人が心を開くとき・閉ざすとき ダーレガ
＃１
自己開示は友人や家族など人間関係にとって重要なテーマです。つまり、自分のことや気持ちについて、また二人の関係について自己開示をするかしないかは、二人の関係の発展や維持、またストレスに対処できるかどうかも決めていくことになります。自己開示には、関係が深くなるという利点もありますが拒否されるという心配もあります。それゆえ、人は誰に、どのようなことを開示するか、慎重に判断するのです。
＃２
本書で紹介されている研究データはほとんんど北米で調査されたものだということです。自己開示をするかしないか、それが関係にどう影響するかには、文化の影響があると思われます。日本の読者はその点を考慮しながら読んでいただきたいと思います。ただ、自己開示の研究は、文化をこえたテーマで、人が親しい人間関係を考える時の有効な一つの道具といえます。
＃３
自己開示は、人間関係の親密のレベルと完全なイコールではない。しかし、人間関係の発展、維持、解消において主要な要因であることは間違いない。知り合い、友人、恋人、親戚などの間の親密レベルは、自己開示に大きな関係をもっている。
＃４
本書では４つの主要テーマに焦点を当て、自己開示が人間関係のなかでどのように作用し、親しい二人が互いにどのようなやりとりをするかをみていく。テーマは、
の４つである。
＃５
「自己開示」とは、簡単に言うと、ある人が他の人に対して、自分のことを話すことである。具体的には自分の考えや気持ちや経験などを話して明かすことである。この自己開示は、親しい人間関係の形成に非常に重要な役割を果たす。…こうしてあなたは新しい知り合いについて少し知るようになり、相手もまた、あなたのことについて少し知るようになる。これでお互いが自己開示をはじめたことになる。人間関係はこうした自己開示によってはじまる。そしてもし、相手に好意を持てばその人のことをもっと知りたいと思い、自分についてももっと話したいという気持ちになる。あなたは自分の意見、気持ちや個人的な体験について話し始め、より個人的な情報を開示するようになる。そしてその新しい友人もあなたに好意を持てば、個人的な情報を開示し始める。自己開示は親しい人間関係を築く上でもっとも重要な要素なのである。
＃６
お互いが個人的なことを話すということは、お互いの情報を知ることに加えて、開示した内容以上のことを伝えることになる。それは相手を信頼していることを示す。自分が明かした情報に対して相手の人がきちんと対応し、場合によってはその情報を二人だけのものとして口外しないと信じているということを告げているのである。相手から個人的な情報を明かされると私たちは相手に信頼され、尊重されていると感じ、相手に対してより親密感を抱くようになるのである。
自己開示は友人や家族など人間関係にとって重要なテーマです。つまり、自分のことや気持ちについて、また二人の関係について自己開示をするかしないかは、二人の関係の発展や維持、またストレスに対処できるかどうかも決めていくことになります。自己開示には、関係が深くなるという利点もありますが拒否されるという心配もあります。それゆえ、人は誰に、どのようなことを開示するか、慎重に判断するのです。
＃２
本書で紹介されている研究データはほとんんど北米で調査されたものだということです。自己開示をするかしないか、それが関係にどう影響するかには、文化の影響があると思われます。日本の読者はその点を考慮しながら読んでいただきたいと思います。ただ、自己開示の研究は、文化をこえたテーマで、人が親しい人間関係を考える時の有効な一つの道具といえます。
＃３
自己開示は、人間関係の親密のレベルと完全なイコールではない。しかし、人間関係の発展、維持、解消において主要な要因であることは間違いない。知り合い、友人、恋人、親戚などの間の親密レベルは、自己開示に大きな関係をもっている。
＃４
本書では４つの主要テーマに焦点を当て、自己開示が人間関係のなかでどのように作用し、親しい二人が互いにどのようなやりとりをするかをみていく。テーマは、
- 親しい二人の二者関係と自己開示は相互に改変する、つまり、自己開示は関係に作用し、関係は自己開示に作用することで互いに影響を及ぼしあう
- 男女のサブカルチャーの違いが、二者関係における自己開示に影響を及ぼす
- 個人的な情報開示は“傷つく”などリスクを伴うため、プライバシーの調整を行なおうとする
- 自己開示はストレスを低減させるので、ストレスの大きい出来事について自発的に話そうとし、それにより、社会的サポートを得る手段ともなる
の４つである。
＃５
「自己開示」とは、簡単に言うと、ある人が他の人に対して、自分のことを話すことである。具体的には自分の考えや気持ちや経験などを話して明かすことである。この自己開示は、親しい人間関係の形成に非常に重要な役割を果たす。…こうしてあなたは新しい知り合いについて少し知るようになり、相手もまた、あなたのことについて少し知るようになる。これでお互いが自己開示をはじめたことになる。人間関係はこうした自己開示によってはじまる。そしてもし、相手に好意を持てばその人のことをもっと知りたいと思い、自分についてももっと話したいという気持ちになる。あなたは自分の意見、気持ちや個人的な体験について話し始め、より個人的な情報を開示するようになる。そしてその新しい友人もあなたに好意を持てば、個人的な情報を開示し始める。自己開示は親しい人間関係を築く上でもっとも重要な要素なのである。
＃６
お互いが個人的なことを話すということは、お互いの情報を知ることに加えて、開示した内容以上のことを伝えることになる。それは相手を信頼していることを示す。自分が明かした情報に対して相手の人がきちんと対応し、場合によってはその情報を二人だけのものとして口外しないと信じているということを告げているのである。相手から個人的な情報を明かされると私たちは相手に信頼され、尊重されていると感じ、相手に対してより親密感を抱くようになるのである。
2005年08月22日(月) 12:53:43 Modified by gedo5