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のうしろんそう

概要

脳死について、「脳死は人の死か」ということで、議論がなされている。
ウィキペおたく百科事典でも、哲学その他の観点から、検討する

脳死は人の死か?

この文章が、「脳死論争」として目にするものである。

「脳死は人の死である」という意見の根拠

・脳死の人は、もう助からないので、死んだのも当然である
・脳死は、脳が完全に死んだ状態であり、意識があるわけもないし、機械的に生かされている
・脳死の人からの臓器提供でしか助からない難病の患者がいるので、「脳死は人の死」と決断されるべきである

「脳死は人の死ではない」という意見の根拠

テレビ・マスコミで取り上げられている根拠
・脳死の人も、体が温かく、脳死でない人と区別がつきにくい
・脳死の患者からの出産例がある
・脳死の人でも、体を動かす
テレビ・マスコミで徐々に取り上げられてきた根拠
・はずされた人工呼吸器のチューブを求めたりして手を組もうとするラザロ反応が、脳死と判定された患者に見られる
・脳死の人でも、1年以上長く生きた例もあるので、そういう人を死んだとできない
テレビ・マスコミで隠蔽されている根拠
・脳死と判定された患者でも、脳は完全に死んでいなく、「情動の座」たる視床下部からホルモンが分泌している
脳死と判定された人の意識回復例があり、絶対に助からないとは断言できない
・病院により、脳死と判定されたりされなかったりする例が、ある

問題点

脳死の定義が抜けている。大抵は、「脳全体の機能が停止し二度と戻らない状態が脳死です」という説明になるか、「大脳・小脳および脳幹の脳全体が死んだ状態が脳死です」という説明となる。
脳死と判定された人の意識回復例」という事例を、無視している。

脳死は、脳全体の機能が停止し二度と戻らない状態か?

この問いかけは、インターネット上では、あまり目にしないし、新聞・テレビ・マスコミでは隠蔽されている

「脳死は、脳全体の機能が停止し二度と戻らない状態」とする根拠

・脳死判定を覆した例がない
・厳しい脳死判定基準を適用しているのであり、意識回復例がない現状では、これでよろしい

「脳死は、脳全体の機能が停止し二度と戻らない状態」とできない根拠

・視床下部のホルモン分泌や、脳深部の脳波が、脳死判定では無視され、脳全体の全機能を検査していない
脳死と判定された人の意識回復例があり、絶対に「二度と戻らない」と断言できない
・脳死判定された患者の脳組織は、しばらくの間自己融解されず残っているのであり、機能が回復しないという根拠はない

脳死は、脳全部が完全に死んだ状態か

「脳死は、脳全部が完全に死んだ状態」という説明を、インターネット上でよく散見する

「脳死は、脳全部が完全に死んだ状態である」とする根拠

・脳全体の機能が不可逆的に停止し、回復例がない以上、「脳全部が完全に死んだ状態」としてよい

「脳死は、脳全部が完全に死んだ状態ではない」とは限らないとする根拠

脳死と判定された人の意識回復例があり、脳全部が完全に死んだ状態とは限らないことは、明らかである
・多くの場合、脳組織が、脳死判定された後しぱらく、しばらくの間自己融解されず残っている

参考文献

竹内一夫 脳死とは何か(講談社) ISBN 978-4062574631
立花隆 脳死(中央公論新社) ISBN 978-4122015616
立花隆 脳死再論(中央公論新社) ISBN 978-4122018112
立花隆 脳死臨調批判(中央公論新社) ISBN 978-4122021082
小松美彦 脳死・臓器移植の本当の話(PHP研究所) ISBN 978-4569626154

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