リュカの日記31

今僕はカジノ船の一部屋にいる。
疲れ切った体で日々の習慣である日記をつけている
横のベッドには僕と同じく疲れたお嫁さんがいる。
そう、ついに結婚した。
なんというか非常に苦しみ、そして悩んだ結果僕が決めた生涯の伴侶だ。
しかし今日は本当に疲れた。なぜ結婚式とはこんなにしんどいのか。
まぁなにはともあれ、日記は僕の日課なため嫁さんには了解をもらって今書いている。
さてどこから書こうか…。

僕は朝ルドマン邸に行った。すると三人はすでに応接間に並んで座っており、僕が最後に入室だった。
「おぉ、ようやくきたかリュカよ。ゆっくりと眠れたかな?」
と、ルドマンさんは僕の姿を見て聞いてきたため
「いや、あまり。」
と、苦笑気味に答えた。
「まぁそうじゃわな。まぁいまさら結婚を取り止めようなぞできんし、覚悟は決めてきただろう。」
と、一呼吸おいて、
「ではおぬしが心に決めた娘の名を言いなされ。」
と、僕に言ってきたので、
「僕は…デボラに決めました。」
と答えた。
言った直後から、すごく顔が熱くなるのがわかった。
するとルドマンさんは身を乗り出して、
「本当にいいのかね?いや、私が言うのもなんだが、わざわざデボラでなくても、ビアンカさんもフローラもいるのに!?」
と、むちゃくちゃ自分の娘の悪口を言ってきた。
僕は“あはは”と苦笑いをすると、
「デボラを選んで後悔はしないかね?いや、後悔するかもしれんぞ?もしやデボラに脅されて無理矢理言わされて…」
という所でデボラがルドマンの前にきて
「パパ」
と、笑顔で一言いって、ハイヒールで股間を蹴った。
「ふぐっ…」
と、ルドマンは倒れこみ悶えた。
他のみんなはルドマンの安否に気遣い駆け寄った。
ちなみにその場にいた男の僕はその痛さがわかるため股間がキュン、となってへその下が冷たくなる感覚を感じた。
また同時に体が震え少しづつ股間の物がかたくなるのがわかった。
そうこうしてるとデボラが、
「パパは私が結婚するのはいやなの?」
と顔は笑っているが声はまったく笑っていない状態でルドマンに言った。
ルドマンは悶えながら、
「い…いや、そういうわけでは…。」
と言うと、
「じゃあ、何も問題ないじゃない。私ぐらいの美人ならみんな私を選ぶわよ。まぁリュカなら我慢して旦那にしてあげていいし。」
と言う。
「い…いや、私はうれしいが、う…うむ、そうだな、娘の祝日にすまないことを言ってしまった。」
と、ルドマンはよろよろと立ち上がりながら言った。
そして僕に近づいてきて、
「リュカ君よ、ありがとう。生涯貰い手が見つからないと思っていたため非常にうれしいよ。」
と涙ぐみながら言ってきた。
「パパ、まだ足りないの?」
と笑顔でデボラは二発目をお見舞いしようとしていた。
ルドマンは怯えながら首を振りあとずさった。
2009年08月29日(土) 14:20:11 Modified by khiromax




スマートフォン版で見る