ゆらぎの神話百科事典

「元北方諸侯による連合帝国の臣民諸君
　不当な言いがかりの元に始まった隣国リクシャマー帝国の侵略により我が国が滅んで8年の歳月が経った。
　彼ら、リクシャマー帝国は今や我が物顔で国土を蹂躙するばかりか、当初の約束すら破り不当な搾取を始めようとしている。
　そして、己が私利私欲で諸国との戦争を始め、大陸全土を戦乱の渦に巻き込もうとしている。
　この度元北方諸侯による連合帝国地域に対して発令された徴用令と、近年の急速な魔術師師団をはじめとする軍備の増強、そして先日ロズゴール王国との国境で起きた戦争がその証拠である。
　彼らはかの暴君ハルバンデフがバキスタで起こした以上の悲劇を大陸全土で繰り広げようというのだ。
　そして彼らにとって我々は搾取の、そして被差別の対象でしかないのだ。
　我々はこれに対して指をくわえて見ているしかないのか？。
　我々はこれに対して無力なままであるのか？。
　否、断じて否である。
　諸君、今こそ我々は平和を愛し、自由を愛し、苦難と迫害を受けながらも北方帝国を建国した先人達の意志と願いを思い出さねばならない。
　そして、この侵略者の邪悪なる戦争を止めねばならない。
　今こそ立ち上がらなければならない。
　忘れてはならない、我等が祖国は北方諸侯による連合帝国なのだ。
　平和と自由を愛する、そしていかなる邪悪なる侵略も支配も拒む北方諸侯による連合帝国こそが我等が祖国なのだ。
　今こそ我等は立ち上がり、邪悪なる侵略者より祖国を解放し、断固たる平和への意思を見せることにより、未曾有の戦争を、そして悲劇を防がなければならない。
　繰り返す、我々は立ち上がらなければならない」