アルマリ純愛物語

アルマリ純愛物語

マリベルが、アミットさんの看病でメンバーから抜けた直後、あの日のマリベルの家のお風呂場で、彼女と一緒に、初めてのセックスの体験をしたのが始まりだった。
それから、アミットさんのお見舞いごとにマリベルと交じりあっていたけど、世界が平和になると、漁師の仕事でなかなか時間を作れなかった。
しかし、滅多にないマリベルとのセックスの時間が、僕の心に眠っていたマリベルへの愛が僕の気付かないでいるうちにじわじわと育っていた。そしてマリベルにも同じことが意識の奥深く、動いていた。
ある夜、僕は冒険のころを振り返るためになぞの神殿の南西にある虹色の湖にやってきた。明日は漁師の仕事は休みなので、ここでテントを貼って一夜を明かそうとした。

(どうして言ってくれないの? バカアルス……あたしの気持ちも知らないで……)

でも僕は気付かなかった。マリベルが、僕を探しに、母さんに聞いて、ここに来るということを・・。彼女は、神殿内をあちこち走り周っているうちに、虹色の湖にでていた。この湖のおかげで、水の精霊を呼び出し、魔王オルゴデミーラの正体を暴き、倒すことが出来たのだ。
汗かいちゃったからちょっと休憩して一浴びしよっと、そう思ったマリベルは周りに誰もいないことを確認して服を脱ぎ、湖へと入っていったようだ。僕に気付かずに・・。虹色と、月明かりに映えるマリベルの白い肌は芸術的だったに違いない。
ばしゃ、ばしゃと湖の真ん中にまで一人で身を清めていると、向こうの岸の方で、張られていたテントの前でしゃがみこみながら湖を眺めていた僕の姿を捉えていた。

「アルス!!」

 マリベルはあわてて岸に上がり、服を取った。黄白色めの長めのシャツ、マリベルはそれだけを着て僕に近づく。でも冒険のころを振り返るのに夢中だった僕は、彼女の存在にまだ気付かなかった。
 
「アルスのバカ……なんでわかってくれないのよ・・・、押さえられない、あたしの、この気持ち・・・。」

ようやく、僕はマリベルの姿を捉えた。

「マリベル! どうしてここに!?」
「どうしてここに、じゃないでしょう!? ずっとあんたのこと探してたのよ!!」

マリベルはシャツの裾をなびかせながら、つかつかと僕に近づく。お互い、20代過ぎても相変わらずの態度だった。マリベルの剣幕に怒っている表情に驚くあまり、シャツ一枚姿であることには気づかなかった。そして、腰に手を当てて大声を発する。

「あんたねえ、ずっと一緒だって約束したでしょ!?」

そうだった・・。快楽の余韻に身を震わせていたあまり、僕は思わずずっと一緒だと言ったことを忘れていた。僕はしょんぼりとした表情でごめんと誤った。 でも、顔を上げるとマリベルはいつのまにか僕の隣に座り込んでいた。そしてツンツンした表情で口を開く。

「虹色の湖の景色を独り占めしたってそうはいかないんだから。それに、あたしはあんたしかを独り占め出来る男はいないのよ。あんただって、あたししか独り占めできる女、いないじゃない。」
「うん・・、そうだったね。綺麗な体をしたキミを僕は独り占め出来たんだ。誇りに思うよ。」

苦笑いを浮かべて、そういった。すると、マリベルは大粒の涙を流しながら、僕を抱きしめ、僕の胸に顔をうずませた。

「バカアルス・・・。お願いだから、勝手にどこにも行かないでよ・・。」

僕はすまない・・、という気持ちいっぱいで、マリベルの頭を優しく撫でた。
でも、僕の心に彼女への愛が込みあがっていた。

「ごめんね。マリベル。今日ここに来たのは、冒険の頃を思い返そうとしたんだ。」

マリベルは、涙を拭き取った後、顔を上げる。
「あの時は、あんたとキーファが発見したのが最初だったわね。」
「うん。途中でマリベルがついて来ちゃったけど、ね。ウッドパルナ、エンゴウ・・、ユバール、ダーマ、ダイアラック・・・、そしてクリスタルパレス。」
「ずいぶんいろんなところにいったわね。」
「そうだね。そして、魔王を倒して、僕たちは本来の世界を取り戻した。」
「まさか、アルスがここまでこれたなんて思ってもみなかったわ。でも、見直したわ。あんたのこと・・・。最初はちょっぴりだったけど
だんだん、あたし好みの男になったもんね。」

