小鈴の時のように首を突っ込んできたかと思えば理由も説明せずに妖怪?を里に帰した紫を睨みつける。
紫はくすくす笑いながら分かってるくせにとおどけて見せた。
「あの子は確かにもう人間の枠を超えてしまっていたけど…妖怪じゃなくて妖精に近いわねアレは」
自分の感じた違和感の正体をこともなげに言ってのけ、言葉を続ける。
「あれじゃあ何度退治しても復活するでしょうねぇ…でも、それでいいの」
続けた言葉を意味深なところで区切る紫にイライラしながら無言で先を促す。
するとちょっとつまらなそうに肩を竦めてまた口を開いた。
「私は大丈夫でしょうと言ったんだけどねぇ…常世神について心配してるのがいて、それを一か所に繋ぎ止めて大人しくさせておくのにちょうどよい人材があの子だったのよ。だから生きていてもらわなきゃ困るの」
大きな貸しつくれてよかったわと無邪気に笑うのを見ているとこちらの方からも力が抜けていく。

13

「つまりあの妖精が常世神だって言うの?そんなにたいそうな感じじゃなかったと思うけど…」
旦那さんにつっくいてニコニコ幸せそうに笑う妖精を思い出す。
少し力は強めだったかもしれないけれど神が化けているような雰囲気だったかというと…
「まぁいいじゃない?稗田の方にも了解は得ているし里には適当に話つけてくれるでしょう。そういうわけであなたはもう手を出さなくていいわよ。もちろん変に暴れ出すようなら貴女の裁量で退治しちゃっていいけど…」
そんなことするように見える?小首を傾げて問いかける紫から目を逸らす。
あの二人は家族だけで世界が作れるほどに愛し合っているように見えた。
わざわざ敵を作るような馬鹿な真似はしないだろう。
「…あんた、ずいぶんと肩を貸すけど何かあるの?」
苦し紛れに放った問いを受け、賢者は慈愛の籠った声で答えた。
「遅れた結婚祝い…それとも早めの出産祝いってことにしておきましょうか?」
答えになっているようないないような…これ以上の問答は無駄だと感じ、今日はもう二度寝してやろうと踵を返す。
夫婦に関しては…もう放置しておけばいいやと諦めた。

14

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
朝の陽ざしが徐々に差し込む里の通りを疾走する。
不思議と疲れを感じないのはラルバのことを想っているからか。
脇目も振らず走っていたが、見知った紫の髪だけは目の端に捉えることとなった。
何故こんな朝早くから起き出して家の裏手に一人立っているのだろうかという疑問は、おそらく自分絡みのことであろうと当たりはつく。
少しの逡巡の後、寒空の下こちらを見ている上司、阿求のもとへと足を向け…
無言で自宅の方角を指さされて向けた足を止める。
上司は安心したような呆れたような、大人びた顔で微笑んでくれていた。
足を止め、一度だけ大きくお辞儀をしてから再びラルバの待つ自宅へと走り出す。
「…精々こき使ってあげるとしますかね」
背後でそんな声が聞こえたような気がしたが、言われずとも貰った分は何倍にもして返させていただく所存。
きっと多くの人に迷惑と心配をかけてしまったが、そういったことを考えるより先にとにかく今はラルバに会いたい。
足に更なる力を込めて飛ぶような速度で再びわが家を目指すのだった。

百十話

1

息を切らせて走り続けたせいか曲がり角の先に我が家が見えた瞬間疲れがどっと出てきてしまった。
寒い冬の明け方にもかかわらず噴き出す汗を拭いながら無事帰宅できた安堵からよろよろと足を進める。
…本当に大丈夫だろうかと不安にかられてきょろきょろと辺りを見渡すが不穏の陰すら見えない。
本気で霊夢さんが始末にくるならどうしようもないが…八雲…さんの言葉もあるし大丈夫と信じよう。
一応また改めて神社へ顔を出すべきだろうかと真剣に悩んでいる内に見慣れた我が家の玄関前に立っていた。
扉に手をかけ…ラルバが眠っている可能性も考慮して静かに家に入る。
それでも早く一応の問題は解決したと教えてあげたくて足早に廊下を進み寝屋の扉が開いているのに気づく。
そっと中を窺うが布団の中にはラルバはいないようだ。
居間へと向かうと、すぐ帰るという書置きの位置が変わっている…ような気がする。
読んで別の部屋に移動したのだろうが…向かうとしたら?

2

当然と言えば当然ながら最後に…最期になるかもしれなかった…自分が籠っていた仕事部屋に彼女はいた。
ここも扉は開きっぱなしで中を簡単に覗くことが出来たのですぐに発見できたのだが…
机に頭を預けて眠っているようにも見えたが、
「ぅぅぁ…うぐっ…おにぃ…ぐすっ…」
それは静かな冬の朝でなければ空気に溶けて届かないような声量であった。
その小さな涙声にギリギリと胸が締め付けられる。
彼女は暖房もつけず寒いだろうに気にした様子もなく寒さとは別の理由で震えている。
こんなことなら明け方だろうが気にせずに大声でただいまと言ってあげるべきだったのだ。
しかし今更なんと声をかければいいのか今まで生きてきた人生にそれらしき答えはない。
この時ばかりは自分の小心さに強く憤りを覚えたが、今はそんな事を考えている場合ではない。
目の前で悲しみにくれるラルバを見ていられず、とにかく部屋へと入ろうとした時、気配を感じたのかゆっくりとラルバがこちらへと振り向いた。

3

泣き腫らした真っ赤な瞳と真っ直ぐに視線が混じり…下手をすれば数分そのまま固まっていたような気もするが、実際にはおそらく数秒程度だろうか。
ラルバは我に返って慌てて立ち上がろうとしてふらつき、そんな彼女を抱きとめてそのまま強く抱きしめる。
ただいま…それだけ言うので精一杯。
もっと何か言ってあげなくてはと思ったのだが感情の渦に声が詰まる。
「おがえり、なざい…おにぃ、さん…」
その後ボロボロ大粒の涙を零しながら大声で泣き始めたラルバをあやすのに数十分を要した。
痛いくらいに腕を掴む小さな手、服を濡らす温かな涙、何度も何度もこちらの名を呼ぶ震えた声…
その全てにもう大丈夫だから、ずっと一緒だからと応えながら謝罪と感謝を伝え続けた。
どれ程の時間が経った頃だろうか涙が止まりつつあるラルバへと、身体を冷やしてはいけないからせめて場所を移動しようと提案して小さな身体抱き上げる。
「ふっ…ふぐっ…うぅ…むぅうぅぅ〜……」
グスグスと引き続きぐずってはいるが嫌がる素振りもないので一旦布団へと向かう。

4

本当は居間で炬燵に入れてお茶でも淹れてあげたかったのだが絶対に離してくれなさそうなので抱き合って温まれるほうを選択。
そうして、随分と遅くなってしまったがようやく一緒に布団に入ることが出来た。
布団に寝かす間も必ずどこかしらを掴まれていたので動きにくかったが愛故の物なので喜んで甘受する。
ようやく隣り合って横になったところでまた強くしがみつかれてしまうが、こちらからも彼女を包み込む。
ラルバの不安そうな表情はだいぶ薄れてきているが、今度は何で無事に帰って来れたのかとしつこく聞いてきた。
「お兄さん妖怪?になっちゃったんでしょ?何で見逃してもらえたの?」
ラルバも暇な時などは旦那様のお仕事への理解を深めるの、なんて言いながらパラパラと資料を読んでいたりしたので事情は多少分かっている。
でなければそもそもここまで取り乱した姿は見せない。
その疑問に答えてあげたいところではあるのだが…管理者権限…?
人間ではなく妖怪のほうの管理者が許可を出してくれたっぽいことを教えてあげたが自分だってよく分からない。

5

自分達が常世神について知るのはこれからだいぶ後になってからだが、ラルバも自覚があるのかないのかきょとんとしているし、お兄さんと一緒に暮らせるならなんでもいいよとだけ感想を述べた。
「とにかく…大丈夫なんだよね?また一緒に、くらっ…暮らして…うぐっ…」
涙が再びぶり返してきたラルバを強く抱き寄せ、また落ち着くまで背を撫でてあげる。
自分でもいまいち現状を把握しきれていないが、なんにせよ拾った命は家族のために大切にしよう。
泣きつかれたのと安心から…恐らく眠っていなかったのだろう…すやすやと寝息を立て始めたラルバを見ている内に、そういえば自分も結局徹夜したのだったと思い出して欠伸一つ。
薄れゆく意識の中、この命尽きるまでこの子とずっと一緒に生きていこうと愛に誓い…その日の夕方、先に起きたラルバが自分が死んでやしないかと不安になって揺り起こしにくるまで静かに夢へと落ちていった。
その日はずっとそんな調子で、珍しくエッチなこともせずにただ命ある事、共にいれることを喜び確かめ合って過ごすのだった。

6

後日怯えるラルバを伴って博麗神社へと改めて出向き、正式に霊夢さんから…要約するともう知らんという感じの投げっぱなしな黙認を頂いて晴れて潔白となった。
引き続き監督するという稗田の家からは離れられなくなったようだが元から職場なので関係ない。
裏で色々してくれたようなので恩を返していくには都合がよいくらいだ。
今回の件でラルバも阿求様によく懐いたようだったが阿求様は妖精に好かれて複雑そうな表情をなさっていた。
八雲さんにもお礼を言いたかったのだがなかなか縁がなく、直接お礼を言えたのはしばらく経ってからであったが、夫婦仲良くしているのが一番の恩返しよ、なんて素敵な事を仰っていた。
正直何か裏があるのだろうなとは思うし掴み処のない不可思議さを感じる方ではあるが…心から感謝している。
その際にやっと自分が妖怪ではなく妖精に近い存在になったと教えられた。
全てが収まってようやく陰のない笑顔を見せてくるようになったラルバは嬉しそうに、これで本当にずっと一緒にいられるね♥と微笑んだ。
ラルバ妊娠八か月目、二月の初めから半ばはそんな風に目まぐるしく流れていった。

7

そんな慌ただしさも抜けてきた今日この頃。
「あ」
ようやく戻ってきた平穏を共に噛みしめていたのだがラルバが隣ではっとしたように声を上げた。
もう夜も遅く、後は寝屋へと向かうだけという時間…ちょっとだけ炬燵で丸まって日常を満喫していたのだが何かあっただろうか?
どうかしたかな?と聞いてみたが、大丈夫なんでもないと誤魔化されてしまった。
雰囲気から察するに本当にまずい事態ではなさそうなので深くは聞かないでおいたのだが、
「せっかくバレンタインの用意してたのに忘れるとこだったよ…」
ぼそぼそと聞こえてきたそんな声を聞こえなかったことにしつつ、何やらまた楽しいことになりそうだとニヤついてしまう。
ラルバはチラチラと台所の方へと視線をやっているが自分は何も見ていない。
タイミングを掴みかねているようで、ちょっと可哀そうになってきたので飲みかけのお茶を飲み干してこれ見よがしに置いて見せると嬉しそうにお替り淹れてくるねと台所へと駆けていった。
そんなラルバの後姿を見送りつつ日常とはこんなにも尊いものなのだなと再び実感するのだった。

百十一話

1

ラルバは持って行った湯呑ではなくマグカップを持って戻ってきた。
手渡された温かなカップは熱い紅茶で満たされていた。
頻繁に飲むわけではないがこういったものも幾らか置いてあるのだがチョコに合わせたものだろうか。
後ろ手に何かを隠してそわそわしているラルバへ素知らぬ風に早くこっちにおいでよと手招きすると可愛らしくラッピングされた包みをじゃんっと見せつけられた。
あまりの愛らしさに背景に花が咲いているような錯覚に目を擦りながら、これは?と問う。
「バレンタインのチョコ!ごめんなさいちょっと忘れてた…」
しょぼんと触覚を力なく垂らすラルバを引き寄せながら、色々あったから仕方ないよとフォローする。
実際自分も死ぬかと思ってこういったイベントのことは頭から抜け落ちていたのでお相子だ。
手を引かれるままに隣へ腰を下ろしながら、目を擦る様に眠くなっちゃった?と聞いてくるので、君が眩しくて…と返すと真っ赤になってぎゅ〜っと腕にすがってえへへへへ〜♥と蕩けた声で笑ってくれた。

2

チョコを机に置いて二人でしばらくイチャイチャしてしまったが、せっかく用意してくれたものなので忘れてしまわぬ内にと封を開けて中を見させてもらう。
彼女が作ってきたのは蜜柑の輪切りにチョコをかけたようなお菓子であった。
名前はオランジェットというらしくシロップ漬けにした蜜柑をチョコに浸してつくるそうな。
本当に柑橘類好きだなぁ…と内心関心しながらいただきますと断ってから一つ口に入れる。
「美味しい?上手く出来てると思うんだけどって…あっ♥んむぅ♥」
むぐむぐと味わう横で様子を窺っていたラルバの唇も一緒にいただいた。
最近こういうのがなかったので無性に愛情が漲ってしまったのだが一段とチョコの味が良くなった気がする。
ペロリと甘い唇を舐めてから、とっても美味しいよと感想を返す。
ちょっと久しぶりに糖度の高いことをしたためもじもじしてしまっている可愛い人へとぐっと身を寄せて、いつもありがとう大好きだよと心からの感謝を伝える。

3

少々気持ちの浮き沈みの激しい日の影響で少し耐性が落ちていたのか真っ赤になって顔から湯気が出そうな勢いであわあわしているラルバを横目に二つ目のオランジェットを口に運ぶ。
やはり、美味い…愛情は最高のスパイスだが彼女の料理の腕も上がっているようだ。
明日はちょっと我儘言わせてもらって色々作ってもらおうかな、なんて考えながら美味い美味いとチョコを食べ進めていると復活したラルバがくいくいと服を引いてきた。
どうした?と顔を向けると、チュッ…♡っと今度はラルバに唇を奪われる。
これは正直予想していたことなので取り乱したりはしなかったが、嬉しさは予想以上だ。
身体を起こしてしなだれかかって甘えてくるラルバを受け止めてあげる。
チョコを食べていたのとは関係ない理由で非常に甘い空気が漂い始める。
ぐいぐいと押し倒さんばかりのラルバを抱きしめて熱烈な口付けを堪能させてもらった。
一分以上キスをしていたラルバがふぅ…と一息ついたところでオランジェットを差し出す。

4

一緒に食べよう、それで…食べ終わったら、したい、です…
かっこよく言い切りたいところだが、どうにも照れが入って尻すぼみなお誘いになってしまう。
それでもラルバは大げさに喜んでくれた。
「うん♥うん…♡いっぱい、い〜っぱい愛してね♥」
ポッと美しく染まる頬に今すぐしゃぶりつきたいくらいだが、一生懸命作ってくれた大切なチョコもないがしろにはできない。
きちんと味わって食べようという思いと、その気持ちも分かるけど早く致したいというラルバの思いの折衷案。
このオランジェットは輪切りの蜜柑、その半分にチョコレートがつけてあるのだが、ラルバはチョコのついていない蜜柑側を咥えると口移しで食べてほしいと何も言わずに訴えてきた。
ぐぐっと身を寄せてくるラルバのいじらしさにクスリと笑みが漏れる。
確かにこれならチョコはきちんと食べられるし合間に口付けも可能だろう。
突き出されたチョコをパキンと噛み砕くとふわりと蜜柑の香り、そこに発情したラルバのフェロモンも混ざってなんとも蠱惑的だ。

5

一口食べ進むごとにどんどん彼女の気に当てられてしまう。
雌の香気にくらくらしながらゆっくりと一枚を食べ終える。
口にオランジェットの味と香りがしっかり残っている内に目の前の唇に、その内の小さな舌に吸い付きラルバの味も堪能しつつお互いにチョコの味を楽しむ。
チョコとは違うラルバの甘露を舌を絡めて思う存分堪能してから熱い紅茶を口に含む。
喉を潤し、甘くなり過ぎた口内をすすいでからラルバが新たに咥えたチョコへと向かう。
愛情たっぷりのチョコと、濃厚な口付けを交互に、そして合わせて悦楽に浸っていく。
ラルバもすっかり瞳ととろんと蕩けさせて、おそらく今すぐに挿入できるくらいに準備万端なことだろう。
寝る時は窮屈だからとブラを外していたため乳首が服越しにツンと存在を主張している。
口移しの際に身体を摺り寄せて無意識にこちらの身体を使って快感を得ているようだ。
彼女はこちらが何もしない内に既に受け入れ体勢を整えている…
そんな姿を、香るフェロモンを間近にこちらのペニスも触れられていないのに限界近くまで追いやられている。

6

机の上の包みを見るが、まだまだチョコは残っている…このまま作ってくれたオランジェットを全て食べるまで我慢するのはあまりにも…あまりにも辛い状況だ。
次なるチョコを咥えて待っているラルバが、どうしたの?と可愛らしく首を傾げるのを見て完食まで耐えられないであろうことを悟る。
彼女の咥えたチョコを摘まみ口から離してもらい一旦机に戻させてもらう。
口移しできなくてちょっと不満そうな顔を見せるが、顔を寄せて我慢できないと囁くとすぐにパッと笑顔になる。
キラキラと瞳を輝かせるラルバへ、いいかな?と問いかけながらさりげなく身体を弄る。
服越しにでも発情しきった火照った身体が早く愛し合いたいと訴えているのが伝わってくる。
チョコはまた起きてから一緒に食べないかと提案すると一も二もなく頷き素早く包みの口を閉じていく。
いそいそと炬燵から出て残ったチョコとカップを片付けに立ち上がった彼女の秘部、そして太ももの辺りがしっとりと湿っているのが見えて、思わず手も触れずに射精するかと思うほどに興奮する。

7

居ても立っても居られず自分も片づけを手伝って早く寝屋へ行こうと腰上がったところでパタパタとラルバが戻ってくる。
随分早いなとは思ったが期待に満ちた瞳と、カップを洗った後に手をきちんと拭く時間も惜しかったのか所々水滴の目立つ手を見るにそれだけ彼女も早く致したいということだろう。
冷やしては可哀そうだと濡れた手を両手で包み込み、主に性的なことにおいて何があってもいいように家でも一つは持ち歩いている手拭で優しく拭いてあげながら、君を抱きたいとストレートに伝える。
最近はバタバタしていてまともに時間を作ってあげられなかったのでこっちも随分と溜まっているのだ。
性欲もだが、ラルバを愛でたい欲とでもいうのか…上手くは言えないがラルバも気持ちが痛いほどに分かるとコクコク頷いて抱き着いてきた。
「私もお兄さんと一緒にいたい、楽しみたい、エッチしたい、愛したい、愛してほしい…全部、全部したい…しよ?」
私を愛して…そんな真剣な眼差しを正面から受け止めて力強く頷く。

