「帰れ、ここは女子供の来るような場所じゃねえんだっ!」
飽くなき強さへの執着心から、そして強い好敵手を求めて、己のルーツである
豪血寺一族主催の格闘技大会に参加した男、大山礼児は、そう怒鳴りつけた。

一回戦、二回戦を余裕で勝ち上がり、次こそ強い相手が来るかと思われた
第三回戦。
礼児の思惑は大きく外れることになった。
次の対戦相手として現れたのは、明らかに10代前半、13〜15歳程度の、小柄な女の子だったのだ。

花小路クララと名乗る少女。
やや茶色がかったショートカットに丸い2つの飾りの着いたベレー帽のようなものをかぶり、
体のラインのわかる、背中に黄色い大きなリボンの着いた白地の衣服に赤みがかったミニスカート。
全体的にすらっとしたその体つきはスレンダーという言葉がぴったりで、
やや幼さの残るものの整った顔立ちで、数年後にはさらに魅力的な女性に成長しそうな少女だった。
この麗しい美少女が今から格闘技をするとはとても思えない。

礼児「帰れって言ってるだろ!ったく…」
クララがその言葉を聞いてクスクス笑った。
クララ「あらあら…あなたも人を見かけでしか判断できないおバカさんみたいね。
    これじゃー今回も楽勝かなっ?」
礼児「ああ…?」
クララ「やる気がないなら、あなたが帰れば?私の不戦勝ってコトになるけど、
    あなたも痛い思いしなくて済むから、いいんじゃないかな〜。」
礼児の目つきが変わった。
礼児「ちょっとばかり調子に乗っちまったようだな、お嬢ちゃん。いいんだな?
   いざ闘うとなったら、俺は女子供でも手加減しないぞ。」
再びクスクス笑うクララ。
クララ「女で子供のクララに今から負けちゃうのは、一体誰かしらね〜?」
礼児「いいだろ…、相手してやるよ!」
不本意に少女の挑発に乗ってしまった形になったが、礼児はそう言って身構えた。

身構える礼児を尻目に、クララは可憐な微笑を浮かべ、片手を腰に当てたまま立ったままだ。
礼児「どうした?まさか、今更やっぱり止める、とでも言うのかい?」
クララ「は?何言ってるの?…うふふ、あなたなんかじゃ、全然私の相手になんないだろう
    から、サービスしてあげようかな〜って思って。感謝してね♪」
そう言うと、クララは不意に後ろを向き、そのままミニスカートからはみ出さんばかりに
形の良いヒップを突き出してしまった。

礼児「!!?」
クララ「あなたなんか、このお尻で十分ってこと。パンチもキックも使わないで、このお尻だけで
    倒してあげる。どう?屈辱じゃな〜い?」
信じられないクララの言葉だった。
ハタから見れば、どう足掻いても勝ち目の無さそうな女の子が、その可愛らしいヒップだけで
礼児という筋骨隆々の男を倒すという。
礼児は、当然怒りにふるえた。

礼児「何のつもりだ、貴様ぁ!!」
クララ「あれ、まだわかんない?見た目通りおバカなのね〜。だから、私はお尻でしか
    攻撃しないって言ってるじゃない♪」
クララはヒップを揺らして可愛らしく挑発した。

礼児「ふざけやがって…許さねぇ…!!」
あらゆる怒りの感情が礼児の体の中を駆け巡った。
その体は怒りのあまりプルプルと小刻みに震え始めている。
クララ「あはは…、何?怒った?じゃあ、これで機嫌直して〜♪」

クララは今度はミニスカートに手を近づけ、上にめくり上げた。
淡いピンク色の下着が、はっきりと露になった。
クララ「ラッキーだったね。今日、可愛いパンツはいて来たんだ〜♪」
異様な光景であった。
スカートをめくってパンツをさらけ出している美少女と、胴着がはちきれんばかりの
筋肉を持つ大男。
ここまで馬鹿にされては、どんなに冷静な者でも平常心を保っていられるはずなどなかった。
そんな鬼の形相で構える礼児の顔を見て、さらに笑うクララ。
クララ「ねえ、お兄さん…、フフフ…」
礼児「…」
クララ「顔、赤いよ?クララのパンツ見て興奮しちゃった?カワイイとこもあるんだね〜。」
礼児「!!」

知らずのうちに、怒りで顔を紅潮させていた礼児。
それをクララの姿を見て照れて顔を赤らめていると解釈されたらたまったものではない。
礼児の中で、何かが弾け、ついに一歩前へと踏み出した。
クララ「そうそう、そうこなくっちゃ。ほら、かかってらっしゃ〜い。」
なおも、ゆっくり礼児向け突き出した小さなヒップを左右に揺らすクララ。

礼児「軽く当身を食らわすだけで済ますつもりだったが…どうなっても知らねぇからな、
   クソガキが!!」
礼児は、言うが早いか、ダダッとクララ目がけ走り出した。

礼児「死にやがれッ!!」
猛烈なダッシュの勢いそのままに、やや大振りに右拳をむき出しの細い背中へと突き出した。
ブンッ!
礼児「!?」
手応えは、なかった。
それどころか、クララの姿すら見えなくなっていた。
礼児「(な、何だぁ?)」
左右を見渡す礼児。
だが、まるで手品のように、少女の小さな体は見当たらなかった。
そして、彼が後ろ確認しようと振り返ったその瞬間だった。

