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君さえいれば 中編・後編

857 名前: 1/9 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 10:40:37 ID:w+8jWSdD

  君さえいれば・中編

 しばらく唇を重ねてから私たちはゆっくりと顔を離しました。
 そしてお互いの瞳を見つめあいました。
 それから私はなのはに顔を近づけていき、もう少しで唇が触れ合うというところで──
「ダ〜メ♪」
 彼女の人差し指によって阻まれてしまいました。
 私は「なのはのいじわる」と頬を膨らませて彼女を睨むようにして見つめました。
 するとなのはは「そんな可愛い顔してもダメなの」そう言ってもう片方の人差し指で私のおでこにデコピンをしてから──
「……なのはは逃げないから、安心して良いよ。それに──」
「するならベッドの上が良いなぁ」耳元でそう囁きました。
 私はその一言で自分の頬が真っ赤になるのがわかりました。
 なのはは私の反応を見ると口元を楽しそうに歪ませてから──
「にゅふふ♪ フェイトちゃん、顔真っ赤だけど……どうしたのかなぁ?」
 そう言ってなのはは私の耳を食みました。
 私は身震いを起こしながら必死になってなのはに抗議しました。
「ダメ、なのは……今日は私の……番……」
「そうだね……でも、フェイトちゃんの番が来るのは夜からだから。それまではずっとなのはの番なの♪」
「そんなぁ……横暴だよ、なのは」
「そうだよ、なのはは横暴なの。フェイトちゃんに対しては特に横暴になるの。だってなのはは──」
「フェイトちゃんが大好きだから♪」そう言ってなのはは私の耳の溝に舌を這わせました。
 私は荒い呼吸を繰り返しながら「ダメ……なのはダメだよぉ」なのはを止めようとしました。
 すると──
「……仕方ないなぁ〜、フェイトちゃんがそこまで言うなら止めてあげるの♪」
 なのはは私の耳を解放してくれました。 私はホッと一息をつきました。
 ようやく難から逃れることができたと思ったのです。
 ……そう思ったのですが、それはどうやら些か早かったようです。
 なぜなら次の瞬間なのはが「でも」と言いながら私の耳に息を吹きかけたのです。
 不意打ち気味なその行為に私は体をビクと震わせてしまいました。
 するとなのはは──
「……フェイトちゃんの耳、なのはの唾液で濡れちゃっているから乾くまでなのはが息を吹きかけてあげるね♪」
 そう言って私の耳に息を吹きかけ続けました。
 その間私はずっと体を襲う刺激に耐え続けました。
 
 やがて耳が完全に乾くとなのはは「終わりなの♪」と言ってようやく息を吹きかけるのを止めてくれました。私はぼんやりとしながら彼女の言葉を聞いていました。するとなのはは「にゅふふ」と笑ってから──
「それじゃあ、お部屋に行こう。……カバンを置きに」
 なのはは私の手を握ると私をひきいて部屋へと向かうのでした……。




858 名前: 2/9 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 10:48:36 ID:w+8jWSdD

私はなのはに連れられてカバンを部屋に置きに行きました。
 そして、部屋にカバンを置くと私は「なのは……」目の前にいる最愛の人の名前を口にしながら彼女を抱き締めました。
 それから私の腕でなのはを拘束すると私はそのままベッドへと倒れこみました。
「……ごめん、なのは。私ガマンできな──へぶっ!」
 なのはをベッドに沈み込ませ、私はそのまま顔を近づけました。
 が、瞬時になのはのチョップが私の頭にクリーンヒットしました。
 私は「うぅ〜」と唸りつつ頭を擦りました。すると──
「……さっき言ったよね? フェイトちゃんの番が来るのは夜からで、それまではずっとなのはの番なのって言ったのに、フェイトちゃん聞いていなかったの?」
 なのはは頬を膨らませながら私を一睨みするのです。
 が、今それをやられてもあまり怖くありません。
 むしろ、可愛いです。
 なので私は「ううん、聞いていたよ」なのはの瞳を見つめながら頬を撫でます。そして──
「でもね、なのはがいけないんだよ? なのはが私の理性を壊しちゃうから。だからお仕──あぅっ!」
 今度こそはと思いながら再び唇を近づけたのですが、なのはがさっきと同じ場所にチョップを下ろしたのです。
 そのために、私はさっきと同じように唸りながら頭を擦ると「ひどいよ、なのは」そう言ってなのはを睨みました。
 するとなのはが底冷えするくらいに低い声で「フェイトちゃん……」私を呼ぶのです。
 私は条件反射で体を丸めながら恐る恐る「なに? なのは」尋ねました。すると──
「……次、いけないことをしたら朝までお仕置きなの」
 そう言ってなのはは素敵な笑顔を向けてくれました。
 私はその笑顔を見てすぐに頷きました。
 するとなのはは「フェイトちゃんは良い子なの♪」そう言って頭を撫でてくれました。
 その後、私たちはいつものようにお話をして過ごしました。
 そしてふと時計に視線を送ると時計の針はいつのまにか五時を指していました。
「けっこう話をしていたんだ……そろそろご飯の用意をした方が良いかな?」
「そうだね、じゃあなのはがご飯作るね」
「え? なのはご飯作れるの?」
「作れるよ! ……まだ、チャーハンくらいしか作れないけど……だけど、ご飯を作るのは奥さんの役目なの! だから、待っていてね。あ・な・た♪」
 私の頬にキスをしてからなのはは部屋を出て行きました。
 私は呆然としながらなのはの唇の感触が残る頬を触れていました。
 しばらくして美味しそうな匂いが漂い始めました。
 私はその匂いに誘われるようにリビングへと向かいました。