8

腰のあたりに腕をまわしてぎゅっと抱きしめられているおかげでペニスにぐいぐいと柔らかな女の子の肌が押し付けられて余計に血が集まっていく。
このままでは動けないし理性が力尽きる前に寝屋へ行くため、一度ラルバの頭を撫でて落ち着かせる。
頭を撫でられて幸せそうに目を細める様子をずっと見ていたが、僅かに力を抜いたのを見逃さずにうまいこと腕から抜け出してそのまま手を引いて先を歩く。
トトト…っと小走りに横に並んでニコっと笑うラルバに微笑み返して隣り合って歩く。
寝屋が近づくと彼女のほうが前に出て先んじて戸を開けて中へ促してくれた。
いつもどおりばっちり準備されている布団を見ると安心する…
そういえば歯を磨いていなかったなと気づくが甘い口付けの余韻を今更消すのも勿体ないかと口にはしない。
他所事を考えて足を止めてしまいクイクイと手を引かれて慌てて寝屋へと入り戸を閉める。
布団に腰を下ろして科を作るラルバを見据え、今夜はどんな風に可愛がってあげようかと考えるのだった。

百十二話

1

まるで恋する乙女のような…いやまさにそのとおりなのか…うっとりとした表情でこちらを見上げるラルバ。
その視線だけで貴方が大好きという感情を鮮明に物語ってくれている。
真っ直ぐな気持ちに包まれて全身がポカポカ熱くなってくるようだ。
布団で待つ彼女へと一歩近づく、それだけで彼女は喜びの感情を強くしてくれる。
目の前に立ち、膝をついて顔を寄せると花笑みを浮かべて羽をはためかせる。
この時点で今日はもうとことん甘く優しく可愛がってあげることが確定していた。
身も心もとろっとろに蕩けるくらい優しくしてあげよう。
そっと頭に手を添えて心の底から無限に湧き出してくるような愛情をいっぱいに込めて一撫で。
サラサラの髪が指にも心地よい…ラルバは込められた愛情を敏感に感じとり頬の朱を濃くしている。
なんて可愛らしいんだ…不意に漏らした心の声にはにかむ様は天使のようだ。
常々思っていたが実は私天使なのと言われてもすんなり納得できるだろう。
彼女の笑顔を見ているだけで満たされてしまうが、まだ終わるわけにはいかない…始まってすらいない。

2

ラルバは自分をはっきりと求めてくれているし、自分もラルバと気持ちよくなりたい。
こんなにも満たされているのに更に求めてしまう自分はとんでもなく欲深い人間なような気がしてくるが愛しい人相手なら自然な事だろう。
距離を更に縮めながら、キスしてもいいかな?と今更のような確認をしてしまうが、ラルバは嬉しそうに身を乗り出して唇を寄せてきてくれた。
差し出された唇の艶やかさに動悸が激しくなる。
こんなに可愛らしいのにとんでもなく扇情的で肉欲を煽る…女性とは不思議なものだ。
瑞々しい唇と軽く触れ合う…それだけでえも言われぬ幸福感に包まれてしまう。
繊細な宝物に触れているかのように優しく、丁寧にラルバの求めるままに唇を愛してあげる。
ラルバも殊更優しい口付けに感じ入っているようで調子が自然と合ってくる。
優しさと愛情を行動で表したかのような、感情の籠った真摯なキス。
やがてラルバにそっと胸を押されて身を離す…今できる限り愛情を表現したつもりだが…ちゃんと伝わっているようだ。

3

胸を押えて朱に染まった頬をなお赤く、感極まったような表情のラルバが一筋の涙を落とす。
「もう…キスだけでこんな…♡…ああダメ…今きっと恥ずかしい顔してる…♡」
照れ照れと両手で顔を隠して恥ずかしがる様もまた可愛らしい…しかし、絶対に良い顔をしているはず。
隠されると見たくなるというもので、顔を俯かせる彼女の肩に手を置き、顔を見せてほしいなとお願いする。
「えぅ…♡…ん〜…変でも笑わないでね?」
お願いされておずおずと顔を上げるラルバの幸せに満ちた笑顔に大きく心臓が跳ねる。
この愛らしい少女は何度自分を恋に落とせば気が済むというのだろうか。
嘘偽りない言葉でもって、君は最高に可愛い女の子だと断言する。
その言葉にまた照れてしまうけれど、今度は顔を隠さずににっこりと笑ってくれる…
そんな少女がその細い指で極限まで膨張した男根を服の上からそっとなぞってくるのだからたまらない。
大量の先走りがじわりと滲んでしまうが射精しなかっただけでも上等だ。

4

ビクンと腰を引きそうになるがラルバが求めてくれているので逆に前へと突き出す。
服を突き破らんばかりのペニスを外気へと、ラルバの視線へと晒す。
以前より大きさと硬度を増したような気がする愚息は天を突くようにそそり立っている。
優しくしたいという気持ちとは裏腹に早く目の前の最上の雌を味わいたいと強力に訴えている。
そんな雄の象徴をうっとりと見つめて最愛の女性がはぁ…♥と色っぽくため息をつく。
その視線、その仕草の一つ一つがこちらを魅了してやまない。
半ば押し倒されそうな体勢ながら身を乗り出してきた彼女にやんわりと体勢を逆転させられる。
腰を下ろしたこちらににじり寄り、こちらがしたように愛情の籠った口付けをしてくれた。
その最中にも露出したペニス、そのカリを指先で刺激して性感を煽る。
敏感な部位ではあったが経験から刺激が強くなり過ぎないように注意してくれているのがよく分かる。
こちらと同じように対応しようということだろう。
それでも我慢できなくて逆に押し倒してくるあたりは可愛いものだ。

5

奉仕をしてくれるラルバへこちらからも背中やお腹へと手をやり撫でながら、急がず慌てず緩やかに性感を高めていく。
身を寄せるラルバを抱え込むように、その流れで可愛いお尻へと手を伸ばす。
手の動きに反応して甘い声が小さく耳を擽るのが心地よい。
彼女の秘部は想像どおり挿入できる状態になっていたが、もう少し念入りに濡らさせてもらおう。
僅かに口を離したところで手に込める僅かな力の差で体勢を変えようと合図を送る。
伊達に何百と肌を重ねていないのですぐに意図を察して距離を開けてくれたくれたラルバをそっと布団へと押し倒す。
勢いよく倒れこまないように手を添えるのは忘れない。
ラルバの視線はいきり立つペニスに注がれているが、こちらも彼女の硬くなったクリトリスへと視線を落とす。
くっきりと露出したそれを指先で優しく引っ掻いてやると、たまらないというように嬌声を漏らしてくれる。
「んっ…♡くぅ…ん…♡」

6

クリトリスを露出させ愛液が滲んでいるにも関わらず、それでもほとんど開かない瑞々しい秘唇を指で軽く開く。
よりよく見えるようになったクリを指の腹で撫でてやりながらラルバの秘部へと顔を寄せる。
「あぅ…♥恥ずかしい…♥」
身も心も捧げてくれてはいるけれど恥ずかしいのはまた別だ。
顔を両手で覆い、指の間からこちらの行動をじっと見つめてくるラルバへ一度視線をやってから甘露湧き出す秘唇に舌を這わせる。
「ひぅ♥んっ♡きゅふぅっ…♥」
軽い接触であったが指やペニスはともかく舌の感触にはまだ慣れ切っていないようでぞわぞわするらしい。
刺激が強すぎないか様子を見ながら指と舌でラルバの大切なところを愛していく。
クリから指を離さぬまま陰唇を舌でなぞり、入り口を窄めた舌でつつく。
滲む愛液を啜るが、ラルバのものだと思うとやはり不快感が全くないどころか美味しく感じるほどだ。
すぐにペニスを欲しがるラルバの志向もありクンニはあまりする機会がないので出来る時は精一杯尽くす。

7

入り口を丹念に舌で愛撫し、狭い膣口にぬるりと侵入させていく。
「っ…♥…♥ふっ…♥ぁ♥」
彼女は顔を覆っていた手をクンニを続けるこちらの頭に添えて引き寄せるように僅かに力を入れてくる。
随分と興が乗ってくれているようなのでこのまま膣内を愛撫させてもらおう。
柔らかい膣肉の締め付けを少しづつ押し広げてGスポットを舌先で擦る。
細かな襞と舌をぞりぞりと擦り合わせて快感を引き出していく。
頭を掴む手の力からやり過ぎかどうか加減を調整しつつ文字どおりラルバを味わう。
時折細かく指先が震えるのは軽くイっているのだろう。
収縮する膣内と連動しているので分かりやすい。
舌の形や角度を変えながら知り尽くしている弱い部分へと向けて奥へと伸ばしていくと…
「ひあぁ♥…ふぇ…?奥…とどいちゃったぁ…?♥」
少し言い表しにくい感触が舌先にしたと思えば子宮口らしい。
元々小さいのに加えて妊娠中で膣が少々短くなっているのだろうか?

8

そういう話は聞いて知っているが、それにしたってまさか届くとは思わなかったが…性交に期待して子宮が下りてきているのか。
ラルバも自分でそれに気づいたのか恥ずかしそうに口を噤んでいる。
その口を舌技で早々に綻ばせて嬌声を零させてやると、もう我慢できないよぉ♥と頭を撫でてきた。
「指もいい、舌もすごい…けど、おちんぽが、お兄さんのおちんぽが欲しいのぉ♥」
性の悦楽に揺らめく瞳でまっすぐにこちらを見つめて再度、お願い…♥と囁く。
同じタイミングできゅんと膣が締まる…自分ならこのお願いを聞いてペニスを挿入してくれる…そして挿入された時の快感を想像してイったのだ。
それほどまでに期待されては応えない訳にはいかない。
自分はラルバを大切に愛したいだけで焦らしているわけではないのだ。
チロリと子宮口を擽るのを合図にぬるりと舌を膣から抜き出して身体を起こす。
するとラルバも同じく身体を起こし、べろりと出したままの舌にチュッとキスをしてそのままペロペロと舐めだした。

9

大人しく彼女の気が済むまま舌の感触を楽しませてもらったが全体を綺麗に舐め終えるまでそれは続いた。
一通り満足いくまで舐め終えた彼女が満足げにこちらの頬を撫でて終わったよと伝えてくれる。
舌を汚してしまったと思って綺麗にしてくれたのだろう…こちらの好きでしていることだし、そこまでしてくれなくてもいいんだよ?と言っておくが、
「お兄さんだって私がフェラしてごっくんした後でも気にせずキスしてくれるでしょ?あれとおんなじ♥」
私だって好きでしてるだけだもん♥ニコリと笑う彼女に何も言えず、こちらからもキスで返礼する。
その唇が離れると、無邪気に笑っていた彼女の表情に淫靡な色が濃く出てくるのが見て取れる。
もう欲しくて欲しくてたまらないということだろうが…こっちだってそんな顔を見せられたら我慢できない。
そっと肩を抱き寄せて布団にきちんと寝かせると、掛け布団を羽織るように持って外気を遮断するようにラルバへと覆い被さる。
そして、挿入れるね…耳元で小さく囁いたその声に全身から喜びを滲ませて笑みを見せる彼女の膣口へとペニスをあてがうのだった。

百十三話

1

「んぅ…ん〜…っ…♥…ぐすっ…」
仰向けで挿入しやすいようにと脚を広げてくれたラルバへとにゅぷりとペニスの先を挿入。
クンニの影響もあるのか膣中の状態は非常に良好で相変わらずの素晴らしい締まりはあるが変にまごつくこともなく丁寧に繋がることが出来たと思った矢先、ポロリと涙を零してラルバが目を擦るではないか。
どこか痛むか?何か辛いか?今日は止めておくか?心配する気持ちから矢継ぎ早に質問を飛ばしてしまうが彼女は全ての質問に首を横に振り、シーツに突いていたこちらの右手を取ってぎゅっと握る。
「大丈夫…ちょっと、嬉しくて…♥」
言葉のとおり悲しみなどの悪い感情は見て取ることは出来ず、涙を流しながらも温かな笑顔を浮かべている。
「最近ちょっとどたばたしてたから、ちゃんと時間とってエッチするの久々でしょ?だから…」
ちゃんと元の生活にもどれたんだなぁ…って…これ以上の喜びはない、そんな気持ちが込められた小さな声が心に染み入る。

2

経緯はきちんと整理してしっかり消化したつもりでも、最愛の人がいなくなるかもしれなかったという事の重さは、ただでさえ妊娠中で守るものがある彼女が抱えきるには荷が勝ち過ぎたか。
もう大丈夫だから、何度目の言葉か分からないラルバへ向けた言葉。
今回は言葉だけでなく、行動で自分を、自分の中の愛を再び彼女へ刻み込んで安心させてあげなくてはならない。
その想いに気合が入ったのが表情にでも出ていたのかラルバが慌てて言葉を繋げる。
「あっ、大丈夫っ大丈夫だからね?ちゃんと全部分かってるから…♥」
変な雰囲気にしてごめんねと謝るラルバへ、気にしなくてもいいよと返してはいるが、どのみち今回はラルバはひたすら甘やかすと決めているのだ…こればかりは曲げる気はない。
気を使って優しくするというのとはまた違うので、そこも理解しておいてもらいたい。
そう伝えるラルバは顔を真っ赤にしてとあうあうと口をパクパクさせながら、はい…♥と小さく頷いてくれた。
こんなにも可愛らしいラルバ…絶対にとろとろに蕩けた顔を見るまでは終われない。

3

握られた手をするりと彼女の掌から抜き出してポンポンと優しく頭を撫でる。
そうするとラルバも元の調子が戻ってきてくつくつと笑ってくれた。
「それで…私は今夜どうなっちゃうのかしら?」
悪戯の光と淫靡な輝きの混じった瞳が煽るようにこちらを見据えながら妖しい所作でゆるりと身体を撫でまわされる。
指先が肌の上を滑っていく感覚にゾクリと快感が走り、ペニスにもぐっと血が集まる。
さてどうしてあげようかなと嘯きながらゆらりと腰を前後させてさりげなくカリで膣壁をなぞる。
きゃん♥と可愛い小さな悲鳴を上げるラルバを引き続け撫でてあげながら静かに繋がっていく。
時に腰を止めて温め合うように肌をピタリと寄せ合い愛の言葉を捧げる。
二人で愛と快だけを求める高めるような緩やかな交わり…
ぬぷり…早速柔らかく無防備に無抵抗に無条件に身体を開きペニスを受け入れる体勢になる膣肉の抱擁を楽しむ。
愛液の跳ねる音が布団の中でくぐもって大きく響くようで、今行っている行為を強く感じる。

4

こちらの身体を舐めるように擽っていたラルバの手は今は胸の前で祈るように組まれている。
「あぁ…♥私今愛されてる…♥すっごく愛感じちゃう…♡」
何かに耐えているようにも見えた組まれた手は溢れ出す気持ちを必死に抑えているようだった。
いや、どちらかというとそうやって気持ちを強く結んでいないとすぐにでも蕩けてしまいそうで我慢しているのだろう。
快感によって涙で潤む瞳にはこの瞬間を少しでも長く感じていたという気持ちに溢れている。
「だめぇ…♡あんっ♡これだめになっちゃうぅ…♡おにいさんとぉ♡おちんぽのことしか♡うんぅっ♡かんがえられなくなっちゃうぅ♡んはあんっ♡」
ふるふると力なく頭を振って少しでも気を確かに持とうとするラルバへ、最大特効の可愛いよ攻撃を放つ。
別に意地悪をしようというのではない…本当にそうなのだから仕方がない。
効果は覿面でラルバに何か言うたびに幸せ過ぎて死んじゃう♡というような言葉が零れる。
以前も同様の事をした気がするがやはり良い…君も自分も死なないから大丈夫だよ等と言いながらも言葉を続けていく。

5

聞くまでもないが、やはり言葉として聞いておきたい。
可愛い人、気持ちよくなれているかな?と頬を撫でて快感にぐるぐる回りそうな瞳を覗き込みながら問う。
「き、きもひぃ♡きもちいですぅ…♡だんなさまはぁ♡きもひいれすかぁ♡」
出た…気持ちが盛り上がっている時に出るお兄さん以外の呼び方。
心臓がドキドキ暴れて飛び出さないように、ピストンのリズムに合わせて揺れる胸を押えるラルバはメロメロ状態だ。
勿論君の中はいつでも最高だけど今夜は特に気持ちがいいよと返してあげる。
これも本当で、これくらい蕩けてくれていると中の感じも変わるのだ。
方向性が若干異なるだけでどの状態でも最上の快感を与えてくれるが、こうやって愛を最大限感じあえる時は一際素晴らしく思えるものだ。
「よかっ♡…よかったぁ…♡ふふっ♡しぁわせぇ…♡」
幸せの絶頂で天に昇っていきそうな雰囲気すらする彼女を抱え込んでしっかりと捕まえる。
ラルバにはずっと隣で笑っていてもらわなければ自分が死んでしまう。

6

肩を掴まれてますます笑みを深めた彼女は射精しそうなのだと思ったようで、
「せぇえきでる?いっぱいほしいな♡にゅふふぅ♡」
キスのおねだりに舌をペロリと出して誘ってきた。
上も下も繋がった状態で中出しされたい…口から出た美味そうな小さな舌に誘われるまま彼女の思うとおりに身体を動かす。
お腹のことも考えると少々辛いが多少のことではへこたれない。
半妖精の身体だから色々無理できるんだろうなぁ…余程自分の方が彼女に都合よく調教されたわけだと苦笑する。
願ったり叶ったりなので感謝しか出てこないが、よりやりやすくするためにラルバの方にも動いてもらう。
掴んだ肩をわずかに引き起こして上体を起こしてもらい、抱え込むようにして唇を合わせる。
布団が捲れて外気が入ってくるが、そんなものが気になるような温い気持ちで臨んでいない。
ぬりゅ…にゅぷぅ…よりねちっこくペニスに絡みつく膣肉がもっと強くしっかりと絡み合いたいという彼女の気持ちを代弁してくれる。

7

射精については確かにすぐにでも可能だがまだ一応余裕があるので少し我慢。
蕩けた頭でタイミングを間違えたラルバはすぐにでも射精してもらえると思って感覚を研ぎ澄ませてしまったので続くペニスの突き上げに目を白黒させている。
「んうぅ♥せぇし、まだ…?んちゅ♥おまんこ、とけちゃうよぉ…♥うあぁ…♥」
高まり続けて止まるところを知らない快感のゲージは既に振り切れる寸前…もしかしたらもう振り切っているかもしれない。
愛情と快楽にどっぷり浸かってふわふわする頭とは別に、身体は敏感過ぎる程研ぎ澄まされて絶頂を繰り返す。
絶頂は更に頭を塗りつぶし、彼女はもう自分以外何も見えてはいないだろう。
自分だけに熱い視線を、真っ直ぐな想いを注いでくれるラルバが愛しくて早く彼女にこちらの愛を注いでやりたいとペニスが熱くなるのを感じる。
蕩けた彼女の頭でも分かるほどギチリと質を変える様に、綻びきった唇の端から心底嬉しそうな嬌声を漏らす。