クララ「たあ〜!」
クララのピンク色のパンツが、礼児の視界いっぱいに広がった。
礼児「うおおっ!?」
礼児の振り向きざまにクララが顔目がけヒップアタックを放ったのだ。
柔らかい女の子特有のヒップの感触と、予想外の衝撃が礼児を襲った。
礼児の巨体が後方へ吹き飛び、ズザッと音をたてて倒れた。
顔面へのヒップアタックを成功させ、スタッと着地するクララ。
クララ「ちょっと〜、今の本気ぃ〜?」
たった今大男を吹き飛ばしたとは思えない細くスタイルの良い体を前傾させ、
ニヤニヤと笑っている。

礼児「(な、何だこいつ…!?)」
肉体的なダメージこそ小さかったが、精神的な動揺は大きかった。
驚きの表情を隠せないまま、クララを見上げる礼児。

クララ「…いつまで寝てるつもり?」
礼児「!」
自分が背を地に付けていることも忘れていた。
すぐにバッと立ち上がる。
礼児「(マグレだ、そうに決まっている!)」
怒りと動揺が、彼の判断力を大きく鈍らせてしまっていた。
自分の本気の攻撃を体ごと消えて避けられたという事実を享受できずにいたのだ。

クララ「よいしょっ。」
そして、またも礼児に向け、ヒップを突き出すクララ。
さすがに顔は礼児の方を向いていたが、その綺麗な顔は大人の男性を翻弄しているという
余裕の表情だった。
礼児「うおおおおッ!」
愚かにも、礼児は再びクララに向かい走っていく。
だが、無策というわけではなかった。
クララの体勢から、下への攻撃には対応しきれまい、と考え、柳のように細くしなやかな
クララの脚目がけ右のローキックを放った。
しかし…

クララ「バレバレ〜。」
クララは礼児がローキックを打ってくることなど最初からわかっていたかのように、
そのままぴょん、とジャンプした。
稲妻のような礼児のローキックがむなしく空を切る。
クララはローキックをかわすだけでなく、そのままヒップが礼児の顔面に直撃するように計算してジャンプをしていた。
驚くほどの跳躍力。

ゴッ!!
カウンターのかたちで再度ヒップアタックを受けてしまった礼児。
ダメージは、先ほどより大きかった。
むにゅ、というヒップの柔らかさは一瞬で、すぐに礼児の首から上を吹き飛ばさんばかりの衝撃へと変わった。
礼児「ムグゥッ!」
礼児は、またも何が何やらわからぬまま後方へ倒れこんだ。
たった二回のヒップアタックで二回もダウンを喫してしまったのである。
礼児「ウソだ…ウソだ!!」
クララ「まだ終わりじゃないよ〜。」
再び礼児に襲い掛かるクララのヒップ!

すでに、クララは倒れた礼児の顔目がけ、ヒッププレスで追い討ちをかけていた。
スカートがパタパタと風で翻り、完全にむき出しになったピンク色の下着に包まれた
クララのヒップが落ちていく。
礼児の上から降ってくる美少女。
グシャッ!
クララの全体重が―と言ってもか細い女の子のだが―礼児の顔面にかかった。
礼児「ガッ!!」
そのまま立ち上がり、礼児の顔を覗き込むクララ。
クララ「あら、そんなに痛かった?」
礼児の顔は、少女のヒッププレスで鼻がへし折られ、あらぬ方向へ曲がっており、
すでにポタポタと血を流してしまっていた。

礼児「畜生、なんだってんだ…。」
折れた鼻先から血がしたたり落ちる。
クララ「きゃはは、みっともな〜い。クララがカワイイからって、油断しちゃった?」
執拗に礼児の怒りを誘うクララ。
礼児は、これらの挑発が彼女の作戦のうちだとは一切思わず、真正面から受けてさらに冷静になれなくなっていく。
クララ「ね、まだやるつもり?その程度の動きしかできないんなら、こっからはただの弱い者イジメになっちゃうけど…。」
礼児「何だとぉ!!」
ここまでコケにされて、礼児が闘いをやめるはずなどない。
クララ「それにしても、男の人って、何でこんなに弱いのかな〜?いい年した大人が揃いも揃って
    私みたいな13歳の女の子に勝てないなんてね〜。」
礼児は折れ曲がった鼻をグキっと無理矢理元の位置に戻し、クララを睨みつけた。
クララ「うわ…痛そ…。」
礼児「ふざけやがって…大人の怖さってやつをよ、俺が教えてやる!!」
思えば、クララの言葉通りに、プライドも何もかなぐり捨てて、ここで止めておいたほうが礼児にとって良かったのかもしれない。
クララ「アハハ、元気なのね、お兄さん♪」

どうする…?
認めたくないが、目の前の女は、確かにただの小娘ではなかった。
見た目こそ言うとおり13歳のあどけない少女だったが、考えられない動きで礼児を翻弄している。
まともに行っても避けられるだけか…?
身構えながらも、考えをめぐらせる礼児。
クララ「あれ、ビビっちゃった?そっちが来ないなら、今度はクララから行こうかなっ。」
クララが走り出した。
礼児「(何!?しまった!!)」