859 名前: 3/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 10:49:29 ID:w+8jWSdD

 「〜♪」
 リビングの奥にあるキッチンではエプロンを着たなのはが何かの歌を口ずさみながらフライパンをふるっていた。
 どうやら料理をすることに夢中になっているからか私がリビングに出てきたことに気付いていないようです。
 ……なぜか心が騒ぎました。気付けば私は
「なのは」
 彼女に声をかけました。私が声をかけるとなのはは「ふぇ?」と振り返りました。
 そしてすぐに申し訳なそうな表情を浮かべて──
「ごめんね、フェイトちゃん……まだ、ご飯できてないの。だから、もう少しだけ待っていて」
 そう言うとなのははすぐに料理に集中しました。
 するとまた心が騒ぎました。
 それと同時になのはの白い項が目に入りました。
 私は思わず喉を鳴らしました。
 ……見慣れているはずのそれ。
 だけど、何故か私は彼女の白い項に目を釘付けにされてしまった。
 そして気付けば私は後ろからなのはを抱き締めていました。

     ☆

 鼻腔をくすぐるなのはの香り。
 私はそれを胸いっぱいに吸い込む。
 その香りは私の理性を少しずつ剥ぎ取り、そして普段眠っている欲望を徐々に露にしていく。
「ふぇ、フェイトちゃん?」
 なのはの困惑する声が聞こえた。
 だけど私は無言で彼女の項に舌を伸ばすとそのまま舐めあげた。
 そして感じるなのはの味に私は心を奪われた。
「ふぇ、ふぇいとちゃん……ダメ……項はダメなの」
 そう言って耳を真っ赤にするなのは。
 私は彼女の制止を無視して項に舌を這わせ続けながら──
『ふふふ、美味しいよ、なのは』
 念話で彼女に語りかけると手をなのはの胸元へとスライドさせていく。
 そして胸元に辿り着くと私はなのはの膨らみに触れた。すると──
「ダメだよ、フェイトちゃん……ご飯食べたら……なのはを好きにして良いから……だから、今はダメなの」
 なのはは私の手を自らの膨らみから下ろそうとする。が、私はそれを──
『嫌。今すぐなのはを食べたい』
 そう言いながら私はなのはの項を舐め上げていった……。





860 名前: 4/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 10:54:48 ID:w+8jWSdD

