マレー
１）
マレーの研究対象は、動機ではなくパーソナリティであった。パーソナリティを行動から論じようとしたマレーは、行動に一定の傾向をもたらす人間の内部の力を要求（need）と呼び、その定義を明らかにした（1937）。マッドセンらによると、要求を動機論における中心概念としたのがマレーであるところから、一般にマレーの理論は要求理論と呼ばれる。
２）
マレーは、要求とは「ある傾向又は主要な効果を決定する有機体内の力である」と発生した事実を説明するための概念として定義するが、一方で「ある状況において、一定の方法で反応する有機体の潜在可能性、又は準備状態である」と行動の傾向を説明する概念としても定義する。さらに、パーソナリティ論の中でも、パーソナリティ変数との関連で様々な側面から定義づけている。マレーによるあらゆる可能性からの要求の定義づけは、結果としては要求の概念を論理的一貫性に欠けた曖昧なものにしている。
マレーの研究対象は、動機ではなくパーソナリティであった。パーソナリティを行動から論じようとしたマレーは、行動に一定の傾向をもたらす人間の内部の力を要求（need）と呼び、その定義を明らかにした（1937）。マッドセンらによると、要求を動機論における中心概念としたのがマレーであるところから、一般にマレーの理論は要求理論と呼ばれる。
２）
マレーは、要求とは「ある傾向又は主要な効果を決定する有機体内の力である」と発生した事実を説明するための概念として定義するが、一方で「ある状況において、一定の方法で反応する有機体の潜在可能性、又は準備状態である」と行動の傾向を説明する概念としても定義する。さらに、パーソナリティ論の中でも、パーソナリティ変数との関連で様々な側面から定義づけている。マレーによるあらゆる可能性からの要求の定義づけは、結果としては要求の概念を論理的一貫性に欠けた曖昧なものにしている。
2005年09月12日(月) 10:05:45 Modified by gedo5