ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫です


「貴方はもう少し射撃の練習をした方が良いわ」
「えっ?」
ソファーに座り、クッキー(俺の為に作ってくれたヤツ・・・だよな?)を食べながら彼女・・・ジーナが唐突に言い出した。
「いや・・・でも俺、前衛が多いしさ」
「前衛ばかりでもないでしょ?せっかくの新型神機なんだから『前衛』『後衛』どちらにも対応出来る方が良いと思うけど?」
「・・・そうだけど」
俺は射撃が苦手だ・・・苦手と言っても下手くそな訳でもないし、俗に言う『そこそこ出来る』レベルだと思う。
「でもウチの支部には優秀なバックアップが沢山居るし、俺はその皆を信用してるし・・・」
「それは分かってるわ」
「だから今以上の射撃のセンスは要らない気がするんだが・・・」
嘘を言ったつもりは無い。
ジーナ、コウタ、アリサ、サクヤさん、カノン、カレル、・・・癖の有るヤツも居るけど皆腕は確かだ。
だから俺は前衛で全力で戦えるし、俺が後衛に付き、バックアップに回る必要も無い。
「でも、常に誰かがバックアップに就いてるとわ限らないでしょ?場合によっては貴方一人で複数のアラガミを相手にする事もあるし・・・
そう言う時には接近戦も遠距離攻撃もどちらも使えたら役に立つものだと思うけど?」
「そりゃそうだけど・・・」
ジーナの言ってる事は正しい・・・
本来、状況に応じて攻撃手段を変更出来るのが新型神機の長所だ。
ソレを踏まえたら、俺はまだ『新型神機使い』としては未熟なのかも知れない・・・
それに俺は部隊長だ・・・部隊のメンバーを守るためにも『新型神機』をフルに使いこなせた方が良い
そう考えると、やはりジーナの言う通り射撃の練習をした方が良いのかも知れない

「そうだな・・・ジーナの言う通り練習した方が良いな・・・」
「ん・・・練習には私が付き合うわ」
「あぁ 頼むよ。」
俺は返事をしながらクッキーを食べた。
旨い・・・手料理は何回か食べたが、こう言う『手作りお菓子』は初めて食べたな・・・
そう言えばカノンに教わったって言ってたっけ・・・俺の為にかな?そうだと嬉しいな。
「そうだ・・・なぁ ジーナ」
「何かしら?」
「その服装・・・何とかならないのか?戦闘中・・・気になって仕方がないんだが・・・」
「?・・・仕方がないって?」
「いや・・・ほら、戦闘中は激しい動きばかりだし・・・その・・・ジーナのむ 胸がいつか見えるんじゃないかって・・・誰かに見られるんじゃないかって心配なんだ」
「あら・・・そんな事を気にしてたの?」
「そんな事って・・・ジーナ」
「心配しくれるのは嬉しいけど、大丈夫よ。そんなヘマしないわ。今までもそんな事は一回も無かったでしょ?」
「そりゃ〜 そうだけど」
「その気持ちだけで充分よ」
「う〜ん」
「それともアレかしら?私の胸が小さすぎるから、服の隙間からでも見える・・・って言いたいのかしらぁ?」
「なっ!?そんなんじゃないって!!」
「本当かしら?」
「本当だよ!!!」
「・・・そんなに焦れなくても良いんじゃない?冗談で言ってるのよ?」
「えっ!?」
「貴方がそんな事を思ったりしないって私は分かってるつもり・・・信頼してるのよ」
「そ・・・そいつはどうも」
本当に冗談なのか・・・一瞬、凄い殺気が瞳に宿ってたぞジーナさん

「ところでジーナ」
「ん?」
「 彼女が心配して「練習しろ」って言ってくれたのは彼氏としては嬉しいんだけど・・・」
「けど・・・」
やはり・・・さっきのは冗談だったのか、何事も無かった様にジーナはクッキーを食べながら、俺の言葉の続きを待っている
「なんで、今になって「練習しろ」なんて事を言ったんだ?」
「?・・・さっきも言ったでしょ?常に後衛が居るわけでもないし・・・それに・・・」
「それに?何だよ?」
「私だっていつまでも貴方の後衛に着ける訳でもないし・・・それどころか、何時まで戦場に出れるか判らないし・・・」
瞬間的だった・・・
ジーナがそう言った瞬間・・・俺は頭に血が昇ってしまい、両手でジーナの両肩をガシッと力強く掴んでた。ジーナは「痛っ!?」と声を漏らしていた。

