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なのはの優先順位

621 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 20:35:31 ID:SIv8+t/k
いつものようにヴィヴィオを寝かしつけた後、わたしとなのはは居間に戻りテレビを見ていた。
今日は仕事も残っていないし、就寝時間までゆっくりなのはと過ごせるのだ。

『お気の毒ですが・・お子さんか、奥様どちらかしか助けることは出来ません』

画面の中ではドラマのクライマックスなのか、医者と思われる男性に主人公が選択を迫られている。
産まれてくる子供を選ぶか、それとも妻を選ぶか・・・酷い選択肢だと思う。
しかし、わたしは不謹慎かもしれないが
それを見て、少しだけいけないことを思い付いていた。

「ねぇ、なのは。もしなのはが、わたしとヴィヴィオのどちらかしか助けられない状況になったとしたら・・・どっちを助ける?」

意地悪な質問だとわかっている。
きっとなのはは悩んで悩んで・・・結局はどちらも選べないと言ってくれるだろう。
二人とも変えられないくらい大事だと言ってほしい。
わたしはそんな風に思っていたのだ。

「ヴィヴィオを助けるよ」

しかし、わたしの予想に反してなのははあっさりと答えを言ってのけた。
それも・・・わたしが望んでいなかった答えを。

「そ、そっか・・・それなら、わたしとヴィータなら?」

娘の方が大事と言われて少し悲しかった。
でも、そんな素振りは見せずに質問を続ける。

「ヴィータちゃんだよ」

でも、なのはの口から出た答えは・・・またもやわたしの望まないもので・・・

624 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 21:09:29 ID:SIv8+t/k
悲しさを通り越して、少しだけ意地になる。

「わたしとはやてなら?」
「はやてちゃんだよ」

なのはは、こちらを見もしないで即答する。

「・・・わたしとスバルなら?」

「わたしとティアナなら?」

「わたしとキャロなら?」

「わたしと・・・」

しかし、その質問でも全てなのははわたし以外の名を答えた。

悲しくなる。
わたしはただ、わたしの事を大事だと言って欲しかっただけなのに
なのはの唇はわたし以外の名前だけを紡ぐ。
「それなら・・・それなら・・・わたしと、ユーノなら」
その質問に流石に異変を感じ取ったのか、なのはドラマを見るのをやめ
わたしへと視線を向ける。

「フェイトちゃん。さっきから・・・いきなりどうしたの?」
「いいから・・答えてよ、なのは」

なのははわたしの眼を見つめてきた。
でも、わたしにはなのはの表情から考えを読み取ることなど出来はしない。

「わたしは、フェイトちゃんとユーノ君のどちらかしか助けられないことになったら
ユーノ君を助けるよ」

625 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 21:39:32 ID:SIv8+t/k
限界だった。

その言葉に、わたしは胸を抉られるような痛みを感じる。
息が出来ない。
涙が溢れる。
それでもわたしは、必死に言葉を返した。

「なのはは・・・わたしより、他の人の方が大事なの?」
「違うよ、そんなこと・・・」
「違わないよ!」

なのはの言葉を遮り、怒鳴り付ける。
言い訳なんて聞きたくなかった。

「それならなんで・・・わたしを選んでくれないの?
わたしが大事なら・・・わたしの事を選んでよ
一番じゃなくても良いから・・・ヴィヴィオの次でもいいから・・・」

最後の方は、もう上手く言葉にならなかった。
わたしから振った話だと言うのに、何もなのはのせいじゃないのに
わたしはなのはに、抑えきれない激情を言葉に変えてぶつける。

しかし・・・なのはは顔色の一つすら変えなかった。
それどころか、逆にわたしに向かって身体を寄せてくる。

「わたしは、大事じゃない人に・・・こんなことしたりしないよ」
そしてその言葉と一緒に、なのはの唇はわたしの唇へ重ねられた。
わたしの酷い言葉を封じるように、傷ついた心を癒すように
なのはの熱が、想いがわたしに流れ込んでくる。

626 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 22:19:16 ID:SIv8+t/k

「フェイトちゃん・・・少しは落ち着けた?」
なのははしばらくしてから、そっと唇を離す。
わたしは黙ったまま首を縦に振った。
それを確認すると、わたしの瞳を見つめたままなのはは言葉を続ける。

「わたしは、わたしの力の及ぶ範囲で二人のどちらかしか助けられないような事態になったら
迷わずフェイトちゃん以外の人を選ぶよ。
でも、それはフェイトちゃんの事が大事じゃないとかそう言うことじゃないの。
フェイトちゃんなら、わたしが助けなくてもきっと何とかしてくれる。
そう信じてるから、わたしは迷わずに他の人を助けに行けるんだよ」

なのはの笑顔。
それはわたしが初めて目にした時から、かけらも変わらない。

不安な気持ちも、悲しい心も、それひとつで消し飛んでしまった。

「でも、もし・・・質問が違ったら
助けないことで、どちらかを失うことになるのなら
わたしは迷わずにフェイトちゃんを選ぶよ。
だって、わたしにとってフェイトちゃんは誰にも変えられないくらい・・・大切な人なんだから」
なのははそう言うと、わたしの身体を抱き締める。
強く、痛いくらいに。
でも、わたしは・・・その言葉が本当に嬉しいはずなのに
それに大きな違和感を感じていた。