私が項を舐め上げていくとなのはは体を小刻みに震わせた。
 そして体と同じように声を震わせながら──
「……お願い、項は……止めて……」
 彼女はそう懇願した。が、私はそれを無視してなのはの項を舐め続ける。
 執拗といっても過言ではないほどに、ただ目の前の白い項に舌を這わせていく。
「……嫌なの……うなじは……舐めちゃ、いや……」
 なのはは泣き声とも嬌声とも思える声を上げながら私を止めようとする。
 そんななのはに私は──
『どうして嫌なのかな? 私は少しも嫌じゃないよ。むしろ、すごく美味しいなのはの項をもっと舐めたいんだ……なのになのははどうして嫌なんて嘘を言うのかな?』
「う、嘘なんて言ってないよ……ただ、なのはは……うなじ、弱いから……だから──ひゃあっ!?」
 私は彼女の言葉を遮るようになのはの項に口付ける。それからすぐに噛み付くように強く吸い付いた。
 その際なのはが大きく喘いだが無視した。しばらくしてからゆっくりと項から唇を離す。
 するとそこには赤い痕が残っていた。私はその痕にもう一度口づけてから──
「……嘘をつくなんてなのははいけない子だね。いけない子にはお仕置きが必要だよね?」
 そう言って私はなのはの耳に息を吹きかけました。するとなのはは──
「ちがうの……なのははいけない子じゃないの……いけない子はフェイトちゃんなの」
「ふぅん、どうして私なのかな? 教えてくれる?」
「だって……なのはさっき言ったもん……フェイトちゃんがなのはを好きにして良いのは夜からって。
 なのにフェイトちゃんは今なのはを食べようとしているもん。だから──」
「いけない子なのはフェイトちゃんなの!」そう言ってなのはは私の腕から逃れようとした。
 が、すぐに私は腕に力を込めてなのはを強く拘束する。そして彼女の耳へと舌を伸ばした。
 それから耳の溝を這うようにゆっくりと舌を動かした。するとなのはは「ひゃぅっ!」そう叫ぶと抵抗を止めた。
 そして再び声を震わせながら──
「ふぇ、ふぇいとちゃん……耳なんて舐めちゃだめだよぉ」
 項のときと同じように懇願した。私は一旦耳から舌を離して──
「……じゃあ、なのはのどこを舐めて良いの?」
 彼女の耳元でそう囁く。するとなのはは「どこもダメなの!」そう口にしてから──
「だって、今はフェイトちゃんの時間じゃないの! 今はなのはの時間なの! 
 だから、フェイトちゃんは時間が来るまでなのはに手を出しちゃダメなの!」
 なのはは一息に言い切った。なので私は彼女の耳元で「ふぅん」と囁いてから──
「それって、不公平じゃないかな? 私は時間が来るまでなのはを抱いちゃいけないなんて……不公平だよ、なのは」
 私は大きく口を開いてなのはの耳を食む。するとなのはは体をビクンと震わせる。私はなのはの反応を楽しみならコリコリと彼女の耳を食んでいく。
『不公平なのはそれだけじゃないよ。
 なのはは私の時間が来たらって言っていたけど、そもそも私の時間が来たのって今が初めてだよね? 
 ……なのはは半年も前に私の初めてを奪ったくせに。
 それなのに、なのははまだ私に待てって言うの? もう、これは不公平を通り越して横暴だよ、なのは』
「だって、それは……ふぇいとちゃんがいけないんじゃない。
 ……なのはは半年前に──フェイトちゃんの初めてを貰ったのと同じ日になのはの初めてをフェイトちゃんに捧げたかったのに。
 ……急にフェイトちゃんが気絶したから、だから──」
「いけないのはフェイトちゃんなの」呼吸を乱れさせながらなのははそう言った。そして、その一言で私の中でブチッという音を立てて何かが切れた。
 私はなのはをフローリングへとうつ伏せに押し倒した。
 それから彼女の制服のスカートを捲り上げ、飛び込んできたピンクのショーツを下ろしてすぐに彼女の大事な場所に──閉じられているそこに指を宛がったのだった……。




861 名前: 5/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 10:58:31 ID:w+8jWSdD

 指を宛がうとすぐになのはは私に顔を向けた。
 その表情は完全に恐怖に染まっていた。そして彼女は首を横に振りながら──
「嫌だよ、止めて、フェイトちゃん」
 すがるような瞳を私に向ける。だが、私はそれを一蹴した。
「嫌だ」
 そう言って私は宛がった指を彼女の中へと押し込んでいく。
 するとなのはの口から痛みに耐え兼ねた声が漏れ出した。そして彼女はこう言った。
「……お願い……せめて、ベッドに連れて行って……初めてはベッドじゃないと……嫌だよぉ」
 なのはは目の端に涙を溜めていた。それは痛みに耐えていたからなのか、それとも無理やり初めてを奪われることに対してなのか、私にはわからなかった。
 が、ただ一つわかっていたことがあった。それは──
「なのは」
 なのはの涙を見ても私はなんとも思わなかったということだった。
 そして私はなのはの瞳を見つめながら──
「ごちゃごちゃうるさいよ」
 そう言って指を最奥まで突き入れた。
 すると指先にぬるりとした血を感じた。同時になのはの蒼い瞳から大粒の涙が零れていた。
「……よ」
 するとなのはは弱々しい声で呟いた。が、あまりにも小さすぎて私には何を言っているのかわからなかった。
「なにを言っているのか聞こえないよ? なのは」
「ひどいよっ!」
 なのははひときわ大きな声で叫ぶとキッと私を睨みつけた。そしてゆっくりと言葉を紡いでいく。
「初めてだったのに……だから優しくして欲しかったのに……いっぱい愛して欲しかったのに……なのに、なのに、どうして……? どうして、こんなひどいことをするの……? フェイトちゃんはなのはを愛してくれていないの?」
「……愛しているよ。だから、したんだよ」
 私はなのはの頬を片方の手で撫でる。
 なのはは「え?」と一瞬呆気に取られた表情を浮かべた。そんななのはに私は──
「これはなのはへのお仕置きだよ」
「おし、おき……?」
「うん……私は君のもの……でもね? 同時に君は私のものでもあるんだよ。
 なのに、どうして私は私のものである君を好きにしてはいけないの? 
 君は君のものである私を好きにしているのに。
 ……これって不公平だよね、横暴だよね、なによりも思い上がりだよね。
 だから私は思い上がってしまった君へのお仕置きとして初めてを奪ったんだよ──」
「君が最も望まないやり方でね」なのはの耳元でそう囁くと私はなのはの中の指を動かし始めた。
 すると「待ってっ!」切羽詰った声をあげるなのは。そんな彼女をせせら笑うように私は──
「待つわけないでしょ?」
 そう言って指先を曲げて壁を擦り始めた。
 同時になのはの口から悲鳴が漏れ出す。が、私はそれを無視して彼女の中を刺激していく。
 少しの遠慮もなく壁に指を擦らせ続ける。……それは彼女が私にした行為。しかし、これは彼女のとは限りなく近くて、そして限りなく遠い行為。
 だって私の行為には「愛」がない。彼女を想う気持ちなど一切込められていない。
 ただ、彼女の体を貪るだけの荒んだセックス。……穴の空いたバケツに水を注ぐように永遠に満たされることのない空しいだけの行為。
 それを私は続けた。彼女の口から悲鳴ではなく、嬌声が漏れ出し、彼女が達するまで。淡々と続けたのだった……。


