ネルトリート

キュトスの姉妹・結界の六十二妹

32番目のキュトスの姉妹。天才画家、含み笑いのネルトリートなどの異称を持つ。
画家?であり、そのジャンルは水彩から油絵、風景画に人物画、抽象画など多岐に渡る。ある作品を見たものは狂気に駆られるとも廃人になるとも言われる。
絵の中の世界を現実に反映させる能力と、絵を扉として中に入り込む能力を持つ。絵の中の世界は一つに繋がっており、彼女の作品からならば、そして彼女の意に添えば自由に出入りできる。

レズで、ティリカの事が好きなのだが相手がノンケなので言い出せずにいる。

口調

「ヘルテルトは不死性こそ持ち合わせていなかったが、不老でありその外見をこどものままで保つ事ができた。ヘルテルトは己が直接の父、フィルティエルトを探して彷徨いつづけた。」

やったこと

納豆神ネバロリズムの魔法少女としての肌を描いてあげた。
星見の塔トーナメントでは参加者へのルール説明を行った。
ヘルテルトの背中に入れ墨を彫った。

関係

同じ姉妹の１９番目のカルリアを目の敵にしている。

外見

髪は長く、直毛。

累卵の記述項

1-32ネルトリート

含み笑いのネルトリート。「扉絵師」

天才的な画家。ジャンルは問わず、たとえ一色だけでも芸術的なイメージを表現する。
絵の中の世界を現実に再現させたり、絵を扉に見立て、絵の中に入り込む能力を持つ。
絵の中の世界は一種の亜空間であり、他の彼女の絵画と繋がっている。

同性愛者であることも有名で、ティリカに恋愛感情を抱いているが臆病な性格のために言い出せないでいる。

一流の彫り師でもあり、姉妹を父とする者ヘルテルトの背中に七匹の龍の刺青を彫った。
斜に構えたような態度で周囲の全てを嘲笑する中二病患者。
天才的な才能のため周囲から賛美されて生きてきたためか、自分の能力は疑わないが他人の心情は
徹底的に疑ってかかるという猜疑心の強い性格が形成された。

その能力の有用性の為、よく戦闘などに駆り出される。
ある時交戦した猫「ラディカルフィジカル」に攫われ、その能力を解析され、魂を解体されて消滅した。
後に十二賢者の一人がラディカルフィジカルを捕獲し、彼女の解析された能力を絵画魔術として体系付けた。
絵画魔術は人間に広まり、習熟こそ至難だがポピュラーな魔術として普及していく。

しかし、ネルトリートは自分が消滅した時に備えて「自画像」を保存しておき、自分の魂の消滅をスイッチに
自画像が顕現する魔術を仕掛けていた。
かくして復活したネルトリートは、しかし思考パターンから能力まで完全に再現されたネルトリートなのであったが、そこに魂は一切無く、ただプログラムされた膨大な思考パターンを表出させるのみの存在だった。
自分の存在のむなしさに絶望したネルトリートは自画像を焼き捨てたが、己の絵画世界に投影されバックアップをとられてしまっていたが故に消滅できず、自分の作品全てを焼いて絵画世界そのものを消滅させなければ自己の消滅が適わないと知り落胆する。
世界中のあらゆる人物の手に渡った絵画を全て焼き捨てるには膨大な労力と年月を費やす他は無い上に、
更にはそれら全てを焼き捨てても絵画世界が消滅するという保証がない。
一度絵画世界に潜り込めば、と思い試してみたが、一度本体を焼いてしまったネルトリートの自画像は二度と絵画世界に入り込む事ができないのだった。
ネルトリートは失意の中、死んだ魚のような目で自分の絵を幽鬼のように捜し歩いている。