リュカの日記 33

まずフローラだった。
「本当におめでとうございます。今の格好とかりりしく格好いいですよ。」
といい、
「お姉さまとリュカさんは本当に相思相愛ですね。ちょっと妬けちゃいます。」
と、言ってきた。
「いやーそうかな?僕の一方的な恋愛かなーとか思ったりしなくもないんだよね。」
というと、
「いえ、羨ましいぐらいお互い愛し合ってます。もし間があるなら私はねじ込みたいぐらいですもの。」
といい、
「私達はくやしいけど仕方ないとも思ってるんですよ。だから…」
といって近づいてきて軽くほおにキスをして下がり
「お幸せになってくださいね、私の好きだった人、そして義兄となるひと。」
といい出ていった。
少しぽかーんとしてると次にビアンカが、
「今フローラさんも来てたね。まぁ負け組の最後のお話かな。」
と、笑いながら入ってきた。
「今は二人きりだから言わせてもらうけど、けっこーショックよ。まぁね、もともとリュカとあえたのが奇跡といえば奇跡だけど。」と空笑いをする。
「小さいコロにお城を冒険したの覚えてる?あの時から実はリュカのこと好きだったんだよ。」
といきなりの告白をしてくる。
「薄気味悪いお城で私を守ってくれてさ、すごく格好よくてたくましくて、そりゃ惚れるよ。」
「まぁそんな感じでずっと好きだったからさ、正直悔しいっていうか悲しいっていうか…」
と、少し泣きながらしゃべっていた。
「あ、ごめんね。泣いたら迷惑だよね。まぁさ、何が言いたいかって言うと、こんな美人をふったんだから幸せになるんだよ。」
と、涙を拭い、
「似合わない服を着て格好よくしてるリュカ君にはこれをあげる。」
と、ビアンカはリボンをだし、
「結構いいリボンでさ、お祝いにあげるよ。」
と近付き、僕が受け取ろうとすると、
「すきあり!」
と、軽くキスをされた。
「あはは、ごめんね。まぁまだ結婚してないしさ、そんな感じで許してよ。じゃお幸せに、リュカ。」
といい出ていった。
2009年08月29日(土) 14:21:33 Modified by khiromax




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