862 名前: 6/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 11:11:59 ID:w+8jWSdD

 なのはが達してすぐに私は耳元で囁いた。
「可愛かったよ……なのは」
 するとなのはは「っ!」急に体を反転させて私を睨んだ。そして──
 ──パシンッ!
 暗くなったリビングで乾いた音が響くのを私は他人事のように聞いていた。
 が、次の瞬間に頬を襲う痛みによって初めてその音が自分に向けられたものだと知った。
「……なの、は?」
 私はジンジンと痛みを発し続ける頬を手で押さえながら目の前にいる最愛の人を呼ぶ。
「…………」
 なのはは無言のまま私を睨む。肌蹴た制服の胸元を手で押さえつけ、深い蒼穹の瞳を涙で濡らしながら。そして彼女はゆっくりと口を開いた。
「どうして、こんなことをしたの?」
 声に明らかな怒りを孕みながら彼女は私を責めるような口調で続ける。
「……なのははフェイトちゃんを愛しているよ。だから、フェイトちゃんもなのはのことを愛してくれていると思っていたけど、それは違っていたんだね。……フェイトちゃんはなのはのことを愛してくれていなかったんだね」
「違うよ、私もなのはのことを愛して──」
「じゃあ! どうしてこんなことをしたの!? どうして止めてくれなかったの!? どうして……なのはを……無理やり抱いたの? 教えて……フェイトちゃん……っ!」
 そう言ってなのはは泣き崩れた。そんな彼女を見つめながら私は自分がしてしまった罪──なのはを無理やり抱いたことへの罪悪感を今更ながらに感じていた。
 だけど、いくら悔やんでも私のした罪は消えない。 だから許してほしいとは言えない。いや、言えない。今の私にはそれを言う資格がないから。
 でも、私はなのはに謝りたかった。許されなくても良い、そのときはこの罪を一生背負って生きていく。そう決意して私はなのはをそっと抱き締める。その体を震わせて泣く彼女を。優しく抱きとめた。そして──
「ごめんね……なのは」
 なのはの耳元で語りかけるように囁く。しかし、なのはは何も言ってはくれない。
「いまさらだってことは十分わかっているよ。でも、私は君に謝りたいんだ。だから──」
「ごめんね」私はそう言おうとした。が、その言葉は──
「謝らないでっ!」
 私の胸に顔を埋めながらなのはがそう叫んだことにより、消え去った。
「……そうだよね、いまさら謝られたって遅いよね」
 私は自嘲気味に言葉を紡ぐ。するとなのはは埋めていた顔を上げた。そしていまだに涙で濡れている蒼穹の瞳で私を見据えながら──
「……そうじゃないよ、フェイトちゃん」
「……じゃあ、どういうこと?」
 私はなのはの瞳を見つめながら尋ねる。すると──
「……フェイトちゃんに謝られたって意味がないからだよ」
「意味が……ない?」
「……うん、だって、フェイトちゃんに謝られても……なのはの初めては戻らないもん。なのに謝られてもただ空しいだけだよ……だから──」
「謝らないで」なのははそう言って再び私の胸に顔を埋める。私はなのはを強く抱きしめながら──
「……わかった。もう、このことについては謝らない」
「……うん」
「でも、せめてお詫びをさせてほしいんだ」
「お詫び?」
 そう言ってなのははもう一度顔を上げた。私はゆっくりと頷きながら──
「なのはを愛させてほしい」
「ふぇ?」
「さっきみたいに一方的じゃない、君への愛を込めてなのはを抱きたいんだ……もちろん──」
「なのはが嫌じゃなければ」なのはの瞳を見つめながら、そう口にした。すると──
「……痛くしない?」
「そうならないように優しくするよ」
「……ひどい事しない?」
「なのはが止めてって言ってくれればすぐに止めるよ」
「……いっぱい愛してくれる?」
「なのはが望むならいくらでも」
「……信じて良いの?」
「……じゃあ」
 そう言って私はなのはの唇と自分のそれを重ねる。そしてすぐに唇を離してから──
「これを証拠にしてくれる?」
 と囁く。するとなのはは頬をほんのりと赤く染め上げて──
「……ベッドに連れて行ってほしいの」
 そう呟いた。私は無言で頷くとなのはの膝裏に手を入れて彼女を抱きかかえる。そして──
「それじゃあ、お連れしますね。……お姫様」
 もう一度私はなのはの唇と重ね合わせたのだった……。





