836 :811:2010/07/07(水) 23:14:25 0
>>811ですが自重できずにお泊り嘉村ロア書いてしまいました
11スレ目>>796さんの作品ですが、匂わせてる程度です
勝手にネタとして使用してしまい申し訳ありません

URL:ttp://www1.axfc.net/uploader/File/so/47073
pass:mugen
タイトル:湯煙慕情
ネタ元・設定:主l人l公l連l合lVlSlボlスl連l合lラlンlセlレlバlトlル(二人の絡み多分初出)
       11スレ目>>796さんの作品リスペクト
性描写の有無:R−18
内容:本番あり。ただし筆者の実力不足によりがっかりクオリティ。
   ロアさんがやや純情というか照れ屋というかそんな感じ。




タイトル:湯煙慕情
pass:mugen
カップリング:カムラナート×ロア
ネタ元・設定:主l人l公l連l合lVlSlボlスl連l合lラlンlセlレlバlトlル(二人の絡み多分初出)
       11スレ目>>796さんの作品リスペクト
精描写の有無:R−18
内容:本番あり。ただし筆者の実力不足によりがっかりクオリティ。
   ロアさんがやや純情というか照れ屋というかそんな感じ。

以上をご了承ください。









 広々とした湯船。景色は絶景。乳白色の湯はやや熱めだが心地良い。おまけに貸し切り。
そんな文句の付け所がない露天風呂の端っこで、ロアは膝を抱えていた。
「はぁ……」
 顔を半ば湯に沈めてため息をつけば、ぶくぶくと泡が立つ。
けして、この温泉に、ホテルに不満があってのことではない。
ただ単に、自らの心の整理がつかないが故の行動である。
「……風呂から上がったら、どんな顔すりゃいいんだ……」
 とある事情から手に入れた超高級ホテルのペアチケット。
誘う相手も居ないから、と意中の相手とその兄で行くようにと渡せば、
どうせなら自分を誘えと言われて、二人きりで、お泊り。
「うぁあ……」
 赤く染まった顔をごまかすように、ばしゃん、と顔を湯に浸ける。
豪勢な食事に舌鼓を打ってる間も、その一挙一動から目が離せなかった。
生まれ育ちは王族、数十年に渡って為政者としての地位に居たため、食事のマナーは完璧。
見惚れている自分に訝しげな視線を向けた彼が、
紅潮した頬に気づいていませんように、と祈るしかなかった。
 部屋に戻ってから差し向かいでワインを飲む時も、グラスを持つ指先だとか、
口をつけた部分に残った唇紋だとかを、自然と凝視してしまっていた。
自分のあからさますぎる行動に気づかれては拙い、と逃げるようにして、
ロアは今、一人で風呂に浸かっているのである。
「意識し過ぎだろ、俺……」
 彼のことを好きだ、という感情に間違いは無いのだが、それでも普段接しているときは
もう少し節度のある行動をしている、と思う。
やはり、二人きりでお泊り、という状況が悪いのだろうか、と考えて、
さらに意識してしまって、うー、と呻きながら顔をのけぞらせる。
長い黒髪が、ゆらゆらと水面に広がる。横眼で見て、海藻のようだとぼんやり考えた。
思考の渦に囚われていた彼は、脱衣所に人の気配があることに、気付けなかった。
「入るぞ」
「わっぷ」
 からり、と軽い音を立ててガラスの引き戸が開かれ、呼びかけられた途端、
驚きのあまり、ずるり、と体勢がズレて湯に沈む。
「……何をやってるんだ」
「そ、それはこっちの台詞だ!」
「一人で飲んで居てもつまらんのでな」
 湯船の近くへ引き寄せた腰掛け台にワインクーラーを置きながら、
ロアの意中の相手、カムラナートは事もなげに答えた。
ざぶりと湯に体を半分程沈めた彼は、赤ワインをグラスに注ぎロアへと差し出す。
「ほら」
 注がれた酒を断る訳にもいかない。仕方なくそちらへ視線を向けてグラスを受け取る。
ほんのりと頬が赤いのは、どうやら既にほろ酔い状態だかららしい。
いつもとは違うにこやかな微笑みに、どきり、とロアの心臓が跳ねた。
「良い眺めだな」
 自らもグラスに口を付けながら、カムラナートは夜空を見上げている。
「あ、ああ」
「月身酒というのも、悪くは無い」
「そう、だな」
 適当な相槌しか、打てない。視線が、カムラナートから外せない。
一糸まとわぬ姿の惚れた相手が、ほんの少し手を伸ばせば届く範囲に居る。
それを強く意識してしまう。誤魔化すように、ぐいぐいとワインを呷っていく。
「ほお、中々良い飲みっぷりだな」
 浮かべる笑みと、しっとり濡れている金髪の取り合わせが、目に毒だ、と
ロアは内心で舌打ちする。早鐘を打ち続ける心臓の音が、
どうか相手に聞こえていませんように、と祈らざるを得なかった。