「そんな!そんな事言うなよ!!!」
ジーナは痛みを堪えてる顔で俺を見ている。
普段ならそんな顔で見つめられたら、両肩から手を離し直ぐに謝るのだが、今回は出来ない・・・
頭に血が昇った状態の俺は言いたい事が次から次に出てくる
「そんな!まるで『自分はもうすぐ死ぬ』みたいな事は言うなよ!!」
「そんな事・・・」
「只でさえジーナは自分を犠牲にした様な戦い方で心配なのに!そんな事言われたら我慢できないだろ!!怒っちまうだろ!!!」
「ちょ!ちょっと落ち着きなさい!人の話を・・・」
「俺が守る!俺がジーナを守る!!そう決めたんだ!!!その為になら射撃だって練習する!!ジーナを守る為なら練習する!!!だから!自分を犠牲にした様な事は、もう言うなよ!!!」
「っ!?・・・だ!だからそんな事言ってないわよ!」
「言ったじゃないか!さっき!!」
「あれは『そう言う意味』で言ったんじゃないの!・・・あれは!」
最早、自分でも何を言っているのか解らないくらい血が昇っている。
ジーナが何か言ってけど頭に入ってこない・・・

「あれは・・・『子どもが出来たから何時までも戦場に出れない』って意味で・・・」
「だからそんな事言うなっ・・・えっ?」
今、何て言った・・・
ジーナの声が小さいのもあり、しっかり聞き取れなかった・・・
あのジーナが顔を赤く染めて、ただ目線は真っ直ぐに俺の目を見てる
「えっ?・・・えっ?今、何て・・・」
「・・・」
「えっ?えっ?・・・あっ!」
頭に昇ってた血が一気に退いて行き、我にかえった・・・そして、ジーナの両肩を抑えてた両手を離した。
「ご、ごめん」
「ん・・・大丈夫。気にしないわ」
「あ・・・あのさ!」
「何?」
「今・・・何て言った」
「えっ!?あっ・・・」
再び顔を真っ赤にして、ジーナはチラチラと俺の顔を見る。
「子どもが出来たわ・・・貴方の子が・・・」
「子ども・・・俺の・・・俺とジーナの・・・」

恥ずかしいそうに顔を赤らめてるジーナには、俺がどんなに顔をしてる様に見えるだろう・・・
多分、ジーナと同じ位赤く染まっているだろう・・・
目の前がぼやけて見えてるから、泣いてもいるだろう・・・
でも、自分がどんな顔をしてるかさえ判らない俺だけど、自分の今の気持ちだけは、はっきりと判る
ただ・・・ただ嬉しかった。どうしようも無く嬉しかった。
「貴方が泣くなんて珍しいわね」
「あぁ・・・あぁ そうだな。珍しいな・・・」
「フフッ やっぱり可愛らしい泣き顔ね」
「や!やめろよ!恥ずかしいだろ!」
「あら?褒めてるのよ?」
「そんな褒め方あるかよ!」
「フフッ」
「たくっ・・・ジーナの笑顔の方が可愛いけどな」
「なっ!?」
「ハハッ 顔真っ赤だぞ」「か!からかうんじゃないの!」
「さっきの仕返しだ」
「もう!!」
「ハハッ・・・なぁジーナ・・・あのさ」
他愛ない会話で言うのが遅れたが、言わなければならないことがある。
とても『大切な事』を・・・


「何かしら?」
「俺と・・・結婚してくれ」
「えっ」
「ごめん・・・本当なら指輪とか準備してからプロポーズなんだろうけど・・・けど!」
「・・・」
「あっ」
泣いてる・・・あのジーナが泣いてる・・・やっぱり女性ってプロポーズに指輪が無いと悲しいのか・・・
「ジーナ・・・やっぱり指輪って必要だよな・・・ごめん。彼女を泣かすって駄目なヤツだよな俺って・・・」
「・・・違うわ」
「えっ?」
「嬉しくて泣いてるの・・・貴方のプロポーズが嬉しいの」
「ジーナ・・・」
不謹慎かも知れないが・・・涙を拭いながらも笑顔を造るジーナが可愛いかった・・・いとおしく思った。自然とジーナを引き寄せて抱き締めてた。