8

「♡せえし♡だんなさまのあついせぇしぃ♡くるのね♡んふぅ♡」
固さは増せど動きはより丁寧に、しっとりと包み込んでくる柔肉を優しく押し広げるような形でぬぷりぬぷりと膣内をじっくりと行き来する。
奥まで挿入すると、この中にあなたの赤ちゃんがいるのよと教えにきてくれているかのような子宮口。
そこに亀頭でチュッとキスをしてあげると上の口からも、うふふふぅ♡と悦びの声があがる。
全てを許し肯定してくれるような優しさに包まれて、こちらも頭とペニスが蕩けそうだ。
ラルバを支えるために身体にしっかりと力を込めているがそれを保てるのも男としての矜持あってこそだ。
その矜持すら甘く蕩かしにくる魅惑の穴へ精液を送り込まんと睾丸が最終準備に移る。
もう射精しそうだと感じるなか、しきりに精液を欲するラルバへと、精子好き?と聞いてみる。
彼女は少しだけ考えてからコクンと頷いて答えてくれる。

9

「だって、だんなさまの♡…んくっ…♡せぇしだもん…♡」
不思議そうな顔で見上げてくるラルバへ中断していたキスを再開してあげる。
分かっていた答えだがやはり口にしてもらえると嬉しいものだ。
もう射精してあげるからねと伝えるように一番奥を少しだけ強めに突き込んであげるとラルバは全身を震わせて絶頂。
しがみついてくる手の震えには悦びしか感じられない。
そこへ更なる悦びを解き放つ。
突き込みは激しいものではなかったが、とんっと子宮口に亀頭がぶつかった瞬間、どぷっ!ぶぷっ!びゅるるぅ!優しい抽挿からは一転猛烈な勢いで白い愛情がラルバの奥で爆ぜる。
その甘い衝撃に一層強く身体を震わせたかと思うとしがみつく手から力が抜けてだらりと重力に引かれて布団へと落ちていく。
気を失っているわけではなさそうだが腕の中でただただ快楽に呑まれて震えている。
瞳だけは真っ直ぐにこちらに向いて好き好きと好意を放ってくれているのでとりあえず安心。

10

ペニスをがっちりと膣内に固定しつつ抱え上げていたラルバをゆっくりと布団の上へと下ろす。
身体から力が抜けてしまう前に安全を確保すると同時に入り込む寒い外気も大幅に減らす。
流石に少しは体重がかかってしまっているはずなのにラルバは辛さは一切みせず、伸し掛からんばかりに密着されて喜色を濃くするばかりだ。
脱力していた腕も僅かに動くようになったのか指先でこちらの脚を優しく引っ掻いてくる。
少しくすぐったいが指先から感じる愛情が嬉しい。
こちらもラルバの背に回していた指を軽く動かすが、どうやら羽の付け根付近だったようでまた絶頂させてしまった。
「むにゅっ♡んふうぅぅ♡」
合わさる唇の隙間から飛び出す嬌声はこちらの口の中に飲み込ませてもらう。
舌を差し込んで舌を、頬を内側から舐めていくとすぐに落ち着きを取り戻していく。
吃驚させてごめんねと細心の注意を払って優しく羽の付け根を摩ると、今度は気持ちよさそうに目を細めてくれた。

11

最後にちょっとだけ失敗してしまったが、おおむね上手く出来たようで多すぎた精液がどろりと結合部から溢れ出るのが収まったころに口を離すと愛しい人は満面の笑みを浮かべてくれていた。
「はぁあぁぁ〜〜…♡100点満点中…1000点くらい♡」
ふにゃんと全身を弛緩させてそんな感想をくれる…しかし大盤振る舞いだなラルバ先生…
羽について謝ろうとしたが、むしろあれがなかったら頭が蕩け切ってて今お話できてなかったよとクスクス笑ってくれたので結果オーライとしておこう。
「もうちょっとお兄さんを感じていたい…けど…ごめんなさい…身体が動かない…♡」
まだ続きをしたかったらしいが久しぶりの性交で砂糖と蜂蜜に漬け込まれるような甘やかしプレイが精神的に良い意味で堪えたらしい。
こちらとしてはそれだけ感じ入ってくれたなら至上の喜びというものだ。
呼び方がお兄さんに戻っているし意識はしっかりしているようだが…
その日はそのまま当初の計画どおりくったりと蕩けてくれたラルバと身を寄せ合い、オランジェットのように甘い睦言を交わしながら穏やかに眠りに落ちていくのだった。

百十四話

1

それはバレンタインから数日経ったある日、自分は山積みの仕事の山を猛然と片付けていた。
阿求様の計らいによって自分は半妖精ではあるものの人里での暮らしが認められている。
建前としては依然ラルバに言われたように妖精対策に役立つだてるためだとか言われているが…扱いとしては寺子屋にて教鞭を振るっている上白沢先生に近いかもしれない。
稗田の…ひいては人里のために従事しているのも関係があるのだろうか?
後で変に伝わってこじれても困るので事情を説明したご近所の目も以前と特に変わりない。
見た目に変化がないというのが一番の理由だろうか…しかし元から妖精であり羽や触覚のあるラルバにも優しく接してくれていたし元々の人柄によるものか。
で、仕事の山であるが…稗田はさぼらせずにきちんと働かせてますよと喧伝するためだ。
在宅ということもあり定期的に山のような仕事を持ち帰るのを衆目に晒せばただ遊ばせているわけではないと里の人間にも伝わるというもの…ラルバのための在宅仕事であったが予想外の効果があったものだ。
ただ、量が多すぎるような気もするが…これも上司からの愛か…

2

最初は眩暈がしたものだが効率の良い作業方法も考えながら実働時間の短縮に成功してきている。
それもこれもラルバとの時間を確保するため…作業机の上に置いてある結婚指輪を指先で英気を養う。
ちょっとした手遊びに過ぎないが、やる気がむんむん湧いてくる。
残りの作業もやっと仕上げを残すのみ…これが終わったらラルバと何処かに遊びにいくのもいいかなと気を緩めて気づく。
今までは目の前の仕事に集中し忙殺されていたので気づけなかったが…視線を感じる。
背後へと振り返り、扉の先…こちらを窺っていたラルバと目が合った。
少し迷うような素振りを見える彼女へと手招きをすると、おずおずと部屋の中に入ってくる。
見ればお盆にお茶と軽食を乗せて持ってきており、そういえば昼食がまだだったと思い出す。
同じ家にいながら時間を忘れて食事を共に出来なかった事を申し訳なく思う。
ありがとうと感謝の言葉を述べてお盆を受け取りながら、気づかずにごめんと謝る。
それに何かあれば呼んでくれてもいいんだよ?と伝える。

3

仕事道具を脇に除けて食事の場所を確保しつつ彼女の様子を見るが、なにやらもじもじしている。
「いや…あの…呼びにはね、来たんだよ?来たんだけど…すごく集中してたし…あの〜…」
夫婦なんだから気を使わなくてもいいんだよと再度言いながら、何かあったのか口ごもるラルバへ続きを促す。
じっと見つめていると意を決したようにラルバが口を開き、
「だって…だって、私の旦那様かっこよすぎて見蕩れちゃったんだもん!」
恥ずかしいことを大声で言って縮こまる。
昼食の準備が出来たことを伝えに来たはいいものの、仕事をする様に見惚れてせっかくの食事を冷ましてしまったのが恥ずかしいやら申し訳ないやらで気まずかったらしい。
以前もそんな事を言っていたが…どうやら本気でそう思ってくれているらしい。
しかしそんなこと言ったら自分のお嫁さんだって可愛すぎていつまででも見蕩れていられる…ので、そのことをまたはっきりと伝えるとラルバはぷしゅっと湯気を噴き出すように赤くなって…ふにゃりと笑顔を見せてくれるのだった。

4

同じような事を何度も飽きずにしているが効果が毎回絶大なのは喜びが振り切れて振り戻しが効いていないのか惚れ直した際に慣れがリセットでもかかっているのか…そんな答えの出ない考えは一旦置いておく。
ぽんぽんと自分の横にくるように促し、おずおずとやってきた可愛い人を抱き寄せて頭を撫でながら美味しく昼食を頂いた…途中でおかずの解説をいれてくれるので相槌を打ちながら完食。
食事が終わるやいなや彼女はお仕事の邪魔しちゃいけないからと食器を纏めると部屋を出て行ってしまう。
…仕事部屋で致すのは禁止と強く強く言いつけられているので正直助かった。
なんだかんだで絶対に求めてしまう確信がある。
そして今彼女は絶対に受け入れ準備万端であるという確信も。
やる気に性欲を乗せて暴走しないように、しかし好いてくれる人の為に愛情で身体を強力に後押しして猛然と仕事の山を崩していった。
それをこっそりと見つめるラルバにも気づかない程の集中力で次々に仕事を片付ける様に背後で小さく歓声があがるのだった。

5

最終確認も終えて仕事道具を定位置に戻して最後の指差し確認。
終わった…その呟きが漏れたすぐ後にラルバが部屋に入ってくる。
まだ寒いんだから廊下で身体冷やしちゃダメだろと注意しようと振り返ると着ぶくれして丸々したラルバが。
きちんと対策をしているならいいのか…?少し悩んだが、次からは中に入っていなさいと言いつけておいた。
以前だって仕事が終わるまでは大人しく出来てたんだから大丈夫だろう。
そんな取り決めをして…さて、何の用だったのかなと首を傾げる。
話が終わり重ね着していた半纏をいそいそと抜いていたラルバがくるりとこちらを向く。
「一緒にいたい…じゃあ、だめ?」
ダメなわけがない…けれどそれだけではないと思うが…ぽうっと火照る顔を見るにやはり少し発情している。
先日甘やかしてあげたのがまだ尾を引いている、というよりアレで惚れ直したそうで今はこれが普通だ。
妊娠していると性欲も増大するそうなのでその影響も多分にあるとは思うけれど。

6

「あっ♡」
不意に上がった喜びの声、彼女の視線の先には膨れ上がった愚息が…仕事は終わったから大丈夫…何より自分だってしたい。
顔と愚息へと視線をチラチラと行き来させるラルバの肩に手を置き、疲れたからマッサージしてくれると嬉しいなと寝屋へと誘う。
当然マッサージの内容は分かっているので、じゃあ早く、早く行こうとグイグイ手を引かれてしまった。
あっという間に布団の上に座らされ、これは勢いのままに服を剥かれるのではと思ったが予想に反してラルバは発情した様子を引っ込め、しかし目に宿る愛情はそのままに静々と目の前に腰を下ろした。
彼女はコホンと一つ咳払いをして、
「いつも私…達のためにお仕事頑張ってくれてありがとう…私の旦那様…♡」
そっと頭を胸元に預けて穏やかな抱擁を受け、こちらからもいつもありがとうと背中を撫でる。
最近気づいた…というか恐らく最近固定されてきたのだろうが愛情が勝っている時は旦那様、性欲が勝っている時はご主人様呼びになるみたいだ。

7

慣れているお兄さん呼びがしっくりくるが彼女の気持ちの籠った呼び名なので素面の時はこそばゆいが受け入れる。
なんだかこの抱擁だけで疲れが吹っ飛んでしまったのだが…これからすることを思えば体力気力に余裕があるにこしたことはない。
ラルバといると事を起こす前に満足しかけてしまうのが少々困るところか。
気持ちを切り替えて胸元で瞑目するラルバを見やり…今すぐ引きはがす必要もあるまいと結局そのまま好きにさせてあげることに。
幸い?すぐに身体を離してくれたが彼女の感触と香りを間近にしたことで愚息は更に大きくなっていた。
「ゴクリ…♡お待たせしちゃたかな?♡じゃあマッサージ始めよっか♡」
にじり寄るラルバに何をされるのか期待に胸躍らせ…普通に肩を揉まれて安心なようながっかりなような…
何か出来ることがないかと先生に相談してこういったことも現在勉強中なのだとか。
旦那さんのこと心配してストレスためるよりはめいっぱい尽くして癒して安心すればいいじゃない、先生にはそんな風に言われたそうな。
純粋な彼女の気持ちを性的に解釈した自分が恥ずかしい。

8

けれどチラチラとテントを張る股間に視線をやっているあたり期待はしているみたいだ。
妖精故に力はそんなにあるわけでもないが真心のこもったマッサージが自分でも気づかない疲れによく効く。
ふぅー…心地よさから大きく息を吐くとちゃんと効果があるのだと喜んでいた。
次第に愚息も大人しくなり、それを見てうつ伏せになるように指示されて大人しく従う。
勃起したままではどうしても気になるので落ち着いてくれてよかった。
彼女はうつ伏せの自分の太もも辺りに跨り腰を指圧し始めたが、これも慣れていないとは思えぬほどに効いた。
「んっ…ふっ…んしょ…どう、かな?」
調子を確認するラルバへ凄くいいよと返事をしながら、こういうのもいいなと、今度は自分がしてあげたいなと思っていたのだが…太ももに触れる彼女の柔らかな感触にペニスが膨張しはじめて腰が持ち上がってきてしまう。
体重が乗って少々痛むがそんなことも構わず着々と大きくなっていく。
まぁ…指圧のたびに小さく漏らす彼女の声が喘ぎ声のように聞こえてしまったのだから仕方ない。

9

もぞもぞとペニスの位置をなんとか調整しようとしているとふっと脚の上からラルバの体重が消える。
身体を捻ってラルバを探すとすぐ眼前に琥珀色の瞳があり少し驚く。
パタパタとその場で飛んで顔を覗き込んでいたラルバはニコリと笑って仰向けになったこちらへとふわりと覆い被さるように舞い降りて首に腕を回すように抱擁してくると頭を寄せてきた。
「気持ちよかった?」
頬に触れる柔らかな髪の感触…抱き着いてくる彼女の頭へと手をやりながら、もちろんと笑いかける。
自分の中の雄が滾るトラブルこそあれ嘘偽りのない言葉…しかしラルバはその雄に手を伸ばし、
「でも、こんなに辛そうだよ…?」
手は雄を戒めから解放させて、獣の喉を撫でるがごとく裏筋を指先で撫でる。
首から離れてペニスへと向かう彼女を追いかけるように上体を起こすと頭を引き寄せられて彼女の胸元へと誘われる。
これは、久しぶりにアレか…
「さぁ♡マッサージの続き…♡しよっか♡」
胸を露わにして直に顔を埋めさせながら彼女は艶やかな声で耳元で囁くのだった。

百十五話

1

「まだまだおっぱい大きくなってるみたいだね…♥痛みもないのはやっぱり毎日旦那様に揉んでもらってるからだよね♥えへへ♥」
母乳がいっぱい詰まっているのが感じられる少し張ったような乳房はなお柔らかくぱふぱふと顔を包んでくれた。
授乳用にと胸元をすぐに開けられるような服…慣れようということで色んな服を試しているようだがこう曝け出して使ってくるとは…脳裏に過ることはあっても実際にされるとは思っていなかった。
彼女もそれだけ発情状態が強く激しいのだろう。
普段外見上は温厚で穏やかそのもの、体調も良く旦那さんもちゃんとついてて安心なのだろうと周囲の人は思っていることだろう。
実際そのとおりな部分もあるしポヤっとした雰囲気を纏い機嫌が非常によい。
不安定な時期なので安定しているのは大変嬉しいのだが…やんわりとした態度ながら求めが凄まじい。
今日は仕事にがっつり臨んで終わらせてみせると事前に言っていたので朝はお誘いはなかった。
しかしお休みの日などは朝数回から朝風呂マッサージ朝食後と連続することも珍しくない。

2

ふかふかと頬を優しく圧迫する胸の感触…そして自分が孕ませた確たる証の大きなお腹。
夜眠っている間この二つが目を瞑っていてもずっと腕に縋りついてくるのだ。
無意識に溜まっていくに決まっているだろう…淫らな夢も何度見たことか。
基本的には二人とも愛情が上だ…しかし大きすぎる性欲が簡単に顔を覗かせるのだ。
「♡…旦那様ったら私のためにまた何か考え事?…今は、今だけは何も考えずに気持ちよくなっちゃおうよ♡」
それとも今じゃなきゃダメなこと?優しさと気遣いに溢れた聖母の如き声が耳朶を打つ。
その合間にも彼女の手はペニスをやんわりと握って先走りを全体にしっかりと塗していく。
本人にその気はないのだろうが、しないの?しないの?と潤んだ瞳が問いかけてくる様にペニスが勝手に続行を告げる。
手の中でやる気を漲らせるペニスの感触に安心して頬を緩めるラルバ。
性欲旺盛過ぎるのもどうかと思うが体調不良になるでもなし、むしろ元気になってくれる彼女の為に、そして自分自身の欲望を満たすためにも止めようなどとは思わない。

3

自分こそ変に色々考える癖をなんとかすべきだろうと考えて受け入れる準備を整えてくれているラルバへと身を預ける。
「うふふ〜♥ん〜…♥よ〜しよし♥今だけは何も考えなくていいんだからね〜♥」
お腹が圧迫されずこちらの体勢にも無理がないようにするのは結構な難易度のはずだが彼女も慣れたもので以前から何度もしているこの体位、どこが重要かしっかり把握して布団と巧みにクッションにとしてあちこち支えて上手く全体を纏めている。
無心で甘えたくてもお腹を気にしては完全には楽しめないだろうという両者への配慮が窺える。
ラルバのそんなしっかりしたところを見せられるとますます甘えたくなってしかたがない。
彼女の甘い誘惑にとうとう抗えなくなり…元々抗う必要などなかったのだが…子が母の胸に飛び込むように小さな彼女の身体にぎゅっと抱き着く。
頭上からは甘えん坊の我が子に対してしょうがないなぁという風な優しい母の笑い声がクスクスと聞こえてきた。
「よしよし♥さぁ力を抜いて…♥身体を預けて…♥」

4

大きな優しさに包まれて年甲斐もなく甘えた声を漏らしそうになったが流石にそれは恥ずかしいので自制してしまった。
ただ、きっと平気で甘えてしまうようになるまで調教されてしまうのだろうなと思う。
心はまだ羞恥に足を止めてしまうが身体はもうどっぷりと彼女へ預けられている。
ともすれば眠ってしまいそうな安心感の中で意識を繋ぎ止める最大の要因は…
「おちんぽも気持ちよくなっちゃおうね♥ふふっ♡」
丁寧に丁寧にペニスの弱い所を優しく撫でさする魔性の手。
今の状態で彼女がちょっとその気になれば自分は簡単に射精まで導かれ、噴水のように精液を迸らせるだろう。
その後何度でもイかされまくり気を失うところまで簡単に想像できてしまう。
しかし今、そんな大きな刺激を伴う快感は必要ない…優しく眠りに落ちるような心地よい快感だけが心と身体に染み入る。
「さぁ…♥落ち着いて…焦らなくても大丈夫だから♥…ゆっくりじっくり楽しんで…♥ちゃ〜んと、お母さんがイかせてあげるからね♥」

