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感性って、何でしょうかね?

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感性ってなんでしょうかね?
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T:な〜、Bさん、ちょっと聞きたいことがあるんやけど、感性って、いったい何でっかね〜?
B:感性でっか?そりゃ難しいわ! ま〜、感じる性質っていうのか・・・
T:そりゃ、漢字のままでっしゃろ!
もっとわかりやすう言うと、何でっしゃろ〜な〜?
B:いや、わしには無理や。わかりやすくなんて言えん!
T:ほなら、ちょい関係しそうな言葉を探してみまっせ。
まずは、理性、理性的も、同じような匂がしますやろ?
B:お〜、理性的という言葉は、わかりまっせ。
本能とか感情に動かされんと、冷静に!やろ。Tさん、賢いな〜。
ま〜、理性的っちゅうと、ワシのことを思い浮かべればいいんやけどな!
T:あんたのこと、思い浮かべたら、ボケしかあらへんがな!
それから、ゴセイって知ってるか?
B:ご精がでますな〜?のご精やろ。
よーやるわってな意味ですな!
T:あかん・・・悟性って書くんや。
何なのか、何言ってんのか?とか判断したり、理解することなんや。
知性とも似てるけどな。
B:またまた、ワシのこと思い浮かべてんのやろ。
で、どしたん?何の話してたんやっけ?
理性やら、悟性やら、難しい話して、今日のTさん、どしたん?
T:アホ!感性の話してたんや。
あとな〜、感覚ってのがあってな。いわゆる、五感って言うやつや。
B:ワシ、子どものころから、第六感が鋭いっていわれてるんや。
あんた、ワシの第六感によるとな、unBOKも、これで完成や!
T:???これから始まるんや!
でな、理性、悟性、感覚なんて、みんなわかってるけど、感性は、実はよー決まってないらしいんや。
B:そりゃ、感性なんて、一人一人違うからな〜
ワシは、たこ焼きっちゅうたら、明石焼きしか食わへん。これも、ワシの感性や!
T:ま〜、よーわからんが、感性っちゅうと、深く感じることってのが、その意味なんや。
B:ほら、ワシの言う通りやろ。感じる性質のことや!
T:また、始めっからか・・・

古典的心理学的な感性からSIGのテーマへ
<大辞泉より>
◆感性
(1)物事を心に深く感じ取る働き。感受性。「―が鋭い」「豊かな―」
(2)外界からの刺激を受け止める感覚的能力。
カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。

◆悟性
(1)物事を判断・理解する思考力。知性。
(2)カント哲学で、理性・感性から区別され、感性的所与を総合的に統一して概念を構成し、対象を認識する能力。
(3)ヘーゲル哲学で、弁証法的な具体的思考の能力である理性に対し、有限的、限定的な規定に立ち留まっている抽象的な思考能力。

◆理性
仏語。宇宙万物の不変の本性。法性(ほっしょう)。また、普遍の真理。真如(しんにょ)。

◆理性的
[形動]本能や感情に動かされず、冷静に理性の判断に従うさま。「常に―な人」「―に考える」<>感情的。

対象を認識する能力でもなく、冷静に判断することでもなく、「あ〜、これは!」と一人の人として感じ取るものを感性というとわかりやすいかもしれない。

心理学では、感覚、知覚、認知が関連する用語であろう。感覚、知覚、認知は、この順番で対象をより多く知るという段階的な感じ取るということの表現である。
感覚を英語で書くと(sensetion)であり、人の外の環境からの物理的刺激(光、色、音、匂、味、触=視覚、聴覚、臭覚、味覚、皮膚感
覚)や、人の中の状態(運動感覚、平衡感覚など)の情報を、「感覚受容器」を通して受け取る、もっとも基本的な働きのことである。

「シックス・センス」という映画が1999年に公開になった。「シックス・センス」とは、五感のほかに、もうひとつの感覚を持つという映画で、アクションで有名なブルースウィリス主演のサイコサスペンスの傑作だと思う。

