みどり・市民派をめざす 井奥まさきが収集した情報、書き込んだ情報を整理して公開するために作った公開用のウィキです。

6月議会での原稿です・・・・が、全然この通りに読んでいません。うーん、申し訳ない。


9月の市長選も候補者が出現したようで、いよいよ田村市長の2期8年間が問われることになりそうです。市議選も同日ですので、私も2期8年の市議生活を問われることになります。田村市長には、代表質問、一般質問だけですでに30回以上も質問をおこなってきました。
私は地方議員の役割として「チェックと提言」があると思います。

私の2期8年目の質問をしめくくるにあたり、提言として私が政策の一番におく「子ども施策」について提言します。
そして、チェックとして、田村市長が主張された「情報公開と市民参加」を検証したいと思います。

楽しいことから言こうと思いますので、順番を入れ替えて子ども施策からいきます。

1、子ども施策

ブックスタート事業を高砂市にも
 1992年イギリスで始まった。2001年には90%以上の自治体に広がった。バックに絵本を入れてプレゼントします。 
 例えばこんな本です。イメージをつけてもらうために赤ちゃん向けの絵本を持ってきました。


 さきほど紹介した絵本、素晴らしい本ですが高い本で1600円くらいします。数をそろえるとなるとなかなか手を出しにくいものです。
ちなみに、NPOブックスタートによれば、2006年3月31日現在、ブックスタートの実施自治体数は571、全国の市区町村数は1844です。
ただ、高砂市は財政難です。以前にも八田議員が質問していたが、高砂市の財政状況では「直接本をプレゼントする」というのはすぐには無理かと思います。
その精神を活かして絵本の魅力を知らせることはできないでしょうか。
例えば、加古川市では乳幼児検診の待ち時間を利用して図書館司書が出張して絵本のリストを渡し、親ごさんに説明をしています。
 もちろん、図書館やさまざまな場で絵本の読み聞かせをしていることはわかりますし、意識ある親ごさんはどんどん自主的にされていると思います。しかし、絵本の楽しさを知らない親もいます。特に男親。そういう人に向けてさまざまな啓発活動はできないでしょうか。もちろん、市民団体とも連携する必要もあります。
 NPOブックスタートの「大切な5つのポイント」では
「機 会」 として、
地域に生まれたすべての赤ちゃんと出会える保健センターの0歳児健診などで行われます

とあります。すべての赤ちゃん、親ごさんと出会える機会にアピールすることが必要なのです。

さて、このブックスタート事業の答弁はどこがされるのでしょうか。
乳幼児検診だから健康市民部でしょうか。図書館だから教育委員会でしょうか。
もしかしたら、以前の議事録と同じく「学校での朝の5分間朗読を実施しています」とアピールするために教育委員会でしょうか。もうわかってますから削っといてくださいね。

子ども施策がばらばらだという指摘をしたいと思います。



2、市長の姿勢、特に情報公開に関して


タクシーチケット問題
タクシーチケットの記載に「魚町」「塩町」(以上は、姫路の歓楽街)「ショパン」(加古川市のラウンジ)がある。タクシー会社の記録で「塩町」より深夜(0:00)に「男性3人、女性1人」で出発したという記述がある。タクシーチケットは、帰宅のために使用するにも関わらず、平成17年8月5日には「美保里〜垂水」というものがあった。

さて、使用方法に問題があることはもちろんですが、決算委員会の答弁で市長が「情報はこれ以上提供しない」「情報公開をしない」と言い切ったところから問題は別の要素が大きくなってきました。市長の情報公開の姿勢です。

田村市長は就任したばかりの施政方針演説で「情報公開と市民参加」を明確に打ち出しました。平成12年の施政方針演説では格調高く「住民自治は時代の要請」「『よらしむべし、知らしむべからず』に象徴される秘密主義との決別」を宣言しました。

私はこの「情報公開をしない」という姿勢は高砂市の定めた「情報公開条例」という法律に反する重大な法律違反だと確信しています。
そこで、1月18日に個人的に情報公開請求を行いました。2月10日に結果が出ました。結果は「***」という理由で「非公開」という返事でした。情報公開条例のどの条文を読んでもこんな解釈はありえません。私は裁判も考えましたが、今一度行政の自浄努力を期待して、高砂市初の「情報公開の不服審査会」への異議申し立てを行いました。
他にも複数の市民が異議申し立てを行ったようです。
さて、先日ようやく手紙が届きまして、私たちの訴えに対して5月19日に不服審査会を開催するという通知がありました。1月の請求から実に4ヶ月以上です。
そして、19日の結論は6月9日の本日になってもまだ知らされていません。

タクシーチケット問題自体ももちろん問題ですが、このような情報非公開の姿勢、そして都合の悪いことになると行政手続きが故意のように遅れていくという問題。こうした姿勢が田村市長の失われた8年間の大きな問題ではないでしょうか。

まず、お聞きします。このようにたった一つの事例に半年以上もかける「問題先送り」体質について市長はどのように考えますか。

二つ目です。1月の段階では「タクシーチケット関係の書類はいっさい出さない」という判断でしたが、現在も変わっていませんか?19日の答申結果はどうで、それを受けて市長はどう判断していますでしょうか。

3、計画への市民参加


いよいよ2期目最後の質問項目です。

さきほど引用した
由らしむべし知らしむべからず(よらしむべししらしむべからず) 人民は為政者の定めた方針に従わせることはできるが、人民全てになぜこのように定められたかという理由を知らせることは難しい。 
出典:「論語−泰伯」
ここから少し意味が変わって日本では「官が主導し、民には知らせる必要はない」という解釈がされてきました。

田村市長の「情報公開と市民参加」のうち、情報公開や行政手続きの方法にはきわめて疑問があることをさきほど質問しました。次は市民参加です。
いろいろな計画で市民からの声を募集しています。いわゆるパブリックコメントというやつです。しかし、その声はどう反映されているのでしょうか。
時々、「市民からの声」を列記してそれに対する答弁が行政資料として出されることがあります。しかし、その答弁はすべて「○○に書いています」「○○と考えています」というように「逃げの言い訳」にしか過ぎません。

結局、行政は自分の考えを決して考えるつもりはなく、とりあえず市民参加という「かっこ」をつけるために市民に聞いたふりをしているだけではないでしょうか。

私は以前「生協の白石さん」という本を紹介しました。あれは学校生協でしたが、それだけではなく、民間のスーパーやCDショップ、マンガ喫茶などあらゆるところで「対話カード」のようなシステムが導入されています。そして、私もよくそのコーナーを見るのですが、良い店ほどニーズを少しでも反映させようと努力しています。

 今の高砂市のような「聞きっぱなし」「逃げの答弁」では民間では店は成り立たないようです。ところが、高砂市はオカミですから、つぶれずに、消費者たる市民はぶつくさ言いながらもはやあきらめて声をあげることすらしない、まあよっぽど信念をもった市民だけが発言するが、行政は「うるさい人が言ってきた」として聞きっぱなしにする・・・これが現実ではないですか。

 そこで質問です。
 例えば、行政改革大綱という高砂市行政のすべてを網羅した計画があります。第三次計画があり、このたびは「さらなる改革」として計画年次を延長しました。
 その作る段階で、どれだけの市民の声があったのですか。そして、それを一件でも反映させたケースがあったのですか。

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