「うぅ……」
 しばらく後。ロアは酒を飲んで誤魔化そうとした少し前の自分を殴りたいと思った。
羞恥と興奮と温泉と酒のせいで、血行がマズい感じによくなっている。
熱が全身に回り、特に頭と下半身に集中して、頭がぼうっとしてしまう。
高層階で、なおかつ夜の野外なので外気温それなりに涼しいはずなのだが、
彼の体から熱を奪うまでには至らない。
上がってしまいたいが、すぐ隣にカムラナートが居る状況だ。
彼の前に、少し固さを持ち始めた下半身を晒すわけにはいかない。
湯が濁っているせいで、今は気づかれていないが、上がる時には気づかれてしまうだろう。
そんな醜態を晒すことだけは、断固として避けたかった。
「……な、なあ、まだ上がらないのか」
「ん? ああ。もう少しゆったりさせてもらう」
 せめて彼が先に上がってくれれば、と思ったが、それもなさそうだ。
ああ、まずい、とロアが感じた瞬間には、彼の全身から力が抜けていた。
背にしていた縁から湯の中へ滑り落ちる。
「っ、おい、どうした!」
 カムラナートは、慌ててロアを引き揚げる。くったりと脱力し、呼吸が荒い。
触れてみれば、体温が吸血鬼にあるまじき高さのようである。
「まったく、のぼせたなら早く上がればいいものを……」
「や……」
 そのまま抱えて湯船から上がろうとすれば、力の入らぬ手で抵抗された。
何をやってるんだ、と眉を顰めた彼は、視線の端にソレを捉え、
一瞬だけ驚き、ついで意地の悪そうな笑みを浮かべた。
「……成程、見られたくなかったのだな?」
 耳元でそう囁けば、ただでさえ火照った顔が、ますます紅潮する。
「とりあえず、上がるぞ」
 息も絶え絶えで抵抗できない彼を横抱きに抱えて、脱衣場へと向かう。
竹製の長椅子の上に寝かせると、扇風機のスイッチを入れ彼の体を冷やす。
手触りのよいタオルで、手際よく全身を拭きあげる。
その手が、わき腹や二の腕など普段滅多に触れられない場所に触れるたびに、
ぞくぞくと震える自らの体の浅ましさに、ロアは、いっそ消えてしまいたかった。
「……っあ」
 タオルを籠に入れたカムラナートがの未だしっとりしているの指先が、
ロアの胸を撫で、色づいた尖りに触れる。
それだけでそこがぷっくりと膨らんでしまう事実に、今すぐ灰になりたかった。
「や、めろ。何、して」
「それは、私の台詞じゃないのか?」
 ずい、と顔を寄せられて、未だ落ち着かない心臓が殊更高く鳴る。
「貴様、今日ここに来てからずっと様子がおかしかったよな?」
「う……」
 気づかれていた。じわり、と目尻に涙が浮かぶ。
「ずっと、私を見ていたよな?」
「そ、れは」
 視線を逸らし、言葉を探すが頭が回らない。羞恥と熱がぐるぐると渦を巻いて、
ロクな思考が出来ない。体にかかる金の髪の感覚を、追いかけてしまう。
「その結果が、これなんだろう?」
 右手は、膨らんだ胸の尖りを押しつぶし、左手は、未だ硬度を保つ熱源を弄ぶ。
「う、あ、や、や、だ」
 いやいやと首を振るが、火照ったままの体はまだ動いてくれない。
それどころか、彼の手のせいでさらに熱が上がる。
「こういうことを、したかったのだろう?」
 問いかけと共に吐き出された吐息には、強い酒精が残っていて、頭がくらくらする。
「ひっ、ひっ」
 喉が引きつり、つま先までじわじわと力が籠る。弄ぶ指先に、とろりと蜜が絡み出す。
「そろそろ、限界だろう? ……どうする、やめるか?」
 問いかけに、真っ赤な目を涙で潤ませながら、震える声で答えた。
「せめて、その、ベッド、で……頼む」
 その答えに、カムラナートは満足げな笑みを見せて、三度彼を抱きかかえた。

