PINKちゃんねる-エロパロ&文章創作板「依存スレッド」まとめページです since2009/05/10

作者:ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6氏

<社長秘書>

まったく。
世の中、不景気ねえ。
私も遊び疲れたし、そろそろ適当な男を捕まえて家庭にでも納まるかと思ったけれど、
気がつけば、いい男どころか、まあまあの男さえ見なくなっちゃたわね。
セレブ主婦になっちゃえば、もう一生安泰、遊び放題、
年収三千万くらいで妥協してあげるっていうのに。
仕方ないから、転職して大企業に転がり込んだ。
「この街の人間の半分はそこに勤めていて、残りの半分はそこ相手の商売をしている」って大会社に。
すぐに秘書課に配属されたのは、まあ、当然ね。
私、美人だし、頭もいいから。
でもまじめに働くのは面倒くさいのよね。
お偉方の誰かとっ捕まえて愛人にでもなるか。
いざとなれば、その証拠ちらつかせて強請ってやればいいし。
と、思っていたら、いいネタを見つけた。
ここの社長、浮気してる。

相手は、秘書課に配属されたとき、私の事をすごく冷たい目で眺めた、社長秘書。
眼鏡が似合う美人だけど、まあ当然、私のほうが上だ。
歳だって、もう三十路いってるんじゃないの、大年増もいいとこよ。
秘書課の中でも、なんか「別格」みたいに振舞ってるのに、
古株の他の秘書も、見てみぬふりをしている。
社員は着用が義務付けられている名札も、この女は付けてないし、
名前で呼ばれないで、「あの方」とか「あの人」とか言われてる。
他の秘書は、こうして秘書室に全員集められて、
役員のスケジュールを集中的に管理しているって言うのに、
あの女だけ、社長室に机用意されていて、四六時中そこにいる。
私は、こんな女くさい、うざったいところの末席で愛想笑いしてなきゃいけないのに、
あのクソ女だけ特別待遇。あー、思い出しただけでもなんかムカつく。


あの女、絶対社長と寝てる。
こないだ、女子トイレで会った。
このフロアには、役員用の女子トイレもあるんだけど、
ここの会社、女の役員って会長以外いないのよね。
だから、誰も使わないんだけど、広いし、綺麗だし、私、こっそりここ使ってる。
誰も使わなくたって、お掃除は毎日されてるんだから減るもんじゃないし。
で、用を足して、個室から出たら、あの女とばったり。
あいつ、眉をしかめてなんて言ったと思う?
「ここは、役員専用よ」
自分だって使ってるじゃない。
社長秘書は、役員待遇のつもり?
あとで、古株の秘書に、チクってやったけど、
あいまいな笑いを浮かべて「あの方はいいの」って返事。
とことん、別格扱いで、めちゃくちゃムカツクわ。
で、あの女、私にそう言ったあとは、もうこっちも見もしないで、
鏡に向かって、お化粧直しを始めたんだ。
目をそらしてその脇を通り抜けるとき、――ザーメンの匂いがした。
まちがいない。
あれは、男の精液の匂い。
良く見れば、あの女、口紅を塗りなおしていた。
社長室で、フェラチオでもやっちゃってたのか。
あんな「私は貴女たちと違うのよ」って顔してて、よくやるわ。
あの「別格」気取りも愛人だから? 
マジ、ムカツク。
一瞬、あの社長寝取ってやろうかと思ったけど、
ちょっと調べたらここの社長、婿養子ってことがわかってがっかり。
会社の実権は、ふだん会社に姿を現さない
──会長室はあるんだけど、居るのを見たことない──
会長が握っているみたい。
愛人になっても旨味はないわけよね。

だけど、いいこと考えた。
これ、写真に撮って強請れば、いい金になりそうね。
ここの会長って、代々この街の支配者で、やくざともつながりがある家だから、
婿養子社長としたら、絶対バレちゃマズいわよね。
実権ないらしいから、あまりお金持っていないかもしれないけど、
五百万か、一千万くらいは出すでしょう。
ついでに、世界中の人間をジャガイモかカボチャに見ているような
あのクソ女のこともハメられるし。
一石二鳥だわ、ああ、私って頭いい!
……ということで、私は、頃合を見計らって社長室の前に立った。
おあつらえ向きに、分厚い樫のドアには僅かな隙間が開いていた。
カギもかかっていないということだ。
隙間にちょっと耳を寄せる。
「……気持ちいいですか、……さん」
あの女の声。
だけど、それは、別人かと思うくらいに甘く、可愛らしく、媚びを含んだものだった。
「出しても、いいんですよ。我慢しないで、いっぱい……」
僅かだけど荒くなっている呼吸に溶けている甘さ。
女なら、誰でも知っている、あの状態の声だ。
私は、ドアに手をかけ、それを勢い良く開けた。