5

母性が爆発して母親になりきるラルバ…こうなったら射精するまでペニスを離してはもらえない。
今度はこっちがお父さん役になるのも悪くないのではと一瞬考え、その案は一旦置いておく。
色々考えるのは後回し、とにかく今は気持ちよくしてもらおう…そして気持ちよくもしてあげよう。
頬を包む柔らかな双丘にべろりと大きく舌を這わせると、
「んっんぅぅぅ〜♥…うっ♡はぁん…♥いけない子…♥」
ギンギンに昂っているであろう感覚器官に突き刺さり、大きく胸を、いや全身を震わせて絶頂する。
「む〜…こんなんじゃバランスすぐ崩れちゃう…う〜ん…仕方がないか…よし、ちょっと待ってね」
むぎゅっと胸に抱えられて暫く何も見えなくなるが彼女がごそごそと何やら腕を動かす音とドキドキと高鳴る心臓の音だけが聞こえる…何かが身体に巻き付いてきているのに気づく。
これは何だろうと質問を投げかけようとした時にちょうど事が終わったらしい。
「こんなものかな?んふふ♥これで少しくらい動いても固定されるよね♥」

6

何をしたのかと身体を見ると糸のようなもので二人の身体同士が、そして周囲の布団やどうやったのか壁や柱にも糸は繋がっておりしっかりと固定されているのが見える。
全然動けないということもなく不自由さはないが、確かにこれならお互い多少大げさに動いても身体がずれることはあるまい。
考えてみればアゲハ蝶の幼虫も繭こそ作らないものの糸は出せるので不思議でもない。
こんなこと出来るならどうして今までしなかったのだと質問の内容を変える。
色々便利そうなのに…そう思ったのだが、
「だって…」
むにゃむにゃと唇を躊躇いに歪めるラルバの様子に聞かないほうがよかったかなと、言いたくないなら無理して大丈夫だよと言おうとしたところで続きを語ってくれた。
「糸出すの幼虫の時期だけだもん…もう赤ちゃんいるのに子供っぽいかなって…ちょっと恥ずかしい」
照れから頬をポッと染めてそっぽを向くラルバ。
「旦那様だって子供と子作りしたみたいで気まずいでしょ?」
そう思うでしょと同意を求めてくる。

7

確かに幼虫を人間に当てはめれば確実に成人前の幼少期にあたるのだろうが…ラルバは最初から見た目が…
自分は内面に惚れたのが最初だから…そう誤魔化しつつもいけない事をしているような気がして妙に興奮してしまう。
口を噤むがラルバの手の中のペニスを硬くしてしまい…
「〜〜〜っっ!もうっ!変態なんだからっ!なんでおちんぽおっきくしちゃうのよぉ…♥」
呆れの中に僅かに喜びが見え隠れするラルバへ、君だから興奮するのであって子供だからじゃない…などと弁解するが聞き入れてはもらえなかったらしい。
「もうぜっっったい旦那様は私が一生お世話するからねっ!他の子には近寄っちゃダメなんだからっ♡」
完全に変態扱いされてしまったが…彼女がずっと隣にいてくれるなら他の子がおらずとも問題など無い。
こっちだって君を離す気はないという意志を込め、中断されている行為を続行しようとぐいぐい頬に押し付けられている乳首をコリっと歯で刺激してみる。

8

「ふやぁっ♥あうっ♥まっ♥そんな急にぃ♥えっ、あっ♥ダメっ♥うぐぅ〜〜〜っっ♡♡♥」
硬くなった乳首を舌で転がしてからミルクの詰まったそれを強めに胸をぢゅっ〜!と吸ってやると簡単に果ててしまう。
「うぁ♥ひんっ…♥だめだめだめだってぇ♥♥イっ…てるのにすっちゃぁあぁ〜〜っ♥♥♥」
旦那様を変態扱い…変態にしたお仕置きにちゅうちゅうと胸への刺激を続ける。
まだ出てきてはいないものの甘いミルクの香りに口が離せない。
大きな存在感を放つ我が子の宿るお腹を撫でながら孕ませた実感を強く強く心に刻みながら啜り続ける。
敏感な胸とお腹、それぞれから得る激しさと優しさの相乗効果でグラつくラルバへの攻めはまだ止まない。
乳首のみならず白く美しい乳房に食らいつき、痕がつかない程度に甘噛みしてみると開発の成果が如実に現れる。

9

「ひぐぅぅうぅっ♥だんなさまぁ♥もうゆる、ゆるしてぇ♥ふにゃあぁあぁぁぁっ♥♥♥」
胸への刺激だけでもう何度絶頂したことか…ラルバが身体を固定してくれたおかげで彼女がどんなに乱れてもバランスが崩れることはなく安心して愛撫を続けることが出来る。
しかも自分の身体を支える必要もないので自由になった腕を空いている胸へと向けることも…
「むぐぅぅ♥そんな、あぁ♥お口は激しいのにぃ♥手はそん、そんなやさしく…♥♥」
強く吸い付く口とは別にソフトな接触により快感の底上げを図る手の動き…深い強い絶頂と甘い軽めの絶頂が交互にやってきて痙攣しっぱなしだ。
それでもペニスを握る手はそのままなのは流石だと思うし、意識していないだろうが全身の痙攣によって確かな刺激が生まれておりこちらへも幾らか快感が跳ね返ってくる形になってしまっている。
時折強めに竿へ食い込む指が、彼女の指だと思えばむしろ心地よくすら感じるのだから自分は本当に変態なのだろうと思う。

10

手が止まっているけどギブアップかなと嘯くとはっとしたように手に力がこもる。
プルプルと震えてはいるが最初にしていたように懸命に上下に竿を扱き気持ちよくしようという気持ちが伝わってくる。
「むぃ…♥ふえぇ…♥お母さん…負けないもん…♥」
こちらは少々意地悪く攻めてしまったがラルバの愛撫は優しさに溢れていた。
顔を耳まで真っ赤にして、くらくらした頭でも身体が愛し方を覚えているのだ。
その様にきゅっと心を掴まれて悪戯心を彼女への愛しさが蹴散らしてくれた。
ちゅ…っと甘く乳首に口付けると、こちらが大人しくなったのだと分かりラルバも安心してくれたようだ。
「んっ…♥満足した…?もっと甘えてくれても、いいんだよ?えへへっ♥ちょっとバテちゃうけど♥」
そのいじらしい言葉に、ラルバに任せるよと頭を預けると彼女は黙って頷いた。
「反省できるいい子はいっぱい甘やかしちゃうからね〜♥」

11

ポンポンと背を叩き、気持ちよくなってね♥と囁きながら腰が蕩けるような手コキを続ける。
彼女の胸を思う存分楽しみ、その上気持ちよくしてもらえるのだからこの体位はやはり良い。
少しばかりはしゃいでしまったが笑って受け止めてくれるのが分かってのことだ。
どこまで押せば限界か気になるところではあるが…あまり無理はさせる気はない。
機嫌よくペニスを擦り上げる彼女を見上げ、まだまだ元気なのを確認しているとペニスへと向けていた視線をこちらに向けてニッと笑う。
自分は全然大丈夫♥その笑顔は心を見透かして安心感をくれるようだった。
「〜♪…ふふっ♥気持ちいいね♥いっぱいどぴゅどぴゅ♥射精しちゃおうね♥」
竿だけでなく睾丸も優しく握ってマッサージ、それだけでぎゅんぎゅん精液が製造されていくようだ。
玉を握られているだけで射精しかねない感覚だが、彼女はきちんと竿も愛してくれる。
全体の調子を探るように鈴口から根本まで余さず指がペニスの上を踊っていく。

12

「もっと我慢できるかな?それとも…もうぴゅっぴゅしちゃおっか♥」
どうする?と問いかける視線に、もっと頑張りたい気持ちはあるが腰の痺れるような疼きも高まっている。
返事をするより先にペニスがぶくりと膨らむような感覚…
射精を前に一回り大きくなったようでラルバはにっこり笑うと、
「んっ♥またしてあげるから…我慢せず射精しちゃおうね♥」
ほらシコシコ〜♥口調は優しいが手つきは精液を求める雌のものも混じる。
ラルバももう早く精液を見たくて仕方がないのかもしれない。
どのみち長くはもってくれそうにないので彼女の手の動きに合わせて射精しようと我慢をやめた。
身体の芯にダイレクトに響く快感の波に逆らわず射精に向かってつきすすみ、先走りと手がぬちゃぬちゃと粘っこい水の音がどんどん大きくなっていくのを聞きながら胸にぎゅっとしがみつく。
子供が母親に甘えるような恰好で照れはあるが、この状況ではやはり興奮のほうが大きい。

13

高まりゆく快感の何度もラルバ、ラルバと彼女の名を呼んで甘えてしまう。
その呼びかけに答える彼女の声の優しさといったらもう…
「大丈夫だよ♥全部私に任せて…♥今は気持ちよくなることだけ考えてね…♥いい子いい子♥」
背を、頭を撫でる感触は心を落ち着ける効果は確かにあったが、同時にペニスを擦られているようなビリビリとした快感も同時に感じてしまう。
ラルバの声と快感が頭を塗りつぶしていくなかで、唐突にやってきた精の爆発に腰を跳ねさせる。
びゅぐっ!どびゅるっ!指の隙間から噴き上がった精液が宙を舞う。
突き動かされるように腰を持ち上げてしまったがラルバの手はしっかりと追随してペニスを包んでくれていた。
ガクガクと腰を震わせながら続けてびゅぷっ!どぷぷんっ!と幾度か大きな塊を吐き出すがそれらが身体に降りかかってくることはなかった。
胸に押し付けていた頭を上げると羽で全て受け止めてくれていたようでべったりと彼女の美しい羽を穢している。

14

迸る精液が勢いのままに羽に降りかかるがラルバは嫌な顔一つせず、むしろそれが至上の喜びとでも言わんばかりの蕩けた表情を見せている。
「♡…この格好だと手で受け止めるかこうするしかないよね♥」
大切なアイデンティティだろうに…だからこそ、そこに愛を受けて喜ぶのだ。
そんなラルバをへまたびゅぷっ!と精液を浴びせてしまうが、こちらも申し訳なさよりも興奮のほうが勝る。
美しい彼女の羽を欲望で穢すことがこんなにも欲望を刺激するとは…感心しながらも彼女の鱗粉がちゃんと元に戻るものでよかったと心から思う。
快感に頭が熱く、妙な浮遊感を覚えるがペニスは未だ当然のように健在…
もっとラルバへ精を注ぎたい…外もだが、やはり中へも…
強い欲望に駆られるまま、糸を解いて手をついてお尻を向けるようにお願いする。
その願いを受け、一度ぎゅ〜っと頭を胸に抱き喜びを表現するとラルバは誘惑するように小さな、しかしふくよかで魅惑的なお尻を向けて更なる欲望を受け入れる体勢になってくれるのだった。

百十六話

1

ラルバの愛情が火を点けてしまった形にはなるがそれは彼女自身も望んでのこと。
「旦那様の愛♥私にいっぱい注いでくれるんでしょう?ぜ〜んぶ、受け止めるからね♥」
一度布団に下ろされて横になっていた身体を起こし、お尻を向けるラルバへ覆い被さる。
「さぁ♥今日もいっぱい愛し合おうね♥」
頭を軽く上げて楽し気に触覚を揺らすラルバのお腹を撫でる。
最高の愛の形が確かにそこにあるが、もっともっと自分の中の愛を伝えてあげたくなる。
大きく息を吐き、そして吸い込む。
新鮮な空気を取り込み僅かに冷静さを取り戻した頭で、どうすれば今一番愛を伝え、同時に彼女を喜ばせることが出来るだろうかと考える。
今ラルバはきっと激しく愛されるであろうことを予感しているはずだ。
後背位で顔を見ないのはなんとなくそんな感じになりつつあるし…でもそれは別に強く攻められたいと望んでいるというよりは自分に強く求められている実感が嬉しいのだろうと思っているし実際そのようだ。
なので…

2

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(んふふ〜♥今旦那様は完全に発情状態のはず!思いっきりがっつんがっつん突かれちゃうんだろうな〜♥)
そう思っていたのだけど、ちょっとだけ様子が違うことにすぐに気が付く。
なんだろうと思う間にもおっきなおちんぽが涎を垂らしているおまんこににゅぷ〜っと入ってくる。
欠けていたものがピタリとはまるように、愛情に満たされた心に更なる熱をくれる。
どんな時でも100点満点だけど、200点でも300点でも増えていくのが凄い。
この気持ちに限界はないんだと思っているし旦那様もきっと同じように思っているはず。
「うあっ♥…んっ…くふっ♥」
おちんぽが入ってくるだけで簡単にイってしまう…きっと全然濡らさなくても入れるはしから愛液が溢れてきて全然問題ないんじゃないかな?そんなことしてこないから知る機会はこないんだけど。
挿入が始まってからしばらく、ゆっくりと中を楽しむように進んできたおちんぽがずしんっと大きな存在感を放ちながら一番奥に押し当てられる。

3

逞しい雄におまんこの中をいっぱいに占領されるこの感覚…♥
「はぁ♥…はっ♥…はあぁ…♥」
心が満たされて身体を支える腕の力が抜けてしまいそう。
でも旦那様がこれから自分の中を楽しんでくれるんだからしっかり体勢を整えないと…
そんな相手を思いやる心でもって力を込めなおしているとぐっと旦那様が顔を寄せてくる。
きっと激しくするから、とか言ってくれるんだろうと思ったのだけど…
優しめだと物足りない?旦那様…お兄さんはちょっと心配そうな、いつもの優しい声で聞いてくるのだ。
様子が違うのはこれかぁ…と納得すると共に、
「全っ然!そんなことないよ♥おにぃ〜さん♥」
首を出来るだけひねってバチン!とウインクして見せる。
どこでスイッチが切り替わったのかよく分からないけどお兄さんはいつもの感じがご所望らしい。
それはさっき言ったとおり全然問題はないのだけど、妻として夫の心境の変化については聞いておきたい。

4

「てっきり激しめでくるかと思ったんだけどなぁ〜…お尻向けろって言うし♥」
クスクス笑いながらそう言うと、ラルバがすっごい優しくしてくれるから…と囁きながらすりすりと出来る限り肌をくっつけて甘えるような声で答えられて、さっきの手コキプレイの内容を思い出して赤面する。
やっている時は気にならないのだけどアレは自分もスイッチが入っていて色々暴走してるような感じだから終わってから言われると少し照れくさいのだ。
「いや、だって…お兄さん可愛かったし…♥愛しくてしかたないんだもん!」
ちょっとした我儘なんて可愛いものだしちょっと困らされるくらいスパイスにしかならない。
それがお兄さんの生活で二人で学んだことであった。
日常の中でもそうだけどエッチの最中なんて緩急みたいなもので行為を盛り上げるためのものでしかない。
これでまたお決まりパターンだと思っていたものが書き換わってしまったけど、それはそれで楽しみが増えるというものだろうか。

5

そもそもバックだっていつも激しいわけじゃないでしょ?と言われるとぐうの音も出ない。
「むう〜…♥この流れの時はだいたい激しめうにゃぁっ♥」
話の途中にも関わらずお兄さんが腰を動かし始めて予期しない刺激に変な声を出してしまう。
別にいきなり激しく突き込まれたわけじゃない。
動き自体はゆっくり…いつものゆっくりペースよりも遅いくらいかもしれない。
それでも相性抜群のおちんぽがお腹の中を動き始めればそりゃあ感じる。感じないわけがない。
「はひっ♥んっ♥ちょっとだけ、びっくり…♥んう…♥」
穏やかな、あやすような動きに性的な快感以外にも胸が温かくなるような心地よさがある。
優しくしたいけど動くのは我慢できなかった、と謝るお兄さん。
「いいのいいの♥私もそう変わんないから♥」
お兄さんとのお喋りはすごく楽しいし安心するけど、今は…エッチの最中なのだから。

6

はあぁ〜…、お兄さんはおちんぽが蕩けるような感覚がすると言ってため息を吐いている。
早速腕から力が抜けて突っ伏す私を包むようにお兄さんの両手が肌を撫でていく。
その手からは宝物を扱うような繊細さと、絶対に離さないという強い意志を感じる。
そのどちらもが私の中にビシビシ伝わってきて…
「ふやぁぁん♥おにいさんってらぁ…♥あふっ♥きゅぅん♥」
お嫁さんとしての幸せに悶えて枕に顔をぐりぐり押し付ける。
私の身体の中に収まりきらない幸せが際限なく膨張して、身体が悶えてしまうのだ。
ちゅぷ♥ちゅぷり♥大きなおちんぽは私の中を優しく優しく愛してくれる。
なんだか小さな子供が大きな大人にいい子いい子と頭を撫でられて喜んでいるような感覚に近い気がする。
…あながち間違っていないのだけど。
それにしても…お兄さんは基本的に優しい…けれど気分や体調次第でプレイ内容に差はでてくる。
今回みたいな甘めのプレイは精神的にも体力的にも負担は少ないけどある意味どんなプレイよりも後を引く…

7

心の中から好きが溢れて止まってくれない…止める気なんてないんだけど♥
「おにぃさん♥たまたまの中で、精子溜まってるのっ♥伝わってくるぅ♥」
ずっぷりお腹の中を埋めるおちんぽの根本の先。
がっちりと嵌まり込みダイレクトにその動きを感じられるせいか、でっぷりと大きなたまたまの中の様子も分かるような気がしてくる♥
私に射精するために作られ続ける精液♥
早く私の中に注がれたいと言ってくれているような…きっと自惚れではなく本当のこと。
お兄さんも、ラルバの中に出すために急いで作ってるからね、なんて笑って肯定してくれる。
そのままお腹を中心に撫でさするようにしながら、すぐに射精してあげるから…と言ってくれる。
「射精してくれるのはっ♥んんっ♥嬉しいけど…♥そんなに物欲しそうなっ、ん♥顔、してた…?」
宥めるような口調で言われてくりっと視線を後ろに向けると、そりゃあもう、と頷くのが見えた。

8

頷きながらペースはそのままに、でもお兄さんの込める熱量が増したかのような不思議な感覚がお腹に満ちる。
自分の身体も頭より先にそれに同調して愛液の質が変わっていく。
とろとろと太ももを伝いお腹にも流れて肌を濡らす感じている証。
お兄さんの手はそれも掌に受け止めながら、ぬぷり♥ぬちゅり♥と水音を響かせる。
「んふふっ♥なんだかとっても、エッチな♥…感じぃ…♥」
ぽぅっとする頭で視界もぼんやりと瞬くような心地よさ。
ラルバはとってもエッチな女の子だからね…なんて言うお兄さんだけど、人のことばかり言えないでしょ♥
穏やかな交わりは長時間続いた。
御昼を回ったくらいに始めたつもりだったのに日が傾き始めているようだ。
ピリピリと頭を刺激し続ける快感がその分蓄積されている…
お兄さんが射精したら私もイっちゃうと思うけど、どれほどの爆発がやってくるか想像もつかない。
動きはこんなにゆったりなのにその時を思って少しだけ緊張しちゃう。