863 名前: 7/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 11:15:10 ID:w+8jWSdD

 なのはと唇を重ね合わせてから私は彼女を連れて自分の部屋へと向う。そして部屋のベッドの上になのはをそっと横たわせた。
「……フェイトちゃん」
 なのはは熱の篭った瞳で私を見上げる。その際、私の名前を消え入りそうな声で呟く。……その声色には恥かしさと期待が入り混じっているかのように思えた。
「なに? なのは……」
 私はなのはの頭の脇に片手を置いて覗き込むように彼女を見つめる。そしてもう片方の手で彼女の頬を撫でた。
 なのはを安心させるために力を込めずに優しく、ゆっくりと撫でていく。
「あの、ね……その……お願いがあるの」
「聞いてくれる?」そう言いながらなのはは頬をほんのりと赤く染めた。私はなのはを見つめながら頷く。
「……なのはのお願いならなんでも聞いてあげるよ……だから、恥かしがらずに言ってみて」
 そう言って私は撫でているのとは逆の頬に口付ける。なのはは「うにゅ〜」と俯いた。私はなのはの反応が微笑ましく思えた。だから彼女の耳元に口を寄せて──
「可愛いよ……なのは」
 そう囁く。するとなのはは「今のフェイトちゃん……」そう呟いてから──
「……おとぎ話の王子様みたいなの」
「王子様?」
「うん、王子様……すごく優しくて、とてもカッコ良いの。だから──」
「フェイトちゃんは王子様なの」と言ってから私に微笑みを向けてくれるなのは。私はなのはのその表情によって胸が高鳴った。そして気付けば私はなのはの唇に自分のそれを重ね合わせていた。
 初めのうち、なのはは驚きの表情を浮かべていた。が、すぐにそれを解くと私の首に腕を回して距離を詰めた。それから私はゆっくりと彼女の唇を割るとそのまま口内へと舌を忍ばせていく。
「んん……ふぇい、と……ちゃ……ぁ」
「……なのは……んっ……」
 やがて互いの舌が触れ合うと私たちはどちらからでもなく舌を絡ませ合う。ピチャピチャという水音を立てて舌を絡ませていった。しばらくしてから私たちはゆっくりと唇を離す。間に架かった銀の橋を見つめながら。すると──
「……ありがとう、フェイトちゃん」
 なのはははにかみながら笑った。私は「え?」と言って首を傾げた。するとなのはは私を抱き寄せ、耳元でこう囁いた。
「優しいキス……それがなのはのお願いだったの」
「そう……いきなりだったからか怒らせたかもって思っていたから……喜んでもらえて嬉しいよ」
「……当たり前だよ。だって大切な人と──一番好きな人とキスできたんだもん。これ以上に──」
「幸せなことなんてないよ」そう言ってなのははギュッと力を込めて私を抱き締めた。私はなのはの香りに包まれながら罪悪感を抱いていた。
 それはリビングでなのはを無理やり抱いたときのこと。あのとき私はなのはにキスをしなかった。……幸せを感じさせてあげられなかった。それが私に罪悪感という名の枷を抱かせた原因だった。
「……ごめんね、なのは……さっきキスしてあげられなくて……本当にごめ──んんっ!?」
 なのはは突然私の唇を奪う。そして舌で激しく私の口内を蹂躙すしながらお互いの位置を入れ替えた。それから名残惜しむようにゆっくりと唇を離すと──
「……謝らないでって、さっき言ったよね」
 頬を膨らませる。私は「でも」と言ってなのはを見上げた。するとなのはは人差し指を私の唇に塞ぐと──
「……なら、もう一つお願いを聞いてほしいの」
 そう言って人差し指をどける。それから私の頬をゆっくりと撫でながら──
「さっきしてくれなかった分の……優しいキスを今してほしいの」
「ダメ?」そう首を傾げるなのは。私はなのはの仕草を微笑ましく思いながらゆっくりと頷くと両手を広げ──
「……おいで。私のなのは」
「いくね、なのはのフェイトちゃん……」
 そうして私たちは唇を重ね合わせたのだった……。




864 名前: 8/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 11:18:11 ID:w+8jWSdD