まさかクララから先に仕掛けてくるとは思ってもおらず、先を取られる形になってしまった。
いかにも女の子、といった走り方だったが、クララはあっという間に礼児との間を詰めていた。
クララと会ってから、怒りで冷静さを欠いている礼児の、完全な失策である。
礼児は、仕方なくダメージを負ってしまっている顔面をガードすることにした。
首から下は、来るとわかっていれば、攻撃を受けても何とか耐えれるものである。
鍛え上げられた礼児の腹筋なら、尚更である。
敢えて攻撃を受け、攻撃後に必ずできるはずの一瞬のスキを突こう、という考えだった。
クララが走りながら後ろを向き始める。
なおもヒップアタックを繰り出すつもりだった。
前方に低くジャンプし、そのまま突き出される若々しいヒップ。

クララ「それぇっ♪」
礼児「(腹か!)」
礼児は腹筋にググ、と力を入れる。
だが、クララのヒップが礼児の腹筋に触れた瞬間、彼の考え、作戦は根底から覆されることとなった。
ミシィッ!!
礼児「ぐわはぁッ!!!」
そのかわいらしい攻撃とは裏腹に、礼児を襲ったダメージは尋常ではなかった。
メキ、ミシ、と何かが軋む音をたて腹部に食い込んでいく、柔らかいはずの小さなヒップ。
まるで、至近距離で大きな鉄の球を投げつけられたかの衝撃に、来るとわかっていても、
礼児は耐えることが出来なかった…
礼児の巨体が、くの字に折れる。
体勢を戻し、腹を抱え苦しむ礼児の体を楽しそうに見るクララ。
礼児「ゲホッ…ゲホッ…!!」

全てが想像を遥かに上回っていた。
このような時のために体を鍛え上げてきたはずではなかったのか?
しかし、人をなめ切った、目の前の女の子、しかも彼女のヒップには、何も通用していなかった。
クララ「♪」
クララがスカートに手を掛ける。
礼児「(来るっ…、ひっ!!)」
少女の取る仕草一つ一つに動揺するようになってしまった。
こうなっては惨めなものである。
信じられない威力のクララの攻撃であったが、骨までは破壊されていないことを確認して、
逃げるようにバックステップした。
キョトンと彼を見るクララ。
少し怒ったような顔で、
クララ「こらー!こんな女の子相手に逃げるのー?」
と、スタスタと歩いて礼児を追おうとする。
実際はゆっくり近付いてくるクララだったが、精神的に飲まれ始めている礼児にはそう感じられなかった。
少し間が詰まると、バッと横か後ろへ飛び退いて間合いを切る。
とりあえず、いったん仕切りなおすことが必要と考えたのだろう。
先ほど打たれた腹がズキズキと痛む。
もはやなりふりなど構っていられず、近づく13歳の女の子から逃げ回っていた。

だが…
そんな礼児をあざ笑うかのように、彼の背中にドンッという感触が伝わった。
礼児「?」
礼児の後ろにあったのは、二人が闘っていた部屋の隅近くの壁であった。
やみくもに逃げ回る礼児を、クララはうまくコーナー近くに誘導するような追いかけ方をしていた。
こと闘うことに関しては百戦錬磨のはずの礼児は、無邪気に近づいていただけに見えたクララの策に、
どっぷりと浸かってしまっていた。
礼児「しまった!くそッ!!」
クララ「甘い甘い♪フフフ…」
自分より遥かに大きな体の男を、少しずつ追い詰めていくクララ。
クララ「さ〜て、もう逃げられないわよっ。」
礼児「くッ!」

何から何までクララの手のひらで踊らされている感の強い礼児だったが、一、二回戦を余裕で勝ち上がっているように、
並みの格闘家なら瞬殺できるほどの実力を持っている。
だが、花小路クララという美少女の前では、翻弄されっ放しであった。
クララは、今まで相手を倒すための、格闘技の鍛錬やトレーニングの類を一切したことが無い。
天賦の才というのはいかにも陳腐な言い回しだが、彼女の外見からは想像もつかない不思議な力を表現するには
最も適切な表現かもしれない。
実際、クララは初戦の相手の現役プロボクサーを、見様見真似のボクシングで
めった打ちにして倒してしまっている。
己の得意分野で、たかだか中学生程度の女の子に叩きのめされた彼の失意がいかに大きいか、想像に難くない。

そんなクララ相手にいいところの無い礼児だったが、まだ彼には残された策があった。
三回戦程度では出す必要はないだろうと考えていた、いわば礼児の秘中の秘。
まさか、こんなところで、しかも年端もいかぬ少女相手に使うことになろうとは、思ってもいなかった。
だが、既にそのような事を言っている場合ではないことを、敏感に感じ取った。
すでに、当初見られた、クララを甘くみる気持ちは一切無くなっていた。
礼児「うおおおおッ!!」
クララ「??」
両手を腹の辺りまで下げ、気を集中させる礼児を不思議そうに見つめるクララ。
礼児「(喰らいやがれ…)」
礼児の手が、青く光った。
礼児「はあっ!激嘗波動波ァ!!」
何と、礼児の両手から、青い炎の塊のようなものが、クララ目がけて飛び出した!
ゴオオオと音をたて、猛烈な勢いで飛んでいく礼児の気弾。
修行に修行を重ねてついにあみだした、礼児の必殺の技だった。
虚を突かれたのか、飛んで来る青い炎を前に一歩も動かないクララ。
礼児「どうだ!思い知れっ!」
気弾がクララを捉えると思われた瞬間だった。

