勇者×ローラ 18@Part13

「勇者様、私も旅に連れて行ってください」

竜王を倒し、ラダトームに帰還した勇者を待っていたローラ姫が告げたこの言葉・・・。
「しかし、姫・・・いくら魔物が居なくなったとはいえ、旅は危ないかと思いますが・・・その上、一国の姫のあなたと俺は不釣合いです」
そんなローラの願いとは裏腹にそれをかたくなに拒否する勇者
ふるふると首を振りローラは自分より少し背の高い勇者を見つめて言葉を続けた
「良いんです。勇者様、これは私が決めたことですから・・・お願いします」
こういう自分に向かって、首を少し上げて目を合わせてお願いされると勇者だけでなくすべての男がこの願いを聞き入れるだろう。
彼女にはそんな魅力があった。
「・・・そこまでおっしゃられては仕方ありません。わかりました」
「ありがとうございます。私のわがままに付き合ってくださって」
ペコリと頭を下げるローラ。そんな姿にさっき以上にどきりとしてしまって人差し指で頬を掻く勇者。

魔物も居なくなったため、重鎧の重装備から旅人用の軽装装備に着替え、城下町でローラを待つ勇者。
「勇者様〜!お待たせしました」
ローラも城でのドレス姿と打って変わって、マントを羽織った一般的な旅行者スタイルになっていた。
「か、かわいい・・・」
「えっ?何ですか?」
「あ!?いや、なんでもない。なんでもない」
ボソリとつぶやいただけなのに、聞かれていたようで勇者はあわてて取り繕った。

「勇者様、これからどこへ行きます?」
「ちょっと、今までの旅の疲れを癒したいから、マイラの温泉にでも行きましょうか?」
「マイラの温泉ですか?私も賛成です。あっ、そういえば・・・」
ローラはあることを思い出した。
「今さっき町の人から聞いてきたのですが、魔物も居なくなりましたし、各々の町へ乗合馬車が出るようになったそうです。」
「なるほど・・・でしたらそれを利用しない手はないですね」
二人はマイラ行きの乗合馬車に飛び乗った。

それから、ラダトームを発っておよそ2日半・・・。
馬車は湯煙とほのかな硫黄臭が立ち込める温泉の山村マイラに着いた。
勇者とローラはすぐに宿屋にチェックインした。
そのまま、近くのレストランで食事を取った二人。
「じゃあ、いよいよ温泉に行きましょうか?」
レストランから出た勇者はローラに提案をする。
「はい、それじゃあ、いきましょう。」
温泉の脱衣所の前に付く二人。
「それでは姫、また後で・・・」
「はい、また後で・・・」
脱衣所に入った勇者はそのまま入り口に近い衣服かごに自分の服を置き、温泉に足を運んだ。
湯船に体を預けゆっくりと旅の疲れを取る勇者。
「ふぅ〜。あったけえ・・・」
月明かりが挿す景色のよい露天風呂・・・。

どうもほかの温泉客は二人がゆっくりと食事を取っている間にあらかた入ったようで温泉には勇者一人・・・だと思っていた。
ガラガラ・・・
後ろで戸が開く音を聞き、勇者が振り返ると、そこには無防備な体を白いバスタオル一枚で隠しているローラの姿が・・・
「あっ!?えっ!?ひ、姫!?」
「あわわわ・・・ゆ、勇者様!?」
顔を真っ赤にして首を戻す勇者。
同じように顔を真っ赤にして呆然としているローラ・・・。
急に恥ずかしさが体中を襲い、そそくさと湯船につかる。
そのまま二人とも背中合わせになってひざを抱えて座る体勢となった。
お互いの背中でお互いの肌と体温を感じる。
「ま、まさか混浴だったなんて・・・」
「し、知らなかったんですか?勇者様も・・・」
「いえ、何度か立ち寄ったんですが・・・長く居なかったので、そのまま宿屋の風呂に入って寝て、朝起きてすぐ出発ってことを繰り返してたので・・・」
必死になって何とか事情を説明する勇者。
「そうなんですか・・・でも、びっくりしましたよ。誰も居ないと思ったら勇者様が居たんですから・・・」
「俺もですよ。まさか姫が・・・その・・・タオル一枚で・・・えーと・・・」
「・・・」
また顔を真っ赤にしてうつむいて無口になってしまう二人。
「ひ、姫・・・俺、先に出ます。ゆ、ゆっくりしてください。」
勇者はローラの視界に入らないようにそそくさと脱衣所に去っていく。
「ふう・・・びっくりした。でも、姫のあんな格好なんて、たぶん俺だけしか見たことないだろうなぁ・・・」
濡れた体を拭きながら先ほどのローラのバスタオル姿を思い出しまた顔を真っ赤にする。