話を元に戻そう。感覚はもっとも基本的なもので、その感覚した経験から、外部環境や自分の状態を知る働きを知覚といい、英語では(perception)である。さらに、知覚よりも多くの過去の経験や考え方、刺激などの影響を受けて物事を知る働きが認知といい、英語では(congnition)である。

どうしてこのような説明をしたかというと、実験的・実証的な学問として成立している心理学では、いまだに「感性」を明確に定義していない、ということを言いたかったからである。
一つの外部からの刺激、映像、絵、音、色、形、言語、漢字・・・様々な刺激に対して、ある個人が、どのように感じるかということを、「一人一人が違う」と考えることが、「感性」というといいのではないかと考えている。
一人一人が違うということが、統計的に、実験的に証明できないことを取り扱うのであるから、「心理学」という学問で、その定義が難しいという理由になっているのではと考える。
しかし、マーケティング、対人コミュニケーションなど、現代社会では「感性」に焦点を当てて、様々な展開をしていることから、私が知らないだけであって、学問的にはある程度まとまっているのかも知れない。

さて、「感性」を使う言葉には、「感性が鋭い」「豊かな感性」「感性を磨く」などあるが、基本的には、刺激に対して、自覚や意識がない状態で受け止めることであるため、勉強してそれを向上させる、といったことができず、いろいろな経験を通じて「鋭くする」「豊かにする」「磨く」ことしかできないのであろう。

よく、美術館やコンサートに行くことで「感性を磨く」という人がいるが、いいものに触れる、自分の経験にないものを経験することだけが、感性を磨く方法なのかも知れない。

さて、このSIGでは、感性を学問的な解説や様々な経験から生まれた応用方法を研究のターゲットにしており、これまでに説明した「見えない感性」ではなく、見える感性=「感性の見える化」に取り組んでいる、という一面もある。

感性をコントロールするのではなく、感性は人によって違うということを前提にお互いにそれを磨きながら、ソフトウェア開発に生かすことができないかと考えるのは、これまでにない新しいアプローチであり、発足後3年を経過するが、明確な成果が出てこないという言い訳にもなるかもしれない。

しかし、このSIGの中で話し合われてきたことは、「論文」や「文章」として外に出てこないだけで、参加者にとっては非常に刺激的であり、有意義な内容であった、というのは言い過ぎではないと思う。

序章 その2:感性の研究と、コンピュータの発達

心理学は、いろいろな実験やデータを収集して、それを統計的にさまざまな分析をすることで、ある仮定を立て、さらに実証するための実験を繰り返すものである。感性も心理学の一つとして考えると、データの収集と分析は、切っても離せない。

ほんの10年前まで、1万件のデータを分析するシステムというと、大型コンピュータで、専用のプログラムを作っていたが、インターネットやマーケティングの発展により、分析する手法、及びそれを処理するコンピュータシステム自体が、大きく変わってきている。
身近にシステムで例をあげよう。
コンビニで買い物をしたときに、男女、大まかな年齢(子供、若い人、中年、年寄り)といった情報をPOSレジから入力することで、買った時間、日付などとともに、店の仕入計画や販売予測までしてしまうデータを提供するシステム。
アマゾンなどのオンラインショップ、GoogleやYahooなどのポータルサイトの検索エンジンは、データをそのまま扱う統計処理ではなく、類似性、相関性など様々なロジックを組み込み、まるで「自分のことを良く知っている人が検索したり、本を薦めている」と感じるような結果をフィードバックをするシステム。
感性を研究するに当たって、一つの刺激(たとえば言葉や形状、色など)とその反応(感じたこと)を1対1で分析するだけではなく、そのときの気温、室温、場所、時間、前後の行動、それまでの人の経験、本人の性格など、ありとあらゆる情報を入力して、分析することで、漠然と感じていたことを、データとして明確に示すことも必要と考えている。そのためには、コンピュータの利用は、絶対必要なこととなる。

