クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki

【噴水広場】
地下街の中央に位置し、大きな噴水があるのみで、四方へ通路が伸びている。
噴水の中央には大樹をイメージしたらしき石像があり、全長は4mほど。
噴水自体に様々な装飾が施され、奇妙な宝石がしっかりとはめ込まれている。
天井はドーム型で、奇妙な図形が描かれている。
床には大きな文字で『生き返りたければ、決して逃げてはならない』と書かれています。


天井に「知識」でこれはセフィロトの樹だと分かる。別名「生命の樹」と呼ばれていることも分かる。
奇妙な宝石に「知識」の半分「考古学」「地質学」「博物学」を使うと、石はソグティアナイトという宝石で、日本には流通してない高価なものだと分かる。石言葉は『生命の再生　蘇り』
噴水に「目星」で、流れ出ている水が普通のものではないと分かる。なにかぬるぬるした粘液のような、実に不気味な液体ですが、妙に懐かしいです。
噴水の底には金網が設置してあり、常に循環し続けています。そう易々とせき止めることは不可能です。

PL提案で「医学」で振った場合、どうやら何かの分泌液だと判明します。無害であるとも分かります。

【北通路】
日頃は「賑わっているはずですが、全てシャッターが下ろされ、誰もいません。
壁には広告が飾られたままとなっています。
案内表示板が掲げられ『↑落とし物お預かり所』と書いてある事が分かります。


「目星」で広告を見ると『YOU ARE DEAD』と赤い文字で書かれていることが分かります。


【東通路】
周囲の店は全てシャッターが下ろされており、誰もいません。マネキンが通路隅にぽつりと立ててあり、『YOU ARE DEAD』とマネキンの腹に書かれています。
案内表示板があり、見ると『↑三逗駅東口』と書いてある事が分かります。


【南通路】
ここもシャッターが閉められ、開いているお店はありません。
壁には奇妙な宝石ことソグティアナイトの宝石が埋め込まれています。
案内表示板には『↑バスロータリー』

「聞き耳」で何かの流れる音、濁流が流れ落ちる音が微かに聞こえる。


【西通路】
防火シャッターが下ろされており、警備室で電源を回復しなければ開かない。

回復させた場合、「操縦」「電子工学」「コンピューター」で、もしくは駅員室でロック解除。
こちらもシャッター街で誰もいない。
案内表示板には『↑CELESTIAL CITY』『CAELUM』

誰も分からない場合は「言語；英語」「ラテン語」に成功するとこれは天国を意味していると分かる。

【北部連絡通路】
二手に分かれており、それぞれ西部連絡通路と東部連絡通路に向かう事ができる。
ただし、西部への通路はシャッターによって閉ざされており侵入不可能。
観葉植物が飾られ、落とし物お預かり所の扉を見つける事が出来る。

「観葉植物」に「知識」「生物学」「博物学」で、ライティアという白い花だと分かります。花言葉は『蘇り』『清潔』


【落とし物お預かり所】
鍵が掛けられ、開きません。
「鍵開け」で開けるか、STR５と対抗ロールを行って下さい。
破壊することも可能です。耐久値は10です。

部屋の中は綺麗で、デスクが並んでいる。奥の方には扉が在り駅員室に繋がっている。壁には書棚が並び、ホワイトボードには赤いインクで『YOU ARE DEAD』と書かれている。デスクの奥には金庫もある。

デスクに「目星」で警備室の鍵を入手します。
金庫に「鍵開け」で折畳み傘を入手します。
書棚に「図書館」で隅っこに隠された本を発見出来ます。しかし、それはかなり際どい官能小説で、生々しい描写に思わず顔を背けたくなる様な代物です。タイトルは『孕』（これはヒントです！）

折畳み傘　1d3+db　耐久6　ファンブルで破損

【駅員室】
放送用の機器や、列車のダイヤ表などあり、モニターが壁に埋め込まれています。
ですが機械は電源が入らず、操作も出来ません。扉が二つあり、分岐します。

機械に「目星」防火シャッターを遠隔操作できそうだと気づく。ただし西通路のみ。
「機械修理」「電気修理」のどちらかで成功すると、機械を使えるようになるが、そのためには警備室で電源を入れなければならない。

【構内連絡通路】
駅員室から分岐。
何故か崩落し、土砂によって奥へは進めません。

「目星」で壁に『あとは沈めるだけ』と書いてあります。

【警備室】
駅員室より分岐。
監視カメラのモニターが設置してあり、ブレーカーが落ちたままになっています。
メモが一枚、モニターに釘うってあります。

『最後には必ず、電源を落とすのだ。忘れてはならないぞ』

【レストラン：EMBRYO】
半開きのシャッターにより、侵入する事が出来ます。
テーブル席が並び、店の奥には厨房も見る事が出来ます。
木製のテーブルが並び、少し傷んだ椅子が何脚も端に積まれているのも見えます。
ドリンクバーなどもありますが、カップが散乱し、何ものかと揉め合った形跡が見て取れます。