 唇を重ねてから私たちはどちらからでもなくお互いの唇を舌で割った。
 それから互いの舌を絡めていく。こだまする水音に耳を傾けながら唾液を交換し合う。唾液を彼女の口内へと運ぶたびに私の胸は高揚した。
 ──もっとなのはと愛し合いたい
 そんな想いを抱きながら私はなのはと深く口付ける。息をすることさえもどかしくて私はなのはとの口付けに心を奪われた。
 もっと深く愛したい、もっと強くなのはを感じたい、それ以上にもっと彼女とのセックスに溺れたかった。
 そしてそれはなのはも一緒だった。彼女は私の手を取ると自らの胸元へと運び、膨らみにそっと触れさせる。
 私はまだ平らなそれをゆっくりと揉みしだいていく。すると彼女の口からは熱い吐息が漏れ出した。直接吐き出されたそれに私の理性は決壊し、白い制服の上から彼女の桃色の頂を潰した。
 それと同時になのははその身を震わせた。私はそれを見届けてからゆっくりと唇を離した。
 互いの舌を結ぶ銀のアーチを見つめながら私はなのはに囁きかける。
「……脱いで」
「うん……」
 そんな短いやり取りを経てなのはは私の上から降りるとそのまま床の上に降り立つ。そしておもむろに制服と下着を脱いで生まれたままの姿になった。私はその姿を見て思わず息を呑む。
 電飾の光に照らされた白い体。平らな胸の上にぽつんと咲く桃色のつぼみ。そして赤く染まった可愛らしい頬。それら一つ一つに目を奪われていきながら私は起き上がるとベッドの端に腰掛ける。それから両手を広げて──
「おいで」
 なのはの瞳を見つめながら呟く。なのはは恥かしそうに頷いてから私の膝の上に座った。そして私の首に腕を回すとそのまま胸元へと抱き寄せる。
 私は顔のすぐ傍に咲く桃色のつぼみに舌を伸ばして舐めあげた。するとなのはの口から細い喘ぎが漏れ出した。私はそれを聞きながらなのはのつぼみを口に含んだ。そしてすぐに舌で転がしていく。
「……ふぇいとちゃん……ダメなの……なのはのちくび……転がしちゃ……いやぁ……」
「ふふふ、「乳首」なんて……なのははいやらしい子だね……ちゅっ」
 私はなのはのつぼみに一度口付けるとそのまま強く吸い始める。
「だ、ダメぇ……吸っちゃ……ダメなの……なのは、ダメに──えっちな子になっちゃうの……」
 そう言ってなのはは静止をかける。しかし、言葉とは裏腹に彼女は私を抱き締めてさらに密着させた。それはまるで私に「もっとして欲しい」と懇願するかのように。だから私は──
『良いよ……えっちな子になっても。ううん、えっちな子になって……大好きななのは』
 念話でそう伝えてからつぼみに歯を当てていった……。




865 名前: 9/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 11:20:03 ID:w+8jWSdD

 つぼみに歯を当てるとなのはは嬌声を上げた。そして頭を激しく横に振りながら「ダメっ!」と叫んだ。初めての刺激に体を震わせながら。
しかし、私はそれを無視して少し力を入れて彼女のつぼみへと歯を当てていった。この身を焦がす愛しさを込めていく。
「ふぇいとちゃんっ……だめなの……なのはのちくび……噛んじゃ……だめぇ」
 なのはは荒い呼吸を繰り返しながら必死に私を静止しようとする。
しかし、私は彼女のそれをあざ笑うかのようにもう片方の膨らみに手を伸ばすと親指と人差し指の腹でつぼみを擦りあげていく。するとなのはは背中を反らして──
「やぁっ……ダメなの……両方いっぺんなんて……なのは、おかしくなっちゃうの……っ!」
「ふふふ、残念だけどなのはが嫌って言うなら仕方ないね」
 そう言って私はなのはの喘ぎを耳にすると彼女のつぼみから口を離す。するとなのはは「ふぇ?」と言って熱の篭った瞳で私を見つめた。そして──
「いやだよぉ……止めちゃダメなの……もっとフェイトちゃんのお口でいっぱい、いっぱい苛めてほしいの……だから──」
「止めないで」そう言ってなのはは膨らみを私の口元へ寄せた。
しかし私は「ダメだよ」と言いながら彼女のつぼみに息を吹きかける。するとなのはは「ふぁ」と漏らしながら体を小刻みに震わせた。
「して欲しかったらおねだりしてみて? ……上手にできたらいっぱい気持ち良くしてあげるよ……だから、なのは──」
「おねだりして?」私はなのはの瞳を見つめながらそう囁く。するとなのはは無言でゆっくりと頷いた。そしてその蒼穹の瞳を涙で濡らしながら──
「お願い……なのはを気持ちよくして……ふぇいとちゃんに……なのはをいっぱい苛めてほしいの」
「……なのははどこを苛めてほしいの? おっぱい? それとも……」
 私をなのはの膨らみに添えられていた手を彼女の下半身めがけてスライドさせていく。
やがてクチュという音と共になのはの口から「んぁっ」そんな嬌声が漏れ出した。私は彼女の入り口をゆっくりと撫で上げながら耳元でこう囁いた。
「指欲しい? いっぱい濡れたなのはのここを……私の指でかき混ぜて欲しい?」
「……欲しいの……ふぇいとちゃんの指……白くて長い指……いっぱい、欲しいよぉ」
「じゃあ言い直して。なのはがして欲しいことをもう一度おねだりしてみて」
 私はもう片方の手でなのはの頬を撫でながら囁く。するとなのはは頬を赤く染めて少しずつ言葉を紡いでいく。そして──
「……お願い。ふぇいとちゃんの指で……なのはの大事な場所……いっぱいかき混ぜて……いっぱいなのはを気持ちなりたいの……だから──」
「指がほしいよぉ」なのははもの欲しそうな瞳で懇願した。私は頬に口付けてから耳元で囁いた。
「よくできました」
 そう囁いてからなのはの大事な部分に指を入れたのだった……。




