猫騎士マシュシャフは数多の
亜竜を屠って来たことで名を知られる「亜竜殺し」だが、
中でも特に記憶すべき戦果が二点ある。
第一次猫竜戦争の際、未だ亜竜であった
調停竜エル・ア・フィリスを屠ったこと。
第二次猫竜戦争?の際、
亜竜王?の率いる竜の軍勢を単独で潰走させ、
およそ100を超える名も無き亜竜を殺し尽くしたことである。
この恐るべき戦いぶりをもって、猫騎士マシュシャフは「竜王すら恐れる猫」としてその名を轟かせた。
戦場を去るマシュシャフの全身鎧は竜の返り血でくまなく真紅に染まっていたという。