9

強い絶頂は何百回…と経験しているんだけど自分の中身が塗り替わるような感覚は未だに慣れない。
きっと慣れることはないのだろうし、悪い感じじゃない…むしろその逆…♥
でも身体と心が吃驚しちゃうから少しドキドキしちゃうのだ。
無意識に身体が少し硬くなってしまったみたいで、大丈夫だからねとお兄さんが安心させるように頭を撫でてくれた。
また一歩お兄さんの近くへと至れるだけ…そんな風に思えて緊張が解けていく。
「うん…♥きっとすごいのきちゃうからっ♥ちょっとだけ、ね♥んくっ♥だいじょうぶ…だして…♥」
リラックスした私の声とおまんこの中の感触で問題がなさそうだと分かったお兄さんは何も言わずに少しだけストロークを細かくしてくる。
早さもほんの少し上がったみたいだけど、負担がかかるような感じは全然なく期待感と快感だけが膨れ上がっていく。
頭の中のピリピリも合わせて強くなってくるけれど…なんの心配もなく受け止めることが出来る。

10

ぱちゅ♥ぷちゅ♥水音に弾けるような音が混じり、その時が来たことを知らせてくれる。
お兄さんはお腹を撫でてくれていた手を布団について身体を支えるとぐぐぐっ…とおちんぽを一番奥にくっつけて…
「んっ…♥あぁ♥…はっ、やっぱり…♥これ、はぁ…♥…すごすぎ…っ♥♥♥」
とぷん♥とくとくとく…♥勢い任せじゃない文字通り注ぎ込むような射精。
今までも何回かあったけど、本当にこれはダメ。
女の子をダメにする…どんなガードでも一瞬で溶かしつくして心を飲み込んで犯していく。
頭の中には思い出の中の優しいお兄さんが走馬灯のように駆け巡って強く強く自分の中に再び刻み込まれていく。
その全ての時間がキラキラ輝く星々のようにチカチカと目の前で瞬くのだ。
今までの私から一回休みを通さずに生まれ変わったかのような…それほどまでの衝撃。
愛してる…二人の口から同時に呟かれたその言葉がまた心に染み入り、私はどうしようもなくこの人を愛しているのだと実感するのだった。

百十七話

1

自分の意志ではピクリとも動けず、ただ身を焦がす圧倒的な熱に、はぁはぁと息を吐き出す。
今でもたまに体力が尽きてバテてしまうことがあるから少しだけ不安だったけど何とか耐えた。
妊娠も後期で当然といえば当然だし、お兄さんに申し訳なさそうな顔させちゃうんだけど…
こればっかりは我儘言わせてほしい…だってありのままの愛に包まれるチャンスを逃すなんて考えられない。
そんなわけで激しさとは無縁のエッチでこんな風にバテてしまう…心配かけてごめんねお兄さん♥
必死にお願いして心のままに愛してくれるようにお願いしてこんな風にバテさせてもらっているけど今の時期になってもちゃんと先生からも好きにするようにとゴーサインは貰えているし張り切らせてもらわないとね。
勿論無茶だけはしないように気を付けてるし大丈夫♥
まだとくん♥とくん♥ってお腹に注がれている精液の感触がある。
ゆったり愛してもらった時はこれもたまらない…いつも以上に長く続く射精と余韻。
「ぁぁ―……♥ん……はっ、ぁ…♥」

2

世界一幸せだと感じられる瞬間…それも今までの経験を常に上回るような…
(冬はあんまり好きじゃなかったな…)
幸せを噛みしめながら、ふとそんなことを考える。
やる事もなくて家に引きこもっていたような気がするけど今はもうろくに思い出せない。
今は大好きな人のためにしたいこと、してあげたいことが幾らでもあって時間が足りないくらいなのだから。
こんなにも暖かで楽しい冬は、初めてだった。
そんな楽しさを与えてくれるお兄さんの顔が見たくなって、力が抜けてしまった身体に活を入れて振り向こうと試みる。
よろよろと緩慢な動きになってしまったけどお兄さんがすぐに気づいて身体を抱えるようにしてゆっくりと慎重に体勢を仰向けに反転させてくれる。
「あり、がとぅ…♥ふぅ…♥お顔、見たくなっちゃった…♥」
にへっと力なく笑いかけ、ちゃんと顔を向き合わせることが出来た安心からまたぐてっと身体から力が抜けてしまう。
身体の奥の奥の奥、そんな中心までどっぷり快楽漬けにされてヘロヘロなのだ。

3

それでもまた身体のどこからか無尽蔵に力が湧いてくる。
だって大好きな人が目の前で微笑んでくれているんだから。
お兄さんは動きがゆっくり目だったからかそれほど疲れていないように見える。
体勢とか色々気を使う要素も多いけど何回こうやって交わったかもう数えきれないくらいなのだ。
当然のこととして身体が慣れてきてそれほど負担にはなっていない…らしい。
対して自分は休憩を挟んでもらっているけど子供もいるしそこは割り切る。
私が高速で体力気力を回復する間にお兄さんは私の身体を好きなように弄ぶ。
「えへっ♥楽しい?…私は…楽しいよ♥」
ちょっとくすぐったいけど♥…子供がいるお腹や大きくなったおっぱい以外にも、頬を優しく撫でてくれたり髪を手で梳いてくれたり…
どの行動にも惜しみない愛情を感じることが出来て、それが回復速度を早めてくれる。
おまんこの中、おちんぽは…ほんの少し気を緩めて柔らかくなっているみたいだけどまだまだやる気は残っているみたい。

4

ふぅ…呼吸を整えて自分の身体の調子を確かめ…もう全然問題ないと確信して、
「大丈夫だから…♥しよ?」
いっぱいの愛情を注いでくれるお兄さんの瞳に精一杯魅力的に見える笑顔を考えながら形を作る。
どんな時でも自分の一番可愛い所を見せたいと思う…そう思えるのが大切だと思う。
笑顔はしっかりとお兄さんの心を掴んでくれたらしく、お腹の中でおちんぽが硬くなってくる。
注いでもらった精液で満たされたおまんこは、きっとさっきよりも気持ちよくお兄さんを迎えられるだろう。
きゅっきゅっと力を入れておまんこを締めて感覚を確かめるとお兄さんも早速気持ちよさそうな声を出してくれる。
「今日はこのまま甘く蕩けるように優しくしてくれる…のかな?♥」
期待を込めて、でも違うならそれはそれで別に問題はない問いかけ。
少しだけ考えるような間の後に、今日はずっと優しめかなと答えてくれた。
いやか?と続けて聞いてくれるのでフルフルと首を振る。
今ケダモノモードに入られるとギャップで激しく感じすぎてしまいそうだしね♥

5

激しいのは様子見つつまた今度にしようと話をつける。
こういう約束を取り付けるのも次を感じさせてくれるから結構楽しいんだ。
とんとん拍子に次回、たぶん明日の予定も決まったところで…
「お兄さん♥にひひ〜♥おにぃ〜さん♥」
ついつい特に意味もなく呼びかけたくなってしまったのだけど、お兄さんんは律儀に何かな?と聞き返してくれる。
呼びかける感じからたいしてただ呼びたいだけだと分かっているはずだけど受け答えしてくれるんだから甘えたくもなる。
「なんでもない♥でも…キスしたくなっちゃった♥」
えへへ♥子供っぽすぎるかなと照れる私へと、お兄さんは言われるままキスしてくれた。
ちゅ♥軽く触れる感じで、やわやわと唇の柔らかさを楽しむような…♥
私は口付けをくれるお兄さんの頬を捕まえてもにもに摘まみながら視線でそのまま動いてほしいなとお願いしてみる。
体勢的に辛いかな?と心配したけど特に問題なくゆっくりと、さっきと同じ感じのペースでおちんぽが動き始める。

6

その大きすぎる存在はお腹の中をずぷ…ずぷん…と全体を拡げるように簡単に私の全てを曝け出させてしまう。
丁寧にゆっくりとお兄さん専用に拡張してもらったおまんこは子供が大きくなるにつれてどうしても小さくなってくるようで、おちんぽ全部を飲み込むのが難しい。
ただでさえそんな感じなのに私の方は小さくなるのにお兄さんのほうは大きくなるものだからなおさらだ。
元から私には大きすぎるサイズだったお兄さんのおちんぽはまだまだ逞しく成長中みたい…♥
自分のもラルバ用に変化してるんじゃないか、とお兄さんは言ってたけどどうなのかしら?
たぶん私の許容量よりほんの少しだけ大きなは頑張らないと全部を受け止めきれない。
大きくて逞しいお兄さんのおちんぽをちょっと強引に捻じ込んでほしいだなんて…私はそんなこと…思ってる、かも♥
「ふはぁ…♥やっぱり、おっきぃねぇ…♥おちんぽ…♥」
お兄さんにいつも甘えんぼさんなんて言ってるけど私も大きなお兄さんに甘えたいのだ♥

7

大きな手で頭を撫でてもらったり身体をぎゅっと抱きしめてもらったりするのが大好きだ。
大きなおちんぽでおまんこをいっぱいにしてもらうのもそれと大きな違いはないのかもしれない。
もちろん大切な行為であるのも分かっているんだけど内にある愛情は同じだからそんな感じがするのかもしれない。
特にこうも優しい抽挿だと…
「あふぁ…♥あ"あぁ〜…♥かいかぁん…♥」
ずちゅ…ずぬぅ…ゆるりゆるりとおちんぽが中を行き来するだけで腰砕けになってしまう。
自分の中の襞や粒に意識を集中…おちんぽの形を感じて余すことなくぴっちりと包み込むようにときゅっとおまんこを締めて、せめてものご奉仕を続けているけれど…
「ひぃ…♡ふぅぅ…♥にゅぅぅぅぅ〜…♥」
大きな負担なんて全然なくて、お兄さんは変わらず優しく快感だけを生みだそうと気を付けてくれている。
それでも下半身から昇ってくる快感の波にあおられて声が勝手に漏れてしまうだけ。
「あっ…あぅ…だいじょぉぶ、だからねっ♥きもちいぃのがぁ♥すごいだけだかりゃぁあぁ♥」

8

もしかしたら私が辛そうだと思ってお兄さんが動きを止めやしないかと不安になって逐一そんな報告をしてしまう。
「すっごぉ…くっ…♥きもひいぃから♥おねがい♥やめないれね…♥」
顔を寄せてくれるお兄さんに絡みつくように腕を伸ばして…それでも突きあがる快感に力は入らず身体に引っ掛けているだけになってしまっている。
けれど、邪魔になりかねないその腕をそのままにお兄さんは動き続けてくれる。
「〜〜〜♥♥す…ぃ…♥ちゅぅ…♥えへぇ♥だい…す、んちゅ♥あぅん…♥んんんっ♥♥」
ピクンッ!僅かに身体が震えて自分がイってしまったことに気づく。
精神的に満たされ過ぎて身体の感覚が鈍くなっているような気さえする。
それでも大きめの絶頂は流石にある程度の衝撃となって頭に、身体に響いてくる。
「はうぅ〜…♥あははは…♥おにいさんおちんぽ…♥やっぱりすごいや…♥」

9

大した動きはしてないのに、こんなに簡単にイかされて…イかされ続けてしまっている。
私ってチョロいってやつなのかなぁ…?そんな風に思ったこともあったけれどこの人じゃないとダメだって何の根拠もなく信じられるだけの愛情を感じるし、貰ってもいる。
お兄さんからしても私をイかせることなんて簡単だろうし毎日何度も、日によっては何十回もしていることなのにイく度にちゃんと出来た…という感じで喜んでいるみたいだ。
それは好きな人をちゃんと気持ちよく出来てよかったという真面目さ誠実さからきているもので、私としてはもっと楽しんでもいいのよ?と言いたい。
だってケダモノモードで半分以上そういう気持ちが入ってるんだもん。
優しくされ過ぎて何もかも蕩けてしまいそう…もうお兄さんはそういう人なんだと納得はしてるけど、だからこそ余計蕩ける。
だから私もお兄さんを蕩けるくらいにイかせてあげたい。
お兄さんが想ってくれるのと同じくらい私だってお兄さんが大好きで大切にしたいんだから。

10

蕩けてふわふわしそうな精神を頑張って集中…お兄さんから貰う快感に反射的に反応するだけじゃなく、自分の意志でもっておちんぽを気持ちよくするために身体に指示を飛ばす。
好き好き好き好き…♥そんな気持ちが跳ねまわって大きくなり続ける頭の中、なんとか理性的に動かせるところで頑張るのだ。
好きな気持ちが大きすぎて上手く動けないのは困りものだ…
覚束ない腕を身体の上を滑らせるようにペタペタと移動させてお兄さんの顔から背中へと持っていく。
顔の拘束ともいえない挟み込みが解除されてもお兄さんはキスを続けてくれた。
「んにゃぅ…♥ぺろっ…♥んちゅ♥…んんん〜〜〜…♥♥」
優しいキスを浴びながら、意識しておまんこをぎゅっと締める…締め続ける。
気持ちよくなってほしい…そんな想いを込めた私の行動を、お兄さんはしっかりと察してくれる。
幸いなのは、頭がダメダメになっても身体は自動的に精液を搾りにいってくれていることだろう。

11

一方的に可愛がられながらもお兄さんに快感をお返しできる女の子の本能に感謝する。
そこに理性的な締まりも加わって、徐々に高まっていたものが一気に大きくなる。
優しい抽挿にほんの少し快楽を求めるような強さを感じてほくそ笑む。
自分の身体で気持ちよくなってくれている…もっと気持ちよくなりたいと思ってくれている。
それが行動で示されているのだから嬉しいに決まっている。
もっと深くまでおいでと誘うように背中にあてた手に今込められるだけの力を込めて抱きしめる。
全然力が入ってくれないけれど気持ちは伝わる。
じっと視線を交差させたあと、お兄さんは一番深くまで挿入して、そこを中心にほんの少し早く腰を動かし始める。
「んひゅ♥んっくふぅ♥…いいよ♥とっても…すてき♥」
自分は大丈夫だからと伝えるようにそう囁き、射精して♥射精して♥と小さな声でおねだりし続ける。
あなたの愛が欲しい♥私で気持ちよくなった証が欲しい♥その想いを言葉にして伝え続けるのだ。

12

私がお兄さんの好き好き攻撃に弱いとの同じでお兄さんも私の好き好き攻撃に弱い凄く弱い。
それでも本能任せに腰を振りぬかないあたりは凄いと思うし、そんなとこも大好き♥と言っておく。
でもこれじゃその気になった時気を使わせちゃうかなとあわあわし出すと笑われてしまった。
「むぅ…♥はずかし…♥ほらとにかくはやくぴゅっぴゅしちゃお♥ね♥」
照れ隠しもあったけど本当に精液がほしいのもあって声に変に真剣味が出てまた少し唇がヒクついていた。
けれどそれはそれとして、私のおねだりに頷いてまた少しだけお兄さんの中の雄が顔を出す。
一番奥をトントンと軽く叩くそれは今すぐ精液をあげるからねと言っているようでおまんこが震える。
手に込める力も期待に少し強くなり、徐々にその時がくるのが近いのを本能的に察する。
「おねがい…♥わたしときもちよくなって♥」
一緒にイこう…そんな願い。
タイミングを合わせるのは結構難しいものなのだけど、お兄さんはしっかり合わせて絶頂してくれる。

13

「あ…ん…♥♥♥くぅ…は…♥♥♥」
幸せで胸が、喉が詰まって上手く声が出せなかった。
さっきと同じように勢いこそはなかったけれど温かな確かな愛情の籠った精液がとぷとぷと私の中に放たれている。
「う…んぅ…♥…ぃ…♥♥♥」
気持ちいいよと一言伝えるのが難しい…激しくビクビクと身体が震えるような絶頂じゃなかったけど全身甘く痺れるような深い深い絶頂がいつまでも身体の内へと響いてくる。
まともに動けない私へ、お兄さんは全て分かっていると言わんばかりの表情で…実際にそうなんだろうなと思う…今は何も言わなくていいんだよと微笑んでくれた。
私はやっとのことでこくりと頷いて、目を瞑って心と身体を満たしていく大きな多幸感に浸らせてもらう。
夏に感じていた燃え上がるような気持ちこそ最上のものだと思っていたけれど…これがそれに劣るものだとは微塵も思えなかった。
この人とならいつでもどこでも幸せなんだ…絶頂の中、そんな当たり前をまた噛みしめるのだった。

百十八話

1

緩やかに注がれる量の多い射精を受け止めきれずに零してしまう。
「うぅ…やぁ…♥あぅ…♥」
最近はだいぶ慣れてきたつもりでも、やっぱりちょっと勿体ないなとついつい声を上げてしまうと、気にしない気にしないと優しくポンポンと頭を撫でられて口を噤む。
本心はやっぱり精子全部孕んであげたいんだけどなぁ…
我儘なのは分かってるけどどうしても考えてしまう…お兄さんはいつもの事なので困った顔で微笑むのみ。
少しして、話を切り替えようと調子はどう?と聞いてくる。
事後の少し緩む空気の中でまだ二人重なりあうようにして見つめ合っている。
私は一旦零れていく精液は置いておいてお兄さんに視線を向けなおす。
「ん…大丈夫…だよ♥少し休憩したら、またしよ♥」
お兄さんの方も少し疲れはあるけどおちんぽも硬いままで問題無し。
異常は全く感じないけれど万全で楽しみたいので一応休憩しようという話で落ち着く。
一応お腹の様子見もしておこうかということで楽になれるように横になって向き合う形になる。

2

もぞもぞと一緒にお布団に入って出来るだけ身体をくっつけ合う。
「えへへ♥ん〜…♥」
やっぱり、最高…♥
このエッチの後の心地よい気怠さの中で身体を寄せ合い体温を感じあう瞬間。
繋がっている時以外でも最高点を付けられる瞬間が幾らでも散らばっていて飽きる事が無い。
肌に触れているだけでも楽しい、お兄さんが頭を撫でてくれるのが嬉しい、好きだと口にされるのが…そして口にするのが幸せ。
特に頭を撫でるのはお兄さんの癖になっているのか何かあれば優しい手が…あ♥きた♥
考えているとタイミングよく手が伸びてきてまた優しく優しく頭を撫でてくれる。
触覚が喜びに震える…感情が筒抜けなのは恥ずかしい時もあるけど変に誤解される心配もないから助かる。
「んふ♥しあわせ〜♥…おにいさんすき〜♥」
ふにゃふにゃと気の抜けた声になってしまうけど、今しゃんとする必要もないだろうからいいの。
取り繕う必要なんてないもんね♥