「幸せにする!ジーナも!子どもも!絶対に!・・・だから!んっ!?」
「んっ」
キス・・・ジーナからなんて珍しいな
「んっ・・・はぁ このキスはOKって事で良いのかな?」
「んっ・・・思いきって行動した私に言わせるの?」
「俺、鈍感だからさ」
「・・・もう」
「で、答えは?」
「・・・不束者ですが、宜しくお願いします」
「絶対に幸せにします」
あぁ そうさ・・・幸せにする。絶対に幸せにしてみせる。ジーナも、産まれてくる子どもも絶対に・・・
だから・・・だから俺は戦う。大切な人達を護る為に・・・大切な人達を幸せにするために。
だから俺は・・・
「ジーナ」
「ん?」
「愛してる」
「えぇ 私もよ」
貴女を愛します



〜プロポーズから数日後〜
-嘆きの平原- 

「よっし!張り切って行こうか!」

天気が良い・・・絶好の仕事日和だな
「了解ですリーダー!」
「おっしゃー!気合い入れて行こうぜ!リーダー!」
「・・・了解だ」
皆、いい返事だな。
優しく元気のある返事のアリサ
気合い充な返事のコウタ
素っ気ないが信頼が伝わって来る返事のソーマ
うん。いつもの第1部隊だ
「今日のミッションはウロヴォロスが相手だ。俺とソーマが前衛でアリサとコウタが後衛だ。」
「了解です」
「オッケー!任せといてよ!」
「了解」
ジーナに言われてから射撃の練習は続けて大分と上達したが、ウヴロォロス相手だと流石に俺は前衛の方が良いだろ・・・
「ウロヴォロスが相手だが、俺たち第1部隊にかかれば苦戦は無いと思うけど・・・油断はするなよ」
「大丈夫だって。油断なんかしないって」
「・・・お前が一番、油断しそうだけどな」
「ちょ!ソーマ!」
「そうですね。ソーマが言う通りコウタが一番心配です」
「アリサもかよっ!酷でぇよ!・・・リーダー何か言ってやってよ!」
「コウタ油断するなよ」
「みんな酷でぇ!」
「フフフッ」
「フッ」
「笑うなよ!!」
さってと・・・コウタのお陰で和んだし、丁度ターゲットも現れた事だし・・・そろそろ動くとするか。
「さぁ・・・行くか!」
「えぇ 行きましょうリーダー!」
「・・・フン」
「あんな奴、パパっとやっつけようぜ!」
そうだな。油断せず且つパパっと終わらすか・・・ん?パパっと?・・・パ・・・
「どうしたんですかリーダー?」
「おい・・・どうした?」
「ん?どうしたのリーダー?」
「パ・・・」
「「「パぁ?」」」
「パパ頑張るからなぁぁぁぁぁ!!!」
「「「!?」」」
あぁ そうさ!パパ頑張るからな!産まれてくるお前の為にも!お母さんの為にも!
だから・・・だから!
「ちょ!リーダー!?どうしたんですか!一人で突っ込まないで下さい!!!」
「たくっ! あの馬鹿がっ!!」
「なっ!?ちょ!?リーダー!?」
パパ頑張るからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!



この日、単独で・・・しかも短時間でウロヴォロスを倒した『最強のゴッドイーター』が誕生した。
が、後に関係者は皆、口を揃えてこう言う・・・
『彼は最強のゴッドイーターではなく、最強の親バカだ』と・・・

このページへのコメント

落ちがあったw

0
Posted by 名無し 2015年01月13日(火) 03:27:52 返信

このノリが最高だwww
頑張れお父さん!

0
Posted by 極東の神機使いF 2014年08月26日(火) 07:48:42 返信

この話いいなぁw

0
Posted by 神を喰らうもの 2013年08月19日(月) 20:29:15 返信

GE声優での脳内再生余裕だったw

最後の「パパ頑張る…」で吹いちまったww

0
Posted by G 2011年09月26日(月) 17:31:53 返信

エロパロとは違う気がするが、面白かったよ〜

0
Posted by [SNOF]ROKI 2011年07月22日(金) 20:15:32 返信

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