866 名前: 10/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 11:24:48 ID:w+8jWSdD

 指を入れてすぐになのはの表情が苦痛に歪んだ。私が「大丈夫?」と声をかけると彼女は微笑みを浮かべながら──
「大じょうぶ、だから……だから気にしなくて良いよ、フェイトちゃん♪」
 そう言った。だが、それが私を安心させるものだということはすぐにわかった。
 なのははそういったものをガマンする子だから。自分が苦しいときでも人に優しくしてしまう子だから。
 だから、今の彼女が浮かべた微笑みがやせガマンしているだけだということがよくわかった。
 だけど、いや、だからこそ私は彼女のやせガマンについて何も言わない。なのはが私を安心させるためにしているのなら、私はそれに応えなくてはいけない。
 彼女の親友として。彼女の恋人として。そして何よりもなのはの未来の夫として。だから私は──
「……そっか、なら動かしても大丈夫だね」
「うん、大丈夫──んっ」
 唐突になのはの唇に自分のそれを重ねた。誰よりも愛しい彼女に応えるため。触れ合うだけのキスに私が抱く彼女への愛しさを唇に込めた。
 そしてゆっくりと唇を離すと私は「なのは……」見つめながら最愛の人を呼ぶ。
 するとなのはもまた「……フェイトちゃん」私を呼びながら見つめ返してくれた。それから私たちはどちらからでもなく顔を近づけていく。
 そして唇が触れ合う寸前でお互いへの想いを口にした。
「「大好きだよ」」
 そうして唇を重ね合わせると私たちは唇をお互いの舌で割った。
 それから舌を絡め合っていく。部屋に響く水音を耳にしながら、深く求め合う。
 舌を絡ませ合うたびに、水音を響かせるたびに、そして求め合うたびに互いに抱く気持ちをさらに深いものへと変えていく。
 やがて息苦しくなったところで私たちは唇を離した。そして間に架かった銀の橋を見つめながら私たちはもう一度──
「「大好きだよ」」
 そう口にし合う。そしてまた唇を重ねた。何度重ね合わせても足りなかった。
 幸福の絶頂にはまだほど遠くて。だけど、なのはとならどこまで登っていける、またどこまでも堕ちていける。そう思えるから。
 だから、私たちは求め合う。気持ちを、想いを重ね合うために。たた、目の前の最愛の人と口付けを交わし続ける。そして、名残惜しみながら唇を離し合った。
 



867 名前: 11/10 [sage] 投稿日: 2008/04/20(日) 11:25:50 ID:w+8jWSdD

 それから私はなのはを抱き寄せて、彼女の中の指を前後に動かしていく。クチュクチュと淫らな水音を立てながら。そして──
「聞こえる? なのは……なのはの大事な場所からクチュッ、クチュッっていやらしい音が立っているの……聞こえている?」
 耳元で囁く。わざと音を強調させてなのはを攻め立てていく。するとなのはは荒い呼吸を吐きながら「うん」と呟くと途切れ途切れに言葉を紡いだ。
「聞こえている……聞こえている、よ……ふぇいとちゃんの指で……いやらしい音……いっぱい立てられているの……わかるの
 ……でも、足りないの……ぜんぜん足りないの……ふぇいとちゃんの指で……なのはを……もっとたくさん……気持ち良く欲しいの……だから、ふぇいとちゃん──」
「なのはの中をもっとかぎ混ぜてほしいの」そう言って私から一旦遠ざかると「お願い、フェイトちゃん」目の端に涙を溜めながらなのはは私に懇願した。
 私はなのはの目の端に口付けてから彼女の瞳を見つめながらこう呟いた。
「うん……かき混ぜてあげるよ、なのは」
 そう言って私はなのはの中の指先を曲げて壁を擦り始める。そして壁を刺激しながら中に溜まっている蜜を掻き出すように前後に動かしていく。
 そのたびになのはの口から漏れだす喘ぎに私は心を奪われていった。しばらくして「ふぇ、ふぇいとちゃんっ!」なのはが抱きついてきた。
 まるでなにかに怯えているかのように、その体をぷるぷると震わせながら。私は「どうしたの?」と尋ねた。するとなのはは私をギュッと抱き締めると──
「……怖いの」
「え?」
「波が来るの……すごく大きな波が……なのはを襲おうとしているの……なのはどうにかなっちゃいそうで……すごく怖いの」
 涙声でそう呟くなのは。いつもとは違う彼女の様子に私は心配すると同時にとても愛おしい気持ちを抱いた。
 それは今のなのはを知るのは私しかいないという独占欲と初めての絶頂に初々しい反応を示す彼女が微笑ましかったから。
 だから私は片腕でなのはを抱き寄せると耳元で語りかけるように──
「……大丈夫だよ、なのは。私がいるから……私がなのはの傍にいるから。だから、安心して──」
「波に身を任せて良いんだよ」囁きながら彼女の中を突き上げていく。なのはは私を抱き締める力を強めて──
「ふぇいとちゃん……」
「……うん」
「ふぇいとちゃん、ふぇいとちゃんっ」
「……うん、なのは」
「ふぇいとちゃん、ふぇいとちゃん……フェイトちゃんっ!」
「……大好きだよ、なのは」
 そう言って私は親指で彼女の大事な場所の上にある突起を押し込んだ。するとなのはは一瞬息を呑み込んでから──
「ふぁぁぁぁぁーっ!」
 そう叫んで達した。私はなのはが達してすぐに指を抜いて両腕でなのはを優しく抱き締める。そして荒い呼吸を吐き続けるその唇に自分のそれを近づける。そして──
「……お疲れさま、なのは」
 ゆっくりと唇を重ねたのだった……。
 


