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【Fate/EXTRA Wind】プロローグ



月の聖杯戦争………
 
西暦2032年、月面で発見された太陽系最古の物体。
それは、あらゆる願いを叶える「聖杯」だった。
ただ一人の生存者を巡る争い、聖杯戦争が始まった。
 
舞台は、霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」
聖杯「ムーンセル・オートマトン」を巡り争うのは、マスターたる128人の霊子ハッカー。
それぞれに与えられるのは、実在したか否かを問わず地球上の歴史に記された過去の英雄たるサーヴァント。
聖杯は己が担い手たる者を選ぶため、厳然たるルールを敷き、トーナメントによって勝者を選ぶ。
 
主人公は原因不明の記憶喪失に陥った少年。
選ばれしサーヴァントは、
「剣を携えた男装の少女」か、「赤い外装に身を包んだ武人」か、「妖艶な半獣の女性」か。
 
 
 
 
 
────────── しかし、これは違う運命(Fate)。
 
 
彼に選ばれたのは、「民族衣装に身を包んだ格闘者」。
風を操り、気高く戦い、最期は波紋戦士によってその1万年以上の生涯を終わらせた、最高の格闘者。


 
 
「だってこの手はまだ一度も、自分の意思で戦ってすらいないのだから――!」
 
 
 
叫んだ。
聖杯戦争の予選、そこでドールに殺されかかった彼は、そう叫んだ。
まだ自分は終わっていないと。 まだ自分は始まってすらいないのだと。
 
そして、その叫びに応えるものがいた。
それは「剣を携えた男装の少女」か、「赤い外装に身を包んだ武人」か、「妖艶な半獣の女性」か………
 
 
 
「─────────ほぅ。 無力なその身で、まだ戦うことを望むか。」
 
 
 
声が、聞こえた。
それは、荘厳な響きで、それでもどこかやさしい……風のような、声だった。
 
 
 
「よかろう。 お前は戦う術こそ持たないものの、まぎれもない戦士だ。勇者だ。」
 
 
「人間のようにセンチになって同情したのではない。 お前のその黄金のような精神に敬意を表したのだ───」


風が、吹き荒れた。
倒れた自分の前に、一人の男が立っていた。
民族衣装のような服に身を包んだ、筋骨隆々の男。
その表情からは、自分の力への絶対の自信が感じ取れる。
 
「─────ふむ。 このような人形が相手か。興ざめだな…」
 
男はつまらなさそうにそうため息をつくが、その体から力を抜かないままゆっくりとドールへと歩いていく。
 
「しかし、これは俺のこの戦争における初陣。 ならば、敬意を表して我が最強の技で戦うのが礼儀!」
 
その男はどっしりと体を構え、両腕を前に構える。
ただそれだけの行為に、何か威圧感を感じたのかドールがガタガタと震え、動きを止める。
 
「この二つの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間は、まさに歯車的砂嵐の小宇宙───!」
 
そして、左腕からは右回転の風が、右腕から左回転の風が放たれる───!!
 
 
「闘技・神砂嵐!!!」
 
 
その風は直線上のあらゆるものを破壊し、ドールを木端微塵のチリクズに変えた。
 
背後にいただけなのに、その風の余波をうけ、服がはためく。
まるで、台風の隣にいるようなその威圧感。
 
 
「さて、これで邪魔もいなくなった。 では、問おう─────」
 
 

「貴様が、俺のマスターだな?」
 
 
 
これは、とある運命(Fate)の特異点(EXTRA)。
 
総てを吹き飛ばす風の最強の英霊と共に戦った、一人の男の話だ。
 
 
 
「俺に、そも宝具など存在しない……しかしッ!!世界は我らを【柱の男】という群体として認めた!!」
 
「俺がここに召喚されたのは俺の意思であり…そもそもはカーズ様やエシディシ様が召喚される可能性さえあった。」
 
「故に! これは我ら全員が持つ宝具!!みよ、これこそが我が【柱の男】の宝具……」
 
 
 
 
 
「【総てを究めし極限生物(アルティメットシイング)】!!」
 
 
 
  
 
 
「Fate/EXTRA Wind」
 
 
「我が生涯は、一人の男によって閉じられた。そして、その閉じた生命はマスターによって再び開かれた。」
 
 
 
「今分かった。 俺の今までは。 死んでからの今までも……」
 
 
「貴方と会うためにあったのだ。我が敬愛する、二人目の主よ。」
 
 

 
2013年04月23日(火) 23:00:13 Modified by ID:cZGB6wOXnA




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