ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫です

いつもなら活気に溢れたアナグラのラウンジは、悲壮感に包まれていた。
もともと陽気とは言い難いシエルやギルはいつも以上にむっつりと口を閉ざし、ムードメーカー役を担うロミオやナナも所在なさげに俯いている。
「あー…何て言ったらいいか…お前らが落ち込んでてもさ、仕方ないよ。あいつは無事だって信じようぜ?」
まるで葬儀にでも参列するかのような様子のブラッドメンバーに、どうにか選び出した言葉を掛けるコウタに視線が集まる。思わずうっ、と後ずさるコウタに、「その通りだな」と続けたのは彼等が隊長であるジュリウスだ。
「近く捜索任務となるだろう。きっと俺達が迎えに行く頃には、あんなアラガミくらい、1人で片付けてしまっているさ」
「そっ、そうだよな!副隊長だもんな!」
無理にでも明るさを取り戻そうとするロミオに同調するように、いくらか顔色の良くなったナナも頷きを返している。
全ての始まりはブラッドメンバーが6人揃って間もない頃。極東支部の風変わりな助っ人がフライアを訪れたあの頃の事。
副隊長を任された少女が血の力に目覚めるきっかけとなったアラガミ、隻眼のマルドゥークが、先日行われた任務中に突如乱入してきたのだ。
不測の事態にオペレーターの反応は遅れ、単独行動中に不意を突かれた副隊長は、救援信号を聞き付けたメンバーが向かった際には既にその場から姿を消していた――マルドゥークと共に。
作戦地は勿論、周囲もくまなく探したものの、彼女の痕跡は何一つ見付からず、無線機も壊れているのか応答はない。
恐らくマルドゥークに連れ去られたのだろう。
「クソッ…!いったい何のために…」
至極真っ当なギルの疑問に答えてくれる存在はなく、メンバーは拭えぬ不安を抱えたまま帰還し、進展のないまま時間だけは過ぎていき、冒頭に至った。

「本格的な捜索さえ始まればすぐ見つかるよね!私だって……頑張って探すから!」
「そうですね…。はやく、見つけてあげないと。遅いよって、怒られてしまいますね」
前向きな姿を見せるナナとシエルの願いも虚しく、捜索が始まって半月が経っても副隊長は見つからなかった。

副隊長が失踪してはや半月。アナグラは以前程ではないが明るさを取り戻しつつあった。
頻度は少なくなったものの、相変わらず副隊長の捜索は続けられているが進展はない。皆諦めてはいないが、半月という期間がメンバーに覚悟を決めさせた。『副隊長』がどんな姿で帰って来ても、受け入れる覚悟を。
その一方で希望も捨ててはいない。コウタが教えてくれた伝説の男の話を知ったからだ。行方不明になって、アラガミ化して、それでも人として生還した男の話を。

「新種のマルドゥークが異常発生しているようなんです」
その日も空いた時間に副隊長の捜索をしようと、任務の確認に来たジュリウスにオペレーターであるヒバリが気まずそうに切り出した。
「……マルドゥークの?」
「はい。姿はまるきりマルドゥークなんですが、大きさが…アバドンくらいなんだそうです。統率のとれた数匹の群れで襲ってくるようなのでお気を付けて…ただ、リーダーさえしとめればすぐに逃げ出してしまうみたいです」
了解した、と答えるジュリウスは普段と変わらず澄ました顔をしているが、眼差しには爛々とした怒りに燃えていた。

作戦地にて新種のマルドゥークと遭遇したメンバーは、驚愕に目を見開いた。
「ね、ねぇ、あれ…あれ…!」
ナナが指さす先、新種のマルドゥーク達の1匹の真っ白い毛を束ねるように、黒いリボンが巻かれていたのだ。
「副隊長のだよ!」
ロミオの声と共に、攻撃は開始されていた。

リボンを着けていたのが群れのリーダーだったらしく、討伐した途端他の新種達は散り散りに逃げていく。
「巣に帰るのかな?ねぇ、隊長、私…」
「ああ」
言わずともわかるとばかりに、皆新種達を追って走る。崩れた都市の残骸を抜けた先、新種達の入り込んだ洞穴の中に広がる光景に一堂言葉を失った。

どうしたの?おそとにあそびにいったんじゃなかったの?」
洞穴の中、生まれたままの姿で毛玉に囲まれ、不思議そうにしている人間の少女――副隊長がいた。穏やかな笑みを浮かべているがその瞳は覇気がなく、狂気じみたものを覚えさせる。
我先にとすがり付く小さな毛玉達に、副隊長の後ろに控えていた大きな毛玉――マルドゥークがのっそりと起き上がり、吼えた。狭い洞穴に獣の咆哮はひどく響き、鼓膜が痛む。
「どうしたの……ひゃぁんっ」
驚きから振り向いた副隊長にマルドゥークはのし掛かると、長く大きな舌で小さな体を舐め回し始める。顔、首、胸…と舐める箇所が下がる度に嬌声に艶が増していき。舌先が股の間へ移動する。
「あっ…あっ…あん…やめてぇ…」
犬のように舐め回していたマルドゥークの巨体が身動ぐ。喘ぎ疲れたのか息を荒げる副隊長へ、獣は自身の肉茎を擦り付け始めた。
それはマルドゥークの体にしては小さく見えるものの、人のものと比べれば凶悪的なサイズだった。無理だ、あんなの副隊長に入るわけがない。
「あ………あーーーっ!!!!いたっ……うぐっ…」
痛々しい絶叫が狭い洞穴に響く。目の前で可愛らしい少女が化け物に犯されている。止めなければならない状況なのに、誰も動けなかった。言葉すら発せられず、ただ呆然と現実味のない光景を眺め続けている。
その間にもマルドゥークは変わらず副隊長を犯し続ける。盛りのついた犬のように腰を振り、悲鳴をあげる副隊長を宥めるように、その頬を舐め上げる。
いつしか悲鳴は甘さを滲ませ、嬌声に変わり、ねだり言葉さえ繰り出されるようになった。
「もっと…もっとちょうだい…あっついせーしぃ……おなかいっぱいほしいのぉ!あはっ…!」
腰の律動が止まったかと思うと、はしたない言葉を吐き出す副隊長は幸福をあらわに眠りについた。
ブラッドメンバーは、まるでテレビにうつるフィクションドラマを眺めるように、ただ呆然とその光景を見つめていた。










ハル「という夢を見たぜ」
ギル「聞いてないです」
おしまい

このページへのコメント

ハルさん、ドン引きですわー

0
Posted by ブラッドサージ 2015年03月22日(日) 20:30:13 返信

夢オチかいwww

0
Posted by 神機使いL 2014年09月21日(日) 21:02:42 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

Menu

メニュー

どなたでも編集できます