さっきまで、涙目だったマリベルが、笑顔を浮かべた。作り笑いではない、心からの笑顔だった。
彼女の笑顔が、僕の愛の心をさらに強くした。そして思わず照れ笑いをしてしまった。

「エヘヘ、僕もキミに認められてうれしいよ。/////」

僕はなぞの神殿を見上げた。 レンガ造りの建造物に照らされた月明かりは、芸術的にも見えた。その光景が僕の胸の内を晴らしやすくしてくれる。僕は心の中のすべてをマリベルに語るように話した。

「そして、これは僕たちの思い出でもあるんだ。僕とキーファで、冒険に出るきっかけを作った出発の地点さ。
キーファは、ライラさんのところに行ったけど、もういない・・・。もう過去へも行けない。キーファがいなくなってから、僕も涙を漏らしていたけど・・。でもそれは必要な犠牲だったんだ。」

僕は改心の笑みを浮かべた。

「この神殿こそが、僕とキーファとの生きた証。この冒険は僕とマリベルとガボのものであり、キーファのもの。もちろん、アイラとメルビンも・・。キーファが残してくれた、最高の宝ものなんだ。
キーファが、ユバールの神を守っていなかったら、神様もいなかったし、まして魔王も倒せなかったと思う。」
「最初は罪作りな男だと思ったけどさ、ホントによくやったわね、キーファ・・。」

僕はマリベルの方を向いて、キーファに対する想いを打ち明かした。

「そして、マリベル、キミと赤い糸で結ばれることが出来たのも、キーファのおかげだと思ってるんだ。 冒険が出来なかったら、これほどのすばらしい体験はなかったと思う。僕は、キーファとであったことを心から誇りに思ってる。感謝してる。」

そして、彼女もキーファに対する想いを打ち明けた。

「あたしもそうよ!! キーファには感謝してるわ。アルスを最高の男になるきっかけを作ってくれたんだもんね!」

僕は、自分の手をマリベルの手と重なった。

「だから、キーファが残したこの平和を、一緒に歩もう、生き抜こうよ、マリベル!」
「うん!!」

僕の心とマリベルの心がひとつになった瞬間だった。

「あ、そうだ。ちょっと待ってって。」

僕は立ち上がって、テントの中に入った。
マリベルに渡したいものがあったのだ。
それは、マリベルの愛を手に入れる手段として、指輪を買ったからだ。お金がなかったので、安物のものしか買えなかった。気に入ってもらえないかなあ、とちょっと不安だったが、彼女への愛が勇気となって渡す決意をする。
外では虫の鳴き声が鳴り響いていた。
そんな中、僕は荷物を膝もとに乗せ、中に手を入れ、指輪のケースを握ったその時である。忍び足で自分の帷幕に近づく人間の気配を感じパッと振り向いた。
マリベルが外から僕のテントの中をのぞきこんでいた。
 
「アルス……入ってもいい?」
「マリベル……」

一瞬、ちょっと安堵のため息をつけた。
けど、暗くてマリベルの姿は見えにくかった。

「いいよ。お入り」

  僕はそういってマリベルを中に入るように勧めた。そして、彼女は中に入った。
けど、暗くてよく見えなかったが、今のマリベルは黄白色なロングシャツを枚着ているのが見えていた。
僕は振り返り、灯りの火を着けようと立ち上がろうとしたそのときだった。

待って、この月明かりのままでいい」
そういって僕を制した。
そして、ロングシャツの下は裸であることを察することができた。

「マリベル、下・・・、裸なの?」
「うん・・。あわててあんたのところに走ってきたから。」
「そう・・。ごめん・・。」

僕は再び床にふたたび腰を下ろすと、マリベルが寂しげな口調で話しはじめた。

「アルス……笑わないでよね。あたしもう二十代の半ばも過ぎているのに、いまだ男を知らないの……」
 
僕は顔色ひとつ変えず、マリベルに方に向ける。
『笑わないよ』と云う返事が表情で表して、マリベルに伝えた。
 笑うはずがない。僕だって、本当の女の人はどんなものか、見たことも感じたこともないんだから・・・。この前のセックスしたときだって、マリベルの一部しか感じ取れなかったからだ・・。

