Google App Engine の使い始め方です。
以下の手順を順番に実行すると、固有のドメイン上に独自のページを作成するまでの環境が整います。



必要アプリのインストールなどの下準備

Google App Engineは、Googleのクラウドコンピューティング上にWebサイトを個人で無料で作成できる、というサービスです。
Googleのクラウドは、あちら側(インターネット側)にあるので、GoogleのアカウントとApp Engineを使うための登録が必要ですが、それらの登録の前に、自分のPCに開発環境を構築します。

Pythonのインストール

SDKのインストールの前に、Pythonをインストールする必要があります。
以下のURLからpython-2.5.4.msiをダウンロードします。

http://www.python.org/download/releases/2.5.4/



pythonのバージョンには、2.5より新しい2.6, 3系がありますが、両方ともGoogle App Engineではエラーとなってしまうので、2.5系で新しいバージョンをインストールしてください。

(python-3系は、execfileという関数がなくなってしまっているため、dev_appserver.pyが起動しませんでした。)

python-2.5.4.msiをインストールするときに、いろいろ聞かれますが、Next,Nextとすべてデフォルトでインストールします。

Python Imaging Libraryのインストール

必須ではないですが、SDKのサーバを起動したときに警告(WARNING)がでるので、
一応、以下のサイトからPython Imaging Library 1.1.6 for Python 2.5 (Windows only)をダウンロードしてインストールします。
http://www.pythonware.com/products/pil/#pil116

Google App Engine SDK のインストール

Pythonのインストールが終わったら、Google App Engine(SDK)をインストールします。
GoogleAppEngine_1.2.5.msiをダウンロードして、インストールします。

最新バージョンのGoogleAppEngineをダウンロードする場合はこちらから個別にダウンロードしてください。(2010年3月現在 1.3.1がリリースされています。)
http://code.google.com/intl/ja/appengine/downloads...
なお、古いバージョンがあってもうまく上書きしてくれるのでインストールの際、旧バージョンをアンインストールする必要はありません。

これもPython同様、Next,Nextと普通にインストールしてしまいます。(但し下記の記述に注意)

■注意:ワークスペースを日本語あるのディレクトリ階層下に入れないこと
 ディレクトリの階層内に日本語が入ると認識や起動が行えないケースがあります。
 ログインユーザーネームが日本語の場合、または日本語のフォルダ以下にワークスペースを作る事は避けましょう。


Eclipseを使ったHappyプロジェクトの開発環境構築については、「Happy 開発環境の構築方法について」を参照してください。

README.txtの確認

SDKのインストールで作られたデスクトップのGoogle App Engineショートカットを開くと、README.txtがありますので、これを開いてみます。

ここまでで、README.txtにある「INSTALLING ON WINDOWS」の項目が完了しました。
次は、「RUNNING THE SDK」の項目です。

dev_appserver.pyの起動確認

README.txtにある「RUNNING THE SDK」での確認事項は、Google App Engineショートカットの中にあるdev_appserver.pyを起動することです。
単にdev_appserver.pyをダブルクリックしただけでは、DOS窓が一瞬にして閉じてしまうので、正しく動いたかが分かりません。
ここからは、コマンドプロンプトを使って作業を行います。
コマンドプロンプト上で、
> cd "C:\Program Files\Google\google_appengine"
と入力して、カレントディレクトリをショートカットのディレクトリにします。
このディレクトリ上で、
> dev_appserver.py
と入力して実行します。
すると、README.txtの「RUNNING THE SDK」に書いてある、dev_appserver.pyのヘルプのようなものが流れれば、セットアップは完了です。

一応、SDKに同梱されているデモプログラムguestbookが動作するかを以下のように確認します。
> dev_appsever.py demos\guestbook\
で起動して http://localhost:8080/ でアクセスすると空のテキスト入力ボックスとSign Guestbookというボタンが表示されます。テキストボックスに適当な文字を入力して、ボタンを押すと、入力した文字がページ上にエコーされます。

ちなみに、Mac版のSDKにはLauncherというアプリケーションがあって、GUIで複数のプロジェクトの起動終了、デプロイ(アップロード)が管理できるようになっています。Mac版に比べると、Windows版はコマンドベースなので少々とっつきにくいかもしれません。

この後は、「Google App EngineでPythonを使ってみる」で、実際のプログラミングに入ります。

Wiki内検索

お知らせ

Happyブログパーツに、Googl App Engineのセットアップ方法を記述中です。
Hello worldの表示までできました。
Hello worldをサンドボックスとして、pythonプログラミングに慣れる方法を記述中です。

どなたでも編集できます