リュカの日記 35

僕は最近びくびくしている。
この日記が嫁であるデボラに読まれていないか、だ。
結構赤裸々な性生活、またビアンカやフローラとの日々も書いているためばれたときが怖いからだ。
しかし人間罪な生き物で、もし見つかったらと思うと興奮もしてしまう。
あぁ…困った。

さて、それはさておき、デボラとの初夜も色々うまく行き、僕達はしばらくサラボナにとどまって甘い新婚生活を営んでいた。
しかし僕は母親を探すという旅の目的があるため、ルドマンから約束の品である天空の盾をいただき出発することにした。
旅にはデボラつらいだろうと思い残ってもらおうという旨を伝えたら、
「なんで夫婦がすぐに離れ離れにならなきゃいけないの?小魚のくせにそんなこというんじゃないわよ。」
と、言われ、
「だいたいあんたは無駄にもてそうだし、浮気とか平気でしそうだから私は付いていくわ。文句あるの?ないわね。」
ということで連れていくことになった。
余談だがその夜僕は手を後ろに縛られ目を布で隠された。
寝る間際のデボラいわく、
「ホント救い用のない変態ね。」
だった。


そして僕達は他の天空シリーズを、また母に関する手がかりを探すため新たな大陸に行くことにした。
ルドマンが船を使っていい、というためポートセルミにむかった。
潮の匂いある港町で、宿屋は酒場の二階である。
あえて言うなら、僕は男だ。
だから結婚はしたものの、バニーの誘惑に勝つことなどできようか?いやできない(反語
と言うわけでこっそりと夜酒場に向かった。
すると酒場で一人の人が数人のごろつきに殴られていたため助けたところ、
「あんたみたいな人を探してたんだべ。」
と、田舎方言丸出しでいきなりなんのことかわからないことを言われた。
その人の話をまとめると、
  • 村が悪いモンスターに襲われている。
  • 誰か人に助けてもらいたいため村の民なの金を集めここに来た。
  • 今のごろつきは信用できなかったため断ろうとしたら襲われた。
  • そんなとこを僕が助けたから僕にモンスター退治を頼みたい。
とのことだそうだった。
まぁ別にいっか、と承諾をして後日うかがうことを言ってからバニーちゃんの裏方に回ろうとするとデボラが来た。
やばい、と僕は察知し、
「あ、デボラ実は…」
と、とっさにさっきの話をした。すると、
「ふーん、まぁあなたがするっていうならいいんじゃない?私は反対したりしないわ。」
と言い、
「それにそういう優しいところが好きよ。」
と、頬を赤めながらいってきた。
いやー悪人退治して時間稼ぎしてないと危ないとこだったが、こんな可愛い顔が見れるとは、と思ったが、
そういえばなぜデボラは酒場に来たのかを聞くと、
「ピエールが深いため息をはきながら『あぁたぶん一階の酒場でしょう』って言ったから。」
と言われ、
「さ、リュカ、部屋に帰ってお話し合いしましょうか?」
と、僕は笑えない笑みをこぼし、デボラは笑ってない顔で笑いながら部屋に戻ることになった。
僕は部屋のなかで正座しながら説教された。
そして僕を叱るという全権限をデボラに託したピエールを一人恨んだ。
その日僕はベッドを横目に部屋の片隅で毛布をかぶって寝させられた。
2009年08月29日(土) 14:30:25 Modified by khiromax




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