「僕だってそうさ。この間、キミとセックスしたときは、キミのことが本当に好きになっただけなんだ。だから、僕も本当の女の人のこと知らないんだ。」
「え? だってさ……子供のころからアンタやキーファと一緒で……今さら他の男なんてカボチャに見えちゃうのよ」
「マリベル………。」
 
僕は無言でマリベルを見つめた。

「でも、でも……」

マリベルは目を閉じて心の底から吐き出すように僕に言った。

「本当は、最初からアルスのこと、好きだったの。それに気づいたのは、キーファがいなくなった後のことなんだけど、キーファは……責任とってくれなかった……。むしろ、キーファはあたし以上にあんたを信頼してたもんね・・。それで、素直になれなくて・・・。あんたとセックスしたのは、はじめは快楽に走るつもり
だったんだけど、それが、長く封印していたアルスが好きという心を開いてしまったのよ。だから、本当の男を知るには、あんたしかいないの。」

その言葉を聞いて、僕はうれしい気持ちが込みあがってきた。そして、僕のマリベルに対する胸の内を吐き出した。
「僕も・・、僕も本当は最初マリベルのことが好きだったんだ。冒険のころの僕は気弱で、マリベルはいつも下僕扱いしてたから、言えなかった。でも、冒険をして、世界を取り戻したおかげで、マリベルが好き
という心が蘇ったんだ。そして、この間のセックスをしたときに、その心は開放されたんだ。だから今こそ、女の人を知るときが来たんだよ。マリベル、キミしかいない! 本当の女を知る方法はキミから感じ取るしか方法がないんだ!!」

マリベルは改心の笑みを浮かべた・・・。

「アルス・・・。ごめんなさい・・。そして、ありがとう・・・。」
「…………マリベル」
 
そのとき、マリベルはロングシャツを脱ぎ捨て、全裸になった。テントの外からの逆光で、くっきりとは見えないが体のラインは見えた。戦闘で鍛えた身体は均整の取れた体型をしていた彼女の裸は美しかった。
そして、心のそこにあるすべてを、僕に向かって吐き出した・・・。

「愛してるよ、アルス!!。もうあなたとは離れない! 私も一緒に行く! 私を海に連れて行って!! そして……そして……、私を抱いて!! 愛して!!」
「マリベル。」
 
 マリベルが心からの言葉を言い切った後に、僕は言った。そして静かに立ち上がり裸のマリベルの前に立つ。少し恥ずかしがるマリベルを優しく抱きしめた。

「勿論だよ、マリベル! 愛してるよ! ずっと、キミに言えないでいたけど、もう限界だ・・!!」
「アルス……」
 
 はにかみながらもマリベルは僕の言葉に答えた。そしてマリベルは僕の体を服の上から強く引き寄せた。
 そして、僕は心の底にあるすべてをマリベルに吐き出した。
 
「もう、絶対にキミを離さない!! 結婚してくれ、マリベル!!」
 裸のマリベルを強く抱きしめながらアルスは言った。そしてマリベルはうなずいた。一旦顔を離した後、僕の口をマリベルに近づけた。マリベルも口を近づけ、婚約のキスを交わした。帷幕の中でマリベルは僕に身をあずけた。
僕の手は、ゆっくり降ろし、マリベルのお尻を、そっと両手で撫で回す。
その感覚が、マリベルの小さな唸り声をあげる。
息がとまるくらいの甘い口づけ。限界に達した僕たちは、唇を離した。

「あ、そうそう。これ、僕からのプレゼント。」

そして荷物の中にあった宝石箱を取り出し、マリベルに中身の指輪を見せた。

「ごめん。僕、お金がなかったから、こういう安物のものしか買えなかったんだ・・・。」

すまない・・という一杯で、頭を下げた。
しかし、マリベルは安物というより、心からの気持ちがこめられていることに、驚いた。

「それと、これ、ガボから。」

ガボに、マリベルに渡すように頼まれた一枚のロングシャツを取り出した。それは、マリベルの足元にあるロングシャツと同じ黄白色だった。

「こ、これ・・、ガボが?」
「うん。マリベルに上手に縫ったぞって伝えてくれって・・。」
「大きくなったのね・・。ガボ・・・。」

マリベルはロングシャツを抱きしめながら、嬉涙を流した・・・。

「あと、アイラからお守りをくれたんだ。2人が幸せでありますようにって・・。」

お守りを見せる。マリベルは涙を拭き取った。

「ありがとう・・。アイラ・・・。」
「メルビンからは何もなかったけど・・・」
「いいのよ。メルビンは、本当はこの世界にいてはならないんだもの。見守るだけでいいのよ。」

