PINKちゃんねる-エロパロ&文章創作板「依存スレッド」まとめページです since2009/05/10

作者:◆ou.3Y1vhqc氏

夜8時、部活帰りの途中ふと道路を挟んだ反対側の公園に目をむける。

「・・・・・・なにしてんだあれ?」
暗いためハッキリとは見えないが女の子がベンチで座ってるのが見える。

すこし様子がおかしい。
「・・・泣いてる?」
街灯の灯りで少しだけしか見えないが、震えてるみたいだ。
「どうしようかな・・・」
少し公園から離れたとこで足を止め公園のほうを振り返る。
「なにかあったのかもしれないし、話すだけなら危険はないか」
少し迷ったが意を決してもときた道を戻りさっきの公園が見える場所までもどる。

「まだいるな、話しかけるぐらいなら大丈夫だろ」
深呼吸をし自分に言い聞かせ道路を渡る。

道路を渡り終えて公園の門の前にたってもう一度彼女を見る。
「・・・歳いくつだこの子?」
うなだれてて顔が全く見えないが、少し小さくないか?
(やっぱり警察に)と思ったがまず話を聞かなければならないと思ったので少し遠めから話しかける。
「あの〜大丈夫ですか?」
反応が全く無い。
少し大きな声でもう一度言う。
「スイマセン、大丈夫ですか?」
すると女の子は少しビクッとする。

この反応で近づいていいか迷ったが意を決して彼女に近づく。
ベンチで体育座りをしなが顔を隠してるため顔は全く見えないが、かなり幼い感じがする。

「大丈夫ですか?なにかあったんなら警察呼びますか?」
彼女の目線まで顔を下げて話しかける。
するとようやく顔をあげた。

「・・・キミ歳いくつ?」
(やはり声をかけて正解だったな)
心の中でそう思った
なぜなら見た目は小学生そのものだった(変態が見つけたら最悪だったな)
「こんな夜中に危ないよ?早く家に帰りな」
優しく声をかけてあげる
その子は小さく聞き取りづらい声で呟く。
「帰るお家ない・・・お父さんいなくなっちゃったから」
そう呟くと少女は涙をボロボロ流しながら下をむいてしまった。

はぁ・・・俺じゃどうしようもないな。
心の中でそう思った。
話を聞く限り問題がかなり複雑そうだ。(やっぱり警察だな)
そう思い少女に
「それじゃお巡りさんに助けてもらおっか?」
極力怖がらせないように優しく話しかける。
しかし少女は
「嫌!お兄ちゃんも私を置いてどこかいくんでしょ!?」
いきなり大きな声で叫ぶ。
(お兄ちゃんって俺だよな?置いていくって今会ったばっかだろ)と思ったが。

「こんな暗いとこに置いていくわけないだろ?一緒にお巡りさんのとこまで連れていってあげるよ」
優しく手を差し伸べると
10秒ほど俺の顔色伺ってオドオドしながら手を握ってきた。
ただまったく動こうとしない
「どうしたの?早くいこ?」
問いかけると
「嫌、お巡りさんのとこにいくとあの家に連れていかれる・・・」
「家があるの?なら帰らなきゃ心配するよ?お母さんだって今頃探してるかも」
しかし少女は握った手を振りほどくと
「あの家に帰るならもうここでお家つくるもん!!」
といいながらまたベンチに座りこんだ。
(はぁ・・・めんどくさいことになったな。)
そう思いながら少女を見下ろすとなぜか俺の指ばかり見てる。
(しかしこのまま置いてく訳にもいかないしなぁ・・・)
10分ほど考えてある決断をした

「キミが嫌じゃなかったら一晩だけ家にくるかい?」
少女はよくわからないといった顔をしている。
「ここじゃ寒いでしょ?風邪ひくし寝る所ぐらいなら用意するよ?」
彼女は小さく
「いいの?迷惑じゃないの?」と聞いてきたので
「大丈夫だよ、てゆうかキミをここに置いていったら心配で眠れないから」
笑いながら話すと
彼女は嬉しそうに抱きついてきた。
こんな小さな子が笑うとこっちまで嬉しくなる。

この出来事がこの先彼の人生を大きく変えるようになることを、まだ彼はしらない。



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