ミヒトネッセ（魔法使い）

人物　魔法使い

新板魔法使いリスト?NO.69
【幻霊の魔法使い】　【歴史上初の人形病保持者】

「淫魔」と呼ばれている怪物に付きまとわれていた少女。
人体が次第に人形に変わっていくという奇病、【人形病】の患者として公的に確認された人物でもある。

発見当時の彼女は「淫魔」の被害者でありながらも、その「淫魔」を周囲に感染させる感染源として振る舞いながら、各地をさまよっていたという。
その結果として彼女は迫害を受けていたが、やがて魔法使いたちの保護を受け、彼女自身が魔法の知識を身につけることで「淫魔」への対抗することを志すようになった。

結論から言うと「淫魔」の正体とは【幻霊】と呼ばれる現象であり、人間が自分や他人に押し付ける「印象」が暴走してまるで自我を持った生物のように振る舞うというものであった。
ミヒトネッセは、精神的ＤＶを振るう父母から自分の「性」を否定する悪い印象を押し付けられ、知らず知らずのうちにそれを内面化して【幻霊】を維持し続けてしまったのだ。

己が研究によって【幻霊】から開放されたミヒトネッセは、【幻霊】専門の医師となり、再び世界を巡ったという。
今度は、病を広めるためではなく、病を治す知識を広めるために。
運命に踊らされ、人々に踊らされる人形ではなく、自分で選んだ人生を踊り、人々の心を踊らせる舞い手となるために。
いまや凄腕の魔法使いとなった彼女は、世界へと舞い戻ったのだ。

人は彼女を【幻霊の魔法使い】と呼ぶ。
幻を駆逐する、夢のような救い手と。