クララは何処からか、先端に赤い宝石の着いた短い杖のような物を取り出していた。
それを、迫る気弾に向かい、クルクル、とバトンを回すかの様に軽快に回転させる。
クララ「えへへっ。」
気弾と杖がぶつかると、ブシュウッという音、少しの煙とともに、礼児の必殺技、
激嘗波動波は掻き消えてしまった…
礼児「な…!?」
あれほどまでに苦労して会得した技が、あっさりと消されてしまった。

クララ「ビックリした〜。お兄さん、スゴい技出せるんだね〜。
    …まあ、結局私には効かなかったみたいだけど…」
あまりの出来事に呆然とする礼児。
俺は夢でも見ているのだろうか?
激嘗波動波を身に付けるための、努力と思考錯誤の日々が、今、たった13歳の女の子に
事もなさげに否定されてしまった。
礼児「(嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!!)」
礼児は事実を受け入れることができなかった。
再び、無傷のクララ目がけ激嘗波動波を放った。
礼児「はああああッ!」
クララ「こんなの、一回見れば余裕でかわせるじゃん。残念でした〜♪」
スピードこそ速いものの、真っ直ぐな起動しか描けない激嘗波動波は、クララが一歩横に動くだけで
あっさり避けられた。
礼児「…!!」
二度目の礼児の必殺技を難なく避け、クララはタッと礼児に近づいた。
クララ「今度はこっちの番ね♪」
クララが礼児に向かいながらタン、と高くジャンプする。
やはり、礼児に向けられているのは、女の子らしい小ぶりなヒップだった。
茫然自失の礼児には、ガードしたり回避したりするヒマなど与えられなかった。
礼児に迫り来る、ピンクの可愛らしい下着。

グシャアッ!!
再び、少女のヒップが礼児の顔面に直撃する。
クララが走った勢いも加わり、礼児の頭は、柔らかいヒップの感触とともにすぐ後ろの壁に叩きつけられた。
頭が、クララのお尻と壁にはさまれ、顔と後頭部に同時に大きな衝撃が走った。
礼児「あぁ…」
クララ「きゃはは♪」
クララの体が礼児から離れると、礼児は壁際に、ついに前のめりに倒れこんでしまった。
視界が揺れて定まらない。
礼児「(こんなところで、負けてたまるか…!立て…!!)」
腕に力を入れ、体をもつれさせながら、何とかヨロヨロと立ち上がる。
礼児「おら、どんどん来い…むぐぅっ!?」
力を振り絞って立ち上がった礼児が見たものは、足を開脚させ、パンツを惜しげもなく
さらけ出しながら飛び込んできた女の子だった。
ガシッ!
そのまま、血の吹き出ている礼児の顔を股間で挟み込み、勢い良く礼児の体ごと落下していく。
クララ「ヒップドロップ〜★お兄さん、こーゆーの好き?キャハ♪」

女の子の股間を押し付けられ、その温かみを感じ、軽いはずのクララの体重を支えようとする余裕もなく、
礼児はさらに後頭部を地面に強打することとなった。
ドダーン、と礼児の巨体が地面に叩きつけられる大きな音がする。
クララは、そのまま礼児の顔の上に座り続けていた。
礼児「ウググ!」
クララ「きゃはは、どう、気持ちいいかな?クララのお・し・り♪」
頭を強く打ち、まだろくに動けない礼児の顔を、うら若き少女のヒップが覆う。
その体勢のまま体を揺らし、礼児の顔をクララのヒップが擦りつける。
クララ「いや〜ん、エッチ〜♪」
礼児「(う…)」
当てずっぽうに拳を振り回し顔に座り続けるクララに一撃喰らわそうとしたものの、
それを察してかぴょん、と礼児の顔から立ち上がるクララ。
クララは立ち上がったが、礼児はクララのヒップだけの猛攻のダメージから立ち直ることが出来なかった。
深刻なダメージだった。
連続で頭にダメージを受け、顔面からはすでにあらゆる部位から血が流れている。
それでも、ゴロッと半回転し、腹ばいの状態となり、腕と膝を使って何とか立ち上がろうとする。
礼児「(ぐぐっ…!)」
頭部へのダメージのせいか、腕と足がガクガクと震え、なかなか立つことができない。
礼児「(立つんだ…、相手から、目を離すな…!!)」
もはや、満身創痍の礼児を支えているのは、意地のみだった。
礼児「(このままでは、このままではこんな小娘に負けてしまう…!)」
しかも、相手の女子中学生はパンチもキックも使わず、明らかに手を抜いて、
ふざけて礼児を痛めつけている。

メシィッ!!
何とか立ち上がり望みを繋ごうとしている礼児に、13歳の女の子の丸いヒップが非情にも襲い掛かる。
クララは、礼児が倒れると、起き上がるヒマを与えず容赦なくヒッププレスで追い討ちを掛ける。
またも、必死に立ち上がろうとする礼児をあざ笑うかのように、背中へヒップを落とした。
クララ「スキだらけね♪」
礼児「あがぁっ!!」
四つん這いの形で体を支えていた腕と膝がガクン、と折れ、礼児は地に倒れ伏せた。
そして、楽しそうに男の背中にちょこん、と座っている女の子。
礼児「ハァ、ハァ…(ダメだ、体が…)」
もはや、勝負はついたと言ってよかった。
クララは、いや、彼女のヒップは、肉体的なダメージもそうだったが、それ以上に、
倍以上年齢の離れた大男の心を折った。
礼児に、クララには自分が何をしても無駄だと思い込ませたのだ。
礼児自身、もはや立ち上がる気力はなかった。
力を振り絞って立とうとしているところを、無理矢理体ごと抑え付けられ、再び地面に這いつくばらされた。
もう、体力も気力も尽き果てた。
それに、何とか起き上がったとしても、よっぽどのことがない限りこの女子中学生を倒せるとはもう思えなかった。
クララは、その言葉通り、本当にお尻だけで礼児を打ちのめしてしまった…

