PIB

bash で

command >&2

として、標準出力を標準エラー出力に変更したり

command 2>&1

として、標準エラー出力を標準出力に変更したり

command 2>/dev/null

として、標準エラー出力を捨てたり
という事を PowerShell でやりたい。

「powershell redirect error null」でググったところ以下のページを。

• IT Search+ powerd by マイナビニュース / 【連載】PowerShell Core入門 - 基本コマンドの使い方 / 2019-05-10: 【第50回】リダイレクト演算子

基本、UNIX 系の shell と同様らしいが、

• /dev/null の代わりは $null
• 「標準○○出力」ではなく「○○ストリーム」と呼ぶらしい
  • 「標準出力」 →「サクセスストリーム」1
  • 「標準エラー出力」 →「エラーストリーム」2
  • これらに加えて「ワーニングストリーム」3、「冗長ストリーム」4、「デバッグストリーム」5、「インフォメーションストリーム」6 まであるらしい

しかし、bash で

command 2>&1 >/dev/null

のようにして、
標準エラー出力に標準出力の fd (file descriptor: ファイルディスクリプタ、またはファイル記述子)を割り当て、
標準出力に /dev/null を割り当てることで
元々の標準出力を捨てて、元々の標準エラー出力を標準出力に回す
というような使い方が上手くできないようで、以下のような結果になる。

> Test-NetConnection ::1 -Port 80 |% { echo "[$($_)]" }
警告: TCP connect to (::1 : 80) failed
[TestNetConnectionResult]
> Test-NetConnection ::1 -Port 80 3>&1 |% { echo "[$($_)]" }
[TCP connect to (::1 : 80) failed]
[TestNetConnectionResult]
> Test-NetConnection ::1 -Port 80 >$null 3>&1 |% { echo "[$($_)]" }
> Test-NetConnection ::1 -Port 80 3>&1 >$null |% { echo "[$($_)]" }
>

見ての通り、標準出力を捨てると、標準出力に回した出力も一緒に捨てられてしまうという結果。

また、bash だと以下のようにして標準出力と標準エラー出力を交換(つまり stdout と stderr を swap)することが出来るがこれも出来ない。

command 3>&1 1>&2 2>&3

具体的には

> Test-NetConnection ::1 -Port 80 1>&3 |% { echo "[$($_)]" }
発生場所 行:1 文字:35
+ Test-NetConnection ::1 -Port 80 1>&3 |% { echo "[$($_)]" }
+                                   ~
リダイレクト演算子の後にファイルが指定されていません。
発生場所 行:1 文字:35
+ Test-NetConnection ::1 -Port 80 1>&3 |% { echo "[$($_)]" }
+                                   ~
アンパサンド (&) 文字は許可されていません。& 演算子は、今後使用するために予約されています。アンパサンドを二重引用符で囲
み ("&")、文字列の一部として渡してください。
    + CategoryInfo          : ParserError: (:) [], ParentContainsErrorRecordException
    + FullyQualifiedErrorId : MissingFileSpecification

のように m>&n という記述において n == 1 以外は Windows 10 で現状標準の PowerShell 5.1.18362.752 だとエラーになるようだ。