クロウサー家は一つの『家』と呼ぶには巨大過ぎる集団であり、
その内部はさらに複数の血族に分けられる。そのなかで最も
有力とされるのが『蹄鉄の四血族』である。この蹄鉄は
地獄における
クロウサー家の庇護者であった
魔王ダウザールの愛馬の蹄鉄を表す。
かつて
レストロオセの軍勢がダウザールの領土を襲撃した際、
ダウザールとは殺され、その愛馬も犠牲となった。
彼を敬愛する四人の術師は遺品として馬の蹄から蹄鉄を取り外すと
それを持って地上を目指し、到達した。
そして地獄から生還した四人は四つの血族の祖となった。