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「おのれ――――おのれ、おのれおのれおのれおのれおのれ……!!! 貴様風情に、よもや我(オレ)の剣を使うことになろうとは……
!」
 ギルガメッシュの腕が動く。
 その背後に現れた剣の柄は、ただ一つこの世界に存在しないあの魔剣――――!
「させるか――――!」
「がっ――――!?」
 走る双剣。
 咄嗟にたぐり寄せた干将莫耶は、剣を掴もうとしたヤツの腕を切断する――――!
「な――――」
 剣戟が止まる。
 片腕を失い、愛剣さえ取り落としたヤツは完全に無防備だった。
「は、あ――――!」
 思考より先に体が動く。
 勝利を確信した手足は、なお鋭く英雄王へと踏み込み、その体を両断する――――!
「―――――――っ」
 跳び退く体。
 渾身の双剣を紙一重で躱し、ギルガメッシュは更に後退する。
「く―――今はおまえが強い……!」
 この場での敗北を認め、ギルガメッシュは離脱する。
「逃が――――」
 させない。
 冷静に戻られては負ける。勝負はここで、この熱が冷めないうちに付けなくては――――!
「すかってんだ、このヤロウ――――!」


「う、うう……」

「!?」

「う〜〜ううう、あんまりだ… HEEEEYYYY ァァあァんまりだァァアァ」

「な…なんだ? いったい? な…泣いている。
 血管ピクピクで怒ってくると思いきや…このギルガメッシュって野郎…予想外!
 き…気持ち悪いぜ、ダダッ子のように泣きわめいてやがる」
 
「AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHHH!!
 おおおおおおれェェェェェのォォォォォうでェェェェェがァァァァァ〜〜〜〜!!」

「ゴ…ゴクリ。
 怒るより、ぎゃ…逆に不気味なものがあるぜ。早いとことどめを刺そう!!」

 ピタリ

「うっ!?」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「フ―――、スッとしたぜ。
 我(オレ)は言峰やランサーに比べるとチと荒っぽい性格でな〜〜〜〜〜。
 激昂してトチ狂いそうになると、泣きわめいて頭を冷静にすることにしているのだ」


 それで、勝負は決した。
 冷静さを取り戻した英雄王に一介の魔術師など敵ではなかった。
 この世界をも“切り裂く”乖離剣の剣風を受けながら、俺は遠坂とセイバー、それに慎二の無事を祈るだけだった。


 DEAD END
 タイガー道場に行きますか? YES NO
2010年01月31日(日) 20:51:13 Modified by ID:R6uFn75b7w




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