「…と言う訳で、宇佐見蓮子は様々なへまをやらかしながら、見事友人たちと共に沙耶を救い出しました、とさ。めでたしめでたし。おしまい。」
「…と言うか、なんでTRPGのキャラに私の名前つけてやってるのよ!!しかも何でクトゥルフの呼び声?!!」
「ほんの出来心よ。」
おほほ、と笑いながら我が親友、マエリベリー・ハーンは言う。
「というか、どうして急にTRPGの話を?あと何で私が八極拳なんて使えるのよ。」
「特に理由はないわ。思いつきといってもいいでしょうね。」
八極拳についてはスルーしやがったわね・・・。
「・・・相変わらず時々訳が分かんないわね貴方は。」
深くため息をついて椅子に座り込む。
「・・・でも、ほっとしたわ。」
「何が?」
「ハッピーエンドだったことによ。これからも彼女たちの友情と未来は、続いていくんでしょう?」
「ええ、そうね。でもKPが言った通り、きっと様々な問題が立ちふさがるでしょうね。ひょっとしたらもう一度
冒涜的な事件に立ち向かわなければならなくなるかもしれないし、前例がない以上、神話生物を取り入れた
人間が果たしてどうなるかなんて誰にもわからないわ。」
メリーが私をじっと見据えてそう言った。
「その時彼女たちの誰かは、諦めてしまうかもしれないし、狂気にのまれてしまうかもしれないわ。最悪、命を落とすかもしれない。」
「なら問題ないわ。」
「?」
メリーが不思議そうに疑問の意を込めた目でこちらを見る。
「だって、たとえ世界が違っても。宇佐見蓮子が諦めることなんてありえないし、友情を捨てるなんてことは絶対にしないわ。」
「…蓮子、あなたって時々本当に子どもっぽくなるわね。」
そういってメリーは笑った。
そしてこう続けた。
「でも、そんな安直なあなたも好きよ。だって、そこまで言うなら私との友情だって守ってくれるんでしょう?」
「聞くまでもないわね。私たち秘封倶楽部は永遠よ。」
「…そう、うれしいわ。それじゃあ、そろそろゲームは終わりにしましょうか。」
そうメリーが呟いて、世界は光に満ちた
「と、言う夢を見たのよ、メリー?どう思う?」
「知らないわよ、大体夢旅行は私の専売特許よ?」
未来科学幾世紀の千年の都の行きつけのカフェで彼女たちはお茶をする。
緩やかな、合成された桜の香りのする春の風が吹く中で・・・。
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「いい空だわ。」
集合写真を取った後、宇佐見蓮子は春の風に包まれながらそう言った。
成程、確かに今ここにいる宇佐見蓮子はしょせん卓上の架空の人物でしかないのかもしれない。
けれど彼女は今ここで生きているのだ。かけがいのない友人たちと、この最高に素晴らしい空の下で。
「2012、4月12日、十二時二十五分三十八秒、晴れ。覚えておくわ。」
春の風と共に友人たちの楽しげな喧騒が耳に入る。今、宇佐見蓮子は間違いなく、幸せだ。
end
クリア後ステータス
名前:宇佐見 蓮子 (性別:女性) 職業:高校生 年齢:17歳
STR:12 DEX:14 INT:15 アイデア:72
CON:12 APP:16 POW:15 幸 運:75
SIZ:16 SAN:68 EDU:12 知 識:60
H P:14 M P:15 回避:28 ダメージボーナス:1D4
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[技能]
ナビゲート:90(10+80)% 回避:60(28+32)% 図書館:62(25+35+2)%
科学:50(1+49)% オカルト:30(5+25)% 武道[八極拳]:70(1+69)%
キック:70(25+45)% こぶし/パンチ:71(50+20+1)% 目星51(25+25+1)%
クトゥルフ神話2(0+2)%
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[持ち物]
・武器
[そんなものはない!]
・防具
[制服 お気に入りの帽子 不屈の精神(プライスレス)]
・所持品
[鞄 携帯電話 教科書一式 LED式懐中電灯 時計 万年筆 傘 ウス異本 ]
[プロフィール]
どこにでいる、普通の女子高校生。しかし、その実その脳内はプラクトンに匹敵する・・・とかなんとか。
妙な魅力があり、男女問わず人気がある。ただ何故か同性に人気が(
本人いわく月と星を見ることで現在地、現在時刻が完璧にわかるらしい。
ひょんなことから学校の七不思議を確かめることになり、そこから友人が神話生物と融合していることを知る
神崎女史から神話生物を友人から払う協力を要請され参加するも
それは嘘で神崎女史は外法陰陽師であり、神話生物と化した友人を支配し、宇佐見蓮子含む探索者たちを襲わせた。
が、探索者の一人、布津玉城が反魔の術を知っており、苦戦しながらも全員で印を結び
神崎女史の施行した精神の支配を神崎本人に反射した。結果神崎女子は自らの脳内に自らの意思が流れ込むという
常軌を脱した精神に陥り発狂、自らの胸を短剣でえぐり、死亡した。
その後友人を無事救い出し、平穏な日常を送っている。
なお、神崎女史が使用していた外法陰陽師の魔導書を呼んだことにより
[封印の楔]
[精神の支配]
を知っている。
そしてその魔導書を二度と悪用されないように決して人目が付かず、容易く手に入れられないところに隠した。
後どうでもいい余談だがウス異本の解読に成功した。いや、だからどうだというのか(爆
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