数式エディタ編集する

最終更新： ckajz815 ckajz815 2008年07月15日(火) 23:20:04履歴

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「数式エディタ」って？

数式エディタはMicrosoft Officeで数式を入力する時に使うもの．

「挿入(I)」→「オブジェクト(O)...」→「新規作成」タブ→「Microsoft 数式 3.0」→「OK」
と進み、WordやExcelであれば表示された枠に，PowerPointであれば表示されたウインドウに数式を書いていく．

数式なので数字を打つ必要があるが，それはキーボードから．
記号や上付き・下付き文字などはツールバーから適当に選べばいいけど，複雑な数式はそれでは面倒なので，次を参照．

どうでもいいけど，Word2007では新しい数式エディタがあるとの記述を見かけたけど，それに関してはよくわからないの各自でググって．

スラスラと入力するために（ショートカットキー）

数式エディタは結構面倒．例えばTeXだともっと簡単に数式が打てる．（あくまでも個人的意見だけど）でも，打ちにくいなかでも工夫次第で少しはマシになるのだが，それはショートカットキーを覚えること．
これだけでかなり楽になるので，重要だと思うものをいくつか一覧でまとめる．

ちなみに，こんなところを見なくても
「ヘルプ(H)」→「トピックの検索(E) F1」→「目次」タブ→「レファレンス」→「キー操作」
で，もっと詳しいのが見れますが，とりあえず重要だと思うものだけまとめます．
（とは言っても，人によってよく使うものが違うので，なかなか難しいですが．）

とっても重要（だと思う）もの

ショートカットキーどうなるか備考
Ctrl + H上付き文字多分Highの頭文字
Ctrl + L下付き文字多分Lowの頭文字
Ctrl + J上付きと下付き上付きと下付きが縦方向に並ぶ．
上の２つの組み合わせだとずれるので，同じにしたい時はこれを使う．
HとLの間のキーを選んだのか？と思ったが，冷静に考えれば普通にアルファベットでHとLとの間
Ctrl + F分数分数は英語でFraction
Ctrl + /a/bみたいな分数普通にキーボードから「/」と入力するより綺麗（だと思う）
Ctrl + 9,0小括弧()「Ctrl + T」→(,)でも可．
こうすると，普通に()とするときとは異なり，サイズ調整がされる．
でも何故「Ctrl + 8,9」じゃないのか謎
Ctrl + {,}中括弧{}「Ctrl + T」→{,}でも可．
上の小括弧と同じでサイズ調整がされる．
ってか「Ctrl + Shift + [,]」といった方がわかりやすい？
Ctrl + [,]大括弧「Ctrl + T」→[,]でも可．
サイズ調整が・・・
Ctrl + R根号「Ctrl + T」→[R]でも可．
n乗根は「Ctrl + N」
ルート＝root
Ctrl + G次の１字だけギリシャ文字入力は普通にキーボードを押す．
例えば「a」と入力すると「α」に，「A」と入れると「Α」になる．
対応表は下記．
「Ctrl + Shift + G」でギリシャ文字モードで固定．
もとの数式モードに戻るには「Ctrl + Shift + =」

まぁ覚えておいて損は無い（と思う）もの

ショートカットキーどうなるか備考
Ctrl + Spaceスペースいわゆるスペース．
単に「Space」と押してもスペースは入りません．
Ctrl + Tabタブいわゆるタブ．
単にタブを押すと，カーソルの位置が動くだけ．
ワープロでのタブと言えばわかりやすい？
左右の位置をそろえられるけど，エディタ上でそろってても，実際のoffice上では時々ずれる．
「Ctrl + K」→>以上「>」の記号．
ってことは，以下（「<」）は『「Ctrl + K」→<』
「Ctrl + K」→D偏導関数「∂」のこと．
「Ctrl + K」→T掛ける「×」の記号．
「Ctrl + K」→I無限大「∞」のこと．
「Ctrl + K」→A矢印「→」のこと．
「Ctrl + T」→｜(縦棒)絶対値感じ的には括弧系統と同じだけど，入力方法がちと違う．
Iじゃなく“縦棒”を入力すること．
Ctrl + B次の１文字だけ行列・ベクトル行列とかベクトルとよく接する人は覚えて損は無い．
簡単に言えば太文字．
上のギリシャ文字と同じように，「Ctrl + Shift + B」で行列・ベクトルモードで固定．
もとの数式モードに戻るには「Ctrl + Shift + B」
Ctrl + Shift + G文字列モード普通の文字入力
「Space」が普通に使えます．