3

「お兄さん………えっと……ん〜…そうだ、夕飯何食べたい?」
特に意味もなく呼びかけてしまい、それでも別に何にも問題はないんだけれど思いついたので聞いておく。
多幸感に浸っていて忘れかけていたけど今は遅めの昼食が終わって少し経ったくらいの時間。
昼食は簡単なものになってしまったけど夕飯はその分頑張りたい。
何の気なしに聞いた問いだったけど気合が漲ってくる。
マッサージで気持ちよくしてあげるのは成功したしそのまま性交してるけどそれだけで満足してちゃダメだ。
フンスと気合を入れて顔も見上げるようにしてぐいぐい押していくと…
何でも美味しいからなぁ…という一番困る反応。
微妙な表情をしてしまったのか、それともお兄さんも作る側に立つからか、分かってるちょっと待ってと具体的な料理を捻りだそうと考え出す。
アレあったよね?コレもあるよと情報を出し合い結局身体を温めようとお鍋になった。
「とびっきり美味しいの作るから楽しみにしててね♥」

4

そういえば牡丹肉あったな〜なんて思っていると…ぴたりとお兄さんがお腹に掌を添えてくる。
「ん…♥大丈夫♥ちゃ〜んと育ってるから…♥元気良すぎて吃驚するときもあるんだから♥」
一緒にお腹を撫でながら安心させるようにニコリと微笑む。
いつもしっかりしてるお兄さんもお父さんになる経験は初めてで緊張してるのかも。
私は…お兄さんと一緒ならきっとなんとかなると信じてるから意外と平気。
先生にも相談しながらママのお勉強中。
相談できる妖精の友達はいないけどご近所ママさんが親身になってくれるから凄い安心感。
というか私の後に妊娠した人もいて情報交換してたりする。
けどパパ同士だとそういうお話はあんまりしないのかもしれない…それぞれお仕事もあるしね。
「お父さんだからって気負い過ぎないでね…♥大丈夫♥二人一緒に頑張ろうね♥」
私からもよしよしとお兄さんの頭を撫でてあげると少し照れながらもしっかり頷いてくれた。
頼りにしてるからねパパ♥

5

それはそれとして…そろそろ、いいかな?
頭を撫でていた手を肩に置いて、ぐいぐい近づいていたのを更にぐっと詰め寄る。
急にくっついてきた私に驚くことなく自然に受け止めてくれたあたりお兄さんも頃合いだと思っていたのかも。
「…続き〜♥いいよね?」
ポソリと囁いたその言葉。
返事の代わりにチュッと唇を塞いでくれたお兄さんへ今回は舌を差し出す。
そっと唇から差し出した舌をすんなりと受け入れて口の中へと迎えてくれる。
私より大きな舌が歓迎するようにゆるりと蠢いて舌裏を小さく擽るように舐める。
それを受けて私もぺろりとお兄さんの口の中に舌を這わせる…お昼ご飯と同じ味がほんのりしてクスリと笑う。
お兄さんも気づいたのか目を細めるけれど、二人ともそのまま舌を止めずに絡め合い、唾液を交換した。
「っふぅ…♥気持ちもしっかり切り替わったところで…♥どうしよっか?」
濃厚な口付けの後…体位に希望はあるかなと確認してみるとすぐに返事が返ってきた。

6

「側位?このまま…は無理だから後ろ向きね?ん、ちょっと待ってね」
横になったままするとなると向き合っていてはお腹がどうしても気になるので反転。
羽を一番小さく畳んで邪魔にならないようにして背中をお兄さんに預ける。
すぐにお兄さんの腕が身体をふんわりと包み込む。
「ふふっ♥今の体型だとやっぱりこれが一番くっつけるからねぇ♥」
お腹に負担をかけずに一番肌が触合う面積が一番多いものとなると背面側位だ。
お兄さんもうんうんと頷きながらぺたぺたと太ももやお腹に手を当てて私の感触を楽しんでくれている。
こそばゆいけどお兄さんももっとくっつきたいんだなぁと思えて嬉しい。
ただ体位に制限がかかってエッチしにくい時もあるけれど、それでもこの子を産んだらまた子作りの為にエッチがしたいと二人とも思っている。
やっぱり愛の結晶が一番大切なのだ。
お兄さんも挿入前の触合いを存分に楽しんでくれているけど私からは背中側のお兄さんは触りにくい。

7

それはお兄さんも分かっているからある程度で切り上げて挿入する気配をみせる。
私の身体を固定するために脇のしたから腕を差し込んで抱き込むようにして胸を押える。
そっと触れるような優しい抱きしめなんだけど…その手を掴んで指を解きほぐして胸を鷲掴みにする形で固定させなおす。
「これでよしっと♥んふふ♥遠慮はなしだよ?ほらほら♥」
お兄さんの手の上から手を重ねて胸を揉みしだかせるとお兄さんも自分の意志で揉んでくれた。
途中で盛り上がってきてからしようと思っていたみたいだけど私は最初から揉み揉みして欲しかったんだもん。
「身体の固定はこれでいいでしょ?早くおちんぽも…ね♥ほしいな♡」
さっきからお尻に当たっている硬いものをはやくちょうだいとおねだり。
すると空いていた腕で私の脚を持ち上げて開脚…おまんこを曝け出す形にしてかたおちんぽをあてがう。
掛け布団の大きさに余裕を持たせているからこんな体勢でも外気は入ってこないけど…やっぱりこれはちょっと恥ずかしい。

8

もちろん曝け出しているのが最愛のお兄さんなので全然嫌じゃあないけど♥
むにむにと楽しそうに太ももを揉みながら全然小さくならないおちんぽを入り口にヌチヌチと水音を立てて擦りつけてくる。
それは長くは続かずに変に焦らすようなこともしない。
念のため状態を確認していただけのおちんぽは変わりなく挿入出来るおまんこだとすぐに判断してぬぷぅ…♥っと先っぽを突き入れてくれた。
「〜♥おかえり…♥」
なんとなく言ったその言葉。
もうすっかりこのおちんぽの本来の居場所は自分のおまんこの中だと信じ切っている言葉。
ひょっとしたら困ってるかな?と思ったけどお兄さんはそれに一切の躊躇いをみせずに、ただいまと言ってくれた。
そして、ただいまのキスをしなきゃね?と言うとおちんぽをずんずんと奥へと進めていき、子宮口にチュッと先っぽでキスをしてくれる。
ちょっとしたお遊び感覚なのかもしれないけれど、私はそれがなんだか無性に嬉しかった。

9

「うふふ♥にゅふ♥えへへ〜♥」
どうしても頬が緩んで笑みが零れてしまう。
ご機嫌な私を胸に、お兄さんも顔は見えないけど笑っているみたいだ。
それでもピストンはゆったりと続けて胸もちゃんとしっとり愛してくれる。
私はお兄さんから受ける全ての快感、頭が痺れるような絶頂の中でも笑みを絶やさなかった。
「好き♥大好きだよ♥」
今できるせめてものこととして愛を精一杯伝えよう、そう思った。
あんまり言わないほうが集中できる?と確認してみたけど嬉しいから続けてほしいと言ってもらえたので遠慮なく続ける。
「好き♥好き♥お兄さんとの時間が一番大切♥大好きなの♥伝わってるかな?♥」
言いっ放しは寂しいからたまに問いかけを加えてみる。
どんな問いかけでもお兄さんはすぐに私の欲しい言葉をくれるんだ♥

10

「朝お兄さんの寝顔を見るのが好き♥おはようって優しく挨拶されるのが好き♥美味しそうにご飯を食べてくれるのが好き♥」
思いつく限りの好きを並べていくけれどアレもコレもソレもと何でも出てきて言い終えるまでにいつまでかかるか自分でも分からない。
そもそも言い終えることができるのかしら?そんな心配さえ首をもたげる。
「お仕事してる横顔が好き♥手を繋いで歩くのが好き♥歩くとき歩幅を合わせてくれるのが好き♥」
何回好きって言ったかもう分からない。
うっかり言い忘れていた好きを思い出して芋づる式に好きがどんどん溢れてくる。
これってもう言ったっけ?って聞くと、まだだったと思うと心底嬉しそうな声で教えてくれる…そしてそんなお兄さんが、
「ふふ♥私の好きを真っ直ぐ受け止めてくれるのが、好き♥」
好きなんだ♥
「ねえお兄さんは…私のこと好き?♥」
どぷんっ♥
「あにゃ?♥」

11

どぐっ♥どびゅっ♥
「っうぁっ♥〜〜〜…♥いっぱい、だしてくれる…♥お兄さんが、好きぃ♥」
返事の代わりに唐突に…ううん、私からの好きが重なるほどに熱く大きくなっていくおちんぽで私にも射精が近いのは分かってた。
射精のタイミングに合わせて、私が好きか聞いたんだもん。
攻められっ放しになるしかないこの体位でも、射精のタイミングに合わせてお話くらいは出来るんだから。
好き好き攻めで興奮しちゃってるお兄さんおちんぽは三度目なのにさっきまでよりどっぷり♥濃厚精液を吐き出してくれた。
思ったより上手くいったなぁ…♡でも全部本当のことだもん。嘘なんて一欠片もない私にとっての真実。
んふふ〜♥女の子だって強かなんだから♥…まあ続いてやってきた言葉でのお返事で簡単に逆転しちゃったんだけど♥
分かり切っていたお約束にノックダウンしながら私は一言で終わらないお兄さんからの大好きに目をまわして喜ぶのだった♥

百十九話

1

ふぃ〜…ふしゅ〜…はひはひ…全力疾走をしたあとのように喘ぐ。
自分はたいして動いていなかったけれどそれだけ疲弊してしまうのだ。
今はまだお兄さんの精液がどっくんどっくんおちんぽを膨らませながら注がれている最中だからなおさらだ。
疲労感と、それ以上の多幸感…視界がチカチカ瞬くこの光景ももう見慣れつつある。
見慣れたからといってその状態を平然と見ていられるわけもなく、こうして喘いでいつのだけど…
お兄さんも私が本当にぐったりしているのが分かってからは口を閉じて好き好き攻撃を中断してくれた。
続けられたらそのまま気絶しちゃうのは火を見るよりも明らかだったから。
落ち着くようにと身体を、お腹を撫でながら昂りが落ち着くのを待ってはくれている、でも一番大きな熱を持っている射精はなかなか止まってくれずに、でもそれが嬉しくて…私は喘ぎに悦びを混ぜてきゅんきゅん鳴いちゃうのだった。
「て…手ぇ…ちょぉらい…♥」
へろへろの状態でやっとのことでそれだけ言うと、どこにやればいいのかとお腹を撫でていた手が身体の上を滑る。

2

それが口元に来た時にぱくりと咥えて、落ち着くまでしゃぶらせてもらった。
これじゃまるで私の方が赤ちゃんみたいだと思ったけど…安心するんだもん♥
お兄さんの指がふやけるくらいちゅぷちゅぷ吸い付いていた。
嫌がることなく舌と遊ぶように口の中を指で愛撫してくれるんだけど身体の中までどんどんお兄さんの物になってるみたい。
キスだけでイけるんだから指で撫でられても同じこと…喉の奥までおちんぽで躾けてもらったんだから当然だけど、私はほんの些細な指の動きから快感を生みだされてしまうのだ。
「うあ…♥れろ…♥うきゅっ♥…ぁはは…イっひゃったぁ…♥」
口の中を触るだけでイくのは予想外だったみたいだけど、お兄さんの身体以外にはそんな反応しないよ♥って教えてあげたら一応は安心してくれたみたい。
何にでも反応しちゃったらお食事の時大変だもんね…それは心配にもなる。
私の絶頂を機に手を口から抜き出し…その際に出来るだけ舐めて綺麗にさせてもらった。

3

また胸を押えるようにして身体を支えてくれるけど今度はおっぱいを鷲掴みにはしてこなかった。
私も流石に少し疲れてるから何も言わずに身体を預ける。
このまま休憩…というかお昼の部は終わりになるのかなと思って、私は気になることを聞いてみた。
「お兄さん…あの………飽きちゃったりしない、かな?」
本当は聞きたくないけど聞いておかなくちゃいけない気がした。
お兄さんは何のことか分からないみたいで困り声で何に対して?と確認してくる。
やっぱり何でもないと言って誤魔化せそうだけど、言う。
「う〜ん…最近エッチ単調かもって…思ったから…あっ!私はすっごく満足してるよ!?でもやっぱり…ねぇ…気になっちゃうの」
妊娠後期にもなるとお腹がとっても大きくなるから当然プレイの幅が狭まってくる。
今だって本当は向き合ってしたかったけど背中側じゃないとぴったりくっつけないからって背面側位の体勢だったのだ。
似たような体位ばっかりで退屈させてないかなと不安になってしまうのも無理はないと思う。
こういう話は何度かしたこともあるけど最近お腹も特に目立ってきてどうしても気になる。

4

勢いで聞いてしまったけど、答えが返ってくるほんの僅かな間で聞かなければよかったかもと後悔しはじめる。
お兄さんに限って万に一つも飽きたなんて言い出すわけがない。
意味のない質問をしたことで変に気を使わせてしまってるんじゃないかと自己嫌悪。
変なことを聞いてごめんなさいと謝ろう…そう思い、口を開くとさっき抜いたばかりの指がぴとりと舌を押えてきて喋れない。
あうあうと狼狽えていると、脚を下ろすから気を付けてと言われてまだ挿入されたままだったのを思い出す。
入っているのが自然体でつい忘れそうになってしまう。
ゆっくりと持ち上げていた脚を下ろすとともにおちんぽも抜く…ぬちゅぅ…♥ってたっぷりの愛液と精液が絡んだ太いおちんぽが抜ける感覚が頭がどうにかなりそうなくらい気持ちいい。
ビクンッ!と大きく震えてイってしまっている間に口を押えていた指も気づかない内に離されていて、ころんと簡単に向き合うように転がされてすぐ目の前にお兄さんの顔がずいっと迫ってきた。

5

吃驚して思わずちょっとだけ仰け反っちゃった。
お兄さんは真剣な目でじっと見つめてきて、こんな時なのにああやっぱりカッコいいな…♥なんて思っちゃう。
ぽぅっとしているとお兄さんは満足そうに頷いて表情を柔らかくする。
優しいいつものお兄さんの顔…私は自然と笑顔になってしまう。
私がちゃんとお話しを聞ける状態だと判断したお兄さんはゆっくりと諭すように言ってくれた。
飽きてなんかない…飽きる気が全くしないし逆に求めすぎて迷惑かけちゃうかもしれないから今の内に一度謝らせてほしい。
そう切り出したお兄さんの言葉は絶対本心から言ってるのが揺れない瞳から確信できる。
好きな気持ちが枯れないように身体もどんどん熱くなってしまうから盛り過ぎるようなら遠慮なく叱ってほしい。
訳が分からないくらい好きで好きでたまらな…声がだんだん大きくなってきたところで口を塞がせてもらった。
最後まで聞かなきゃいけない流れだったのかもしれないけど、絶対また私がとろっとろになっても続きそうだから止めれる内に止めさせてもらった。
だって今から夕飯の準備あるんだもん…絶対動けなくなる。

6

「あ〜…あの、あのね…♥その、すっごく嬉しい♥ほんと心の底から嬉しいんだけど、夜、そう夜にね?聞かせてほしいなって…」
聞きたくて聞きたくて仕方がないんだけど…時計を気にする様子にお兄さんも徐々に落ち着いてくるんだけど…止めた分どんどん溜まっていくから覚悟しておくように…お兄さんはそれだけ言うとまたにっこりと笑う。
時間はまだ余裕あるけど早めに夕飯の支度しよう、ニコニコ笑顔で促すお兄さんに頷く。
これきっと早めに色々終わらせて言葉攻めしまくるやつだ…お兄さんの腕の中で蕩け切る自分が簡単に想像できる。
「…お手柔らかにお願いしたいかな〜♥…なんて…」
いつものように事後の身体を拭いてくれているお兄さんに控えめにそんなことを言ってみる。
お兄さんは変わらない笑顔で…気持ちを押えるのがちょっと難しいかな、とだけ言うと自分の身体も拭き始める。
ほんのちょっとの心配から出た言葉…その心配が杞憂であると魂の芯までしっかりと刻み付けられるような愛の嵐がくる。
私は…既に蕩けそうなほどニヤけた顔でまた心を染め上げられるのを楽しみに台所へと向かうのだった。

百二十話

1

好意と愛情の嵐に呑まれて感情の渦の中で溺れそうになった日から幾日か。
溺れそうになったというか時に優しく囁かれ時に熱く訴えかけられる愛の言葉に私の心は揺さぶられ続け、トドメを刺されては次の言葉で更に落とされるということを何度も何度も繰り返された。
お兄さんは日頃からきちんと愛情を言葉に、行動にして私に与えてくれている。
それでも足りないと思っているみたいで爆発することがあるのだ。
前回はまさにそれだったのだけど…心の許容量を超える気持ちの奔流に身を捩って悶える私を優しく抱き留めて簡単に解きほぐしてしまう。
そして余裕が生まれたところにまた…という感じで寝落ちするまで精神を愛撫され続けた。
それで終わりというわけもなく寝落ちした後も当然のように夢の中にお兄さんが登場した。
優しく包み込まれるようにしてお兄さんの胸の中で眠る夢だったのだけど、たぶん私が寝たあと現実でそうしてくれていたのだと思う。
夢にまで出てきてより深くまで満たされて…人を好きになるのに限度はないんだなと思わずにはいられなかった。

2

あの日からまた私の中でお兄さんの存在が大きくなったのをはっきりと自覚している。
燃え上がる炎のように夏の日差しのように熱い想い。
それがお兄さんから同じように向けられる想いと交わって調和して程よくふんわりと場を温かく満たしてくれる。
カッと暴走しかねない熱量は、その気持ちを相手がしっかりと受けてくれている実感と安心感によって安定しているのだ。
時々火力が高まり過ぎて止まらなくなるけど…お互い喜んで身と心を焦がされることにしている。
最近はそういう日が多い気がするのだけど出産間際で思うところが多いのかも?
それでも物理的に距離をおけば流石に少しは落ち着きはする。
今日はお兄さんが仕事のため稗田の家に出ているので今は家に一人なのだ。
「お兄さん早く帰ってこないかな〜♪」
一人なのだけど熱すぎる夜を思い出すとふにゃんと頬が緩むし、早く会いたいなと思ってしまう。
お仕事があるからと朝はエッチな好意でお兄さん分を補充できてないから余計そう思うのかもしれない。