911 名前: 1/2 [sage] 投稿日: 2008/04/21(月) 13:28:33 ID:CRH9GgN1

 君さえいれば・後編

 あれから私はなのはの呼吸が落ち着くのを待ちました。
 そして呼吸が落ち着いてから私は再び彼女を愛しました。
 一方的ではなく、心を込めて愛し続けたのです。
 そして部屋に日の光が差し込み始めたころ、私たちは互いを抱き締めながら眠りに落ちました。
 最愛の人の温もりを感じながら深く眠り続けたのでした。
 やがてなのはの声が聞こえるのと同時に──
「……ん……て」
 体を揺さぶられながら私はまぶたを開けようとしました。
 しかし、体の感覚は睡魔によって強く支配されていました。
 そのため、私はまぶたを開けることができなかったのです。すると──
「……う、……なら……うよ……かな?」
 なのはがなにかを言いました。
 だけど、今の私には彼女がなにを言っているのかわかりませんでした。
 なので私は寝言を言うように──
「……好きに……して」
 そう口にしました。するとなのはの息を呑む音が聞こえてきました。
 それからしばらくしてなのはが──
「……フェイトちゃんがいけないんだよ」
 そう言ったのです。
 そしてすぐに私の唇に柔らかいなにかが触れました。同時になぜか息苦しかったです。
 私は息苦しさによって意識を一気に覚醒させ、まぶたを開きました。
 すると目の前にはなのはの顔がありました。
 私は驚いて声を上げようとして、口を開きました。
 が、まるでそれを待っていたかのように彼女の舌が私の口内へと侵入したのです。
「な、なの──っ!?」
 それからなのはは私の体の上に跨って両手を押さえつけながら舌を絡めてきました。
 そのため、私は抵抗らしい抵抗をすることができないまま、彼女にされるがままに口内を蹂躙されたのです。
 しばらくしてなのははゆっくりと顔を離していきました。
 透明のアーチを間に架けながら。そして──
「おはよう、フェイトちゃん♪」
 そう微笑みを浮かべました。
 私は荒い呼吸を繰り返しながら「おはよう」と返しました。
 するとなのはは「にゅふふ♪」と笑うと──
「朝ご飯の前に……デザート食べて良い?」
 私の首筋を撫でながらそう囁きました。
 その深い蒼の瞳に嗜虐の光を灯らせて。そして私は──
「食べて良いよ……」
 そう言って頷きました。するとなのははまた「にゅふふ♪」と笑ってから──
「じゃあ、いただきます♪」
 胸の前で両手を合わせてから彼女は私の唇に自分のそれを重ね合わせたのでした。

「「行ってきます」」
 行為を終えてから私たちはご飯を食べました。
 そして時計に目をやると針が十二時を差していました。
 そのため、いまさら学校に行ってもと思い、揃って自主休校することにしました。
 しかし、せっかくの休みに家にいるのはもったいないと思い、デートをすることにしたのです。
 とは言っても目的地は臨海公園ですけど。
 それでもデートには変わりありません。
 だから、私たちは意気揚々と家を出ました。それからマンションの前で立ち止まりました。そして──
「なのは……これからも一緒だよ」
 私はなのはに手を差し出しました。するとなのはは──
「うん……ずっと一緒なの」
 手を重ねてくれました。私たちはお互いをの手をギュッと握り締めながら見つめ合い、そして──
「「大好きだよ」」
 そう言い合ってから唇を重ねました。想いを込めた口付けをいつまでも交わし続けたのでした……。




912 名前: すいもう [sage] 投稿日: 2008/04/21(月) 13:31:54 ID:CRH9GgN1

 えっと、ごめんなさい。2レスもかかりませんでした。
 そして最後までお付き合いいただきありがとうございます。
 これからもちょくちょくこちらでもUPさせていただこうと思います。
 なのでこれからもお付き合いくださると幸いです。
 では、また。
2009年04月04日(土) 23:49:17 Modified by coyote2000




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