リュカの日記 34

僕は難しくそしてつらい選択を迫られたんだなぁ、と思い直した。
それからルドマン夫妻やヘンリー夫妻、仲間のモンスターなどがお祝いの言葉をくれた。
そして神父がきて、
「では行きましょうか。」
と言われ僕は神父に付いて行った。そして船の甲板に出た。
すると、みんなが拍手をして僕を迎えてくれた。いや、僕だけでなかった。
反対側からは新婦のデボラもきていた。この僕らを祝福してくれるようにみんな拍手で出迎えてくれた。
朝ぶりにみるデボラは夕焼けの光もあってかすごく神秘的で可愛かった。
そして二人で甲板のなかでも一つ高い場所にのぼった。
そして二人で神父の前に立った。
正直緊張していて何が行われたかあまり覚えていない。
覚えてるものとしては指輪交換とキスぐらいだった。
指輪交換は、デボラの白い手をとり手袋をのけて細い指にリングを入れた。そしてデボラに僕の指にいれてもらった。
その後キスをした。
デボラのヴェールをめくりキスだった。
めくるとデボラは軽く上を向き目を瞑り唇を少し出してきた。
ここまでおしとやかなデボラを目の前にすると押し倒したい気分にかられた。
その感情を押さえながら、
「すごくきれいだよ。」
とこっそりデボラにつぶやくと、
「そ…それはそうでしょ。私がきれいじゃないとでもいうの?もう、バカなこといってないで早くしなさいよ。」
と照れた顔で言われた。
そして短く長いキスをした。
キスをした時歓声があがり、している間拍手が飛びかった。
そしてすべてがおわり、僕達は二人で甲板から降りた。
そのときデボラはブーケを投げた。誰かはわからないけど女性が受け取っているのだけは見えた。
そのあとはみんなで食事をして祝いの席が開かれた。
そんなこんなで日が変わりそうなときに僕達二人は解放された。

部屋に戻りまず僕はタキシードを脱ぎ楽な格好になり日記を書き始めた。
デボラはお色直しで着替えたドレスのチャックを外しベッドの上でドレスをはだけ、僕を蹴るために履いたというハイヒールを脱いでねっころがって、
「あー疲れた。結婚式がこんなに疲れるものなんて知らなかったわ。もー二度としたくないわ。」
などと少々僕自信不安になるような発言をしている。
「ねぇリュカ、日記の続きは明日でいいでしょ?というか今日は結婚初日なんだから…それぐらいわかるでしょ。」
と怒られた。
だから日記はこのへんにして…。
明日からの結婚生活はどうなるか…。
2009年08月29日(土) 14:23:03 Modified by khiromax




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