デッサ

国家

リクシャマー帝国の構成国家。
正式名称は「デッサ聖騎士団領」。
ロズゴール王国の国教直属の騎士達が集まって作られた国である。
元々は第一次継承戦争後に「邪教の徒」であるリクシャマー公国の監視を目的に作られた国であるが、やがて正式な国交がなかったロズゴール王国とリクシャマー公国の中間貿易の拠点として繁栄し、ロズゴール王国とは政治的に距離を置くようになる。
北方氷土への隕石の墜落とその融解後には、開拓民の送り込み政策に優位を保つためにリクシャマー公国と経済協定・軍事協定を結び、やがて騎士団長の長女がリクシャマー公国へ婿入りしたことでリクシャマー帝国の一員となる。

政治

基本的に代官が派遣されてきて政治を担っているが、ロズゴール王国との前線地域なこともあり、軍事を担う方面隊長はこの地域出身の騎士階級・軍人階級の人間から選ばれるのが常である。
この地域の政治も、先軍主義で進められているが、元々の国家基盤である商業が蔑ろにされているわけではなく、商人の中から５年任期で選ばれた「商官」が政治に参加する。
また国名に「聖騎士団」を謳うだけあり、聖職者からも「諮政官」が選ばれ、政治の補佐役になっている。

地理

国土の大半が山岳地域であり、農業には適さない。
しかしながら、古くから道路が整備されており、山を切り開いた交易用都市が多々ある。それらの設備は、近年人口増による水不足が指摘されているものの、現在におけるまで交易地域としてほぼ過不足の無いものである。
また、軍用馬の名産地としても知られている。
近年では鉄鉱石や岩塩を始めとする希少金属の鉱山が幾つか発掘されており、その採掘権がロズゴール王国との戦争の火種になっている。