3

お兄さんが私を想って仕事を早く終わらせるのと同じく私もお兄さんのことを考えていると家事がすぐに終わってしまうのでぼんやりと時間を潰している。
さっきまで本を読んでいたのだけど今日は日差しも柔らかで眠気を誘われてしまう。
お昼寝もありかな…でも起きて待っていたいな…そんな風に迷っていると想い人がちょうどよく帰ってきてくれた。
ぼんやりしていたせいで覚束ない脚のかわりに羽を使って玄関までお迎えに向かう。
鍵を閉めて戸締り確認をしていたお兄さんが振り向くと同時に胸に飛び込んで、
「おかえりなさい♥チュ♥」
おかえりのキスをするとお兄さんからもお返しに一つキスを貰っちゃった♥
お兄さんは靴を素早く片付けて飛んでいる私をお姫様だっこして居間まで移動してくれた。
私を抱えたまま静かに腰を下ろして横抱きしている私をより近くへと抱き寄せてまた口付け。
「んふ♥ちゅぅ♥…お疲れ様♥お仕事大丈夫だった?」

4

首元に抱き着きながら暫くたわいのないお話をする。
何でもないような内容、昔なら何とも思わないような話でも楽しいと思えるのはお兄さんが相手だから。
お腹を撫でてくれながら深い愛情を湛えた瞳に真っ直ぐ見つめられてドキドキしてくる。
顔赤くなってないかな?と恥ずかしくなってきたところでお兄さんが鞄から包みを取り出して手渡してくれた。
「お土産?開けていい?」
視線で促されて一目で分かるプレゼント包装を、なんだかもったいなくて破かないようにゆっくりと剥がす。
大きな包みの中身はクッキーやらタルトやらのお菓子の詰め合わせ…見た感じ手作り?
これは?と問うとホワイトデーだからと言われて思い出す。
お返しをどうするか考えているところに阿求様より何割か上司に進呈するのを条件に台所の使用許可が出たらしい。
こういう催しも一度は体験してみるのも悪くないなどと言っていたらしいけど優しい方だ。
一応バレンタインの折に同僚達と一緒に義理チョコは貰っていたそうでパートナーがいる人達と一緒に頑張ったそうな。
思ったより仲の良い職場のようで安心する。

5

何かしらあるかなと期待はしていたけど実際に貰うと嬉しさは予想以上。
ラルバのことを考えているうちに色々作ってしまったと種類も結構あるし蜜柑の香りが嬉しい。
量も多いしバレンタインチョコは分け合って食べたりもしたのでこれらも同じようにすることに。
夕飯前だけどちょっとだけまったりとおやつの時間を楽しんだ。
小さめだけどケーキまで入っていて熱の入り具合が見て取れる。
日持ちのしなさそうなものを二つ三つ頂く…もちろんオランジェットの時と立場逆転。
お兄さんの咥えたお菓子を私が食べさせてもらっちゃった♥
このほうが美味しい気がするんだからしかたないの。
合間合間にキスするのも忘れない…私からしなくてもお兄さんのほうからしてくれるけど。
前は子供生まれたらちゃんとしなきゃいけないし今の内だけだからと言い訳をしていたけど今はいっそ子供が産まれても両親の仲のいいとこ見せてあげるのもいいかな…なんて考え始めちゃってる。
実際にその時が来てから考えよう。

6

考え事を押しやって目の前の好意に集中…少し食べすぎちゃったかもしれないけど夕飯が入る余裕はなんとか残すことが出来た。
お兄さんは私を抱えたまま器用に残りのお菓子を包みなおしている。
その横顔をじっと見つめて…
「…エッチしたい」
ポソっと耳元で小さな声で囁く。
気づかれないように本当に小さな声であったし何事もなくこのまま夕飯になっても別に構わなかった。
するならするで夕飯後落ち着いてからでも問題はない…ただ、今したくなってしまったので口に出したくなってしまっただけだ。
むしろ気づかれないほうがいいと冷静な部分が考えるけど、お兄さんは声に反応して視線を向けてくれてしまった。
…する?それは私が自重して小声になったのに気づいての、同じく控えめな小さな質問。
今からなら時間ある、よね…うん大丈夫…だから、
「…する♡」
欲望に流されて頷いてしまう…お兄さんはそんな私を見てふわりと微笑む。
ああもう、そんな優しい顔しちゃ…スイッチ完全に入っちゃう♡

7

ずっとお腹を撫でてくれていた手がすすすっと脚の付け根へと移動していく。
そこはすると決めた瞬間からもう濡れ始めていて、指が触れた時に小さな水音がした。
お兄さんは私の準備が整いつつあるのを察してスルリと慣れた動作で下着を脱がし、ここでしたい…私がそう言うと手早く自分も上着を脱いで机に敷いて私を寝かせる。
ころんと横になって何を言われるまでもなく自分で脚を広げるとお兄さんも指で丁寧に準備をしてくれる。
お兄さんに触れられていると思うだけで反応してしまうのに熟知され尽くした身体を的確に愛撫してくれる…そこに作業的な感じはなく私への愛情がたっぷりと感じられる。
自分でもよく分からない日毎の変化をきちんと確認してくれているみたい。
集中しながら、本当にここで大丈夫?と聞かれて、大丈夫だよと頷く。
当然お布団は敷かれているので抱っこで連れて行ってもらうこともできるのだけど…お仕事帰りのお兄さんの香りにドキドキしてることもあり、普段エッチするところだと薄れちゃいそうな気がしてここを選んだのだ。

8

素直にそう伝えるとラルバがそれでいいならと納得はしてもらえたみたい。
「お仕事の疲れが吹っ飛んじゃうくらい気持ちよくなってね♥」
左右からくぱぁと指でおまんこを拡げて早く挿入してとおねだり開始。
とろりと滲み出す愛液が敷いてもらった上着を濡らしていくなか…がっちり勃起したおちんぽが服から解放される。
お菓子を食べている時も少し大きくなってくれていたけど今は完全に大きくなっている。
いつものように天を突くようにそそり立つおちんぽにゴクリと息を飲んでしまう。
いつ見ても素敵な立派なおちんぽ…あれが私のためだけにあり、私を見て勃起しているのだと思うとどうしても興奮を抑えきれない。
物欲しそうな顔をしてしまって…取り繕うことはせず早くちょうだいとお願いする。
欲しくて欲しくてたまらない…お兄さんの愛、それにおちんぽだって欲しいものは欲しいのだ。
誤魔化すことなく貴方が欲しいと言われてお兄さんもはりきってくれている。

9

挿入れるね…その言葉と共に身体の内から心も満たされていく。
「あっ…はあぁぁ…♥すごい…♥おっきぃ…♥」
ミチィ…小さなおまんこが大きすぎるおちんぽに裂けそうなほどに拡げられているけれど感じられるのは大きな快感。
私には大きすぎるように見えるおちんぽは、それでも破瓜の血を流した他に傷をつけることはなく、ぴったりとジャストフィットするのだから男女の身体は面白い。
ずぷんっとおちんぽ全部がおまんこに収まりお腹をいっぱいにしてくれる…それだけでもう満足しちゃいそう…♥
この愛しい人をきちんと迎え入れることが出来た感覚はそれだけの満足感がある。
もちろんそれで終わらないし、終われないのだけどね。
しばらくお互いの身体を馴染ませると抽挿の為にお兄さんが私の太ももを抱え込み、浮いた背中を支えるため服を畳んで机との間にもう一枚挟み込む。
身体の高さを調整して動きやすさと負担の少ない体勢へと、動くための準備を進める。

10

机でエッチするのは流石にそんなに経験はないけどすぐに良い体勢を探りあてる。
二人息を合わせて微調整…それもすぐに完了。
もう離さないと言わんばかりにしっかりと脚を抱かれた状態で熱い息を吐き出す。
「はうぅ…♥お兄さんの気持ち伝わってくる…♥」
愛情や独占欲など清濁混ざり合った、それでも真っ直ぐに自分へと向けられた真摯な想い。
「大丈夫…♥私は、エタニティラルバは永遠にあなたのものです…♡だから、だから…思うままに愛して♥」
どんな欲望だって受け止めるから…そんな気持ちをこちらからもまっすぐにお兄さんへと向けて言葉に乗せる。
その言葉を受けてお兄さんの気持ちが一気に膨れ上がるのを感じる。
コクリと頷いてみせるとおちんぽが少し強めに奥を押して動くよと告げてくれる。
押し込まれたものがゆっくりとおまんこの肉壁全部を一気にこそぐようにカリで擦りながら中程まで引き、また奥へぬちゅっ…と押し込まれる。

11

そのペースを徐々に速め甘美なリズムを作り出す。
今回は場所が不安定なこともあり激しくとはいかないものの、ゆったりじっくりというペースではない。
「んきゅ♥んふぅ♥…っ♥いっぱいキスっ♥したから、興奮してるっ♥のかな♥やぁ♥」
直前までしていた口移しでどうしても行為について考えてしまったのだと思う。
何もいわなかったけれどお兄さんもムラムラしていたのだろう。
「夕飯のあとにっ♥誘うつもり、だったり…?♥」
ここまで興奮していたお誘いがなかったとは思えない…その考えは当たっていたらしくコクリと頷かれた。
自分が求めていたように相手からも求められていた…歓喜に心震わせるには十分過ぎる。
悦びからきゅんとおまんこが締まり、おちんぽをより大きく感じてゾクリと快感に身を捩る。
悦べば悦ぶほど、感じれば感じるほど大きくなって返ってくる…そのループに今はまってしまった。

12

身体の奥底でおちんぽがぬちゅりぬちゅりと自分の大切なところを優しく淫らに愛撫する。
力を加減しながら身体に負担をかけずに快感を引き出す方法を熟知した最愛からの的確な愛撫。
「ひぁうぅぅ♥おにぃさっ♥もうっ♥んぁ♥イっ…♥♥」
イきそう…ではなくイってる…それも何度も、何度も、今もまた。
頭が痺れて白く明滅する中ではっきりと見える愛しい人。
女の人のほうが何度もイける身体だとしてもお兄さんがまだ一度も射精していないのに自分はもう何度絶頂したか数えるのも億劫になる。
おまんこが敏感におちんぽが射精に向けて快感を溜め込んでいるのを察知、同じく表情を蕩けさせているのを見ていなかったら申し訳なくてエッチどころじゃないかもしれない。
お兄さんが一番気持ちよく射精できるタイミングまでに自分がたくさんイってお兄さんを楽しませるのだと思えばそれも受け入れられるというもの。

13

実際お兄さんは私が感じて絶頂することに安心して喜んでくれているのだ♥
自信がついても慢心せずに快感を引き出す方法を考え続けるお兄さんだからこそこんなことになっているのだけど…
「くうぅぅ…っ♥♥♥おっきぃのきたぁぁ…♥♥んにゃぁっ♥」
どちゅんっ♥身体の中心をピタリと狙いすましたように貫く衝撃にビクンと大きく身体を跳ねさせる。
その快感が響く中でまだ新たな刺激が生み出されて重なって更に大きく…
今は身体のバランスを維持するためにおまんこだけでこれなのだ…
おっぱいやクリトリス、その他開発されたいろんなところまで一緒に触れられたら…
(お兄さんまた上手くなってるよぉ…♥こんなの、もう…♥)
次また大きいのがきたら体力が尽きてしまいそうだと感じて、
「おにぃさっ♥わたひ、もう…♥」
一緒にイきたいと震える唇の代わりに視線でおねだりする。

14

回復するまで待ってもらうのは可哀そう過ぎる…ここは私が頑張ってお兄さんを気持ちよくするしかない。
お兄さんをその気にさせるためにおねだりはするけど…同時にねっとりとおまんこでおちんぽを包み、扱き上げる。
意識を集中して自分にも反動が大きいけどやっぱりこれが一番なのだ。
「一緒っ♥一緒がいいよぉ♥あっ♥私をっ…♥感じて…♥ひぁっ♥」
快感を我慢するためにきゅっと噤んだ唇…その隙間からどうしても漏れ出す嬌声。
視線だけはそらさずに机に置いた手に力を込めてお兄さんを気持ちよくするためだけに全神経を集中する。
「あっ♥ん…♥くる♥分かる、よ…♥…きて…♥」
ラルバは何となくこの状態になるとお兄さんはすぐに射精までいってくれるなぁと思っているが、夫からしたら全身全霊をかけて最愛の妻が自分に尽くしてくれているのだから…それは効くだろうとはお兄さんの談。

15

元々そんなにあるわけでもなかっただろう余裕もなくなったみたいでお兄さんも大きく息を荒げている。
でもその息の中に、私へ向けての万感の想いの詰まった愛の言葉が滲んでいて…。
それは単純な好きだという言葉だけでも簡単に心に響き、集中を一瞬かき乱し…その後より強固な奉仕へと昇華させてくれる。
「すきっ♥わたしだってっ♥おにいさんのことっ♥すきなんだからぁ♥」
感極まってホロリと涙が一筋零れ落ちる。
それは肌をしっとりと濡らす汗の中でより一層輝きを放っているように見えた。
その光に惹かれるようにお兄さんがぐっと身体を前へ、少しでも距離を近づけようとする旦那様に応えようと私もまた身体を起こし、
「チュッ…♥」
体勢のおかげで軽く触合うようにしか重ねられなかった口付け。
それにより一瞬、ぽぅっと心の中に温かなものが広がり…一気に溢れ出す。
「イっ♥…んぅぅぅううぅぅ〜〜〜〜っっっ♥♥♥あっっはぁあぁぁぁぁぅぁぁっ♥♥♥」

16

熱いものがお腹の中を満たしていくのを感じる。
どびゅっ♥どびゅるるるっ♥びゅうぅぅぅ♥今もびゅくびゅくびゅるびゅると熱を広げていく精液。
「すごぃっ♥ああぁ♥あっ…♥んんぅ〜〜〜♥」
顔を覗き込むようにぐっと身体を近づけたお兄さんが快感に身悶える私を優しく撫でてくれるけど、その手も私と同じくらい快感に震えていて余計に熱っぽい吐息を溢れさせる一助になってしまっている。
お兄さんが自分と一緒にこれ程までに気持ちよくなってくれているとダイレクトに伝わってくるのだから当然のこと。
鎮静効果はなくても、それでも嬉しいなでなでを続けてくれるお兄さんの手に頬擦り。
「好きっ♥えへっ♥えへへ〜♥好き好き♥大好きっ♥愛してるよっ♥」
小さな身体を駆け巡り収まりきらない気持ちが自然と口から迸る。
私の言葉に応えるようにお兄さんからもそれは迸り…二人が落ち着くまでにかなりの時間がかかってしまうのだった。

百二十一話

1

「ふ…んぅ…♥はぁ…♥…あったかい…♥」
頭を撫でる手から快感より安らぎを多く感じるようになってから更に少し時間が経つ。
お兄さんもだいぶ息が整ってきたみたいで熱っぽさも引いて穏やかな空気を纏っている。
「ん…♥」
心地よい気だるさの中、身体を起こす。
机に手を置いた段階でお兄さんは既に背に手を添えて補助する体勢になっていた。
一度机に腰掛けるような体勢から静かに机から降ろされてお兄さんの脚の上に収まる。
もちろんおちんぽはずっと挿入されっぱなしで声を我慢するのが大変だった。
別に我慢しなくてもよかったんだけど体勢を整えてくれているお兄さんのお邪魔になっても困るので念のためだ。
「ふぅ…ありがとぉ…♥」
とっても気持ちよかったけど机の上はやっぱり少し落ち着かない。
バランスが心配なのもあるけどいつもお食事してるところだと思うとそわそわしちゃう。
でもこういう普通の場所でするのもやっぱり嫌いじゃないんだよねぇ…

2

変な癖ついたら困るなぁ…なんて思っていたけど腰を落ち着けるともうお兄さんのことしか頭にない。
顔をあげて小さく舌を出しておねだりするとすぐにキスしてもらえちゃう♥
わざと音が大きくなるようにぴちゃぴちゃと唾液を交換する。
さっき食べたお菓子のおかげで甘い香りが漂っている。
お腹を擦り合わせるようにしながらキスを続けているとお兄さんにお尻をぐっと抱えられる。
繋がりっぱなしでこんなに密着してキスしていれば当然下半身も昂ってくるというもの。
動いても大丈夫かと視線で問いかけられるので私のほうから腰を少し浮かせてからぐりゅっと奥まで包み込んであげた。
唇を離してクスリと笑うと、可愛い…なんて言われちゃう。
何事か言い返そうかと口を開く前にゆるりと身体を上下に揺すられ始めてバランスを崩さないようにと縋りつく。
胸元にすっぽりと収まるような体勢になり、そのまま背に手を回して緩く身体を固定する。

3

ドクンドクンと鼓動する心臓の音を聞きながら、自分からも腰を上下させるように身体を揺らし始める。
「はっ♥うんっ♥んしょ♥ドキドキ、もっと大きくしてあげる♥」
くしゅりと髪を胸に擦らせて触覚もぴとりと肌にくっつける。
軽く擽るようにお兄さんの顎が毛先を撫で、舌が小さく触覚に触れると頭の中に直に快感が叩き込まれる。
他の人…友達の妖精などがもしも触覚に触れても変な違和感があるくらいなのに、お兄さん相手だともう完全に性感帯だ。
もとから敏感だったのに感覚がどんどん鋭くなってきているのがはっきり自覚できる。
「ふやぁ♥…んくっ♥〜〜っ♥あんまり強くしちゃやだよ…?♥」
本音を言えばお兄さんなら強めに触れてくれても大丈夫そうだけど、どうなるか不安なのでセーブはしてもらっている。
お兄さんも私を早々にバテさせたいわけじゃあないので軽くキスしたり頬擦りするくらいに止めてくれている。
ただ、そういうのを重ねてきて今の状態なのでソフトな触合いで相当効く。

4

それでも背に回した手はそのままに、身体を離して距離を取ろうとは一切思わない。
本当に余裕がなくなってくるようならお兄さんのほうから察して自重してくれるしこのまま身を任せてしまおう。
「あんまりいじわるしないでね…♥」
声に誘うような色が混じってしまった気がしたけど自分でも意識してしたことじゃないので仕方ない。
頭を預ける胸元を支点にして、お兄さんの腕に合わせて腰を振るう。
そうするとぐいぐいと頭を押し付けるような形になって…
「んひゅ…っ♥うぅ〜♥えへぇ…♥」
ふよんと揺れる触覚に口付けの感触。
近くに来た時にタイミングが合ったら、という感じで積極的に狙ってこないのは気を使ってのことだろう。
強引に何度も愛撫されると頭馬鹿になっちゃうからこのくらいがちょうどいいかな?
「これだからお兄さん大好き…♥」
小声でもこれだけの至近距離なら流石に聞こえたみたいで返事の代わりにお尻をちょっとエッチな手つきで撫でられちゃう。

