無題 614@Part10

その町はもう日が沈んだというのにとても賑わっていた。
「ここがアッサラームね。勇者、今日はもう寝ましょ。砂の上を歩くのってすっごい疲れたわ…。ね?情報収集は明日にして。」
「→はい。」
疲れ果てた一行は宿屋に入っていった。
少したって、暗闇の中で音をたてないように外へ向かっている影があった…勇者だ。
勇者は夜遊びに興味があった。彼は幼い頃から母親に「理想の性格になるように。」という名目で調教されるように育てられた。
夜中に外に出るなど許されなかった。
彼はこの調教で言葉をなくし、体で「はい、いいえ」を示すことしか出来なくなっていた。
夜の町に出てるとそこは別世界。酔っ払う荒くれ者、下着で躍る躍り子、酒、喧嘩!
その全てが勇者をワクワクさせた!まずは酒を試してみようとバーを目指す勇者。その勇者を後ろから呼び止める声があった。

「素敵なお兄さん、ぱふぱふしていかない?」振り返ると美しい娘が立っていた。「していかない?」再度聞いてくる娘に、勇者は意思表示もできずにそわそわしていた。
(ぱふぱふってなんだ。)自慰もしたことがないのだ、ぱふぱふを知るはずもない。
「ん、もしかしてお兄さんぱふぱふ知らないの?とてもいいものだから試していって!」そう言うと娘は、勇者の手を掴んで小さな家に連れ込んだ。
よく分からない勇者だったが、少し予想がついていた。(Hなことをするんだ。)そう思うと勇者の息子は鉄のように硬く、大きくなっていた。
「さぁ、ベッドに横になって…。」
勇者は言われるがままにベッドに乗った。
「明かりを消していい?」「→いいえ」「意地悪言わないで。消すわよ…。」

明かりが消えると勇者の顔に柔らかいものが当たった。
(!!!胸だ!!!)勇者の息子は今やオリハルコンを越えていた!
女の甘い息遣い。胸が勇者の顔を包み込む。
舌を出して胸を舐めてみる。「あっ…んっ…。」女が甘い声をあげる。はぁ、はぁ、という息遣い。もう勇者は我慢が出来なかった!
勇者は自分に乗っている娘の尻を掴み、がむしゃらに揉みしだいた。
「あぁ…んぁぁ…!」「ちょ、ちょっと!ルール違反よ!」明かりがついた。
勇者は目の前の物体を眺めた。胸はとても綺麗だった!しかし…、勇者に乗っていたのは…覆面を被った荒くれだった!
「どうだ、坊主。おじさんのぱふぱふは気持ち良かっただろう?」勇者は状況が読み取れなかった。自分の揉んでいた尻も荒くれの尻だった。(???)
「うちのお父さんぱふぱふが上手いの。気持ち良かったでしょ?」
勇者は全てを理解した。「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」十年ぶりに声を出した勇者だった…。
この一件は勇者の心に深い傷をつけた。しかし、勇者は喋ることが出来るようになり、
またホモになる可能性が0になったので、勇者ファンの女性達はひそかに喜んでいたとさ…。

終わり
2008年12月27日(土) 19:52:55 Modified by test66test




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