神経質な人は覚えてもいいかもというもの

ショートカットキーどうなるか備考
Ctrl + カーソルキー選択したところを移動場所の微調整．
したい方はこれで完璧な数式に．

気づいたこと（不具合？）

  1. 上のショートカットキーの部分でも書いたが，数式エディタ上でタブで位置をそろえても，そこからパワーポイントなどに戻ると位置がずれていることがある．そんな時は数式エディタ上でずれていてもいいのでタブを追加・削除してやることで，実際の表示における位置をそろえることが出来る．

  2. エディタ上ではちゃんと表示されてても，オフィス上では式が全部表示されず，「Ctrl + [,]」で入力する大括弧[ ]の上の部分が表示されないなどの現象がある．

  3. 数行にわたる複数の数式を右括弧でまとめて数式番号などをつけたい時がある．
    　
    このときは行列を使って１行に３つの式を並べて書いて，そのあとに括弧を書くという方法や，普通に改行して数行にわたって数式を書いたものを全て選択して，ツールバーから適切な括弧を選ぶ（テンプレートを選んでから改行でも可能）などの方法があるが，この例のように奇数行の数式がある場合，中心が真ん中の式に来るような括弧（今回の場合は２行目が真ん中）が描かれるために，その上下の式の実質的に用いる行数が違うと余分なところまでその括弧が伸びてしまう．
    　
    今回の例では真ん中の式より上では実質１行しか使ってないが，下では分数により実質的に２行使っているためにこのように括弧が上に余分に伸びてしまう．
    これを解消する手段としては，「Ctrl + 矢印」でその矢印の方向に選択した範囲を動かせるので，それで微調整すると言う方法や，各行で使用する実質的な行数をそろえるということが考えられる．
    今回の場合に後者の方法を用いるとすれば，１行目の数式のあとに２行の行列を書き加えると（行列に値は書き込まない），各数式が使用する行が同じになり，見た目が多少改善する．

    もともと数式エディタは各行で必要な分だけの行の幅となっていることが以下の例から見て取れるが，各行で使う実質的な行数をそろえたい時は，今回のようにa1=b1のあとに今回のように２行の行列を入れてやると各行で使用する実質的な行数がそろう．

    なお，括弧のことだけを考えれば各行で実質的に使用する行数をそろえるのではなく，真ん中から上と下で実質的に使う行数をそろえるのも１つの案だが，場合によっては行間がそろっておらず不自然になる可能性があるので，ここでは各行の実質行数と言う観点から話をした．しかし，この手法では無駄に上下に長くなる可能性もあるので，場合に応じて適当な方法を取っていただきたい．

おまけ

数式エディタでのギリシャ文字とアルファベットの対応表

ギリシャ文字αβγδεζηθικλμνξοπρστυφχψω
アルファベットabgdezhqiklmnxoprstufcyw
ギリシャ文字ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜνΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩ
アルファベットABGDEZHQIKLMNXOPRSTUFCYW

おまけのおまけ

数式エディタでのアルファベットとギリシャ文字の対応表

アルファベットabcdefghijklmnopqrstuvwxyz
ギリシャ文字αβχδεφγηικλμνοπθρστυωξψζ
アルファベットABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
ギリシャ文字ΑΒΣΔΕΦΓΗΙΚΛΜνΟΠΘΡΣΤΥΩΞΨΖ


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