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1-229

気づいた時には、体がすっかり縮んでいた。
「どォォ〜〜よ、子供に戻っちまえば手も足も出ねェだろ―――ッ!」
影。やはり変な動きをする影が危険だった。
あれが「スタンド」という能力の姿なのだろう。道理で、線が見えたわけだ。
「ウシシシ……『遠野志貴』一番危ないって注意されてたけどよォ〜〜、大したことなかったよなァ〜〜?」
飛び下がって影から出たが、少し長く能力を受け続けた。
『それ以前』に戻ってしまった目は、もう何の線も映さない。
変な髪型の男が、懐から手斧を取り出して、俺に向けた。
こちらは子供。七夜の短刀も、子供が振り回すには少し大きすぎる。第一、斧を受け止められないだろう。
――――ああ、でも、魔眼なんか必要なかった。
「俺って自分より弱い奴をイジメるのがだい好きでよォ〜〜、」
体はすっかり縮んでいる。でも、驚くほど思考はクリア。
「自分でも変態だと思ってるけどよ、自分が変態だって言ってる奴は変態じゃないんだってなァ――!」
身長も、魔眼も、短刀も、そんな物がなくたって―――

斧が来る。
でもそれは、憐れを催すほど遅かった。
斧をすり抜け、前につんのめった男の頭目掛けて飛び上がり、空中で逆立ちの姿勢で男の首に手をかけて―――

極死・七―――――――――

―――――――――失敗した。

ごき、と音を立てて男の首があらぬ方向へ回った。
それだけ。
軽く着地した俺の後ろで、首を折られた男が仰向けに倒れる。
父さんや祖父さんなら、きっと首をねじ切るぐらいわけなかった。
「しかし、どうにも下手だね。まだまだ」
嘆息する俺の目の前で、男の死体が徐々に「線」の数を増やしていった。


きのこの文難しいね(・ω・)
2009年02月06日(金) 22:51:48 Modified by geekman




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