PCより
いつもの大学の一室で、私はいつものようにタバコを曇らせる。
私がこうしてゆっくりと開発とタバコができるのも、全てはアレン所長およびディープコア職員らの尽力あってこそであった。
あそこであった出来事を改めて思い返す。
記録されていた日記と現場の状況を総合的にまとめて推測するにあの『アトランティスの住人』は、やはりディープコアへ侵入できると考えられる。
そうでなければあの大尉の狂行は説明できない。…そして、結果的にその狂行によって我々は終始『住人達』に合わずに帰還できた事になる。
太陽神ケツァルコアトルの神を召喚する事で、住人達の侵入を防いだ。…認めたくないが、あの状況を冷静に考えればそう結論づけても良い事になる。
「教授〜奥さんがおいでになられましたよ〜」
教え子の声がする。確か今日は着替えを交換しにきたんだったな。
その声に答えて、玄関の方へ行くと、見慣れた妻の江瑠子が笑顔で出迎えてくれた。
思えば、エレベーターが遮断されたあの極限状態の時、真っ先に思い浮かんだのは彼女の笑顔だった。
「流太郎さん、今回はやっぱり掛かりそうですね」
「ああ、だがなんとか今日の日付中には帰れそうだ」
現在、私はあるロボットの開発に勤しんでいる。
あの助かった日、ネクロが装着した『ワタヅミ』をこっそり調べて、構造を調べてさせてもらった。
妬ましいことに、幾らかの分野においては参考にすべき点がいくらか発見してしまった。が、やはり電子工学分野ではまだ私に有利な部分が多かった。
だが、安心はできない。思わぬ形で実証試験が成功してしまったのだから、こちらも負けてはいられない。
そんな思いで、私は装着型極地活動用ロボット『AACH』の開発を立案した。
既に作られた極地観測用ロボット「GAARE」や人型ロボット「BEIRU」の開発に成功している我が大学の開発陣営の持てる技術を駆使して作る装着型のロボットである。
ワタヅミの技術を応用し、南極を踏破する為に開発している。海底への挑戦は流石に見送る事にした。
私にとって、もはや海底へは行くには厳しい場所でしかない。
それに、このAACHには放射能遮断性能を付ける余地がある。そうなれば実用の幅が広がる。
しかし、明日は何日かぶりの休日。流石の私も今は休みたい一心である。
さて、妻の顔も見れたし、早いところ入力を済ませてゆっくりと休もうじゃないか。
こうして、私はいつもの部屋へと戻る。
〜END〜
PLより
はい、どうもテト式です。
今回は映画チックな感じで終始RPできてよかったです。
特に最悪な状況において皆を説得する際は、設定の説教が得意という設定が生きましたw
元ネタは某展開書記官が頑張るゲームの某堕天使さんです。実にこの人らしいRPができて僕満足!
そんなこんなで今回はこれにて。次、また縁があったら会いましょう!
コメントをかく