リュカの日記 32

などとしていると、
「おめでとうリュカ。残念だけどあなたが選んだなら私は何も言わないわ。それにあんな小さかったあなたが…、」
と、ビアンカが話し掛けてきた。
「ううん、何も言わず今は一言だけ言うわ、おめでとう。幸せになってね。」
といってきたので、
「うん、ありがとう。」
と、一言返した。
次にフローラが、
「おめでとうございます。リュカさんが選ばれたことに私たちは不満はありません。幸せになってくださいね。」
と、軽い祝言をのべてくれた。
そうこうしているとデボラが、
「あのさーリュカ、お祝いの言葉はいいけどさ、…その…なんていうか…わ…私に…言うことはないの?」
と、言ってきた。
ん?と、僕は思った。結婚前になんかあるのか?と、僕は困った顔をしたらビアンカが近づいてきて、
「バカ、プロポーズよ。さっきの言葉だけでプロポーズになると思ってんの?」
と、言ってきた。
しまった、と思い、
「あ、ごめん。」
と謝ると、
「もう…それぐらいわかりなさいよね。」
と、少し怒ったようなすねたような顔で小さくつぶやいた。
そしていったんデボラの前に立ち直して、
「たぶん色々苦労かけるけど僕と結婚してください。」
と言い直すと、
「まぁあんたみたいな小魚じゃあ楽な生活は無理だと思うけど、そこらは我慢したげるわ。ちゃんと私を幸せにするのよ。」
といい、いきなり僕の顎に手をあてて引き寄せてキスをしてきた。
軽く、一瞬のキスだったが不意を突かれて僕は少しきょどった。
まわりはざわっとしたが僕はあまりそっちには気がいかず、デボラをみつめた。すると、
「ちょっと、少しキスしたぐらいで惚けてるんじゃないわよバカ。」
と、少し照れたように顔を横に向け言った。そして
「パパ、式の準備はしないの?」
と言った。
その言葉を気に、みんな慌ただしく結婚式の用意にあたった。
色々省くが、式場はルドマンが所有するカジノ船で行われた。朝に僕が告白し、式は夕方だった。
それまで僕とデボラは別々に分けられ、船の一室で孫にも衣裳な状態でタキシードを着ていた。
そして神父さんに部屋を出てからのやることを聞いた。
なんともめんどくさいなぁ、と思いながら聞いた。そして話がおわるとひとつのリングを渡された。
そして時間まで部屋で待つように言われ一人残された。
待ってる間にいろんな人が来た。
2009年08月29日(土) 14:21:07 Modified by khiromax




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