チェックインした部屋に戻った勇者はローラが戻ってくるのを待った。
キィ・・・扉の開く音がし、まだ少し髪に湿り気をまとったローラが入ってくる。
「勇者様・・・」
「お帰りなさい・・・姫」
部屋に入ってきたローラは神妙な顔で勇者を見ていた。

「ど、どうしたんですか!?姫・・・もしかして、先ほどのこと怒ってますか?」
「いえ、そうではありません。勇者様・・・お願いがあります」
何か決意を秘めた瞳でベッドに腰掛けている勇者を覗き込むローラ・・・。
「お、お願いって何ですか?」
「私を・・・私を抱いてくださいませんか?」
「えっ!?抱くって・・・ぎゅ〜ってする抱くじゃなくて・・・あの・・・その・・・」
「はい・・・契る方・・・の・・・抱く・・・です」
温泉のときのように顔を真っ赤にしてうつむく二人。
ローラがそのまま続ける。
「私は勇者様を思っていました。慕っていました。好いていました・・・ですから、勇者様・・・私を・・・私を・・・妻として娶っていただけませんか?」
「良いんですか?俺みたいなのが・・・姫を娶って・・・正直、自信がありませんよ・・・」
困った顔をする勇者、その顔を見て一歩分近づくローラ。
「勇者様は私のことが嫌いですか?」
「き、嫌いではありません!俺も姫のこと大好きです!結婚したいほど愛しています!」
「なら、それで良いではありませんか。私もあなたの妻になりたいからこそ、一緒に旅に連れて行ってほしいとお願いしたんです」
キッとした目つきで勇者を捕らえるローラ。その並々ならぬ決意に圧された勇者は自分の気持ちを正直に吐露した。
「俺も姫を助けたとき、一目であなたに惚れてしまいました。夢でも良いから姫と結ばれたい。そう思っていました!」
なんというか、隣の部屋にも聞かれそうな大きな声でとっても恥ずかしい告白をした二人。
「勇者様も同じ思いでしたか・・・うれしいです。とってもうれしいです。」
思いが通じたローラは、潤んだ目じりからこぼれそうな涙を人差し指でぬぐう。

「良いんですか?姫・・・俺も男です。一度スイッチ入ると、とめられませんよ・・・」
ローラの肩に手を当て忠告した上で確認を取る。
「はい、それは覚悟の上です。勇者様、私をもらってください・・・んっむぅっ」
勇者はローラの言葉をすべて聞き終えると無言で唇を重ねた。

そのまま直感的にローラ姫の口の中に自分の舌をねじ込む。
ローラも瞳をトロンとさせて、入ってくる勇者の舌を受け入れた・・・。
今度は自分の番といわんばかりに逆にローラが勇者の口の中に下を入れた。
お互いの舌でお互いの口の味を感じる・・・
『ぷはっ!』
息が続かなくなり勢い良く口を離す二人、二人の口と舌から透明の唾液の橋がかかる。
そのまま、勇者はローラをぐっと力をこめて後ろのダブルベッドに押し倒した。
『あっ・・・』
先ほどの口付けのときはそんなに気にしていなかったが、近距離でお互いの瞳を覗き込んで思わずどきりとしてしまう二人。
「じゃあ・・・脱がしますよ。姫・・・」
「はい、お願いします」
ボタンをひとつずつ丁寧に外して行き、前をはだけさすと淡いピンク色をしたブラジャーが顔を覗かせる。
ゴクリ・・・音を立ててつばを飲み込む勇者。
ブラジャーは後回しにして、今度はスカートに手をかけて一気におろした。
「きゃあ!」
ローラがびっくりして声を上げる。
そして、スカートの中からブラジャーと同じ色のパンツが姿を現す。
この同じ色をした一組の布地の下には、少年があこがれた少女の素肌が覆い隠されている。
そうなってしまうと、もう思春期を少し過ぎたあたりの少年のわずかな理性では、性の衝動を抑えられるはずもなかった。
がばっと、上着とスカートを、ローラから完全に分離させて下着姿にした。
「城下町を出る前は、小さな声でしか言えませんでしたが・・・今なら自信を持って言えます。かわいいですよ。姫」
「や・・・うぅん、そ、そんなことないです」
恥ずかしさでローラは顔を真っ赤にしながら、勇者の言葉を否定する。
「そんなことないですよ。・・・えっと・・・これってどうやって外すんです?」
こういうことはもちろん初めてなのでブラジャーの外し方で悪戦苦闘する勇者。
「えっと、これは・・・後ろにホックがありますからそれを外していただければ・・・」
その言葉を聴き、勇者はブラジャーの後ろについているホックを手触りで探し当て、ぱちりと外す。
固定具が外れてローラの胸があらわとなる。
ローラの胸は大きくもなく、小さくもないが、なかなかの美乳である。
その胸に見とれてしまう勇者・・・。

