最終更新: chiwikipedia 2010年03月06日(土) 16:58:14履歴
弾さんのブログで紹介されていて
この部分を読んだとき、もうドキドキがとまらなかった。
上の節は「ライフ・ヒストリー」に書かれていて
更にどきどきしたのがこれ。
ことば は こんなにも切なく胸に突き刺さってくるものかね?と激しく思いました。
私は生まれた 大量生産された希望と 大量生産された生活誌と 大量破棄された死体の上に 私はうまれた とりたてて これといって 特徴のない、生 私 は
この部分を読んだとき、もうドキドキがとまらなかった。
上の節は「ライフ・ヒストリー」に書かれていて
更にどきどきしたのがこれ。
私が生まれたのは一〇四七階の産院 見下ろせば八五五階の工事現場
ことば は こんなにも切なく胸に突き刺さってくるものかね?と激しく思いました。
P92 あとがき
名づけ得ぬものは、名指しされたものよりもよほど恐ろしい。 阿部公房(正確には、トーマス・マンを引いてだが)言う。 ライオンは名づけられる以前、悪魔のような恐るべき 「超自然的存在」であった。だが、ライオンと名前を 与えられたとたん、人間の征服可能な単なる野生生物へと 「変換」せしめられたのだ、と。
言葉とは衝動ではないかということを考えていて。
おぎゃーと言うのも
ライオンと言うのも
何かを考えて、言葉を繋げていくのも
そういった心中にある衝動を形にしていく行為ではないかと。
阿部公房の言う、その征服可能な単なる何かになる。というのは
あまりにも刺激的な描写。wikiで新規ページを作ると
「征服可能な何かが始まった」と確かに思う。