5

私がダメにならず、それでいてどんどん開発は進めていく…♥
次同じようなプレイをする機会があったら今日よりは強めの愛撫を受け止めることができるはず。
そうして私をよりエッチな身体へと変身させてくれるのだ。
もっともっと一緒にどこまでも楽しめるように…♥
お兄さんはきっと意識してそうしているわけじゃなくて、私が気持ちよくなれるように考えて自然とそうなっているだけなんだ♥
たぶん私がどんどんエッチになってて自分も相手出来るように頑張らないと、なんて思っていそう。
ケダモノ状態の時は分かんないけど…どっちにしろエッチになればお兄さんが喜んでくれるのは間違いない。
私だってお兄さんだけのエッチなお嫁さんになりたいと思っているんだから♥
ぱちゅっ♥にゅちゅんっ♥愛液と精液の混ざった温かな液体が私とお兄さんの肌に架け橋を作っているのを感じながら、実際に確かめてみようかと口を開く。
「おにぃ、さん♥…エッチなお嫁さん…すき?♥」

6

貞淑なほうが好みだって言われたらどうしようかと少しドキドキしちゃう。
お兄さんが望む理想に近づきたいけどもう身も心も蕩けてしまっているんだもの…
これは今更わざわざ聞く必要もない何度も確認したこと、だけど好きと言ってくれるのが嬉しいように…自分のために淫らであってほしいと望まれるのも嬉しくなってしまうのだ。
もうとっくに後戻りできない地点から更に行くところまで行ってしまったのだと、分かる♥
それはお兄さんも同じはずで…即答、とまではいかなくてもすぐに返事がくると思っていたけれど少し迷うような素振りを見せられてドキドキが強くなる。
どうしたの?そう聞こうとしたけどぎゅうぅっ!っと強く抱きしめられて言葉が詰まる。
どうも逆に私からエッチなお兄さん嫌いと言われた場合、受け入れるけどきっとエッチが出来ないのを寂しく思ってしまう気がして情けなくなってしまったらしい。
「ごめん♥ごめんね♥大丈夫♥エッチなお兄さん大好きだからね♥」

7

お兄さんをエッチにしてしまったのは間違いなく私。
責任もってずっとお相手するつもりだし、それ以上にお兄さんに愛されたい求められたい…だからこの先ずっと、それこそ永遠に身体を捧げるのはもう私の中では決定事項だ。
そんな私の言葉を純粋に喜んでくれるお兄さんだけど、それは性欲からというより永遠に一緒いられるというところが特に響いているみたいで…♥
ちなみに聞くまでもなく今のエッチな私は大大大好きだって真剣に告白されちゃって私の方が恥ずかしくなっちゃう。
「もっともっとすごくなるから♥お楽しみにね♥」
私も身体を求めてこないお兄さんは、それはそれできっと優しくて紳士的で真面目で…改めて考えても心惹かれる要素しかないなぁ…♥
「お兄さんってちょっとずるいよね」
いきなりそんなことを言われてオロオロしてるお兄さんを放置して、また考えてみるけど…私がエッチなだけなのかもしれないけどやっぱり求めてくれるほうが嬉しいかな♥

8

「んもうっ♥カッコよすぎてずるいぞ♥って言ってるの♥チュッ♥」
何かやらかしてしまっただろうかと今にもピストンを止めてしまいそうなお兄さんにデレデレだなぁと自覚たっぷりに惚気るように垂れかかる。
自分の良さを次々上げられてどこが好きここが好きと言い募られて真っ赤になっていくお兄さん可愛い…
ふふふ〜前お兄さんにやられたお返し♥
お兄さんの動きがぎこちなくなってきたところで私が主導権を握って腰をくねらせる。
甘噛みするようにきゅっとおまんこを締めあげながら一、二の三と強めに腰を跳ねさせておちんぽを攻め上げる。
新しい刺激にガチッと歯を食いしばって耐えるけど、ぷるぷる震えている感じからして限界は近そう♥
このまま気持ちよくしてあげるのもいいんだけど…今日はせっかくのホワイトデー。
お兄さんが頑張ってくれる日に私だけハッスルするのは違うような気がした。
「ペース乱しちゃってごめんなさい♥もう射精ちゃいそうだよね?お詫びに私で気持ちよくなって♥」

9

張り切ってあざとく誘惑した…のだけどちょっとだけ反応にラグがあった。
お兄さんはフルフルと頭を軽く振るい…ラルバで、ではなくラルバと気持ちよくなりたいんだと…分かってるはずだろう?と、これまた真剣な声音で囁くのだ♥
「〜〜〜…♡♡♡はい♡…はい♡一緒に気持ちよくなりましょう♡」
欲望任せにがっついてくるような場面でもこんなことされるんだからたまったもんじゃない。
また一層惚れ直して心に強く強く愛しい人が刻み込まれる。
今自分はきっとお兄さんにしか見せちゃいけない顔をしていると思う。
お兄さんの瞳に映る私は滲んでいたけれどはっきりと雌を感じさせた。
こんな顔他の男の人には絶対に見せられないし、お兄さんも自分だけのものだと言わんばかりに熱く抱きしめてくれる。
この素敵な人をもっと感じたい、素敵に輝ける私を感じてもらいたい…♡
我武者羅に、一生懸命に、感覚を最大限高めて今どのように動けばいいか考え、実行し続ける。

10

自分の中を貫いていく雄に、頭を預ける胸板を濡らす汗に、お尻と背中を支えてくれる大きな手の温もりに。
一つ一つその全てを自然と感じ取れるように、感じてそれらに応えられるように。
そうあれるように努めることで、この行為を単なる性欲処理なんかじゃなく、もっと尊いものへと高めてくれるような気がして…結局はそんな想いも蕩けるような甘い甘い感情が胸を焦がし、心に確かなものを焼き付けていくなかで消えはしなくともそれを最優先にすることなく、愚直なまでに真っ直ぐに愛する人へと意識を集中させていく。
気持ちのいいことはいいことだ。
それも大切な人と共に気持ちよくなれるならもっといいよね♥
難しく考えたりしちゃうけど、結局はそれが一番大切なこと。
「楽しいね…♡ふふっ♡」
遊びのようで遊びじゃない、大切だけど簡単なごく普通のこと。
色んな感情が融けて混ざり合って最後に出てくるのはやっぱり…

11

「すき♡」
分かっていたけど、ちゃんとそこに至るまでを真剣に考えて出てきた答えは一際輝いて…
同じようにしっかりと私のことを考えに考えて同じ答えを出してくれる最愛と微笑み合う。
小難しく考えて悩むのさえ楽しい…煩わしさが愛おしく感じてしまうこの状況に笑うしかない。
ぐるぐる回るごちゃごちゃに散らかる頭の中がすとんと綺麗になるこの感覚。
にへぇ♡零れる笑みにお兄さんもにっこり笑ってくれる…あっ♡でもちょっと余裕なさそう♡…私もないけど♡
微笑みがほんの少し固まってしまうのは、
「…おにいさん♡わたしそろそろ限界です…♡」
背に添えられた大きな手から伝わる、自分もそうだよという無言の同意。
固まった笑顔はまたふにゃりと柔らかさを取り戻し、ちょっとだけ気合を入れなおしておちんぽに集中♡

12

自ら弱い所をさらけ出して切っ先をずちゅんっ♡と受け止める。
「くふっ♡っ…♡う"にゅ♡」
身体の中身を丸ごと押し上げられるような感覚に思わず声が漏れ出て、その快感による声を大きくするようにお兄さんを導いて激しく求めてもらえるようにとしな垂れかかる。
さしものお兄さんも自分のおちんぽで悦び、もっとちょうだい…♡とおねだりされては応えるしかない。
当然お互い本当にダメなところは分かっていてセーブもしているので許容範囲内なら結構弾けてしまうことも…
「ひゃぁ♡ちょっと強いよぉ♡んもう♡おかえしっ♡」
子宮口に突き立った先っぽをクリクリっと悪戯に蠢かすお兄さんに負けじとぎゅ〜…っ!とおまんこを締めるとお兄さんったら射精しそうになって目を白黒させちゃってる♡
「…このまま射精しちゃえ♡」
ぷるぷる震えながら我慢してるお兄さんが可愛くて、我慢しなくていいんだよと頭を撫でてあげる。

13

ほんの少しの間、そして私を包む腕の温かなものがぶわっと大きくなるのを感じた時、
「♡…っ…♡…―――――――っ♡♡♡ぁ…♡」
声も出せずに震えることしかできなかった。
とぷんっ♡どくっ♡とぷり♡大きな大きな愛情に包まれて、更に身体へも愛情を注がれて…女の子の身体ってお得だなぁ…なんて考えてしまう程に幸せで…♡
「〜〜〜っ♡♡♡…っ♡」
小さな小さな…たぶんぴったりくっついているお兄さんにも聞こえていないくらいの声で、幸せと、大好きと、愛してる…が延々とループして…心の中でも大きく大きくなっていくのだ。
その時お兄さんの身体がグラリと揺れて慌てて二人でバランスと取り直す。
二戦目で流石に少しお疲れのところに私が強く身体を押し付けすぎちゃったみたい…お腹も大きいし気を付けなきゃね。
「ちょっと…バテちゃったねぇ…♥」
大丈夫大丈夫とお兄さんは言うけれど夕飯もあるしもういい頃合いかも。

14

性欲を押えるのはやっぱり食欲や睡眠欲なんだなぁとしみじみ思う。
熱が程よく引くまでお兄さんがトントントンと軽く背を撫でるように叩いてくれる。
そうすると不思議と燃え立つ心も穏やかになってくるんだけど眠くもなってくるから困っちゃう。
私の瞼がほんの少し重くなってきたくらいがちょうどよい塩梅。
最後に向き合ってぎゅっと抱き合ってから、上に乗っかっている私が支えられつつ立ち上がる。
立ち上がった時にとぷりと溢れる精液はお兄さんが受け止めて一通りの跡片付けをしてくれるのだ。
その後私からもお掃除フェラをさせてもらっておちんぽを綺麗にしてあげる。
射精させちゃわないように気を付けてるけど勃起はさせちゃった…♥
どちらからともなく、また後でねと約束してから軽く服をお夕飯の支度へと向かった。
今日はこの後どうなっちゃうのかな…♥
胸に灯る期待の火に身体をポカポカ温めながら隣を歩くお兄さんの手をぎゅっと握るのだった。

百二十二話

1

今夜のメニューはコロッケを中心にフライの盛り合わせと付け合わせに野菜と汁物も忘れない。
最近はいわゆる洋食に挑戦している。
お兄さんもあんまり食べたことのないものだし喜んでくれるので気合が入る。
無理しなくてもいいんだよ?なんて言うけれど私が欲しがっているものに当たりをつけて探してきてくれるあたり洋食はお兄さんも気に入ってくれているみたい。
仕事柄色んな情報が入るからそんなに大変でもないそうだけど、私の喜ぶ顔を見たさに頑張ってるのバレバレなんだけど分かってるのかしら♥
うちの旦那様は優しいというかちょっと奥さんを甘やかし過ぎではと奥さん本人が思ってしまうくらいだ。
そんなこと言うと、でもラルバも凄く頑張ってくれてるし…と食い下がってくるから甘えたくなっちゃう。
これで私が甘えっぱなしのダメなお嫁さんになりそうというなら話は別だけど、お兄さんに尽くしたい助けたい力になりたいという想いにどんどん燃料がくべられて自分で分かるくらい色々と上達できているから喜んだものか困ったものか…喜ぶべきよね♥

2

ラルバを心配させたら意味ないからって本当に無理してないうえに私も実際助かってる。
強引に止めるようなことでもないし、惚気になるから人には相談しにくいし数少ない頭を悩ませる案件だ。
食卓にオカズと運びながらう〜ん…と唸っていると心配そうに視線を向けてくるお兄さんと目が合う。
隣に腰を下ろしてお茶を淹れながら何でもない…というと余計心配するので、
「お兄さんに甘えすぎてないかなぁ…ってね♥もっと色々リクエストしてくれてもいいんだよ?…エッチなことでもね♥」
揶揄いを含んで本音を伝える。
少しおちんぽが反応したのを感じて笑みを深めると恥ずかしそうに苦笑いして視線を逸らされちゃった。
それでも私が手を合わせるのに気づくと一緒に手を合わせて、いただきますと食前の挨拶。
こういうのだけはちゃんとしようねと決めておいて本当によかったと思う。
まあ食べさせっこはするんだけどね…♥
食事中に過度にイチャつくのは減ってきてるはず…だよね?大丈夫だよね?

3

夕飯は我ながらよく出来たと思う。
熱々のコロッケはホクホクとした食感も相まって美味しかった。
一番の調味料は隣で一緒に美味しく食べてくれる旦那様なんだけど♥
美味しいの一言だけで次の食事への意欲がどんどん溢れてくる。
砂糖を入れてない料理までほんのり甘く感じてしまうのは困るところなのかしら?
デザートとしてさっきもらったホワイトデーのお菓子からケーキを取り出して半分こ♥
「とっても美味しい♥…んぅ?ふふっ♥」
不意に顔を寄せたお兄さんが唇の端にくっついていたらしいクリームをペロリと舐めとっていく。
お返しに私もと思ったけどお兄さんはちゃんと食べたみたいでお弁当はないみたい。
仕方がないので普通にキスさせてもらって数秒だけ舌を吸わせてもらう。
舌先に残っていたクリームを返してもらってパッと身体を離す。
「ぷあ…♥ご馳走様♥」
お粗末様でしたと苦笑するお兄さんとクスクス笑い合ってから二人一緒に片付けに立ち上がった。

4

片付けの後はお風呂なんだけど…今日は一人で入らせてもらった。
事情がある時以外でもたまにこうして一人になることもあるのだ。
理由は色々あるけど今日の場合は我慢できそうにないから。
お風呂でしてもいいんだけど二回の交わりの後だと流石にのぼせちゃいそうで心配してのことだった。
身体を洗ってからきっかり100秒、湯舟から上がって急ぎたくなる気持ちを落ち着かせて丁寧に身体を拭く。
変な姿を見せたくないし焦って転んだりしたら大変だ。
外で待っていたお兄さんとすぐに交代して準備ばっちりの寝屋で先にマッサージをしてしまう。
本当ならお兄さんにしてもらいたいけど自分でもやっておかないと忘れちゃいそうなんだもん。
いつまでも綺麗な姿でいてほしいし赤ちゃんとの触合いと思えば楽しいものだ。
「これからまたお兄さん…お父さんに愛してもらうんだ〜♥」
我が子に惚気てどうすると思わなくもないけどついつい蕩けた声が口から出てしまう。

5

「ほとんどお父さんがしてくれてるから私のほうが下手かもね…?」
クリームをお腹に伸ばしながらいつも愛しい人がしてくれるのを思い出しながら我が子への愛情をたっぷりと込めてマッサージしていく。
一通り軽くクリームを馴染ませて、こんなものかな?とぺたぺたお腹を触っているとお風呂場のほうからお兄さんの気配…思っていたよりマッサージに集中していたらい。
寝屋の戸が開くとほっこりと湯気の立つお兄さんが髪をわしわしと手拭で拭きながら入ってくる。
静かに戸を閉めるとすぐに私の側に膝をついてお腹に添えた私の手の上から一緒にお腹を撫でる。
しばらく二人無言でお腹を撫でた後、手拭を小さく畳んでお布団の側に置いた。
そして少し真剣な顔になると、どうしたい?と聞いてくる。
何を?などといちいち聞くことはない、お兄さんは続けて自分はしたいと先に自分の意志を伝えてくれる。
何も言わずに抱き寄せてしまえばいいのに少し時間を置いたからと私の気が変わってる可能性も考えて質問してくれたのだ。

6

私は呆れつつも律儀で優しい旦那様に、
「したいって私の口から言わせたいの?エッチ♥」
少しだけ意地の悪いことを言わせてもらう。
参ったな…とまだ湿ってる頭をポリポリ掻くお兄さん。
その表情からは女性に恥をかかせてしまったかと反省してるのがありありと見える。
これだから…好きなんだろうなぁ…♥
お布団に手をついて身体を支えながら膝立ちになる…お兄さんが私の動きを見てすぐに支えてくれるのでよろめくこともない。
視線の位置を近づけてから両手でお兄さんの頬を包むように捕まえて、キス。
チュッと軽く触合うだけ…そうじゃないとお話する前に身体が勝手に動き出してしまいそうだから。
顔が身体が頭がぽうっと温かな何かに包まれていくのが分かる。
どんな顔になってるのか分かんないけどお兄さんが見蕩れてくれてるみたいだから何でもいいや。
「したいよ♥したくてしたくてたまらないの♥分かってるくせに…意地悪な人♥」

7

私の言葉を聞いたお兄さんの顔といったら…嬉しそうな顔しちゃって…♥
お兄さんからも一度だけ軽くキス、そして抱擁…最初のその一撃だけで私はもう白旗を上げてなすがままにされてしまう。
だというのに背中を抱く手が羽の付け根にトンと添えられたかと思うと、
「あっ♥あうっ♥あぅぅぅ♥しょこはだめぇ…♥」
最も敏感な所をトントントンと軽やかに刺激されて私はすぐに膝が震え始める。
なんとかお兄さんに抱き着いて堪えるけど、耐えているのをいいことに手の動きがいやらしくなってるようなぁはんっ♥
支えられてようやく膝立ちをキープしていた私をお兄さんが優しくお布団に横たえさせてくれる。
横たえなきゃダメにしたのもお兄さんだけど…
本気で感じまくってぷるぷるしてる私の様子に、挑発するようなこと言うから誘われてると思ったと頭を下げるお兄さん。
いやうん…誘ったけどそこは本当にダメなとこだから…♥
お兄さんにしか触らせないけどお兄さんだからこそ本当に効くから…♥

8

ぷくっと頬を膨らませてそっぽを向いて見せるけど、すぐにニコッと笑って見せる。
この程度の悪戯…お兄さん的にはたぶん素なんだろうけど…でヘソを曲げるようなことはしない。
「ほんとにエッチなんだから…♥私の声、興奮した?」
すぐ隣で心配そうに顔を覗き込んでいたお兄さん、そのおちんぽは痛々しいほどに勃起している。
それをきゅっと掴んで軽く扱いてあげるとすぐに先走りで手がべとべとになっちゃった。
構わず愛おしいその大きなおちんぽを撫でながら、私が誘っちゃったのも悪いから気にしないでねともう一度笑いかける。
お兄さんも私が気にしてないのは分かってるけど、それでもやり過ぎてしまったのも事実だからと、ごめんなと頭を撫でてくれる。
大きくて暖かくて、本当に…ずるい♥
こんな…こんなに想い溢れる掌で触れられたら何されても許しちゃうしかないじゃない…♥
「ふふっ…♥くふふ…♥」
笑いながら両手を広げる…お兄さんは今度は何も言わずにゆっくりと私に覆い被さってくれるのだった。

ラブリーバタフライ3

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