クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

偉大なる彫刻家、今田飛鳥は、彼女の死から一週間ほどが経過してもなおテレビや雑誌を賑わせていた。
追悼番組、作品の特集、展覧会、ドキュメンタリーに、その生涯を記した本も発行されるという。
そして、そのどれもに、「大いなる記録」は存在していた。

テレビを消して、静かな夜。
あの日の日記を読み返す。

きっとそうだ。あの日見た、イスという種族の姿。あれは大いなる記録の元となったものだろう。
私は彼らの姿を見て、未知なる物に戦慄を覚えた。そのとてつもなさに恐怖した。同時に興味をそそられてならなかった。
そして、どうだろう。あの姿を、先生の目を通してできた彫刻は。
畏敬と、畏怖と、心からそれに感謝する思い。
人生を彼らから与えられたと言う彼女の言葉に違わない、その姿の偉大なること。
（私は、それをいずれ書くのだろう。もしくは、この先何を書くとしても、きっとそういう存在が作品の中に現れるだろう）
それはただの思い込みにすぎないのかもしれない。もしかしたらこの先別の何かに出会って、
その考えも改められるかもしれない。
けれど、この世界に、あるいはこの宇宙に、私が知らぬ何者かの存在があることを、私は忘れることは無いだろう。

当日まで聞き耳をとったとったと思い込んでいて、聞き耳振るときに「あれ、なくね？」と
たいそう動揺していた阿呆の久方です。びっくりしました。
笑いあり（主にダイス目）、涙あり（BGMがいい仕事をしすぎる）の卓で、
本当に楽しかったです！KPのぴんじぃ様、PL様方、本当にありがとうございました！

（……おや、これは）
行きつけの書店にて、見覚えのある名前が書かれた本を見付けた。
今田さんの依頼を共に受けた作家の二人。彼らの書くオカルト小説は、中々心理的にそそられるものがある。

二冊の本を手に取りながら、あの日のことを思い返す。今田さんがこの世を去った、あの日のことを。
作家、学生、探偵、研究員。接点がありそうでなかった俺たちが、彼女を通して繋がり、未知の世界の一端に触れた。
あの尊大な態度の化け物や、偉大な種族という存在。あのときは今田さんの心遣いを汲んで好奇心を抑えたが、
本当はこの目で見てみたかった。彼女の作品をあそこまで美しく、強烈で、人の心を掴んで離さないものにたらしめた、
その一因を。心理学でも現代科学でも説明しようがない、常識を超越した存在を。
いつか、その成り立ちを知るときがきたら――俺は、今度こそ狂ってしまうのかもしれない。

まあ、そんなことよりも今は、上司どもを納得させるレポートを書くことに専念しよう。でなけりゃ飯代も稼げないからな。

この度は、楽しいセッションをありがとうございました！
目星と（ある意味）聞き耳が大好きな女神様に、ＰＣの前で爆笑してました（笑）
無事、感動のＧＯＯＤＥＮＤを迎えることが出来て本当によかったです。
またご縁がありましたときは、よろしくお願いします！　それではノシ

『――かくして、今田飛鳥は若くしてその生涯を終えた。
彼女の話、最後に起きたことは、とうてい遺族には伝えられない。
伝えたところで、信じてはもらえないと思われる。

箱は消失しており、その行方はわからない。
あの小さな男（に化けていた謎の生命体）の正体も不明のままである。

おそらく、知らない方がいいと推察される。

依頼人の依頼は完遂した。
本件に関して、今後の調査およびフォローは不要。

以上。』


今田さんの遺族には、あたりさわりのない報告書を提出した。
今は、所長に提出する“本当の”報告書を書き終えたところだった。
…病院行け、とか言われそうな内容だけど、事実は事実なんだからしょうがない。

廃墟に隠された地下室。
この世ならぬ友人との友情を貫いた芸術家。
彼女の手による、美しくも奇怪な造形物。
その原典ともいえる、時間を超えた先にある都。
そこで作られた不思議な箱。
それを狙う怪物。
そいつを撃退した、今田飛鳥の友人たちプラス俺。

