リュカの日記 36

さて、そんなこんなもありカボチの村と言うところへやってきた。
最初見た感想は、“田舎”だった。
かつてここまで田舎な場所は僕ですら見たことない。
デボラは、
「ま、たまにはいんじゃない?こういう場所も。一人じゃ絶対こないけど。」
ピエールは、
「ゆったりした場所ですな。」
ホイミンは、
「田舎娘なら簡単にいけますよ。だからご主人さま〜やりましょうよ〜。」
と、最後の言葉は感想を言いにくいが、三者三様の意見であった。
まぁ元気な子供が走り回ったり人のよさそうなおばあさんがいてのどかではあるなぁ、とは思うが。
ちなみに若い女性なんかは、
「あーもう、絶対こんな田舎から出ていってやる。」
などと言うぐらいだからやはり田舎極まりないのだろう。
村長にあって話をしたところ明日退治に行くことにした。だいぶ農作物がやられているらしい。
そして夜は村の宿屋に泊まった。
その夜僕は外に出た。昼の間に都会に憧れる娘に話を付けていたためだ。
もともとMではあるが、Sの気も持っている僕としてはたまにはサドっ気をだしたくホイミンも連れてきた。
まずホイミンに襲わせた。
僕はしばらく遠めで見て、ホイミンが楽しんでいるのをにやにやと眺めていた。
たまには見て楽しむのも有りだな、と思った。
しばらくしてから僕がすっと出ていきホイミンを追い払い、
「すいません遅れてしまい。しかも魔物に教われていたなんて。もう退治しましたよ、安心して。」
と、言った。
これだけでできあがり。僕の胸に飛び込み泣いてくる。
あとはおいしくいただきました。
ちなみにデボラには、
「もしかしたらモンスターがわかるかもしれないから少し見回りしてくるよ。」
とごまかしておいた。


次の日僕らは畑を荒らすモンスターが洞窟にいった。
そこで会ったのはキラーパンさーであった。
最初は獰猛な敵であり、みんな気を付けて戦うように指示を出したが、その時僕はとあるものが目についた。
それは僕の父であるパパスが使っていた剣である。
なぜ僕の剣が、と少し考え込んだとこ一つの結論に達した。
僕は小さい頃パパスを追ってリンクスというキラーパンさーと出かけた。
そして僕とリンクスの目の前でパパスは殺され、僕とヘンリーは奴隷にされた。
しかしその時いたリンクスはそのまま野に放たれたらしい。
そしてリンクスは形見である剣を持ってここに来たのであろう、と僕は踏んだ。
2009年08月29日(土) 14:31:08 Modified by khiromax




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