そして、マリベルの手を引っ張った。

「ねえ、泳ごうか?」
「うん。」

僕も服をすべて脱ぎ捨て、全裸となった。マリベルと手をつなぎながら湖に入った。
お互い、水の掛け合いっこをしたり、競争したりして、子供のころを懐かしむように楽しんだ。
やがて、泳ぎ疲れ、ハダカのまま抱き合っていた。そしてマリベルは告げた。

「アルス・・、今夜も・・、して。」
「うん。さあ、マリベル。」

僕たちは海岸に移動し、僕はペニスを痛くなるほど勃起させた。
はずかしがるように、両手で自分のお尻を覆い隠しながら近づいてくるマリベル。彼女の顔が、手を僕の肩につけた後、僕の胸を頬ずりする。その後、お腹、臍の周り、お尻に舌を這わせ、何度もキスをした。そしてペニスの前に近づくと、それをいとおしげにキスをする。そしてペニスに口を咥え、それを這わせた。

「あむっ」

ぐちゅじゅるちゅる・・・・

いつもよりは、ものすごい快感が溢れていた。

「ああ・・、マリベル・・、感じるよ・・。すごく・・・。」

だが、すぐにびくん、と痙攣を起こし、射精感が込みあがってきた。

「ああ・・!! イクよ・・!! マリベル!!」

マリベルはなりふりかまわず、僕のペニスを舐め、裏筋に這わせる。
そして、尿道に精液が駆け巡った・・・。

びゅくびゅ、びゅ、びゅ、びゅく、どくどくどくどく・・・

この間のように、おびただしい精液の量が、マリベルの広い額と美しいまぶた、唇にはきだした。
さらには胸にまで僕の精液がついてしまった。

「ん・・・・。」

マリベルは目を閉じて、僕の性欲に身を浸すようにじっとしていた。
僕はあわてて、湖の水で、精液だらけのマリベルの顔を洗い流した。
そして、彼女は口を開いた。

「アルス・・、今度は・・、あたしの・・、綺麗な体を、支配して。」

マリベルが花弁を広げながらそう言った。
そのシチュエーションがさらに性欲を掻き立てた。
僕はそれに答えるように、マリベルの上に乗った。

彼女の胸をつかみ、揉みしだく。戦闘で鍛えられた彼女の美しい体は、さらに僕を誘惑する。
彼女の乳房に口を咥え、ちゅっちゅと吸い付ける。

「んうん!!」

そして、胸から臍まで舌で這わせた後、彼女の湧き出る泉へと向かう。
マリベルの下に湧き出る蜜、僕は下を出して、それを舐めとり、刺激を与える。

「ああん!! あはあん!!」
といやらしい唸り声をあげる。
そして、僕はマリベルを感じ取りたくなり、ペニスをマリベルの中に挿入した。

ズブズブズブ・・・

「んう!!」
「ううん!!」

お互い眉間にしわをよせる。

「ああ・・、すごく感じるよ・・・。」
「この綺麗な体は、あなたのためのものよ・・。そして、あなたの体はあたしのもの・・。」
「じゃあ、マリベル・・、命令を出すよ。」

僕とキスしてくれ、抱きしめさせてくれと念じると、マリベルはその通りに動き、僕をきつく抱きしめ、キスをした。
完全に僕に身を任せていたのだ。

「行くよ・・。」

僕は、腰の動きがゆっくりと動き、マリベルの中の挿入を繰り返した。

「ああ・・、ああ・・!!」

今まで感じたことがなかった快感。マリベルの愛が、全身に染み渡るようだ・・。
だが、愛あるセックスは、早くも射精感を込みあがらせていた。

「ああ・・、もう・・、限界だ!!」

だめだ、中に出すわけにはいかない。でも、マリベルの中は、僕のペニスを締め付ける。
防衛線を突破しそうだ・・・。だけど、まだマリベルとひとつになっていたい。感じ取っていたい。
必死になって射精感を堪える。

「アルス…いいよ…我慢しないで…。」
「ご、ごめん…もう…。」
「あぁぁっ…いいよ…ねえ、いって。あたしのことは気にしないで。アルスとこうしてるだけで
 気持ちいいよ…。あっ、ああぁぁ…。」