「……な、何だ、き、君は……」
婿養子どのが素っ頓狂な声を上げる。
かまわずに、携帯で写真を撮る。
「……浮気の現場、押さえましたわ! さあ、社長さん、いくらでこのデータ買い戻します?」
「……?!」
口をあんぐりと開けた社長のバカ面。
──いや、ちがう、この弛緩ぶりは……。
「んっ……んっ……」
その股間に顔をうずめた女が、微塵の動揺も見せずに「続き」をしていた。


「……」
私は、呆然とフェラチオを続ける女を眺めた。
たった今、身の破滅のネタを写真に撮られた社長秘書は、横目で私を眺めた。
いつもと同じ、ジャガイモかカボチャを見るような目で。
すぐに視線を戻した社長秘書は、上目遣いで社長を見つめた。
「あっ、ちょっ……も、もうっ……!!」
社長が身を捩った。
女のような悲鳴を上げる。
その反応を心得ているように、女が舌と唇を使った。
ちゅるる、ちゅるっ。
じゅぽっ、ずるるっ。
風俗の経験もある私でさえ、顔を赤らめるような音を立てた瞬間、
婿養子社長は、女の口の中に射精を始めていた。
「〜〜〜っ!」
快感に身もだえする社長が、女の頭を抑える。
抵抗する素振りも見せず、秘書は口内射精を許した。
こくん、こくん。
女秘書は、ためらいもなく精液を飲み下す。
世界中の人間を見下しているような美女のそんな姿は、
女の私でさえも、ぞくりとするほどに淫らで、妖艶だった。
「……うう……」
上り詰めた後の脱力感にがっくりと肩を落とした社長がこちらに関心を戻すより早く、
女秘書が立ち上がった。
ハンカチで口元を拭いながら、私を一瞥する。
「……それで、何の用なのかしら?」
先ほどの痴態とは絶対に同一人物と思えない冷たい声に、私は我に返った。
「あ、あんたと社長の不倫現場を取らせてもらったわ。
会長に知られたくなければ……わ、分かっているわよね?」


「……え?」
社長が、間の抜けた声を上げた。
ズボンとパンツはまだ下ろしたままの情けない格好だ。
「啓太さんを、強請る気?」
「……な、名前で呼ぶとは、随分なご身分ねえ。
この不倫、会長に知られても、その余裕顔でいられるかしら?」
「え、ちょ、ちょっと君……」
社長が目を白黒させる。
何か言いたいらしいが、まあ、そりゃそうだろう。
私は交渉をはじめるべくそっちを向こうとして、……それが出来なかった。
社長秘書の視線に射すくめられたから。
「私に何を知らせてくれる、ですって?」
眼鏡を外しながら、秘書は静かに聞いた。
あれ。
この顔、どっかで見たことある。
たしか、社長のことを調べようとして読んだ雑誌で。
このグループを切り盛りしている、会長の特集の号の。
でも、それって……。
「私が、社長室で啓太さんにフェラチオをしていて、何か不都合なことがあるのかしら?
……啓太さんの妻で、社長秘書、兼、会長のこの私、道明寺志穂理にとって?」
溺愛する夫といちゃつく時間を邪魔されたこの街の支配者は、
悪魔よりも恐ろしい目で私を睨み見つけながら、そう質問した。

そう。
あとは、よしなにお願いね、敷島。
あの女のことは、お任せするわ。
ええ、私の母が、貴女のお母さまを信頼していたと同じくらい、
私も貴女のことを信頼していますもの。
きっと、私の気が済むように取り計らってくれると思っているわ。
うちの会長秘書は、とっても有能ですもの。
では、お願いね。

ああ、啓太さん、全部済みましたわ。
時間をずいぶん、無駄にしましたね。
さ、続きを、しましょう。
お口で一回しただけじゃ、満足していないのでしょう?
ほら、さっきから、おち×ちん、ビンビンじゃないですか。
うふふ、次は私のここでしたいですか?
いいんですよ。
私は啓太さんの奥さんですから、
啓太さんは、私のおま×こをいつでも自由に使っていいんです。
夫婦ですから、社長室で毎日昼間っからセックスしててもいいんです!
え? 仕事ですか? 大丈夫ですよ。
啓太さんの今日のお仕事は、あと10枚、書類に社長印押すだけです。
始業前に、全部私がチェックしてありますから。
あ、今日は、一時間おきの休憩時間にセックスしていいですよ。
その後は、帰りに私とデートして、お家に帰って晩御飯食べて……。
うふふ、今日は啓太さんの好きなビーフシチュー作りますね。
それから一緒にお風呂に入って、後は……うふふふふ。
ね、啓太さんのスケジュール管理は、完璧ですよ。
だって、私、啓太さんの秘書ですもの。

               fin


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