「さ、触るよ・・・」
(むぎゅ・・・むに・・・むに・・・)
「やぁん・・・そんな触り方なんて・・・」
勇者のいやらしい手つきに恥ずかしさが増していく。
「それじゃあ・・・これならどうです?」
そういうと勇者はローラの桜色の頂点を口に含んだ。
(ちゅ〜・・・ちゅぱ・・・ちゅる・・・)
「ん、ふにゃ〜ん・・・く、くすぐったい、です」
そんな言葉を聴いて、勇者はまるで赤ん坊のように胸に吸い付く。
(ちゅ、ちゅ〜・・・ちゅぴちゅぱ・・・)
「ゆ、勇者、様・・・本当に・・・赤、ん坊みたいですぅ・・・」
気持ちよさで間延びしたような言い方で、自分の胸に吸い付く少年の頭を母親のように優しくなでる。
そんな中、勇者はそのまま空いた右腕を下半身の薄布の中へもぐりこませた。
「あっ、そこは・・・ひゃん!」
胸への愛撫で少し湿り気を帯びているローラの花園・・・。
「フフ・・・姫のここ・・・濡れてますよ。さて、そろそろこっちも脱がしますよ」
一度ローラから離れた勇者は両手でその最後の薄布に手をかけてするすると丁寧に下ろして行った。
少し湿り気を帯びたローラの花園を申し訳なさそうに彼女の髪と同じ亜麻色の茂みが覆っている。
「み、見ないでください・・・恥ずかしいです・・・」
こみ上げてくる恥ずかしさからローラは両手で真っ赤に染まった自分の顔を隠してしまう。
「姫のここ・・・美しいですよ」
そういいながら、勇者はがっとローラの両足をつかんで拡げ、その間に顔を埋めた。
そのまま花園に口づけをする・・・。
「は、はう・・・そこ・・・き、きたないれふぅ・・・」
いきなり襲い掛かる快楽にびっくりして、ろれつが回らなくなっているローラ。
「・・・姫に汚いところなんてありませんよ。むしろ本当に美しい・・・」
ぴちゃぴちゃといやらしい水音を立てながら、彼女の抗議を真っ向から否定する。
「ちょ、ちょっと待ってください・・・」
「姫、どうしました?」
ローラの制止に勇者は思わず行為をとめて、彼女の足の間から顔をのぞかせて顔を見つめる。

「あ、あの・・・私だけ裸なのは不公平です・・・勇者様も・・・」
「ああ、申し訳ありません。すぐ脱ぎます」
そういいながら勇者は着ていた服を乱雑に脱ぎ捨てた。
中肉中背ながら男らしい体つきをした彫像のような肉体が姿を現した。
ローラはその肉体に見入ってしまう・・・。
「う、美しいです。勇者様のお体・・・そして、その・・・」
そう言いながら、顔を今日一番の鮮やかさで真っ赤に染まり、勇者の下腹部で存在感を見せる彼の性のシンボルを見つめる。
「わわ・・・姫、恥ずかしいです」
今度は先ほどと逆の立場となった勇者は、顔を真っ赤にしながらおどおどしてしまう。
「そんなことありません。勇者様の裸は本当に芸術品みたいです。その・・・そこも、とても雄雄しいです」
まさに男の本能を現したその性のシンボルにローラは賞賛の声を上げる。
「姫にそんなことをおっしゃっていただけるなんて、光栄です」
ローラの賞賛に照れくさそうな笑みを浮かべる勇者。

勇者はローラを寝かせて、もう一度、彼女の足を開き、その間に自分が割って入る形をとる。
「姫、準備は良いですか?行きますよ」
「はい、来て下さい・・・勇者様」
限界まで勃起した自分のシンボルをローラの花園に押し当てる。
「あれ?入らない・・・?」
初めての体験ということで挿入場所に戸惑ってしまう。
「あの・・・もう少し下です。そう、そこです」
ローラのナビゲートで挿入すべき場所を見つけ、シンボルを少しずつ挿入れていく。
「あ、あはぁ、ん・・・ぐっ・・・い、痛いです。勇者様」
「くぅ・・・姫の中・・・硬くてきついです。・・・少し力を抜いてください」
お互い苦悶の表情でゆっくりと繋がろうとする二人。
力を抜いたようで、少し締め付けが弱くなったのを機に、勇者は一気に自分のシンボルをローラの中に押し進めた。
(ぶちり・・・)
そんなローラの純潔の証が破れる音が二人だけに響く・・・。