僕は防衛線を突破し、腰を激しく動かした。

「ああっ!! アルスっ! アルスっ!」
「ああ!! あああ!! イクよ、マリベルっ!! あああああああああああああああああ!!」

力を振り絞って、ペニスを中から抜き取り、大きくしならせ、吐き出された精液をマリベルの体に降らせた。
びゅうううう・・・・と、マリベルの胸と臍の周りに、精液はついてしまった。


「はあ・・、はあ・・、はあ・・」

マリベルの隣に倒れこんだ・・・。
しばらくすると、僕は起き上がり、あわててマリベルの上に被せる。

「マリベル・・、ごめん・・。早く出しちゃって・・。初めてなんだ・・。その・・」
「アルス・・、あたしも、初めてなの。怖がらないで・・・、今度は、あたしの中で・・出して。」
「(笑顔になって)うん。」

再び、ペニスを、マリベルの中へ挿入した。

「ああ・・、マリベルっ・・」
「アルスっ・・、感じる・・、いい・・!!」

今度はマリベルが感じたようだ。さっきのとは違い、感じたことのない快感が、全身に走りわたった。

「一緒に気持ちよくなろうよ・・・。」
「うん・・。このままアルスとひとつになっていたいよ・・・。」
「行くよ・・・。」

そして、僕は腰が大きく動かし、挿入を繰り返す。

「ああ・・、ああ・・! あああ・・!!」

腰を動かしながら顔をマリベルの胸にうずくまさせ、そっと撫で回す。
そのまま、胸のふくらみを甘く噛んだ。

「んふん・・・!!」

僕は体を反り返えらせ、さらにマリベルの奥深く押し込んだ。

「・・っく、ああああ・・・!! ああ!! あああ!!」
「ああああ!! アルス!! アルス!! 感じるよぉ!」
「僕もだよ、マリベル!!」
お互い、望んでいるものを体で感じ取った。
そしてお互いの快感にも限界に来ていた。
僕はマリベルの背中を包み込み、挿入を強くする。

「ああ・・!! あああ・・!! ああああ・・・!!」
「ああん!! アルス・・!! もう我慢しないで・・!! あたし・・、あたし・・!! イクッ・・、イクっ!! イって!! あああああああああああーーーーー!!」

そしてついに、尿道に精液が駆け巡った。
頭が、白くなる―

「ああ!! あああ!! ああ・・!! あああ・・・!! ああああ!! ああああああーーー!!」

その瞬間マリベルの中に精液をはじけ飛ばした。思わず、マリベルは僕にしがみつく。

「ああ・・あ・・、マ・・リベル・・。」

そして、僕のペニスが離れると、そこからはあたたかい愛の証がこぼれた。
しばらくした後、僕はマリベルの体を起こした。

「これで・・、僕たちも・・、永遠に一緒だ。」
「うん。」

お互い、笑顔を浮かび見つめあった。
マリベルは右手をお腹につけた。

「アルス、あたしたちの赤ちゃん、いつごろできるかな……?」
「え? 分かんないけど。でも、先ずは結婚の話を父さんたちに言わなきゃ・・。」
「アルス、実はね、私のパパと、ボルカノおじさまとの間で、私たちの結婚話が上がってきたの。メイドさんからこっそり聞いちゃったんだ。」
「そうなんだ・・。やったじゃないか。」
「うん、これで、あたしたちの愛も、永遠に続くんだね。」
「ああ。邪魔されたって構わないさ。僕がキミを守るよ。そして幸せにする。」
「あたしもよ、アルス。あなたを守るわ。そして幸せにする。あんたが先に死んでも、あんたのこと、忘れないわ。」
「おいおい・・。でも、ありがとう。僕も忘れないよ。マリベルのこと・・。結婚したら、ユバールに行こう。キーファの墓の前で、結ばれた僕たちを報告しに行こうよ。」
「うん、その時はお願いね……。」
 
 また強く抱きしめあった。
 そしてマリベルは意を決したかのように、僕の手を強く握りしめた。いとおしげなまなざしで、アルスを見つめる。
「アルス……」
「何?」

そんなに見つめられると、顔が赤くなっちゃうよ・・。
そしてマリベルも顔を赤めて、僕に言った。
「///これからあなたの妻になる、新しいあたしを、よろしくね!!///」
「///ん。こちらこそ////」

僕たちは改めて承諾のキスを交わした。
夜空に照らす、月明かりは、かつての親友に似た髪の色のように、僕たちの愛を見守っていた・・・・。


2009年02月07日(土) 11:32:06 Modified by hdhsfhidfy65756




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