草の民を裏から操るという者達。表の族長とは異なり世間に表立って姿を現すことが無いことから「裏族長委員会」とも称される。
族長と呼称すれどその支族は既に絶え、彼らを支えるのは血の信仰に身を捧げる「意志」のみである。
族長と呼称すれどその支族は既に絶え、彼らを支えるのは血の信仰に身を捧げる「意志」のみである。
裏族長委員会の源流をさらに遡れば、草の民以前の古代キャカール、その深層にある獅子王と仔獅子の血脈に行き着く…。ある筋からの情報に依れば、裏族長たちが秘蔵する文書では義国の建国者イエーナギールが獅子王キャカラノートの子孫であることを最重要事項として記している。かつて三百人族長会はイエーナギールを援助し、地上に再び「獅子王の秩序」を築き上げようとしたが、同時代に現れた鈴国の登場によってその夢は妨げられてしまった。だが、奴らはあきめてはいない。二大祖国崩壊後、世界中に散った義国の末裔たちと連絡をとりながら、今もなお「獅子王の秩序」回復のために策謀をめぐらせている。
――マージーニ・リットラン
タグ