「地域」+「wiki」= ちうぃき です。wikiを通して地域と人に貢献していく地域活性化企画としてスタートしました。現在はwikiの個人利用の可能性を研究しています。

本写真


所感あるは初感

弾さんのブログで紹介されていて

私は生まれた
大量生産された希望と
大量生産された生活誌と
大量破棄された死体の上に

私はうまれた

とりたてて これといって
特徴のない、生
私 は

この部分を読んだとき、もうドキドキがとまらなかった。
上の節は「ライフ・ヒストリー」に書かれていて
更にどきどきしたのがこれ。

私が生まれたのは一〇四七階の産院
見下ろせば八五五階の工事現場

ことば は こんなにも切なく胸に突き刺さってくるものかね?と激しく思いました。

著者


水無田気流
ブログ

目次

大好きな部分


P92 あとがき
名づけ得ぬものは、名指しされたものよりもよほど恐ろしい。
阿部公房(正確には、トーマス・マンを引いてだが)言う。
ライオンは名づけられる以前、悪魔のような恐るべき
「超自然的存在」であった。だが、ライオンと名前を
与えられたとたん、人間の征服可能な単なる野生生物へと
「変換」せしめられたのだ、と。

言葉とは衝動ではないかということを考えていて。
おぎゃーと言うのも
ライオンと言うのも
何かを考えて、言葉を繋げていくのも
そういった心中にある衝動を形にしていく行為ではないかと。
阿部公房の言う、その征服可能な単なる何かになる。というのは
あまりにも刺激的な描写。wikiで新規ページを作ると
「征服可能な何かが始まった」と確かに思う。

なぜこの本を買ったのかを分析する

  1. まず弾さんが好き
  2. 言葉が突き刺さった
  3. 著者が社会学者
  4. 私は社会学が好き

フリーエリア

どなたでも編集できます