627 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/03(土) 23:25:43 ID:SIv8+t/k
わたしはなのはの手を外すと、その腕の中から逃れた。

「なのは、それは違うよ。 わたしとヴィヴィオなら、なのははわたしを選んじゃ駄目なんだ」

その言葉に、なのはは信じられないと言う顔をする。
でもわたしは、それを気にしないで言葉を続けた。

「だってわたしは、なのはがどうしようもないと思う時でも、失うと思ってしまうような時でも
きっと何とかして、帰ってくるんだから。
何時だって・・・どんな時だって、わたしの居場所に
なのはの・・・隣に」
ヴィヴィオだって、なのはにとって代わりのいない大切な人。
わたしには幼いヴィヴィオには無い力がある。
だから、わたしはなのはが信じてくれるように戦おう
例えそれが、あらがえない運命であったとしても

「・・・フェイトちゃん、それじゃ質問の前提がずれちゃうよ・・・」

そう答えを返しながらも、なのはの顔はまた先程のような笑顔を取り戻していた。

「前提なんて、いつものなのはだったら力ずくで吹き飛ばしちゃうじゃない」

そう、わたしを縛り付けていた鎖も、はやて逹を苦しめた闇も、ヴィヴィオを取り巻く運命さえも

もう存在を忘れかけていたテレビの画面がわずかに目に入る。
ドラマの中では、顔に傷のある天才外科医が奥さんと子供を救っていた。

前提なんて・・・何の意味もない。
必要なのは、理不尽な選択肢を選ばなければいけない時に、それと戦えるかどうか
そして、その事を信じてくれる人がいるのなら・・・きっと、道は開ける。
そう、なのはがわたしを信じてくれるなら
いつだって・・・物語はハッピーエンドで終わるのだ。

629 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/04(日) 05:06:20 ID:oxF8CjHM


「それで、上手くお話はまとまったんだけど・・・そもそもこんなになった原因はなんだったのかな? ねぇ、フェイトちゃん・・・」

折角良い話に纏められたというのに、なのはは終わったと同時に思い出したように話をほじくりかえす。

「え・・・えぇと、なのはが連れない言葉を返したのが原因だったような・・・」

なのはの言葉が少し冷たい。
わたしはたじたじになりながらも、慌てて言葉を返した。

「違うよね・・・そもそもは、フェイトちゃんが普通なら答えに困るような話題を振ってきたのが原因だよ」
「・・・・ご、ごめんなさい」

なのはの纏う空気に、言い訳は無駄だと悟る。
わたしは素直に謝った。

「おしおき、しないといけないよね?」
「え、えと・・・お手柔らかに、ね?」

なのははわたしの言うことが聞こえてるのかいないのか、わたしの肩に手を伸ばすとそのままソファーに押し倒す。

「フェイトちゃんは、ヴィヴィオの寝てる横でするのと、お尻でされるの・・・どっちがいい?」

わたしに選択の余地は、無い。
でも、理不尽な選択肢とは戦うと決めたんだから
最後まで抗おう。

「な、なのは。今日は・・・んンっ」
最後まで言わせずに、なのははわたしの口に蓋をする。
回るはずだった舌も、直ぐ様絡め取られた。

630 名前:なのはの優先順位 ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/04(日) 05:48:24 ID:oxF8CjHM
やっぱり、なのははズルい

自分で聞いてきたのに、その前提をすっとばして答えも聞かずに始めるんだもん

でも、これも信じてるってことなのかな

わたしなら、なのはがしたい事・・・全てを受け入れてくれるって・・・

「いいよ、なのは。なのはがしたいのなら、それで」

だから、わたしも信じよう
なのはを

なのはの、選択を・・・



「・・・フェイトちゃん、なんでそんな前屈みなん?」
翌朝、乱れた衣服は洗濯してすぐにわたしたちは出勤した。
「え、えぇと・・・ちょっと腰が・・・」
曖昧に濁した答えを返す。
はやては、何だか若いのにお婆ちゃんみたいやね、とか笑ってたけど
わたしは特に反論はしなかった。

だって本当の事なんて言えないし・・・

わたしが考慮していなかったこと
それは、なのはは何時だって全力全開だということ
「うぅ・・・まだ後ろがヒリヒリする」
朝まで散々弄られた後ろの穴は、薬を塗ってもまだ炎症が収まってていなかった。

でも、これもまたなのはの愛の証・・・だよね?

631 名前: ◆34IETlJpS6 [sage] 投稿日:2007/11/04(日) 06:04:16 ID:oxF8CjHM
何て言うか・・・微妙な話になりましたorz

これも全ては三洋のせい(八つ当たり
慣れるまでちょっと筆が重くなっちゃいますが
とりあえずはまた、前みたいに書いていけそうです


>>628
寒いとたまに布団の魔力に負けます
2007年11月05日(月) 23:09:50 Modified by nanohayuri




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