クララ「ギブアップ〜?それじゃー、クララの勝ちで、いいかな?」
礼児の背中の上で体育座りをしていたクララは、トン、と立ち上がり、礼児の頭の方へと歩いていった。
そして、倒れこむ礼児の髪を、ギュッと掴む。
礼児「うう…」
そのままグイッと持ち上げ、強制的に上半身を起き上がらせた。
自分のお尻で血まみれにした男の顔を覗き込む。
一回りも二回りも体の小さな、中学生の女の子に髪を掴まれ体を支えられることなど、
普通に考えてあり得る事ではないだろう。
クララの綺麗な顔が、初めてまともに礼児に近付く。
改めて見ると、本当に可愛い女の子だ。
礼児「(俺は、こんな、こんなガキに…!)」
クララ「ホントにクララのおしりだけで倒されちゃったね。うふふ…」
髪を掴みながら、クララは言った。
クララ「私みたいな小娘に、おしりだけで倒されるなんて、どんな気分?」
ここぞとばかりに、礼児を嘲笑する。
クララ「大人の怖さ、教えてくれるんじゃなかったの?クララ、わかんなかったな〜。」
その一言一言が、礼児の胸にグサリと突き刺さる。
礼児は悔しさのあまり泣き叫びそうになるのを、必死に堪えていた。
クララ「何でこんなに弱いのかな〜?女の子のお尻に、手も足も出なかったよね。
    ま、クララの場合、お尻しか出してないけど〜。な〜んちゃって♪」
礼児「(くそ、くそ、くそ…!)

罵倒が、急に止んだ。
クララ「うふふっ。」
持ち上げられた礼児の顔を、クララが急に手前へ引っ張る。
同時に、体を少し回転させたかと思うと、そのまま礼児の顔を、自慢のヒップに叩きつけた。
ドゴッ!
礼児「うガッ!?」
礼児の顔から、さらに血が吹き出した。
クララはまだ礼児の髪から手を離さない。
クララ「これで終わりだと思った?フフ、これからが楽しいんだから、
    もう少し付き合ってもらうよ♪」
言い終らないうちに、礼児の顔に、ミニスカートの中から姿を現した薄いピンク色のパンツが近付いていった。

それからは、大人の格闘家に対する、花小路クララという女子中学生のリンチといってよかった。
二人の対戦場所に指定されたある部屋に響く音は、苦痛に喘ぐ礼児の声と、彼を打ちつける鈍い音、
そして女の子の笑い声の三つだけだった。
グシャッ!!
礼児の顔が、再びクララのヒップに打ち付けられる。
礼児にとって、クララのヒップ、そしてそれを包んでいる薄いピンクのパンツは、もはや絶望の象徴でしかなかった。
クララ「えへへ、男の人にこんなにパンティー見せたの初めて♪お兄さん、これから、
    女の子の下着、まともに見れないね〜♪」
視界に、何度クララのパンツが広がったかわからない。
礼児の顔は、既に大きく腫れ上がっていた。

不思議なことに、これだけ礼児を痛ぶっているにもかかわらず、クララのパンツは綺麗なピンク色を保ったままであった。
礼児の必殺技、激嘗波動波をかき消してしまったように、これもクララの持つ奇妙な力の一つなのだろうか?
礼児「(誰か、助けて…、この女、狂ってる…!)」
ドゴオッ!
今度は腹を狙われた。
礼児「ウウッ!」
クララ「こんな狭い所に、クララみたいなカワイイ女の子と二人きり…、もう少し頑張ってもいいんじゃない?
    ま、とりあえず誰かが助けに来てくれるなんて甘い考え、捨てた方がいいよ〜。」
クララは礼児の髪を両手で掴み、今までにない勢いで自分の体に近付け、自らも礼児の顔に向かい、斜めにジャンプした。
礼児の顔面と、クララのヒップが勢い良くぶつかり合う。
クララ「ヒップアッパー、とでも言うのかな。痛い〜?」
べゴオッ!!
礼児「ぎゃあっ!」
礼児の顔が下からかち上げられ、多量の歯と血が飛び散った。
しばらくして、
クララ「う〜ん、そろそろ飽きたかな?」
と、突然礼児の髪の毛から手を離した。礼児の体が、糸の切れた人形のようにガクリ、と崩れ落ちる。
指と指の間に挟まった礼児の髪の毛をフッと吹き、クララが言う。
クララ「クララのお尻、しっかり味わってくれたかしら?お兄さん、ホント弱かったね。
    私のクラスの女の子に、一人も勝てないんじゃないかしら。な〜んちゃって。」
何を言われようと、苦痛から解放され、安堵している礼児には、聞こえなかった。

