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◇第8抄:登場(予定)人物紹介

盧舎那/

月夜霊/星月天皇/

壬生道札/



第8抄ストーリー

 

幾千年先まで、貴方を愛すると誓う…

これは2人の男女の悲しき恋物語。

  
今は昔、古の都「星安京(せいあんきょう)」
都の造営主である星月天皇は、造営記念の祝賀宴で渡来した天上世界「高天原(たかまがはら)」の使者を、何者かの謀略により、過って斬り捨ててしまう。

この事件により、星安京は天上世界の王に怨念をかけられ、夜な夜な数多の魑魅魍魎・怨霊が跋扈(ばっこ)する日々を迎えることになる。

都は度重なる怨霊の呪いにより、人々の間で疫病が流行り、各地で一揆や飢饉が相次いだ。
事の重大さに憂いた天皇は、陰陽師(おんみょうじ)と呼ばれる式神使いを各地より呼び集め、怨霊退散の切り札とした「陰陽寮」と呼ばれる怨霊退治専門組織を設置。

検非違使(けびいし)であり陰陽師でもあった盧舎那(ルシャナ)は、ある日、怨霊に襲われる牛車を助ける。その中に居た女性は星月天皇の愛娘である月夜霊(ツクヨミ)姫であった。
二人の関係はこの一件で、急速に深まっていく…

しかし、蔵人頭(くろうどのとう)に任ぜられている道札(ミチザネ)は、恋仲としてひかれ合う二人の関係に、大きな警戒感を抱いていた。なぜなら、ツクヨミ姫は素性を隠して星月天皇の妾となっていた天上世界人(たかまのびと)の間に出来た娘であり、高天原の血が流れていたからである。

その事実を知った「高天原」は、ツクヨミを奪い返すため、計り知れない程の大軍を星安京へ差し向けるのであった。




◇第8抄 重要キーワード

●星安京
星月天皇によって神道の国「倭(やまと)」に造営された巨大な都。縦横10キロに渡る城壁の中では、星月大路を中心に碁盤目状に道路が整備され、建物が整然と並び配置されている。大規模な寺院や殿舎、東西には巨大な市や天港が設けられ、約20万人の住民が住まう巨大な都となっている。東に川、西に道、南に池、北に山がある土地に造られ、そこには王を守護する青龍・白虎・玄武・朱雀の4神が設けられており、陰陽道によって機能されている風水都市でもある。

●高天原
遥か天空の雲間・天上(宇宙)に浮かぶもう1つの世界。古来から使者が度々訪れては、文化や人的交流を深めている。高天原の持つ技術は、倭の国のそれを遥かに凌いでおり、一時はこれらの学問や技術を学ぶため、遣天使と呼ばれる留学交も栄えたが、時の摂政・道札(ミチザネ)は倭の国が天上世界に支配されるのではないかと恐れ、遣天使交流を廃止してしまう。

●怨霊
星安京の造営記念祝賀会に招かれた天上世界の使者を、何者かの奸計によって星月天皇の護衛が斬り捨ててしまう事件(星月の変)によって、倭国との関係が一気に悪化した高天原は、その報復措置として星安京の風水地形を変え、不幸や不吉が蔓延する忌むべき地形にしてしまった。これによって大地に縛りつけられていた死者の怨念が具現化し、怨霊となって各地から集結するようになってしまう。怨念の強い怨霊は魑魅魍魎となり、夜な夜な、人々の魂を喰らうため、都に出没するようになっていた。

●陰陽師と式神
都を襲う怨霊に頭を悩ませた天皇は、国中から陰陽道の有力者を招き、怨霊退治専門の「陰陽寮」を組織。その組織に属する陰陽師は「式神」とよばれる精霊を召喚する術を持っている。人間と違い、実体をもたない怨霊と戦えるのは、この「式神」だけであり、力のある陰陽師ほど「式神」を扱える数や質などが違ってくる。

●検非違使(けびいし)
都の治安維持と政情不安を取り締まり、律令制度の弾正台や刑部(ぎょうぶ)省の職務も遂行する警察官。律令制度の枠を超え、犯人の逮捕や裁判も自ら執行できる特別権限をもつ令外官(りょうげのかん)である。

●蔵人頭(くろうどのとう)
蔵人とは、政治機密保持のため、天皇の詔勅の伝達や訴訟を太政官に取次ぐ役目をもつ役所であり、蔵人頭はそのトップにあたる。摂政・関白・太政大臣よりも上位にあり、国の政治を掌握している重要ポスト。蔵人も律令制度の枠の外にあり、特権をもつ令外官となっている。





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