テーブルに「目星」で平面に『人が帰れるのは、いずれも生命のスープで満たされた先であろう』そして彫刻刀を入手できます。
【厨房】
暖房が効いていて妙に暖かいです。
火が付けっぱなしのコンロが置いてあり、鍋が煮込まれています。
「聞き耳」をすると、ここで微かに何か空気の吹き出す様な音が聞こえ、異様な匂いが鼻を突きます。
KPはリアル20秒でPLに指示を仰いで下さい。
20秒後、漏れ出したガスに引火し、厨房は爆発します。
もし、探索者が部屋に侵入した場合は2d6のダメージを負って、部屋から弾き飛ばされます。

【東部連絡通路】
北部連絡通路と南部連絡通路に通じています。
防火シャッターが半開きで閉める事ができます。
奥へ進むと地上へ上がる為の大きな階段がありますが、シャッターが閉まっており、出られません。

【書店：レディビバ】
沢山の書籍が並べられている、カウンターには銃弾の薬莢がころがっているのが、はっきりと見て取れます。看板には『YOU ARE DEAD』と書かれています。

「目星」で全ての書籍が湿っていることが分かります。
「図書館」で一冊だけ新しい本を見つけ出す。題名は『容易く生き返ろうとは、考えが甘いんだよ！』というコメディである。

【バスロータリー入り口】
地上へとでる階段ですが、バリケードが築かれ、はっきりとした赤い文字で警告がなされています。
『この先、二度と戻れぬ死の世界。汝は蘇生を諦めるのか？』

もし出る場合、バリケードの撤去にSTR対抗で15と対抗します。


出た場合、そこは極普通の駅前です。ですが、誰一人としていません。
見れば、駅の看板も、バス停も、そして床や、ベンチさえも、全てにこう書かれているではないですか。
『YOU WERE DEAD』
『YOU WERE DEAD』
『YOU WERE DEAD』.....お前は死んだ

決して蘇生できません


【南部連絡通路】
工事中のため、通路の幅は狭くなっています。
工事のための仕切りにはこう書きなぐられています。『原点回帰』
壁際にはロッカーが並べられています。

「目星」でロッカーの中から懐中電灯を入手。
西部連絡通路へはシャッターが閉まっているため、通れません。

【倉庫】
開け放たれた扉を発見すると入れます。
中には搬入された荷物で溢れていますし、様々なものが散乱しています。

「目星」で睡眠薬を発見。
「聞き耳」で何かの這いずる音を聞く、酷く不気味で、異質な音にSANチェック
0/1d3
【西部連絡通路】
こちらも防火シャッターが降りています。「操縦」「コンピューター」「電子工学」で解除可能です。もしくは「目星」で緊急開放レバーを作動させるのもありです。

中に進むと、大きなスープが置いてあります。仄かにコーンの香りを漂わせる甘いスープです。

「目星」「幸運」で鍋の底に何か沈んでいるのを発見します。
呑んでも変わりありません、少し、身体があったまる程度です。
「医学」で何ら問題の無いことが分かります。

鍋の底には『生命の宝玉』×人数分があります。必須アイテムです。
KPによってはこのアイテムを別の場所に隠してもいいでしょう。

ここの連絡通路には案内表示板があり『↑CELESTIAL CITY』『CAELUM』と書いてあります。


【長い通路（三逗駅横断連絡通路）】
長い長い通路で、灯も殆どありません、横断には10分かかり、暗く不気味です。
壁沿いに排水溝があり、噴水と同じぬめりとした液体に満ちています。
壁には長い広告が飾られている。
『YOU ARE DEAD』『原点回帰』『生命の海に溺れよ』
そして最後の広告には水着をきた女性の実に艶かしい写真が飾られています。

「目星」で運搬用の自動車が何故か置いてあります。自動操縦のようで、スイッチ一つでこの横断連絡通路を移動できるようです。
マニュアルにするには「電子工学」「コンピューター」「機械修理」「電気修理」
「操縦」のいずれかに成功し「運転」を行う必要があります。

