みどり・市民派をめざす 井奥まさきが収集した情報、書き込んだ情報を整理して公開するために作った公開用のウィキです。

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病院問題病院への負担の度合いを考えて規模縮小を

坂道を転がり落ちる市民病院の経営悪化

平8平9平10平11平12平13平14平15平16平17
 ['96]['97]['98]['99]['00]['01]['02]['03]['04]['05]
収支△1億+0.5億+2.9億+4.5億+4.1億△0.7億△2.6億△0.2億△2.5億△4.7億
繰入10.8億9.8億8.9億9.0億8.8億7.2億7.5億8.2億8億8億
特別4.4億4.4億4.4億4.4億4.3億
大内市長田村市長
後藤院長老籾院長玉田院長

増える赤字

['04] 2.5億
['05] 4.7億
['06] 7億(予測)

市民病院悪化の状況

・循環器関係の医師が昨年末2名退職他にも1名退職
(2月末眼科医退職予定あり)
・内科医不足により、内科入院病床を30床減で100床に縮小
・医師不足により、24時間の救急医療に支障のおそれ

拡大路線の経営が誤りだった!

市民病院の状況が日々悪くなっています。医師の退職が続き、新しい医師が来ない状況です。これは一つには国の政策によるものです。医療費抑制を医師の数抑制で行おうとした失策でした。しかし、もう一つはそうした国の方針が見えていたにも関わらず市が誤った「拡大路線」を歩んだことです。
例えば平成15年度に導入したRIなどの4億円の投資。稼働率が当初の見込みより低く、負担の原因となっています。他にも、院外薬局や形成外科の新設など「新規事業」路線が赤字を拡大しました。一方で、中心的役割の内科が医師不足に陥り、2月9日付各紙で報道されたような「内科病床縮減」につながりま
した。
こうした事態に対して、さすがに岡市長は病院特別委員会で「拡大路線を改める」と発言しました。しかし、玉田院長は「全診療科の維持とさらなる投資」を言明しました。方針の矛盾です。まずはこの認識を一致させ、市民に経営情報を情報公開することが大切です。

規模の縮小こそ緊急課題

縮小を言うのは勇気が要ります。しかし、いまや財政という枠の中で病院規模の見直しが緊急課題です。かつて平成8年〜12年、破綻寸前となった病院に、市が毎年余分に4億4000万円をつぎ込んで再生させました。しかし、その時代より確実に高砂市全体の財政や国の方向性は悪化しています。

規模の縮小=赤字の縮小

まず、私の現状認識として「現状の公立病院は儲からない」というものがあります。しかし、公立病院ですから市民が合意すれば「儲からない」分野に税金を投入することも可能です。問題はその規模です。上の表をみていただければわかりますが、高砂市民病院は加古川市民病院と同規模の病院です。加古川市と高砂市では財政規模が2.5倍違います。これは今となってみれば「過大な投資」であったといえます。
これからは医師確保はますます難しくなります。最悪の事態を回避するためにも、規模縮小による赤字幅縮小という方向しかありません。
加古川市民病院高砂市民病院
病床数357床350床
収支+0.3億円△4.7億円
繰入金8.6億円8億円
医師数59人45人
(小児科)(12人)(2人)
院外薬局導入せず導入

逆風の中でも健闘する 加古川市民病院

再生のヒントはあります。加古川市民病院は医師不足の逆風の中でも単年度黒字と健闘をし
ています。小児科を目玉とした、特徴のある病院作りへの努力のたまものでしょう。高砂市は内
科が特徴の病院です。内科への集中投資と医師確保が必要ではないでしょうか。

市民病院再生の4つの提言

以下に私の提言を書きます。
理想ではなく、現実を見据えた厳しい提言です。

1)診療科は2市2町単位で統廃合と役割分担を

具体的には(悔しいですが)小児科と産科(現在休診)の廃止です。移転改築される加古川の県立病院ですらこの二つの診療科から撤退しました。全国的にも極端な医師不足です。もはや撤退しかないと思います。他にも不採算部門からは撤退して、得意の内科に集中すべきです。

2)病床数の返還で縮小を

350床で現在の稼働は250床程度。100床が空いています。抱え込むのではなく、権利を返還して他の病院に有効活用してもらうべきです。

3)経営責任の明確化を

「病院管理者設置」あるいは市長が「大幅赤字が続くなら政治的責任を取る」と宣言するくらいの責任体制の明確化が必要です。病院は企業会計です。年間数億円と予想される赤字が判明しても誰も経営責任を取らない会社なんて考えられません。

4)人件費に一部でも経営理念を

本来は病院は独自に利益に応じて人件費を決定することになっています。(企業会計の理念)しかし、現実には公務員給与体系を適用しているため、右肩上がりの年功序列制度です。そして、赤字であろうと、期末手当も必ず出ます。一度にこの仕組みを変えるのは無理かもしれません。しかし、せめて手当や期末手当の一部でも経営状況に対応させるべきです。
厳しいことを書きましたが、今こそ「シンドイことこそ情報公開」して良い病院づくりをめざしたいものです。

■現在の高砂市の主なハ-ド事業に必要な一年間の予算は1億円少し 病院の負担の重さがわかります

景気が良くなっても、高砂市の財政は苦しいワケ

国は地方切り捨てで生き残ろうとしている

問・景気が良くなっているのに財政が苦しいのはなぜ?

市に入ってくるお金は増えていますが、国からの交付金がその分減らされるからです。
また、人件費比率の高さや下水道会計や病院への多額の繰り出しといった硬直化した財政構造も苦しい原因の一つです。22日には東京より講師をお呼びして財政問題と国の方向性について勉強会を行います。

■行事予定
市民ネット公開講座
2月22日(木)10時〜12時
「財政学習会地方財政計画」
講師 飛田博史(自治総研研究員)
於:高砂市福祉保健センター

■3月議会は2月23日(金)より開会予定。3月下旬まで続く長丁場となりそうです。市民病院、ごみ焼却施設、財政が争点。

子育て日記

イヤイヤに対抗するおススメの絵本


イヤイヤには参ります

急いでいるのに自転車でなく「歩く」と言い張る/絵本を読んでも読んでも寝ない/着替えをせずにうろ
うろ歩く/野菜を食べさせようとしたら首を振る…とますます強力になってきた娘の「イヤイ
ヤ」。無理矢理に言うことを聞かせようとするとまさに逆効果。のけぞって怒りだし、泣き出します。

絵本の主人公にホッ

そんなイヤイヤの姿も絵本で見ると客観的に見え、状況を楽しむ余裕が出てきます。
まあ、みんな同じだなと。例えば、「こわくないこわくない」(童心社)に出てくる主人公はまさに今の娘と同じ。何でも反対を言います。
お化けが出てきても「こわくない」と言い張るのですが…「ふうせんねこ」(福音館書店)のネコさんは「ごはんはいやだ、おかしがいい」とプーとしています。そうして結局…寝ない時には同じ作者の「ねないこだれだ」もおススメ。
他にも、着替えをぐずぐずする時には「どうすればいいのかな」(福音館書店)を。我が家では着替えの合い言葉です。

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