「はっ、ふ」
 ベッドにロアを降ろすと、足の間に体を置く。
唇を重ねようと体を前倒しにした彼を力の入らぬ両手でロアは押し留めた。
「っ、ちょっ、と、ま、待ってくれ」
「どうした? 今更怖気づいたか」
「ま、まだ……、大事な、こと、言ってない」
「何?」
 首を傾げるカムラナートの、青い瞳を滲む視界の中にどうにか捉えて、
震える唇を叱咤して、ロアは言葉を紡いだ。
「す、っ、好き、だ、カムラナート」
「……知っていた」
「あ、あんたは、どう、なんだよ」
「……安心しろ」
 片手で乱れた黒髪をかきあげ、ちゅっ、と額にキスを落とす。
「私もだ。でなければ、私を誘え、などと言うものか」
「よ、かった」
 安堵に、また目尻から零れてくる涙を、カムラナートの舌が舐めとる。
舌はゆっくりと彼の頬を舐め上げて、唇に触れ、中へと入り込む。
「んぅ」
 歯列を割り、上顎や歯茎を舐められれば、得も言われぬ感覚が背中を這いあがる。
密着した体に挟まれた陰茎がふるりと震えるのが判る。
カムラナートも興奮しているのだと思うと、嬉しいやら恥ずかしいやらで、
ようやく冷め始めた体がまた熱くなっていく。
 舌を絡ませて、どちらのものとも分からない唾液を必死に飲み込む。
ぐちゅりという水音が、興奮を煽る。
「ぷはっ」
「ふ、はぁ」
 酸素を求めて口を離せば、二人の唇の間を銀糸が繋ぎ、なんとも卑猥だった。
「随分と濡れているではないか。そんなに興奮したのか」
 ロアの陰茎へ手を伸ばして、溢れだす蜜を掬いながらカムラナートは揶揄する。
「当たり前、だろう。……惚れた奴と、ヤるんだぞ」
 スネたようにふいと顔をずらすその仕草に、愛しさが募り、腰の奥が疼く。
濡れた指先をロアの窄まりへと伸ばし、他人が触れたこともないような場所を、
とんとん、と突いてやればびくり、と体が跳ねた。
「くぅ……」
 耐えるような声。普段の何処かひねたような声とは違う、甘い声。
ゆっくりと指先を押し込めていけば、縋るようにして肩に手が伸ばされる。
「ほら、入った」
「う、あ」
「この辺りに、悦い場所があると聞いたが?」
 探るようにぐりぐりと掻き回す。他よりやや膨らんだ一点に触れた途端、
きゅう、と指先が締め付けられた。目的の場所に当たったらしい。
「ああ、コレか」
 指を曲げ、ぐい、と強く押してやれば、背中に僅かな痛みが走る。
どうやら、耐えきれずに爪を立てたらしい。はっ、はっ、と段々息が荒くなっていく。
その呼吸に、カムラナートも煽られる。性急に、指を二本、三本と増やし、丁寧に解す。
ローションでも用意しておけばよかったか、と思ったが、
流石にここまで進むとは思わなかったのでそこまで準備はしていなかった。
「か、カムラ、ナートっ」
 白い肌を全身くまなく赤に染めたロアが、荒い息の下から名前を呼ぶ。
その呼びかけが、先を強請っているのだと感じて、カムラナートは笑みを浮かべた。
「もの欲しそうな声だな。良いだろう、くれてやる」
指を引き抜くと、十分に解れたそこに、自らを宛がい、一息に、奥まで刺し貫く。
「ふ、あ、ああああああっ?!」
 猛るソレが、前立腺を勢いよく掠め、奥へと到達した瞬間、
限界まで高められた熱が暴発し、白濁が二人の腹筋を汚した。
ロアは甲高い声を上げて、背を大きく弓なりに反らした。
ぴん、と張ったつま先が、ぴくぴくと震える。
「……何だ、もう、か」
 単純に驚いた、というように目を丸くするカムラナート。
後ろへの刺激で達してしまったことに驚きを隠せないのは、ロアも同じだが、
それよりも羞恥が先立ってしまう。何も言えずに、酸素不足の金魚のように、
ぱくぱくと口を開閉させるばかりだ。
 そんな姿に、ずぐり、とロアの体内で脈打つカムラナート自身が反応する。
ゆっくりと抽送を始めれば、とろん、とロアの表情が溶ける。
「ま、て、イった、ばかり、で。あ、はぁ、あっ、あっ」
 ぎりぎりまで引き抜き、体内の動きを味わうように、ゆっくりと奥へ差し込む。
それを何度も何度も繰り返せば、どの辺りが悦い場所か、
ロアの表情から察することができるようになる。
重点的にその場所を刺激すれば、びくびくと体を震わせる。
 先程精を吐き出したばかりの陰茎は、また硬度を取り戻す。
「貴様はひねくれているのに、体は、素直だな」
「はっ、あっ、か、カムラナート、カムラナートぉ」
 顔を上げて、潤んだ瞳と掠れ始めた声でキスをねだる唇を舐め上げれば、
それでは足りない、というように口内に舌を迎えいれる。
歯を立てないように気遣いながら、舌を味わわんとするその痴態に、
カムラナートもそろそろ限界が近づいていた。
 速度を速め、がつがつと貪るような動きに変えると、ロアもそれを察したらしい。
投げ出していた足を、カムラナートの腰に絡めて、強く引き寄せる。
「っ、あ」
「あ、あああああっ」
 体内に熱が吐き出されたのを感じるのとほぼ同時にロアは再び吐精し、
全身を襲う快楽の波と心地よい気だるさに身を任せ、そのまま意識を手放す。
 目を閉じる直前に、優しく髪を撫でるカムラナートの指先を感じた。
ロアは、惚れた相手と結ばれた今この瞬間、この上なく、幸せだった。



END

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