最後の方まで行くと、大きなコンテナが通路の半分を塞いでいます。
「目星」でコンテナの上にメモがあるのが分かります。
「跳躍」「登攀」もしくはマニュアルにした車で突っ込む必要があります。
メモを回収すると以下の内容が書かれています。
『ここならば、紙が湿る心配もあるまい。私はこれを次の生存者に託す、先ず、神は私たちを見捨てては居なかったのである。なぜかは知らないが、私は現に生きているのだから、そうしか信じえまい。
私の分かった事を簡単に示そう、これはあくまで推論ではあるが、創造と終焉は常に運命共同体なのであると思う。私が命を授かった時、死が確定しているのであれば、私はもう一度生を授かればいいのだ。しかし、それでは死が同伴しない。ではどうすべきか。私の考えるに、死は予め払うのではないかと思う。恐らく、かつての人々の残すメッセージ、命のスープに満たされ溺れろ。
溺れて死ね。溺死。ならば、私には思い当たる節がある』

【三逗駅レストラン街】
防火シャッターにより侵入は出来ませんが、「電子工学」「コンピューター」で開ける事はできます。「目星」で緊急開放レバーの使用も可能ですし、車で突っ込んでも構いません。

中はお洒落な雰囲気のレストラン街ですが、誰もいません。
管理室と書かれた扉のみが開け放たれています。

【管理室】
扉に近づくと「聞き耳」を振らして下さい、すると、奇妙な呻き声と異臭がすることが分かります。
管理室に入ると、一人のゾンビが、呆然と何かを書き連ねているのが見えます。
SANチェックで1/1d8の喪失です。

しかしこのゾンビ、仕掛けない限り攻撃は加えません。ただ、操作盤に何かを書いています。
「目星」で読む事が出来ます。
『溺れずに生きるために起こる悲劇よ。神はなんと惨いのか』
上記の文字をこの部屋一面に書き連ねています。
ゾンビは探索者を見つけても何もしません。
ずっと書き続けるだけです。
素通りすると『水道管理室』へ到達できます。


【水道管理室】
階段を降りる事となり、床は噴水のぬめりとした液体に浸っています。
壁には女性の裸体の石像が飾られ、一つの赤いレバーがあります。その近くには看板があり、
『宝玉とともに原始に還るもの。我はその帰還を歓待しよう』
『宝玉あらずに原始に帰るもの。命だけは助けてやろう』
『全てから逃れるもの。逃れられぬ辛苦へと誘おう』
そう書かれています

そしてレバーを下ろすと看板の文字が変わり。
『やり残した事はあるまいか？なければレバーを戻せ。さすれば救われるだろう。あればレバーを下ろしておけ。さすれば何も起こらぬだろう』

ここでやるべき事は以下の通り
・電源を落とす（していなければ感電します）
・宝玉の回収（なければ完全には生き返れません）

レバーを引くと轟音とともに、足下の粘液のかさが急激に増します。
噴水や排水溝、その他水道から大量の濁流が地下室に流れ込み、探索者は溺れて行くでしょう。しかし、不思議と苦しくありません。
むしろ、探索者諸君は知っている筈です。妙に懐かしい日々を。母のお腹の中にいたときを。

エンディングに進みます。

探索者の行動如何によって大きく変動します。

・ハッピーエンド　条件：宝玉回収、ゾンビを殺さない、電源を落とす、レバーで噴水の水を満たす

探索者には1d10+3+1d3のSAN報酬、そして十分な蘇生を行う事が出来る。

・ノーマルエンド　条件：宝玉回収、電源を落とす、水を満たす
1d10+3のSAN報酬です。
こちらも十分な蘇生を行えます。

・バットエンド　　条件：宝玉を回収しない、電源を落としていない状態で水を満たす。
1d10のSAN報酬ですが、全ての能力値を半減します。
もしくは任意の能力値を２つ、最低値に固定します。

・ワーストエンド　条件：外へ出る。逃走。
SAN報酬もありません。生命からの逃亡は死と同義です。
もはや蘇生は不可能でしょう....

基本的にこのシナリオ全体には「生命」にまつわるものをまき散らしました。
作中で登場するゾンビの能力値は自由ですし、車の耐久値などもお任せします。
難易度設定ですが、敵としてのゾンビを登場させたり、人間の死体を並べたり、SANの減る様な落書きをしておけば良いと思います。
噴水の水、ぬめりとした成分の液体は『羊水』です。すなわち、回帰とは母親の腹の中へ還るという意味が込められています。
道中には別の探索者（先駆者）の残したメッセージが残されています。先駆者はゾンビ化しており、あるものは探索者を導きますが、あるものは生へ固執し、探索者を襲うかもしれません。


【溺死について】
溺れるということが条件ならば、噴水のなかで入水自殺しようとする探索者がいるかもしれません。
しかし、それは誤りなのです。
生命のスープに満たされない限り、脱出することはできません。
もしわざと溺死しようとするならば、powとconを対抗させ、失敗すると苦しさに堪えられず噴水から脱出します。
それでもなお、溺死するならば、ダメージを与え、最後には本当に死んでしまうでしょう。