…現実はホラー映画より怖かった。
しばらく、蟹は食べられそうにない。

KP様、PLの皆様、ありがとうございました＆おつかれさまでした！
これはハマります、クトゥルフ神話TRPG。
ダイス女神の荒ぶりっぷりと、そのおかげで萌えキャラと化した敵に腹筋崩壊ですｗ
彼が地下室に行けなかったのは、やっぱりちっちゃかったから上が見えなかったんでしょうか…ｗ
笑いあり涙あり緊張ありの、楽しい時間を過ごしました。
また一緒に卓を囲むことができましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

「…はあ」

　進まないレポート。山を作りつつある、紙の残骸。
虚空とどれほど睨み合いしたことだろうか…
そしておなじみの展開となりつつあるのだが、万年筆を机に置く。

「（………今田先生）」

　教授と参列した葬儀でみた彼女の顔は、やはりどこか幸せそうに見えた。
その顔を見て心が何故か締め付けられる。人の死とはどのような形であれそうなのだろうか…
そして、同じく黒い服に身を包んでいたのをあの人たち。
優しくも勇敢な、人たちだった。
もう、会う事はないのだろうか…。横目でぼんやりそう思ったのをうっすらと覚えている。
だが、心の中ででも惜しみない感謝を送りたい。

　今でもあの悍ましくも美しくあったあの一日が鮮明に浮かんでくる。
暗闇の中で見た言葉にしがたいものを見た時、小さな無数の手が這い寄ってくるような感覚に襲われた。
きっとアレは私たちの背後、そう例えば陰に潜んでいるのだ…と。
そう思わざるを得ない。

　知ってしまったからには戻れない。
もう、踏み込んでしまった。
きっとそういった魅力も内包しているのだ。

「ふふ、もう…。悩ましいなあ…。」

そういって私は痛みがわずかに残る額に手をやるのだった。

改めまして、お疲れ様でした！サテです。
遅れ馳せながら、ですが　こちらに失礼します。
今回こちらの「刻限の種」の卓一緒に囲んでくださった皆様本当にありがとうございます。
今思えば、なんてハチャメチャな卓だったのでしょうか…
女神さまへの捧げものを間違えたようですｗ
ですが、笑いありｇｋｂｒありのクトゥルフセッションで大変楽しめました。
これもひとえに皆様のおかげです。
是非また同じ卓を囲めることを祈りつつ、このあたりで失礼します。

事件から数週間が経ったが、あの日のことが今でも頭の中でぐるぐる廻っている。
あの中国系の男はいったいなんだったのだろうか？
あんな怪異は私でも聞いたことがない。
あの機械から出てきたホログラフィックの生物、･･･今田さんはイス人と言っていたが彼らの正体は？
今田さんはイス人のことを相当慕っていたようだが、彼は今田さんのことをどう思っていた？
彼らはあれほどの技術を持っていて、今田さんを助けられなかったのだろうか？
そもそも今田さんは病状も安定していたにもかかわらずなぜ急死してしまったのだろう。
まるで魂だけなくなってしまったようではないか。
あれほどの恐怖体験をしたのに興味が収まらない。
きっと私はこれからも奇妙な体験をするだろう。
私はきちんと自分の目で最後まで見て、記録に残したい。

初めまして、カニタマです。今回が初セッションでした。
今回のセッションを終えての感想を一言で言うと、
「このダイス壊れてるだろ女神様っ！？」ですｗ
２回目に振ったダイスでファンブル、そして最後の最後の締めでファンブル、からのSANチェッククリティカル。
ダイスがあらぶりすぎて見学者さんに台風の目って言われましたｗ
なんともKPキラーの初陣になってしまいましたが、ストーリーも仲間もKPもよくて、面白いけどシリアスもあってすばらしいセッションだったと思います。
また同じメンバーでセッションしてみたいですね＾＾