クララ「さ〜て、お兄さん…うふふ、大分楽しませてもらったし、今からはイイ事してあげる。
    ま、罰ゲームになるかもしれないけど…」
礼児「…?」
クララ「痛いコトばっかりじゃイヤでしょ?人生、楽しくなくっちゃ。」
倒れている礼児を尻目に、クララは、またパッと先ほどのステッキを何処からか取り出し、
左手に持ち、頭上に掲げ始めた。
そのまま、少し何かを呟いたかと思うと、おもむろにスッと身を屈め、血まみれの礼児の顔に、
汗一つかいていない自分の顔を近づけていった。
礼児「!!?」
気のせいか、クララの体がうっすらと白く光っているように見える。
クララ「ミラクルデスキーッス♪」
そして、目をつぶり、礼児の唇にチュッ、とキスしてしまった。
礼児「あ…」
瞬間、クララの体がパアアッと、白く光り輝いた。
あまりの眩しさに目をつぶる礼児。
光はどんどん強くなり、そこには、クララから発せられた白い光以外は、何も見えなかった。
少しして、薄まっていく光の中から姿を現したのは…

何と、先ほどまで礼児を痛めつけていた小柄な少女の姿はそこには無く、いるのは、目鼻立ちのキリッとした、
超がつくほどの美女であった。
礼児よりいくらか小さいくらいの身長で、弾けそうに大きな二つの乳房、引き締まったウェスト、
肉付きの良いものの女性らしさを失わないヒップから太ももにかけてのライン…
完璧なスタイルの体の上には、セパレートのボンテージスーツのような服を着た、色気たっぷりの女性が、
そこに立っていた。
礼児「(な、何だこれ…!?)」
信じられない光景に、傷だらけの礼児も思わず我が目を疑った。
「どう?魔法少女、花小路クララの真骨頂、見て頂けたかしら?魔法の力で、私、この姿に変身できるの。
 スーパークララ、とでも言おうかしら。フフフ…。」
驚いたことに、光の中から現れた女性は、自分を花小路クララだと言う。
クララの10年後の姿、とでもいうのだろうか。
礼児「こ、こんなことが…?」
クララ「うふふ、ビックリした?でも、あなた良かったわね。この姿の私と闘ってたら、
    今ごろ死んじゃってたかもね?」
礼児「(何だと…!?)」
クララ「13歳の女の子にお尻だけで負けてる様な人が、私に勝てると思って?」
礼児「く…」
クララ「ま、いいわ。さ〜て…」
するとクララは、腰をくねらせながらゆっくりと近付き、礼児が着ている胴着の帯に手をかけ、
シュルシュル、と解き始めてしまった。
礼児「な…!?」
そのまま、帯だけでなく、礼児が身に纏っている物全てを、無理矢理脱がせにかかった。
礼児「き、貴様!何のつもりだ!」
力を振り絞って声を荒げる礼児だったが、いかんせん体は動かせず、ほとんど無抵抗のまま、
服を脱がされた。
ほぼ裸のまま、横たわるかたちになってしまった。
礼児「(ううっ。)」
恥ずかしさのあまり、こんな状況下でも顔を赤くする礼児。

クララ「イイ事してあげるって言ったでしょ?今から、あなたを犯してあげるの。
    大丈夫よ、もう痛くなんてしないから…。」
そう言って、クララは礼児の頭に両手を掛け、クイッと持ち上げた。
そして、そのまま血だらけの顔を、自分の大きな胸へと近づけていった。
礼児「や、やめ…、むぐぅっ…」
少し動いただけで、プルン、と揺れる今のクララの大きな胸の中に、礼児の顔が埋まった。
礼児を痛めつけたヒップの柔らかさとはまた別な、天国のような柔らかさが、礼児の顔を駆け巡る。
衣服の上からでも、それは礼児を快楽の波へ誘うには充分だった。
礼児「ハァ、ハァ…(き、気持ちいい…)」
礼児が窒息しないように、絶妙な力加減で抱き寄せるクララ。
右手は礼児を抱きかかえたまま、左手を頭から離し、礼児の乳首を、その白魚のような美しい五本の指で触り始める。
礼児「お…おふっ…」
信じられないほど巧みなクララの指使いだった。
緩急を見事につけた指の動き、そしてボリュームたっぷりの乳房の柔らかさを前に、礼児は無防備だった。

満身創痍の礼児だったが、かつてない快感で、彼の男根はすぐさま硬直し、みるみるうちに大きくなっていった。
クララ「姿こそ違うけど、あなたをこんなにボロボロにしちゃったのは私よ?その私に弄ばれて、そんなに感じちゃって…、
    プライドとか、無いのかしら?」
クララの胸の中に顔を埋める礼児には、声は聞こえず、礼児も心の中では抵抗しているものの、体が逆らうことができないでいた。
礼児「(お、俺は何をやっているんだ、くそ、やめてくれ…。)」
クララの指が、彼の乳首から離れ、首もとや耳の裏など様々な部位をゆっくりなぞり始めると、
彼のそんな意思は、己の体によってしっかりと否定される。
礼児「ふあっ!」
彼のペニスは、気付かぬうちに、我慢汁でいっぱいになっていた。
豊満な乳房のむにゅ、むにゅ、という感触、巧みな指使いに、彼の体は対抗できなかった。
クララ「あら、もうこんなに濡らしちゃったの?そんなに元気なら、まだまだ闘えたんじゃないかしら…?フフ…。」
礼児「(くそ!くそ!)」
クララの左手がスっと礼児のペニスに伸びた。
そのまま、ク、クク、と天使のような指使いでそれをしごき始める。
礼児「(うっ、ううううっ!)」
礼児の体を、また新たな快感が襲う。