協調フィルタリング(Collaborative Filtering, CF)という統計的な手法がある。
これは、多くの入力情報(たとえば、アマゾンの利用者の購買履歴や、検索エンジンのアクセス履歴)を蓄積し、特定の被験者と類似した他の被験者の情報を用いて自動的に推論を行う手法である。システムの要求開発、要件定義、分析などで、良く使う言葉(といっても、ほんの数十パーセントの差しかないものかも知れない)と、成果物の量、使用ツール、期間、会議(レビュー)の回数や指摘件数を元に、データを分析することで、「仕様の食い違い」の発生確率をはじき出したり、それを使ってやり方を変えるなどの活用ができるかもしれない。

感性は、千差万別の感じ方があると考えると、これまでの統計的な手法ではなく、新しい手法を取り入れることで、人の性格、経験、もっと大げさに言うとその人のこれまでの人生を基盤とした、感じ方を、より深く分析できるのではないかと考える。

昨年度実施した「男性脳、女性脳」アンケートでは、たった30項目の質問しか扱っていなかったが、あらかじめ固定した質問だけではなく、何かについてフリーに文章を書いてもらい、それを分析するといったことで、傾向が見えてくるかもしれない。
これから先、文書、言葉の分析と、様々な仮定を結びつけるという、新たなアプローチも良いかもしれない。

序章 その3:女性の話は、たわいない!???

「女3人寄れば、姦しい」「井戸端会議」など、女性の会話を男性の視点からみて、「女性の会話はたわいない」という言い方をすることがある。男性からみると、女性の会話は「何を話しているのかわからない」「誰が質問して、誰が答えているのかわからない」と言いたい人は多くいるだろう。
なぜ、たわいないと思うのだろう?
まず、会話の目的は、コミュニケーションであることは間違いないが、どのような意味があるのだろう。
一つは、特定の目的を持った会話で、その目的の達成のために、手段や方法を伝えたり、受け取ったりというコミュニケーションがある。これを「道具的コミュニケーション」と呼ぶ。もう一つが、自分の気持ちや感情を表すことが目的のコミュニケーションで、私は悲しい、楽しい、候思っている、という「一人称」の情報発信である。これを「表出的コミュニケーション」、または「自己完結的コミュニケーション」と呼ぶ。
しかし、日常のコミュニケーションでは、この2種類をきっちりと使い分けているわけではなく、複雑に絡み合って、混在した状態でコミュニケーションがとられている。

ただ、女性の場合には、おしゃべりすること自体が目的の「自己完結的コミュニケーション」が多いということだ。これを横で聞いている男性から見ると「いま、何をやろうとして話しているのだろう」という目標達成の情報交換という内容がまったく見えてこないので、「たわいない」と感じる。
しかし、職場で、プロジェクトで、「道具的コミュニケーション」だけを使ってしまうと、まったく味気なく、かつ自分の気持ちや感情を表すことができない場所となってしまい、それではあまりにも息苦しいと感じてしまう。

あなたが男性であるならば、「じっと聞いてみる」という時間をつくってみてはいかがだろう? それまで「あなたは、話を聞いてくれない」という女性からの評価が一転し、何でも相談できる、とっても頼もしい男性、親しくしたい男性、という評価が得られるはずである(・・・と思う。)
また、たまには、昨日のテレビドラマのストーリーでも話してみてはいかがであろう?そのときには、「きっと、あれはxxという意味だよね」と、答えを探してはいけない。

最初の話題は、感性の視点で、男性と女性の違いを考えたものである。
読んでみると、なるほどと思うこともあるかもしれないが、あくまでも「統計的」な違いであり、女性の中にも男性的な性格の人もいれば、その逆もあり、世の中単純ではないということを前提に読んでいただきたい。

しかし、これらのことを考える中から、ソフトウェアのプロジェクトに役立つヒントを探し出し、それを具体的に適用する方法を見つけ出せれば、幸いである。
2008年03月01日(土) 23:01:11 Modified by ko_teru




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