「んぐっ!あぐ・・・あ、はうっ!あはあああああああああんっ!」
涙をぽろぽろこぼしながら、熱した鉄杭で体を貫かれるような破瓜の痛みに耐える・・・
「ん・・・だ、大丈夫ですか?姫・・・痛いならホイミを・・・」
そんな彼女の顔を見て、心配になった勇者は癒しの呪文をかけようとする。
彼の右手に癒しのオーラが集約されていく・・・。
しかし、ローラのやわらかい白い宝石のような手がその右の手首をつかみ、首を横に振った。
「大丈夫です・・・勇者様が今までの旅で受けた痛みのことを思えば、こんな痛みは痛みに入りません!」
まだ破瓜の痛みで、くりくりとした目から涙があふれ、それが頬が伝っているのに気丈に振舞うローラ。
そんな彼女の態度に胸がきゅんとした勇者はたまらず、ぎゅうっと彼女を抱きしめた。
「勇者様、そんなに強く抱きしめないでください。い、痛いです・・・」
「姫っ!俺、俺、俺・・・幸せです。姫のようなお方を娶ることができるだけで幸せです!」
勇者も涙を浮かべて、今の心境をありのままに吐露し、今、自分が味わっている幸せをかみ締める・・・。
ゆっくりと時が流れる・・・その間、何とかローラの破瓜の痛みを紛らわせようと勇者は彼女の頬に口をつけ、伝わる涙をちゅっと吸い取った。
「はう・・・勇者様・・・そんな、わ、私、の涙なんて・・・」
「姫の涙は俺が全部受け止めて見せます!なんてね」
そういいながら勇者はにっこりと笑みを浮かべた。
「も、もう勇者様・・・ったら・・・ウフフ」
勇者の太陽のような笑みをみてローラも自然と笑みがこぼれる。
「もう動いて大丈夫ですか?」
「はい、だいぶ楽になりました・・・お願いします」
少しずつ腰を動かす勇者、その動きに最初は、まだ少し顔をゆがめていたローラも快楽に身をゆだね始めた。
徐々にではあるが、ペースが速くなっていく勇者の腰に合わせて、腰をグラインドさせるローラ。
二人の姿は勇者と一国の姫ではなく、押し寄せてくる快楽に完全に流されているまさに純朴な少年と少女だった・・・。
「あはっ、ん・・・ひゃうん・・・あっ、きも、ちいいです。ゆう、しゃさま・・・ゆ、しゃ・・・さまもきもち・・・いいですかぁ?」
「ハァハァ・・・俺も気持ち良いです。愛してます!姫!姫!姫ぇ!」
快楽の奔流にただただ身を任せるしかない二人も、いよいよ絶頂のときを迎えようとしていた。
「姫・・・俺、もうだめです。出ます・・・」
「わ、私も、もう・・・限界です。な、中に、あっ、出してもらってもぉ、良いですか?」
「で、でも・・・子供が・・・」
そんな勇者の忠告を聞いてローラはこう返した。

「あっ、んぅ、ゆ、勇者、様の・・・こ、子供ができても、良いです。だって、はぁっ、私と、勇者様はっ、夫婦にぃ、んっ、なったの、ですよ」
「じゃあ、中に出します。俺の、受け止めてください・・・っ!」
(どくんっ!びゅくびゅく・・・)
「んああああああっっっん!勇者・・・さまの、熱いのが・・・私のなかにぃ!」
二人が初めて感じる絶頂・・・二人ともこの絶頂にしばらく言葉も交わせなかった。

「ハァ、ハァ・・・」
勇者は肩で息をしながら、ローラの花園から破瓜の血と自分の迸りでデコレートされた自分のシンボルを抜き取り、そのままローラの横に寝転がった。
「勇者、さま・・・私、幸せです」
そういいながら勇者の手に自分の手を絡めるローラ。
「へへ・・・俺もです。そうだ・・・姫、夫婦になったから、これから姫のことローラって呼んで良いですか?」
「良いですよ。私も勇者様をあなたと呼んで良いですか?」
「もちろんだよ。ローラ・・・」
二人とも両者のささやかなお願いを了承する。
「これからよろしくお願いします。あなた・・・」
「よろしく・・・ローラ・・・」
(ちゅ・・・)
そう二人で挨拶をした後、軽い唇を合わせるだけの口付けを交わし、そのまま眠りに付いたのだった。

これは完全な蛇足となるのだが・・・
二人は自分たちのことはばれてないと思っていたのだが、ちゃっかり宿屋の主人や、同じ宿屋の宿泊客にはばれていた上、二人の愛を求め合う声は宿屋中に響いていたのだった。
また、二人が泊まった部屋は後に勇者とローラ姫が初めて契りを結んだ部屋として、温泉とともにマイラの観光の目玉となるのはまた別のお話。
2008年12月27日(土) 19:44:22 Modified by test66test




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