クララの左手の動きは、仮に胸を顔に押し付けていなかったとしても、充分礼児を射精させ得るほど絶妙であった。
クララ「ほら、私のおっぱい、もっと感じていいのよ?」
加えて、頭を抱える右手の力を弱めたり、急に強くしたりして、二つの柔らかい果実の感触を十二分に伝える。
礼児は、もう我慢できなかった。
クララのペニスをしごく手の動きが激しくなったとたん、ピュッ、ピュピュッ、と真っ白な精液が飛び散った。
礼児「(ああ…)」
自分は何もせずに、クララに一方的に辱められ、ついに射精までしてしまった。
強くなるために、如何なる欲も捨ててきたつもりだった。
しかし、クララの肉体と快楽に屈してしまったのも事実。
何とも言えぬ敗北感が、そこにはあった。

クララは礼児の頭からパッと手を離した。
礼児「うわっ…」
体を支えきれず、バタ、と倒れこむ。
自分の左手にべっとりと付着した礼児の精液を、妖艶な表情でペロリ、と舐めるクララ。
クララ「ふうん…なかなか美味しいじゃない…。さあ、次、いきましょうか?」
礼児「(え…?)」
そう言うと、クララは上半身の服をスルスル、と色っぽく脱いでしまった。
大きな乳房がその反動でプルン、と揺れる。
綺麗な桃色の乳首、完璧と言っていい美巨乳が何にも隠されず露になった。
そのままスッ、と身を屈め、先ほどミルクを撒き散らした礼児のペニスを見る。
クララ「まだ、元気そうね。じゃあ、こんなのはいかが?」

彼女の大きな二つの乳房が、礼児の男根に優しく近付いていった。
胸と胸の谷間で男根を挟み込み、体をいやらしく揺らして、再び礼児を刺激する。
礼児「(な、何だコイツ!ひ、ひあああ!!)」
クララ「男ってこうされると気持ちいいんでしょ?ほら、感じさせてあ・げ・る♪」
今さっき射精したばかりの礼児だったが、ペニスを胸でしごかれるというこの行為には、
性欲を感じずにはいられなかった。
すぐさま、ムクムク、と股間が硬さと大きさを増していく。
クララの胸の間からは、くちゅ、くちゅ、と淫乱な音がする。
礼児「やめ…、ああ、やめて…」

強さの極みに達するには不必要と思い、見下していたはずの女に、礼児は打ち負かされ、そして今弄ばれている。
そして、それらの辱めを受け、快楽を感じている自分を、今、礼児はどう思っているのだろうか?

礼児の体が、ビクッと震える。
クララが、礼児の腹の辺りを、唇と舌を使いさらに刺激し始めたのだ。
部屋の中に、上半身裸の美女が、男の体を弄ぶ音が流れる。
ピチャ…グジュ…
そのような類の音が、クララが生み出す快楽のハーモニーと共に生まれるのだった。
クララが、舌を出したまま礼児の腹を優しくなぞる。
巨乳に挟まれたペニスの鼓動も、その動きに比例して大きくなった。
クララ「一丁前に恥ずかしがっちゃって…。我慢なんて、しなくていいのよ?ほら、
あなたの大事なところはこんなにグショグショなんだから…」
自分の胸を揉みながら、体を動かし、礼児のペニスをしごく。
そのいやらしい動きの前に、あっという間に、
ドピュゥッ!
と先ほどより勢い良く射精した。
礼児の腹や足、そしてクララの美しい顔にも、ねっとりとした礼児の精液が付着した。
二回の射精だったが、礼児の体は、既に性の奴隷と化してしまっていた。

それから、クララはありとあらゆる方法で、礼児の体を弄んだが、
己の秘所を彼の男根に挿入しようとはしなかった。
何回も何回も射精を繰り返し、すでに真っ赤になっている礼児のペニス。
だが、クララの性技により、それが小さく萎むことは、もうなかった。

礼児の顔からは、涙がこぼれている。
二人のクララによって、格闘でも、性行為でも屈服させられたこと、犯されていることに
快感を覚えてしまっている自分が情けないことなど、様々な負の感情によるものだった。
が、その思いよりも強く、今はクララの体を求めていた。
ここまで体を弄ばれて、未だに挿入行為をしてもらえないのは、生き地獄と言えた。

礼児「もう…限界だ…。頼む、終わらせて、くれ…。」
クララ「あなたの意見は聞いてないわ。…でも、そろそろやらせてあげても、いいかな。」
礼児「!」
クララが、そう言って、下半身を包むビキニ状のショーツに手を掛けた。
腰を揺らし、ショーツを降ろすふりをして降ろさなかったりと、明らかに欲情している礼児をじらす。
クララ「そんなに息荒くして…エッチなのね。」
礼児「(早く、早くしてくれ…!)」
股間がヒリヒリするほど射精したはずなのに、クララの動きだけで礼児のペニスはグングン膨張していく。
だが…

クララ「あ…、時間みたい…。」
またもや、クララの体が白い光に包まれる。
礼児「え…?」
クララ「いつまでもこの姿でいられるワケじゃないの。じゃあね、弱虫マゾヒストさん。」
礼児「弱虫…!?お、おい!」
確かに、倒された相手の体で幾度となく快感を感じてしまったのだから、そう言われても仕方なかった。
チュッという投げキッスの仕草とともに、大人のクララの姿は光の中に消えた。
次に光の中から現れたのは、礼児を痛めつけた、魔法少女の姿の13歳のクララだった。
突然の出来事に、目を丸くさせ、クララを凝視する礼児。
彼の股間は、クララの中に挿入できる、という期待のまま、今も大きく膨らんでいる。

クララ「ふうっ、あの姿になると、疲れるのよね…。あれ、お兄さん、女の子の前で、
素っ裸で、アハハ、オチンチン大きくさせちゃって、何やってんの?新手の痴漢?」
礼児「なっ…!?」
自分で服を脱がせて、体を弄んでおいて、あまりに信じられない言葉。
クララ「スーパークララに、しっかり骨抜きにされたみたいね。でも、普通、負けた相手に
そこまで欲情するものかしら?ホント、恥知らずなんだから♪」
元に戻るなり、礼児を侮蔑するクララ。
礼児も、情けない己の姿に気付いたのか、何も言い返せない。

クララ「じゃ、そろそろ本当に終わらせてあげるね。そんな汚い姿、いつまでも見たくないし〜。」
クララが急に身を屈め、手を地に着けた。
クララ「よっ…と。」
そのまま足を振り上げ、倒立の体勢になった。
スカートが重力でストン、と下に翻り、薄いピンクのパンツ、握れば折れてしまいそうな細いウェスト、
小さな女の子らしいへそが、全て丸見えになった。
礼児「(う、うわっ!)」
倒立したクララを見た礼児のペニスがドクン、と脈打ち、さらに大きくなっていく。
礼児「な、何で…!?」
クララ「もうっ!エッチ!…ね、お兄さん、こんなにクララのおしりに触れて、嬉しかったでしょ?
最後に、もう一回だけ触らせてあ・げ・る♪」
礼児は、まだ立ち上がることができず、仰向けに倒れたままだ。
そんな礼児の頭の上に、クララは倒立したまま近付き、クルッと半回転して背中を向けた。

礼児「やめてく…!!」
クララが何をしようとしているのか、彼は理解した。
最後の力も、クララの性技に搾り取られ、残りカスすら残っていない。
腕一本も動かせなかった。
クララがカクンと肘を折り曲げ、膝を丸めた。
そのまま、礼児の顔に向けられたのは、小さな丸いヒップだった。
クララ「ばいば〜い♪」
体を礼児の方へ、勢い良く倒す。
礼児「あ…」
礼児には、倒立の体勢から落ちてくるクララのヒップが、ゆっくり近付いてくる様に見えた。
そして、完全に視界がピンクの下着に包まれ…

グシャァッ!!
顔が陥没せんばかりの勢いだった。
鮮血が飛び散り、礼児の意識は、そこで途絶えた。
礼児の膨らみに膨らんだ股間から、同時に白い精液も撒き散らされた。
クララ「最後に見たのがクララのパンティーなんてね。うふふっ。」

礼児が意識を取り戻したのは、ある病院の一室だった。
体中に包帯が巻かれ、歯は何本か欠けてしまっていた。
少女のヒップは、礼児をここまでボロボロの姿にしてしまったのだ。
自分の姿を見て、全てを思い出し、悔しさと情けなさが湧き上がり、彼の涙は、しばらく止まることはなかった。
夢にまであの日の出来事が出てくるようになってしまった。
13歳の女の子は、礼児の心に、癒えることのない深い傷を負わせた。

礼児「お世話になりました…。」
その日は、礼児の退院の日だった。
怪我の手当をしてくれた看護婦や医師に一礼し、礼児は病院の玄関を後にした。
これから、どう生きていこうか?
一度は、格闘家などもうやめてしまおう、とも思った。
だが、自分にはやはりこの道しかない、と考え、再び修行し直すことを決意した。
あの女より、ずっと、ずっと強くなってやる―
礼児「?」
「あ、やっぱり今日が退院の日だったんだね。おめでとー。」
病院を出た礼児に話し掛けたのは、ブレザー風の制服を着て、紺のハイソックスを履いた女の子だった。
礼児「君は…?」
「やっだー、もう忘れちゃったの〜?これ見れば、思い出すかな〜?」
少女がおもむろに制服のスカートを捲り、その中をさらけ出した。
礼児「おい、何を…!!!!」

礼児の顔から、急速に血の気が引いた。スカートの中から見えたのは、見覚えのある、ピンク色の下着だった。
「思い出してくれた?パンティー見ないとわかんないなんて、相変わらずエッチね〜。」

着ている服が全く違うのでわからなかったが、少女は、間違いなくあの花小路クララだったのだ。
礼児「あ…ああ…」
礼児の体が、ガタガタと震える。
クララ「ね、私、最近すっごくヒマなんだ〜。元気になったんなら、ちょっと付き合ってくれない?
今度は、こないだみたいなお遊びじゃないからねっ♪」

新たな一歩を踏み出す事を決意した礼児は、再びこの可憐な少女によって、絶望の淵へ
追いやられることになるのだろうか…

Wiki内検索

管理人/副管理人のみ編集できます